ブログトップ

シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

cyclo.exblog.jp

Tailfinで2サイド温故知新〜愉快な仲間と信州ツーリング〜 その2

こんにちは、田村です。

Tailfinによる新たな2サイド体制構築によって、
キャンプツーリングへの想いが爆上がりしつつ
迎えたゴールデンウィークですが、
もっとも大きなモチベーション、楽しみは、
遠方から合流してくれる
サイクリング仲間の存在です。

いつもキャンプをご一緒してるトシさんに加え、
今回は京都から北山さん、そして四国から
ジェームス吉田さんというサイクリングの大先輩と共に
信州のキャンプ地を目指すことになったのです。
こうして各地から集まることができるのは、
ゴールデンウィークならではです。
自分はほぼ無職なのでいつでもいいのですが(汗)。
d0211129_19475822.jpg
5月3日の早朝、輪行開始。
あいにくの本降りですが、駅まで走行数分なので問題なし。
快方に向かうという天気予報を信じて出発です。
キャリア付きの自転車はとにかく輪行が
面倒だったのですが、Tailfinなら手間入らず。しかも、
いつもの縦型輪行で、コンパクトなラック本体と
サイドバッグひとつが余裕で収まってしまいます。
もうひとつのサイドバッグは、付属のショルダーベルトを
接続して持ち運びます。
輪行適性に関しては、大型サドルバッグ主用の
バイクパッキングと同じくらい高いですね。
d0211129_19522449.jpg
まず向かったのは東京駅。
8番線で待っていると、時刻表通りに
寝台特急サンライズが粛々と入線してきました。
まさに威風堂々、別格の列車です。
d0211129_19534151.jpg
サンライズから降り立ったジェームス吉田さん。
喜びですでに軽く逝ってるような表情ですが、
寝台特急で始まるツーリングなんて最高の贅沢ですから、
まったく羨ましい限り。
ここで合流したジェームス氏と自分は、北陸長野新幹線で
長野駅をめざします。
一方、北山さんとトシさんは中央本線を利用して
松本方面から信州入り。
2グループに分かれてキャンプ地を目指します。
d0211129_19565816.png
三日間の予定コース。
初日は長野駅〜嶺方峠〜木崎湖キャンプ場、
二日目は小熊黒沢林道を走ってから保福寺峠を越えて
別所温泉のキャンプ場へ。
三日目に長野駅に戻ることを予定しておりました。
あくまで予定です(笑)。
d0211129_20003461.jpg
東京駅から乗るので、あえて自由席を選んだところ、
期待通りに座ることができました。
長野駅前で輪行袋をひもときます。
ジェームス氏の愛機は男前なトーエイのランドナー。
d0211129_20020277.jpg
リアガードに施された輪行仕様に興味津々。
ガードを分割することなく、差し込み金具の工夫によって
取り付けの手間を減らしています。
d0211129_20080144.jpg
走行準備を整えた二台。
かたやフロントバッグ+サドルバッグの正統派ランドナー、
かたや新型2サイドバッグのディスクロード。
まるでスタイルの違う二台ですが、同じ行程を走り、
同じようにキャンプする装備を積んだ自転車です。
めざす遊び方は同じでも、それを実現する方法は
人それぞれという好例ではないでしょうか。
d0211129_20112097.jpg
当初、長野駅から戸隠を回って嶺方峠をめざす予定でしたが、
あいにくの怪しい空模様なので国道を進んで
最短経路で嶺方峠をめざすことにしました。
結果的にこの判断は正解で、早めにキャンプ場に着いて
十分によい場所を確保して設営できました。
d0211129_20132443.jpg
とある商店の軒下で一息いれるジェームス氏。
「シクロツーリスト」誌にご執筆いただいていた氏にとって、
この何の変哲もない風景も、ひときわ感慨深いようでした。
d0211129_20150257.jpg
鬼無里の「旅の駅」で早めの昼食をとることに。
バイクラックが設置されてましたが、
リア2サイドだとバランスが取れないことが判明。
まあ、デメリットというほどではないですね。
ここまでは緩い上りが続く道でしたが、
リア2サイドでもイヤな印象はありません。
しっかりした剛性のあるフレームなので
よじれる感覚は皆無ですし、ダンシングしても
十分に扱いやすいです。無論、空荷に比べたら
振りの重さや路面からの衝撃を強く感じはしますが、
今回はフロントバッグがない分、
ハンドリングの軽快感は高いです。
荷物は6kg弱あるのですが、このくらいなら
ツーリングペースで走ることになんの問題もないです。
d0211129_20192453.jpg
大盛りの十割そばをいただきました。
うどん県である讃岐からお越しのジェームス氏ですが、
やはり信州に来たなら……と、そばをご所望でした。
d0211129_20203191.jpg
淡々と進んでいくと、にわかに風景がひなびてきて、
ランドナーが実に似合います。これは羨ましいです。
自分のようなファミコン世代の微妙なおっさんが見ても、
現代的なロードバイクよりもランドナーが
渋い風景に似合うと思えるのは、なぜなんでしょうね。
昔の自転車誌による刷り込みでしょうか。
d0211129_21335871.jpg
峠路のはじまり。
この短い隧道を抜けるシーンも、
たしか80年代のサイスポ誌で表紙を飾ってました。
ジェームス氏、フォトジェニックです。
d0211129_21351310.jpg
会話しながらゆるゆる上っていけるくらいの勾配が
続き、しばらくすると嶺方峠にかかる白沢隧道に。
路面は濡れてますし、いまにも雨が降りそうな曇天ですが、
せっかく四国からお越しのジェームス氏に、
絶景を拝んでいただきたい。祈るような気持ちでトンネルを抜けると……
d0211129_21424715.jpg
しっかりと北アルプスが姿を見せてくれました。
雲はやや多いものの陽射し差し込んで明るくなり、
期待以上の展望が広がりました。
自分としては、この景色そのものよりも、
ジェームス氏の笑顔がうれしかったです。
d0211129_21453620.jpg
白馬側に急降下して、国道から一本東の県道を南下します。
このあたりがまた素敵。追い風にも恵まれ、
極上の時間を過ごすことができました。
ジェームス氏は自分より年上でツーリングの大先輩なのですが、
少年のような笑顔で喜びをストレートに言葉にしてくれ、
一緒にいる自分も心が洗われるようです。
やっぱり信州こそがサイクリストの聖地なんだと実感します。

