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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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カテゴリ:おしらせ( 495 )

大洗キャンプ

こんにちは、田村です。
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先の週末は、ひさしぶりに大洗でキャンプを
楽しみました。大洗の訪問は、
いったい何度目のことか思い出せないほどですが、
今年はまだ二回目、四ヶ月ぶりの訪問です。

今回は総勢で7名という大所帯でのキャンプとなりました。
自分のキャンプ好きぶりを見て興味を持ってくれた
はじ〜さん、そのお友達のちばさん、
そして常連の(?)ばっきーさん、YUKI隊長、トシさん。
さらに、まんが『南鎌倉高校女子自転車部』の作者である
松本先生も飛び入り参加されました。
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キャンプするとはいえ、サイクリストの我々ですから
サイクリングそのものがメインテーマです。
しかし、この日は午前中いっぱい娘の運動会を見学。
小学生最後ともあって(もう6年生なのです)、
主要な演目がある午前中だけは見に行くことに。
自分同様に団体行動が嫌いな娘だけあって、
100m走は一着になったものの、騎馬戦では
あっさり負けておりました。
そして、「家事にも娘にも興味ないのに、
キャンプだけはせっせと準備するのね」と、
妻の辛口で人権を蹂躙されながら、
上野駅に向かったのでした。

さて、水戸行きの特急に乗ったのはすでに12時過ぎ。
本来は土浦駅から走る予定でしたが、
この時間での輪行アクセスでは大洗に着くのが
遅くなりすぎるので、
水戸まで列車に乗り続け、
大洗までほんの少しだけサイクリングすることに。

常磐線の特急は、いつも上野から利用するのですが、
日中だと8番線ホームでの発着が多いんですね。
上野駅と言えば、13番線に代表される
頭端式の地平ホームから発着する特急が
風物詩でしたが、品川へも行く特急が増えたことで
上野駅はますます単なる途中駅になってしまいました……。
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14時過ぎに輪行解除。
ちょうど同じようなタイミングで到着した
ばっきー氏と共に大洗をめざすことになりました。
氏も土浦から走る予定でしたが、
自宅にスルーアクスルのシャフトを置き忘れたとかで、
取りに帰ったりしたため水戸からの遅いスタートに。
くわしくは氏のブログに書いてありますが、
スルーアクスルは各種の規格が混在しており、
半ば個々の自転車フレーム専用品となっているため、
現地調達がほぼ不可能です。

このあたりは従来からあるクイックレリーズに
比べると不安材料ではありますが、
根本的には、自宅内で輪行の準備をした、という
ばっきー氏の不徳の致すところですね(ばっさり)。
自宅から駅までがわずかな距離であっても、
そこを自走することが、自転車の最終点検となります。
不調や忘れ物があれば、すぐに自宅に戻れますし。
もっとも、駅で収納する際に忘れ物をしたり、
列車の網棚にバッグなどを置き忘れることも
あるわけですが(もちろん経験済み。汗)。
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国道を避けた細道を伝いながらも、
ほぼ最短経路で大洗キャンプ場へ直行。
すでにほかのみなさんは到着して設営済み。
今回はツェルト3人に対して、テントが4名です。
はじめて一緒にキャンプする面々は、
装備が自分とかなり違うので、いろいろと
参考になります。
特に松本先生はクルマで現地入りしたため、
薪ストーブなどの装備なども用意されており、
新鮮ではありました。
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自転車の荷を下ろし、設営を終えて一服したら、
定番の行動に移ります。
入浴→海鮮市場で買い出し→ウスヤさんで串カツ購入→
スーパーでもろもろ買い出し、です。
久しぶりの大洗でも、変わることなく大勢の同好の士が
散策しており、なんとはなく落ち着きます。

そのウスヤさんですが……
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お隣の駐車場スペースに
バイクラックが新設されておりました。
サドルを引っ掛けて駐輪するアレです。
鉄パイプを地面に立てた豪快な造りですが、
それだけにしっかりしており、我々の自転車を
ドンドンかけても余裕ある強度とスペースがあります。
ついにウスヤさんにもバイクラックが登場か……と
感慨深いものがあります。
で、ご店主に「いつ設置したんですか?」と
聞いてみたところ……
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「自転車の雑誌に載ったんだけど、それまでバイクラックなんて
知らなくて。せっかくだから作ってみた」とのこと。
その雑誌が、店頭にもあったサイクルスポーツ誌3月号です。
ウスヤさん紹介記事を書いたのは……自分でした(笑)。

この時は、編集部から、北関東でどこかサイクリスト向けの店を
紹介してと依頼され、迷うことなくウスヤさんを
選んだのでした。ほかにあんまりお店を知りませんし(汗)、
ウスヤさんが特にサイクリスト向けのお店じゃないのは
当然ながら分かってましたが、串カツが美味しくて
安いのは間違いないですから、ちょっとした補給食にも最適です。
記事執筆当時、バイクラックはもちろんなかったのですが、
「自転車の人が寄ってくれるなら」と、
ラックを新設するという心意気がうれしいものです。
このホスピタリティが、大洗にファンが集まる
理由なんだなあと、あらためて実感しました。
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サイスポを見ながら、ご店主と談笑するトシさん。
紹介記事の写真にもトシさんが写っていたりします。
ついに我々は、この大洗に影響を与える存在になったのだ、
と有頂天になります(笑)。
そして、大量に串カツを買わせていただき、
スーパー経由でキャンプ場に戻りました。
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宴の開始。めいめいが好きなモノを買って、
好きなように調理して食べます。共同調理とかしないのが
我々のスタイルですが、自然と各自の食材が行き来し、
ツマミが尽きることはありません。
だからビールが進む進む……。
前回の信州キャンプでは、寒さ故に自然と
飲み過ぎが抑えられましたが、暖かい季節は危険です。
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イカの丸焼き。
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早くも即身成仏状態のばっきー氏。
自分は何時まで起きていたのか記憶にございません。
たしかにたくさんのビールを飲んだと思いますが、
全体としては飲み過ぎと言うには当たらないと思います。
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いつもは5時過ぎには自然と目が覚めますが、
この日は8時過ぎまで爆睡。
もうほとんどの人が撤収まで終えていて驚きました。
あたふたと自分も片付けを済ませ、
走り出せる用意を整えます。
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自分の自転車は、グラベルロードのメルクス・ストラスブール71。
先日、テールフィンというサイドバッグも導入しましたが、
あるていど軽量指向で荷をまとめるなら、
やはり大型サドルバッグ+フロントバッグが気に入ってます。
これでも折りたたみのイスやテーブルも入っているので、
昨今のキャンプ道具が実現した小ささと軽さは偉大です。
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ブルベの達人、ちばさんはマキノのオーダーメイドロード。
魚肉カラーが素敵。サドルバッグの左右には、
振れ留めを兼ねるケージラックを増設してます。
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同じくブルベの達人で、AJ宇都宮の副代表でもある
はじ〜さんの自転車は、フォーカス・パラレーン。
ツーリング指向のディスクロードとしては、現時点で
決定版ともいえる高性能モデルです。
大型サドルバッグのクリアランス確保には
苦慮しているようですが、リュックを併用することで
大きめのテントや寝袋をきっちり収納してました。
ちばさんもはじ〜さんの自転車も、
複数のライトやGPS類が充実したハンドル周り、
ダウンチューブ下のツールボトルなどが特徴的。
ブルベを楽しんでる方の自転車らしい装いです。
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クルマで来られた松本先生と、九十九里方面へ向かうちばさんとは
キャンプ場でお分かれし、4名で筑波方面へ向かいます。
快晴で追い風という好条件。水田も青々と眼に眩しく、
格好のサイクリング日和なのですが、
キャンプ二日目に5割ほどの確率で発症する
謎の倦怠感に襲われた自分はペースが上がりません。
天気がよすぎて、軽い熱中症だったのかもしれません(汗)。
みなさんも積極的に筑波山系を越えようとは
思わなかったようで、何とはなしに土浦駅へ
直行することに。平坦で60kmほどの軽い
サイクリングとなりました。
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距離が短いと当然ながら時間に余裕が生まれるので、
アドリブで細道に走り込んだりもできます。
で、想定どおりには道が続いてなく、
あえなく引き返すというありがちな経験もしますが、
それはそれで楽しいものです。
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お昼過ぎには土浦駅に到着。
いつもは利用しない西口に到着しましたが、
全面的にリニューアルされてました。
今年3月から「サイクリングリゾート」と銘打ち、
自転車に配慮された動線が確保され、サイクルショップや
駐輪場が登場しています。
来年には「サイクリングホテル」も開業するそうです。
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自転車を転がしていくレーンがペイントされ、
このように店内、駅ビル内へ入っていくことができます。
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なかなかシュールな体験です。
サイクリストに配慮している、という設備を実感するのは
気持ちがよいものですが、ちょっと
やりすぎで実用性が伴っていない感がなくはない。
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お洒落系自転車チェーン店もオープン。
レンタル自転車もあります。僕らみたいな、ある意味で
擦れちゃってるサイクリストにはビビッと来ませんが、
これからサイクリング楽しみたい! という人の背中を押す
きっかけにはなるのではないでしょうか。
自分たちにとっての土浦エリアは、
そこが目的と言うよりも、大洗や筑波方面へ足を延ばす際の
入り口か出口でしかないのですが、
こうした立派な施設ができると、なんとなく
うれしいものです。
先のブログで紹介したB.B.BASEみたいなサイクルトレインが
品川・上野〜土浦・水戸などを走れば一層面白いのですが、
あんまり高望みしちゃいけませんね。
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それぞれ輪行袋に自転車を収め、家路に。
あんまり走らなかった(走れなかった)二日間でしたが、
充実した週末を過ごすことができました。
梅雨入り前に、またキャンプしたいものです。




by cyclotourist | 2018-05-30 11:46 | おしらせ | Comments(3)

B.B.BASE体験記

こんにちは、田村です。
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昨日(5月20日)、「B.B.BASE」を利用してきました。
JR東日本千葉支社が運行するサイクルトレインです。
関東のサイクリストには大きなトピックとなっている列車なので、
概要をご存知の方も多いと思います。
今年の1月から走っているので、遅まきながらの初体験です。
同列車を利用したサイクリングを簡単にリポートしつつ、
そこで感じたアレコレを振り返ってみたいと思います。

まずは、きっぷを手に入れなければなりません。
実はこれが意外とやっかいで、これまで利用しなかった
理由のひとつでもあります。
B.B.BASEのきっぷは、駅の窓口や自動券売機で
買うことができません。
いわゆる旅行商品として販売されるため、
「えきねっと」か、びゅうプラザで事前に申し込みます。
しかも、4月までは、どのような方法でも5日前に
申し込む必要がありました。
5日前から必ず出発する! と決断するのは、
天候に激しく左右されるのが宿命のサイクリングにとって、
なかなかに高いハードルです。
普通の列車なら、指定券でも利用日を簡単に変更できますが、
旅行商品の場合、10日前から相応の取り消し料がかかります。
また、B.B.BASEが向かう房総エリアは、
ほかにアクセス手段がいくらでもあるので、
あえて何日も前に旅行商品を買う必然性がないですし、
「絶対○日に行く!」と、天候を度外視して
意気込むようなエリアでもありません。

ところが、4月からは、びゅうプラザの窓口に行けば
前日でも(日帰りの場合。泊まり付きの場合は二日前)
B.B.BASEを予約できるようになりました。

そこで、行こうと考えた日(5月20日)の天気がよいと
大むね確信できるようになった三日前になって、
びゅうプラザに出向いて予約してきました。
佐原往復日帰りで6400円です。
この金額の是非については、後述します。
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日帰りとは言え旅行商品。
佐原駅近郊で利用できる1000円分のクーポン券もあり、
きっぷは8枚に及びます。
加えて、行程表や利用案内のプリントなどを
どっさり受け取りました。
これら書類には「ご旅行中は携帯してください」と
書いてあるので、一式をサドルバッグに突っ込んでいきましたが、
けっこうな荷物ではあります。

さて、毎週末に運行されるB.B.BASEですが、
東京側の始発駅はすべて両国駅です。一方の目的地は週ごとに変わります。

内房(館山か和田浦で下車)
外房(勝浦か安房鴨川で下車)
銚子(松尾、干潟、銚子で下車)
佐原(佐原駅で下車)

上記4パターンがあります。
B.B.BASEは一編成しかないので、
行きたいエリアを選びたい場合(普通はそうですが)、
そこを選択できる機会は一ヶ月に一回の週末だけ、
ということになります……。

自分の場合、ぶっちゃけどこを走ってもいいので(汗)、
20日に乗ることを優先し、結果的に佐原行きになりました。
この極めて自由度の低いB.B.BASEの運行によって
可能になるサイクリングの楽しみ方もある……かもと思います。

自分が乗るB.B.BASEは、両国駅を8時12分に出て、
佐原駅には9時42分に到着します。
そして、復路は同じく佐原駅を17時32分に出る
B.B.BASEに乗ることになります。

通常の輪行アクセスでは、往路と復路、つまり入り口と出口の駅を
変えることで多彩なコースを考えることができます。
また、復路は駅に着いた時間に合わせて
きっぷを買う・変更することができます。
B.B.BASEは、そのどちらもできません。
入り口と出口が同じで、時間も動かせません。
片道だけB.B.BASE、という買い方もできますが、
今回はあえて往復ともB.B.BASEに乗ることにして、
その「縛り」を楽しんでみることにしました。

結局、サイクリングの醍醐味は走ること自体にあるので、
B.B.BASEにしろ普通の輪行にしろ、
走りが充実するかどうかが最優先事項です。
そこで、佐原駅を9時42分にスタートして、
17時32分までに戻ることができるプランを考えます。
佐原を起終点とし、実質7時間ちょっとで
走ることができるのが条件です。
こうした「縛り」があるほうが、コースを決めやすいとも
言えますし、時間と行程の進捗を気にしながら
緊張感のあるサイクリングを楽しめる……かも知れません。
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佐原から銚子まで往復することにしました。
往路は利根川の土手に延びる自転車道を利用し、
復路は、犬吠埼から外川へ回り込んで屏風ヶ浦などを見た後、
利根川を離れた内陸部を進むことにします。
この復路は、ほとんど馴染みのないエリアなので、
特に見所がなくても何となく気分が高まります。
距離は102kmとそれなりですが、獲得標高が300m未満なので
地形的にはイージーでクルマも少なそう。
それだけに風向きの影響を顕著に受けるエリアですが、
予測では北風基調の微風だったので、キツイ向かい風にはなるまいと
希望的に考え、このコースをハンディGPSにセット。
そして迎えた当日、いよいよ
B.B.BASEに乗り込むことになりました。
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自宅から両国駅までは10kmほど。
陽射しは朝から強いものの、気温は20℃くらいで
清々しい日和に恵まれました。
写真の駅舎正面ではなく、西側の臨時改札に向かいます。
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通るべき道に案内プリントが貼られており、
迷うことなく進むことができました。
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フェンスで区切られた敷地から、
直接3番ホームに上がります。この番線は定期列車の利用がなく、
幻のホームなんだとか。こうした自転車を転がしていけるホームが
あるからこそ、両国駅がスタート地点になったんだなと実感。
構造が複雑で人混みが絶えない新宿駅や東京駅では
自転車を転がすなんて許されないでしょう。
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発車30分前から入線してるB.B.BASE。
今や廃車が進みつつある209系の通勤電車を改造した車両で、
6両編成です。
見た目の好みは人それぞれなので何とも言えませんが、
個人的には萌えませんね……。
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車内は一新されています。
四席ないし二席ずつのセミコンパートメントが配され、
それぞれのシート裏に、自転車を縦に吊るすラックが設置されています。
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コンセント付きの大きなテーブルが固定されています。
シートはリクライニングせず、やや硬い座り心地。
ヘッドレストは上下します。
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完全にグループでの利用を見込んだシート配置です。
だから娘を誘ったんですが、あえなく断られて(汗)
今日は一人旅です。
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愛機をラックにセット。
よいしょっと持ち上げる必要はあるものの、
簡単かつ確実に固定されます。
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前輪を載せるラックを展開した様子。
機能重視の無骨な造りですが、それだけに丈夫そう。
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ラックにはダンパーが接続されており、スムーズに動作します。
ガチャン、と落ちたりはしません。
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35Cのセミノブタイヤが隙間なく収まりました。
ラックの内側にゴム製でチューブ状の緩衝材があり、
異なるタイヤの太さに対応しています。
タイヤ幅50mmまで搭載可能らしいですが、
ラックがダウンチューブの下まで伸び、タイヤのかなり高い位置まで
抑えるため、マッドガード付きの自転車は
搭載できません。
もちろんタンデムやリカンベント、ファットバイクなんかも
NGですね。
このように、B.B.BASE自らの仕様が、ますます「縛り」を
生んでおります。
このあたりの解決策はすぐに思いつくのですが、
後述します。
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とりあえず、初使用でも迷うことなく確実に
自転車を搭載してくれます。
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運転士、車掌さんとは別に、
3人のクルーが乗り込みます。

