こんにちは、田村です。
3年ぶりに外出自粛などから解放された
この季節は、「舞台サイクリング研究会」の
ミーティングと称した集合ランに
参加するのが恒例なのですが、
今年はひさしぶりの開催です。
衆議の結果、舞台は伊豆が選ばれ
二泊三日で自転車キャンプ×釣りを楽しむことに。
いつもお世話になってる四国の先輩、ジェームス氏は
寝台特急サンライズ瀬戸で沼津へお越しになることに。
なんと、朝の5時半には沼津に着くという素晴らしさで、
唯一残った実用的な寝台特急の面目躍如といったところ。
そのご到着をお迎えするため、自分は三島に前泊。
沼津の隣である三島には、
愛用している格安ビジネスホテル、α-1があるのです。
こうして、5月2日が前泊、3〜5日が
サイクリングという予定になりました。
こんなので予定ルートの戸田峠に上れる自信はありませんが、
そこはプランニング次第。
連泊できる周回コースを組むことで、
2日目はキャンプ道具なしの軽装で走るつもり。
それでもけっこうシンドイことが
予想されるのですが、何度も走ったエリアなので
なんとかなるでしょう。

新幹線で三島へ。
ゴールデンウィークで混雑も危惧されますが、
始発の東京駅から「こだま」に乗る限り、
空いた自由席を確保できる可能性が高いです。
指定席だと「特大荷物スペースつき座席」の予約が
必要になったので、それが不要な自由席が気楽です。

予定通り三島駅で降車しましたが、
出発間際の「こだま」に近づく乗客がいて出発延期。
(自分は降りたから関係ないのですが)
その乗客は、あっという間に駆け寄った駅員に
誘導されてました。車中に忘れ物したらしいですが、
なんとも非常識な……。

夕方にはα-1に投宿し、
明日からの旅に向けて英気を養いました。

翌朝、5時前には宿を出発。
三島から沼津まで6kmほどを走ります。

沼津駅改札。5時台に来るなんて初めてなので新鮮。
電光掲示板に表示された寝台特急の名前が神々しい。
入場券を買ってホームへ。こちらは差し込む朝日で神々しい。数え切れないくらい訪れた沼津駅ですが、時刻が違えば新鮮そのもの。かつては東海道本線の中核駅だったので、いまでもホームが長くて立派。
5時20分過ぎ、列車名どおりに朝日をさんさん浴びながら、サンライズが入線。堂々たる風格です。もう20年以上走ってて、本来ならそろそろ車両を更新してもよい時期でしょうが、そんな話は聞きません。末長く運行を続けて欲しいと思いつつも、
乗れる時に乗っておくのが正解でしょう。

四国の兄貴、ジェームス氏がご来着。
サンライズで沼津入りとはうらやましいかぎり。
今回の旅が楽しみすぎて、車中であまり眠れなかったとか。
なにはともあれ、再会を祝して改札を出ます。

スポルティーフを組み立てる兄貴。
氏の自転車はこだわりが満載で
見飽きることがありません。

ほかのメンバーが来着するのは9時。
ずいぶん時間があるので、
兄貴を沼津市街にご案内。

7時から開いてる沼津港の丸勘さんへ。
開店前に列ができていて、
ゴールデンウィークであることを実感。
サクッとしらす丼をいただいて出発。

展望水門びゅうお。

びゅうおの脇から千本浜へ。
きれいな富士山が顔をだしてくれ、
先輩も大喜び。

狩野川沿いをサイクリング。

9時前、沼津駅に戻ると全員集合。
京都からの北山先輩と、千葉からの隊長殿が合流し、
総勢4人で出発。

初日は大瀬崎にあるキャンプ場へ走るだけ。
堤防で竿を出しつつのポタリングといった計画。

みんなで再訪。
いちおう「舞台サイクリング」なので。

梨子ちゃんのマンホール。
放送時は「?」といった印象で
推しではなかったのですが、最近見直すと、
梨子ちゃんの魅力がわかってきたようなw

再び沼津港へ行き、今度は「あじや」さんで天丼。
3時間前にも食べたばかりですが、ペロッと完食。

四国の兄貴が頼んだアジ三昧定食がすごい。
フライ、干物、そして刺身。

激混みの国道から逸れて、
駿河湾沿いに南下。伊豆に入ります。

ほどなくして内浦。
観光案内所前の小さな堤防で投げてみますが、
なかなか当たりがありません。
ほどなくして、四国の兄貴はエソを
釣り上げましたが、小さいのでリリース。

