早いもので四国6日目となる10月22日、夜通し雨が降っていましたが、
明け方にはあがりました。
こういう時、ツエルトなどシェルター系の幕に比べ、
ダブルウォールのテントは圧倒的に
この日は釣りに集中するため連泊を決め込んだので、
周辺3つの漁港をうろうろしました。
ですので走行距離は40kmほど。
室戸スカイラインを下り、街へ。
まずは洗濯です。
いい加減ヘビーローテションすぎる
ウェア一式を洗います。
これには一種独特のノウハウがあります。
自分はどのような期間のキャンプ旅でも、
サイクルウェア2セット(上下、インナー、靴下、ハーフパンツ)と、
キャンプ中に着るインナーウェア上下とパンツを別に持っていきます。
サイクルウェアのまま寝たくないので、
要は寝間着代わりです。
それとレインウェア上下と、
今回はダウンジャケットですね。
コインランドリーに着いたら
人目がないことを慎重に確認し、サイクルウェアを脱いで
インナーウェア上下にレインウェア上下を重ね着します。
そして、何食わぬ顔をしてサイクルウェア2セットを
洗濯機に放り込みます。
必然的に寝間着代わりのインナーウェアを
洗う機会が減るのですが、自分が気にしなければ
どうということはありません。
適当なタイミングでホテル泊を挟み、
そこで全ウェアを洗う、というパターンも多いです。
地方のどんなに小さな街でもコインランドリーは
見つかります。ただ、地方では毛布など大物を
洗うことに特化した洗濯機が多く、
500〜800円などやや料金が高いのが難点。
乾燥はたいていどこでも10分100円で、
これでサイクルウェアのほとんどは乾きますが、
綿を含むハーフパンツや靴下は乾ききらないことも多く、
それはテント内で干すなど、
臨機応変に対応します。
もちろん、もう10分回すこともあります。

洗濯と乾燥を終え、意気揚々と
漁港へ向かいます。まずは、室戸の街から
5kmほど北にある行当漁港へ。
四国は何度も訪れてますが、釣りを趣味にしてからは
初めてなので漁港の知識など皆無。
ググったり、グーグルの地図を見て
漁港の当たりをつけます。
さすがにライフジャケットなどを持ってきてないので、
足場が良く、転落の恐れもない堤防であることが
自分にとって釣り場の条件です。
そして、なるべく奥まで自転車で
アプローチできるとモアベター。

行当漁港はこれらの諸条件を満たしてくれました。

岩礁を取り込んだ味わいある堤防です。
スミ跡も墨痕淋漓と残っており、
有望有望。
ここで9時半から11時半まで
エギを投げましたが、期待とはうらはらに無反応。
メタルジグも同様です……。

釣れなくてもお腹は減るので、すぐ近くの道の駅へ。捕鯨で栄えた室戸らしく、鯨刺身定食があったので注文。鮮度を保つために半解凍で出すそうで、ルイベのような食感。味は淡白でさっぱり。悪くはないですが、1800円もしたので、次に頼むならフツーの刺身定食かな(汗)。
行当漁港の堤防はかなりいい感じでしたが、
釣れないのでは仕方ないので、移動。
来た道を戻り、いったん室戸の街を通過し、
室戸漁港へ。新港と呼ばれていて、
かなり大規模で大きな堤防と
国道の高架に囲まれた漁港です。
外洋に面した側の堤防は立ち入り禁止だったので、
漁船がもやう内側で投げてみます。
過去の微々たる経験では、
イカもお魚も、漁港の内側だろうと外側だろうと
いる時はいます。
その「いる時」に自分がめぐりあえるかどうかが
釣りのポイントであり、小魚の有無だったり、
潮の干潮のタイミングだったりが
判断材料になる……らしいです。
イカなり魚なりを目視できれば確実なのですが、
朝まで雨が降っていたせいか、
あまり海の透明度が高くありません。
となると、まずは投げてみるしかないでしょう。
どうにも釣れないので移動。新港の内陸側に、古くからの室戸岬港(津呂港)もありました。ここは釣りには向かない感じで竿は出しませんでしたが、いわくがいろいろある港のようです。
土佐の国司をつとめた紀貫之が、
京都へ戻る際に10日も風待ちしたそうです。
また、土佐藩の家老だった野中兼山が整備した、とも
案内板にありました。
この野中兼山のお名前は、
これからも高知県各所で目にすることに
なりました。すんごいやり手で、築港を筆頭に
土佐の各地で殖産興業を推し進めたそうですが、
あまりに急進的で不平不満を集めて失脚したとか……。
有能すぎるのも考えものですね。
自分も気をつけなきゃ(杞憂)。
街から近い室津漁港に戻ってきました。昨日は手ごたえありませんでしたが、
なにか有望な感じがする堤防があるのです。

