こんにちは、田村です。
7月に骨折して、はや5ヶ月半。
先日の検診で、医師から
「自転車? 転んだりして折れるかどうかは、
折れる前と同じ確率くらいには回復してますよ」
と、心強いのかどうか微妙なコメントをいただきました。
レントゲン写真を見ると、まだはっきりと
折れ線が写ってる箇所もありますが、
全体的には白くモヤがかかったように見え、
骨の融合がだいぶ進んでいることがうかがえます。
最近では、杖なしでの外出も試みているのですが、
その好不調は、ほとんど天候次第です。
寒いと痛く、温かい日はあまり痛みません。
幸い本日は温かい日和に恵まれていたので、
思い切って自転車に乗ってみることにしました。
選んだ自転車はBD-1。
低床フレームなので、またぎやすく足付きがよいことと、
フラットペダルを付けているのが選んだ理由です。
MTBにするか迷ったのですが、MTBはBBハイトが
それなりに高いのでサドル位置も高く、
停止時の着地で足に衝撃が大きいかなと思って避けました。
思い切ってロードかツーリング車に乗るかとも
思いましたが、いずれもビンディングペダルを付けてますし
(外す時に折れたほうの左足をひねるのが怖い)
乗車時にフレームをまたぐ際によろけでもすると
ダメージが入りそうなので、今回は見送りました。
骨折時に乗っていたのがブロンプトンなので、
ミニベロに乗るのが少々怖くもありましたが、
そんなことを気にしていたら一生自転車に乗れないので、
BD-1で走り出したいと思います。
シューズはただのスニーカー的なもの。
相変わらず左足のむくみが消えず、
従来のサイズだと圧迫感があるので、
ワンサイズ大きなものを買い直しています。
ちなみに、自分はスカルパというブランドのシューズを
愛用していて、馬鹿のひとつおぼえのように
20年間も同ブランドの似たようなモデルを買い替えて
はきつづけています。
とりあえず自転車をまたぎ、漕ぎ出します。
自宅の前を数往復……楽しいです。
停止時にサドルから腰を降ろし、左足を着地すると
ごく軽い痛みを感じはしますが、
どうやら使い物になりそうです。
ゆるゆると走り出すと、自転車って
目から入ってくる情報量が多いな〜と驚きました。
時速2、3kmでビッコひきながら歩くのに比べると、
時間あたりの景色の変化が激しく、
その情報を処理するためか脳みそが働くのを実感します。
ひと言で表すなら、「新鮮」です。
そして楽しいです。
一方で、ハンドルとサドルの高さがほとんど
同じBD-1であるにも関わらず、
「前傾姿勢って、こんなに違和感あったっけ」とも
思わされました。手のひらや肩への荷重が重く感じられ、
足の筋力だけでなく、全身の筋力が
衰えているのかもしれません。単に「慣れ」が
消えてしまっているだけかも知れませんが、
スポーツ自転車って、やっぱり非日常的な
姿勢を取る乗り物なんだなとも思いました。
昼過ぎで小腹も空いていたので、
池袋の「はなまるうどん」へ。
讃岐うどんが好きなので(たいていの人はそうだと思いますが)
はなまるうどんは時々訪れていたのですが、
ちょうど今は「刀剣乱舞」とのコラボで
「へし切り長谷部のおうどん」なるものが提供されており、
さっそく食べてみました。
普通においしいですが、いつもはサラリーマンで一杯の店内が
婦女子で満たされていたのには軽く驚きました。
オッサンは自分ひとりだけという、極端な集客っぷり。
たしかに刀剣乱舞はアニメも面白いですし、
「長谷部のうどん」が出てきた回も素敵でしたが、
婦女子の行動力と層の厚さをあらためて実感した次第。
さて、自転車に乗れるだけで幸せいっぱいですが、
目的地もなく走るのは空しいので、
神田明神をめざすことにしました。自宅から片道7kmです。
春日通りを進んでいくと、
真砂坂が現れます。
台地上にある池袋から都心方面に向かうと、
必ずどこか一カ所は坂があります。
たいした坂ではないのですが、坂は坂。
不安もありましたが、BD-1の軽いギヤ比の
おかげで遅くとも難なく登ることができました。
ペダルを回す分には、ほとんど違和感はありません。
しかし、停止で着地すると、やはり痛みます。
正確には、発進時に痛みます。
着地の衝撃はほとんどないようにしてますが、
足を上げる時に血行が変わるのか、少し痛むのです。
そんなわけで、次は信号ストップが少ない
郊外を走りたいなあと思いましたが、
輪行で自転車を担いで歩くのはまだ不安もあり、
ぼちぼちと試していくしかありません。
無事、神田明神に到着。
お参りして怪我の完治を祈りつつ、
帰路につきました。神田明神は、あいかわらず
ラブライバーとおぼしき方が散見されましたが、
「こち亀」とのコラボも行われていました。
ここ5ヶ月、自転車に乗れないことで
ほぼ正真正銘の引きニートでしたが、
ようやくそんな状態から抜け出すことができそうです。
今では杖なしで外出もしてますが、それでも
足を引きずりながらのヨチヨチ歩きです。
それに比べると、自転車の快適なことと行動力の広さに
あらためて驚き、かなり感動してしまいました。
たった片道7km、しかもシティサイクルにも
抜かれるようなスローペースでのサイクリングでしたが、
とても胸がときめく時間でした。
これから少しずつ、走る距離や時間を
伸ばしていきたいと思います。