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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

cyclo.exblog.jp

カテゴリ:未分類( 32 )

自転車キャンプにおける「幕」選び

こんにちは、田村です。
だんだんと春めいて日照時間も
長くなってきました。

フツーのサイクリストなら、喜ぶところですが、
個人的には冬をもう少し楽しみたいです。
より正確には、冬のキャンプを、です。

仲間内を除くと、誰に冬キャンの魅力を説いても
「キャンプ? 暖かくなったらね」とか
ぬるいことを言いやがるのですが、
まことにもったいないかぎり。

自分も少し前までは冬キャンを躊躇する面もありましたが、
すっかり認識を改めました。

冬でも自転車キャンプできる

冬でも意外と楽しい

冬のほうがメリットが多い

冬こそ自転車キャンプ

って感じです。
もちろん、適切な天候とキャンプ場と装備の選択が
欠かせません。
でもそれって、夏も、どんな季節も同じです。
特に、夏の暑さは装備ではどうにもならないので、
北へ行く、標高が高いキャンプ場を選ぶといった
プランニング面で対応するしかありません。
それに比べ、寒さは装備でも対応できる範囲が広いので
より自由なツーリングが楽しめると言っても
過言ではないでしょう。

で、陽気が感じられる昨今ですが、
もっと冬キャンを楽しみたい私は、
あえて東北をめざすことにしました。

先日の長野・陣馬形山キャンプ場でマイナス10度を体験し、
それでも快適な一夜を過ごすことができ
(上りはたいへんキツかったですが。汗)
若干増長している感は否めませんが、
今年はどこも雪が少ないようで、トラベルチャンスが広いです。
かといって、勢い余って北海道や北東北へ行くと
さすがに走りが楽しみづらかろうということで、
福島県は猪苗代湖へ向うことにしました。

と、その前に……。
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部屋に転がっていた合板をノコギリで切って、
ミニテーブルをこさえてみました。
テーブルって、あればキャンプが便利になるのは確実なんですが、
割愛することが多いアイテムです。
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SOTOのフィールドホッパーという、
いかしたミニテーブルも持ってるのですが(写真左)、
たたんでも微妙に大きく(写真の半分になります)
400gという重量も気になります。
これでも同種製品のなかでは小さくて軽くなるほうなのですが、
「やっぱり置いてくか」となりがちなアイテムです。
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そこで、組み立て式としました。
足をはめるだけなのですが(笑)、
5mm厚の合板なので、きつめに勘合するように切り出せば
十分な安定感があります。そして……
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天板をサドルバッグ底面の形にあわせたので、
その形崩れを防ぎつつスペースはとりません。
我ながらナイスなDIY。重量は200gほど。
いざとなれば薪にもなる逸品です(笑)。
みなさんもご自身のサドルバッグの形に合わせて
自作してみてはいかがでしょうか。

さて、出かけます。
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郡山まで新幹線でワープ。
林道で絶景とウワサされる峠を越えて猪苗代湖へ。
それだけだと距離40kmほどなので、
かなり早くキャンプ場に着くことは確実。
そこで、湖南のキャンプ場に荷下ろし、設営を終えてから
軽装で猪苗代湖を一周したらどうだろう? と考えました。
個人的に周回コースは避けることが多いのですが、
(遠くへ行くという醍醐味が薄れるので)
適当なサイズの湖だったら望むところです。
ということで、先の日曜〜月曜に実行。
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自宅を出て2時間後には
郡山駅に到着。新幹線の恩恵です。
街中には一片の雪もなく、気温も高いです。
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しばらく県道を進んでから、
御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)へ向かう市道へ入ると
山並みが迫ってきます。
青看板も出ており、迷いようがありません。
あの山塊を越えるのか……と期待が高まります。
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ほどなくして林道へ。
除雪しないと明記してますが、
通行止めではないようなので進みます。
クルマも降りてきたので、大丈夫でしょう。
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麓は杉林が多く、とたんに鼻水がわき出して呼吸が
少し辛くなります……。ワタクシ、どうやら
昨年あたりから花粉症デビューしたようで、
それもあって、春より冬のほうが好きになりました。
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鼻をかみかみ上って行くと、
ほどなくして松や広葉樹の枯れ林になり、
鼻が楽になりました。
標高が上がるに従って残雪が増えてきましたが、
乗車して行くことに問題はありません……?
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デリヘル嬢を募集してます。
林道の下のほうで一台のクルマと行き違いましたが、
周辺に人家はありません。謎です。
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峠が近づくと、道全幅に
雪が残る箇所が出てきてしまいました。
ここをクルマが越えたのか!?と思えますが、
轍があるので交通はあるようです。
当然ながら自転車は押しになります。
凍ってはおらず、比較的歩きやすくはありますが、
短い距離でも押し歩くと、格段に疲れてしまいます。
道筋自体は、勾配が緩く、眺めがよい箇所も多く、
とても癒し系です。
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峠の直下からは、
郡山方面の広い眺望が楽しめました。
あと、ミニテーブルのおかげで、
いつも以上にサドルバッグがピシッとしてるのが
個人的にはとてもうれしいです(笑)。
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ピークを越えると、眼下に
猪苗代湖が現れました。
御霊櫃峠、標高こそ900m弱ですが、
道筋の雰囲気や眺望は実に素晴らしいです。
また違う季節にも訪れたくなりました。
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猪苗代湖側の積雪は少なく、ほっとしながら湖岸へ。
ひたひたと寄せる波の向こうに見えるのは磐梯山。
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猪苗代湖のほぼ南端にある
秋山浜キャンプ場に着いたのはお昼過ぎ。
無料、予約不要、通年営業(?)という、
我々には神のようなキャンプ場です。
しかし、炊事棟は4月まで閉鎖中。
実質的には営業してないのかもしれませんが、
先客も一組いましたので、とっとと設営します。
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相変わらず寝袋やダウンジャケットが
かさばるのは致し方ありませんが、
限られた容量の前後バッグに全装備が収まってます。
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今回が初登板の新たなる幕、
ヘリテイジのトレイルシェルターです。
いわゆるストックシェルターというヤツで、
ハイカーやトレランの人などが用いるストックを
ポールとして設営するシェルターですが、
専用ポールが存在することを知って
導入してみました。
専用ポールは、信州トレイルというお店の
オリジナル品です。
幕の本体とペグ4本(付属は2本だけ)、ポールを合わせた
総重量は実測475gと十分に軽いです。
なにより、小振りになる本体と、長さ30cmほどになる
ポールが尊いです。
自転車の場合、テントを採用するとポールの長さが
収納のネックになるのですが(どんな製品も40cmくらいある)
これなら多くの大型サドルバッグに
無理なく収まります。
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張るのも簡単。ペグを打てば立ちます。
テントとツエルトの中間的な構造ですね。
中に完全に入ってあぐらをかくと
天井高さ(90cm)がややキツいですが
(身長171cmの割には座高があるので……)
入り口に座れば頭が出るので、炊事なんかは楽です。
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独特な側面形。
横たわると、頭上と足下に閉塞感がありますが、
寝れば気にならないのは言うまでもない……と、
この時は思ってたんですけどね……。

さて、積雪のために随分と押し歩いた割りには
いい時間にキャンプ場へ着いたわけですが、
歩くとテキメンに疲れる自分なので、
もう湖畔を一周する気なんてなくなりました(汗)。
そこで、近くにある入浴施設(200円と激安)と飲食物のお店へ。
いずれも自転車で10分圏内にありました。
スーパーやコンビニは近くにありませんが、
いくつかある個人商店をまわれば
ビールもお肉もカップ麺も調達できました。
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暮れなずむ猪苗代湖。
だんだんと磐梯山が見えなくなると、
次第に湖北の街灯りが光り出します。
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ミニテーブル、大活躍。
精肉店で買ったチャーシューをあぶりつつ、
味噌漬けの豚肉を焼いたりして、ビールをあおります。
気温はさほど下がらず、終始5度くらいあったかと思います。
だから、シェルターから半身を出していも
寒さはまったく感じず、寝袋に入ればヌクヌク。
食べて飲んで、しばしアニメなんかも見て、
21時前には深い眠りへ……。
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なんかうるさいなと目が覚めたのが4時くらい。
本格的な雨がシェルターを叩く音でした。
内側もシットリ……。結露と浸水の両方でしょうか。
幸い、寝袋にはSOLのビビイを被せていたので
深刻な問題は発生しませんでしたが、
ダブルウォールのテントのような
「雨でもなかはドライ」なんて快適さは望めません。
心なしか、中面の濡れはツエルトよりも激しく感じられ、
密閉性が高い分、結露も多いのかもしれません。
そして、足を延ばすと必然的に頭上の幕が前髪に触れるほど近くなり、
幕を叩く雨音が大きく感じられ、目が覚めちゃったわけです。
このあたりは、シンプルな山形に張れるツエルトのほうが
いいんじゃないかとも思えました。
ま、7時くらいまで二度寝できたので御の字でしょう。
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夜が明けても雨は止みません。
天気予報だと雨時々曇りだったのですが、
ずっと雨です。
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なにはともあれ飯を食わねば
動く気になりませんので、いただきます。
入り口を開いて身を乗り出すと、当然ながら
ダブルウォールテントのように屋根となる前室がないので
雨が降り掛かりますが、レインウエアを着て凌ぎます。
客観的にはミジメな光景とも思えましょうが、
やってる本人はこんな状況も楽しんでたりします。
これで気温が低かったらそんな余裕もなかったでしょうが、
朝でも気温5度はあった感じです。
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待っていても雨が止みそうにないので、
撤収開始。敷いたシート(厚手のエマージェンシーシート)を
のけてみると、盛大に水が溜まっていました。
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シェルターをどけてみると、
地面は乾いています。
つまり、下からの浸水ではなく、
上からの浸水や結露によって
水浸しになったことが分かります。
一般的には、シェルター類の下(地面の上)にシートを敷くようですが、
自分は常に中に敷いてます。
今回のような事態を鑑みると、自分のように
中にシートを敷いて、これを浸水に対する
最後の防衛線としたほうが適切に思えるのですが、
どうなんでしょうね。
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屋根がある炊事棟へ一切合切を移動して、
パッキングします。
濡れた装備の収納は面倒なものですが、
致し方ありません。こんな時は、
バンバン荷物を放り込める従来型のフタ付きサイドバッグや
横型サドルバッグのほうが便利ですね。
バイクパッキング的なバッグは、荷物をキッチリ入れないと
形崩れしますし、上方が開くので
注意しないと中が水浸しになりがちです。
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無論、走る気など失せているので(汗)、
最寄りの駅を目指します。
とはいえ、最低でも20kmは走らないと
磐越西線にたどりつきません。
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やった〜駅だ〜と思ったら、
休止中の臨時駅でした(笑)。
結局、快速が止まる猪苗代駅まで走りました。
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お昼前には乗車。
せっかくここまできて、あんまり走らないのは
もったいない限りですが、致し方ありません。
そして、新幹線に乗り換えて東京目指して南下していくと
どんどん晴れてくるのが何ともはや……まるで
降られるためにJRにお布施したようなものです(汗)。
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とっとと帰着したので、
億劫になる前に装備一切合切を陰干し。
平日の陽が高い時間にこんなことをやってると、
さすがに近所の目が気になります(笑)。
こうして並べてみると、これだけのモンが
合計容量20ℓほどのバッグによく入ってたな〜と
感心せざるを得ません。道具の進化おそるべし。
ちなみに、お手製ミニテーブルは、濡れるとふやけて
勘合しなくなることが判明。乾いたらまた
組み立てられましたが、やっぱりもうちょっと
よい木材か、道具と技術があればカーボン板で
作るといいんでしょうね。昔は、ラジコンカーのシャーシを
カーボン板で自作したりもしたもんですが……。
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すっかり汚れた自転車とバッグも洗いました。
オルトリーブのバッグは合成ゴム系の素材なので、
自転車と同じようにゴシゴシ洗えば汚れが落ちます。

