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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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四国の旅 10日目 高知〜土佐久礼

四国の旅も10日目、10月26日となりました。
前日の雨も上がり、この日は快晴に恵まれて
高知から土佐久礼まで76kmほどを走りました。

中盤まではまさに快走で、
南国土佐らしい風景を思い切り満喫したのですが、
後半でやらかし、またも反省の多い一日となりました。
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コースは比較的シンプル……のはずでした。
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朝日が差し込む種崎千松公園。
雨は上がったものの湿気がひどく、
カメラまで曇ってしまうほど。
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無料の渡船で浦戸湾を横断。
早起きして6時40分の初便に乗船しました。
これによって、高くて怖そうな浦戸大橋を回避できます。
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わずか3分ほどの船旅。
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少し市街に向けて走り、コインランドリーへ。
昨日の雨で濡れてしまったウェアを洗濯・乾燥です。
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高知へ行ったら絶対に見たかった
長宗我部元親初陣之像。
戦国武将の像は全国に無数にありますが、
群を抜いてカッコいいのではないでしょうか。
槍を右手に抱え、左手をぐっと突き出すその先には……
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像の下に四国全土のレリーフがあり、
それをつかもうとしているのです。
平成11年に建てられたそうです。

元親が家督を継いだ時は土佐半国くらいの小大名でしたが、
初陣の20年後には四国全土を制覇した
稀代の戦国武将です。
しかし、せっかくの四国制覇も
天下人となった豊臣秀吉に認められず、
一戦交えるも及ばず、土佐一国だけを安堵されました。
その後は秀吉の命で九州や朝鮮に出兵。
その過程で長男は戦死するし、
家臣の反対を押し切って四男の盛親に
後を継がせるもほどなく他界。
晩年は心身ともに病んでいたようです。
盛親は関ヶ原で西軍についたので
土佐を召し上げられ、浪人を経て
大坂の陣で討ち死に……という、
ガーッと上り詰めた後の転がりっぷりに
戦国を駆け抜けた感があって
しびれます。
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後ろ姿もカッコイイ。
足を軽く開き、クッと腰の入ったポーズがモデル顔負けです。
1/8スケールくらいでフィギュア化してほしい。
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建立寄付金の銘には、
筆頭に山内さんのお名前が。
やっぱり今も偉い人なんですね。
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桂浜へ向かう県道14号に沿って
10以上の案内パネルがあり、長宗我部氏の歴史を
たんねんに説明しています。
戦国時代に活躍した武将がいる地域は、
地元の誇りが感じられてうらやましいです。
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せっかくなので桂浜にも寄ります。
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おなじみ、坂本龍馬の像。
写真をもとにしたリアルな像ですが、
長宗我部元親の像を見た後だと
凡庸に感じられなくもありません。
昔は坂本龍馬が大好きで、
この像を見るために高知を訪れたりもしましたが、
いまは長宗我部元親のほうに惹かれます。
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桂浜。高知を代表する観光地だけに、
さすがに大勢の人が訪れていました。
しばらくツーリングしていると世の中の情報に
うとくなってしまいますが、コロナ禍が
落ち着きつつあることを実感します。
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桂浜を後にして県道に戻ると、
「一領具足供養の碑」がありました。
関ヶ原で敗れ、土佐を退くことをよしとしない
一領具足(長宗我部氏が採用した半農半兵の軍制)が
抵抗したものの、討ち死にを遂げたのでした。
長宗我部氏や武田氏、北条氏など、
戦国時代に活躍しながらも天下に手が届かず、
後世に続かなかった武将には
不思議とひかれるものがあります。
いわゆる判官贔屓という気持ちなんでしょう。
おっさんは歴史が好きですしね。
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快走モードに入り、どんどん先へ。
暑いほど日差しが強くなり、気温は25度くらいまで
上がります。朝夕は10度前後ですから、
なかなかに寒暖の差が激しいです。
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横浪半島の断崖上に通じる
横浪公園線(横浪黒潮ライン)へ。
思ったほどアップダウンはなく、
絶景を見ながらのんびり進んでいきます。
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ほとんど民家がないエリアを進むのですが、
明徳義塾があるらしいです。
詳しくないですが、高校野球で有名な学校ですよね。
ここなら都会の誘惑も少なく、
練習に集中できるでしょう(よく知らないけど)。
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ゆるいピークには屋台がありました。
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いかにも屋台らしい素朴な焼きそばをいただきました。
手持ちの補給食でしのぐしかない区間だと思っていたので、
暖かいものをいただくことができて和みました。
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須崎へ向けて進んでいくと、
武市半平太の像がありました。
棒立ちで萌えない造形ですが、
数人のご婦人がキャッキャしながら
写真撮ったりしてました。
悲劇の志士は女心をくすぐるようです。
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高知県の各地にある銅像の一覧がありました。
偉人を排出してる土地柄だと実感。
お竜と千代さんの像を見てこなかったことが
軽く悔やまれました。
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黒潮ラインを出て人里に近づくと、
いきなり大工場が現れて目を奪われました。
住友のセメント工場です。
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どこか懐かしい感じがする須崎の街。
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いい感じの堤防がある須崎漁港。
行き合った釣り人に「こんちは」と明るく挨拶すると、
「イカならここが釣れるけん」と
ポイントを教えていただきました。
たしかにスミ跡がいっぱい。
心底嬉しい情報です。
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過去最高の有望さを感じて、エギをセット。
今日は走行距離も控えめなので、
1時間くらいは粘れます。
釣れた時のツイートを考えながら、
せっせとエギを投げ、
沈ませ、しゃくり、沈ませ、しゃくり……
何度か繰り返すうちに、
独特の重みが竿に伝わってきました。
これは……
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小枝が引っかかりました。
イカはかかっても魚のようにビューッとは引かないので、
重みを感じるだけです。
だから、根がかりとか藻とか枝とか、
何かひっかかかると「イカか!」と
胸がときめくのですが、大体はハズレです。