このあたりでは一級の釣り場とされる
木負の堤防。しかし釣れません。
このエリアにはコンビニしかなく、
生鮮食品の買出しに適したスーパーがありません。
(伊豆長岡か戸田に出ればあるけど)
つまり、釣れなければコンビニ食材で
キャンプ飯をまかなうことになります。
それだけに、各自真剣にルアーを投げるのですが、
釣れない時は釣れない……。
釣れないまま先へ進み、江梨の集落にある酒屋で飲料を調達。
この酒屋さんが大瀬崎の手前3kmほどにあることで、
同地でのキャンプが可能になると言っても過言ではありません。
食材は乾きものしかありませんが……。

けっきょく坊主のまま、大瀬テント村へ。
以前は、釣れないと悔しくて死にそうでしたが、
そんな体験を何十回も重ねてきたので
最近は「まあそんなもんだよね」とサッパリしたもんです。
翌日に賭けよう、ということの繰り返しw
なにはともあれ、
あいかわらず野趣あふれるキャンプ場。
急峻で棚田ような区画に設営します。

さすがに利用者が多く、
どうにかこうにか設営。
四国と京都の兄貴はツエルト泊です。

四国の兄貴こだわりのクッカー。
ダイソーのあれこれを
高密度に組み合わせてました。
こうしたコンパクト化の積み重ねで、
前後バッグしかないスポルティーフでも
キャンプを可能にしているのです。

なにはともあれ乾杯。
こうしてリアルで宴会できることが
うれしくて泣きそう。

釣果ゼロなので夕食が寂しいのは否めません。
自分はもうコンビニのおでんでいいやと
ハナからあきらめていた感もありますが、
四国の先輩は小さなクッカーを駆使して
何種類もつまみを作ってふるまってくれました。

こうして夜は更けていったのでした。
この日は珍しく(?)、自分はわりと紳士を保ち、
一方、四国の先輩が「殿ご乱心」状態に酩酊して
崖を転がったりして興を添えてくれました。
それでも21時過ぎには
全員が寝につきました。

2日目も快晴。7時過ぎにはサイクリング開始。

距離こそ60km少々ですが、
それで獲得標高1300mに及ぶルートへ。
大瀬崎〜内浦は平坦ですが、
それ以降は上りか下りしかありません。
伊豆ですと戸田峠から
西伊豆スカイラインを南下するのが定番ですが、
連泊するために西伊豆スカイラインには入らず、
戸田へ降りる周回コースとしました。
連泊するなら、キャンプ場に道具を
置いて走り出せますから。

