こんにちは、田村です。
お正月明けから仕事で忙しく、
すっかりサイクリングもご無沙汰しちゃいました。
しかし、それも先週で一段落しましたので、
かねて実行の機をうかがっていた
参加してきました。
詳細はリンク先を見ていただければ分かりますが、
東京および周辺の65駅に設置された
スタンプを集めるラリーです。
そして私の場合、当然ながら自転車でめぐることを
考えたわけです。
ラリーのエリアマップ。あらかじめ入手しておいた
スタンプ帳に記載されています。
北端は赤羽駅、南端は羽田空港、東端は茨城県の取手駅、
西端は西荻窪駅となっており、
この範囲内にあるJR駅の大部分がスタップ設置駅となります。
これを広いと見るか、狭いと見るかは人次第でしょうが、
駅の多さは圧倒的です。
フツーは「都区内パス」という、おとな750円の
一日フリー切符を使うらしいですが、
自転車でめぐったって問題ないでしょう。
そのほうが単純に面白そうですし、
一部を除いて駅間距離が短いので、
もしかしたら自転車のほうが効率よく
スタンプを集められるかもしれません。
まずはルートを考えます。
エリアマップを俯瞰すれば一目瞭然ですが、
65駅の立地はふたつに区分できそうです。
ひとつは、中央線〜常磐線の各駅が並ぶ横のライン。
もうひとつは、山手線+αの環状ラインです。
本来、65すべての駅を一筆書きで結ぶことが
できればサイクリング的には効率がよいのですが、
ちょっとそれは難しそう。
そこで、上記のように二分割し、
二日間でまわるルートを考えました。
初日はこちら。
西荻窪駅から取手に向かい、32駅を制覇します。
当初は取手スタートを考えたのですが、
この季節は西風が常なので、それを利用できる
西荻窪駅スタートとしました。
新宿周辺と上野・秋葉原周辺の駅も含みます。
中盤までは2、3kmごとに続々と駅が現れるので、
スタンプを荒稼ぎできます。その分、
停車時間が増えそうです。
後半は駅間距離が伸びるのでルート選択の余地が
増えますが、国道6号など自転車向きでない
幹線道路が多いエリアなのが悩ましいところ。
なぜ茨城県の取手駅が含まれているのか謎でしたが、
この駅までJR東日本の東京支社管轄とのことで、
その関係なんでしょうね。
都区内パスのエリア外なので、JR東が儲かるのかも?
ルート設計時のポイントは、スタンプ台設置改札に近い
駅の出入り口を経由することですね。
特に大きなターミナル駅だと重要です。
スタンプ台の設置場所はWebで分かります。
こうして考えたルートは、だいたい距離80km。
32駅で必ず停車時間が生じるので、
まあこのくらいが穏当な距離でしょう。
始発から終電まで、駅が空いてる時間を丸々費やすなら
二日目は33駅をめぐります。
駅数と走行距離は、両日ともほとんど同じようにしました。
さて、実行にあたって最大の懸念事項は、
スタンプ押印時に自転車をどこに停めるか? です。
特に、改札が地下や高架上にある駅だと
自転車を離れる時間が相応に長くなるため、
ちゃんとした駐輪場に停めないと不安です。
さりとて、ひと駅ごとにそんなことをしていては、
時間が過ぎるばかりで全駅制覇は遠い夢、です。
これを解決するには、二人で走る必要があります。
一人が自転車のそばにいて、もう一人が
スタンプ帳を持って押印しにいくわけです。
そこで、おなじみ(?)トシさんにお声がけしたところ、
「行きたい」とおっしゃってくれました。
彼は自分以上のガンダムフリークでもあり、
最近は、ラブライブ!のキャラを
ガンプラで再現するという芸風(?)を確立している
希有なモデラーでもあります。
土曜日の9時、西荻窪駅に集合。
自分は自宅からほど近いので自走、トシさんは輪行。
ご覧のように残雪が思いのほか多いです。
空気も肌を割くような冷たさでしたが、
