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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

cyclo.exblog.jp

観音寺キャンプツーリング

こんにちは、田村です。

    ・
近年は一度訪れてよいと感じたエリアを
再訪することが増えてきた。
手つかずの道や峠は無数にあるのだけれど、
それらへの好奇心よりも、満足できた体験を
再び味わいたいという欲求が上回ることが多い。
こんなのは老化かもしれないし、
マンネリといえばマンネリだけれど、
それだけにガッカリすることが少ないし、
同じ場所でも訪れるたびに発見はある。
さらに、キャンプやアニメ舞台訪問といった
楽しみがサイクリングに加わることで、
同じ場所を何度訪れようと飽きることがない。
ソロの時もあれば、仲間と一緒ということもある。
ロードバイクとランドナーでは、
同じ道を走っても得られる印象は変わってくる。

先週末は、かねて輪友たちと計画していた
キャンプツーリングを実践してきた。
目的地は四国の香川県、観音寺を訪れる
小旅行。一年ぶりの再訪である。
温暖なイメージがある瀬戸内だが、冬であれば
相応に寒いのは知っている。だから、
旅の10日ほど前から天気予報をしばしば眺め、
訪れそうな寒波の予報にやきもきする日々を過ごした。
さすがに、雨や雪に見舞われながらの
キャンプは避けたい。快適で快楽的な一夜を過ごしたいから
キャンプをするのであって、決して我慢比べではない。
費用の節約が目的でもない。
気候など条件にあわせて宿泊手段を選ぶのは当然だ。
ただし、今回に限っては「延期」の二文字はない。
なにがあろうと、この週末は観音寺へ行くと決めていた。
そういう約束である。

キャンプを実行するか、宿を取るべきか?
出発当日まで様子見を続けたが、
幸い、さほど気温は下がらないことが見込めるようになり、
ランドナーの前後バッグにキャンプ道具を収めた。
角形フロントバッグとサドルバッグに
キャンプ道具のすべてが収まる時代である。
自転車の変化に比べると、アウトドア道具のほうが
格段に速いペースで小型化や軽量化が進んでいるのは否めない。
特にランドナーといった車種は
とおに進化を止めてしまった観がなくもないが、
アウトドア道具が長足の進化を遂げたお陰で、
以前の宿泊まり一泊二日とそう変わらない荷物総量で
キャンプが楽しめるようになったのだ。
ランドナーは何も変わってないが、
道具のおかげで用途が広がっているといえるだろう。

キャンプは、冬も問題ない。
心配されることが多いが、快適で楽しいから
やるだけのことである。
虫がいない、汗をかかない、食べ物がうまい、ビールが
温まないなど、メリットばかり挙げられる。
もう何度も書いたり言ってるが、寒さは
装備で補える。むしろ夏こそ条件が悪く、
基本的には涼しい場所へ行く、というブランニングでの
対応しか手段がない。
もちろん、積雪があったり、氷点下何十度といった厳しい環境は
そもそも自転車で走ることが楽しみにくい。だから、
登山のように過酷な条件下でキャンプすることはない。
また、自らの準備不足や天候の急変などで
キャンプの継続が難しくなれば、走って移動すれば
いいだけの話である。
サイクリングほどリスクの少ない外遊びはないだろう。
交通事故にさえ気をつければよいのだと思う。

少し前に大洗でランドナーキャンプを
実践したばかりなので、装備にはいささかの不安もない。
まさか北関東より観音寺が寒いということはなかろう。

夕食を取り始めた家族から、声だけで
「いってらー」と送り出され、
最寄り駅へ向った。旅のはじまりは夜なのである。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_14090521.jpg
今回、四国入りには
寝台特急「サンライズ瀬戸」を利用した。
昨年に四国を訪れた際は、
直前にきっぷを取ろうとして取れなかった。
だから、今回はきっぷが売り出される一ヵ月前に
しっかりと「みどりの窓口」におもむき、
手に入れておいた。シングルという個室寝台料金が7000円ほど。
この寝台料金が必要な分、新幹線より少し値が張るが、
翌朝7時半には高松に着いてくれる。
東京発は午後10時である。航空機より便利で実用的だ。