さて、定刻通り8時12分に発車。
津田沼と千葉に止まりますが、その両駅から乗り込む場合は
輪行袋に入れる必要があります。
さすがに途中駅から乗り込む方は見当たらず、
両国駅で乗り込んだ13名がすべてでした。
B.B.BASEの定員は99名なので、
乗車率は約13%。
外房や内房コースに比べ、佐原は地味感があって
利用客が少ないのかもと思ってましたが、
ちょっと少な過ぎます……。
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発車ほどなくしてクルーが車内を巡回し、
8時30分から4号車でレクチャーがあると触れ回ります。
4号車は指定席がないフリースペースになっていて、
ロングシートと手すり、モニタなどが設置されています。
お菓子なども販売しています。
ここで佐原市の観光ムービーを流したり、モデルコースの
パンフレットを配布したり、「乗り遅れないように」と
注意を促されたり……。
このレクチャー時間やクルーの接客(?)によって、
自分のB.B.BASEに対する
評価はだだ下がりとなったのですが、
詳細は後述します。
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車窓は平凡ですが、市街地を抜けると
青々とした水田が広がるようになり、輝くような青空と相まって
なんとなく気分が上向いてきます。
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佐原駅到着も定刻通り、9時42分です。
改札口側のホームに付いてくれるので、
楽々と外に出ることができます。
輪行の収納と組み立てが早いことだけが自慢の自分ですが(汗)、
さすがにサイクルトレインは便利だなと実感します。
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この歓迎ムードがうれしい。
わずか13名でスイマセンと恐縮してしまいます。
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江戸時代に栄えた商業都市にふさわしい和風の駅舎。
バイクラックも登場しており、全面的にサイクリスト歓迎ムードです。
輪行袋を広げることなく、ここに自転車と一緒に
立っている現実が不思議に思えます。

いよいよサイクリングの開始。
アームカバーとレッグカバーをしてきましたが、
それでも肌寒さを感じるほど風が強い日でした。
とりあえず駅前のコンビニで水と補給食を確保し、
一路、利根川沿いへ向かいます。
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思いのほか向かい風成分が強くて進まない!
いきなり心が折れそうになりましたが、
最初の5kmほどを過ぎれば進行方向が変わることを思い出し、
(佐原あたりだけ利根川が北に盛り上がってる)
我慢してノロノロ進みます。
目安として、13時までに銚子・犬吠埼あたりに
着きそうもなければ引き返すか輪行しようと決めてました。
サイクルトレイン利用とは言え、輪行袋は持ってます。
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幸い、向かい風から横風に変わりましたが、
それでも抵抗が多少は増えるので、
利根川沿いの距離25kmを走り終える頃には
だいぶ疲弊してしまいました。
オニギリをひとつ食べてから、一般道に出て銚子へ向かいます。
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次第に風向きがよくなり、
君ケ浜越しに犬吠埼を望む頃には平均時速20kmを越え、
12時過ぎには白亜の灯台を望むことができました。
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ああキレイだなと思いつつ一服し、
速やかに次ぎなるスポットに向かいます。
ペースは悪くないものの、やはり列車の時間が決まってると
気が焦ります。
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銚子電鉄の犬吠駅。
ここにもバイクラックが登場してました。
元々へんな駅舎ですが、
訪れるたびに色が変わってる気がします。
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味のバリエーションが増えたぬれ煎餅と、
クリアファイルを購入。二人の女の子は、
地元の高校生が描いたそうです。微妙に萌えます。
今後の展開に期待しつつ、銚子電鉄が誇る
名駅に向かいます。
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終着の外川駅。木造駅舎が素晴らしく渋い。
銚子に来たら訪れずにはいられない癒しスポットです。
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時間が止まったような、どこか懐かしい駅舎。
ベンチで居眠りでもしたくなりましたが、
B.B.BASEが待つ身としてはそうもいきません。
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白い波頭が寄せる外川の集落を抜け、
ぐんぐん先に進みます。このあたりは追い風になったので
35Cのセミノブタイヤを履いたグラベルロードでも
時速30km近いペースで巡航できて爽快そのもの。
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先を急ぎつつも、屏風ヶ浦をパスするのは惜しいので
遊歩道に自転車を進めます。ドーバー海峡に比される海岸美が
しばらく続きます。ドーバー海峡がどれほどキレイなのか
知りませんし、無理に欧米の名所になぞらえる必要も
感じない絶景です。
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ほどなくして海岸線に別れを告げて北上を開始、
広域農道と県道をつないで佐原をめざします。
B.B.BASE関連の某パンフレットに
「香取市の南側には、これといった見所はないが〜」などと
ばっさり書かれていましたが、
進むごとに緩やかな丘陵と田園が交互に現れ、
飽きることがありません。
風車を見ながら風向きに一喜一憂しつつも、
走ることに集中できる好エリアです。
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丘陵に上ると富良野のような色っぽいカーブの畝が畑に連なり、
そこを下ると一面に田植えを終えた水田が広がります。
関東一の米どころです。
こうした農業地域にも、コンビニが点々とあるのが
千葉の有り難いところ。サンクスがファミリーマートに、
セーブオンがローソンに統一されてしまったのは寂しいですが、
今日のようにトッとと走る必要があるサイクリングでは
手軽に補給できるコンビニの存在が欠かせません。
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15時半には佐原に戻ってきました。
銚子エリアの散策でペースが落ちましたが、
それ以外はコンビニに二回寄ったくらいでセッセと走ったおかげで、
予想よりも早く戻ることができました。
B.B.BASEに乗る時間まで、ゆっくり街めぐり。
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局所的に外国人観光客が群れていて辟易としましたが、
ちょっと中心地を外れると静かなものです。
伊能忠敬の記念館や銅像を見たりしても
まだたっぷり時間があります。
そこで、駅前の観光案内所へ顔を出し、
1000円分のフリークーポンを使わせてもらいました。
結局、ここでもぬれ煎餅を手に入れ、
サドルバッグはパンパン。
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観光案内所で教えていただいた銭湯へ。
あまりにも入り口が分かりにくく、前の通りを
二度も往復。それでも見つからず、すぐ近くの商店で
訊ねてようやく見つけることができました。
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ほとんど庭のような路地を抜けます。
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明治初期から続くという柳湯。
ゲーム機が渋い。近頃の世相と無縁の灰皿もうれしい(汗)。
料金300円で、タオルも無料で貸してくれました。
さらに、なぜかお菓子までいただき、
身も心もほっこりして駅に向かいました。
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改札の向こうで、しっかりB.B.BASEが待ってます。
輪行が手間とは思わない自分ですが、
やはり自転車を転がしていけるのは快適。
道が列車の中まで続いているようです。
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両国駅から自宅まで走るので、
泡が出る飲み物が飲めないのは少し残念ですが、
ぬれ煎餅はやっぱり美味い。
シンプルな醤油味が好みに合いますし、
自分は前歯が差し歯なので、シットリした柔らかさが
この上なくうれしいのです。
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復路も定刻通りの運行で、19時29分に両国着。
すでに100km走って、佐原では気だるさも感じましたが、
ぬれ煎餅でだいぶ回復したようで、
自宅までの10kmも気持ちよく走ることができました。

こうして、かなり良質の満足感を得ることができた一日でした。
風は強いものの好天に恵まれ、
自分が計画したコースを、予想した時間内で
ちゃんと走りきることができました。
それだけで嬉しいものです。

その機会を与えてくれたのがB.B.BASEですから、
やはり感謝したいと思います。ありがとう、209系改。
また近いうちに利用したいと思います。

最後に、いちサイクリストとして感じた
B.B.BASEについての印象や改善すべき点などを、
思いつくままに列記してみます。
雑誌の記事などでは書かない辛口ですが、
すべては可能性を信じる愛ゆえに……。


●運行について
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週末のみで一日一往復、出発地は両国限定、行く先は週変わり……。
窓口に行けば前日でも予約できるようになったと言うものの、
思い立った時に好きな駅へ向かうことができる、という
通常の鉄道輪行に慣れた身には、かなりキツイ制限があるB.B.BASE。
一編成しかなく、平日に運行しても
多くの利用者が見込みづらいから仕方ないですね。
これはどうしようもないです。
新幹線や「あずさ」みたいな頻発多需要特急と
比べるのは無理。
だから利用できない、しない、と考えるのも仕方ないでしょう。

自分は開き直って、かつての「北斗星」や「カシオペア」と
同じように、特別な列車だと思うことにしました。
(さすがに「四季島」は乗ったことない。汗)
つまり、その列車に自分を合わせるしかないんです。
B.B.BASEに乗れる日に予約し、
B.B.BASEが発着する駅を基準にコースを考え、
B.B.BASEに乗れるような距離を走る。
今回、自分はそのようにしたわけですが、
制約の強さがかえってサイクリングを
充実させてくれた気がします。
特段、佐原に興味があった訳でもないですが、
周辺を走って、街を見てみると、
新たな発見に満ちていました。
55歳から全国を測量した伊能忠敬って、
理想のアクティブシニアだと感じました。

佐原には失礼ながら、いつもの輪行で選ぶことは
まずない駅ですし、北総というエリア自体、
積極的に訪れることはありませんでした。
実際、信州や北海道に比べたら華を感じないエリアです。
やっぱり、B.B.BASE的な新幹線ができればいいなと思いますよ。
しかし、いつもいつも峠だ地平線だと高望みしていても
キリがないですから。
今あるB.B.BASEを利用して、
より積極的に房総を走りたいなと思いました。

もう少し、現地への到着時間が早いほうが助かりますが、
必然的に両国発も早くなるので、悩ましいですね。
銚子行きなどは、年末年始に「夜行B.B.BASE」とか
運行しても楽しそう。初日の出のメッカですから。

●車両全般について
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通勤電車を改造したB.B.BASE。
中途半端に古いタイプで、国鉄型のようにレトロ感があるわけでなく、
少なくとも外形はカッコよくない。
見た目のデザインは、結局は好みの問題なので
いい悪いじゃないと思いますが、モノトーンのカラーリングが
冷たさを助長するようで、旅情は薄い車両です。
自分のこの印象は、JR九州の観光列車と比べたら……
というものなので、高望みが過ぎるのかもしれません。
向かい合わせのセミコンパートメント席は
グループには楽しいかもしれませんが、一人では微妙。
もっとも、自分が体験した低い乗車率では、
一人でコンパートメントを占有できるので問題ないですが……。
シートは背もたれが固定なので、特急に比べると
落ち着きませんでしたが、乗車時間がさほど長くないので
十分とも言えます。また、総武線・成田線とも線形がいいので
乗り心地は悪くないです。
床は滑り止めが効いていて、クリート付きで歩いても
不安が少ないです。
トイレは使わなかったので、不明です。

●ラックについて
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スペースの有効活用と、確実な固定を両立させた
秀逸なラックだと思います。
ただ、根本的に縦型積載という方法は、
99名の最大乗客数分の自転車を
積み込むための苦肉の手段とも感じます。
また、事実上、ロードバイクとクロスバイクに特化した
仕様になっています。
大抵のミニベロでも問題なさそうですが、
やはりガード付きの自転車(要はツーリング車)が積めないというのは
ツーリングを楽しむためのサイクルトレインとしては
大きな欠陥だと思います。
ガード付きの自転車は、輪行が手間なので、こうしたサイクルトレインを
利用できると本当に助かるのですが……。

これは簡単に解決できるはず。
ガード付きの自転車の場合、車両端やフリースペースに
「そのまま」置いてもらえばいいんです。
車輪を抑えるスタンドや固定ベルトくらいは
あったほうがいいでしょうが、
全国各地のサイクルトレインは、特別なラックなしで
運用してます。
99名全員がガード付きの自転車で来たら?
そんなことはありえないでしょう(笑)。
運用側として心配なら、
「ガード付き自転車の方は予約時に申し出てください」
くらいの一文を設ければ事前に把握できると思います。

●4号車フリースペースについて
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通勤電車のDNA(?)を感じさせるロングシートと
大型ディスプレイが設置されたフリースペース。
現状では、効果的に活用されているとは
思えませんでした。
寝台特急などの場合、自席が個室であることが多いので、
なかまと談笑するスペースとしてフリースペースが
重宝しましたが、各席がセミコンパートメントである
B.B.BASEにとって、わざわざ自席を離れて
より安直なロングシートに座る必要がないです。
そして、情報発信・提供スペースとしても
活用されているといえません。
クルーが佐原市の観光ビデオなどを流してましたが、
そういう映像で時間的に拘束されるのは
不快に感じました。
フリースペースを訪れた乗客が、自発的に
閲覧できる(興味なければ見ないですむ)
パネル展示や冊子の積みおきなどでよいかと思いました。
クルーの手作りでいいんですよ。むしろ、それがいい。
物販は、籠にお菓子などが入っているだけで、
特に力が入ってません。もしかしたら他にも何か
売ってるのかも知れませんが、分かりませんでした。
せめてウォーターサーバーがあるとか……。

この4号車は、前述したようにガード付きの自転車を載せたり、
タンデムやリカンベントなども
載せてくれるスペースにしたらいいと思いました。
実際にそうした自転車の利用者が少ない・いないとしても、
「ちゃんとサイクリストのことを考えてる感」が
いっそう出ると思います。それが乗客の心地よさにつながります。

また、B.B.BASEを降りて向かうであろう各地の駅や
地域の観光案内所と連携を取って、当日現地の天候や風向き、気温などを
貼り出したり、通行止めなどがある区間を示すなど、
B.B.BASE内だからこそ知りたい情報を提供してほしいと思います。
人気店の日替わり定食のメニューとかでもいいでしょう(笑)。
4号車は、クルー次第で今以上に活用できるスペースだと思います。

