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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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7月29〜30日・高野龍神スカイライン

こんにちは、田村です。

関西遠征、はや4日目です。
大津に宿を取っているので、輪行を駆使すれば
関西の全域へリーズナブルにアクセスできる……
というお気楽かつケチな考えで目指したのは、
高野龍神スカイラインです。

そのピークが笹ノ茶屋峠。標高は1000m少々。
関西では随分と高いほうなので、
いつかは訪れたいと考えておりました。
7月29〜30日・高野龍神スカイライン_d0211129_17140356.jpg
JR和歌山線の笠田という駅に降り立ちました。
しかし、大津からは意外と時間がかかり、
到着したのは10時すぎ。いま思えば、この時点で
走行計画は破綻していたのです……。
7月29〜30日・高野龍神スカイライン_d0211129_17190698.png
笠田駅から田辺まで距離120km。獲得標高は2500m。
これくらいなら一日で走れる……と思ったのですが、
結果として走れませんでした(汗)。
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紀ノ川を渡ると、高野山を擁す山塊が間近に迫ります。
この日も暑かった……。
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高野山へ伸びる国道480号を進んでいくと、
小さな峠に100円ショップがありました。
峠の茶屋やドライブインは珍しくないですが、
峠の100円ショップは初めて見たよ。
もっとも、一般的な100円ショップとは異なり、
端材などを売ってる材木店でした。
さすが紀伊の国、木の国です。
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志賀高野山トンネルを避けるために旧道に入ると、
木陰の多くて気持ちよい峠が待ってました。
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高野山へ向けてぐんぐん標高を上げます。
東京スカイツリーと同じ高さ……それを知って
どうなるというのか。
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標高800mくらいの山あいに
たくさんの寺社が建つ高野山。
20年前にも自転車で訪れたことがあり、
きつかったというおぼろげな記憶があったけれど、
やっぱりきつかった(汗)。
ここまできて、やっと高野龍神スカイラインがはじまるわけで……
7月29〜30日・高野龍神スカイライン_d0211129_17333586.jpg
高野龍神スカイラインを進むのは初めて。
もとは有料道路だったそうで、かなり高規格で
幅員が広いです。
走りやすいといえば走りやすく、
展望が広がる区間も多いのですが……暑い。
連日の峠越えで疲れも残ってるようで、
思いのほかペースが上がりません。
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小さなアップダウンがあり、
名前のある峠が散発的に登場します。
まあそれはいいのですが……
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沿道は山と空だけ。
こういう景色が好きで峠を走るわけですが、
いつまでも続くと飽きるのは避けられません。
人家皆無の大味な山肌がずっと続きます。
木陰が少ないのもツラいところ。
紅葉の季節ならまた印象も変わるのでしょうが……。

よそ様のエリアにある道をどうこう言うのは気が引けますが、
高野龍神スカイラインが自転車に向いているかは微妙ですね。
スピードが出せるオートバイなんかだと
爽快さが上回るのかもしれませんが……。
なにはともあれ、
ピークである笹ノ茶屋峠からの展望に期待をかけ、
のそのそと進んでいきました。
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15時半を回った頃、ごまさんスカイタワーに到着。
笹ノ茶屋峠は手前のはず……見落としました。
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せっかく上った道を引き返すこと数kmの地点に、
笹ノ茶屋峠はありました。
西(写真右手)から上がってくる林道とのT字路でした。
つまり、林道のピークではあるけれど、
高野龍神スカイラインを進んでいくと、
ピークでもなんでもないのです……。
写真のように辺りを見渡せる
小さな展望スペースがあったものの、
上りでは反対車線だったので見落としたわけです。
昔は峠名の由来になるような茶屋があったのだろうか……。
なんだか拍子抜けする峠でしたが、
林道は棚田で有名な「あらぎ島」へ向かうので、
そちらから上ったほうが峠らしさを楽しめたかもしれません。
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高野龍神スカイラインのピークは、さきほどのスカイタワーでした。
有料のエレベーターで展望スペースに上ると
これ以上はないほど広い景色が広がりますが、
どこまでも緑の山だけで変化に乏しい……
そして時刻は16時を回ってしまいました。

日が暮れても走り続ければ、
予定どおり田辺に出られるでしょうが、
そこからの輪行移動を考えると、
危うい気配が濃厚です。
実はこの日も大津の同じホテルを取っており、
田辺から輪行で戻ったら、
翌日は帰京がてら東海道筋の峠を
走りたいと思っていたのでした。
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身の振り方に迷いながら下っていくと、
ひさしぶりに人家が現れました。
龍神温泉です。ちょうどカフェを兼ねた観光案内所があったので
入ってみると、自転車好きの気さくなお兄さんが迎えてくれました。
「これから田辺? まだ遠いし峠もあるよ」

ですよね〜。
よしんば田辺に着いても、大津まで移動できる
列車に間に合わなければ途方に暮れてしまいます。
じゃあ、ここで泊まればいいんじゃないか?
もう疲れたしなあ。

そこで、お兄さんに相談したら、手際よく
龍神温泉の宿を手配してくださいました。
大津のホテルがムダになってしまいましたが、
いた仕方ないところ。
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思ったより立派な温泉ホテルで、
お値段もそれなりに張りましたが、
快適な一夜を過ごすことができました。
先に着いたサイクリストもいて、
地元では有名な宿なのかも知れません。
あんまり温泉に興味がない自分には
○○に真珠のような宿でした。
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翌朝、気持ちよくリスタート。ところが、田辺へ向けて
予定コースを走り出すと通行止めが出現。
たまたまですが、昨日は行程を打ち切って正解でした。
こういうのを不幸中の幸いと言うのでしょうかね。
単なるリサーチ不足ではあるのですが。

龍神温泉に泊まったことで時間に余裕もあるので、
まったくアドリブで南部(みなべ)を目指すことにしました。
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国道ばかり行くのも味気ないので、ふと入口があった
林道滝浦線というのに入ってみると、
これがなかなかに爽快な道筋でした。
高野龍神スカイラインよりよっぽど楽しかったw
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昨日たくわえた標高をぜんぶ吐き出すように走って
南部の海岸線に到達。良くも悪くもカンカン照りで、
標高がなくなると暑い暑い……。
さすがに海岸線を走る根性もなく、
南部駅からとっとと輪行して
帰京いたしました。

こうした有様で、いまいち締まらない結果に
終わった関西遠征でしたが、
まあ無事に帰宅できたので御の字です。

計画が破綻したのは、
夏は暑いし疲れる……
という自明の理を慢心故に
忘れてしまったのが理由ですね。

おかげで、今の季節は
峠越えがまったく苦になりませんよ。
また慢心してるw



by cyclotourist | 2019-11-06 18:38 | Comments(0)
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