さて、ここまで読んでいただいた方の多くは、
結局のところ、自転車キャンプにおいては
どんな「幕」がいいの? と疑問をもたれることと思います。

ここ数年でワタクシが使った
四つの幕をあらめて比較紹介したいと思います。
テント・シェルター・ツエルトを「幕」と総称すれば、
「ツエルトはテントじゃありません」みたいな
注意書きも不要ですし(笑)。
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右から、
[ワンポールテント]テンマクデザイン・パンダ
「自立型ドームテント」アライテント・トレックライズ0
[シェルター]ヘリテイジ・トレイルシェルター+ポール・ペグ
[ツエルト]ファイントラック・ツエルト1+ガイライン・ペグ
です。
こうして収納状態を比べると、
ツエルトが圧倒的にボリュームが小さく、
ワンポールテントは巨大です。
いずれもサドルバッグに入りますが、
他の装備とのディール(笑)になるわけです。

[ワンポールテント]テンマクデザイン・パンダ
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実測重量1916g。
この重さと収納時の大ボリューム故に、
普通は自転車キャンプの選択肢にはならないけど、
張り姿の端正さに引かれて購入。
さすがに居住性もよく、前室が広く天井が高いので
雨天時の調理も余裕。
キャンプ場で過ごす時間を重視するならアリだけど、
イスやテーブルなどを携行する余裕はなくなるので、
悩ましいところ。価格は意外と安いです。
ただし、ペグを刺さないと自立しません。

「自立型ドームテント」アライテント・トレックライズ0
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実測重量1299g。
永遠の定番。近年でこそ、コレを越える軽さを
実現した同タイプの製品も現れましたが、価格が適当なので
今も競争力がある名品。というか、コレを持ってるから、
ヘリテイジやテラノヴァやファイントラックの
最新テントを買う踏ん切りがつかないジレンマが(笑)。
10年以上前に買って、加水分解なども起こらず現役。
雨が降りそうな時、状況が不明な初見のキャンプ場、
そして先の陣馬形山のように寒そうなときなども
コレを選びたくなりますね。
あと、コンクリの駐車場で天体観測するといった(?)、
ペグを刺せないような状況でも使用可能。
ポールだけで自立するので。その
ポールがもう少しでも短くなれば……。

[シェルター]ヘリテイジ・トレイルシェルター
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実測重量475g。
この軽さと小ささで、ペグさえ打てれば
簡単に設営できるので、初見のキャンプ場でも安心。
「テントっぽい」居住性も発揮できます。
しかも価格が高くない(テントに比べれば)。
しかし、前述のように雨天だったりすると、
さすがに快適さは限定的。
個人的にはバランスのよい幕だと思いますし、
今後の自転車キャンプで主力になりそうな気もしますが、
中途半端な存在かもしれません。
濃い緑と赤いジッパーという他にない配色は、
個性的でいいと思います。

[ツエルト]ファイントラック・ツエルト1
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実測重量343g。
とにかく軽くて小さくなる。
寝るまで外にいればいい、と割り切れれば
これ以上はない幕。イスやテーブルを持つ余裕も生まれます。
非常時・ビバーク用という想定のツエルトですが、
寝るだけならテントと同じ。だって、寝てるんですから(笑)。
床をヒモで閉じるという開口部の多い仕様なので
(張らずに被ることを考慮してるので)
虫を心配する向きも多いですが、
適切なキャンプ場を選び、適切な服装で過ごし、
適切な虫除けを使えば夏場でも問題なし。
寒さに対しては、中が狭いだけにかえって
保温性があるとも感じます。
ただ、別途ポールを持たない限りは、
適切な間隔の立木や自転車をポール代わりにして
ガイライン(ヒモ)で吊るので、設営場所をかなり選びます。
これも不安要素ですが、経験上、95%以上の
キャンプ場で問題なく張れました。
価格も安いですし、自分が仲間をキャンプに
誘うときも薦めやすいスタイルで、
導入した人もおおむね満足してるようです。
もちろん、雨天時になかで停滞したり、
調理するのは不可能に近いです。
そんな状況が予想されるならテントを選ぶか、
宿泊施設に移行するという判断が必要です。
自転車なら、そういう移動も簡単なので、
徒歩より装備の選択範囲が広く、そのメリットが
ツエルトの活用範囲を広げていると思います。

こう書いていると、やっぱりツエルトが
自転車的にはメリットが多いのですが、
ストックシェルターの万能性にも期待できますし、
より軽量な自立型テントもほしい……。

理想の幕を探す旅はまだまだ続きそうです。


by cyclotourist | 2019-03-13 22:16 | Comments(5)

SAGAキャンプツーリング 2/2

こんにちは、田村です。
半月前に決行した、
SAGAキャンプツーリングの続きでございます。二日目の午後、
アニメの舞台が集中する唐津市外を後にして
波戸岬のキャンプ場を目指して走り出すと……
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猛烈な雨に遭遇。
レインウエアは上から下まで一式用意していたものの、
それらを着てまで走り続ける必要もない行程なので、
しばし雨宿り。スマホで雨雲レーダーを見ると、
30分もせずに通り過ぎそうなので、
適当な軒下で待機。
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小雨になったら移動開始。
17時前には波戸岬キャンプ場に滑り込み、
見晴らしのよいサイトに設営。
この天気なので視界は広がりませんが、
海を見下ろす絶好のロケーションでした。
少し手前に、呼子というイカ刺しで有名な港町が
あったのですが、スーパーで買い出ししただけで
スルーしちゃいました。
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この日も肉を買ったのですが、
焼くだけの調理も飽きるので、
すき焼きのタレを買い、それを沸かして
なんちゃってしゃぶしゃぶ風にして
いただきました。味が濃いので、
ビールのツマミには合います。

