こんにちは、田村です。
西住姉妹のフィギュアに目処がついたので
(妥協したとも言う)
今度はIV号とティーガーを進めます。
自作とプラモ、交互に作ると
気分が変わって新鮮です。
IV号とティーガーとも、ガルパン仕様に
近づける改修を終えていましたが、
もうひとつ、いじりたいところがあったのです。

最終的に、こうしたいわけですが、
ポンと置いただけでは接地感が
乏しく、文字通り置いたように見えます。
劇中どおり、ガーッと下ってるように見せたいわけで……

そこで、このように
転輪が上下して、地面に接してる履帯が
波打っているようにしてみました。
本来なら、サスペンションアームの角度変更など
大規模で面倒な加工が必要になるところですが……

ばっさりと、転輪の車軸を
切り落として履帯を曲げただけ(汗)。
ジオラマに接地するのでサスペンションは
ほとんど完全に見えませんから、こうしていくつかの
転輪の位置をフリーにして、履帯に接着しました。

IV号は履帯と転輪を一体に。
ティーガーのほうは、千鳥格子状に
組んでしまうとリムゴムが塗れなくなってしまうので、
面倒ですがひとつずつ塗ることに。
家にあった竹串をぜんぶかっぱらって、
塗装開始。まずはすべてをジャーマングレーで塗り、
それをリムゴムと履帯のベース色としました。

ティーガーの転輪は、ひとつずつ
サークルカッターで切ったマスキングテープを貼って、
リムゴムを隠して本体色の塗装に備えます。
面倒なようで、まあ実際に面倒なんですが、
内側にくる転輪は片側しかマスキングしなかったりして、
けっこう手を抜いてます。
さて、まほティーガーの車体色は比較的明るい
ダークイエロー的な色合い。一方のIV号H型仕様は
錆び止め塗装のような暗い色合いです。
そこで、両者で塗装方法を変えてみようと思いました。

ティーガーは、まずレッドブラウンで
全体を塗装。これが影色となります。
入院中にさんざん読んでいた『アーマーモデリング』誌で
紹介されていた塗装手順です。

車体色を調合しますが、
けっこう複雑な色味のようで、印刷物や
モニタで見る、まほティーガーのイメージに
近づけるのがなかなか難しく……。うっかりすると
生のダークイエローで塗っちゃいそうですが、
それよりは赤みが強く、迫力を感じさせる色味です。そこで、
ダークイエローにサンディブラウン、ウッドブラウン、
そして白をまぜたり黒をまぜたりして、試行錯誤。

写真ではずいぶんと寒色っぽく見えますが、
肉眼ではもう少し赤みも感じます。
苦心して作った車体色を、
かなり薄めて吹き付け。凹部やエッジに下地色を残すように
吹き付けていきました。
フリーハンドで吹いたので適当ですが、本来は、
面ごとにマスキングして、明暗をちゃんと再現すべき
なのでしょうか。
それでも、なんとなく立体感が演出されて、
自己満足できるレベルにはなりました。

IV号は塗装前に履帯の摺動を
再現してみましたが、
ティーガーは塗装後に。
こちらは複数の転輪を同じ軸に通して組む必要があるので、
車体の軸をペンチで切り落とした後に
(このキットはシャーシがダイキャスト製)
プラ棒を接着、サス沈み込みをなんちゃって再現。

転輪と履帯をセットし(けっこう大変)
両者を瞬間接着剤で強引に接着。
マスキングテープやスタイロフォームの切れっ端を
利用してカタチを保持させ、しばし放置。
IV号に浮気します。

こちらの下地は、白に近いグレーで
全面を塗ってから、凹部やエッジを
ジャーマングレーで細吹き。ティーガーとは逆に、
下地で陰影を準備しておくわけです。
これは、BW塗装法とか言われてるようで、
アーマーモデリング誌で知ってから、
試してみたいなあと思っていたのです。

