こんにちは、田村です。
4月20日、自宅がある池袋から静岡県静岡市まで、
およそ190kmを走りました。
ほぼ東海道をなぞったルートです。
1日でこれだけの距離を走るサイクリングは、
ブルベなどのイベントでなければ
なかなか実行しないと思います。
たとえ静岡へ行くにしても、
輪行すればいくらでも走行距離を減らせます。
そのほうが立ち寄りに時間が使えますし、
心身ともに楽で平和。
しかし今回は走りました。
イベントでもグループ走行でもなく、
ひとり旅として。
なぜそんな奇行に至ったのか
備忘録としてまとめておこうと思います。
そもそものきっかけは
「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」ですw
上映中の劇場版アニメ。これが期待以上に面白くて
すでに4回観ました。パンフレットも特装版を購入。
ただし、このアニメの舞台は架空世界なので、
いわゆる舞台巡礼サイクリングではありません。
それではなぜ静岡をめざすことになったのか?
順を追って記します。
「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」は、
ラクス・クラインというヒロインが
とにかく魅力的です。
物語のハイライトでは、
「まじか!?」と驚きの展開が待っており、
パイロットスーツに身を包んだラクス様が
活躍します。
webに場面写真が公開されてますので、
ぜひご覧ください。
歴代ガンダムヒロインで
ダントツにエッチな衣装かもしれませんw
こういう決め衣装があるヒロインは
その姿で遠からずフィギュア化されます。
だから待てばいいのですが、
ひさしぶりに自分で作りたいと思いました。
パイロットスーツのラクス様は、
プラウドディフェンダーというガンダムの
強化ウイングに搭乗します。
そのシーンを再現したい……。
そう考えたとき、ふと思い出されたのが
タミヤの電動RCカー「ワイルドウイリー2」でした。
80年代から存在する人気RCカー。
これのドライバーフィギュアをラクス様にして、
プラウドディフェンダーっぽい色に塗った
ワイルドウイリー2に乗せれば楽しそうじゃん!
そう思ったのがコトのはじまりでした。
手元に、15年ほど前に購入した
ワイルドウイリー2がありました。
標準のドライバーにどいてもらい、
エポキシパテで素体を作ってみます。
なんとか成立しそうです。
ドライバーのヘルメットは
直径40mm。
ネットで探すと、直径40mmで分割できる
透明プラスチック製の球が見つかりました。
なにかの飾り付け用らしいです。
これに収まるよう、お顔を作ります。
言うまでもなく、フィギュア作りでいちばん難しいのが
お顔の造形。いつも悪戦苦闘するのですが、
今回はエポパテ一発でそれっぽい
形ができました。ここでつまずくと果てしなく
時間がかかるので、お顔のめどが
早めに立ったことは幸いでした。
モチベーションが続きますから。
透明の球を覆うヘルメットと、
その中に収まるように髪などを作ります。
メンソレータムなどを離型剤替わりに
球やすでに作った顔に塗って作業すれば
着脱できます。
なんとかモノになりそう……です。
並行して体を作っていきます。
必然的に4〜5頭身のディフォルメになります。
ボディのシートに収まることと
ハンドルとシフトレバーに
フィットする姿勢が求められます。
あらかた形になったら、
サーフェイサーを吹いて表面を整えます。
お顔とヘルメットも
仕上げていきます。
パイロットスーツのディティールを再現。
割といい感じではないでしょうか。
ここまで30時間くらいの作業。
間に、敦賀に遠征して
フレッシュなど走ってますw
白サフを吹いて塗装開始。
スーツの塗り分けが超面倒ですが、
モールドで再現したので
マスキングしやすいのが救い。
しかし、力を入れたはずみに
腕が折れたりして波乱含み。
型どってレジンに置き換えると
