こんにちは、田村です。
退院して半月が過ぎ、
整形外科で診察してもらってきました。
骨折って、肉眼では回復具合がまるで分かりませんね。
入院中の、ヒマで時間を持て余していた日々を思い返すと、
正直、もう二度と病院には足を運びたくないですが、
そうも言っていられません。
まずはレントゲンを撮ってもらってから、
担当医師による診察に臨みます。
我ながら眼を背けたいような
チタンプレートが入ってますが、
骨折箇所が目立たなくなってるような!?
「もうつながってるんじゃないですか?」と言うと、
「三ヶ月は絶対につながりません」と
医師に断言されてしまいました……。
よく見ると、確かに
黒い線が頸骨に写ってますね。
また、いま気づいたのですが、
腓骨(細いほう)には、プレートだけでなく
ボルトも挿入されてます。
なにはともあれ、また二週間後に診察、
と言われました。それで荷重の可否を
判断するそうです。荷重してもよくなれば、
松葉杖での歩行もだいぶ楽になるらしいです。
自転車に乗れる日はまだ遠そうですが、
まあ気長に過ごすしかありませんね。
さて、こんな今の自分でもできるのが
模型作りの有り難さです。
継続高校のミカをひさしぶりに進めたいと思います。
全体のラフな造形の
目処が立ったところで、入院してしまい、
退院後は愛里寿&みほを優先していましたが、
ここから作業再開、仕上げていきます。
通っていた
模型塾の課題作例として取り組んでいたのですが、
結局、受講中には完成しませんでしたね。
でも諦めません、できるまでは。
切り離した腕の付け根に
プラ角棒を埋め込み、ダボとします。
少しテーパーを付けましたが、こういうのって、
最終的な複製がうまくできないんですよね。
しかし、作業中に何度も着脱することになるので、
角度や位置がズレずに着脱できるように
しておくことが大切だと思います。
腕をえぐってから、
ポリパテを盛ってカラダに密着させます。
カラダ側にメンタムを塗っているので、
硬化後に外すことができ、腕にはダボが
転写されているわけです。
脚が太ましく見えたので、
関節部を中心に削り込みながら、
腱が入り組んだような外形を模索していきます。
三体前のクラーラあたりから、このあたりの
造形の大切さがなんとなく分かってきたような
気がしないでもありません。
眼の輪郭を彫り込みました。
まずはデザインナイフで筋を切り込み、
ペーパーで地道に仕上げていく箇所です。
思うように削れず、パテを盛り直すことも多いのですが、
ポリパテは硬化時間が短いので、
手を動かす時間が確保しやすいですね。
ポリパテで作るフィギュアは、このミカが初めてですが、
従来のエポパテより時間的には効率よく作業が進みます。
先ほどの腕と同じように、
首も分割してからパテ盛りして、
勘合部とえり周りを作っていきます。
こういうところは、盛りの段階で
カタチを追求できるエポパテのほうが有利ですが……
ポリパテの盛り削りでも、
次第にカタチが見えてきました。
合間を見て、服のシワなども追加。
ミカの設定画には服のシワがあまりないのですが、
まったくないのも寂しいので、軽めに再現していきます。
スカートのプリーツも、
あまりに平面的だったので、
軽く折れ曲がっているようなカタチをめざします。
軽めなドレープを
削り込んでみました。
イラストによっては、複雑に折れ曲がってるスカートが
多く見られますが、ガルパンはどれもシンプル。
フィギュアでもやりすぎないのがいいのではないでしょうか。
脚も分割処理をしてから、
靴を彫り込んでいきます。
服も靴も、あまりパテを盛り足すことなく、
削り込みで作ったほうが、プロポーションを
崩しづらいと思います。
各部を五月雨式に加工し、
なんとなく全身が整ってきました。
シンプルこのうえないポーズと衣装ですが、
その端正さが知将のミカらしい……のかもしれません。
アンソロコミックなどでは、すっかり貧乏キャラに
されてしまってる継続高校の面々ですが(笑)。
ガルパンのキャラは、
ほとんど全員、すらっとした脚を
惜しげもなく見せているのが素敵です。
