こんにちは、田村です。
今年もよろしくお願いします。
ようやく自転車に乗れるようになったものの、
冷える朝晩は足が痛むので乗りたくないです。
すると、必然的に朝早くスタートできないので、
遠くへ走りに行くことができません。
そして、もう少し日が高くなる時間まで
プラモでも作ってようか……となり、
結局は終日プラモを作ってる……そんな
ゆく年来る年なのでございました。

作ってるプラモはこちら。
ヒコーキのプラモを作るのは
20数年ぶりかもしれません。
しかも、フランスのレシプロ戦闘機、
モラーヌソルニエMS406という激渋の選択。
昔は「モランソルニエ」って言っていた気がしますが、
とにかくフランスのプロペラ機を作る時がくるとは
夢にも思いませんでした。
きっかけは、ご多分にもれずアニメなのですが(汗)。

先頃大団円を迎えた
感動の一大巨編、『終末のイゼッタ』に
モラーヌソルニエが登場していて、しっかり
アニメバージョンのキットが発売されたのです。
劇中設定では「エクセ(魔女の)・モラーヌ」と
呼ばれています。
このアニメには心底参ってしまって、
写真のようにフィギュアを自作したり、
ブルーレイを買ってしまったのです。
で、ここにエクセ・モラーヌも一緒に飾りたいなと思って、
苦手意識のあるヒコーキプラモに手を出したわけです。
もともとヒコーキは大好きなのですが、
プラモデルとなると、下地処理や塗装が
戦車とは比べ物にならないほど難しい印象があります。
しかしもはやそんなことは言っていられません。
版権プラモデルも戦時国債みたいなものですから、
買わねばなりませんし、買った以上、完成させるのが
国民の義務と言うものではないでしょうか……
本作は、先の欧州大戦を舞台のモチーフにしていて、
マニアックな飛行機や戦車が出てくるのです。
あと、視聴者を「親愛なる国民諸君」と呼んだり(笑)。

1/72スケールなので、
機体自体は手のひらに乗るくらいの小ささ。
それでも3400円もするキットなのですが、
その理由はオマケ(というかヒコーキがオマケ?)の
フィギュアにあります。

1/35スケールのイゼッタ様。
レジン製キットです。トレードマークのライフルは
ホワイトメタル製。

1/35スケールなのに
超絶の精巧さ。このまま1/8に拡大しても、
自分が作ったイゼッタ様よりデキがいいです(汗)。
1/72スケールのヒコーキプラモに、なんで
1/35のフィギュアが付くのかは若干の疑問も
ありますが、これだけでキット価格の価値はありますね。

作り出すと、意外と手間がかかります。
不要なモールドを削れとか、ここを埋めて
こちらを空けてなど、劇中仕様に近づけるための
追加工作を要求されます。

コクピットはいたってシンプル。
シンプルなのは作りやすいから大歓迎なのですが、
パイロットが付属してないのは寂しいところ。
今回、アニメのオープニングに出てきたように
飛行中のシーンを再現したいので、
パイロットは必須。そこで、レジン片とエポパテで
適当にでっちあげ。1/72なので小指の先くらいの
サイズしかないですし、過去のガルパン戦車で
「載せるフィギュアはほとんど見えない」という事実を
痛感したので、まったく手抜きのパイロットフィギュアでも
それらしく見えさせすれば用は足してくれるでしょう。

ヒコーキプラモを敬遠してた
最大の理由が、スジ彫りの再現です。
合わせ目とか、加工箇所で消えてしまった
凹モールドを再現するのがスジ彫りです。
戦車とかガンブラだと、そうしたスジ彫りを
しなくていい部品構成になってるのがほとんどですが、
曲面にパネルラインがあるヒコーキの場合、
ある程度の完成度をめざすとスジ彫りがかかせないです。
今回、専用のカッターとガイドテープを使ったのですが、
やはりキレイに彫れません。
苦手だから避けてる、だから上手くならない、そしてますます
避けてしまう……という悪循環を断ち切るためには、
もっとひんぱんにヒコーキプラモを作らないとダメですね……。

オープニングでバンクしてる
シーンがカッコいいので、それを再現するために
エルロンを切り離し、左右とも角度をつけます。

おおむね精度の高いキットですが、
主翼と胴体の合わせ目に
目立つ隙間ができてしまいました。
自分の組み方が悪いのかも知れません。

プラ版で埋めます。
こういう作業はちっとも苦にならないのです。
とにかく、スジ彫りさえなければ……。

機首下面など、カーブ箇所で
生じた(というか消えた)スジ彫りは
エッチング刃で再現を試みるも、
かえってキズを増やしただけのような(汗)。
技術はもちろん、工具の吟味も必要な工程ですね。

飛行状態での展示に備え、
下面に穴をあけておきます。
機体が傾くように、アクリル棒が
斜めに入るようにしました。

どうにかこうにか組み立てを完了し、
塗装に入ります。

白とブルーのストライプが入る、
なかなか凝ったカラーリングです。
白帯はデカールが付属してますが、
ここは塗装で再現してみます。まずは
隠蔽力の強いクールホワイトを塗り、
次にブルー、機体下面のグレー、上面のグリーンという
順で塗っていくことにします。