ちなみに、やや荒れた路面が続く急勾配の下りでも、
Tailfinはまったく不安なし。サイドバッグにありがちな
バタバタした揺れや振動をほとんど感じることなく、
実に優秀。単に荷物が重いだけという印象で、
自分が太っただけ(汗)というくらい、安定感が高いのです。
リア2サイド否定派には、一度でも試してもらいたいですね。
d0211129_21472418.jpg
感覚的にはあっという間、15時過ぎに木崎湖に到着。
湖畔を渡る風が強く、まだ800mほどもある標高とあいまって
夜の寒さが心配になりますが、だいたい夕刻過ぎには
風が穏やかになることが多いのです。
d0211129_21493772.jpg
ほどなくして北山さんとトシさんも到着し、
それぞれのツェルトを張ります。
今回、Tailfinの2サイドなので容量に余裕があるのですが、
よほどの悪天候か日中も滞在するつもりでもないかぎり、
ツェルト比で大きくて重いテントを持つ気にはなりません。
寝ることに関しては、ツェルトで十分に快適なのですから。
ただ、このツェルトの優位性については、
やってみないとわからない=やらない人が多いので、
一般にはなかなか広まりませんね。
d0211129_21543916.jpg
入浴から買い出しまでをつつがなくこなし、
お楽しみの宴会へ。割り勘で買った信州牛がメイン食材。
今回はガソリンバーナーと固形燃料を用意して
なんちゃってツーバーナー状態なので、
焼き物がはかどります。
d0211129_21563100.jpg
大中小およびフライパン付きクッカーを持参したので、
じゃんじゃん調理、というほどでもないツマミ作りですが、
温かい食べ物がふんだんに出来上がります。
じゃがいも(男爵の実、ともいう)を蒸かすための
穴空き板は、アルミ板にリーマーで開口した自作です。
d0211129_21592748.jpg
住むところも仕事も年齢もバラバラの四人ですが、
家族以上に(汗)親密さを感じます。
いつも以上にビールが進みます。話題は尽きず、
風もおさまったのですが、
さすがに夜の冷え込みは厳しく、
酔いよりも寒さが堪えるようになってツェルトに収まります。
21時にはおやすみなさいです。心身ともに健康的。
d0211129_22034222.jpg
いつもはたいてい10時過ぎまで寝てる自分が、
5時には自然と目覚めます。早起きは得だなと思いつつ、
普段は絶対にできません(汗)。
d0211129_22051129.jpg
ダート混じりの道を選んで湖畔を進み、
木崎湖直上に延びる小熊黒沢林道へ向かいます。
キャンプ道具一式は置いたままの空荷なので軽快、軽快。
d0211129_22061588.jpg
鹿島槍スキー場までの勾配は険しいものの、
控えめに言って最高な道を進みます。
まだ肌寒いこの季節は、上りには最適です。
d0211129_22074280.jpg
さっきまでいた木崎湖を見下ろすビューポイント。
ピーカンもいいですが、低い雲も悪くないです。
去年も2回見た風景ですが、何度見ても胸がスッとします。
d0211129_22095396.jpg
木崎湖に戻って撤収してから走行再開。
撤収、つまり荷物の再収容に関しては、
Tailfinサイドバッグは大型サドルバッグよりも格段に
手早く行うことができます。
サドルバッグの場合、荷物を入れる順序やカタチの組み合わせに
気を使う必要がありますが、サドルバッグは
さほど悩まずに放り込むことができます。また、
ワンタッチでラックにつくので、サドルバッグのように
ベルトをぎゅうぎゅう締め上がる手間も入りません。
革ベルトはもちろん、中途半端な引っかけ機構が
付いてる他社すべてのサイドバッグとは比較にならない便利さです。
これはいいものだ……高いけど(汗)。