IV号の車体色も不思議な色味ですが、
艦底色にダークイエローや白を
混ぜて調色しました。こっちのほうが、
イメージに近い色をすんなり作ることができました。
最近はさんざん塗装もしてきたので
(おもにフィギュアですが)
手持ちの塗料もそこそこ揃っており、
今回は一色も塗料を買ってません(汗)。

車体色の基本的な塗装が
終了したIV号とティーガー。
下地の塗り方がそれぞれで違ったので、両車で
雰囲気が違いすぎると困るなあと思ってましたが、
意外と統一感があるような……。
車体色の明度によって、下地の塗り方を
変えるのは有効ですね。

戦車プラモで面倒なのが、
こうした車外装備品の塗り分けす。
ティーガーはCGのカロリーを減らすためか
装備品がほとんどありませんが、
IV号のほうはいっぱい積んでます。

金属部は黒く塗ってから
銀色をエッジにこすりつけ、
木製部はタンで塗ってから、
アクリルのブラウンをぺたぺたと。
このあたりは筆塗りですが、エアブラシより
手間はかかるものの、シンプルな道具で手を動かすのは
けっこう楽しいものですね。

車体に接着。
接着剤がはみ出たりしてウッとなりますが、
塗り方からして車体色はレタッチが難しいので、
まあ適当に。ちなみに、写真のシャベルは、
キット指定とガルパン仕様では前後が逆です。
我ながらよく分かってる感が出て、自己満足(笑)。

大戦中の戦車らしい装い。
日曜大工がこなせそうな工具類です。
現用戦車はこうした車外装備品が
あんまり付いてませんが、どっかに
内蔵しているんでしょうかね。

さて、フィギュアと並んで
ガルパン仕様の難関である
マーク作りに挑戦したいと思います。
だいぶ前に買っておいた、デカール用の
プリント用紙を発掘しましたが、ベース紙がクリアでした。
インクジェットプリンタは白が打てないので、
白地の用紙じゃないと使い物にならないかと……。

思い切ってというか割り切ってというか、
普通紙にプリントしたマークを、
カッターで切り抜いてスプレー糊で貼るという
荒技に出てみました(汗)。
自分でもなんだかなあと思いましたが、
意外と不自然じゃない!? へたなシール用紙を使うより、
普通紙のほうが薄いですし、切断面を黒く塗れば、
意外と段差も目立ちません。
なんといっても、何枚プリントしても苦になりません。
カッターで切り抜くのは面倒ですが……。

ディティールに追随するような
貼り方はできないので、該当箇所の
ボルトはあっさりと削り落としました。
この割り切りというか適当さが、模型作りにおける
自分のモチベーション維持方法であり、限界でも
あるなあ〜と、自覚はしております。
こだわりがソコソコまでなんですよね(汗)。

軽くスミ入れして、
両車ともひとまず完成。
この二台が揃うだけで胸が高鳴ります。

1/48スケールなので、IVのほうは
ほとんど手のひらサイズ。
この小ささで十分な精密感を見せるとは
さすがタミヤだなあとあらためて思います。

シュルツェンが半減してたりするので、
妙に歴戦のツワモノ感を出してますね。
ちょうどシュルツェンがない箇所に
自作したエアクリーナーとアンテナケースが見えるので、
うれしく思いつつも、もっとマジで作るべきだったと軽く後悔も。

ティーガーはさすがの迫力。
海の大和、空のゼロ戦、そして陸のティーガーが
プラモデルの大鉄板ですが、やっぱり文句なしに
カッコよくて強そうです。
車体側面とフェンダーは、劇中での
ダメージをなんとなく再現しております。
履帯の下側が波打ってるので、平面に
置くとちょっとヘンではありますが(汗)。

車外装備品をほとんど
外した状態ですので、
ずいぶんとすっきりした印象。
本当は、もうちょっと汚しや塗装表現に
こだわると迫力が増しそうですが、ガルパン劇中では
そうした描写がされないので、キレイ目に
仕上げたいと思いました。
それなりに自分のイメージどおりになったので、
満足満足。
この勢いで、フィギュアとジオラマベースの
完成まで突貫したいと思います!