この列車を利用するのは3年ぶりになる。
実用性のある寝台特急は、もうこれだけになってしまった。
はじめて寝台に乗った十数年前は、まだ「富士」や「北陸」があったし、
「銀河」なんていう大阪行きの寝台列車もあった。
また、豪華列車の嚆矢とされる「北斗星」も
上野と札幌を結んでいた。
これらすべて、いわゆる国鉄型の古い車両を
使った客車列車だったから、
電車である「サンライズ瀬戸・出雲」の外観と個室が
ひときわモダンに感じられたものだった。
ブルートレインという比較対象がなくなった今も、
このサンライズは憧れを感じる列車の筆頭である。
こうして久しぶりに間近に接すると、
ボディの塗装に少々日焼けが目立ってきたが、
それでもなお、サンライズが到着するホームには
スマホを構えた人が群がるし、
他の特急列車とは異なる風格が漂う。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_14484752.jpg
普段は高松駅が終着だが、
ここ数ヶ月は琴平まで行くようだ。
「こんぴら参り」の利用者が多いのだろう。
高松の手前、坂出で別の特急に乗り換えたほうが
早く琴平に着きそうだが、同じ列車に
乗ったままラクに過ごしたい、という需要が
あるのはよくわかる。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_14515311.jpg
取った個室は二階である。
通路が狭いので、輪講袋とバッグを
同時に担いだままでは通りにくいが、
なんとかなる。
ベッドの脇に、ちょうど輪行袋が立つスペースが
あるのが有り難い。
倒れないように、ちょうど輪行袋の上にある
ハンガーラックにヒモを通しておく。

明日、高松駅には、四国在住の先輩サイクリストである
ジェームス吉田氏が迎えに来てくれることになっている。
走り出した道中の善通寺では
京都からお越しの先輩、北山氏とも合流する予定である。
久しぶりの再会だから、オッサン同士とは言え
楽しみである。お二人とも、ここのところ激務に
忙殺されているようで、自分以上に
今回の旅を楽しみにされていることだろう。
共に冬キャンを満喫し、観音寺で
特別な時間を過ごしたいと思う。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_15024695.jpg
浴衣に袖を通し、缶ビールをあける。
この時の幸福感は、ちょっと他に例えようがないほどだ。
機関車が引っ張る従来型の(そしてすべて引退した)
寝台特急だと、ガタンと独特の振動と共に
走り出したものだが、動力分散の電車型である
サンライズは、ひたすらスムーズに走り出す。
見る見る東京駅の喧噪が後ろに遠ざかっていき、
しばし日常と分かれることの実感が湧く。
軽く胸が踊るような解放感と共に、
一本、また一本と缶ビールを空けていく。

熱海を過ぎる頃には、早くも酔ってきた。
明日に備えて早く寝るのが無難だけれど、
せっかくの寝台をもう少し味わいたい思いもある。
沼津で停車したのは覚えているが、
それ以降の記憶はないから、日付が変わる前には
寝付いたようだ。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_15072180.jpg
個室はとても暖かく、
明朝6時過ぎのアナウンスまで
一度もめざめなかった。
もう岡山か、と気分的には瞬間移動である。
やはり西日本は夜明けが遅いようで、
瀬戸大橋を渡る7時過ぎでも暗い。
着替えてから個室を出て、ちょっとしたフリースペースに
出向いて大橋通過を堪能する。
だいぶ前にはフリースペースでお弁当の販売などが行われたが、
いまは飲料の自販機があるのみで少し寂しい。
それでもフリースペースは大橋通過時の特等席で、
もう竣工から30年にもなるのに、渡るたび
車窓に釘付けになってしまう。列車にいながらにして
空を飛んでいるような光景が広がる。
大橋は新幹線も走行できる仕様で作られたそうだが、
四国へ新幹線が伸びる日は来るのであろうか。
新幹線が走る路線からは寝台列車は
消えてしまう定めにあるので、無責任な
いちツーリストとしては、現状のまま
サンライズに走り続けてほしいと思う。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_15150618.jpg
途中、数分の遅れを生じていたが、
高松駅には定刻どおり滑り込んだ。
琴平行きなので終着ではないが、
ここで20分も停車するそうなので、
あわてずに降車する。
ホームに立つと、やはり空気が関東よりも
暖かく、潤いすら感じる。

