こんにちは、田村です。
おかげさまで原稿書きの仕事があったりして、
それなりに社会人のフリをすることができながらも
基本的にヒマな療養生活を送っております。
今日もリハビリで通院したのですが、
特に顕著な回復もなく、
時の経過しか良薬はなさそうです。
時間を使うと言えば、模型作りほど
コストパフォーマンスがよい遊びは
ほかにないのではないでしょうか。
入院中にここまで
組んでいた IV号戦車とティーガー。
タミヤの1/48スケールプラモデルです。
ドイツを代表する人気戦車ですが、もはや
ガルパンの主役メカとしてのほうが有名かも。
戦車プラモといえば、1/35というスケールが主流なのですが、
あえて小さな1/48を選んだのは、
この二台でジオラマを作りたいからに他なりません。
ガルパン劇場版の終盤で、
「お姉ちゃん、コンビネーションで行こう」のセリフから始まる
IV号&ティーガーのドリームコンビと、
愛里寿が駆るセンチュリオンとの名勝負は、
何度見返しても手に汗を握ってしまうシーンです。
どうやってジオラマを作るかというと、確たる成算が
あるわけではないのですが、読み散らしたプラモ雑誌からの
知識と思い込みで突貫したいと思います。
フュギュアもプラ版細工の1/8 CV33も、
こんな楽観的なノリで始めたらなんとかなったし……。
しかし、この楽観的な甘い読みは実生活でも顕著らしく、
今回の骨折も一例ですし、妻には今も
「起業なんてしなければよかったのに!」と怒られてます。
閑話休題……
作りたいシーンの
イメージを固めるために、
油粘土でシミュレーションしてみます。
ひと固まりの粘土を円錐形にして……
矩形に切り出して……
あまりにも雑な(汗)
戦車のダミーを置いてみます。
劇場版のほぼラストシーン、
富士山みたいな遊具(?)から、IV号&ティーガーが
縦列で駆け下りるシーンを再現したく思います。
このように、高低差があって、しかも地形が円錐状に
カーブしているという状況です。自分の頭では
シーンを矩形に切り取るイメージが明確にできなかったので、
小さいながらも粘土で確かめた次第です。
なんとなくイメージが固まったところで
本番に入ります。
スタイロフォームという、
密度の高い発泡スチロールみたいな
素材を買ってきました。これを東急ハンズで買ってくるのが、
松葉杖ではいかに大変だったか……は、
本題に関係ないので割愛しましょう。
とりあえず、戦車が乗るスペースを切り出しました。
カッターでサクサク切り出すことができました。
カッターで1cmごとに垂直、水平に切り込みんで、
階段を再現します。
広めに作った階段に
二台の戦車を置いて、スペースを確認。
ジオラマを作るなんて何年ぶりか分からないほど
ひさしぶりですが、配置や構図を考える時は
わくわくしますね。
スタイロフォームを切り貼りして、
階段の脇につながる
斜面を造成します。
2mmのプラ版を苦労して切って枠を作り、
それにハマるようにスタイロフォームの四辺を切削。
枠にはめたら、おもむろに水で溶いた石工を塗布。
枠との隙間を埋めつつ、表面に
なんちゃってテクスチャー感をかもしだします。
先は果てしなく長そうで予想もつきかねますが、
とりあえず、イメージに近いジオラマベースが
できそうなので、プラモデルの製作に移ります。
まずはIV号戦車から。
ガルパンあんこうチームのIV号は
H型とされているのですが、各部が
タミヤのH型プラモとは異なります。
決定版的な資料本『アハトゥンク・ガールズ&パンツァー2』と、
過去のプラモデル雑誌を見たところ、
下記が大きな相違点のようです。
・砲塔キューポラ周りの跳弾板が不要
・砲塔上面に段差がない
上記は基本的に削って整形するだけなので、
入院中にやっておきました。他には
・車体と戦闘室前面に増加装甲付加
・エアクリーナーとアンテナケース追加
・リア右側にライト追加
といったところでしょうか。
もちろん、突き詰めれば無数に相違点はありそうですが、
自分が気がついたところで、なおかつ加工できそうな
ところだけ、手を入れてみることにします。
あと、ジオラマにする以上、そのシーンで
被っている損傷も再現したいところ。
砲塔と車体のシュルツェンのかなりの箇所が
愛里寿に吹き飛ばされていて、右前フェンダーや
マフラーにも顕著なダメージがあるようなので、
そのあたりも再現したいと思いました。
車体戦闘室前面の増加装甲。
キットは、ちゃんと一枚板で厚くなってる
状態を再現してますが、ガルパンでは、
薄かった装甲にもう一枚の装甲をボルト留めしてる
過渡期的なH型のようです。
そこで、もとのパーツを裏から削って薄くしてから、
0.5mmのプラ版を切り出したものを
貼付けました。ボルトは、CV33を作った時に買った
コトブキヤのボルトパーツを使用。
CV33の時は、こんな小さなボルトを使うことは
あるのかな〜と思ってましたが、余ったものを
捨てずにおいてよかったです。
ちょっとオーバースケールですが、
なかなか強そうです。
こうしたプラ版の加工物を追加する時は、
そのエッジを少し丸めておくと、周囲の部品と
なじみ、それらしい隙間もできると思いました。
キットでは予備履帯を載せる
スペースに、ガルパン仕様車では
エアクリーナーとアンテナケースを積んでます。
まずは、プラ版の貼り合わせでアンテナケースを
でっちあげて、車体に装着します。
フックは、0.1mmの銅板で作りました。金属なので
簡単に曲げることができ、プラ版よりも簡単です。
プラパイプとプラ棒などを
適当に組み合わせて、エアクリーナーの
本体を作ります。太さや長さは適当です。
これを車体フェンダー上に載せるためのラックは
アルミの0.3mm板で。以前、バーナーの
防風版を作った時のあまり素材です。
かなりいい加減ですが、
エアクリーナー周辺をでっちあげました。
ダクトは2mm径のアルミ針金です。
追加工作がほぼ終了。
だいたいの組み立てを終えました。
車体のシュルツェンは銅板に置き換えることで、
ダメージ具合を簡単に再現できました。
性格的にも技術的にも、あんまり精度にこだわれないので、
そのぶん、作業はとっとと進みました。
とりあえず、IV号はこんなところ。
ティーガーの加工が終わったら、二台いっぺんに
塗装しちゃいたいと思いますが……
しかし、このコマンダー氏を
西住姉妹に生まれ変わらせるのは、
絶望的に難しそうです(汗)。