こんにちは、田村です。
曲がりなりにも自転車に乗れるようになると、
どうしても以前の基準で
プランを考えたくなります。
大洗へ自走で行くとか、伊豆を縦走するとか……。
しかし、まだそんなアクティブに走れる状態では
ないことは重々承知しておりますので、
近場サイクリングを模索しております。
以前、敬愛する四国の先輩サイクリストである
ジェームス氏が、『シクロツーリスト』誌に
「近場サイクリングは小ネタに限る」という
名文を寄せてくれたことがありました。
当時もなるほどとうなったのですが、
今はいっそう身に染みます。
輪行できるか微妙ですし、ビンディングも使えない身では
遠隔地でのロングライドは難しく、
さりとて自宅の近郊でモチベーションを保てる
サイクリングを実践するというのは、意外と
難しいな……と、実感している今日この頃。
そこで、実践していなかった小ネタ訪問を目的に
サイクリングを試みることにしました。
小ネタの王道(?)としては、
名所旧跡やグルメがふさわしいと思いますが、
根がオタクな自分としては、へんなスポットを目指したいと思います。
選んだ目的地は、「大慶園」(DAIKEIEN)。
千葉県は市川市にあるアミューズメント施設、らしいです。
何年か前にネットで知ったのですが、
そこにはF-15戦闘機の残骸が展示されているとか……。
現役の主力戦闘機がアミューズメント施設に?
しかもそのF-15がいわくつきの代物で、
1995年に友軍相撃で墜落した機体らしい? のです。
ネットで検索すれば無数にリポートが見つかるので
興味ある方は調べてみて下さい。

こんなコースを考えました。
ルートラボで自分が走るコースを
計画するのも半年ぶりです(汗)。
池袋から目的地までは、ほぼ最短経路で約30km。
同方面へは、大洗や我孫子のマキノさん詣でのために
何度も走ってますが、国道6号が走りづらく、
さりとて他に走りやすい道もないのが悩ましいところ。
松戸在住のサイクリング仲間も
「いい道? ないですね」と言ってるくらいですから(汗)。
とりあえず、なるべく脇道をつないで
市川へ向かうことにします。
復路は、さすがに同じルートは飽きるので、
思い切って浦安方面へ南下して
葛西臨海公園から、いわゆる荒川サイクリングロードに
出たいと思います。
アニメ「ろんぐらいだぁす!」で、ヒロインたちが
葛西臨海公園スタートで荒川CRを走ってるのを見て、
ちょっと追体験したいなと思ったのも理由(照)。
往復で80kmになりますが、復路はショートカットも
できますし、「やってみなくちゃわからない」ということで
実践することにいたします。

思い切ってスポルティーフを起用。
サドルをまたぐ時、一本足で立つことになって
少々足が痛みますが
(BD-1はフレームをまたげるので、痛みにくい)
停止時にフレーム上に降りる分には大丈夫そう。
ビンディングも試したのですが、
やはり外す時に足が痛むので、
シルバンツーリングペダルに替えました。
スポルティーフに大柄なペダルは似合わないと思いますが、
この際いたしかたありません。
前後バッグが標準仕様の本車なので搭載量に余裕があり、
念のため、輪行袋を入れましたが、
使わないことを祈るばかり。
こんな準備に時間がかかり、
走り出したのは11時すぎ。

走りはじめてしばらくは、
どこへ向かっても信号が多いので、
停まるたびに慎重に足を着きます。
さすがに車道を走りますが、池袋から都心へ向かう道は
路側が広い道が多いので助かります。
一方で、道行く自転車の挙動には
緊張を強いられることが度々……。
歩道を進んでいるかと思えば、
後ろを確認せず急に車道へ出てきたり、
赤信号の度に歩道に入って信号を無視したりして
(歩道なら信号無視してもいいと思ってる?)
え〜、都内の自転車走行マナーって
こんなに悪かったっけ? と、しばし戸惑ったのですが……
マナーの悪さを多く見かけた原因は、
おそらく、自分の走行速度が遅くなったから、です。
以前は、自然と時速25km前後で走ってましたから、
車道と歩道を行き来するような人と
同行する時間は一瞬だったんだと思います。
しかし今は、平坦な車道を走っていても
時速18km前後がせいぜい。
すると、自転車を普段使いしてる人が、
そこそこ頑張って走ってる速度と
同じくらいなのだと思います。
登りだと、もっと遅くなって
シティサイクルの人にも余裕で抜かれます。
だから、いったん目撃したマナーの悪い人が、
ずっと目に入っていて、妙に気になるんです。
ゆっくり走ることで見えてくることがある、
とは、よく耳にしますが、
ゆっくり「しか」走れない現状としては、
それで見えてくることは必ずしも
楽しいことばかりじゃないですね。

どんなに遅くったって、
走り続けていれば、先に進むのも事実。
橋を渡り川を越えるたびに、
目的地が近づいてくることを実感します。

装備だけはブルベ並みです。
走行性能面ではデメリットもあるフロントバッグですが、
やっぱり使い勝手はよいですね。

平均時速10km(汗)で走り続け、
13時半過ぎにようやく
「DAIKEIEN」の案内看板が見えてきました。
あたりは果樹園が目につき、〜園という看板が目立ちます。
風聞では、DAIKEIENも元は梨園だったとか、
梨園の方が経営してるとか……。