ホームを改札に向けて歩き出すと、
ほどなくしてジェームス氏の姿を認めた。
その刹那、不安がよぎる。
いつも満面の笑みを浮かべ、遠来の自分を
迎えてくれるのだが、氏の表情が暗い。
なにかあったに違いない。
そして、やはり悪い予感は当たってしまう。

「もうしわけない。行けなくなった」

聞けば、お世話になった親戚が、昨晩
他界されたという。
この日がお通夜、翌日が告別式とのこと。
他界されたご親戚の方は地元で声望の高い方で、
葬儀にも多くの方が来られるだろうという。
ジェームス氏ご自身も、地元では有名な
企業の要職を務めており、立場的にも信義的にも
サイクリングなど、行けるはずもない。
斎場の手配などもあるだろう。
それなのに、「行けない」と伝えるために、
高松駅までお越しいただいたことに
感謝の念を禁じ得なかった。
このSNS時代、メッセージひとつで済む連絡事項を、
面と向かって伝えてくれる男気が
ことのほか尊い。
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観音寺キャンプツーリング_d0211129_15262348.jpg
ホームに建つ「連絡船うどん」に入り、
ジェームス氏と一緒に一杯いただく。
始まりの一杯ではあるが、もう
別れざるを得ないと思うと、締めの一杯に感じる。
いつも変わらぬうまさではあるが、
何か胸がいっぱいになっており、いつも頼む
大盛りにはしなかった。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_15315071.jpg
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自分のランドナーとジェームス氏。
氏のランドナーと並べるのが楽しみだったけれど、
致し方ない。天は時に無情である。
ツーリングはいつでもできるし、また讃岐を
訪れる機会も作れる。
だがしかし、今回、観音寺で
とてつもないイベントの開催が予定されており、
それに合わせ、ジェーム氏と北山氏と申し合わせて
入念に行程を計画してきたのだった。