さて、この日は四人揃って
明科を経て、標高1300mの保福寺峠へ向かいます。
沿道にはちょうど田植えをしている光景が広がります。
あいかわらず雲は低く、小雨がぱらつくなか、
我々の二泊目となるキャンプ場への
旅がはじまったのです。

というわけで、続きはまた。

追伸
d0211129_22133252.jpg
模型の祭典、今夏のワンダーフェスティバルに
出展するフィギュアの本申請を済ませることができ、
胸を撫で下ろしております。
写真は、ここのところ一押しの
ダーリンインザフランキスというアニメのキャラです。
裸っぽく見えますが、ちゃんとスーツ着てます(汗)。
フィギュア作りも、自分の中で自転車と並ぶような
趣味になって数年が経ちますが、二十年以上やってる
自転車に比べると、まだまだ伸び代があるようで、
また違った充実感があるものです。



by cyclotourist | 2018-05-08 22:46 | おしらせ | Comments(5)
Commented by やすー at 2018-05-09 10:32 x
いつも拝見させていただいております。
以前はキャンプツーリングにまったく興味はなかったのですが、
恐らく編集長のブログの影響だと思うのですが
近頃気づくとamazonで「キャンプ用品」をぼーっと超長時間眺めており、
はっと我に変える今日このごろです。


ツェルトについて判らないことがあるのですが教えていただけないでしょうか?
・夏場の虫は大丈夫でしょうか?
・冬は寒くないのでしょうか?

ツェルトは重量の点で非常に魅力的なのですが、例えば蚊帳や、より分厚いシュラフを持っていくことによる重量増があるのであればテントも良いのかなぁと思っております。

お忙しい中、すみませんが何卒よろしくお願い申し上げます。
Commented by cyclotourist at 2018-05-09 13:44
やすー様
コメントありがとうございます。
キャンプツーリング、ぜひ実践されてみてください。
ご質問のツェルトについてお答えします。

・夏場の虫
「天使のスキンベープ」など最近の高性能な
虫除けを塗布しつつ、夏でも薄手の長袖インナーと
タイツを着用して肌の露出を抑えておけば、
あまり刺されたことはありません。
ツェルトの下はヒモで閉じるだけなので
開口部があるのは事実ですが、マットで覆っているので
そうたやすく虫が入ったりはしません。
昨年は夏場も含めて何回もツェルトで
キャンプしましたが、激しく虫に刺されたことは
皆無です。

・冬の寒さ
防風に関してはテントと同じくらい優秀です。
防寒・保温に関してはシュラフとマットが担うので
シュラフとマット次第で0℃前後でも快適な
夜を過ごすことができました。

ただし、中が狭くて前室もありませんので、
雨などでキャンプ地で停滞するのは不向きであり、
テントの居住性にはまったく及びません。

以上、ご参考までに。
ちなみに、
拙著『バイクパッキング入門』で詳しく
書いてますので、ぜひお読みください(笑)。
Commented by kattz at 2018-05-09 17:23 x
田村さん、こんにちは。
以前にコメントさせていただいた者です。
GWの信州ツーリングで今回は南木曽から飯田まで大平峠、飯田峠を堪能?しました。あらかじめシクロツーリストの峠特集号で予習しましたが、20キロ以上の登り(下りも)は、これが信州の峠かと思い知りました。
翌々日はこれも念願だった小熊山ヒルクライム。
名古屋から来たサイクリストと話しながら登りました。
自分はサイドバックの小径車、彼は53×23のアウター縛り。途中、恰好キメキメのランドナー先輩方に出会ったり。
ところで、田村さんは木崎湖のキャンプ場からなぜに北側からの登りを選んだのでしょうか?キャンプ場に戻るのでピストンは避けたから?
北側からのアプローチの方がキツイと思われるのですが。
ちなみに自分が行ったGW前半は天気も良く、暑かったです。
Commented by cyclotourist at 2018-05-09 21:57
kattz様
コメントありがとうございます。
信州を満喫されたようで
なによりです。弊誌が役立ったなら
うれしいです。
コース取りですが、下りの勾配が緩いほうが
安心だから、です。
上りと下りで緩急の差があって、
コース取り的に選べる場合は、
上りを急なほうにあてるのが
基本だと思ってます。
Commented by やすー at 2018-05-10 00:46 x
丁寧なご回答、誠にありがとうございました。
土砂降り以外なら大丈夫そうですね。

バイクパッキング入門を参考にしながら検討させて頂きます。
重ね重ねとなりますがありがとうございました。
<< Tailfinで2サイド温故知... Tailfinで2サイド温故知... >>