ついに入り口に。
なに屋だか分からず、廃墟感が否めません。

駐車場の入り口に、
一目で分かるF-104のドロップタンク(ですよね?)と
スクリューやプロペラが吊るされてます。
「展示」と「放置」の合間のような設置。
スキュードの5枚スクリューは、どんな船の
ものなんでしょう。

続いて目撃したのは、
これもF-104の水平尾翼。

同じくキャノピー。
なんの説明板もなく、ただ吊るされてます。
駐車場は広く、けっこう多くのクルマが
停まってます。駐輪スペースもあり。

駐車場の一角にある、立体ガレージ。
ネットの風聞では、フェラーリとか
カウンタックがあるとのことでしたが、
今はがらんとしておりました。

駐車場を抜けて進んでいくと、
なんの前触れもなくF-104の機首が
ありました。

装備品は多くが失われてますが、
F-104には違いありません。

さらに進んでいくと……

風聞どおり、
F-15の機首が鎮座しておりました。
手前のF-104と同じように、
いかがわしい塗装が施されてます。

レドーム全体とコクピット前方の
外板が失われています。
一部の機材は残っており、なにがなんだか
自分の知識ではわかりませんが、
みっしりといろんなモノが詰まっていることは
分かります。

すさんだコクピット。

「US」って手描きされてます。
航空自衛隊の事故機らしいのに……。
スクラップとして払い下げられたのでしょうが、
こうしてまがりなりにも原型が想像できる
ヒコーキのカタチとして保管(放置?)してるなら、
しかるべき状況を保つべきかも。そうできないなら、
本来のスクラップとして素材を再利用したほうが
ヒコーキとしても幸せのような……複雑な気分。
なんのためにここにあるのか、不思議な
物体です。オーナーが中途半端なコレクターなのでしょうか。
いちヒコーキ好きとして、興味本位で訪れてしまったものの、
軽く後悔したような気分に襲われました。

F-104の機首とテールコーン。
喫茶スペース(?)に鎮座。

ジェットエンジン。
たぶん、F-15のF100?
こんな放置プレイなのに目立ったサビもないのが
ある意味ですごいです。
他にも数基のエンジンがありましたが、
なんだか萎えてきたので、以下、適当に。

館内はゲーム機とクレーンキャッチャーがたくさん。

タダ見するのもアレなので
艦これアーケードをやってみました。
初めてのプレイでしたが、けっこう楽しいかも(笑)。
あと、カップ麺や日用品が景品になってる
クレーンキャッチャーがたくさんあって、
ご家族連れが戦利品をレジ袋に入れて
持ち帰っているのが印象的でした。
こんなDAIKEIEN初訪問。自分としては
ずいぶんと想定外というか、超時空的な
スポットだと感じましたが、このあたりに
お住まいだったり、土地勘のある方には、
有名なレジャー施設らしいですよ。
さて、小一時間の時間と少なくない気力を喪失しつつ、
帰路につくことにいたします。

予定どおり、南下して
八幡、行徳、浦安と
旧江戸川沿いに進んでいきます。
スタートも走りも遅いため、
あっという間に日が暮れてきます。

対岸の江戸川区に渡ったところで、
コンビニで補給。
この季節、コンビニのホットスナックが
たまらないご馳走です。

葛西臨海公園に入って、
荒川(正確には中川)の河口に達したのは
16時半。分かってることとはいえ、サイクリングすると
日の短さを痛感する季節ではあります。
おかげでスキッとした夕暮れを堪能できましたが、
ここから自宅まではまだ30kmあるので
足が不安ではあります。
今回、冬物レーパン+厚手ソックス+ウールニッカに
娘のをかっぱらったレッグウォーマー(保温効果大)を重ね着し、
足の防寒には万全を期したつもり。
おかげで、寒さに起因する足の痛みは少なく、
力を込めさえしなければ痛みはありません。
一方で、お尻にはストレスを感じるようになりました。
ペダリングの反力が少ないことと(力強く漕げない)、
ダンシングが怖くてできないことで、
ずっとサドルにどかっと腰掛けてるのが
原因だと思われます。要は、お尻の痛みを
防ぐ「慣れ」のような振る舞いができてないんですね。
こういう状況だと、ブルックスB17のような
座り心地のよいサドルのほうがいいなあと思います。

けっきょく、2時間半も
ナイトランをかますことになって、
19時過ぎにようやく帰宅。
終日、風が弱いのが救いでした。
なんとか、予定どおり80kmほど走りましたが、
所要8時間とは、なんとも……。
今回の「小ネタ」は、我ながら微妙でしたが、
また何か考えて、走り出したいと思います。
ずいぶん疲れましたが、それだけに帰宅した時の安堵感と、
ビールの格別な美味しさを久々に味わいました。
やっぱりサイクリングはいいものですね〜(笑)。