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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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Tailfinで2サイド温故知新〜愉快な仲間と信州ツーリング〜 その3

こんにちは、田村です。

信州ツーリング二日目は
木崎湖からぐんぐん南下して
別所温泉キャンプ場をめざします。
距離90kmはまあいいとして、
後半に標高1300mの保福寺峠を越えるので
キャンプツーリングとしては十分にタフなコースです。
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小雨が降ったりやんだりで、ついついコンビニに
吸い込まれてしまいます。
そして、雨天走行を覚悟してレインウェア上下を着込むと
晴れてくるというお約束の展開(笑)。
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明科を過ぎた先で通行止めに遭遇。
迂回路の表示がわかりにくく、土砂崩れ現場まで行って
引き返すことを強いられましたが、
信州はどこを走っても心が躍るので、不思議と
無駄に走った気がしません。
トシさんと自分、二人の関東勢は信州が比較的近いですが、
それでも訪れるたびにワクワクします。
京都からお越しの北山さん、そして四国からの
ジェームス氏のお二人にとっては、いっそう
非日常的なサイクリングなんだと思います。
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善光寺街道の宿場町を通過。
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国道との分岐点にある、保福寺峠手前の
最終コンビニで小休止。シール付きのお菓子で小腹を満たし、
それぞれ推しキャラのシールを交換するという
微笑ましいひと時。
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保福寺の山門には大きな草鞋が下がってます。
ここを過ぎると、ほどなくして峠路のはじまり。
距離10km弱で標高差500m少々を稼ぐ峠なので、
さほど勾配はきつくなく、じわじわと上る印象です。
昨年の夏に越えた時は暑さが堪えましたが、
この日は晴れてきても風は爽やか。しかも、
めずらしく二日酔いじゃないので
峠越えが苦になりません(笑)。
仲間と一緒のキャンプツーリングだと、その二日目は
だいたい二日酔いにやられてるのですが、
前夜はかなり冷えたので、
ビールを飲み過ぎなかったのが幸いでした。
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そこかしこで田植え中。
枯れていたり、青々としていたり、稲穂が揺れていたり、
いつも田んぼが四季を教えてくれます。
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小一時間で峠直下の湧き水ポイントに到着。
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ちょっと開けた峠に到着。
直上に青空は広がったものの、北アルプスが望めるほどには
雲が晴れませんでした。ちょっと残念ですが、
前日の嶺方峠で拝むことができたのでよしとしましょう。
そして、Tailfinのラック&バッグに
6kg弱程度の荷物を積んでも問題なく峠越えが
楽しめることを改めて確認することができました。
フロントバッグなしで、ほぼ100%リア積載でも
不都合はないです。ただこれは、やはりフレーム剛性が
十分に高い、現代的なロードバイクの恩恵が大きいと思います。
さて、お楽しみの下り。
ディスクブレーキのおかげで、へたくそな自分でも
下りを楽しむ余裕が生まれるシーンが増えたのですが……
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別所温泉方面へショートカットできる林道は、
自分としては予想外のダートでした。
いつも舗装路で麓まで下ってたので、知りませんでした……。
MTBベースの「山と旅の自転車」に乗る北山さんと、
生粋のランドナーに乗るジェームス氏は余裕。
ロードでも32Cタイヤを履かせているトシさんも
気負うことなく下っていきますが、
25Cで来ちゃってる自分は緊張する行程。
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それほど荒れてないダートなので、ゆるゆる下りました。
さすがに下りは冷えるので、最近お気に入りの
モンベル・サイクルドライシェルを着込んだ自分(右)。
いわゆるメンブレンが外側に露出している
軽量タイプのレインジャケットで、画期的に
蒸れにくいのが魅力なのですが、各社とも
今のところ黒に近い色しかないのが難点。
これは、「シェイクドライ」という新しい
メンブレンの染色が難しいことが原因です。
詳しくは今月発売のサイクルスポーツ誌に
掲載される予定なので、お楽しみに(笑)。
なにはともあれ、ウェアや自転車は
写真左のトシさんのように、
明るい色のほうが安心感は高いなと思います。
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距離3、4kmでダート林道を抜けると、
別所温泉直上の集落に出ます。
しかし、キャンプ場がある森林公園までは、
ここから無情の上り返し。
最近、見事にブルベを完走されたジェームス氏も
満開(あとは散るだけ)寸前です。
もちろん、自分もヘロヘロ。
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ちょうど17時にキャンプ場の受付に到着。
しいたけ資料館になっていて、さまざまな
きのこ類が説明されてます。しかし、肉が食べたい(笑)。
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別所温泉森林公園キャンプ場。
傾斜地を切り開いたテントサイトは必ずしも
ツェルト向きではありませんでしたが、
ゴールデンウィークに関わらず利用者は
それほど多くなく、なんとか平坦なスペースを見つけ、
立木と倒立させた自転車でツェルトを設営。
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この自転車をポール代わりにする方法は、
昨年の列島縦断ツーリングで頻繁に使いました。
今回はガイライン(張り綱)の上手な使い方を
トシさんに教えてもらい、いっそう自転車を
安定させつつツェルトを張ることができました。