そのイベントは同じ形では、おそらく二度と
開催されないだろう。我々が参加を申し込み、
当選したのが奇跡であると思えたイベントである。
それを諦めざるを得ないジェームス氏の心中を
察すると、こんな自分でも胸が痛む。
それでも笑顔で迎えてくれ、送り出してくれる
氏の心意気に突き動かされるように、
高松駅を後にしたのだった。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_15394634.jpg
幹線道路を進めば、
高松駅から坂出、そして善通寺は
指呼の間と呼べる距離にあるが、
それではつまらないので、五色台の海岸沿いを
進んでいく。あいにくの曇天で、今にも降り出しそうである。
風はさほど冷たくないが、向かい風含みでペースが落ちる。
もっとも、ランドナーで速度を上げようなどとは思わないので、
風まかせ、地形まかせのマイペースで進んでいく。
さっき列車で通過したばかりの瀬戸大橋が
遠くに見える。列車では高度感に驚くが、
地上から眺めると、その長さに驚くばかりである。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_17332773.png
この日は、高松から善通寺経由で観音寺まで走る。
香川県の東部から西へ西へ、
およそ80kmの行程である。
こうした異郷を走って一人でも迷わないのは
ハンディGPSにルートを表示させている恩恵だが、
ちょうど一年前もジェームス氏に導かれて
走ったルートでもあり、記憶がまだ鮮明である。
氏の声が聞こえてきそうで切ない。
坂出にあるアレを見よう、もう一度あそこに寄ってもいいねと、
氏とやり取りしていたメールの内容も思い出される。
泣き出しそうなのは天気だけではなかった。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_15452519.jpg
距離50kmほど走り、
お昼前には善通寺へ。
ちょうど、高速バスから北山氏が降りてきたという
図ったようなタイミングでの到着だった。
なんでも、大阪からの高速バスに安価な便があり、
輪行も認めているそうだ。
実に賢い選択だ。また、当日に大阪発のバスが
昼前に善通寺に着くことを目の当たりにすると、
関西圏と四国は近いんだなと実感する。
そして、ジェームス氏不在の理由を伝え、共に嘆く。
なにか奇跡でも起きない限りどうしようもないので、
気を取り直して二人で旅を続ける。
とりあえず、北山氏と合流したことで、
抱えていた寂しさが紛れてくれた。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_17035441.jpg
北山氏はツーリング向けの
前後リジッド(サスペンションなし)の
シンプルなMTBで参上である。
近年の主流ともいえるバイクパッキング式の
積載スタイルは、やはりMTBが似合う。
フラットハンドルなので、筒状のフロントバッグの
容積を最大限に利用できるのも長所だ。
ランドナーとMTBは、
まるで出自や背景が異なり、バッグの形状にも
共通点がないが、ほとんど同じ装備を積み込み、
これから同じように二日間を過ごすわけである。
そして、見た目はまるで異なる二台だが、
タイヤ幅は似通っている。
北山氏のMTBが履いたタイヤ幅は1.5インチほどなので、
650×32Bの我がランドナーに近い。
結局のところ、タイヤが自転車の性格そのものだから、
細かな車種にこだわる意味は薄いのかもしれない。
キャンプとはいえ、これだけのバッグに道具が
収まるようになった昨今である。
手持ちの自転車、好きで選んだ自転車の
活躍シーンを広げるのは、乗り手次第だろう。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_17143619.jpg
善通寺には、街中に陸自の駐屯地がある。
まるで地元の練馬駐屯地のようだなと見ていたら、
最新鋭の16式機動戦闘車がなにげなく駐車していて
驚かされた。戦車そのものの砲塔を積みながら、
8輪で走る装甲車両である。
履帯で走る戦車は、長距離の移動には専用の
トレーラーが必要だが、16式機動戦闘車は
一般道を高速で自走できるのが特徴だ。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_17185356.jpg
16式機動戦闘車を
もっと間近に見たかったけれど、
さすがに立ち入り不許可エリアだったため、
代わりに退役した保存車両を見せていただいた。
74式、61式戦車や各種の榴弾砲、そして
セイバーなどの航空機もあった。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_17215009.jpg
駐屯地内には、明治に建てられた
師団司令部が保存されている。
初代師団長が「軍神」乃木将軍だったとのことで、
乃木館と呼ばれている建物だ。
ちょうど休憩時間のようで内部は見学できなかった。
乃木将軍は、司馬遼太郎の小説などを読むと
功罪相半ばしており、評価が難しい人物に思えるが、
歴史上の人物として素直に畏敬できる。
やはり、日露戦争のように勝った戦争だから、
今も顕彰されるのだろうか……。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_17291987.jpg
琴平駅。こちらも古く、大正時代に
建てられた駅舎を、近年になって
改修したのだという。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_17353200.jpg
駅から門前町が続き、
土産物屋が軒を連ねている。
駐車場ごとに呼び込みが立っていて、クルマに声をかけていた。
やはり「こんぴら様」、ずいぶんと活気がある。

東京に住んでいる者からすると、
地方へ行くたびに濃厚な自然や素朴な田舎町風情を
期待してしまうが、関西や四国はちょっと違う。
風景の多くが長い歴史で磨かれており、
関東より文化度が高いとすら感じる。特に海岸や
平地は街が途切れることない。
それでいて、山あいへ入ると
北海道並みに人家まれなエリアも珍しくない。
四国というと、サイクリストは右も左も「しまなみ海道」という
観もあって若干辟易するが、
決してはそれだけではないのである。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_17401642.jpg
もちろん食も多様なのだが、
やはり、うどんを食べてしまう。
これだけは外せない。
どこも少しずつ麺の食感と汁の味が異なり、
飽きることがない。
しかし、北山氏と二人で食していても、
どこか後ろめたく感じてしまう。
ここにジェームス氏がいたら、
どんな店を選ぶだろう、どんな旧跡を
案内してくれたろう、どんなジョークで
我々を笑わせてくれただろう……

