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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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高速バスで輪行

こんにちは、田村です。先週の頭まで没頭していたのが、八重洲出版から発売されるムック「輪行がよくわかる本」です。その名の通りの内容なのですが、あらためて輪行について一冊にまとめてみると、自分の経験がいかに限られているか、痛感させられることが多々ありました。そのひとつが「バス輪行」です。基本的にダメ、とまとめてしまえば記事としては楽で無難なのですが、そんな本は自分でも買いたいと思えませんから、この機会にバス輪行について調べたり、体験してみました。すると、やっぱり基本的にはダメなのですが(笑)、ごく一部の路線バスでサイクルラックを導入していたり、鉄道の代行バスはOKだったり、空港へ向うリムジンバスもOKであることが多いなど、例外もあることが分かってきました。実際には、現地で車掌さんに頼んだら載せてくれた、なんて路線バスも多いかとは思いますが、そういう例外的な個別の運用に関しては事例としては紹介しにくいです。昔はずいぶんしたものですが……。また、輪行で利用価値が高いと思えるのは、長距離を移動する高速・夜行バスですが、こちらも公式に輪行がOKな運行会社は皆無に近いです。わずかな例外が、ブルーライナーという運行会社。ホームページで、輪行OKであることをPRしてみます。そこで、利用してみることにしました。
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新宿の「バスタ」から出る、名古屋行きの夜行バスを選んでみました。今回、バスで輪行すること自体が目的。目的地に目的はないと言って過言ではないので、とにかく安い便を選んだ結果です。輪行する場合、ネットから予約はできず、電話で予約するのが少々面倒でしたが、運賃は2500円と激安。これに輪行袋積み込み料として+1500円が必要。計4000円ですから、新幹線の半額以下。もっとも、夜行バスの料金は時価みたいなものなので、休前日などは値段が跳ね上がるようです。
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0時25分発のアミー号というのに乗り込みます。
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バスタを利用するのは初めてでしたが、ずいぶん賑わってます。
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ご自身で積んでくださいと言われたので、自分で突っ込みました。輪行袋はバス1台につき2個までOKです。当然ながら、輪行袋に収めないと積んでくれません。輪行袋を載せて身を引く際に、ドアに頭をぶつけました。いかんせん勝手が分かりません。
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4列シートの車内はほぼ満席。前面も含め、カーテンで完全に遮光されているので、もう寝るしかない状況。シートピッチは新幹線よりは狭いけど、格安航空会社よりは広いくらい。となりにも人が座りましたが、さほど気になりません。寝台特急だと、車内で酒盛りというのがお約束ですが、「飲酒はご遠慮ください」とアナウンスがありました。パーソナルスペースが狭いからやむを得ないですね。なにはともあれ、定刻どおり出発。
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酔ってないと寝付きがわるい体質なので、しばらくアニメなど見て眠気を待ちます。当然イヤホンをしてるのですが、耳栓としても有効です。
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1時間くらい走って、海老名SAで最初の休憩。夜のSAは夜行バスばかり。トイレがないバスなので、どうなることかと不安もありましたが、これ以降もちょくちょくSAに寄ったので問題ないです。止まるたびにどうしても目が覚めてしまうので眠りが浅いものの、2〜3時間は眠ることができたでしょうか。
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定刻どおり5時半に名古屋へ着きました。金山なので、鉄道駅が近いのがメリット。たった4000円で、こんな早朝から行動できるという事実に胸が高まります。少し眠いのは否めませんが(笑)。
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目的地に目的はないと言いつつ、まったくサイクリングしないのでは何のための輪行か空しくなってしまうので、知多半島と伊良湖あたりを少し走ってみることにました。
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名古屋市街を走るなんて避けたいので、名鉄の金山駅から輪行を続けます。
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名鉄のネットワークすごい。路線のイメージがわかず、自分が地方からやってきたお上りさんのように思えます。名古屋でこれですから、初めて東京へ来た人はかなり戸惑うんだろうなあ……。
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ありきたりの通勤電車なのでしょうが、田舎者(笑)には何もかも新鮮。
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かなり飛ばしますね。こんなメーターを付けてるくらいだから、俊足が自慢なのかもしれません。
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内海駅で降車。なんということはない高架駅ですが、初めて降りる駅はどこだってワクワクします。
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7時すぎには走行開始。夜行バスのおかげで持て余すくらい時間があります。
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海岸線を小一時間も走ると、知多半島先端の師崎につきました。ここの岬はSKE48のPVに出たそうですが、三次元の女性に興味がない自分は一瞥しただけで船乗り場へ。
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昭和感あるきっぷ売り場と待合室。まだお店などが開いてないこともあり、しみじみとした場末感が漂っています。
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師崎から伊良湖へ渡ります。直行する便はなくて、篠島で乗り継ぎます。次の便に乗っても、篠島でずいぶん待ちますよ、ときっぷ売り場で教えてもらいましたが、それはそれで問題ないので乗船。
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小さな高速船なので、自転車は再び輪行袋に収めます。
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乗務員に聞いた上で、適当なスペースに輪行袋を置きました。
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ちょっと心配になるくらい利用客は少ないです。