油圧ディスクブレーキの自転車を倒立させることに対して、
心配される向きも多いのですが、経験上、数日ほど
ひっくり返したままでも実用上は問題ないです。
ただ、レバーストローク(引き代)が変わることが多いので、
乗る前にはブレーキレバーを数回にぎにぎします。
すると、自然に正常なストロークに戻ります。
ちなみに、シマノの説明書では倒立は避けるように
書いてあるので、このあたりは自己責任で。
もちろん、すべての行いは自己責任に決まってるのですが(汗)。

さて、設営を終えたら入浴と買い出しという
流れが定番であり、人として欠かせません。
しかし、入浴施設とお店がある別所温泉の中心街は、
キャンプ場から距離3km、標高差200mちょっとの下界です。
下りはともかく、お風呂に入ってから、
がっつりとビールを買い込んで上り返すのは
今の我々、というか自分にはしんどすぎます。
さすがに日も暮れるし。そこで、思いついた方法を
恐る恐る皆に告げました。
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「タクシー呼びませんか?」
「いいね〜」(笑)
大人4人で割ればそう高くないですし、
認めていただいてよかったです。
「あなたは最低です!」と、誰かにビンタされるかと
恐れていたのですが(汗)。
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つつがなく入浴と買出しを済ませ、
復路もタクシーを予約して楽々キャンプ場に帰着。
運転手さんも実は自転車乗りだそうで、
エンペラーに乗ってるということで
タクシー車内は大盛り上がり。買い出しできるお店も
教えていただき、結果的に
最良の選択でした。
あとは、寒さに耐えられる限り
食べて飲んで語り合うだけ。至福の時間が過ぎています。
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100円ショップで買っておいた
網焼き器でナスを焼いてみました。
なかなか美味でしたが、寒いのにガソリンバーナーが
オーバーヒート気味になったりして
冷や汗も。やっぱりガスバーナーが
あらゆる面で最良ですね(汗)。
それを持ってるのに、なぜいつも持ってこないのか?
いつもながら軽く悔やみつつ、しばらくすると、
固形燃料のほうが小さくまとまるし、
ガソリンのほうが楽しいとか
思ってしまうのです。
ちなみに、写真が暗くてまるで分かりませんが、
自分がイスを使うのを見た三人は、
道中の100円ショップで折りたたみのイスを購入し、
二日目の夜ではその快適ぶりを実感してました。
自分のイスはヘリノックスの最軽量モデルで
1万2000円もしたのですが、それに近づく
実用性を発揮できるイスが108円で手に入るというのは
恐ろしい世の中です。
(樹脂製で板状に畳める。背もたれはさすがにない)