●料金について
B.B.BASE佐原日帰り往復で6400円。
日帰りの交通費としては高いとも感じますが、
妥当と思える設定です。
普通列車で両国から佐原へ行くと、1600円くらいかかります。
往復で乗車料3200円。
両国から佐原に向かう定期的な特急がないので(たぶん)
正確には分かりませんが、B.B.BASEは事実上特急なので、
特急料金が1500円くらいかかるはず。
これが往復で3000円。
つまり、だいたい6000円になります。
1000円分のフリークーポンが付属することを考えれば、
良心的な価格設定と言えるかも知れません。
交通費の高低も要は価値観なので、
「高い」と思えば利用しなければいいでしょう。

自分も少し高いなとは思いますが、振り替ってみれば、
三島へはたびたび新幹線で往復して8000円も出してます。
それを苦にしないモチベーションが沼津にはあるわけですが(笑)。

●モデルコースについて
B.B.BASE公式ホームページや、一部のパンフレットなどで
走るべきモデルコースが紹介されています。
ただ、数が少ない上、自分としては「?」と
思えるコースもあり、魅力が乏しいです。
本質的には、走るコースは自分で考えるのが当然な訳ですが、
B.B.BASEを利用してアクセスしたくなる
モチベーション作りが必要かとも感じました。
定番なのはスタンプラリーでしょうか。
クルーの方が「JRとして特定の店舗などを紹介するのは難しい」といった
意味のことを言ってましたが、思考停止に近いです。
また、フェイスブックで「B.B.BASEファン」なるものがあって、
そこで誰かしら発信してるとのことですが、
そのような非公式でどなたが書いたか分からない情報を
(もしかしたら関係者がやってるのかもしれませんが)
参考にしたいとは思えませんでした。
フェイスブック、ふだんからほとんど使ってませんし(汗)。

●クルーについて
正直、いちばんの改善要素だと感じました。
とても親切でやる気があるのは痛いほど伝わるのですが、
その振る舞いが洗練されてない。

「本日はどちらへ走る予定ですか?」
「銚子まで往復しようかと」
「最高ですね! 川沿いで自転車道ですか?」
「往きは。帰りは内陸を……」
「往復とも川沿いがいいです」
「……(決めるのは自分ですよ)」
「内陸に見たいのがあるんですか?」
「……(ないけど走りたいだけ。悪いのか?)」

乗る時に声をかけられ、いきなり交わされた会話です。
復路での乗り遅れを心配してのアドバイスだと思いますが、
自分が考えてきたプランを、当日になって変更させるほどの
説得力がありません。自分がどれだけ走れるか?
少なくとも初対面のクルーさんよりも、自分自身のほうが
分かってますから。
また、クルーさんがどれほどサイクリストとして
優れていたとしても、自分がそれを知る由もありません。
歯に衣着せずに言えば、「馬鹿にすんな」。

とにかく、早く佐原に戻って、という発言が多く、
お風呂に入るなりして時間を調節して列車に戻るように、と
何度も乗客に伝えてきます。
そういうガイドツアーや小学生の遠足ならともかく、
こちらは自由に走るつもりでB.B.BASEに乗ったのだから、
ほっといてほしいものです。

自分がクルーに望むものは「ゼロ」です。
出発や到着の案内は、本職の車掌さんが
ちゃんとアナウンスしてくれます。それだけで十分。
もし混むときがあれば、自転車の固定などを
サポートするクルーが必要でしょう。それも
両国駅で対応すれば済むので、
クルーが車両に同乗する必要は
ないのかもしれません。

フリースペースでのレクチャーは、開催前に
各席までクルーが誘いにきました。
若干無理強いです。アナウンス(放送)だけに留めてほしい。
しょうがないから赴いたフリースペースでは、観光ビデオを流し、
パンフを渡し、遅れるな・列車は待てないと言い、
質問ありますか? と聞くだけ。
その観光ビデオが、見だすと実はけっこう面白くて、
「江戸勝り」という自負が佐原にあるとか、
お祭りの様子とか知ることができ、だんだん真剣に
見始めていたら、クルーが「もういいでしょ」と
途中で映像を止めて、自分の話を始める有様。
じゃあ、最初から見せないで欲しいっす。

その後も、各席までクルーが回り、
コースについて質問ありませんか? と聞いて回るクドさ。
自分は軽く眠くなったので眼をつぶって、
近寄るなオーラを出していたつもりですが、
それでも声をかけてくる……。
「隣に座っていいですか?」
「……(やめてよ)」
もう自分からクルーに聞きたいことはないですし、
叩き起こされたような状態なので、
仮に質問があったとしても
そんな気分にもなりませんでした。

こちらはクルーに何も期待してないのだから、サービスはゼロでいい。
少なくとも不快感を与えない接客を
マスターしてほしいところ。
もしかしたら、B.B.BASEクルーの接客がツボに
はまる利用客もいるのかも知れませんが、
自分としては無駄に元気な居酒屋かラーメン屋のお兄ちゃんに
接しているようで楽しくはありませんでした。
ふつう、乗務員やアテンダントが車内を通るときは、静かに歩いて、
出入りするときは黙礼します。
そういう教育に基づく振る舞いもない。

たぶん、他の観光列車のアテンダントさんの
スキルなどを知らないんだと思います。
津軽鉄道のスルメ焼きとか、「ゆふいんの森」の優雅な
アテンダントさんとか、見習ってほしい。
新潟のメイドバーでもいい(笑)。
圧倒的な芸か知識を持っていて、それでいて押し売りせず、
自然と利用客のほうが話を聞きたくなり、
訊ねた時には万全のアドバイスをしてくれる……
そんな接し方が理想だと思うんですよね。
もしくは、ハナから乗らないで、サービスゼロがいい。


B.B.BASEは特別な列車だと思います。
自転車をそのまま車両に持ち込めるという取り組みは、
全国各地の鉄道でちらほらと採用されていますが、
専用の列車を用意して、首都圏からスタートし、
ある程度の長距離を定期的に運行するB.B.BASEは
空前(絶後にならないことを祈りつつ)の存在です。

B.B.BASEに関して、いろいろ辛口コメントを綴りましたが、
基本的にはオススメです。房総サイクリングを楽しむ
アクセスのひとつとして、ずっと存在してほしいと思います。

鉄道全般は、あまりに身近すぎて、
なくなって初めて大切な存在だったことに気付いたりします。
各地のローカル線しかり、ブルートレインしかり、そして
JR九州が走らせていたサイクルトレイン「あそ1962」しかり……。

僕のようにオタク属性がある人の場合、
本気で押すアニメがあったりすると、その二期を期待して
録画していてもブルーレイなどを買うものです。それがオタクの愛です。
房総が好きなサイクリストなら、一度はB.B.BASEを利用して、
その存続を応援すると共に、あらたな房総の魅力を
発見してほしいと思います。



by cyclotourist | 2018-05-21 17:02 | おしらせ | Comments(8)

Tailfinで2サイド温故知新〜愉快な仲間と信州ツーリング〜 その3

こんにちは、田村です。

信州ツーリング二日目は
木崎湖からぐんぐん南下して
別所温泉キャンプ場をめざします。
距離90kmはまあいいとして、
後半に標高1300mの保福寺峠を越えるので
キャンプツーリングとしては十分にタフなコースです。
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小雨が降ったりやんだりで、ついついコンビニに
吸い込まれてしまいます。
そして、雨天走行を覚悟してレインウェア上下を着込むと
晴れてくるというお約束の展開(笑)。
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明科を過ぎた先で通行止めに遭遇。
迂回路の表示がわかりにくく、土砂崩れ現場まで行って
引き返すことを強いられましたが、
信州はどこを走っても心が躍るので、不思議と
無駄に走った気がしません。
トシさんと自分、二人の関東勢は信州が比較的近いですが、
それでも訪れるたびにワクワクします。
京都からお越しの北山さん、そして四国からの
ジェームス氏のお二人にとっては、いっそう
非日常的なサイクリングなんだと思います。
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善光寺街道の宿場町を通過。
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国道との分岐点にある、保福寺峠手前の
最終コンビニで小休止。シール付きのお菓子で小腹を満たし、
それぞれ推しキャラのシールを交換するという
微笑ましいひと時。
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保福寺の山門には大きな草鞋が下がってます。
ここを過ぎると、ほどなくして峠路のはじまり。
距離10km弱で標高差500m少々を稼ぐ峠なので、
さほど勾配はきつくなく、じわじわと上る印象です。
昨年の夏に越えた時は暑さが堪えましたが、
この日は晴れてきても風は爽やか。しかも、
めずらしく二日酔いじゃないので
峠越えが苦になりません(笑)。
仲間と一緒のキャンプツーリングだと、その二日目は
だいたい二日酔いにやられてるのですが、
前夜はかなり冷えたので、
ビールを飲み過ぎなかったのが幸いでした。
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そこかしこで田植え中。
枯れていたり、青々としていたり、稲穂が揺れていたり、
いつも田んぼが四季を教えてくれます。
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小一時間で峠直下の湧き水ポイントに到着。
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ちょっと開けた峠に到着。
直上に青空は広がったものの、北アルプスが望めるほどには
雲が晴れませんでした。ちょっと残念ですが、
前日の嶺方峠で拝むことができたのでよしとしましょう。
そして、Tailfinのラック&バッグに
6kg弱程度の荷物を積んでも問題なく峠越えが
楽しめることを改めて確認することができました。
フロントバッグなしで、ほぼ100%リア積載でも
不都合はないです。ただこれは、やはりフレーム剛性が
十分に高い、現代的なロードバイクの恩恵が大きいと思います。
さて、お楽しみの下り。
ディスクブレーキのおかげで、へたくそな自分でも
下りを楽しむ余裕が生まれるシーンが増えたのですが……
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別所温泉方面へショートカットできる林道は、
自分としては予想外のダートでした。
いつも舗装路で麓まで下ってたので、知りませんでした……。
MTBベースの「山と旅の自転車」に乗る北山さんと、
生粋のランドナーに乗るジェームス氏は余裕。
ロードでも32Cタイヤを履かせているトシさんも
気負うことなく下っていきますが、
25Cで来ちゃってる自分は緊張する行程。
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それほど荒れてないダートなので、ゆるゆる下りました。
さすがに下りは冷えるので、最近お気に入りの
モンベル・サイクルドライシェルを着込んだ自分(右)。
いわゆるメンブレンが外側に露出している
軽量タイプのレインジャケットで、画期的に
蒸れにくいのが魅力なのですが、各社とも
今のところ黒に近い色しかないのが難点。
これは、「シェイクドライ」という新しい
メンブレンの染色が難しいことが原因です。
詳しくは今月発売のサイクルスポーツ誌に
掲載される予定なので、お楽しみに(笑)。
なにはともあれ、ウェアや自転車は
写真左のトシさんのように、
明るい色のほうが安心感は高いなと思います。
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距離3、4kmでダート林道を抜けると、
別所温泉直上の集落に出ます。
しかし、キャンプ場がある森林公園までは、
ここから無情の上り返し。
最近、見事にブルベを完走されたジェームス氏も
満開(あとは散るだけ)寸前です。
もちろん、自分もヘロヘロ。
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ちょうど17時にキャンプ場の受付に到着。
しいたけ資料館になっていて、さまざまな
きのこ類が説明されてます。しかし、肉が食べたい(笑)。
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別所温泉森林公園キャンプ場。
傾斜地を切り開いたテントサイトは必ずしも
ツェルト向きではありませんでしたが、
ゴールデンウィークに関わらず利用者は
それほど多くなく、なんとか平坦なスペースを見つけ、
立木と倒立させた自転車でツェルトを設営。
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この自転車をポール代わりにする方法は、
昨年の列島縦断ツーリングで頻繁に使いました。
今回はガイライン(張り綱)の上手な使い方を
トシさんに教えてもらい、いっそう自転車を
安定させつつツェルトを張ることができました。

油圧ディスクブレーキの自転車を倒立させることに対して、
心配される向きも多いのですが、経験上、数日ほど
ひっくり返したままでも実用上は問題ないです。
ただ、レバーストローク(引き代)が変わることが多いので、
乗る前にはブレーキレバーを数回にぎにぎします。
すると、自然に正常なストロークに戻ります。
ちなみに、シマノの説明書では倒立は避けるように
書いてあるので、このあたりは自己責任で。
もちろん、すべての行いは自己責任に決まってるのですが(汗)。

さて、設営を終えたら入浴と買い出しという
流れが定番であり、人として欠かせません。
しかし、入浴施設とお店がある別所温泉の中心街は、
キャンプ場から距離3km、標高差200mちょっとの下界です。
下りはともかく、お風呂に入ってから、
がっつりとビールを買い込んで上り返すのは
今の我々、というか自分にはしんどすぎます。
さすがに日も暮れるし。そこで、思いついた方法を
恐る恐る皆に告げました。
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「タクシー呼びませんか?」
「いいね〜」(笑)
大人4人で割ればそう高くないですし、
認めていただいてよかったです。
「あなたは最低です!」と、誰かにビンタされるかと
恐れていたのですが(汗)。
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つつがなく入浴と買出しを済ませ、
復路もタクシーを予約して楽々キャンプ場に帰着。
運転手さんも実は自転車乗りだそうで、
エンペラーに乗ってるということで
タクシー車内は大盛り上がり。買い出しできるお店も
教えていただき、結果的に
最良の選択でした。
あとは、寒さに耐えられる限り
食べて飲んで語り合うだけ。至福の時間が過ぎています。
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100円ショップで買っておいた
網焼き器でナスを焼いてみました。
なかなか美味でしたが、寒いのにガソリンバーナーが
オーバーヒート気味になったりして
冷や汗も。やっぱりガスバーナーが
あらゆる面で最良ですね(汗)。
それを持ってるのに、なぜいつも持ってこないのか?
いつもながら軽く悔やみつつ、しばらくすると、
固形燃料のほうが小さくまとまるし、
ガソリンのほうが楽しいとか
思ってしまうのです。
ちなみに、写真が暗くてまるで分かりませんが、
自分がイスを使うのを見た三人は、
道中の100円ショップで折りたたみのイスを購入し、
二日目の夜ではその快適ぶりを実感してました。
自分のイスはヘリノックスの最軽量モデルで
1万2000円もしたのですが、それに近づく
実用性を発揮できるイスが108円で手に入るというのは
恐ろしい世の中です。
(樹脂製で板状に畳める。背もたれはさすがにない)