強度が出るのですが、そこまでは……。
お顔の塗装。
いつもながら瞳の塗装が苦手で
残念な仕上がり。
まあラクス様に見えないことはないでしょうw
ヘルメットに収めました。
いちおう、透明の球は交換が可能な
作りにしてあります。
ラクス様完成。
あらためて購入したワイルドウイリー2。
定価は15,180円ですが、
洛西モデルの通販ですと1万円を切ってました。
RCメカは別途用意する必要があります。
RCカーの組み立てキットを
開梱するときの高揚感といったらw
このキットはデフギヤなど
駆動部の込み入った箇所が組み立て済みなので
シャーシはあっという間に組みあがります。
基本は素組ですが、
ジェリ缶の裏はふさいでおきました。
ボディの塗装。各部にマスキングが必要。
手間はかかりますが、
さして難しくはありません。
フェンダーなど曲線部には
曲線用のマスキングテープを使います。
小物の塗装。
ほとんどプラモデル感覚です。
できました。
ほぼイメージどおり。
「まず決める、そしてやり通す」という
ラクス様の名言を実践した気分ですよw
しかし大きな問題が……。
せっかくのRCカーなのに
ラクス様の損傷が怖くて、
満足に走らせることができません。
ぶつけたり転んだりすると、ラクス様の
身の安全は絶望的ですから。
近所の緑地で恐る恐る試運転したものの、
どうしてもスロットルが握れず、
早々に帰宅。
これでは本末転倒な気がしてきました。
走らせることができるRCカーがほしい……。
望みが変わってきました。
ホットショットを買いましたw
1985年に発売された名車の復刻版です。
ホットショットは、タミヤ初の四輪駆動RCカーとして
知られる伝説的なモデル。
復刻版の定価は27,280円。
洛西モデルの実売価格も2万円を超えており、
自分にとっては今も高級車です。
1985年当時、中学二年生だった自分が持っていた
RCカーはホーネットという入門モデル。
お年玉で買った記憶があります。
これも一時代を築いた名車なのですが、
二輪駆動でサスペンションは貧相。だから、
四輪駆動で四輪独立懸架のサスを備えた
ホットショットを持っている同級生が
うらやましくて仕方ありませんでした。
40年近く前のことなのに、
いろんなことが鮮やかに思い出されます。
当時のRCカーブームは大変なものでした。
そして走行性能は超進化を遂げていくのですが、
見た目がだんだん宇宙船みたいになって
リアル感が薄れ、自分的には
ホットショット以上にあこがれるマシンに
出会うことはありませんでした。
そのうちMTBによるサイクリングの
ほうが楽しくなって、
RCカーから離れる時期が続きました。
そんなホットショット。
さすがに部品点数が多いです。
ギアデフ。
組むと構造や役割がわかる、というのは
タミヤのあらゆる模型に共通する美点だと思います。
四輪駆動なので
ギヤケースは当然ふたつ。
センターデフはありません。
異様に複雑な足回り。
アルミ製のダンパーシリンダー。
前後のギヤを結ぶプロペラシャフト。
1985年当時とは少し構造が変わってるようです。
リンク式のモノショック配置は
往年どおり。凝りに凝ってます。赤いパーツが
ホットショットの象徴。
妙にバタ臭いドライバー。
ここにこだわって美少女にしたりすると
また走らせることができなくなってしまうので、
おっさんで十分。適当に塗装しておきます。
バッテリープレートを立てると
メンテ状態になります。
手が込んでいるというか、入魂の設計ですな。
走り志向のRCカーでは定番の
ポリカーボネート製ボディ。
リアル感には乏しいですが……。
透明樹脂の裏から塗装するので
ツヤ感は完璧。
ステッカーを切り出して貼ります。
高ぶってきます。
中二の頃に戻ったようですw
メッキ調スプレーで
金メッキ風にしたホイールに
タイヤを装着。完成です。
やっぱりホットショットはかっこいい。
昭和のRCカー最高!