この晩には、アニメ「ゾンビランドサガ」の
最終話がネットTVで放送されたので、
テントの中でしっかり視聴しました。
唐津が舞台のアニメ、しかも最終話を
唐津(波戸岬も唐津市)で見るという、
この旅における最大の目的を達成しました。なかなか酔狂な行為だとは思いますが、
スマホのおかげで可能になった
モダンなキャンプだとは思います(笑)。
その最終話は期待以上に感動させてくれ、
満ち足りた気分で寝入ることができました。
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三日目の朝も小雨がぱらつく
生憎の天候が続きました。テントを乾かすこともできずに収納し、この日は70kmほど南の有田を目指します。
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名護屋城跡を見学。
壮大な石垣が残っています。
秀吉の朝鮮出兵における基地になった城です。
石垣を見る限り、大坂城や江戸城をも超える
規模の大きさに驚きました。
周辺の複雑で狭隘な地形のなかには、
全国から参集した武将たちの陣屋跡が
点在し、さながら「信長の野望」の最終盤を
思わせました。盛岡とか津軽からも参陣していて、
天下人の力って凄いんだなと実感。
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玄海町に入って、原発もある海外沿いを
淡々と南下。西伊豆のようにアップダウンが多くて
ペースは上がりませんでしたが、途中には
見事な棚田があったりして、飽きないエリアです。
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伊万里まで進んだところで、
本日のメインステージに到着。
「ドライブイン鳥」です。
例のアニメでひと際印象的だったお店なので、
ぜひとも寄りたかったのです。
このへんに土地勘がある人には有名な店のようで、
「“ドラ鳥”か〜。ほんと、ただのドライブインだよ(笑)」って
位置付けの気取らない店らしいですが、僕にとっては
夢にまでみたい舞台なのであります。
ちょうどお昼時で、駐車場にクルマも多かったので
待たされるかと思いきや、
すぐに席へ通してもらうことができました。
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一人でもこんな席。渋い。
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人気の「一番定食」をいただきます。
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佐賀で焼肉と言えば鳥、らしいです。
定食とは言え、自分で網焼きするのがワイルド。
タレで食べても塩をふっても美味。
鳥飯とスープも絶妙な味わい。
まったく観光客向けではなく、
ガテン系と思われるお兄さんたちや
お子さん連れのご婦人が続々と来店してました。
仲間と一緒に訪れて、宴会でもしたら楽しそう。
この時ばかりは、ビールが飲めないサイクリング中であることが
少し恨めしく思えましたよ。
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たぶん、今ごろは最終回を見て盛り上がった
オタクたちでますます繁盛しているのではないでしょうか。
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すっかり満たされて伊万里の市街へ。
地方都市の宿命なのか、国道沿いは店が多くても、
駅近の中心部は寂れた印象が拭えません。
そんな中、コインランドリーを見つけたので洗濯開始。
いつも着替えはワンセットしか持たないので
(バッグに入らない)
3日目になると洗濯必須です。
所要小一時間と500〜600円必要ですが、
それで一番かさ張る荷物である着替えを減らせるので、
効率がよいとも思います。
洗濯待ち中、少し街を歩いてみましたが、
特に気をそそられる対象もなかったので、
早めに戻って洗濯完了を待ってました。
すると、居合わせた見るからにヒマそうで
おしゃべりなご婦人から質問攻め……。
例の脱獄囚がらみの懸念を一番恐れてましたが、
さすがにそれはなく、でも、なんで一人で
ブラブラしてるのか? が気になるようです。
「ゾンビランドサガにハマって……」などと
説明するのも野暮なので、
「ちょっと仕事がヒマになったので気分転換に……」
なんて適当に答えていたら、それはそれで
疑念を招いたようで「彼女おらんの?」なんて
聞かれる始末(汗)。
「彼女どころか、妻子がいますよ」と答えたら
「それで一人で遊んでるんかい? どぎゃんこと?」と
ますます突っ込まれてしまいました。
世の中の常識的には、妻子持ちのオッサンが
一人で自転車旅してるなんて理解不能なんだな〜と
痛感してしまいましたよ。
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三日目のキャンプ場は、有田町の龍門キャンプ場。磁器の街からダム湖へ上り、ひときわ深閑とした山中にあります。
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ちょうど16時に到着。
今回、どのキャンプ場も利用者は自分一人で貸し切り状態。
自分が到着するまで管理人さんが待っていたので、
なんだか申し訳ない気持ちにもなりながら、
ありがたく利用させていただきました。
ちなみに、このようにサイトが区切られているキャンプ場だと
自立式のテントじゃないと張りにくいので、
今回はツエルトにしなくてよかったゼと胸を撫で下ろしました。
毎晩、雨が降りましたし……。
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さすがに牛肉も飽きてきたので、
ネギとしめじ、お豆腐が多めの鳥鍋にしました。
小さなクッカーと100円ショップの固形燃料でも、
自分ひとりなら必要にして十分。
特に固形燃料は現地で調達しやすく、
かさばらず(使えば消滅する)、安いので
理想的な燃料です。
ただし、仲間とわいわいやりながら
次から次にツマミを焼くような宴会になると、
火力・持続時間の双方でガスバーナーが
いいなあとは思います。
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明けていよいよ最終日。
磁器のお店が並ぶ有田ですが、
そちらに詳しくないので通り過ぎるのみ。
朝方なので営業前でもありますし。
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一歩裏道に入ると、一層すてきな街並。
この日は嬉野を経て距離70kmを走り
14時までに空港に着かないとならないので、
少し気は焦ります。
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佐賀県は平坦、というイメージもありましたが、
内陸部はそれなりにアップダウン。
高い峠は今回のコースにないものの、
変化に富んでいて新鮮。
気に入ったエリアを何度も走るのも悪くないですが、
始めて走るエリアはやはりワクワクするものです。
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嬉野温泉です。
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満喫。
ディズニーランドなど足下にも及ばないようなリアルさ。
現実の風景だから当然なのですが(笑)、
なにかこう、自分だけが楽しめるスペシャルな
アトラクションのようにも感じます。
二次元の世界を三次元の現実で追体験できる……
これが舞台めぐりの醍醐味でしょう。
しかも、最終日にして、ようやく晴れてきましたよ。
この日は土曜日だったこともあって、
佐賀で始めて同好の士、つまり舞台めぐりを
してると思しきお兄ちゃんを数人見かけました。
足湯と観光案内所には「ゾンビ」のポスターもありましたが、
それだけ。あまりにもダークホース的なアニメだったので
(そりゃまあ、ゾンビだし、佐賀だし……)
自治体もその魅力を活かす準備ができてないように思えます。
しかし、うわさでは秋アニメの覇権とったようですし(!?)
フランシュシュの声優さんたちは
佐賀県PR大使に任命されたそうですし、
これから全国から続々と好き者たちが
集まってくるのではないでしょうか。
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嬉野の温泉街を離れると、
真っ新な高架を見かけました。長崎新幹線でしょうか。
これが開通すれば、関東から陸路で
佐賀を訪れるのも現実的になるかも。
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山間部を抜けたら、平野を
淡々と空港めざして走ります。
沿道ではレンコンの収穫が行われていたりして
どこか茨城あたりを思わせます。
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時間に余裕をもって佐賀空港に到着。
空港公園に展示されているYS-11を眺めた後、
自転車を袋にしまってサイクリング終了です。
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空港にもひっそりと(?)
「ゾンビランドサガ」のポスターが掲示されてました。

今回、三泊四日も家を留守にしたとはいえ、
見所が多い上に佐賀県内の広域に点在していたので、
駆け足気味になってしまったのが
少々心残りではあります。
それでも、大好きなキャンプ泊を楽しみながら
主要な舞台をめぐることができ、
大きな充実感を得ることができました。
今度は仲間も誘って(来てくれるかは別にして)
賑やかに再訪したいところです。

最後に、冬のキャンプは悪くない! と声を大にして
言っておきたいと思います。
寝袋などの防寒装備さえ気温に合っていれば、
夏よりも快適で清潔感のあるキャンプが楽しめます。
また、自転車それ自体もそうですが、せっかく用意した
道具の数々を、シーズン限定でしか使わないなんて
もったいないですよ〜。

by cyclotourist | 2019-01-07 15:27 | Comments(0)

ハンドメイドバイシクル展

こんにちは、田村です。

本日は、毎年恒例のハンドメイドバイシクル展を
拝見してきました。
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会場はいつもの科学技術館。
今年の入場パネルはちょっとあか抜けた感じ?
出展社も来場者も、昨年より
多い印象です。
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エム、マキノサイクルファクトリーさんのブース。
真っ赤なロードとピストが出展されてました。
メッキ出しのラグをのぞいてみると……
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ワイヤー受けなど小物も
手が込んでます。牧野さんのアイデアを
工場長が手間ひまかけてカタチにしたそうです。
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奥のピストは、実際に
競輪選手が勝負で使うそうです。
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オリジナルのシートステーキャップが
装着されています。こうした部分を加工、メッキするのは
大変に工数が増えるそうです。競輪という
プロ競技の機材でも、こうした趣味性が高い
工作が採用されるんですね。このために
競輪での使用許可も取ったそうです。
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おなじみ&みんな大好き東叡社。
この日は、写真の森さんをはじめ、
山田さん、小林さんもお越しでした。
ちなみに、かのヤン・ハイネさんもご来場で、
熱心に展示を撮影してました。
今回のトーエイの展示車は、アルテグラDi2を装備した
モダンでシンプルなロードでした。
こういうの欲しい……と思って幾星霜。
今度、原稿料が入ったら頼んじゃおうかな(汗)。
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GOKISOの近藤機械製作所さんも
近年は毎年出展されてますね。
今回はワイドタイプのリムも紹介してました。
タイヤとのフィッティングがよくなるそうで、
ちょっと気になりました。でも、自分の用途だと
カーボンリムはやっぱりそぐあわないかな……。
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いつも華麗なケルビムさん。
目玉は、やはりレジェーラでしょうか。
ステンレス+クロモリで、フレーム重量約1kg!
乗ってみたいですが、価格60万円……。
内容に比して高いかどうかでなく、
物理的に出せない金額なのが悲しいです(汗)。
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日直商会さんも出展されてました。
展示の中心はコロンバスのパイプ。
たしかに、この展示会ほど、アピールの場に
ふさわしいところはないでしょうね。
こうしたパイプのおかげで、スチールフレームの
可能性が広がるのです。
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エンメアッカさんの
ステンレスロード。やっぱり美しいです。
ステンレスの乗り味も、一度しっかり体験したいです。
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こちらはドバッツさん。
ディスクブレーキは得意とするところでしょう。
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ヒロセさんのツーリング車。
フレームはもちろん、変速メカもお手製なのは
ヒロセさんならでは。じ〜っと見てたら、
広瀬さんが「変速してごらんよ」とおっしゃるので、
おそるおそるクランクを回しつつ、レバーを動かすと……
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スライド式のディレイラーが
スムーズに動いて、滑らかに変速します。
後ろはもちろん、フロントも非常に動作が軽いです。
「シマノのチェーンとギヤだから」と豪快に笑ってましたが、
お手製のディレイラーとレバーに
精度と擦り合わせがあってこそだと思います。
世代的にスライド式にあこがれはない自分ですが、
これだけチャンと動くのはすごいなと感動しました。
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山音製輪所さんのツーリング車。
キャリアはもちろん、バッグもトータルで
作っていただけるのが魅力ですね。
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こちらは台湾からいらしたビルダーさんの作品。
ラグレスのロードですね。
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「君の人生にいっぱいストーリーを書こう。」と、
展示パネルにありました。微笑ましい。
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エンドなど部材も
オリジナルな意匠で作っているそうです。
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東洋フレームさんのロード。
トップチューブがカーボンです。
ヘッドチューブは近年主流のテーパータイプ。
金属素材とカーボンのハイブリッドフレームが
見直されているのかもしれません。
ちなみに、フレームセット価格は26万円。
フレーム重量は1550gとのこと。
価格と重量という、わかりやすいスペックでは、
市販のフルカーボンフレームはもちろん、
スチールのオーダーフレームに勝っているとも
思えませんが、なにか可能性は感じました。
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こちらはトップとダウンチューブにも
カーボンパイプを使ったモデル。
フレームセット価格37万円、
フレーム重量は1490g。カーボンを組み込んでると、
なぜか価格と重量にも目がいってしまいますが(汗)、
わかりやすいスペックよりも、乗り味を知りたいですね。
ちなみに、カーボンパイプはグラファイトデザイン製とのこと。
同社は、つい先日、自転車事業の休止を
発表されてましたね(OEMは継続とのこと)。
グラファイトデザインさんの自転車は高い評価を得てましたが、
やはり、カーボンという土俵で勝負すると
ライバルも多く難しいのでしょうか……。
残念です。
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あぶくま自転車工房さんのスポルティーフ。
マッドガードの着脱や各部に
独自のギミックが仕込まれているそうです。

というわけで、かなり早足の見学でした。

各社、もっとじっくり見たかったし、
お会いした方々とお話もしたかったのですが、
会う人ごとに「田村君、もう飲んでんの?」と
言われてしまいました。
え、飲んでません!
「顔、赤いよ」……
実は最近、自転車に乗ると
すぐに頬が赤くなるのです。
この日も会場まで自転車でいったのですが、
池袋〜九段なので所要30分くらい。
そのくらいが、なぜか一番、顔が赤くなるんです。