この日は珍しく(?)家庭の話が多く飛び出し、
北山さんとジェームス氏が奥さんとのノロケ話(??)を
開陳してくれ、唯一独身のトシさんと、
まるでノロケることがない
自分をうらやましがらせて(???)くれました。
とはいえ、このキャンプ場も標高800mほどあり、
刻々と深々と冷えてきたので、さほど酩酊せずに
各自ツェルトに収まり、シュラフでぬくぬくと
眠りについたのでした。
寝る時は装備で暖をとることができるので、
暑い季節より快適でもあります。
キャンプというと寒さを心配される方が多いですが、
本当に不快でどうしようもないのは
暑さなんですよね……。
寒いとビールが進まないのは惜しいですが(笑)。
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三日目は朝から快晴。朝日の暖かさがありがたい限り。
この最終日も5時くらいからゴソゴソ動き出し、
のんびりと朝食をいただきます。
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夜に食べきれなかったツマミ目的の
肉類を放り込んだ袋麺。当然ながら美味い。
ガソリンと固形燃料のツーバーナー、
そして大中小のクッカーがあると
やっぱり便利ではあります。イスとテーブルもあるし。
しかし、以前こうした充実装備を積んだ時も
峠越えばかりのコースを走ってました。
そして超ウルトラライトの装備を
平地コースで採用しちゃうことが多い気がします。
逆ならいいのに、いつも行き当たりばったりで
計画性が乏しいことを実感(汗)。
これも容量に余裕があるTailfinのせい……でもありつつ、
結局は自分のせい、ということはさすがに分かってます。

剛性が高くて軽量な自転車に乗ると、
理論的には楽なはずなのに、自分が無駄に
がんばりがちになって、重いスチールの
自転車に乗っている時より余計に消耗するという、
ありがちな失敗に通じるものがあります
(自分もブルベでさんざん経験)。
要は使い方、ですね。
せっかく実用化したジェット機を
全力で戦闘機にすることなく、
爆撃機にしようとした大戦時のドイツみたいな
過ちなのかも……いま、そんな本を
読んでるので影響されてます(汗)。
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三日目もとりあえず元気。
清々しい天候と道を四人で進みます。
この時間、この場所を得るために、
みなさんが日々どれだけ苦労してきたことか……
それを思うと、胸が熱くなります。
休日とお金を自由に使うのは、
大変なんです。おとなですから。
自分だってそれくらい分かります(汗)。
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「“信州の鎌倉”って、微妙やね」
「鎌倉って、そんな魅力ないですよ」
「イカちゃんの舞台くらい?」
「喜んでたでしょ〜」
……僕らはどこまでも、おとなじゃない(汗)。
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割りとみんな鉄道好き。
上田電鉄別所線沿いにゆるゆる進み、
軽い丘越えで千曲川沿いに出ます。
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八木沢駅が、かなり無理矢理に
恋愛成就スポットになってました。
「こんなカギ、切ってやりましょうよ」
とか言う人も約一名いましたが、無論しません。
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海野宿に足を延ばして、まっとうな観光も。
おソバもいただいて、早くも満足感を
得てしまった我々。三日目にして心はひとつ、ある意味で絶好調。
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長野まで走るという予定を早々に切り上げ、
上田駅前の居酒屋へ吸い込まれた四人。
遠方からお越しの二人の列車時間が迫るまで、
冷たい飲み物と信州らしいツマミを
たらふくいただいたのでした。

ゴールデンウィークが年に3回くらいあって、
JRの料金が三分の一くらいで、自分の稼ぎと
妻の理解が三倍くらいあればいいな〜……
そんな夢のようなことを思いながら、
夢のような三日間を終えたのでした(汗)。
きっとまた旅に出る、ことは間違いなく。

とりあえず、リア2サイド(ただしTailfinに限る)と
従来の(というのもアレですが)サドルバッグを中心とした
バイクパッキング式との使い分けも見えてきました。
そのあたりは、またあらためて
ブログかなにかでお伝えしたいと思います。



by cyclotourist | 2018-05-12 00:33 | おしらせ | Comments(0)

Tailfinで2サイド温故知新〜愉快な仲間と信州ツーリング〜 その2

こんにちは、田村です。

Tailfinによる新たな2サイド体制構築によって、
キャンプツーリングへの想いが爆上がりしつつ
迎えたゴールデンウィークですが、
もっとも大きなモチベーション、楽しみは、
遠方から合流してくれる
サイクリング仲間の存在です。

いつもキャンプをご一緒してるトシさんに加え、
今回は京都から北山さん、そして四国から
ジェームス吉田さんというサイクリングの大先輩と共に
信州のキャンプ地を目指すことになったのです。
こうして各地から集まることができるのは、
ゴールデンウィークならではです。
自分はほぼ無職なのでいつでもいいのですが(汗)。
d0211129_19475822.jpg
5月3日の早朝、輪行開始。
あいにくの本降りですが、駅まで走行数分なので問題なし。
快方に向かうという天気予報を信じて出発です。
キャリア付きの自転車はとにかく輪行が
面倒だったのですが、Tailfinなら手間入らず。しかも、
いつもの縦型輪行で、コンパクトなラック本体と
サイドバッグひとつが余裕で収まってしまいます。
もうひとつのサイドバッグは、付属のショルダーベルトを
接続して持ち運びます。
輪行適性に関しては、大型サドルバッグ主用の
バイクパッキングと同じくらい高いですね。
d0211129_19522449.jpg
まず向かったのは東京駅。
8番線で待っていると、時刻表通りに
寝台特急サンライズが粛々と入線してきました。
まさに威風堂々、別格の列車です。
d0211129_19534151.jpg
サンライズから降り立ったジェームス吉田さん。
喜びですでに軽く逝ってるような表情ですが、
寝台特急で始まるツーリングなんて最高の贅沢ですから、
まったく羨ましい限り。
ここで合流したジェームス氏と自分は、北陸長野新幹線で
長野駅をめざします。
一方、北山さんとトシさんは中央本線を利用して
松本方面から信州入り。
2グループに分かれてキャンプ地を目指します。
d0211129_19565816.png
三日間の予定コース。
初日は長野駅〜嶺方峠〜木崎湖キャンプ場、
二日目は小熊黒沢林道を走ってから保福寺峠を越えて
別所温泉のキャンプ場へ。
三日目に長野駅に戻ることを予定しておりました。
あくまで予定です(笑)。
d0211129_20003461.jpg
東京駅から乗るので、あえて自由席を選んだところ、
期待通りに座ることができました。
長野駅前で輪行袋をひもときます。
ジェームス氏の愛機は男前なトーエイのランドナー。
d0211129_20020277.jpg
リアガードに施された輪行仕様に興味津々。
ガードを分割することなく、差し込み金具の工夫によって
取り付けの手間を減らしています。
d0211129_20080144.jpg
走行準備を整えた二台。
かたやフロントバッグ+サドルバッグの正統派ランドナー、
かたや新型2サイドバッグのディスクロード。
まるでスタイルの違う二台ですが、同じ行程を走り、
同じようにキャンプする装備を積んだ自転車です。
めざす遊び方は同じでも、それを実現する方法は
人それぞれという好例ではないでしょうか。
d0211129_20112097.jpg
当初、長野駅から戸隠を回って嶺方峠をめざす予定でしたが、
あいにくの怪しい空模様なので国道を進んで
最短経路で嶺方峠をめざすことにしました。
結果的にこの判断は正解で、早めにキャンプ場に着いて
十分によい場所を確保して設営できました。
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とある商店の軒下で一息いれるジェームス氏。
「シクロツーリスト」誌にご執筆いただいていた氏にとって、
この何の変哲もない風景も、ひときわ感慨深いようでした。
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鬼無里の「旅の駅」で早めの昼食をとることに。
バイクラックが設置されてましたが、
リア2サイドだとバランスが取れないことが判明。
まあ、デメリットというほどではないですね。
ここまでは緩い上りが続く道でしたが、
リア2サイドでもイヤな印象はありません。
しっかりした剛性のあるフレームなので
よじれる感覚は皆無ですし、ダンシングしても
十分に扱いやすいです。無論、空荷に比べたら
振りの重さや路面からの衝撃を強く感じはしますが、
今回はフロントバッグがない分、
ハンドリングの軽快感は高いです。
荷物は6kg弱あるのですが、このくらいなら
ツーリングペースで走ることになんの問題もないです。
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大盛りの十割そばをいただきました。
うどん県である讃岐からお越しのジェームス氏ですが、
やはり信州に来たなら……と、そばをご所望でした。
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淡々と進んでいくと、にわかに風景がひなびてきて、
ランドナーが実に似合います。これは羨ましいです。
自分のようなファミコン世代の微妙なおっさんが見ても、
現代的なロードバイクよりもランドナーが
渋い風景に似合うと思えるのは、なぜなんでしょうね。
昔の自転車誌による刷り込みでしょうか。
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峠路のはじまり。
この短い隧道を抜けるシーンも、
たしか80年代のサイスポ誌で表紙を飾ってました。
ジェームス氏、フォトジェニックです。
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会話しながらゆるゆる上っていけるくらいの勾配が
続き、しばらくすると嶺方峠にかかる白沢隧道に。
路面は濡れてますし、いまにも雨が降りそうな曇天ですが、
せっかく四国からお越しのジェームス氏に、
絶景を拝んでいただきたい。祈るような気持ちでトンネルを抜けると……
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しっかりと北アルプスが姿を見せてくれました。
雲はやや多いものの陽射し差し込んで明るくなり、
期待以上の展望が広がりました。
自分としては、この景色そのものよりも、
ジェームス氏の笑顔がうれしかったです。
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白馬側に急降下して、国道から一本東の県道を南下します。
このあたりがまた素敵。追い風にも恵まれ、
極上の時間を過ごすことができました。
ジェームス氏は自分より年上でツーリングの大先輩なのですが、
少年のような笑顔で喜びをストレートに言葉にしてくれ、
一緒にいる自分も心が洗われるようです。
やっぱり信州こそがサイクリストの聖地なんだと実感します。

ちなみに、やや荒れた路面が続く急勾配の下りでも、
Tailfinはまったく不安なし。サイドバッグにありがちな
バタバタした揺れや振動をほとんど感じることなく、
実に優秀。単に荷物が重いだけという印象で、
自分が太っただけ(汗)というくらい、安定感が高いのです。
リア2サイド否定派には、一度でも試してもらいたいですね。
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感覚的にはあっという間、15時過ぎに木崎湖に到着。
湖畔を渡る風が強く、まだ800mほどもある標高とあいまって
夜の寒さが心配になりますが、だいたい夕刻過ぎには
風が穏やかになることが多いのです。
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ほどなくして北山さんとトシさんも到着し、
それぞれのツェルトを張ります。
今回、Tailfinの2サイドなので容量に余裕があるのですが、
よほどの悪天候か日中も滞在するつもりでもないかぎり、
ツェルト比で大きくて重いテントを持つ気にはなりません。
寝ることに関しては、ツェルトで十分に快適なのですから。
ただ、このツェルトの優位性については、
やってみないとわからない=やらない人が多いので、
一般にはなかなか広まりませんね。
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入浴から買い出しまでをつつがなくこなし、
お楽しみの宴会へ。割り勘で買った信州牛がメイン食材。
今回はガソリンバーナーと固形燃料を用意して
なんちゃってツーバーナー状態なので、
焼き物がはかどります。
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大中小およびフライパン付きクッカーを持参したので、
じゃんじゃん調理、というほどでもないツマミ作りですが、
温かい食べ物がふんだんに出来上がります。
じゃがいも(男爵の実、ともいう)を蒸かすための
穴空き板は、アルミ板にリーマーで開口した自作です。
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住むところも仕事も年齢もバラバラの四人ですが、
家族以上に(汗)親密さを感じます。
いつも以上にビールが進みます。話題は尽きず、
風もおさまったのですが、
さすがに夜の冷え込みは厳しく、
酔いよりも寒さが堪えるようになってツェルトに収まります。
21時にはおやすみなさいです。心身ともに健康的。
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いつもはたいてい10時過ぎまで寝てる自分が、
5時には自然と目覚めます。早起きは得だなと思いつつ、
普段は絶対にできません(汗)。
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ダート混じりの道を選んで湖畔を進み、
木崎湖直上に延びる小熊黒沢林道へ向かいます。
キャンプ道具一式は置いたままの空荷なので軽快、軽快。
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鹿島槍スキー場までの勾配は険しいものの、
控えめに言って最高な道を進みます。
まだ肌寒いこの季節は、上りには最適です。
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さっきまでいた木崎湖を見下ろすビューポイント。
ピーカンもいいですが、低い雲も悪くないです。
去年も2回見た風景ですが、何度見ても胸がスッとします。
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木崎湖に戻って撤収してから走行再開。
撤収、つまり荷物の再収容に関しては、
Tailfinサイドバッグは大型サドルバッグよりも格段に
手早く行うことができます。
サドルバッグの場合、荷物を入れる順序やカタチの組み合わせに
気を使う必要がありますが、サドルバッグは
さほど悩まずに放り込むことができます。また、
ワンタッチでラックにつくので、サドルバッグのように
ベルトをぎゅうぎゅう締め上がる手間も入りません。
革ベルトはもちろん、中途半端な引っかけ機構が
付いてる他社すべてのサイドバッグとは比較にならない便利さです。
これはいいものだ……高いけど(汗)。

さて、この日は四人揃って
明科を経て、標高1300mの保福寺峠へ向かいます。
沿道にはちょうど田植えをしている光景が広がります。
あいかわらず雲は低く、小雨がぱらつくなか、
我々の二泊目となるキャンプ場への
旅がはじまったのです。

というわけで、続きはまた。

追伸
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模型の祭典、今夏のワンダーフェスティバルに
出展するフィギュアの本申請を済ませることができ、
胸を撫で下ろしております。
写真は、ここのところ一押しの
ダーリンインザフランキスというアニメのキャラです。
裸っぽく見えますが、ちゃんとスーツ着てます(汗)。
フィギュア作りも、自分の中で自転車と並ぶような
趣味になって数年が経ちますが、二十年以上やってる
自転車に比べると、まだまだ伸び代があるようで、
また違った充実感があるものです。



by cyclotourist | 2018-05-08 22:46 | おしらせ | Comments(5)

フレッシュ2018

こんにちは、田村です。

ブルベを走る人にとって
年に一度のお祭り的なイベントが「フレッシュ」。
チームで24時間、距離360km以上を走るという
特殊なブルベです。
コースを自分たちで決めることができるので、
その計画から実行まで
仲間と一緒に楽しむことができるブルベです。
あいかわらずブルベ熱がいまひとつ高まらない自分ですが、
フレッシュだけは気分が盛り上がります。
そこで、今年もランドヌ東京主催のフレッシュに
参加させていただくことになっておりました。
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予定コースは、新潟市をスタートして
山梨県の石和をめざすという壮大なもの。
距離は380kmに及びます。

しかし、今年の自分はキャンプばかりしていて
ロングライドとはご無沙汰気味。
まだ一度も距離100km以上を走ってません(汗)。
さすがにどうしたものかと思い、フレッシュ本番の
一週間前に、予定コースの中盤にあたる
上越〜松本間を一人で走ってみることにしました。