40年近い時を経て、手に入れました。
そして、夢をかなえる旅に出ます。
レネゲードC2にチューブスのキャリアを装着。
そこにグラベルパックというオルトリーブのパニアバッグ
(いわゆるサイドバッグ)を懸吊。
車輪とバンパー、ウイングを外したホットショットと
送信機、バッテリー、そして着替えなどが
いい感じに収まりました。
キャンプはキャリアなしのバイクパッキング一辺倒に
なった自分ですが、大柄な荷物の収納には
やはりキャリアと大型バッグが必要です。
荷物重量は一式で4kg弱。
向かうはRCカーの聖地、タミヤサーキット。
静岡市にあります。
だから静岡まで走るのです。
これも中二の頃の夢でした。
輪行? 中二が考えるはずもありませんw
自宅がある池袋から
タミヤサーキットまでの距離は約190km。
サーキットの開場時間は、土日は17時まで。
できれば15時半には着きたいところ。
風向きが悪くない日を選びつつ、楽観的に
平均時速15kmは出したいと考えたので
3時15分くらいに家を出ました。
もちろん、前日は早く寝たので
眠くはありません。むしろ興奮気味w
厚木・御殿場まわりか、東海道で箱根越えかは
悩ましいところですが、旅情重視で後者としました。
3時50分、日本橋を表敬訪問して西へ。
5時すぎに川崎。
なるべく旧東海道の筋をトレース。
そのほうが飽きないですからね。
6時30分過ぎ、高架で東海道本線をまたぐ戸塚駅。
このあたりまでは信号が多く、
平均速度は15kmに遠く及ばず。
想定内ながら先が心配になります。
荷物があるので信号停止からの
速度回復が鈍いです。
7時50分、大磯宿の化粧坂。
国道1号と134号が交わる交差点のコンビニで
旧知のカメラマンと出会って驚きました。
小田原までには平均時速が16kmに高まり、
いよいよ箱根八里の峠越え。
畑宿は10時に通過。

ギヤを軽くすれば
荷物の重さもどうということはない(強がりw
屋根をふき直した甘酒茶屋。
10時45分、芦ノ湖でホットショットと記念撮影w
三島へと下ります。
寒さが心配でしたが、むしろ暑いほど。
上りで落ちた平均速度を回復しながら先へ。
12時10分、沼津着。
こっちの聖地めぐりは封印w
沼津港でお昼を食べたいところですが、
混むのでコンビニで済ませて先へ。
タミヤサーキットが閉まったらと思うと
気が焦ります。まあ、焦っても仕方ないと
分かってはいるので、淡々と先へ。
13時40分、富士川を通過。
やや向かい風でペースは上がらず……。
このあたりの太平洋岸自転車道には
完成度がまだ低い区間がありますね。
14時20分、由比。
予定では薩埵峠を超えるつもりでしたが、回避ww
太平洋岸自転車道の案内に沿って
すなおに静岡へまっしぐら。
というか、ガーミンに表示させていた
作成ルートが箱根あたりでなぜか途切れてしまい、
記憶と道路標識に頼っての進行になりました。
すぐに興津の健康ランドが見えてきました。
先月のフレッシュでナイスプレイスだったので
懐かしいw
15時27分、大谷川放水路沿いの
タミヤサーキットに着きました。
結果としては予定どおり。
走った走った。
グラベルバイクに35Cのタイヤ
(シュワルベ・ジーワンオールラウンド)
を履かせているので乗り心地は抜群で、
お尻の痛みや肩のコリとほぼ無縁でした。
以前は無料だったタミヤサーキット。
現在は半日200円。十分に安すぎる。
数々のドラマを生んできた
オフロードコース。
ただし、オンロードコースのほうが利用者は多いです。
自転車がMTBよりロードの人気が高まったように、
RCカーも以前からバギーよりオンロードの
ツーリングカーなどが人気なのです。
おっさん率が高いのも自転車趣味と同じw
ピットスペースを確保して
ホットショットを準備。さいわい、190kmの
サイクリングによるダメージは皆無でした。
バッグとぷちぷち優秀。
タミヤのスタッフさんに撮っていただきました。
感無量。
この日はバッテリー1本分だけ走らせて
静岡駅南口の東横インに泊まりました。
妙に高くて8000円もしましたが、
仕事で貯めたポイントを使ったので問題なしw
翌日は、9時から1時間半ほど
サーキット走行を楽しんでから沼津まで走り、
沼津駅で納輪し、家路に着きました。
さすがに復路は輪行ですよw
こうして、中二の頃の夢を
かなえました。
ガンダム見て、RCカーを作って、
自転車で静岡へ行って走らせる。
「静岡」を「近所の公園」に変えれば、
中二の頃とまるで変わらないw
鏡を見るのが嫌になる五十路のおっさんですが、
中身は中二のままなんですよww
ちなみに、自分のXに
RCカー走行シーンの動画もアップしてます。
おひまならのぞいてやってくださいw
https://twitter.com/CYCLOTOURIST_t