たぶん、そう言わない人も「こいつ、飲んでんのか?」と
思われてるのかと考えると、なんだか
いたたまれなくて、あんまりじっくり会場を
見て回ることができませんでした(汗)。
肌が荒れてるのか、どこか内臓が悪いのか……。
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今年は臨時の駐輪場が
設けられていました。
いつもながら、会場にも増して個性的な
自転車ばかりが止まっていて、眼福でした。
by cyclotourist | 2016-01-24 21:57 | Comments(3)

やっぱりブルベは難しい

こんにちは、田村です。

週末の天候は、予報どおり
荒れ模様だったところが多いみたいですね。
登山ほどではないかも知れませんが、
サイクリングの楽しさや難しさも、
天候によって激しく左右されるものです。
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そんな土曜日、AJたまがわさんのブルベ、
「BRM628白馬・木崎湖600km」に参加してきました。
写真は、朝6時前、スタート地点の二子玉川に
集まった参加者たちです。
路面は濡れてますが、この時は雨が
上がっておりました。この時は……。

さて、ブルベに参加される多くの方がめざすのが
「スーパー・ランドナー」の称号です。
その年に、200、300、400、600kmの
各距離を完走認定されると、頂戴できる
たいへん名誉な称号です。

今年の自分はブルベの参加回数が比較的少なく、
しかもDNFに終わったものもあるため、
まだスーパー・ランドナーの資格を満たしておりません。
具体的には、300kmだけ、まだ走ってないのです。
今年は300kmの開催が少ないんですよね。

しかし、スーパー・ランドナーの資格要件は、
より長い距離の完走認定で代替可能です。
たとえば、300kmの替わりに400kmを二回でも
OKなのです。
そんなわけで、今回の600kmを完走することができれば、
今年もスーパー・ランドナーなわけです。
そして、この「白馬・木崎湖600」は、その名のとおり、
信州の美味しいところをコースに含んでいるので、
ぜひ出たいなあと思っていたのです。

コースはこんな感じ。
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二子玉川をスタートして、西へ向かいます。
青梅あたりから北向きに走り、
富岡、下仁田を経て内山トンネルを越えて
信州に入ります。内山トンネルは初体験ですね。
佐久からは小諸、上田、長野と進み、そこからは
いよいよ嶺方峠です。白馬に降りたら、仁科三湖へ。
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木崎湖を経て、松本へ。
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塩尻峠を越えて甲州に入ったら、
笛吹川をかすめながら芦川まで南下。
そして若彦トンネルまで登り、河口湖・山中湖を眺めて
東京へ帰ってくるわけです。
600kmだと、こんな広い地域を巡るのです。
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車検を受け、続々と
出発していく参加者たち。
天気予報が悪いので、だいぶDNSの方が
多かったみたいですが、30人くらいは走り出したみたいです。
また、別に0時スタート組みもあり、先発しております。
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今回もトーエイのスポルティーフです。
前後のバッグに
悪天候に対応する雨具類を収め、
マッドガードが体や後続者への水跳ねを抑え、
ハブダイナモで長時間の夜間走行も安心……
という目論見です。あくまで目論見です。
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30kmも走らないうちに、
本格的に雨が降り出しました(泣)。
当初、小雨だったのでレインジャケットだけ着込んだのですが、
どんどん雨脚は強くなるばかり。
再び停車して、レインパンツやシューズカバーも装着。
すでにウェアやシューズをだいぶ濡らしてしまったのは
失敗でした……。
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40kmほど走ったところ、PC1を目前にして
パンク。小さな異物がトレッドとチューブを貫通してました。
仕方ないな、とチューブ交換。
雨天走行中なので手が真っ黒になり、気持ちはブルー。
もう家に帰りたくなりました(汗)。
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気を取り直して先へ。
群馬県に入り、国道254号で西へ。
雨はいっこうに止む気配がありませんが、
追い風なのは助かります。
パンクなどあったものの、少しずつ時間にも
余裕が生まれてきて、これなら途中の健康ランドで
眠れるかな……と期待。すでに熱いお風呂と
乾いた服が恋しいです。
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世界遺産登録で盛り上がる富岡、
ということでしたが、この日はクルマも人出も少なめ。
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140kmほど走り、
下仁田のPC3です。
信州からの帰路、和見峠を越えて下仁田を
走ったことはあるのですが、下仁田から内山峠(トンネル)越えで
信州に入るのは初めてです。
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グランボアの新型センタープルブレーキ。
雨の峠の下りで効くか?
実証テストですね。決して缶バッジを
見せたいわけではありません(笑)。
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西上州らしい豪壮な
山肌を見つつ、徐々に高度を上げていきます。
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標高950mほどの
内山トンネル。
西上州から信州に入る際の峠としては、
もっとも地形的には穏やかですが、
このトンネルが長い上にトラックが割と多いので、
ちょっとサイクリング向けではないですね。
歩道を通りましたが、幅が狭く気を使いました。
旧道を通ればよいのかも知れませんが、
ブルベ中にそんな余裕はありません(泣)。
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トンネルを抜けて佐久に入ると、
雨が上がっておりました! 雲は厚いものの、
ほっとして先を目指します。
下りで路面が乾いていると
本当に助かります。
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小諸のPCで、シンさんと再会。
いつも元気一杯のランドヌールです。
重装備の自分に比べ、とても軽装。
それでいて、防寒着などはツールボトルや
ハンドル周りのポーチにしっかり収納していて
参考になりました。

小諸から長野までは、下り基調。
追い風も続いており、なかなかのボーナス区間……
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と、喜んでいたら、
上田で再びのパンク。
また違う場所を異物が貫通してます。
このチャレンジのタイヤは乗り心地がよくて好きなのですが、
その分、耐パンク性能は無きに等しいですね。
一時期使っていた、グランボアのタイヤもよくパンクしました。
なにはともあれ、
再び手を真っ黒にして、チューブ交換です。

ブルベでは、耐パンク性能に優れたタイヤを
選ぶ人も多いです。
しかし自分は、「結局、パンクは運だから」と割り切って、
ブルベでも乗り心地や軽さを優先して
タイヤを選んできました。
それが今回は裏目に出たということですね。
雨の日はパンクが多くなると言いますが、
さすがに三度目はないでしょうから、
気を取り直して先に進みます。
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長野市の手前、坂城町で
おもしろい地名が。
ミッキーではなく、戦国時代に
「寝ず見」をして城を守ったのが由来だとか。
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千曲川。このあたりは、ツーリング的には
寄りたいところがたくさんありますね。
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しかし、ブルベではコンビニ以外は
寄りません(笑)。
写真は長野市善光寺のPC5。
250kmくらい走ったところです。
19時半になり、すっかり暗くなりました。
これからいよいよ、鬼無里(きなさ)を経て嶺方峠越えです。
折しも雨が再び降り出し、レインウェア類をフル装備。
PCで再び落ち合った、シンさんと一緒に向かいます。

弊誌『シクロツーリストVol.10』の
人気峠アンケートで、堂々三位になった嶺方峠。
鬼無里から白馬に向けて登っていくと、
峠のトンネル越しに北アルプスが眼前に現れるという、
たいへんドラマチックな絶景の峠です。
4、5回訪れたことがある嶺方峠ですが、
ゴールデンウィークあたりだと、
白い北アルプスが輝くように美しいです。
夏は濃い緑が眼にまぶしいくらい。
秋は鬼無里の水田が黄金色に輝き、
訪れるたびに発見があります。

そんな嶺方峠に着いたのは午後10時。
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標識しか見えね〜!!!
鬼無里の集落を抜けると灯りは皆無。
いつもは気がつくと登り終わってるような
癒し系の峠ですが、夜に登ると別世界。
コーナーを曲がっても曲がっても、見えるのは
ライトが照らす路面だけ。
雨はますます強く、山肌と空の区別もつきません。
迷路に入って、同じ道を繰り返し走っているような
錯覚に陥りました。心細いこと心細いこと……。
シンさんと一緒で救われました。
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なんとか峠から下り降り、
白馬へ。
コンビニの写真ばかりですが、
雨のブルベはこんなものでしょう。
新型ブレーキも、本降りのなかでの
急勾配な下りでは非力でした。
クールストップのシューがリムのうえで滑っているようで、
制動距離が長くなってビビりました。
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通過チェックの木崎湖キャンプ場です。
距離は310kmほど、到着は日付が変わる
寸前でした。
今回のブルベでは、ここにスタッフがいらっしゃり、
仮眠所としてコテージまで用意されてました。
すばらしいホスピタリティに感謝です。
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アニメの舞台としても有名な
木崎湖ですが……真っ暗闇。
せめて月か星空でも拝みたかったです。
さて、木崎湖で仮眠させていただくという
選択肢もありましたが、もうちょっと走って、
松本の健康ランドへ向かいます。
雨はますます激しくなり、雷が鳴り出す始末。
ピカッと稲妻が光る瞬間だけ、
暗黒のなかに山肌のシルエットが浮かびます。
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3時から6時半過ぎまで
滞在した健康ランド。
出る時は雨がすっかり上がっておりました。
コインランドリーで洗濯&乾燥し、
後半戦に備えたのです。
正味2時間ほどは眠れたでしょうか。
あと1時間は眠りたいところでしたが、
そこまでの時間的な余裕を作ることができませんでした。
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塩尻峠に向かう国道20号。
塩尻方面を振り向くと見事な青空。
昨日とは一変し、汗が噴き出す陽気です。
よっこいしょと塩尻峠を越え、
諏訪湖へ向かって滑り出すと……
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今度は前輪がパンクしました。
まさかの三回目。もう予備のチューブはありませんので、
パッチを貼って穴を塞ぎます。
今回も異物貫通です。幸い小さな穴だったので、
空気の抜けがスローだったので助かりました。
峠の下りで前輪のパンクですから、
おそろしい限りです。
これを理由にして、もう中央線でとっとと
輪行で帰ろうかとも思いましたが、
もう400km近く走ってるのでDNFが
もったいなくもあり、淡々と先へ進むことに。
時おり、スマホでツイッターを見ると、
DNFしたという方の書き込みが眼に入ります。
雨、猛暑、峠……止めるのが正しいよなあ、
とか思ったりして。
止める理由が自分のなかで見つかったら、
無理に走り続ける必要はないのです。
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富士見峠を越え、韮崎方面へ
長い長い下り基調の道が続きます。
道の先に富士山が見え、うれしくもあり、
あの麓まで走るのかと思うと気だるくもあり(笑)。
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標高1000mほどの若彦トンネル。
昨年、SR600で体験し、
ここまでの登りがトラウマ的に嫌いになりましたが、
今回も大いに苦労しました。暑いのです。
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河口湖です。
シンさんのチネリと一緒に。
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山中湖の通過チェック。
ここの旭ヶ丘のセブンイレブンは、
となりに休憩所があって素敵です。
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山伏峠を越えて道志みちに入ると、
再び雨が……。
下り基調とはいえ、登り返しも多い道です。
こんな道はスポルティーフだと重さを感じますね。