一度くらい100km以上走ったからといって
体力が取り戻せる訳もないのですが、
補給のタイミングや疲れ具合を
再発見することはできると思います。
また、上記コースは、本番では夜間走行となるため、
せっかくなら明るいうちに走って
景色を拝んでおきたい、という気持ちもありました。
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北陸新幹線で上越妙高駅まで輪行。
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上杉謙信が迎えてくれる上越妙高駅。
おそるべきことに、8時30分には着きます。
北陸新幹線によって、これまで考えられなかった
エリアも日帰りが可能になりました。
交通費は相応にかかりますが、羽田空港も成田空港も
ちょっと遠い豊島区に住んでる自分としては、
新幹線網の広がりはうれしいかぎりです。
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一路南下して上信国境をめざします。
駅を出るとすぐに雪山が間近に迫り、
信越の春はまだ浅いことを実感します。
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野尻湖までダラダラと緩い坂が続き、
距離30kmで標高700mに達します。
駅からここまでの平均時速は15kmだったので、
ブルベ的にはギリギリペース。
フレッシュ本番では5人で走るため、
もっとペースが落ちることは確実です。
上越までの前半で時間を稼いでおかないと
完走は覚束ないなと実感します。
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本番ルートは国道メインですが、
今回は北国街道の旧道を走ったりもしました。
やはりサイクリングは効率よりも情緒がある
道を選びたくなります。
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長野の手前、飯綱町には
一里塚がくっきりと残ったりしてます。
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淡々と走って、16時過ぎには松本に到着。
ここまで距離140kmを走ったところ、
平均時速は17kmとなりました。
獲得標高は1800m。松本の標高が700mほどあるため、
稼いだ上りを使えない区間なので、
まあ悪くない平均時速で走れたことで満足。
もっとも、かなり疲れたのは事実です。
余力があれば塩尻か岡谷まで走ろうかと思いましたが、
松本からとっとと輪行で帰宅しました。

こんなように、一人で試走じみたことをするくらいですから、
今年のフレッシュには心中かなり期するものが……
あればよかったんですがね(汗)。
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フレッシュ本番の前日に新潟入り。
なんども利用しているホテルに前泊です。
このホテルα-1はサイクリストに理解があり、
自転車を部屋に持ち込ませてくれるので愛用してます。
翌日10時スタートなので、当日に新潟入りも
可能だったのですが……。
なお、自分が属したフレッシュチームは
ランドヌ東京のスタッフチームのため、
多くの方が走った本当の本番の前日(金曜日〜土曜日)に
走ることになっております。
だから、新潟入りしたのは木曜日です。
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なんか毎年おなじことを書いてる・してるようで
我ながらあきれかえるのですが、
新潟に前泊した理由は、古町にある
スライムビーというメイドバーに行きたいからなのです。
ここのメイド長さんが本当に神のような
接客スキルをお持ちなのです。時おり話しかけてくれる
だけなのですが、それが心地よく落ち着くのです。
前回訪れたのは半年前なのに、
それを覚えていてくれたりして胸が熱くなります。
そして、ああ新潟に来てよかった……と
心底から達成感を得てしまいました。
明らかに新潟来訪の目的を間違えているのですが。
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フレッシュ当日、さいわい二日酔いにならず
上々の天気にも恵まれました。
フルメンバー5人が新潟駅前に揃い、
10時丁度のレシートをコンビニでもらってから
スタートします。今回は、
いつもキャンプや舞台訪問をご一緒してる
トシさんも参加。ご自身初のフレッシュです。
「やっぱり完走したいですね!」
ほかの誰も口にしない(汗)前向きな決意表明をいただき、
意気揚々とスタート。
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市街地を抜けるとすぐにシーサイドへ。
期待どおりの追い風が吹き、労せずして
時速30km弱で巡航できます。
とはいえ、オーバーペースは絶対に禁物なので、
先頭を引く、平地が得意なばっきー氏には
ペースを落としてもらいました。
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50km先の寺泊までは追い風基調で
想定以上のペースで走行。おもわず海鮮処に
吸い込まれそうになりますが、ぐっとがまん。
以前、ここでカニラーメンなど食べた直後に
DNFした過去もありますし。
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コンビニ飯でがまんします。
とはいえ、お弁当などを食べてると
それなりに時間はかかり、みるみる平均速度が下がります。
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柏崎から先は国道8号がメインルートですが、
ところどころでトンネルを避けるために旧道へ。
景色はすばらしいのですが、勾配も増えるのが
悩ましいところ。しかも風向きが変わり、途中から
向かい風になってしまいました。
130km地点の上越で進行方向が変わるので、
それまでは我慢です。
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ようやく着いた上越。まあコンビニしか寄ってないので
旅情もなにもあったもんじゃありませんが、
ここまでで平均時速18kmをキープしているので
まずますのペース。
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上越を後にして10km少々で、とん汁屋さんに
入るメンバー……。
地元の名店らしく、特にばっきー氏が楽しみにしていた
グルメ処です。
自分はそれを事前に聞いて、絶対に寄っちゃダメ!
そんな時間が我々にあるわけないと
言っていたのですが、当日は賛成に回りました。
前夜のメイドバーで、メイド長さんもこのお店を
ご存知でいて、オススメしてくれたのです。
じゃあ行ってみるかと思ったのは、決して
とん汁にひかれた訳ではなく、
「食べたよ」と、メイドバー次回訪問時に
伝えたいだけだったりします(汗)。
ちなみに、本当に美味しかったです。
ご近所にあればしばしば利用してもいいかと思いますが、
ブルベ中にリスク負って食べるほどの
価値があるかは微妙かな……。

で、結果として、やっぱり
とん汁を食べてる場合じゃなかったのです。
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店を出る頃には日もとっぷり暮れ……。
そして、一週間前に走った自分としては、
ここからまるで時間が稼げない上りが
20kmも続くことを知っているのです。
もちろん、ほかのメンバーも知ってるはずなのですが。

暗くなると気温もぐんぐん下がり、
その寒さは予想以上。20時くらいで
すでに氷点下を示すガーミンの気温計……。
上りなのでさほど寒さは感じないものの、
当然ながらペースはガタ落ち。
みるみる平均時速が下がっていきます。
そして平均時速が16kmになった時点で、
個人的には間に合わないなと、思ってしまいました。
おそらくみんなも同じ気持ち。
そのうち一人が、「俺を置いて先に行ってくれ」と
重い発言を……。
もちろん、そうしてもルール的には問題ないのですが
(3名以上いれば完走が認定される)
そんな無神経かつ男らしいことができる
メンバーはいません。というよりむしろ、
俺も置いて俺も、というのが本心(汗)。
自分自身も、誰か止めるなら止めるかなと
考えてましたので、「←妙高高原駅」という
青看板が見えた時は、本能的にチャンスだと思いました。
「駅、ここから500mくらいですね」
「列車あるかな」
「あるでしょ。調べてみる」
「どう?」
「30分後に出るね。長野行き」
「リーダー、どうしますか?」
「……左」
「やった〜!」
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駅がこれほどうれしいと感じたのはひさしぶり。
心底、心底うれしいと思ってしまいました。
残念とか悔しいという気持ちはまったく湧いてこず、
走り続けたら必ず遭遇するであろう寒さと眠気から
逃れることができた喜びで踊り出しそうなほど。
実際、輪行支度中に思わず口笛を吹いてしまい、
メンバーの失笑を買いました。

なんにせよ、ペース的にも完走が危ういのが自明だったので、
それに挑む無謀よりも、居酒屋と布団が待つ
幸せな夜を選ぶことに迷いはいっさい
ありませんでした。
我々のフレッシュは距離170kmで終了、DNF(リタイア)です。

しかしまあ、こんな心構えのメンバー(自分)がいたんでは、
フレッシュの完走ははなから望めませんね。
もし来年もフレッシュに参加したり、他のブルベを走る時までには
性根を入れ替えておきたいと思います……。
とりあえず、メイドバー目当てで
新潟スタートのコースを推すのは止めようと思います(汗)。

フレッシュ初挑戦で、まだ余力があるように見えた
トシさんには悪いことをした気もしましたが、
彼も長野で飲めるならまんざらじゃないようでしたので、
すばやく長野のホテルをメンバー全員分
おさえたのでした。

さて、これで我々の旅が終わった訳ではありません。
フレッシュのゴールである石和温泉では
スタッフ業務と前夜際が待っています。
しかし、DNFしたことで自由時間を手にした我々は
しばし思い思いの行動をとりました。
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長野で痛飲した翌日、トシさんと自分の二人は
新幹線に乗って東京へ。そして中央線に乗り換えて立川へ。
贅沢に列車を使って向かった理由は……
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立川にある極地研究所で開催中の
「宇宙よりも遠い場所」コラボイベントへ。
フレッシュを走った後じゃあ行く体力・気力が
ないだろうなと半ば諦めていたのですが、
元気一杯なので(汗)行ってきました。
このアニメは南極がテーマなのですが、
実にボロ泣きできる秀作なので、
機会あればぜひご覧下さい。
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普段は非公開の倉庫が会場になっていて、
アニメのキャラ看板や原画の展示と共に
保管されている備品を垣間見ることができました。
いま、「しらせ」は航海中なので主要な装備は
出払っていると思われますが、
観測用のラジコン飛行機がたくさんあったのが
興味深かったです。
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常設展示も見応えあり。
往年の雪上車や無人機などが展示してあります。
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雪上車には4名分の寝台や調理スペースなどがあり、
これで南極点めざして5ヶ月も過ごしたそうです。
機会と技能があれば自分も参加したいと思いますが……。
なんにせよ、アニメとDNFのおかげで見聞が広がりました。
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もふもふ〜。
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アニメにも出てきたDC-3改の
「ドロムラン」に関する説明もありました。
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立川を後にして、再び輪行で石和へ。
鉄道の機動力はすごいなあと思いつつ、
自分が到着した頃には石和健康ランドでの
ゴール設営業務も完了してまして、
今日もまったく役立たずでした(汗)。

この後、スタッフとそのチームメンバー参加の前夜祭があり、
凝りもせず鯨飲して自分は正体不明に……。
そして、翌日のフレッシュ本番では
寝坊と激しい二日酔いでまたしても役立たず……。

我ながらクズとしか言いようのないだらしなさ。
誰にも顔向けできないありさまでしたが、
フレッシュをきっちり走りきってゴールした
勇者たちの姿を間近に拝見すると
あらたなモチベーションをいただたいたような
殊勝な気持ちも芽生えてきます。

そして、ちょっとだけ我々のDNFが
悔しかったな〜とも思えてきたりします。
ちょっとだけ、ですけどね(汗)。




by cyclotourist | 2018-04-03 17:36 | おしらせ | Comments(6)

しまキャン

こんにちは、田村です。

珍しく仕事が立て込んだり、
確定申告だったりでしばらく引きこもってたのですが、
そんな時ほどすぐには使わない
アウトドアグッズを買い込んだりしちゃうものです。
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ヘリノックスというブランドの折りたたみイスと、
SOTO(新富士バーナー)の折りたたみテーブル、
そしてスキレットです。スキレットというのは、
鋳鉄製のフライパンです。

これまでの自分のバイクパッキング、キャンプツーリングでは、
イスやテーブルはもちろん、フライパンも
無駄に重くてかさばる贅沢品として遠ざけていました。
実際になくても困らないでいたのですが、
型にはまって同じような軽量追求キャンプをしてるのも
可能性を減じてしまうかもしれません。
たまには走り以外の時間を重視するのもいいかな、と。
ぶっちゃけ、「ゆるキャン△」という
アニメの影響なのですが(汗)。

ヘリノックスのイスは、チェアゼロというタイプ。
実測重量514gという軽さと、1リットルくらいの
ペットボトルサイズほどの収納サイズが魅力で選びました。
それでいて、ゆったり体を預けるように座ることができます。

アルミ製のテーブル「フィールドホッパー」は、
ワンタッチで開閉できる工夫と、実測重量400gと
ほどほど軽いので選びました。たたむと
A4を縦に折ったくらいのサイズになり、
サドルバッグの底に収めると具合がよかったです。

ロゴスのスキレットは……小さいのに1kg以上とずっしり。
これで肉を焼くとうまいという描写がアニメにあり、
影響されて買ったのですが、実際に肉を焼いてみると、
自分のスキルでは違いがわかりません。
よって、食器棚の奥に封印しました(汗)。

