四国の旅19日目となる11月4日は、
いよいよ観音寺をめざしました。

およそ100kmの行程。
そのほとんどが市街と工業地帯なので、
輪行ですっ飛ばしても悔いのない区間ではあるのですが、
高松から1500km走って観音寺へ行く、
という己に課した目的であり夢を果たすために走りました。

7時に大角海浜公園を出発。
ぐっすり寝ていて気がつきませんでしたが、
未明までまとまった量の雨が降っていたようです。

次第に青空が広がり、
来島海峡大橋を見納めしてからどんどん先へ。

雨上がりの朝日に照らされた今治城。
お堀越しに見るだけですが、美しいお城です。

伊予西条あたりで、ついに「観音寺」の
表記が現れました。さすがに胸が高まります。

新居浜の沿道で見かけた模型店。
ウインドウにはかなりの力作が展示しており、
吸い込まれそうになりましたが、
ぐっとがまん。

どんどん観音寺が近づいてきて、
鼓動が早くなります。が、落ち着かなければなりません。
国道を行こうが県道を行こうが
交通量が多い工場地帯が続くエリアなので、
走ることに集中しなければなりません。

ふと立ち寄った多喜浜駅に
お弁当屋さんがあり、がっつりと昼食。
ここも唐揚げがおいしい。

多喜浜駅の少し先で150mほど上ると
(ほぼ唯一の上り)
川之江の工場群が遠望できました。
あの先が、ついに観音寺です。

川之江は国道沿いの狭い範囲に
製紙工場が密集しており、トラック銀座の様相。
路肩も狭くて緊張することしばし。

駅前の商店街はいい感じです。
「紙のまち」とあって、自分のように出版界の片隅に
いる者は足を向けて寝れない街ですが、
印刷用紙よりもティッシュペーパーなど日用品としての
製紙が盛んなようです。

ついに香川県、ついに観音寺です。
感無量。なにもかも懐かしい沖田艦長の気分w

道の駅 とよはま。

やっと来れました。大好きなアニメの舞台です。結局それか、と言われそうですが、好きなものは好き。緊急事態宣言中は律儀に外出を自粛してましたから、いっそう感慨深いです。
ちょうど第3期が放映中の「ゆゆゆ」ですが、道の駅の様相は以前と変わってません。それにほっとするような、せっかくなら新バージョンも見たかったような。なんにせよ、ここ5年ほど毎年のように観音寺を訪れているので「帰ってきた」感に包まれます。
館内のゆゆゆコーナー。グッズはいろいろと新しい製品が登場してました。まとめ買いしたくなりますが、Tシャツもメッセンジャーバッグもアクキーも法被も文房具も持ってるので、ぐっとこらえて、手ぬぐいの更新だけにします。
観光案内の四国全図。観音寺が上半分を占めていて微笑ましい。僕の心の地図も同じですよ。
15時前には一の宮公園に到着。謎の引力を感じるように走ったので、速い速い。観音寺の中心街から5kmほど南にある美しい公園です。
一の宮公園には、わずか100円(観音寺市民は50円)で利用できるすばらしいキャンプ場があります(予約も不要)。もちろん連泊確定。それを伝えると炊事棟にある電源を解放してくれました。受付の方がとても優しいのです。
すぐ近くの豊浜港へ。長くて潮通しのよさそうな波止があるのでしばし釣りの時間。
小一時間ほど竿を振るっていると、にわかに夕立のような豪雨に見舞われ、あわててキャンプ場へ戻るもののびしょ濡れ……。
陽が傾く頃には急速に雨が上がり、一の宮公園名物の夕映えが広がりました。
すっかりウェアを濡らして体が冷えてしまいましたが、なんの心配もありません。距離3kmほど走れば立派な入浴施設があります。通称「ゆゆゆの湯」。
キャンプ場の目の前にはコインランドリーも。
大きなマルナカもあります。ここまで便利な立地のキャンプ場は自分の狭い見聞の範囲では茨城県の大洗くらいではないでしょうか。
不便さを楽しむのがキャンプの本質だとは思いますが、やはり便利なのは助かります。入浴してからコインランドリーへ寄って洗濯、洗濯中にマルナカで買い出ししてから再びコインランドリーへ寄って乾燥、といった効率の良いワークフローが構築できます。
讃岐おでん。うどんだけじゃない香川県です。
うまい、うまい。一味だけはふんだんに持ってきてます。
伊吹島産の「いりこ」(にぼし)を入れる「炙りいりこ酒」。しっかり熱燗にしてから付属のいりこを投入すると、いい香りが立ち上がり、口にすると深い風味が広がります。リピート確定。
まさか19日間もかかるとは思いませんでしたが、ようやく観音寺に着くことができて感無量。すっかり満ち足り、ここで旅を終えてもいいくらいに満足。とはいえ、せっかく観音寺に来たのですから、思う存分に連泊して、香川ライフをエンジョイしたいと思います。
続く。