自分のブルベでの夢は、
自転車の乗り換えです。
各PCに前もっていろんな自転車を送っておき、
コース内容や天候によって
乗り分けてみたいです(笑)。

相模原からは市街地走行です。
多摩地区を抜けてゴールの狛江をめざすのですが、
土地勘がないエリアなので落ち着きません。
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ゴール受付の二子玉川です。
ようやく戻ってきたのは21時すぎ。
所要39時間の旅でした。
600kmになると、スタッフのみなさんもお疲れのようす。
しかも、0時スタート組みもあったのですから、
ご苦労をお察しいたします。ありがとうございました。
シンさんをはじめ、道中ご一緒させていただいたみなさま、
本当にありがとうございました。

そんなわけで、道中なんども
止めたくなったブルベでしたが、
(走行中はいつもそうではありますが)
辛くも完走することができました。
できれば明るいうちにゴールしたいものですが、
いまの自分には無理でしたね……。

今回、おそらく300kmくらいは
雨天走行になってしまいましたが、
自転車や装備の実力を計るには
よい機会になりました。
なんとなく今ある自転車の使い分けや
さまざまな装備、そして運用に
満足しつつあったのですが、
まだまだですね。ちょっと慢心してたかも。

次の写真はかなり汚く、恥ずかしいですが……
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帰宅後、足の裏が
ひりひりするので見たら、
見事にふやけてます。しかも、
クリートに相当する箇所だけ平らなのが面白い(?)。
後半、なんか違和感あると思っていたのですが、
こうして見るとヒドイことになってますね。
シューズを濡らしてはいけないんだなと、
あらためて痛感しました。

来月には、北海道で開催される
1200kmのブルベに参加予定です。
今回の経験をふまえつつ、1200kmに向けた
準備を詰めていきたいと思います。
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とりあえず、自転車を掃除して、
バッグなど装備類を干しました。
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フレームパイプ内はもちろん、
リムのなかも濡れ濡れなので、干します。
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バッグは防水なのですが、
すべての装備品がしっとり……。
しかし、これだけ積んでれば、
走りの軽快さは損なわれますよね。
雨は、それ自体は向かい風よりはマシと思いますが、
こうした装備が増える影響や、体へのダメージが
あなどれないですね。

そんなわけで、あと数日はフィギュアでも作って、
体を休めたいと思います(汗)。
by cyclotourist | 2014-06-30 17:10 | Comments(17)

「御前崎オフ」に参加してきました

こんにちは、田村です。

一年間待ちに待ったサイクルツーリストの祭典、
「ランドナー補完計画 御前崎オフ」に
今年もお邪魔してきました。

静岡のベテランサイクリスト、くりくりさんが主催されている
ミーティングで、今年で11回目の開催となります。
自分は4回目の参加です。
サイクリングも宴会も楽しめる、
一泊二日のイベントです。
これに心おきなく参加させていただくために、
『ランドヌールVol.5』を校了したといっても
過言ではありません(汗)。
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JR東海道本線の金谷駅まで輪行。
すでに何名もの方が到着しており、
なにやら怪しげなフロントサイドの方も……
ぜんぜん怪しくないです、『シクロツーリストVol.10』にも
掲載させていただいた、Sさんのラバネロ号でした。
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みなさんとの集合は
大井川鐵道の新金谷駅です。
実に60人近い方が参加。今回が初参加の方も
10人くらいいらっしゃいました。
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SLをバックに記念撮影。
そして出発進行!

宿がある御前崎までは、距離60km弱のサイクリング。
お茶の一大山地である牧ノ原台地を通り、
東海道の難所・佐夜の中山を越え、
遠州灘の豪快な海岸線を御前崎まで突っ走ります。
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登り坂一発で牧ノ原台地の
上に出ます。
今回、キャンピング車での参加をテーマにされた方が
多く、その勇壮な装いにしびれます。
写真は自分もお世話になっている
バイシクルショップ玄さんのご主人ですね。
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「お茶の郷」でひと休み。
一見ただの萌え系ドリンクですが、
お茶っ葉が入っていて香りがよかったですよ。
お隣の牧ノ原公園から見晴らしを楽しんだら、
旧東海道へ向けて急勾配のダウンヒル。
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元競輪選手の髭さんは、
超絶かっこいいフォームで下っていました。
今回、オーダーメイドのバッグ「バコース」を
装備されている方も目立ちました。いい感じです。

下れば登りが待ってるものです。
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佐夜の中山の激坂です。
距離は1kmほどしかないのですが、
20%はあろうかという全国的にも屈指の
急坂です。蛇行しないと登れません。
むしろ押し歩いたほうが楽ですね。
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峠の茶屋「扇屋」さんで昼食。
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色鮮やかな染飯をいただきます。
昔ながらの行動食です。

御前崎めざして南下します。
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Kさんのキャンピング。
戦車みたいな迫力がありますね。
やっぱり自分もキャンピングで走りたかったと思いつつ、
宅配便専用ポーターにしちゃってるのでした(泣)。

戦車といえば……。
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とある方のフロントバッグ。
大洗女子学園の校章ですね。
心がなごみます。
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威風堂々、壮観です。
ある方に、バッグの中身を聞いたところ
「夢だよ」と……。
空き箱が見えるとか、野暮なことを
言っちゃいけませんね(汗)。
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玄三さんのゼファー・インペリアル。
その昔、少年たちが心ときめかした
超高級車だったそうです。
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アルプスのワールドローバー。
ダウンチューブとシートチューブを結ぶ
取っ手(?)が印象的です。
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かつての名店、池袋サイクルの
キャンピング。セントラルステーがものすごい迫力。
実際、積載時の安定感が高いそうです。
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Kさんの新車。
STIレバーなど実用的な装備です。
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アナウンスご担当(?)のKさんは
トーエイキャンピング。16歳で手に入れ、
数々の旅を共にした思い出の一台とのこと。
バッグの風合いが素敵です。

ぼちぼち日が傾き出した頃、海岸に到着。
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ちょっと靄がかかってますが、
広々とした開放感は静岡の海岸ならではです。
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今回の主役はキャンピングで参加した方々ですね。
止まる度に大撮影会が始まるのでした。
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御前崎です。
ここの手前8kmくらいから、自然と(?)
ゴールスプリントが行われるのですが、
出遅れた自分は一人寂しく到着です(泣)。
しかし、なぜサイクリストは岬や峠があると
盛り上がるのでしょうか?
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待ちに待った宴会です。
たっくさんの海の幸に飲み放題のビール!
テーブルを行き交う会話もご馳走です。
あっという間に一次会は終了し……。
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二次会は愛車のお披露目タイム。
この頃になるとすでに自分は酩酊状態で
記憶が怪しいです。宴会場で轟沈した僕を
北山さんがサルベージしてくれた気が……。
まことに申し訳ありません(汗)。

奇跡的に二日酔いにならず、
翌日はちゃんと朝食を食べることができました。
しかし、外は雨。雨具などを着込んでいると……。
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千葉の柏から徹夜で自走してきたという
五十嵐さん到着。
編集を手伝ってもらっている大学生です。
なかなかのスタンドプレーを見せてくれました。
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小雨のなか出発。
みなさんの雨天装備が興味深いです。
上下セパレートのレインウェアが一般的ですが、
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ポンチョも人気です。
蒸れないのが魅力ですね。
下りなどでバタつくのは仕方ないところ。
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レインウェアやマッドガードがあれば、
雨のツーリングも風情があるものです。
気温が高いのも幸いでした。
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大井川沿いに出る頃には、
見事に雨が上がりました。
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蓬莱橋のたもとで解散。
くりくりさんと参加されたすべてのみなさま、
素敵なミーティングをありがとうございました。
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島田駅で自転車を収納。
東海道線で東へ西へ別れます。
楽しかった二日間の名残を惜しみつつ、
来年の参加を誓うのでした。

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翌日、洗車しました。
本当は当日中がよいのでしょうけど、
ずぼらなもので……。
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妻がパンクさせたままだった
ブロンプトンも修理。長年の懸案だった
タイヤ交換も済ませましたが、
クイックがないと手間がかかりますね。
一般車を扱っている自転車店は大変だろうなと
あらためて思いました。
by cyclotourist | 2014-02-04 03:40 | Comments(12)

走り納め南房総2013

こんにちは、田村です。

寒い日が続きますね。
もう「走り納め」はお済みでしょうか。

行ってきましたよ、南房総。
一昨年、昨年に続き、今年も
「FCYCLE」の走り納めランに参加してきました。
ご存知(?)ベテランサイクリスト、
T地さん主催のイベントです。

安房鴨川駅でみなさんと集合し、南房総の
里山や林道を60kmほど走り回った後は
海鮮に舌鼓を、という催しです。

昨年、自宅から自走で久里浜をめざし、
東京湾フェリーで房総入りしようと思い立ったものの、
思いのほか久里浜まで時間がかかってしまい、
狙っていたフェリーに乗り過ごし、
待ち合わせに間に合わないという失態を
犯したワタシ……。

今年こそは……というわけで、
懲りずに東京湾フェリーをめざしました。
自宅を出たのは午前3時。
寒いし眠いし……でも、また遅れたら
恥ずかしいので頑張って走りました。
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午前5時、ようやく
横浜みなとみらいです。
自宅がある池袋からは、横浜までが
遠いんですよね……。しかし、
誰もいない観光地は寂しいものです。
止まると寒いので先をめざします。
あるていどウェアがしっかりしてれば、
走っている限りそれほど寒くないけれど、
ちょっとでも止まると凍えそうです。

余談ですが、備忘録としてウェア一覧を。
どのアイテムひとつ欠けても、真冬(平地。0℃〜10℃)の
サイクリングは厳しいと思います。

・ゴールドウインのウインタージャケット
・同ビブ
・冬用インナー
・ブレストウォーマー(半身用ベストみたいの)
・冬用レイングローブ
・インナーグローブ
・ヘッドバンド
・シューズカバー
・アソスの厚手(フグ)ソックス