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平たい日間賀島を眺めなら、およそ10分の船旅。
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篠島に上陸。
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師崎とは一転して、妙にモダンな乗り場。こちらにも軽食やお土産を扱うお店がありましたが、一時間以上も待ち時間があるので、せっかくなので街へ繰り出すことにします。観光案内所で食事処を尋ねたところ、この時間(9時過ぎ)でもやってる店があるとのこと。自転車に乗るまでもない近さなので、輪行袋を放置して歩いて向います。
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大漁旗を掲げた漁船たち。船首に描かれた独特の文様が篠島にもやう漁船の特徴だそうです。
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ヘルメットを被らず、スクーターで行き交う人々。以前、日間賀島を訪れた際も同じ光景を見ました。このあたりの道路交通法はちょっと変わってるのかも知れませんね(汗)。
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篠島はシラスの水揚げが日本一とのこと。せっかくなので釜揚げシラス丼をいただきました。ほくほくした食感が心地よく、醤油をかけなくても淡い塩味があってとても美味でした。たまたま寄っただけの島でしたが、このシラス丼目当てでも訪れる価値がありますね。
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伊良湖への便も小さな高速船。乗客はついに自分一人だけ……。
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こうした船内でもハンディGPSがあると速度などが分かって面白いです。
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伊良湖へも10分ほどで到着。師崎〜篠島よりも揺れが激しく、外洋が近いことを実感させてくれました。
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ちょっと走れば伊良湖岬灯台。灯台がある岬っていいですよね。先端に着いた、って実感があります。もっとも、この日は交通機関で移動してばかりですが。
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自転車道へ進んでいきます。少し内陸に入る区間は、ほどよく寂れていてよい雰囲気です。
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しかし、海岸線に出ると砂が自転車道を覆っていて、走りにくいばかり。早々に一般道にシフトします。
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三河田原駅からとっとと輪行。まだ13時過ぎでしたが、この先は市街地が続きますし、もういいかなあと。やっぱり眠いのでダルいのが正直なところ。結局、自転車で走ったのは50kmに満たないくらいでした。
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豊橋から新幹線、というのもさすがにもったない時間なので、新所原から天竜浜名湖鉄道に乗ることにしました。古い駅舎が多いことで知られるローカル線です。
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駅舎に食堂があったり、カフェが入っていたりします。
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天竜二俣駅に到着。ここで車両を増結するので、10分くらい止まります。
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列車から出て、駅舎を見学。構内には転車台も残ってます。
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掛川まで乗り通すのがもったいなくなって、遠州森という駅で降りてみました。時間に余裕があるのはいいものです。
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渋い……。昭和10年に建てられた駅舎が、ほとんど改変されることなく残ってます。
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ここで「貸し出し用の輪行バッグ」という世にも稀なモノを見せていただきました。いくつかの駅に備えており、保証金1000円で貸してくれるそうです。同線内で返せば保証金は戻ってきます。自転車をそののまま積める「サイクルトレイン」を実施しているローカル線はかなり増えましたが、輪行袋を貸すというのは寡聞にして初めて知りました。しかし、天竜浜名湖鉄道の区間だけ輪行できることにどんなメリットがあるんでしょう……。遠来の人はそもそも輪行でしょうし、地元の人が輪行袋に入れてまで自転車を列車に載せたいと思うのか……。スポーツ車じゃないと実質的に輪行できませんし。実際、借りる人はほとんどいないみたいです。サイクリスト向けに何かしたい、という思いは伝わりますが、誰か「意味ないよ」って止めなかったんですかね。もっとも、「THR」とロゴがプリントされたホイールバッグは結構カッコいいなと思いました。貸すんじゃなくて、売ればいいのかも(笑)。天竜浜名湖鉄道は、元は国鉄の二俣線なので、「JNR」でもいいかも。そのロゴが入った輪行袋なんてあったら、絶対に買っちゃいますね。
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湘南カラーの列車も走ってます。自分もこれに乗って掛川へ。
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そして新幹線に乗り換えて帰京。さすがに復路までバスは体力・気力的に無理。結果として、夜行バス輪行は有益だなと思いました。安いこと以上に、現地着が早いのがいい。プランニングの幅が広がります。しかし、やはり眠りの質が落ちるのは如何ともしがたく、せっかくの早着を活かせるほどサイクリングする体力・気力が自分にはありませんでした(汗)。お金がないのはよくあることなので、そんな時でも遠くへ行きたい時はまた利用するかもしれませんが、もう走らなくていい復路で利用するのがいいのかな……と思いました。
by cyclotourist | 2018-10-30 14:24 | おしらせ | Comments(2)
Commented by 輪太郎 at 2018-11-08 21:41 x
ご無沙汰しています。本は本屋で偶然見つけて買いましたよ。田村さんの活躍を見ると嬉しいですね。コメントは久しぶりですが、僕も元気に遊んでいます。10月末には、津和野に行きました。カーサイクリングです。やっぱり自転車の旅は良いですね。
Commented by cyclotourist at 2018-11-13 15:15
輪太郎様
コメントありがとうございます。
津和野、いいですね。
中国地方はしばらくご無沙汰ですが、
また訪れたいところばかりです。
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