10日間毎日竿を振ってきたわけではないですが、
10日間も四国にいて丸坊主というのも
切ない話です。心が折れそうですが、進みます。
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須崎の漁港を後にして、国道56号へ。
このあたりはトンネルが多いので、
可能なかぎり旧道を進むことにしてました。
角谷トンネルを回避する旧道は
細くてアップダウンが多いものの舗装されており、
時折は海を見下ろすスポットも。
味気なくて怖いだけのトンネルとは大違いです。
旧道礼賛!
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続いて、焼坂トンネルを迂回すべく、
旧道へ向かいます。すると、「へんろ道」の案内が。
心温まるメッセージの意味に気づくのはしばらく後……。
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序盤はJR土讃線に沿った癒し系の道。
列車がくればなあと思いつつ、進んでいきます。
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ほどなくして線路から離れ、
じわじわ上っていく砂利道に。
こうした「軽トラなら走れる」くらいのダートは
レネゲードのようなアドベンチャーロードが
もっとも得意とするところ。
装着しているタイヤはWTBの定番、リドラー700×37C。
舗装路の転がりが軽いのは承知してましたが、
砂利道のグリップ感も上々です。
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ピークとなる焼坂峠の標高は228m。
舗装路ならなんということもない高みですが、
ダートで荷物満載の身としては
一仕事。それだけに達成感が心地よく、
切り通しの風情も上々。
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ピークを過ぎ、土佐久礼側の下りに進むと
倒木が多くなり、砂利や落ち葉も深くなりました。
おそらくですが、須崎側までは
四電の管理車両などが通るものの、
土佐久礼側は本当にお遍路さんなど
歩行者のみが通る道筋のようです。
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ほどなくして、クルマどころかバイクも無理だろうという
シングルトラックに……。
こうなるとアドベンチャーバイク・グラベルバイクの
範疇を超えてくるので、押し歩くしかありません。
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胸を突くような急登も……。
釣りに励んだせいもあり、時刻はすでに16時。
キャンプ場に着いていてしかるべき時間です。
トンネルを行けばよかった……と悔やみます。
バッグなしで担げるような状態の
自転車ならまだしも、
重装備のキャンプツーリング仕様で進むべき
道ではありませんでした。
なんとか舗装路に戻った時は、心底ほっとしました。
これ以降、旧道礼賛は封印しました(汗)。
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当初の予定では土佐久礼よりもっと先、
四万十川沿いへ進んでキャンプする予定でしたが、
そんな時間はとっくになくなったので、
サブとして目をつけていた、土佐久礼の街にほど近い
小鎌田の浜でキャンプ。
正確には閉鎖中なのかもしれませんが、
水道も生きてる海辺のキャンプ地です。
タダ(無料)キャンばかりで申し訳なくなってきます。
ここにも堤防があったので、しつこく竿を出しましたが
やはり釣果を得ることはできませんでした。
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設営後、マルナカへ買い出し。
焼坂峠のへんろ道に難渋した身としては
土佐久礼が大都会に思えます。
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漆黒の海と向き合うキャンプ地。
寄せる波の音が心を落ち着けてくれます。
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「土佐のおでん」で晩酌。
練り物の風合いが関東とは異なります。
四国のスーパーのおでん売り場には、必ずと言っていいほど
おでん用として牛スジが並んでます。
牛スジ自体は硬めなのでさほど好きではないですが
(足に加えて歯も弱いので)
とてもよい出汁が出るようで、おでん全体の
うまみが深まります。これはリピート確定。

道の選択と時間の管理、そのいずれも甘い判断によって
ちょっときわどい体験をしてしまったことを
反省しつつ、この夜も気持ち良く
酔っ払って寝袋に入ったのでした。

続く。

by cyclotourist | 2021-11-12 21:19 | おしらせ | Comments(0)
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