風防枠もマスキング。
マスキングは面倒ですが、
きれいに塗り分けられた時は快感なので、
けっこう好きな作業かも知れません。

せっせと手を動かし、
機体の基本塗装が完了。
フランス機らしいというか、
センスのある配色だと思います。自分の調色だと
ちょっとヘンになってしまいましたが、
エイルシュタットブルー、エイルシュタットグリーンなどと
銘打って、専用塗料を出してほしいくらいです。

片方のタイヤの部品を
紛失してしまったので(汗)、
針金とプラ棒で代替品を作りました。
これ一個で部品請求するのも時間とお金が
もったいないですし、今回は翼内に収めるので、
こだわるところじゃないと判断しました。

いまいちピッタリ収まりませんでしたが、
自分的に満足できるレベルにはなりました。

飛行シーンで飾るので、
プロペラを回転させたいところ。
本来ならモーターを仕込んで回すのが
真摯な態度だと思われますが(?)、
塩ビ版を丸く切り出して、なんちゃって
回転状態を再現します。

3枚ペラにあわせて
当て紙をして、エアブラシで
スモークな黒を吹けば、擬似的に
回転状態を再現できる……はず。

イゼッタのフィギュアに次ぐ
本キットの魅力が、このデカール。
特にエイルシュタットの国籍マークは複雑なので、
自作しないですむのは大きな魅力です。

透けもなく素晴らしい
発色のデカールです。
貼って乾燥後、クリアを吹きました。
悩んだのが、デカール貼りとスミ入れの順番です。
スミ入れしてからデカールを貼ったほうが
デカールを傷つける可能性がありませんが、
デカールを貼り、クリアを吹いてからスミ入れしたほうが、
全体のトーンが揃うと思います。
そこで、今回はデカール貼りを先行し、
しっかりクリア(半光沢)を吹いてから、
スミ入れなどを行うことにしました。

尾翼を持ってクリアを吹いていたら、
いつの間にか手元にも吹き込んでいたようで、
べったりと指紋がついてしまいました……。
目眩がするような失態ですが、
ここで投げ出すわけにはいきますまい。

ペーパーで指紋の凹凸をならし、
再びエイルシュタットブルーを吹きました。
幸い、さほど粗は目立たなくなりました。
そしてクリアを吹き直してから……

十分に乾燥時間を設けるため、
プチサイクリングに出かけました(笑)。
池袋〜戸田橋〜彩胡を荒川サイクリングロードで
往復。およそ40kmの道のりから帰ると
4時間近く経過。
河川敷のサイクリングロードは単調なので
あまり好きではないのですが、なにより平坦なので
いまの自分には有り難い存在です。
心身ともにリフレッシュして、
エクセ・モラーヌの仕上げに取りかかります。

スミ入れ。かなり繊細な凹モールドですが、
専用のスミ入れ塗料のおかげで
スーッと気持ちよく流れていきます。
(自分が彫り直したところ以外は……)

はみ出たスミを拭き取りつつ、
適当な加減で拭き残して、汚しも兼ねます。

ここまで半光沢、しかも
下地と吹き方が悪いので
へんなツヤが出て安っぽいのですが……

つや消し分を多めにした
クリアを吹き重ね、光沢を抑えました。
かなりいい感じになったと自画自賛のひと時(笑)。

タミヤのウェザリングマスター。
これで経年変化のような
塗装の退色やスス汚れを再現したく思います。

各パネルの中央部に
ライトサンドをこすりつけ、さらに
機銃口や排気管周りには、キャラメルとスス色を
こすりつけました。このウェザリングマスターは、
半練り状態のパステルのような塗料ですが、
ローリスクでハイリターンが期待できる
秀逸なメイアップ剤ですね。

パイロットも塗装完了。
こいつを着座させ、キャノピーとペラを接着すれば
完成。
もう脳内では、オープニングどおりに仕上がった、
渋くてカッコいいエクセ・モラーヌが飛び交ってます。
完成が目前になった時の高揚感は、
模型作りの大きな醍醐味ではないでしょうか。
しかし、先の指紋付着に懲りたこともあり、
常に慎重であらんとする自分です。
この完成間際でも、浮かれたりしてはダメです。
あとひと手間、最後に翼端灯の塗装を
残しておいたのです。ここのツヤが消えていたり、
汚れて曇っていたのでは画竜点睛を欠きますから、
手間を惜しまず、ちゃんとマスキングして、
まさに画竜点睛のひと吹きをエアブラシで行います。
そして、しっかり乾燥させてから、
最後のマスキングテープを剥がします。
これで、本当に完成。感動の一瞬……

デカールがマスキングテープに
持っていかれちまった〜。
いちばん大切なマークが……。
こうして、エクセ・モラーヌの完成は
遠のいたのでした(泣)。
とりあえず、説明書に記載されてる
部品請求カードを利用して、デカール(1000円)を
購入したいと思いますが、
クリアを過信してはいけないことと、
やっぱりデカールはなるべく最後に貼るべきだと
いうことは身に染みました。
痛い経験ほど、価値がある。
ーー田村浩(骨折はもうやだけどね。汗)