小魚がわんさかいます。
こういう小魚をベイトフィッシュというそうで、
これを食べに来るイカやお魚が、
僕が投げるエギやメタルジグのターゲットに
なるわけ……だそうです。
とにかく有望の証ではあります。
ここでも1時間くらい竿を振るいましたが、
結果として何も釣れず……何が足りないのでしょう。
16時が近づくとキャンプ場に戻りたくなりますし、
ビールを飲みたくもなります。
そういう、あれもこれも楽しみたい、という
浅はかな根性では釣れないのかもしれません……。
いや、そんなんでも釣れる時は
釣れるんだけどなあ。
こんな有様では、東京のほうが
釣れると言っても過言ではありません。
よく豊洲ぐるり公園で釣りするのですが、
3回行けば、1回くらいはフィーバーします。
東京ではサバくらいしか釣れた経験ありませんが、
なにも釣れないよりは無限にマシです。
せっかくの連泊でも釣果を出せず、とぼとぼと室戸スカイラインを上ってキャンプ場に戻ります。今日は夕焼けが期待できそう……。
戻ったらテントが増えていて驚きました。いちばん夕焼けがよく見えそうな位置に
自分が張っていたこともあり、かなり近くに
設営された方も……。本当はもっと
離れて欲しいんですけどね。
アニソンとか流せないし、自分の
いびきが迷惑になると思うと気がひけるし……。
今夜もローソンのホルモン鍋ですよ。通算5皿目……。好きなものを好きなだけ食べるのが
ぼっちキャンプの醍醐味です。
イカかお魚が釣れなければ、
調理する意欲なんかわきませんよ……。
軽くヤケ酒のようにビールを飲み始めたところ、すばらしい夕焼けが現れました。すさんだ心が洗われるようです。写真を撮るのも嫌いじゃないですから、ぞっこんの愛機と夕焼けの共演を狙います。うん、いい感じだ!
ギヤ側を手前にしたら、もっといい感じに夕焼けとレネゲードC2がからむアングルになりました。うん、いい感じ。自分のなかで自転車は、どんなアイドルにも勝る被写体なのです。
と、調子に乗っていたら、バタッと自転車が倒れてしまいました。写真を撮ってる時のあるあるで、輪行やグラベル走行などより、こういう時に自転車に傷を付けちゃうんですよね……。とはいえ、僕は自分の自転車に傷が付くことは過度に気にしないようにしてるので(気にしてるんですけど)やれやれ、くらいの気持ちで倒れたレネゲードC2を起こすと……
ディレイラーハンガーがぽっきり……。うそだろ〜。うそだと言ってよGRX。いくらギヤ側に倒してしまったとはいえ、芝生の地面に当たって一発で折れるか?しかし折れているのは見ればわかる。バッグも付けてるし、その重みも加わったのか……。
昨今の自転車の多くは、ダメージを受けやすいディレーラーの取り付け部を別体パーツにして、大きなダメージがフレーム本体に届かないようにしてます。そのパーツ(ディレイラーハンガー)を交換すればよいのですが、旅立つ前日に手に入れた新車に浮かれまくりで、予備のディレイラーハンガーを用意しないままこの事態……。特にスルーアクスルを採用した自転車はここがアキレス腱なのは承知していて(出先でまず入手できない)マキノ号やメルクスでは常備していたのに、そっちでは一度も出番なく、ここで厄災とは……。
あまりにも自分の不覚すぎて(100%自転車に罪はない)満を持しての四国旅が中途で終わった感に包まれつつ、周りに人がいるので、何事もなかったかのように自転車を転がして移動し、もはや軽く酔っている状態ながら善後策を考えます。
これからどうするか……そうした人生にありがちな思案や選択、試行錯誤を短期間に味わえるのが旅の醍醐味ではないだろうか……などと、絶望しながらも心のどこかでワクワクしてる自分もいる……ちょっと頭おかしいというか、やはり酔っ払い。
とりあえずホルモン鍋を食べまくってビール飲んで寝る!
続く……のか。