ちょうど食べ終わる頃、スマホが鳴った。
走行中でなくてよかったと思いながら出ると、
声の主はジェームス氏である。

「合流できる」

なんと〜! 
なんでも、大勢の会葬者を迎えられる
斎場の手配が今日の今日では間に合わず、
葬儀を一日延ばすことになったとのこと。

奇跡は起きたのである。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_17455050.jpg
我々のキャンプ地である、
観音寺の一の宮公園で
ジェームス氏と再会。
さすがに自転車は無理で、クルマで
参上されたのだが、感無量。
もう少しで泣いてしまいそうだったよ〜。

こうして、三人の「勇者」が
観音寺の地に揃ったのである。


やっと普通に書けるよ〜(笑)。
ちょっと時間ができたので、少し真面目に
ブログ書こうかと思った次第ですが、
もう飽きました(汗)。

観音寺キャンプツーリング_d0211129_17500316.jpg
一の宮公園。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_17503411.jpg
一の宮公園のポスター。
もう分かってる人が多いと思うけど、
アニメの舞台めぐりなんですよ、今回のテーマも。
「結城友奈は勇者である」(ゆゆゆ)という
アニメの主要な舞台が観音寺でして、
なんと、主要ヒロイン6人の声優さんが
勢揃いするというイベントが27日にあったのでした。

つまり、今回のツーリングやキャンプは、
ぜんぶ声優さんイベントに合わせて
計画したものだったのです(笑)。
超絶的な人気を誇る声優さんばかりで、
ジェームスさんなどは「○○○○と結婚したい!」なぞと
シラフでも言う始末。

観音寺に着いてみると、そこかしこに
明らかに「ゆゆゆ」目当てのお兄ちゃんが
歩いていたり座っていたりレンタサイクルに乗っていたりして、
街中がある種の異様な高揚に包まれておりました。
翌日のイベントは、1000人の箱で第一部と第二部の
二回開催されるので、2000人の愛すべきオタク野郎
(女性もごくわずかに)
が全国から集まっているわけです。
2000人が集まれば、街って変わるんだな〜と
ある種の感慨を覚えました。
スタンプラリーを実施しているので、
それもあってオタクが街中を徘徊してます。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_17584065.jpg
「道の駅とよはま」。
アニメのグッズショップにしか見えません(笑)。
地元も全面的に歓迎ムードで、
声優さんのイベント前という特異日であるにしろ、
大洗や沼津以上の活気を見せていました。
アニメの力、恐るべし。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_18063005.jpg
観音寺キャンプツーリング_d0211129_18004064.jpg
なにはともあれ、キャンプ。
ジェームスさんの合流を心の底から
祝いつつ、飲んで食べての宴会ですよ、宴会。
ジェームス氏がクルマなのをいいことに、
近くのスーパーで網焼き機なんかも買って、
やりたい放題に肉、野菜、肉肉、野菜、肉、野菜……。
空いた缶ビールでツエルトの周りに
足の踏み場がなくなるほど飲みましたよ。
まこと、勇者(ゆゆゆファンのこと)に
ふさわしい夜になったのです。

仕事はもちろん、住んでる場所もかなり異なる
三人が、こうして集えることの幸せは
文字では現せません。
自転車好きなのはもちろん、キャンプも好き、
アニメも好き、声優さんも好き、もちろん
飲むのは大好きな我らだからこそ
手にすることができた時間です。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_18074608.jpg
翌朝も曇り空でしたが、
あれだけ飲んだにしては
気分は爽快そのもの。
気温も2〜3度はあったようで、快眠できました。
やっぱり冬キャンは最高だ。