あと、万一に備えてレインウェア上下を携帯。
もし停車時間が長いなら、
コンパクトに収納できるダウンジャケットも役立ちますよ。
冬は装備の重量がかさみますね。
でも、暑さと違って、
寒さのほうがウェアでなんとかできる余地は
多いかも知れません。
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横須賀のヴェルニー公園です。
ツンデレ重巡として
いちやく国民的ヒロインとなった(?)
タカオの記念碑があります。
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護衛艦「ひゅうが」が遠望できました。
照明が印象的です。
しかし、あんまりゆっくりしてると
今年もまた遅れてしまうので、寄り道は
ほどほどに……。ファミマにも寄りたかったけど……。
今年は「艦これ」や「アルペジオ」が
人気になりましたね。横須賀もサイクリングの
目的地として人気を集めつつあるようです。
日中は道が混むので、必ずしも訪れやすい場所ではありませんが、
明け方はさすがにガラガラでした。
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久里浜港には、首尾よく
6時50分に到着。やった!
しかし、池袋〜久里浜は距離75kmほどあって、
すでにクタクタ……。平均時速は18kmほどですが、
やっぱりたいへんでした。
フェリー乗り場には5、6人のサイクリストが
いました。みんな朝早くから好きですね〜。
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フェリーターミナルで
温かいうどんをいただきます。
7時20分の出航までに大急ぎで
食べました。温かさに生き返ります。
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乗船。スタッフの方に、
「今朝は寒いですね〜」と話しかけたら、
「0℃でした」とのこと。
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出航です。
暁の水平線に……と思わず言いたくなりますが、
実際は房総半島から日の出してます。東京湾ですからね。
40分ほどで浜金谷に入港です。

浜金谷からは、長狭街道で鴨川をめざします。
距離は30kmほど。
浜金谷8時スタートで、鴨川でのみなさんとの
集合時間は9時40分です。
そこそこのペースで走れば余裕で間に合うはず。
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しかし、長狭街道はあちこちで凍結……。
特に日陰となる内房側は
凍結箇所が多く、怖いのなんのって……。
長狭街道にはちょっとした峠がありますが、
標高は150mそこそこです。それでも凍結なのですから、
冬のサイクリングは侮れませんね。
少なくとも、夜間や早朝には走らないほうが
無難です(わかっているつもりなのですが……)。
どうかみなさんもご安全に。
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ほとんど無意味に100km以上走って、
どうにか9時30分に安房鴨川駅に到着。
すると、信じられないほどポカポカなのです。
気温10℃は越えていたと思います。
日向にいると動かなくても汗ばむほど。
わずかな時間、距離でこれだけ違う
体感温度の差に驚きました。
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みなさん集合。
一年ぶりにお会いする方もいて、
なんだか同窓会のようです。
ちなみに、現在の「FCYCLE」はミクシィの
コミュニティとして活動してますので、
ご興味ある方は探してみてください。
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T地さん作成ルートならではの
ローカルな道を走りはじめます。
海と里と山がぎゅっと詰まっているのが
南房総の魅力だと思います。
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ロードからMTBまで、みなさんの自転車は
いろいろ。我がブルベの師匠、すどうさんは
新車の27.5インチ(650B)MTBで登場。
ちょっとだけ乗らせてもらいましたが、
安定感が高くてよい感じでした。
いつか山サイをご一緒させていただきたいなあと。
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素敵な道の連続。
よくこんな道を見つけるな〜と、
驚きながら走っていきます。
すでに脚は疲れ、お腹もかなり減っているものの、
マキノ号の強みでなんとか遅れずに
ついていきます。
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「酪農発祥の里」で
ソフトクリームを。冬でもおいしいですね。
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千倉駅でNさんと合流。
新車のスポルティーフは
細山製作所のFUTABAです。
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南房総名物(?)の林道へ。
昨年にも増して落ち葉や枝が多くて
難儀しましたが、やっぱり林道は楽しいですね。
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休憩の楽しみは、みなさんの愛車を拝見したり、
印象をお聞きすることですね〜。
しばし乗らせていただいたNさんのスポルティーフは、
メカが現代的で、フレームもかっちりしていて
とても好みでした。
パイプはコロンバスのスピリットで、「走る」ことで
評判が高い細山製作所ならではの工夫が
随所に施してあるようでした。
僕のトーエイより、かなりロード的な印象を受けました。
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全体のまとまりと装備パーツのグレードは、
さすがジャイアント、と納得させられる一台。
オーダー車に乗りまくっている大先輩が、
MTBはメーカー車、という選択をされたことが
参考になります。
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畑林道の不思議なトンネルを越えて……
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道は再び海へ向かいます。
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いちおう舗装されているとはいえ、
林道を抜け出てきたマキノ号はドロドロ……。
こんなツーリングには、やっぱり
マッドガードがあると助かりますね。
枝がからまる怖れもありますが。
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午後2時半を過ぎて、
「道の駅千倉」に到着。
おまちかねのご馳走です。
お刺身、キンキの煮付け、ブリのあら煮や唐揚げなどなど、
質量ともに圧倒的。
ゼリーとおにぎりだけで耐えてきた
甲斐があるというものです。
あっという間に満腹になって、
あとは千倉駅まで少し走って輪行。
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普通列車の長い旅が
はじまります。
日が短くて寒い冬のサイクリングは
行動エリアや時間が限られますが、
輪行をうまく使えば充実した一日が過ごせますね
(深夜から走ってる僕がいうのもなんですが……)。

みなさん輪行の達人なので、車両ごとに分散して乗車。
さすがです。昨今、輪行マナーが問われるシーンが
多いようですから、自分もいっそう気をつけたいものです。

毎年、素敵な「走り納め」を用意してくださる
T地さんには、あらためてお礼申し上げます。

自転車と、自転車が縁でお知り合いになった
みなさんのおかげで、今年も楽しい一年を
過ごすことができました。
まあ、盲腸や骨折とか盗難とか、あと独立など
いろいろありましたが、今年もよい一年だった気がします。
みなさんはいかがでしたでしょうか。

どうぞよい年をお迎えください。

追伸
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自宅前の駐車場(よそんちの……)で、
自転車の大掃除。
年末だからか、娘も率先して
自分のケルビム号をお掃除。
さいきん学校はどうよ? とか
父親らしいことを話そうとしたら、
「本、売れてんのか?」
と先に言われてギャフン……。
おまえ本当に7歳児か!? と、びびりました(汗)。
by cyclotourist | 2013-12-30 22:40 | Comments(7)

MTBでトレイルへ!

こんにちは、田村です。

先の土曜日は福岡を訪ねたわけですが、
翌日は京都へお邪魔しました。
鉄道ですと、途中下車ができるので、
博多→東京のきっぷを有効利用できます。
特急券はそれぞれの区間で必要ですけどね。

その京都でお迎えしてくれたのは……
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太秦萌ちゃん!
京都市営地下鉄のキャラクターです。かわいいですね〜。
萌ちゃんに会うために京都へ……ではなく、
京都在住のベテランサイクリスト、Tさんに
お会いするためです。
Tさんは、『シクロツーリストVol.10』にて
京都北山の峠たちを執筆してくれた方です。
その圧倒的な情報量と経験に圧倒された僕は、
いつか案内して欲しいな〜とお願いしていたのです。
ようやく念願がかないました。

そして、今回の相棒は……
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満を持して、MTBの登場!
アンカーXNC7です。
思い起こせばもう半年前、完成直後に
盗難にあってしまった薄幸のMTBですが、
警察が間に入って、めでたく戻ってきたのです。
*本件に関しては、もう少ししたら
 状況を報告いたします。

北山駅で輪行を解除し、
本当に夢にまで見たサイクリングへ向かいます。
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まずは舗装路で京見峠へ。
TさんはVIGOREのMTBです。
寒いなあと思っていたのも束の間、
すぐに汗ばみます。
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20分ほどで峠の茶屋に到着。
空気圧を少し下げるTさん。なるほど……。
いよいよ「トレイル」です!
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枯れ葉が舞う別世界。
こ、これがトレイル……。
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日差しが当たるテラス。
金色って、意外と風景に馴染みますね。
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あっという間に視界から消えるTさん。
は、速い〜。まるでついていけません。
TさんのMTBもサスはありません。
すいすいと木立を縫って進む技量に脱帽です。

八ヶ岳の夏沢峠で「山サイ」デビューは果たしていたものの、
いわゆる「トレイル」はほとんど初体験。
山サイとトレイルの違いは? なんて考えながら
なんとかTさんについていきます。
すごいのが、地図やGPSをまったく見ることなく、
分岐を判断し、時に林道へ入り、どんどん進んで行くのです。
まさに庭です。
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とある池のほとりで
早めのランチタイム。
寒い季節のサイクリングでは火器があると
ほっとしますね。食べるのは
結局カップヌードルだったりしますが(笑)。
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キャンピングガスを愛用するTさん。
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休憩中は冷えるので、買ったばかりの
ダウンジャケットを着込みます。
モンベルのこれは、輪行袋ほどの収納袋に
収まるすぐれものです。

さて、念願の北山デビューを果たした
我が金色のMTBですが、さっそく改良の余地が
散見されました。
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木立をすり抜けるトレイルでは、
バーエンドは危ないですね……。
また、ハンドルに付けたGPSが、路面からの衝撃で
すぐに下を向いてしまいます。
ステムに付けるべきでしたね。
ケンダの超軽量タイヤ「KLIMAX LITE」を
履いておりますが、幅は1.9インチ。
もう少し太いほうがよかったかも知れませんね。
下りでは涙目です。
セットバックしてるシートピラーも、
交換の余地ありかも。
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Tさんのハンドル周り。
さりげない様子ですが、
たくさんの経験を経てたどり着いた完成形だと思われます。
タイヤは2.1インチ幅でした。
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すぽっと出た集落では、北山杉の
「磨き丸太」を並べた独特の工房が目をひきました。
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細道をつたって次なるトレイルへ。
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小さな六地蔵。
どんな細道でも人の息吹が感じられます。
古来から人が行き交った道なのでしょう。
八ヶ岳や武蔵野の荒々しい風情とは異なり、
北山の山道はどこか人に優しいです。
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おっかなびっくり下るワタクシ。
それでもなんとか下れたのは、
MTBの性能ゆえですね。以前の仮設パスハンターとは
段違いの安定感がありました。当然でしょうが。
今回、フラットペダルでしたが、
やっぱりSPDのほうがよかったかも、と思いました。
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わずかながら担ぎもあり。
このMTBはスチールフレームとしては
かなり軽量に仕上がり、9.6kgです。
だから楽々……と言いたいところですが、
やっぱり疲れます。非力なんですね。
独立してからというもの通勤がなくなり、
ほとんど歩かなくなっちゃいましたし(汗)。
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とある山肌からは、
京都の街が一望できました。
こんな大都市の近くに、MTBが真価を発揮できる
トレイルが縦横にあるのが不思議です。
このコンパクトさとアクセスのよさが
北山の魅力なんだろうなと思います。
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無事に下界へ到着。
この時の安堵感は快感と言ってもよく、
病み付きになりそうです。
ご指導ご鞭撻、感謝です!