全駅制覇の野望に燃える我々には
むしろ心地よく感じられました。
スタンプ帳とスタンプ台。各駅にキャラクターかモビルスーツが割り当てられてます。西荻窪駅はワッケイン。「寒い時代〜」のセリフがこの季節にぴったり。スタンプ台にはキャラの説明と、駅の意気込みなどが
書かれており、なかなか見応え・読み応えがあります。
スタンプ帳は、クリアファイルに入れてフロントバッグに
収めましたが、出し入れ・持ち歩きの便を考えると、
サコッシュのようなものに入れて身につけたほうが
各駅のキャラ・モビルスーツは、アンケートのうえで
抽選で決めたそうですが、なかには「8位までの希望に入ってなかった」とか、
明らかに不本意なモビルスーツを当てられた愚痴を書いてる
パネルもあったりして、微笑ましいです。
ちなみに、アンケートで一番人気だったのは
シャア専用ザクだったそうです。
ギャンが割り当てられた金町駅。駅員さんが作ったガンプラが展示され、ノリノリの様子。柏あたりで日が暮れ、利根川を越えて初日ゴールの取手に着いたのは18時半くらい。スタンプ停車と無数の信号ストップのおかげで思いのほか時間がかかりました。しかし、予定どおり32のスタンプを集め、
かなりボリュームのある達成感を味わうことができました。
そして、駅ビルのサイゼリア飲みでのどを潤した後、
輪行で帰宅したのでした。
翌日も9時集合。
赤羽をスタートして、せっせとスタンプを集めます。
十条駅のセイラさん。このセリフ、いまではセクハラかつパワハラと呼ばれるかもしれませんな。車両基地で知られる尾久駅はボール。トシさん的に妙にツボだったらしく、
ボールの旧キットが欲しいとつぶやいてました。
一番人気のシャアザクを射止めたのは巣鴨駅。
どの駅も普段は利用しないので新鮮。
昔の記憶とまるで違うリニューアル駅も多く、
年をとるわけだぜと痛感することも。
スタンプを押していく人は、自分たちのように
不惑過ぎと見受けられるオッサンが多かったですが、
お子さん連れの女性や若いカップルもちらほら。
ガンダムは世代を超えた文化です。
池袋にある旧知のプラモ屋さんに立ち寄り、トシさんご所望の旧キットボールを購入。「旧キットのボール、珍しいんですよ」と
妙に胸熱なトシさん。つられて自分も買いました。
最近、一部で旧キットが人気なのです。
渋谷駅がこんなことになるとは……。
ガンダム屈指の雑魚メカがザクレロです。
メジャーな駅では割とメジャーなキャラかモビルスーツが見受けられ、
本当に抽選で決まったのか? と疑問も湧いてましたが、
渋谷がザクレロ、という事実を見たら、
ガチで抽選したんだなと実感しました。
微笑ましい。もう19時を回りましたが、
これで終わりじゃありません。
秋葉原に設けられたゴールセンターへ。ここで全駅押印したスタンプ帳を見せると、その証明であるホワイトベースのスタンプと、JR仕様の特製ガンプラがいただけるのです。ジワジワ達成感が湧いてきて、
なかなかよい気持ちに浸ることができました。
そして驚いたことに、妻子が思いのほか
「すごいね」と感心してくれました。
何キロのブルベを走ろうが、日本縦断しようが
「ふ〜ん、だから?」くらいの薄い反応だったのに……。
やはりガンダムは偉大、なのかもしれません。
このスタンプラリー、2月27日までやってます。
ガンダム好きのサイクリストには
手放しでお勧めです。
ちなみに、毎日1000人くらいが全駅制覇を遂げて
ガンプラをもらいにきてるらしいです。
数に限りがあるので、欲しい方は早めに実行したほうが
よさそうです。
必ずしも自転車で回る必要はないですが(当たり前)、
東京というつかみ所のない巨大都市が、
たくさんの駅とその賑わいで成り立っていることを
肌で実感できました。
疲れが翌日にき〜っちり残るほど、
走りごたえもありましたよ。