観音寺駅の周辺は、アニメ劇中に
なんども登場する舞台の宝庫なので、
ブラブラするだけでトキメキます。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_18091228.jpg
琴弾公園の道の駅。
昨年訪れた時は、キャラパネルの一人だけ
声優さんのサインが入ってなかったのですが、
それもばっちり入ってました。
日付を見るとまさにこの日で、
うわ〜会ってたらどうしようと
三人で馬鹿な会話が止まりません。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_18111593.jpg
イベント会場。でかい……。
そしてイベントは……

控えめに言って最高、という内容でした。

最初に市長が登壇し、
「勇者のみなさん」などと呼ぶのも
微笑ましかったですし、
集まったオタク野郎、もとい勇者たちのノリも素晴らしい。
もちろん、声優さんは神がかってました。
中盤までの、地元物産PRの寸劇なども
面白かったのですが、
劇中のキャラによる朗読劇に移行してからは、
まるで絵が降りてきたように
まざまざとキャラの姿が浮かぶような
熱演に胸が高鳴りました。
自分自身として話している時も素敵ですが、
キャラを演じている時の声優さんて
すごいですね……。
観音寺キャンプツーリング_d0211129_18151973.jpg
夢のような時間は
あっという間に終わり、
現実に戻りました。
観音寺駅はオタクどもであふれておりましたので、
善通寺駅まで20kmほどひとっ走りして輪行。
観音寺は予讃線ですが、善通寺は土讃線になるので、
違う特急に乗って岡山に出れるのです。
かなり頭が湧いている自分ですが、
思いがけずよい判断ができ、無事に座って
家路につくことができました。

そんなこんなで、高松駅に着いた時は
ブルーになって沈み込みましたが、
結果として過去最高レベルのツーリングを
楽しむことができました。
まあ、ツーリングと言えるのか微妙な行為でしたが(汗)、
いろんな趣味を包含できるのが
サイクリングの醍醐味ですからね!


by cyclotourist | 2019-01-31 18:56 | おしらせ | Comments(5)
Commented by 輪太郎 at 2019-01-31 23:07 x
合流できて良かったですね。それにしてもこれほどの長い文章、見事にまとめておられるのはすごいです。素晴らしいですね。寝台で広島と東京を何度行き来したことか。おそらく50回近く利用したと思います。自転車付きは1回だけれど。また乗りたいですが、難しくなりましたね。ちとうらやましいです。
Commented by cyclotourist at 2019-02-01 08:03
輪太郎様
コメントありがとうございます。
先生に文章をほめられると
照れてしまいますね(笑)。
寝台、50回利用はすごいですね。
自分は寝台に目覚めるのが遅すぎました。
Commented by 輪太郎 at 2019-02-01 09:06 x
サンライズはいろんな席があって面白いですよね。よく知らずに取った個室に入るとベッドが二つあったこともあり、乗務員さんに尋ねたこともありました。最後に乗ったのは、サンライズで船のフロアみたいなオープンな寝台かな。安くて面白いかったですね。乗りたくなりました。
Commented by ジェームス吉田 at 2019-02-03 05:45 x
あれ?いつもと文体が違う・・・と思ったら私のせいでした(大汗)。
それにしても、読んでるうちになんか大人物になった錯覚が・・・って、田村さん盛り過ぎでんがな(笑)。
ともあれ、クルマとはいえ無事に合流出来てよかったです。最高のひと時、ありがとうございました!次回はぜひ自転車で!
Commented by cyclotourist at 2019-02-03 09:42
ジェームス吉田様
コメントありがとうございます。
合流していただき、本当にうれしかったです。
相当ご無理されたことと思いますが、
あの日の約束を叶えられて最高でした。
観音寺から帰っても、脳内はずっと
「エガオノキミへ」が流れてます(笑)。
キミを連れて駆け出すよ〜
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