「田村サン、お土産ありますよ」といただいたのは……。
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ご当地限定、「まどマギ」の八つ橋です。
ほ、ほむほむの和服、ほむほむ、ほむほむ……
失礼しました。

Tさんはこっち系の造詣もたいへん深く、
まさに僕の師匠なのでした。
あらためて、お礼申し上げます。

Tさんには、「トレイル」における
マナーや問題点なども教えていただきました。
万一に備えた充実した装備も必要です。
いつか、トレイル走行の楽しさやノウハウを
広くみなさんと共有したいと思いつつ、
MTBの次なる出番を夢想している今日この頃なのです。
by cyclotourist | 2013-12-19 15:57 | Comments(8)

サドルを買いました

こんにちは、田村です。

一週間ぶりのブログ更新です。
次号の『ランドヌール』の内容を考えていたり、
飲みに行ったり「艦これ」をしてるだけで、
あっという間に月日が経ってしまいます。

さて、昨日はひさしぶりに
ベロクラフトさんを訪れ、かねてから
気になっていたブツを思い切って購入しました。
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すてきな化粧箱です。
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中仕切り。
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中仕切り、その2。
じらしますね〜。
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ブルックスの新サドル、CAMBIUM(カンビウム)C17です!

革サドルにこだわり続けてきたブルックスですが、
これは天然ゴムとキャンバス地を採用した
まったく新しいサドルです。

サイクルモードで展示させていただいた
ベロクラフト店長・大槻さんの自転車に
装着されており、いいなあと思っていたのです。
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定番のB17(奥)と比較。
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素材や構造は異なりますが、
フォルムは似ています。
ただ、B17は僕が使ってるものなので、
少々へたってますが。
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ベースはゴムそのもの。
輪ゴムみたいな色です。
ステンレスのレールを、ベルトループ付きの
アルミ鋳造の台座が支えてます。
造りは上質です。
18000円+税と、高価なだけはあります。

重さを実測したところ、
B17は549g、カンビウムC17は414gでした。
プラベース+チタンレールの
ロード用サドルに比べると、笑っちゃうほど
どちらも重いのですが、サドルだけは重量を度外視して、
フィット感で選びたいですね。
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さっそくランドナーに取り付けてみました。
古すぎず新しすぎないスタイルで、
なかなか似合っているのではないでしょうか。
もっとも、僕のランドナーはSTI仕様なので、
そもそも古いパーツが似合いませんが(汗)。
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濃い灰色ですが、
カタログ上はブラックです。
ナチュラル(生成り)もラインナップされてます。

肝心の乗り心地は、かなり好印象でした。
キャンバス地のざらざらした風合いが
適度な抵抗になるようで、お尻が吸い付くように固定されます。
フィット感は、やはりB17に近く、
リーガルにも似ています。

そして、振動の収まりがよいです。
革サドルの場合、革のしなりと反発によって、
なんとなく腰が跳ね上がることがありましたが、
カンビウムC17のゴムベースは変形が穏やかなようで、
ゴツンとした路面からの突き上げを瞬時に吸収しつつ、
反発をあまり感じさせません。
もちろん、ゲルやクッション材入りサドルのような
フワフワ感はありませんので、
落ち着いてペダルを回すことができます。

キャンバスやゴムといった天然素材を使っているので、
耐候性や経年劣化が気になるところですが、
キャンバスは防水処理されているようで、
ゴムも水には強そうです。
ゴムは紫外線劣化が心配ですが、裏面なので
気にするほどのことはないのかもしれません。

ランドナーのようなツーリング車はもちろん、
端正なスタイルのロードにも似合いそうですね。
まだわずかな距離しか使ってませんが、
個人的にはかなり気に入りました。
自分による自分のための、
ちょっと早いクリスマスプレゼントです(笑)。

いま現在、カンビウムはかなり品薄なようですが、
来春には潤沢に供給されるとのことです。
ベロクラフトさん他、一部の取扱店には
試乗用カンビウムの用意もあるので、
一度試してみてはいかがでしょうか。


【ひびき出版 販売部長日記】
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プチ・ランブラーを駆る
弊社販売部長ですが、
身長の伸びに合わせてステムを交換しました。
55mm→70mmです。
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研磨剤でガードを磨きます。
「うわ〜鏡みたい」と、確かな手応えを感じていました。
ピラーもだいぶ出せるようになりました。
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新造時から身長が10cm以上延び、
そろそろ窮屈?
う〜ん、あと一年くらいは乗って欲しいものですが、
里子に出す日も近いかも知れません。
(自転車を、ですよ)
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とある日曜日の山手通りです。
池袋〜渋谷間は20年にわたって工事が
続いてましたが、最近になって整備が終了。
写真のように、歩道上に自転車レーンが設けられた
区間が多くなりました。
こんなことしないで、車道の路肩を
ちょっと広げてくれるだけでいいのに……
と思っていた僕ですが、子供には安心ですね。
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代々木公園の手前で
押しが入りました。
なんのために特大のスプロケを付けてるんだと
しかりたくもなりますが、すぐに泣くので
生暖かく見守ります。
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代々木公園は紅葉がまっさかり。
イチョウの絨毯が広がってました。
せっかくサイクリングロードがあるのに、
縄跳びやかくれんぼを始める販売部長……。

で、しかたなく、かくれんぼに付き合って
かくれていると……。
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「いま、どこにいんの?」と
携帯電話で居場所の開示を求めます。
時代は変わりましたね……。
by cyclotourist | 2013-12-10 10:09 | Comments(15)

大阪〜東京ラン 急

こんにちは、田村です。

大阪〜東京ランから、もう一週間が経ちました。
昨日のことのようでもあり、
遠い昔のことのようでもあり……。
最近めっきり記憶力が怪しくなっているので、
忘れないうちに書いてしまうことにします。

大阪から20時間以上の時を経て、
どうにかこうにか三島に着いたところまで
書きましたね。
座り込みたくなる気持ちをグッとこらえ、
箱根の登り口にあるローソンを後にしたのが
8時40分でした。

いよいよ箱根越え。三島から国道1号で登ると、
およそ距離15kmで標高差800mの上昇です。
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広い二車線の道を
淡々と走っていきます。
はっきり言って、三島側の道は退屈です。
「凍結のおそれ」なんて交通情報も出てましたが、
すでに日は高く、日差しは強く、無風とあいまって
ぽかぽか陽気です。

さほど勾配がきつくないので、
インナーロー(今回は34×25T)であれば
なんとか進んで行けます。
もちろん、悲しいほど遅いです。
すると……眠くなるんですよね。
ドリンクとかガムが効くのは始めだけで、
二度、三度と押し寄せる眠気に
抗うのは難しいものがあります。

男子たるもの峠で足を着いてどうする! という気持ちも
なくはありませんが、道半ばであっさり着地。
GPSの電池を交換したりして、
理由を周囲にアピール。誰も見ちゃいませんが。
幸い、スタート前夜に十分寝たせいか、
しばらくすると眠気が去ってくれました。
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箱根峠着、10時ちょうど。
所要1時間20分は当初の予定どおり。
まあ、ここまで遅れると予定もなにも
あったものではないのですが、
心が折れなくてほっとしました。
もうくったくたに疲れましたが、
体のどこにも痛みが感じられないのが救いです。
もっともそれは、頑張ることができてない証かも
知れません……。
気温は7℃と表示されてました。
下りに備えてレインジャケットを再び着込みましたが、
なくても耐えられそうな穏やかな陽気です。
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ザ・観光地、芦ノ湖です。
蒼い湖面と朱の鳥居、そして白い富士山。
わざわざ大阪から見に来た
甲斐があるというものです(笑)。

芦ノ湖からは、国道1号の旧道を下ります。
七曲がりや女殺しなど物騒な名の激坂が待つ
つづら折れの道ですが、距離が短いのが魅力です。
勾配10%の道を、ブレーキ引きっぱなしの
びびり走法で下っていきます。
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リムの加熱が心配になったので、
畑宿で一時停止。
幸い、触れるくらいの熱さでした。
カッコつけてセミディープのカーボンホイールを
使っているのですが、
いろんな環境を走るロングライドでは、
やっぱりロープロファイルの
アルミリムが安心な気がします。

下りきったら小田原です。ここまでの走行距離は435kmほど。
もう東京まで100kmを切りました。
走ってきた道のりを思えば、
鎧袖一触の距離……なわけないでしょ〜。
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小田原のコンビニで
カルビ弁当を食べました。
なぜかお肉が美味しそうに見えたからです。
もうこの期に及んだら、ゼリーやバーで済ますか、
逆に時間を気にせずちゃんとしたお店に入ればいいだろと
思うのですが。すっかりコンビニ依存症です。

大磯からは国道134号へ。しばし1号とお別れです。
サイクリストのメッカといえるシーサイドロードを
何人かのロード乗りに抜かれつつ、淡々と走ります。
やはり追い風は微かでしかなく、
思うようにスピードが出ませんが、
もうあとは時間が解決してくれます。
たいがいの物事はそんなもんですが……。

茅ヶ崎を過ぎ、辻堂のあたりから県道30号に入り、
三浦半島をショートカットして(当たり前か)
横浜方面へ向かいます。
この道が最短距離になるようなのですが、
交通量が多く、意外とアップダウンもあったりして
悩ましい区間でした。
御殿場経由の国道246で東京入りという
選択肢もあったかなあと思いつつ、
悔やんでもしょうがないので
クルマと歩行者に気をつけて
先へ進みます。

