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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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Tailfinで2サイド温故知新〜愉快な仲間と信州ツーリング〜 その1

こんにちは、田村です。

ゴールデンウィーク、みなさまは
どのように過ごされましたでしょうか。
当方はかねてから二泊三日のツーリングを計画しており、
すてきなサイクリストたちと信州を満喫してきました。
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旅に目的なんか必要なく、ただの遊びではあるのですが、
あえて言えば、今回の目的は「Tailfin」(テールフィン)を試すこと。
カーボンのラックにサイドバッグを吊るす、
新しいバッグシステムです。

先日のフレッシュをご一緒したブルベの先輩が
Tailfinを使っていて、それを間近で拝見したところ、
ラックのモダンな外形と、ダボ穴などを
いっさい必要としない画期的な着脱方法に
衝撃を受けました。
WebなどでTailfinの存在は知ってましたが、画像だけだと
どうも怪しいというか、思いつきだけの非実用品かな〜と
あまり気に留めていなかったのですが、
現物を拝見して、その完成度の高さに驚きまして、
自分も購入を決意した次第です。

リア2サイドについての温故知新

自転車の後部にキャリアを付け、
後輪の左右にバッグを吊るして荷物を収める方法は、
キャンプツーリングの
もっともプリミティブなスタイルだと言えます。
メリットとしては、比較的に安価なキャリアを
使うことができ、ダボ穴(アイレット)さえあれば
どんな自転車にも採用しやすいことでしょうか。
クロスバイクや比較的安価な
ツーリング車に乗る若者系サイクリストは、
だいたいこのリア2サイドスタイルですね。
自分が十代後半にキャンプツーリングをやり始めた頃も、
このスタイルで荷を積むことが多かったです。

一方で、リアに荷重が集中するこのスタイルは、
重量バランスがよろしくなく、特に上りで
後ろに引っ張られるような印象があるため、
玄人筋には避けられてきた傾向もあります。
ランドナー系のツーリング車では
フロントフォークの左右にバッグを吊るす、
フロント2サイドのほうが一般的だったように思います。
これは、スチール系フレームの剛性が低いことも一因でしょう。
フロント2サイドなら、フレーム全体がよじれるような
ことはありませんから。しかし、ハンドリングは
格段に悪くなり、軽快感は失せます。

いずれのスタイルでも、フロントバッグを併用しつつ、
リア2サイドならキャリアの天板にも荷物を積み上げ、
フロント2サイドならサドルバッグも装備するのが
一般的だったように思います。

さて、大型サドルバッグを中心としたバイクパッキング式の
キャンプツーリングに移行していた自分ですが、
このTailfinがあれば、再びリア2サイドに戻るのも
悪くないかと思い、メーカーのWebサイトから購入しました。
イギリスのベンチャー企業のようですが、
日本に代理店などはなく、今のところ直販しか利用できません。
待つこと二週間程度で届いたのですが、
インボイスに不備があって税関で止められたりして、
余計な手間もかかりました。
ラックとふたつのサイドバッグの価格は、日本円で6万円弱。
かなり高価な製品ですが、
ダボ穴がないロードバイクでも完璧に
装着できる性能を期待して、意を決した次第。
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自転車用品としては珍しいほど
洗練されたパッケージに入ってます。
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カーボン製のリアラック。
樹脂製の短いフェンダーが付属します。
従来のリアキャリアのような天板や左右の枠がないため、
非常にコンパクトです。
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ラックの下端はアルミ製。
自転車に固定するためのクランプがあり、
バネで抑えられているピンを引くと
開きます。ガタ付きなどが一切なく、
非常に精度が高い造りです。
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左右に軸が延びた、
専用のクイックシャフトが付属します。
これが、本製品の肝だと思います。
購入時には、クイック用かスルーアクスル用かを選びます。
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こんな感じに、エンドの左右に軸が突き出し、
ラックを固定するための台座となります。
フレーム形状やダボ穴など小物の有無に
まったく左右されません。
VIVAには、エンドに挟んでダボ穴を追加できるパーツがありますが、
それに比べてもTailfinのシャフト交換式は圧倒的にスマートで、
これ以上ないほど強度的にも優れます。
なんでこの方法を我々日本人は
思いつかなかったんだろう……と
悔しくなるほど優秀です。
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ラックを装着。
クイック延長軸の外径とクランプの内径が
絶妙に揃っているので、吸い付くように固定できます。
ラックの上部に見える、前後方向に伸びてる短い棒が
バッグの取り付け部です。
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ラック本体から前方に延びたアームを
シートポストに固定します。こちらはバンド式で
少々ゴツい見た目ですが、機能は問題なし。
ラックの下部左右と、このアームの計三カ所で
自転車に固定する訳ですが、まったく工具不要で
慣れると10秒ほどで着脱できます。
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専用の防水バッグ。容量は22リットル。
開閉はロールアップタイプで、オルトリーブなどでも
おなじみの方法。
自分が選んだのは軽量タイプですが、
丈夫さに重きをおいたタイプもあります。
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取り付け金具やショルダーベルトが付属。
Tailfin以外のキャリアに付けるためのアダプタ(シム)も
用意されています。
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カムが付いたレバーによって、
ラックをくわえる一対のクランプが開閉します。
ここも非常に精度が高く、スムーズに動きつつガタもなし。
新しい製品なのに、長年多くのユーザーに使われて
改良されてきたかのような高い完成度です。
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ラックに装着した状態。
今までのサイドバッグは馬鹿じゃないのか? と
軽く目眩がするほど簡単で完璧に装着できます。
帆布で革ベルト式の古色蒼然なサイドバッグはもちろん、
オルトリーブなどの現代的なバッグに比べても
はるかに優秀です。
考え方からして違います。
これまでは、キャリアとバッグを別々のメーカーが作り、
それを当たり前のこととして受け入れてきましたが、
そんなんじゃダメなんだと実感しました。
汎用的であることはシャフトの台座で提供しつつ、
専用のラックとバッグの組み合わせで
完璧なフィッティングを実現しているのです。
目からウロコが落ちます。