この日は珍しく(?)家庭の話が多く飛び出し、
北山さんとジェームス氏が奥さんとのノロケ話(??)を
開陳してくれ、唯一独身のトシさんと、
まるでノロケることがない
自分をうらやましがらせて(???)くれました。
とはいえ、このキャンプ場も標高800mほどあり、
刻々と深々と冷えてきたので、さほど酩酊せずに
各自ツェルトに収まり、シュラフでぬくぬくと
眠りについたのでした。
寝る時は装備で暖をとることができるので、
暑い季節より快適でもあります。
キャンプというと寒さを心配される方が多いですが、
本当に不快でどうしようもないのは
暑さなんですよね……。
寒いとビールが進まないのは惜しいですが(笑)。
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三日目は朝から快晴。朝日の暖かさがありがたい限り。
この最終日も5時くらいからゴソゴソ動き出し、
のんびりと朝食をいただきます。
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夜に食べきれなかったツマミ目的の
肉類を放り込んだ袋麺。当然ながら美味い。
ガソリンと固形燃料のツーバーナー、
そして大中小のクッカーがあると
やっぱり便利ではあります。イスとテーブルもあるし。
しかし、以前こうした充実装備を積んだ時も
峠越えばかりのコースを走ってました。
そして超ウルトラライトの装備を
平地コースで採用しちゃうことが多い気がします。
逆ならいいのに、いつも行き当たりばったりで
計画性が乏しいことを実感(汗)。
これも容量に余裕があるTailfinのせい……でもありつつ、
結局は自分のせい、ということはさすがに分かってます。

剛性が高くて軽量な自転車に乗ると、
理論的には楽なはずなのに、自分が無駄に
がんばりがちになって、重いスチールの
自転車に乗っている時より余計に消耗するという、
ありがちな失敗に通じるものがあります
(自分もブルベでさんざん経験)。
要は使い方、ですね。
せっかく実用化したジェット機を
全力で戦闘機にすることなく、
爆撃機にしようとした大戦時のドイツみたいな
過ちなのかも……いま、そんな本を
読んでるので影響されてます(汗)。
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三日目もとりあえず元気。
清々しい天候と道を四人で進みます。
この時間、この場所を得るために、
みなさんが日々どれだけ苦労してきたことか……
それを思うと、胸が熱くなります。
休日とお金を自由に使うのは、
大変なんです。おとなですから。
自分だってそれくらい分かります(汗)。
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「“信州の鎌倉”って、微妙やね」
「鎌倉って、そんな魅力ないですよ」
「イカちゃんの舞台くらい?」
「喜んでたでしょ〜」
……僕らはどこまでも、おとなじゃない(汗)。
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割りとみんな鉄道好き。
上田電鉄別所線沿いにゆるゆる進み、
軽い丘越えで千曲川沿いに出ます。
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八木沢駅が、かなり無理矢理に
恋愛成就スポットになってました。
「こんなカギ、切ってやりましょうよ」
とか言う人も約一名いましたが、無論しません。
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海野宿に足を延ばして、まっとうな観光も。
おソバもいただいて、早くも満足感を
得てしまった我々。三日目にして心はひとつ、ある意味で絶好調。
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長野まで走るという予定を早々に切り上げ、
上田駅前の居酒屋へ吸い込まれた四人。
遠方からお越しの二人の列車時間が迫るまで、
冷たい飲み物と信州らしいツマミを
たらふくいただいたのでした。

ゴールデンウィークが年に3回くらいあって、
JRの料金が三分の一くらいで、自分の稼ぎと
妻の理解が三倍くらいあればいいな〜……
そんな夢のようなことを思いながら、
夢のような三日間を終えたのでした(汗)。
きっとまた旅に出る、ことは間違いなく。

とりあえず、リア2サイド(ただしTailfinに限る)と
従来の(というのもアレですが)サドルバッグを中心とした
バイクパッキング式との使い分けも見えてきました。
そのあたりは、またあらためて
ブログかなにかでお伝えしたいと思います。



by cyclotourist | 2018-05-12 00:33 | おしらせ | Comments(0)
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