戸塚を過ぎ、保土ヶ谷を過ぎ、横浜を過ぎたら
第一京浜へ。鶴見を過ぎ、川崎を過ぎ……
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14時すぎ、ようやく東京都です。
やっぱりホッとしますね。
不思議と元気が沸いてくるようで、
ペースも上がります。
ここに来て追い風も吹いてきた気がします(笑)。

そして大森では嬉しいサプライズも。
某氏が沿道に立っていてくれたのです。
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撮影:某氏。
「おつかれです〜。あと少し、気をつけてね」と
励ましていただきました。
こんな中途半端な時間での帰京にも関わらず、
お迎えしていただけるとは……。
ありがたい限りです。
このうえなく幸せな気分で、
日本橋までの残り10kmを走ることができました。
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日本橋が見えてきました。
あと信号ひとつ……。
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日本橋着、15時54分。
28時間の旅が終わりました。

日本橋では、日頃からお世話になっている
3人のサイクリストが待っていてくれました。
もう憎いほど粋ですね。泣かせますね。
某奇特大学生は花束をくれちゃったりして、
うれしいやら恥ずかしいやら……。
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ツイッターやミクシィ、ブログを通して
応援していただいたすべての皆様に
感謝いたします。
ノートラブルで走ってくれた
マキノ号とGOKISOにも感謝です。

また、走行ルートの計画にあたっては、
サイトcannonball!!wikiや、
ばるさんのブログおよび同人誌『ロングライダース』各巻の
記事をたいへん参考にさせていただきました。
あらためてお礼申し上げます。

結局、24時間を大幅に越えてしまい、
「キャノンボール」は夢のまた夢。
ただの大阪〜東京ランになってしまいました。
それでも、日本橋に着いた時の達成感や
ほっとした気持ちは、実に心地よいものでした。

本当は「悔しい!」って
気分になるべきかも知れませんが、
根が「のび太」みたいなものですから、
自分に甘いんですよね……。

さんざん、追い風が弱いなどと他力本願の
弱音ばかり書いてきましたが、すくなくとも
向かい風ではなく、晴天にも恵まれたのが
完走できた理由だと思います。

風情なし、グルメなし、睡眠も温泉もなし。
それだけに「自転車で走る」という、サイクリングの
本質的な楽しさを存分に味わうことが
できたと思います。
長時間の夜間走行は危険なしとは言えませんし、
24時間以内の完走をめざすとなると、
異次元の脚力が求められると思います。
「みんなもやろうよ!」と手放しで勧められる
タイプのサイクリングではありませんが、
一度は体験する価値がある……ような気がします。
来る『ランドヌールVol.5』で
記事にするべきかどうか、思案中です。

二度め? う〜ん、う〜ん……。
やっぱり走りたいような気がします(笑)。

次こそ、追い風満帆で24時間達成をめざしたいですね!
(↑あくまで他力本願)

おまけ
「ルートラボ」に登録したGPSデータです。
http://yahoo.jp/b6A5sG
http://yahoo.jp/32039E

情けない走りっぷりが如実に記録されてます。
迷走したり、間違えて自転車進入禁止(であろう)の
バイパスに数百m入ってたり、交通状況によって
┣路の二段階右折ができなかった箇所もあります。
もうしわけありません。大阪〜東京を走る際は、
ご自身でルート設定してくださいね。
by cyclotourist | 2013-11-26 14:10 | Comments(12)

大阪〜東京ラン 破

こんにちは、田村です。

「大阪〜東京ラン」の続きでございます。

大阪から走り続けて11時間、
ついに静岡県に突入。
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ほぼ23時ちょうどです。
予定では、23時には浜名湖の弁天島を
通過してるはずだったのですが。

今回、静岡県内の走行距離は実に180km。
新幹線に乗っていても「静岡は長いな〜」と
いつも思います。その十分の一にも満たない速度の
自転車にとっては、無限に続くローラー台にも
感じられるのが静岡県です。
大阪〜東京、もしくは東京〜大阪を走る者にとって、
静岡県の存在が完走を左右すると言っても
過言ではないと思います。

まずは潮見坂を越えて浜名湖へ向かいますが、
西から来ますとほとんど登り坂を感じることが
ありませんでした。

弁天島通過は23:24でした。
先述のとおり、予定は23時。

この頃になると、だいぶクルマが少なくなってきました。
しかし、しばらく前から追い風が弱まり、
一方で気温はどんどん下がりはじめます。
走っていればさほど寒くはありませんが、
なんだか休みを入れたくなってしかたありません。
頃合いよく(?)テールライトの光が
弱々しくなってきたので、電池交換を理由に浜松郊外の
コンビニでストップ。またカップヌードル、しかも
BIGを買っちゃいました。
予定の時間より遅れているのに悠々と……。

走るにあたって、主要な街や峠の通過時間を
決めていたのですが、それは23時間40分での
完走を前提としたもの。箱根の登りに80分を見込みましたが、
それ以外はほとんど単純に距離を時間で割って立てた
おおざっぱな計画です。

つまり、その予定から遅れると24時間完走は
見込めなくなるわけです。
それなのに予定から遅れつつあり、
それでいて何ゆえカップヌードルなんか食べるんだと
自分を叱りたくなりますが、それなりの目算があったのです。

・静岡はほぼ平坦のはず
・追い風が吹けば増速するはず
・明け方までクルマが少ないはず

この3点でした。
要は状況を都合よく解釈し、自分の意志や力で何とかしようと
してないんですよね(汗)。

走りながらもフト思ったのですが、
けっこう歴史好きな自分としては、かつての日本軍を
思い起こさずにいられません。

・ドイツが勝つはず
・アメリカで厭戦世論が高まるはず
・ソ連が中立をたもつはず
・神風が吹くはず(?)

分っているのに、自らの力ではなんともできないところが
我が身との共通点です。
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小夜の中山トンネル着は2時16分でした。
予定では1時30分。
予想に反して、というか順当に
遅れが拡大しております。

期待に反して、風はほとんど止みました。
そして、わずかなアップダウンが
骨身に染みてくるようになりました。
小夜の中山トンネルは標高200mに満たないのですが、
すでに300km走ってきた自分には
なかなか足にくる登りでした。しかも、
登坂中でも寒さを感じるようになりました。
気温は5℃くらい。体感的にはもっと冷え込んだ印象です。
ペースを上げればよいのでしょうが、
そんな気力もなく、とぼとぼと走り続け、
ようやくトンネルを抜けてから
レインジャケットを着込んで下りに備えました。
d0211129_1531189.jpg
トンネルを抜けてしばらく下ると、
金谷や島田方面の夜景が広がります。
寒いけれど、澄んだ空気のおかげで
街の灯りがとても鮮やかでした。

静岡県内のルートは退屈だとも言われますが、
次々と現れる街にホッとしたり、
バイパスの迂回路を見落とさないよう気をつけたりで、
意外と変化が感じられ、さほど飽きませんでした。
これで追い風なら……と空しい願いを抱きつつ、
ノロノロと進んで行きます。

3時に着いた島田でグラタンを食べ、
4時45分に着いた静岡では
眠気に備えて強強打破とブラック×ブラックを
買いました。
静岡着の予定は3時10分。
もはやどうやっても24時間ペースへの
復帰は絶望的になってきました。むしろ、
進めば進むほど、遅れがひどくなってきました。
やはり神風は吹きませんでした。

こんな有様でも、だいたいは時速30km前後で走ってるんです。
自分としてはハイペースのつもりです。
しかし、当然、信号では停まりますし、
ちょっと勾配があれば時速は下がります。
なにより、コンビニで休むと、まるで
ザルから水が落ちるように平均速度が
下がっていきます。

全行程距離520kmを24時間で割ると、
求められる平均時速は21.7kmです。
これをクリアするのが如何に難しいか、
ようやく実感として分ってきた時は、
もう回復しようがない有様です。
巡航速度が30km程度では、
求められる平均時速になかなか達しないのです。

24時間達成が無理だと分ってしまうと、
張り合いが薄れ、ペースはもう下がる一方です。
興津のコンビニでは、どん兵衛を食べちゃいました。
温かい食べ物の誘惑に勝てません。
これが寒い時期における長距離ランの
一番の敵かもしれませんね。
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6時前後に興津を過ぎる頃には、
夜が明けてしまいました。
予定では三島あたりで夜明けを迎えるはずだったのに。
写真を見ると、テールランプが
アフターバーナーみたいですね。

興津〜由比の間はバイパス地獄として有名です。
しかし今回、尊敬すべきキャノンボーラーの某氏に
ご指示を仰ぎ、迂回路を把握しておりました。
もちろん、薩た峠を越える意地はありません。
興津から自転車道に入るのです。
決して走りやすくはありませんが、安全です。
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真正面に富士山が見えました。
東京はまだ遥か先です。

いま思えば噴飯ものですが、愛知県あたりまでは
「24時間で走れちゃったらどうしよう。
あんまり自慢ぽく思われるとよろしくないから、
ギリギリで日本橋に着いて、へたりこんでる
写真でも自分撮りするかな(照)」
とか考えていたのですが、
そんな心配は杞憂に終わりました。
もはや、東京に帰れるか否かが問題なのです。

そして、ここまで遅れてくると、
当初の目論見とはあらゆる現象が変ってきました。
渋滞のはじまりです。
沼津に至る頃には7時を過ぎてしまい、
道は通勤のクルマと、通学の自転車で
ぎっしり。ますますペースが落ちます。
もっとも、この頃になると、渋滞も信号ストップも
救いに変りつつあります。
足を止める理由がほしいのです。
眠気も堪えがたくなりつつあり、
ガムをかみかみして誤摩化します。
長く停まりそうな信号では
タバコを吸い出すありさまです。

どうにかこうにか、三島に着いたのは8時30分。
もう比べるのも馬鹿らしいですが、
予定では5時50分着だったんですよね……。
そして、ローソン「ニュー箱根店」で
息を整えつつ、ドリンクを補給。
いよいよ、全行程の文字どおり最大の山場である
箱根越えがはじまります。
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次回予告
大破炎上状態で迎えた天下の険。
標高846mの箱根峠が、
まるで壁のようにそそりたつ。
果たして越えることができるのか?

次回、大阪〜東京ラン完結編。
お楽しみに〜。
by cyclotourist | 2013-11-25 16:35 | Comments(8)