惜しむらくは、期待したほど軽くないこと。
カーボン製のラックは300gほどとさすがの軽さなのですが、
バッグが意外と重く、取り付け金具込みで800gに達します。
内部の樹脂製プレートがごついのです。
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バッグには、ポケット付きのライナーが付属。
これを外すと120gほどの軽量化になります。
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ますます真っ黒になった我が愛機。
ラックとバッグふたつで重量は1700g。
これで公称容量は計44リットル。
容量1リットルあたり38g、ということですね。

ちなみに、これまで愛用してきた
オルトリーブの大型サドルバッグ、シートパックだと
重量456gで容量16,5リットル。
容量1リットルあたり27gになります。
こちらの場合、フロントバッグを追加して
容量を補う必要がありますが、それを加味しても
重量比では大型サドルバッグ式のほうが有利です。
シートパック+フロントのアクセサリーパックで
3万円なので、価格的にも優れてます。
つまり、Tailfinは高価で重い製品、という見方も
できます(汗)。
使い勝手に関しては、後述していきましょう。
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キャンプ道具をセレクトしました。
ツェルトと軽量シュラフ、軽量マットを軸にしつつ、
折りたたみのイスとテーブルを加えて
自分的には快適志向を高めました。
今回は二泊三日ですが、食料と燃料は現地で調達するので、
経験的には一ヶ月以上の
旅を続けることも可能です。
さすがに2サイドバッグの容量は圧倒的で、
これらを入れてもスペースがあり余ります。
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よって、普段はあまり使わない
大きめのクッカーとガソリンバーナーを追加。
これらがあるとキャンプ場での宴会を
充実させやすいのですが、無駄と言えば無駄。
あっという間に1kgくらい増えてしまいます。
バッグの容量に余裕があると、ついいろんなものを
持ちたくなるんですよね……。
サドルバッグは容量が限られているからこそ、
道具の軽量化・コンパクト化を
追求できるとも言えます。
とりあえず、今回はTailfinに6kg近い荷物を
突っ込んで旅立つことになりました。

妙に長くなってしまったので、
続きはまたあらためて。

追伸
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あいかわらずフィギュアも作ってます(汗)。
明日(5月8日)が、次回ワンフェスの申請締め切り日なので、
それをクリアしたら、またブログの続きを書きたいと思います。



by cyclotourist | 2018-05-07 11:04 | 製作中 | Comments(2)
Commented by yoon at 2018-05-08 13:15 x
ブルベの先輩…?

いつか、ばっきーさんと3台並べましょうね。笑
Commented by cyclotourist at 2018-05-08 19:40
yoon様
コメントありがとうございます。
ブルベの大先輩じゃないですか。
もしくは人生の先輩?
テールフィン、3台並んだら
壮観でしょうね!
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