さて、先週になってニート的な平常運転に
戻りましたので、さっそく
バイクパッキングで遊んでまいりました。
お正月にご一緒したばっきーさんとトシさんとも
またキャンプしたいねと話していたので、
三人で出かけてまいりました。
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高速ジェット船で大島へ。
東京からだと竹芝桟橋からが定番ですが、
我々は熱海港から乗船。こちらのほうが
大島到着が早く、復路の便も少しだけ遅いのです。
大島は過去に二度ほど訪れたことがありますが、
キャンプは初めてなのでワクワクします。
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エンジンだけでなく、船室まで航空機風。
時速80kmと速いのはいいのですが、
シートピッチの狭さも航空機のようで
船旅を楽しむ、という旅情はありませんね……。
とはいえ、熱海から1時間で大島に着くという
速さの魅力が上回ります。
ちなみに、自転車は輪行袋に入れる必要があり、
1000円の手荷物料が必要です。
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岡田港に上陸し、それぞれの自転車を組み立て。
日帰りツーリングとほとんど同じ気軽さで、
キャンプツーリングできるのがバイクパッキング仕様の
もっとも優れた長所です。
同じ船に5名くらいサイクリストが乗っており、
ほとんどMTB。それはやはり、「裏砂漠」が
あるからなのでしょう。
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地形図に「砂漠」とあるのは、
この大島が唯一とのこと。今回の大島バイクパッキング旅の
お目当てがこれです。以前も少しだけ足を
踏み入れたことはあるのですが、
せっかくのグラベルロードですから、
今回はたっぷり体験してみたいと思います。
ばっきーさんもサーヴェロC5という
ハイエンドなグラベル志向のロードで参加。
トシさんは、山サイ仕様のサーリー・クロスチェックです。
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走行ルート。
島の北部に位置する岡田港をスタートし、
あじさいレインボーラインで三原山の麓まで上昇。
大島温泉の脇から裏砂漠に入り、三原山を
ぐるっと巡って御神火茶屋から西海岸の
舗装路に戻るというルートです。
当初、砂漠は二子山あたりで切り上げて
東海岸沿いへ出る予定でしたが、結果的に
たっぷり砂漠を満喫して島を横断、
西海岸へ出ることになり、
島南部の波浮にあるキャンプ場を
利用することになったのでした。
ずいぶん島をぐるぐるしてるようですが、
大島とは言え小さな離島なので、走行距離は
40km少々。砂漠走行は8、9kmほどです。
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大島温泉ホテルの脇から遊歩道に入ると、
すぐにご覧のような非日常的な光景が。
砂漠というよりも、大小の砂礫が広がる荒れ地です。
大島温泉までの舗装アプローチで標高を稼いでるので、
裏砂漠に入ると勾配が緩いのがうれしいところ。
ところによって拳くらいの砂礫が
ゴロゴロしてるので、転ぶと痛そう。
逆に前輪が刺さってつんのめるくらい
細かくて深い砂礫が続く箇所もあり、
路面状況は変化に富んでます。
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三原山へのハイキングコースと分かれると、
ご覧のように広々とした日本離れした光景も。
かすかな轍と、地形図を参考にして作ったコースデータを
表示させたハンディGPSが頼りです。
どこでも走れそうなので、かえって迷いそう。
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かと思うと、枯れ木を縫うような細道もあり、
なにかのケモノの足跡と共に進むような箇所も。
島の真ん中にそびえる三原山が常に見えるので、
方向を失うほどの迷子にはなりませんが、
悪天候や猛暑日だとかなり大変なことになりそう。
この日は雲が多いものの晴れ間も垣間見え、
上々の天気に恵まれました。
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海越しに利島や新島(たぶん)が望めるポイントも。
火山島ならではのダイナミックなシーンが
次々と現れて一時も飽きさせません。
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ダウンヒルを交えつつ、三原山の南麓を
回り込んでいきます。
今回は35Cのセミブロックパターンのタイヤを履き、
裏砂漠に入る時に3気圧くらいにしてましたが、
このくらいがオン・オフが入り交じるツーリングには
ちょうどいいのかも知れません。
下りを攻めるように走りたいならMTBには
及びませんが、自分はツーリングでそのような
アクティビティを求めることは少ないので、
グラベルロードがちょうどいいですね。
そういえば、港で見かけたMTB乗りは、
我々の行程では見かけませんでした。
彼らには彼らに向いたルートや
コース取りがあるのかもしれません。
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インスタ映えするばっきーさん。
柔らかい砂礫にタイヤを取られて
なんどかゴロンとこけてましたが、
地面が柔らかいことと、受け身が上手なようで
ご本人も自転車も無事。
32Cのタイヤで体重110kgだと、
さすがに接地圧が高すぎるのかもしれません。
それでも、ご本人は
「あ〜大丈夫、大丈夫」と前向きなので
ホッとします。
軽く転んだだけで開放骨折した自分としては
転ぶのが本当に怖いのですが……。
バイクパッキングは、従来のキャンピングに
比べれば段違いに軽いとはいえ、何キロもの
荷物を積んでる訳ですから、
油断は禁物、と自分に言い聞かせておりました。
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島なのに大陸を思わせるシーンも。
トシさんは、大島に住んでファットバイク買おうかなとか、
夢のある妄想をつぶやいてました。
自分も、仕事さえあれば住んでもいいかなと思うほど、
大島いいな〜って思いました。
もっとも、どうせ自分はあまり仕事ないから、
どこに住んでもいいのかな?
妻子さえいなければ(汗)。
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御神火茶屋の展望台に到着して、
グラベルは終了。2時間半ほどでしたが、
一瞬に感じられるほど楽しい道のりでした。
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御神火スカイラインで海岸へ急降下。
ところどころ、先の土砂災害を思い起こさせる
激しい痕跡があり、身がすくみました。
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地層切断面を経て……
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波浮港の手前にあるトウシキ野営場へ。
予約しておけば無料で利用できます。
広々として清潔で申し分のないキャンプ場です。
近くにJAの小さなスーパーもあり、
食料事情も問題なし。15時過ぎには着いたので、
ゆっくり過ごすことができます。
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荷物を下ろします。イス、テーブルを追加しても
いつものサドルバッグ+フロントバッグに収まってます。
だいぶ暖かくなったので、コンパクトなシュラフが
選べるようになって収納が楽になりました。
赤いスタッフバッグは衣類入れ。
これがいちばんかさ張るのですが、最近は一張羅をやめ、
キャンプ場ではサイクルジャージを脱いで
軽いウェアに着替えるようにしてます。
翌日用のレーパンもあるので荷物は増えるのですが、
だいぶリラックスできるなと感じてます。
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イスで一服。物議かもしてる
親方のようなポースで偉そうに見えますが、さすがに楽。
地べた直のキャンプ生活から卒業です。
とはいえ、常にイスとテーブルを携行するかは
思案のしどころ。このキャンプ場も常設の
イスとテーブルがあり、持参しなくても
特に問題はありませんでした。
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自分とトシさんはいつものツェルトですが、
ばっきーさんはコンパクトなワンポールテントを新調。
中国製で1万円ほどで買えたとか。
こういうのを見つけてくるのが上手い方なのです。
使用感は上々とのこと。
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至福の時間到来。
なんだか胸が本当にすーっとして、気分が晴れ晴れ、
せいせいとします。そんなにストレスがない生活を
送っているつもりですが、キャンプツーリングでの
開放感はたまりません。
旅館や民宿で味わう安堵感や快適さも素敵ですが、
キャンプで過ごす時間は格別です。
自宅で飲んでるのと同じ安いビールなのに、
缶から唇が離せないほど美味く感じます。
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限られた調理器具で肉を焼き、しゃぶしゃぶし、
お米も炊いてお腹いっぱい。
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アニメ見たり(汗)。
大島が舞台の「ビビッドレッド・オペレーション」です。
もう何年も前のアニメですが、けっこう好き。
そういえば、以前の大島訪問時は
このアニメもなかったし、今ほどは
アニメ漬けじゃなかったなと、来し方行く末を
互いに語り合いつつ……
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夢のような時間が過ぎ……
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早くも20時過ぎには、いい感じに酔っぱらって
就寝したのでした。なんとも健康的(?)。
さいわい気温はさほど下がらず(5度くらい)
風も弱かったので快眠。
寒さはともかく、大島は風が強いことが多いので、
キャンプを実行する際は風向き予報の
確認が欠かせないと思います。
強風が予想されるなら、装備や行程、
宿泊方法を再検討すべきでしょう。

翌日は、大島ならではの林道を走ったり、
自分には珍しく温泉やグルメも楽しんだのですが、
そのあたりはまたいずれリポートできれば。

行って帰ってきたばかりの大島ですが、
次はいつ行こうかと早くも計画中。
しまキャン、オススメです。



by cyclotourist | 2018-03-20 23:18 | おしらせ | Comments(3)

新装備と伊豆オフ

こんにちは、田村です。

先週は毎年恒例となっている
南伊豆での一泊二日ツーリングを
満喫してきました。
敬愛する大先輩、高地さんが主催している
Fサイクルのミーティングであります。

走る予定があると、自転車や装備のほうも
いろいろとこだわりたくなってきました。
今回、かねてから計画していた
三つの新装備・アイテムを導入しました。
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グラベルロードに、アルミ製フェンダーを装備。
ツーリングにはフェンダー(泥除け、マッドガード)が
あったほうが助けられるシーンが多いのは事実です。
ないほうがいいシーンがあるのも事実ですが(汗)、
このグラベルロードにはフェンダー用のアイレットが
各所に備わっているので、いずれ装備したいなと
思っていたのです。
現代的なロードにフェンダーは似合わない傾向も
ありますが、黒いフェンダーを選んだので
意外と違和感がないのではと思います。
きっちりタイヤに沿ったフルフェンダーです。
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自分でキレイに取り付ける技術はありませんので、
いつもお世話になっているベロクラフトの
大槻店長に取り付けていただきました。
ガードを付けたいと相談したところ、
この黒くてハンマートーン(亀甲)のガードを
提案していただいたのも大槻さんです。
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アイレットの向きが一般的なツーリング車と違ったりして
そのままポン付けというわけにはいかず、
大槻さんにダルマねじなどをさまざま加工していただきました。
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ベロオレンジの700C用ガードなのですが、
そのロゴがフレームの指し色と同じ色なのが
うれしかったりします。
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新装備その2。
オルトリーブのコックピットパック、いわゆる
トップチューブバッグを導入しました。
各種バッグが揃っているオルトリーブですが、
これまでトップチューブバッグだけなかった。
それが最近ようやく発売されました。
やっぱり使うバッグはブランドが揃っているほうが
気分がよいものです。
もっとも、やや幅が広いので
ダンシング時にヒザが当たりやすく、
防水性を優先するためかジッパーが横にあるため
物の出し入れがしづらいことには
すぐに気付きました。これが実際のツーリングで
どういう印象なのか、試してみたいと思います。
この程度の容量(公称0.8L)のバッグなのに
7200円するのもアレですが、全バッグを
オルトリーブで揃えられる、という無形の
喜びがあります。見栄っ張りなので(汗)。
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新装備その3。
新しいレインジャケットを購入。
モンベルのサイクル ドライシェル。
いわゆるゴアテックスを使ったモノですが、
そのメンブレン(防水透湿性素材)を
外側に配置している、というのが特徴。
一般的なゴアを使ってるウェアは
ナイロン生地で表裏をラミネートして
耐久性を確保しているのですが、
外側のナイロン生地を割愛することで、
表面が保水せず、高い透湿性を発揮する……
という触れ込みです。

いままでも各種のレインジャケットを使ってきましたが、
表面の撥水加工が傷んでくると、
濡れた感じがするものばかりで、
それによって透湿性も損なわれて
蒸れるものばかりでした。
また、軽量化を優先してゴアを使ってない物は、
ほとんどウインドブレーカーみたいなもので
浸水する物も多かったです。
モンベルのU.L.サイクル レインジャケットとか。

最近、ファイントラックのレインジャケットを
携行することが多く、けっこう優秀だったのですが、
やはり自転車用じゃないので袖が短めだったり、
収納時にかさばるのがネックでした。

そこで、最近発売されたサイクル ドライシェルを
買ったのでした。25000円とけっこうお高いですが、
同様にメンブレン外側が直の他社製よりは安い。
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そして軽くて省スペース。
ゴアを使ったジャケットでこの軽さと小ささは圧倒的。
もっとも、公称平均重量は171gなので、
自分の185gは少し重い……。

このサイクル ドライシェルの凄いところは
軽くて小さいだけでなく、透湿性98,000g/m²・24hrsという
他を圧倒する蒸れなさにありそう。
この数値、比べづらいのですが、ほかの製品だと
15,000g/m²・24hrsくらいが普通なので、
凄いです。
そして、その凄さの現れとも言えそうなのが、
「バックパック等を背負った状態で使用しないで下さい」
と、注意書きがあることです!
それだけ生地が弱いということなのでしょうが、
つまり、登山やハイキングではまったく使えず、
荷物を背負わないで済む(ことが多い)
サイクリングだからこそ許される仕様。
お店で買う際、「メッセンジャーバッグはダメですか」と
意地悪い(?)質問をしたのですが、
避けて下さい、とのことでした。
もっとも、その店員さんが実際にこのウェアを
使った経験はなさそうでしたが……。

着てみると、生地が実にしなやかで柔らかい。
軽いこととあいまって、着てることを
忘れるような印象。それはとてもよいことなのですが、
うっかり輪行袋を担いだら、
それだけで表面に妙なシワがよって、
ああ、これは本当に気を使わないと
破れそうだな……と感じました。個人的には、
こういう特定の性能を追求した製品は好感です。
役立てるのも自分のスキルですし、
ダメにするのも自分次第。面白い。

自転車にガードを付け、防水が売りの
オルトリーブのトップチューブバッグを付けたし、
キレた仕様のレインジャケットも新調したので、
ツーリング意欲も大きく高まりました。
いつもは晴天を祈るのに、雨が降ってもいい、
むしろ降ってくれ! くらいの気持ちで
伊豆に向かったのでした。
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輪行で三島へ向かいます。
やはり、ガードがあると輪行が面倒。
いつもなら5分で済む準備が、15分かかりました。
(復路は11分で収納できました)
このガードは特に輪行用の加工をしてもらってないので、
リアガードを丸ごと外す必要があります。
スポルティーフやランドナーでは、ガードを分割加工して
もらったりしてるのですが、それはそれで走行中に
なんとなく気になりますし……。
縦型の輪行袋だと、前のガードは外さないで済みますが、
ステムを緩めてハンドルを切る必要があるので、
フォークの玉あたりも兼ねてる
アヘッドステムだとちょっと気を使います。
輪行とガードが相性悪いのは否めませんな。
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やたら御託が長くて恐縮ですが、
三島にやってきました。
ここで我らが舞台サイクリング研究会の仲間3名と合流し、
引き続き伊豆長岡まで輪行。
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伊豆箱根鉄道の三島駅ホームで
サンシャイン!!ラッピング電車が揃い踏み。
この勇姿を拝んだ後、右の電車に乗って伊豆長岡へ。
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伊豆長岡から走り出し、修善寺経由で
天城峠の旧道へ。
京都からお越しの北山さん、千葉のミウラSVさん、
そしていつも一緒の(?)トシさんと
ダート走行の開始。
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小春日和でしたが、旧道は残雪タップリ。
気は使いますが、舗装路よりも楽しいのは間違いなし。
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ぬかるんだ道でも、ガードがあると
自転車や乗り手が汚れないので気が楽。
雨が降れば、レインウェアを上下着るので
ガードがなくても実質上問題ないのですが、
こうしたぬかるみや水たまりで
ガードは真価を発揮します。
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歴史的なトンネルが待つ天城峠。
下りの防寒として、例のドライシェルを着てみました。
この目立たない色はレインウェアとして
どうかと思いますが、この色しかないのです。
背中に反射テープはありますが、本来なら
オレンジとか黄色がいいなとは思います。
メンブレンが外側だと、汚れやすいので
あえてこんな色なのでしょうか。
自転車用だけあって、ばたつかないように
適度なフィット感があります。
それでいてお腹まわりは少し余裕があるのが
モンベルの優しいところでしょうか(汗)。
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北山さんのビゴーレ山旅車ディスク仕様。
650Cの車輪です。
自分もそうですが、バイクパッキング的なバッグは
着替えなどが余裕で入るので、宿泊まりの
ツーリングでも有用です。
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トシさん愛用のスペシャライズド・ルーベ。
32Cのタイヤが入るのでダートも余裕。
ロード系の自転車だと、自分はサドルバッグを常に使うのですが、
トシさんはフロントバッグメインの積載スタイルも
臨機応変に採用します。
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ミウラSVさんのケルビム・ランドナー。
こういう道だと、ランドナーがやっぱり似合います。
大きなフレームサイズを生かして
(シフトレバーがヘッドチューブにある!)
縦に長いオーダーの素敵なフロントバッグを装備。
ここに輪行道具をはじめ、一泊二日の装備を
すべて収めてました。荷物の出し入れのしやすさと
稼げる容量のバランスは、こうした角形フロントバッグが
優れているところだと思います。
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ガードがあるおかげで、我がグラベルロードは
ほとんど汚れません。一方で……
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比較して恐縮ですが、ガードとサドルバッグなしの
ルーベはフレームの後ろ周りがドロドロ。
これを見ると、ガードを付けてよかったなとは思いますが、
輪行の面倒臭さや、もっと荒れたダートだと
ガードを壊す可能性があることを考えると、
採用の是非は人それぞれでしょうね。
もちろん、ランドナーなど伝統的なツーリング車だと
ガードがないということは、スタイルとして
ありえないと思いますが。

以前、先輩のツーリストがスポルティーフで
ブルベに参加した際、周りの人に
「え、泥除けつけてんですね。今日は雨振るんですか」と
聞かれたとか。その先輩は
雨が降るからガード付けるとか、そういう自転車じゃ
ないんだよ、と軽く憤慨したとか。
ガードの有無は、実用性以上に、車種としての
アイデンティティに影響するのです。
それはすなわち乗り手の趣味志向、
いい悪いじゃない、価値観なのです。

閑話休題。
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ループ橋を下って河津へ。そこから
下田経由でお宿がある妻良へ向かいました。
ループ橋は全国的にしばしばありますが、
この河津のループ橋は、径が小さく標高差も大きいので
屈指の怖さを感じます。
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お宿に集まったのは11人。
ひさしぶりにお会いする方も多く、美味しいお魚と
相まって至福の時間。ひとかかえあるようなヒラメが
目にも口にも幸せをもたらしてくれました。
オジさんメインの集まりですが、
今回は新婚さんご夫婦も参加され、例年以上に
華やいだ宴に。素直に祝う人、我が身を思って(?)
なんとなく遠い目をする人、いつも通りマイペースな
人……。何はともあれうらやましい。
当然、ビールも進んでしまう訳で……。
もう寝る、という先輩に抱きついて寝かせなかったとか、
また自分の悪い武勇伝を残してしまいました(汗)。
申し訳ありません……。
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翌日は南伊豆の海岸線を中心にサイクリング。
下賀茂の桜は五分咲きでしたが、十分に
華やかでした。
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菜の花の香りにむせる……。
こうして、一泊二日の南伊豆サイクリングは
過ぎていったのでした。
あいにく、雨も降らず雨天装備の数々は
本領を発揮できませんでしたが、
せっかくのグループサイクリングが
予報以上の晴れに恵まれたのはなによりでした。