伊豆長岡からは狩野川に沿って修善寺へ。
城山などのダイナミックな景観が
伊豆の山深さを教えてくれます。

伊豆は初訪問という四国の兄貴のご要望で、
修善寺をルートに組み込みました。

竹林の小径。このあたりは、
自分としてもスルーすることが多いので、
なかなか新鮮。
撮影に興じる兄貴。
兄貴のトーエイ・スポルティーフ。絵になる……。フランス生まれの旅行車であるランドナーやスポルティーフが日本の風景に似合うのは不思議な感じもしますが、歴史や様式美のなせる技でしょうか。
こういうのもカッコいいとは思いますが(自分の自転車ですしw)景色に馴染んでるとは言えない……。
何はともあれ、自転車の本質は走ることにあります。修善寺を後にして、せっせと戸田峠をめざします。虹の郷がある県道はクルマばかりでつまらないですし、二本南にある細道を進みます。修禅寺の奥の院があったり、棚田が現れたりして雰囲気がよいのが魅力。
奥の院を過ぎると路面は簡易舗装になり、時おりはグッと背中を引かれるような急勾配が現れ……
四国の兄貴、必死の形相で押し……。自分含め3人は、ギヤ比一対一以下になるグラベル系の自転車で来てますからなんとか走れましたが……。それにしても緑が爽やか。標高が500mを超えてくると風もひんやりとして火照った体に心地いい。
終盤は県道に出て、達磨山レストハウスへ。この季節としては最高と思える天候に恵まれ、富士山と駿河湾の共演がお出迎え。自分はともかく、遠方からお越しの仲間にこの景色を見てもらえたことが嬉しかった〜。
標高700m少々の戸田峠に到着。ここではEバイクで上ってきた少女といあわせ、時代は変わったな〜と実感。左折すれば西伊豆スカイラインですが、今回は直進して戸田の街へ急降下。
ディスクブレーキの有り難みを実感しつつ、感覚的には一瞬で道の駅くるら戸田へ。
金目バーガーをいただきました。正直、「金目鯛どこ?」って感じの味でしたが、補給できることが大事。以前はメヒカリ丼などご飯ものもメニューにあったのですが、こうしたバーガーとおにぎりメインになってました。
キャンプ道具は置いても釣具は各自持参。さっそく戸田港で投げてみますが、当たりなし。まわりでサビキやってる方々は小魚が釣れてましたが、我々はルアーだったせいか、釣果ゼロ……。
戸田には小ぶりなスーパーがあるので、食材を調達。ここからキャンプ場までの距離は10km少々しかないのですが、その間のアップダウンを知ってる自分としては、労力的にも鮮度的にも生物を買う気にはなれません。棚を探すと、常温保存できるモツ煮などがあったので、そういうのを選んで買いました。ご当地グルメを期待していた四国の兄貴には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、堤防で調達できることを期待して出発。
戸田の街を後にすると、すぐにガーッと150mくらい上ります。だからビューポイントには事欠かないのですが、標高ゼロからの上りは心身にこたえます。
戸田から上り、井田の集落で標高を下げ、また上り……。「あそこまで上るんかい!」と京都の兄貴はあきれつつも笑い出してました。この険しさが西伊豆なのです。
標高190mほどの井田トンネルを抜けると、大瀬崎を見下ろすコーナーが現れます。あの砂州の付け根にキャンプ場はあります。あとは下るだけ、と思うと絶景を楽しむ余裕も少しは生まれてきます。
千葉の隊長さんは一泊のみでお帰り。お見送りしてから、残る3名はキャンプ場に近い江梨の堤防で懲りずに釣り。
自分はエギング(イカ釣り)がメインですが、この堤防を実に過去20回くらいは訪れてます。いずれもサイクリングの一環としての釣りなので、1回に投げる時間は1〜2時間ていど。ガチな釣り師のように朝夕の「まずめ」を狙うこともほとんどありません。いわんや夜釣りは未経験。夜はキャンプでビール飲みたいからwそんな「にわか」釣り人に釣られるほど沼津のイカは甘くなく、いまだ1杯のイカも沼津で釣れたことがありません。
サンシャイン!!のセリフで「ゼロから1へ」というのがあるのですが、自分もその心境wいつか1杯あがることを夢見てエギを投げ、沈め、しゃくり……といった動作を
繰り返します。どこか祈りに似た儀式のようでもあります。
なんと、釣れました!念願のアオリイカです。諦めずに続けていれば、いつか釣れるだろうと思ってましたが、仲間とのキャンプ旅という絶好のシチュエーションで釣れたことに感動。
さほど大きくはありませんが、ツマミとしては十分なボリューム。感謝の念をもってシメます。
眉間を刺してシメると、スーッと色がひいて透明になっていきます。
さっそくキャンプ場に戻り、近くの民宿で入浴してから、イカをさばきます。イカは血がなく、骨は軟骨が一本あるだけなのでさばくのがとても簡単です。
薄皮をはいで、短冊切りに。
四国の兄貴にお借りしたマナ板に盛り付けると、かなり映えるイカ刺しに。味がよいことは言うまでもなく、三人でペロッといただきました。
メインのモツ鍋も美味しゅうございました。こうして過去最高レベルに幸せな夜を過ごしたのでした。
翌朝は大瀬崎の観光。朝から大勢のダイバーでにぎわってます。
砂州の先端近くにある神社に参拝。自転車柄のお守りもいただけます。
無数のコイが泳ぐ神池。砂州にあるのに淡水だそうです。とある猛者が水を舐めたところ少し塩っけがあったとか……。
「伊豆七ふしぎ」とされる神池。あと六つはなんだろう?と調べたら、ちゃんとWikipediaに載っていました。
最終日は基本的に駅をめざすだけ。連日の走りと飲酒で少々けだるく、別れの寂しさとあいまってノンビリ進んでいきます。
長浜城址に上ると、沼津市街まで見渡せます。戦国時代、北条氏の長浜城と、武田氏が沼津に築いた三枚橋城が対峙していたそうで、いずれも水軍を要し、駿河湾海戦があったと記録されています。
内浦と長岡を分かつ三津坂へ。明治時代のトンネルが残る旧道はかなりぬかるんでいましたが、押し歩きで越えました。太宰治や井上靖の小説にも登場する正統派の舞台でもあります。
長岡で入浴。サイクリスト歓迎の宿として知られるコナステイを利用しました。源泉掛け流しの贅沢なお風呂でした。サイクリストは定価の半額、500円で利用できます。
心身ともにサッパリして、いつも華やかな伊豆長岡駅へ。ここで自転車を輪行袋にしまいました。
そして三島駅で軽く反省会。心は早くも次の旅へと向かうのでした。仲間との旅はいいものですね。