ご一緒していただいた皆様、
ありがとうございました。
先々週に続いてのお泊まりツーリングでしたが、
やっぱりいいものです。
帰宅してからの妻子がなんとなく怖いのが
唯一の難点ですが(汗)。



by cyclotourist | 2018-03-04 22:31 | おしらせ | Comments(2)

四国ゆゆゆツアー

こんにちは、田村です。
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先の週末は、同好の士と共に
四国は香川県を訪れ、舞台めぐりサイクリングを
満喫してきました。
その舞台とは、「ゆゆゆ」と呼ばれるアニメ。
『結城友奈は勇者である』の略称です。
最近のアニメは妙に長いタイトルが多いのですが、
ご丁寧に略称が用意されてるんですね。
『ダーリン・イン・ザ・フランキス』→「ダリフラ」、
『宇宙よりも遠い場所』→「よりもい」
って感じですね。

で、「ゆゆゆ」の主要舞台が香川県なのです。
アニメに限らず何からの作品て関東に偏重してるので、
四国が舞台だと旅情がかきたてられます。
もちろん、キャラや物語も好みではあるのです。
一昨年から行きたい行きたいと思っていたのですが、
まさにその香川県在住の先輩サイクリスト、
ジェームス吉田さんも「ゆゆゆ」におハマりになってると知って、
舞台の案内をお願いしたのでした。
そして仲間内に声をかけたところ、
関東から自分含め3人、関西から一人参集することになり、
総勢5名で舞台めぐりを決行することに
なったのでありました。
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寝台特急で高松入りしたかったのですが、
きっぷが取れず、当日の新幹線で。
これでも10時半前に高松に着くのが新幹線のすごさ。
四国だと、乗車券を往復で買うと割引があるのが救い。
飛行機だとジェットスターが安くていいのですが、
成田からというのがネック。
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岡山で快速マリンライナーに乗り換え、瀬戸大橋を通過。
みな年甲斐もなく(?)大はしゃぎ。
9km続く空中散歩。今更ながら、すごい橋ですな。
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予定どおり高松に到着。
お出迎えいただいたジェームス氏と合流し、
笑顔がこぼれます。昨年は、ジェームス氏から
大洗キャンプのためにお越しいただいたのですが、
こちらから訪ねるのもいいものですね。
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高松駅で個人的に外せないのが、海峡うどん。
東京なら空腹を充たすだけの駅うどんですが、
ココは讃岐うどんの本場。駅でもさすがに美味いのです。
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駅前で自転車を組み立て。
自分はここのところコレばかりのグラベルロード、
メルクスのストラスブール71。今回は宿泊まりの一泊二日ですが、
それなりの荷物を収めるのに大型サドルバッグは
やっぱり便利です。
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ジェームス氏はキャノンデール・CAAD12ディスク。
氏が挑戦中のブルベで活用してるディスクロードです。
自分もまったく同じモデルを持ってるので、
なんだか不思議な感じ。
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京都は宇治からお越しの北山先輩は
ビゴーレのロード。タイヤにセミノブの
グラベルキングを選ばれており、荒れた路面も含めた
ツーリング適性を高めています。
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北山さんのサドルバッグに吊るされた反射マスコット。
これ、アニメが場違いだよと突っ込みましたが、
思い起こせば自分がプレゼントしたものでした(汗)。
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千葉からお越しのミウラSV先輩は
金色のケルビムロード。サイズが大きなフレームは
各種のバッグ装着が容易なのでうらやましい。
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ガンダムスタンプラリーに続いて、トシさんもご一緒。
というよりむしろ、最近はトシさんとばかり走ってます(汗)。
自転車はカーボンディスクロードのルーベ。
今回はあえてサドルバッグを装備せず、フロントバッグが
メインなのが興味深いところ。臨機応変ということでしょう。
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高松市街を抜けて海岸線を西へ。
瀬戸内海は海の色が淡いと感じます。
あいにくの向かい風でしたが、
四国にいるというだけで気分が高まります。
まだアニメの舞台でないのに、
やっぱり遠征は非日常的です。
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坂出の手前で二件目へ。
飲み屋じゃなく、うどん屋さんを
ハシゴできるのも香川の楽しみですよ。
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坂出にキター! 写真は駅前のイオン。
だからなに? って感じの方が大多数だと思いますが、
この風景がアニメで描かれていたのです。
それだけで「お〜!」と面白がれるのが
舞台めぐりサイクリングの醍醐味。
坂出では、ほかにも庭園や昔の学校などが
アニメで描かれていて、きっちり存在します。
もっとも、坂出の観光施策的には
「ゆゆゆ」をまったくノーチェックらしく、
アニメ舞台であることをアピールする
なにがしかのポスターやバナー類は一切ナシ。
来訪者を増やす振って湧いたようなチャンスだと
思われますのに、もったいない……。
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瀬戸大橋に肉薄。
坂出にとって、これが30年前から
キラーコンテンツなんでしょうね。実際、何度見ても
圧倒的な迫力があります。
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アニメで描かれていたとおりに
砂浜を歩いてみたり(照)。
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瀬戸大橋の記念館を見学。
新幹線が通れるように作ってあるんですね。
展示モデルが300系新幹線というのが、
開通30年の歴史を感じさせます。
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今宵の宿がある丸亀へ。
かつて本州との連絡船で栄えた港町。
これまでも通ったことはありますが、
街を見たり泊まるのは初めてなので興味津々。
この灯籠や街道などは、かつて
「シクロツーリスト」誌でジェームス氏に
リポートしていただいたこともありました。
時を経ての対面に個人的には感無量。
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丸亀城。石垣が圧倒的。時代は違えど、
瀬戸大橋に匹敵する人智の結晶でしょう。
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ジェームス氏に取っていただいた激渋の「獅々友旅館」。
宇治からお越しの北山さんは、
三十年も前に出張で投宿したそうで、
感無量の様子で女将さんと語らってました。
そして、かるく風呂をいただいた後は……
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地元の名店「一鶴」で骨付き肉。
ちょっとカレー風味(?)でビールが進むこと進むこと……。
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店で痛飲した後も、スーパーでがっつり買い込んで部屋飲み。
そして、ひとり、またひとりと寝落ち。
まさに合宿という風情で夜も更けていくのでした。
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翌日も快晴。しかも風が弱まってくれたので快走。
瀬戸内海に突き出した荘内半島を回ったりしつつ、
香川県の最西部にあたる観音寺をめざします。
もっとも、昼過ぎまで自分だけは
ひときわ不調だったのは言うまでもなく(汗)。

荘内半島には、旧海軍の水上機・飛行艇の基地跡があったり、
浦島太郎伝説が各地で語られていたりで、
その海岸美と適度なアップダウンが相まって
絶好のサイクリングルートでした。
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観音寺に到着。この橋は、「ゆゆゆ」劇中で
ひときわ印象的に描かれていたもの。
やっと見ることができました。
ここをあのコとあのコが一緒に……と
劇中を思い起こすだけで軽く泣けますね。
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坂出とはうってかわって、
観音寺は「ゆゆゆ」ムードばっちり。
なんだかうれしいです。アニメがきっかけで訪れた
我々を歓迎しくれるようで、ホッとするのです。
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駅前で客待ちするタクシーもご覧のとおり。
大洗や秩父ほど、同好の士が街を闊歩している
様子はありませんが、それだけに一種の
プレミア感に包まれます。
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劇中の勇者たちが通っていたうどん屋さんのモデル。
かなりの人気店のようで席はぎっしり。
フツーの(?)お客さんばかりですが、
お店の片隅にファンが持ち寄ったという
「ゆゆゆ」のポスターがひっそり貼られていて、
とても微笑ましく感じられたのです。
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観光案内所は「ゆゆゆ」全開。
地元の名所を訪れるキャラクターが
描き下ろされた素晴らしいポスターです。
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琴弾公園に隣接する道の駅。
我らがオタクの大好きなパネルが集合。
顔出し看板がアレなのがアレですね。
銀ちゃんがいないのはちょっと寂しいけれど……。
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「勇者部利用ルーム」があるカラオケへ。
昼間っからカラオケなんて……これも
舞台めぐりならでは?
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声優さんのサインも。
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しばし絶唱。ジェームス氏が圧倒的にうまくて選曲も渋く、
感動と爆笑が渦巻くことしばし……。
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夢のような時間が過ぎるのは
あまりにも早すぎて……。浦島太郎ならずとも
百年くらい遊びたくなりましたが、
後ろ髪を引かれる思いで輪行。
観音寺からそれぞれの帰路についたのでした。

サイクリングは、どこだろうといつだろうと
基本的には走るだけで楽しいものですが、
訪れる先が不思議と見覚えある舞台だったり、
気の合う仲間と一緒だったりすると、
飛躍的に楽しさが倍増されます。

峠越えもキャンプもブルベも一人旅も大好きですが、
今回のような舞台プラス仲間の存在が
自分にとっての理想的な旅を形作る要素であり、
望んでいる時間の過ごし方なんだな〜と
あらためて実感した二日間でした。
ご案内いただいたジェームス吉田さんには
ひときわ感謝なのでございます。



by cyclotourist | 2018-02-23 22:33 | おしらせ | Comments(7)

ガンダムスタンプラリー

こんにちは、田村です。

お正月明けから仕事で忙しく、
すっかりサイクリングもご無沙汰しちゃいました。
しかし、それも先週で一段落しましたので、
かねて実行の機をうかがっていた
参加してきました。
詳細はリンク先を見ていただければ分かりますが、
東京および周辺の65駅に設置された
スタンプを集めるラリーです。
そして私の場合、当然ながら自転車でめぐることを
考えたわけです。
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ラリーのエリアマップ。あらかじめ入手しておいた
スタンプ帳に記載されています。
北端は赤羽駅、南端は羽田空港、東端は茨城県の取手駅、
西端は西荻窪駅となっており、
この範囲内にあるJR駅の大部分がスタップ設置駅となります。
これを広いと見るか、狭いと見るかは人次第でしょうが、
駅の多さは圧倒的です。

スタンプはすべて駅の改札外に設置されているので、
フツーは「都区内パス」という、おとな750円の
一日フリー切符を使うらしいですが、
自転車でめぐったって問題ないでしょう。
そのほうが単純に面白そうですし、
一部を除いて駅間距離が短いので、
もしかしたら自転車のほうが効率よく
スタンプを集められるかもしれません。

まずはルートを考えます。
エリアマップを俯瞰すれば一目瞭然ですが、
65駅の立地はふたつに区分できそうです。

ひとつは、中央線〜常磐線の各駅が並ぶ横のライン。
もうひとつは、山手線+αの環状ラインです。

本来、65すべての駅を一筆書きで結ぶことが
できればサイクリング的には効率がよいのですが、
ちょっとそれは難しそう。
そこで、上記のように二分割し、
二日間でまわるルートを考えました。

初日はこちら。
d0211129_15085540.png
西荻窪駅から取手に向かい、32駅を制覇します。
当初は取手スタートを考えたのですが、
この季節は西風が常なので、それを利用できる
西荻窪駅スタートとしました。
新宿周辺と上野・秋葉原周辺の駅も含みます。
中盤までは2、3kmごとに続々と駅が現れるので、
スタンプを荒稼ぎできます。その分、
停車時間が増えそうです。
後半は駅間距離が伸びるのでルート選択の余地が
増えますが、国道6号など自転車向きでない
幹線道路が多いエリアなのが悩ましいところ。
なぜ茨城県の取手駅が含まれているのか謎でしたが、
この駅までJR東日本の東京支社管轄とのことで、
その関係なんでしょうね。
都区内パスのエリア外なので、JR東が儲かるのかも?

ルート設計時のポイントは、スタンプ台設置改札に近い
駅の出入り口を経由することですね。
特に大きなターミナル駅だと重要です。
スタンプ台の設置場所はWebで分かります。
こうして考えたルートは、だいたい距離80km。
32駅で必ず停車時間が生じるので、
まあこのくらいが穏当な距離でしょう。
始発から終電まで、駅が空いてる時間を丸々費やすなら
一日で65駅制覇も可能かもしれませんが……。
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二日目は環状エリアを攻略します。
北端の赤羽駅をスタートし、
山手線の北と西側へ進行。
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赤羽駅や王子駅はもちろん、尾久駅や板橋駅など、
山手線外の駅にもスタンプ台があります。
そのため、序盤は少し右往左往するようなルート取りに。
幸い、このあたりは比較的土地勘があるエリアなので、
すんなり線を引くことが出来ました。
もっとも、最短経路とか最高効率のルートは、
スーパーコンピュータでも使わないと出せないでしょうね。

二日目ルートの鬼門は、やはり羽田空港駅の存在です。
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蒲田まで南下してから羽田空港へ。
ほかの駅から突出して離れているだけでなく、
自転車で通行できる道が限られます。
過去に自転車で羽田空港へ行ったことはあるので
自転車通行可の歩道で行けることは承知してます。
二日目は33駅をめぐります。
駅数と走行距離は、両日ともほとんど同じようにしました。

さて、実行にあたって最大の懸念事項は、
スタンプ押印時に自転車をどこに停めるか? です。
特に、改札が地下や高架上にある駅だと
自転車を離れる時間が相応に長くなるため、
ちゃんとした駐輪場に停めないと不安です。
さりとて、ひと駅ごとにそんなことをしていては、
時間が過ぎるばかりで全駅制覇は遠い夢、です。

これを解決するには、二人で走る必要があります。
一人が自転車のそばにいて、もう一人が
スタンプ帳を持って押印しにいくわけです。
そこで、おなじみ(?)トシさんにお声がけしたところ、
「行きたい」とおっしゃってくれました。
彼は自分以上のガンダムフリークでもあり、
最近は、ラブライブ!のキャラを
ガンプラで再現するという芸風(?)を確立している
希有なモデラーでもあります。
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土曜日の9時、西荻窪駅に集合。
自分は自宅からほど近いので自走、トシさんは輪行。
ご覧のように残雪が思いのほか多いです。
空気も肌を割くような冷たさでしたが、
全駅制覇の野望に燃える我々には
むしろ心地よく感じられました。
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スタンプ帳とスタンプ台。
各駅にキャラクターかモビルスーツが割り当てられてます。
西荻窪駅はワッケイン。「寒い時代〜」のセリフが
この季節にぴったり。
スタンプ台にはキャラの説明と、駅の意気込みなどが
書かれており、なかなか見応え・読み応えがあります。
スタンプ帳は、クリアファイルに入れてフロントバッグに
収めましたが、出し入れ・持ち歩きの便を考えると、
サコッシュのようなものに入れて身につけたほうが
よかったかもしれません。
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荻窪がキシリア、阿佐ヶ谷がウッディ、高円寺がイセリナ。
ばんばんスタンプを押していきます。
イセリナのスタンプ台の横では、「王子でガルマが待ってる」とか、
気の利いたパネルを立てていました。
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アムロが待つ中野あたりまでは、残雪が多くて
押しを強いられる場所も。そして都心が近づくと
ほとんど雪は消えました。わずかな地域差で降雪量や気温が
異なるのか、たんに除雪の具合なのか?
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新宿駅で早くもチーム二人の本領発揮。
トシさんにスタンプ帳を預け、押してきてもらいました。
「スタンプ帳は一人一冊」がルールですが、
こういう場合は許されるのではないでしょうか。
実際のところ、ひとりで三冊も四冊も押してるような
いかがわしい輩も大勢いて、困ったものです。
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ラスボスともいえるジオングを水道橋でゲット。
まだ15駅目で先は長く思えますが、
ふだんは面白くもない都心を
飽きることなく走ることができます。
ちょっとずつスタンプ帳が埋まっていくのは快感です。

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秋葉原はスレッガーさん。となりの壁で
ミライさんが「心配だわ」とか呟いたりしてます。
こんな粋な工夫が駅ごとに見られます。
各駅のキャラ・モビルスーツは、アンケートのうえで
抽選で決めたそうですが、なかには「8位までの希望に入ってなかった」とか、
明らかに不本意なモビルスーツを当てられた愚痴を書いてる
パネルもあったりして、微笑ましいです。
ちなみに、アンケートで一番人気だったのは
シャア専用ザクだったそうです。
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ギャンが割り当てられた金町駅。
駅員さんが作ったガンプラが展示され、ノリノリの様子。
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柏あたりで日が暮れ、利根川を越えて
初日ゴールの取手に着いたのは18時半くらい。
スタンプ停車と無数の信号ストップのおかげで
思いのほか時間がかかりました。
しかし、予定どおり32のスタンプを集め、
かなりボリュームのある達成感を味わうことができました。
そして、駅ビルのサイゼリア飲みでのどを潤した後、
輪行で帰宅したのでした。

翌日も9時集合。
赤羽をスタートして、せっせとスタンプを集めます。
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十条駅のセイラさん。このセリフ、いまでは
セクハラかつパワハラと呼ばれるかもしれませんな。
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車両基地で知られる尾久駅はボール。
トシさん的に妙にツボだったらしく、
ボールの旧キットが欲しいとつぶやいてました。
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一番人気のシャアザクを射止めたのは巣鴨駅。
どの駅も普段は利用しないので新鮮。
昔の記憶とまるで違うリニューアル駅も多く、
年をとるわけだぜと痛感することも。
スタンプを押していく人は、自分たちのように
不惑過ぎと見受けられるオッサンが多かったですが、
お子さん連れの女性や若いカップルもちらほら。
ガンダムは世代を超えた文化です。
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池袋にある旧知のプラモ屋さんに立ち寄り、
トシさんご所望の旧キットボールを購入。
「旧キットのボール、珍しいんですよ」と
妙に胸熱なトシさん。つられて自分も買いました。
最近、一部で旧キットが人気なのです。
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渋谷駅がこんなことになるとは……。
ガンダム屈指の雑魚メカがザクレロです。
メジャーな駅では割とメジャーなキャラかモビルスーツが見受けられ、
本当に抽選で決まったのか? と疑問も湧いてましたが、
渋谷がザクレロ、という事実を見たら、
ガチで抽選したんだなと実感しました。
それとも、渋谷駅にザクレロ好きがいて希望したんでしょうかね。
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五反田でカツを入れる総帥。
これから羽田方面に向かう我らへの激励と感じました。
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苦手な環八で羽田エリアへ。
コンコルドを模した橋の飾りが素敵。
これを作った時は、未来の空港には超音速旅客機が
あふれていると思ったんでしょうね。
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トンネルを歩道でくぐります。
ここから新整備場を経てターミナルまで、
ほとんど歩道を行くことになるので、走りづらいのです。
慣れないと迷いやすいですし、まったく自転車向きじゃないのが
羽田空港の残念なところです。
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羽田空港で折り返し、大森、大井町、大崎を経由して品川へ。
品川がシャアって、なんか似合ってる?
スタンプ押印も長蛇の列。たまたまかも知れませんが、
女性の多さも印象的。さすが。
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東京駅はタムラ料理長。
海軍でいうところの烹炊員ですな。
下の名前もないモブ寸前キャラですが、覚えてますか?
個人的にはうれしいスタンプでした。
その一方、ハモンさんが選に漏れているのが
謎であり、残念なところでもあります。
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神田駅のコイツで65駅制覇。
「アムロを殴ったことのない父」と紹介されてて
微笑ましい。もう19時を回りましたが、
これで終わりじゃありません。

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秋葉原に設けられたゴールセンターへ。
ここで全駅押印したスタンプ帳を見せると、
その証明であるホワイトベースのスタンプと、
JR仕様の特製ガンプラがいただけるのです。
ジワジワ達成感が湧いてきて、
なかなかよい気持ちに浸ることができました。

そして驚いたことに、妻子が思いのほか
「すごいね」と感心してくれました。
何キロのブルベを走ろうが、日本縦断しようが
「ふ〜ん、だから?」くらいの薄い反応だったのに……。
やはりガンダムは偉大、なのかもしれません。

このスタンプラリー、2月27日までやってます。
ガンダム好きのサイクリストには
手放しでお勧めです。
ちなみに、毎日1000人くらいが全駅制覇を遂げて
ガンプラをもらいにきてるらしいです。
数に限りがあるので、欲しい方は早めに実行したほうが
よさそうです。

必ずしも自転車で回る必要はないですが(当たり前)、
東京というつかみ所のない巨大都市が、
たくさんの駅とその賑わいで成り立っていることを
肌で実感できました。
疲れが翌日にき〜っちり残るほど、
走りごたえもありましたよ。



by cyclotourist | 2018-01-29 17:26 | おしらせ | Comments(6)

走り初め

こんにちは、田村です。

今ごろでなんですが、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
〜初めというのは、何でも不思議とワクワクします。

リポートが遅くなりましたが、
お正月早々の2日に走り初めを行ってまいりました。
それも、キャンプ+ダート林道ランです。
大晦日も走ってキャンプ、もとい天体観測してましたから、
元旦を挟んでの行動です。
年末年始は妻子が実家に帰っているので
やりたい放題なのです(汗)。
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走り出したのは土浦駅。すぐに霞ヶ浦に出て、
もうなんど目指したか知れない大洗へ。
……と、その前に。
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家を出る時点でスローパンクしていて、
輪行で土浦駅に到着してからチューブ交換。
この駅にはサイクルルームがあって、このように待ち合わせや
ちょっとしたメンテに最適です。ポンプもあり。
特にこの寒い季節は助かりますね。
ここで、同行いただくトシさん、ばっきーさん、そして
YUKI隊長殿と合流したのであります。
今回は総勢4名の中所帯。YUKI隊長殿は日帰りですが、
3名は大洗でキャンプして、翌日はダート林道も
走ろうというプランです。
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ばっきー氏の新車が凄い。
知る人ぞ知るサーヴェロのエンデュランスモデル、
C5です。自転車を価格で判断するのはアレですが、
このC5は天井に届かんばかりの代物。
しかもスラムeタップHRD(無線変速+油圧ディスクブレーキ)という
究極のコンポで組まれています。ああ、うらやましい。
その新車を、ご覧のようにバイクパッキング仕様にしての
ばっきー氏の記念すべき
キャンプツーリング初体験なのです。
半ば強引に自分が誘った感がなきにしもあらずですが、
興味を持って実践していただけるとは
うれしいかぎりです。
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さて、大洗へのルートは無数にバリエーションが
組めますが、今回は百里基地(茨城空港)経由と
しました。ご覧のようなダートも現れ、
ちょっと変化があるので好きなルートです。
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空港側のゲートに展示されているファントム。
男なら好きですよね!?
これは偵察機に改修したタイプ。
いまのステルス機より段違いに迫力があります。
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空港前のセイコーマートで補給&休憩。
この日は快晴で暖かく、しかも風向きがよいという
絶好のサイクリング日和でした。
この時期は北風ばかりで苦労するのが常なので、
ラッキーです。
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14時半ごろ大洗に到着。
一ヶ月半くらいのご無沙汰でした。
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まずは大洗磯前神社で初詣、と向かったのですが、
あまりに長蛇の列。参拝は翌日として、キャンプ場へ。
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各自ツェルトを張って、荷を下ろします。
ばっきー氏が新調したツェルト(左奥)は、
ファイントラックのツェルト2ロング。
自分の(手前)より寸法がひとまわり広く、
居住性の高いタイプです。色も渋いですね。
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身軽になって、まずは温泉へ。
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さっぱりしてから、海岸通りの市場へ。
あんこうが並ぶ季節になりました。
もちろん我らも購入……ですが、写真のブツではなく
切り身を選んだのは言うまでもありません。

大洗でのキャンプは、この利便性が魅力。
お風呂も市場もスーパーも近く、そしてスーパーには
100均ショップまでもあり、ぶっちゃけ
大抵のモノは現地調達できます。
都市型キャンプとでも申しましょうか、
ワイルド感はとぼしいですが、
とにかく便利なのです。
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ウスヤさんで串カツを買ってキャンプ場に戻るという、
トシさんと自分にとっては定番の回遊ルート。
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あんこう鍋に焼肉と何でもありの宴。
メヒカリという小振りな魚も買ったのですが、
これが油タップリでうまいのなんの。

ばっきー氏は初の寒中キャンプということもあり、
不安も垣間見えましたが、0度対応の寝袋を持参しており、
その暖かさにホッとした様子。
実際、気温は0度くらいまで下がったようですが、
みな無事に朝を迎えることができました。

やってみないと分からないことですが、
装備さえ整えておけば、冬のキャンプは快適なのです。
虫はいないですし、汗はかかないですし、
キャンプ場は空いてるし、食べ物は美味い。
「寒い」という一点がネックですが、
これは装備で解決できる事柄です。
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いつも以上に睡眠時間を確保でき、
寒いだけに深酒もしなかったので、みな元気。
ちゃっちゃと一夜の宿を撤収し、
サイクリングスタート。
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トシさんのスペシャライズド・ルーベ。
自分のより格段に小さなサドルバッグながら
見事に装備一式を収めています。
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あらためて磯前神社に参拝し、
交通安全の御守りをいただきました。
これで今年も安心してサイクリングが楽しめます。
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二日目は、那珂川沿いにぐんぐん北上して
常陸大宮は御前山周辺のダート林道をめざします。
しかし、北風が強く、辛いのなんの……。
あとで聞けば、トシさんもばっきー氏も、
誰かが「帰る、止める」と言わないかなと
期待していたとか(笑)。
結果論ですが、常陸大宮まで水郡線で輪行して南へ走り出せば、
終始追い風で楽ができたなと思いましたが、致し方なし。
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ずっと平坦な道のりでしたが、
那珂川を離れて城里に入ると
わずかなアップダウンが現れました。
自分としては、多少上りがあったほうが
飽きないですむので助かります。
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小さな峠に至ります。
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待望のダート林道にたどりつきました。
トシさんおすすめのコースで、自分は初体験の林道。
「林道交通安全」の幟を肝に命じて入っていきます。
砂利混じりの土が締まっており、
我々30〜35Cのタイヤを履いたロードなら
問題なく楽しむことができそうです。
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これがダート林道デビューのばっきー氏。
こえーと言いつつ走ってましたが、
カメラを向けるとこのポーズ。意外と余裕?
タイヤが太いロードは、新しい世界を
楽しませてくれるのです。
体重100kgを超える巨漢のばっきー氏。
それでいてブルベの大ベテランなので
何の心配もしてませんでしたが、
やっぱり心配なかったですね(笑)。
体格がいい人は、
不思議とダートが似合う気がします。
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見事な杉林を通り過ぎます。
山の中は陽射しが届かず寒いですが、
非日常的な高揚感のおかげで楽しい時間。
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お昼もとおに過ぎているのに、こんな凍結箇所も。
さすが北関東、侮れません。
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ダート区間は5kmくらいでしたが、
一般道に出ると、緊張が解けてやっぱりほっとします。
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実寸32C近いタイヤを履いていた、ばっきー氏のC5。
まだタイヤクリアランスは十分です。
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32Cを履いていた、トシさんのルーベ。
フォーククラウンに泥も目立ち、
許容一杯のタイヤ幅といえますね。
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自分のエディメルクス・ストラスブール71。
三台のなかで唯一、グラベルにメインを置いた自転車なので、
32Cのタイヤだとタイヤクリアランスは
ありあまるほど。
タイヤクリアランスの広さはフレームの
冗長性の証でもあるので、シビアなロードレースで
選ばれることはないですが、
こうしたツーリングではタイヤ選択の幅が広がって
頼もしい限り……こういう真面目な事を書いていると、
仕事みたいでツマンナイな(汗)。
まあ、気に入ってる自転車ということです。
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日暮れ前、無事に水郡線の常陸大宮駅に到着。
初日も二日目も、走行距離は70kmほど。
日が短いこの季節、キャンプやダートありだと、
このくらいの距離がほどよいですな。
妙にカラフルなディーゼルカーに乗って、
水戸経由で家路につきます。
もうこれで労せずして家に帰れる、
もう何も怖くない、とすっかり安堵したのですが、
そのゆるみがフラグを立てちまいました……。

水戸で三人とも上りの常磐線に乗り換えたのですが、
強風の影響でダイヤ乱れ。
途中の石岡駅で特急の通過待ちをするとのアナウンスがあり、
こりゃしばらく止まるだろうと思った僕は、
いさんで列車を降り、駅の売店へ買い出しに。
ホームに売店はなく、高架上まで階段を上り、
もろもろ買ってからホームに戻ると……

列車いない。

輪行袋やバッグはもちろん、スマホまで
先の列車に置きっぱなしです。持っているのは、財布と
買い出した物品のみ……万事休す。

しかし、慌ててもどうしようもない状況。
やってきた次の列車に乗り、思案を巡らします。

当然ながら、乗り過ごした列車には
トシさんとばっきーさんが乗ってます。
彼らが降りる駅か、途中の停車駅で
待っていてくれるかも知れない……それなら、
自分は先頭に近い車両の窓際に乗って、ホームに
立っているかも知れない仲間の
姿を見逃さないようにしよう。
まるで友を信じて待つメロスのように、
列車に乗ることしばし……。

土浦駅に着いて減速する車窓から、
ホームに立つトシさんとばっきーさんの姿が!
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自分の荷物と共に、先行列車から降りて
待ってくれていた二人。
感動の再会。涙が出るほどホッとしました。

恥ずかしいオチがついてしまいましたが、
こうして無事に(?)走り初めが終わったのでした。

トシさん、ばっきーさん、本当にありがとうございました!
これに懲りず、またご一緒して下さい。

これはあれですね。勝って兜の緒を締めよ、的な
輪行して気を許すなという教訓、ですね。
昨年の日本縦断中も「何も怖くない」とか
言った途端にシフトワイヤーが切れたりしましたし、
言葉が油断を呼ぶことはあるのかも
しれないと思いました。
そんなセリフを発する時点で油断してると言えますし、
ボケが始まっている兆しかもしれません(汗)。
重々注意したいと思った走り初めでした。

今年一年も、みなさんの
サイクリングが素晴らしいもので
ありますように!



by cyclotourist | 2018-01-12 01:30 | おしらせ | Comments(8)