きっと骨折なんてしたことないんでしょうね〜。
さて、硬化が20分ほどと早いポリパテとはいえ、
待ち時間がひんぱんに生じます。
そんな隙間に気軽に作りたいなと思って、
ひとつプラモデルを買ってきました。
マクロスΔのヒロイン、
フレイアのプラモデルです。
バンダイと言えば、初代ガンプラブーム時代から
積極的にフィギュアをプラモ化してきましたが、
出来映えの評判はさんざんだったような……。
このフレイアは今月発売されたばかりで、
時を経た現代のバンダイが誇る超絶技術が
結集したプラモデルらしいです。
意外とランナーが多いです。
それにしてもカラフルですね。
まつ毛と眉毛がランナー状態で
再現されている顔パーツ。表から見ると
塗装してるとしか思えませんが……
成型色が異なる
部品が組み合わさっています。
これ、自分が組んだのではなく、
この状態で入っているのです。
「レイヤードインジェクション」という新技術との
説明がパッケージに書いてありました。
組んで塗る、というプラモデルの常識を
完全に覆しています。
さらに驚くべきことに、
瞳も同様のレイヤードインジェクションによって、
輪郭線や虹彩、ハイライトなどが
きっちりと再現されています。
塗装はもちろん、デカールやタンポ印刷といった
技術の存在を危うくするような、恐ろしいほどの
成型技術です。
髪のパーツ構成もすごい。
フレイアというキャラをアニメで見た時、
この髪型を再現するのは大変だろうなと思いましたが、
それがインジェクションキットで発売されるとは……。
こういう有機的で肉厚のある形状は、
プラモデルがいちばん苦手なところでしたが、
バンダイはスーパーフミナの頃から
果敢に挑戦してます。
箱を開けただけで
驚きが連続するキットですが、
さっそく組み立ててみます。
パチパチ、サクサク進むので、
部品を見て驚いてる時間のほうが長いくらい(笑)。
髪の塗り分けもパーツ分割で再現。
ここまでするかと思うほど、
塗装なしでの設定カラーリング再現を
追求しております。
腕の部品も驚愕もの。
おそらく多方向に分割する金型を使っていて、
本来なら抜けないような形状を
一発で成型してます。
このキットは1500円ですが、きっとそれは
「フィギュアのプラモ」という、
技術の実戦投入と市場開拓のために、
戦略的に安く抑えたのではないでしょうか。
こんな超絶な技術を使った成型品が
1500円で市販できるとは思えません。
だがしかし……
カタチになってくると、
驚きが不安になってきます。
似てない、とまでは思いませんが、
なにかフレイアのイメージと距離があるような……。
このキットは胸像です。
とりあえず、シール貼りは後回しにして
ひととおり組み上げてみます。
明るく元気なフレイアです。フレイア以外の
誰にも見えないフィギュアではあるのですが……
どうも満ち足りない出来映えです。
設計や成型技術には驚くばかりのキットでしたが、
模型の勝負所は完成状態です。その意味では、
意欲作ではあっても傑作ではないのかも……。
胸像とはいえ、この価格でこの大きさのフィギュアが
手に入ること自体、画期的とは思いますが。
こうしたフィギュアは見る人によっても
好みが別れると思います。自分は自分の眼をあまり
信じてないので……。
とりあえず、マクロスΔも大好きな娘に見せましたが、
無言……。自分のフィギュアを見せた時と
同じような反応です(汗)。
とりあえず、先日買った
タミヤのウエザリング用パステルで、
ほお紅を入れてみます。
だいぶ印象がよくなりました。が……
気がつくと、削り込んでました(汗)。
塗装を前提としないキットなので、
パテ盛りは自分的にNGとして(面倒だし。汗)、
簡単にできそうな加工だけを……。
前髪は、中央の房をやや短くしつつ、流れを変更。
鼻の両サイドを削り込み、下唇の下を彫り込み。
そして、長すぎると感じたアゴを貫通しない範囲で
削り、ほおのラインもそれに合わせるように削りました。
右が加工前、左が自分仕様。
同じといえば同じですが(汗)、
結局、瞳も少しだけ塗装。ちょっと寄り目っぽいと感じたので
白目のスペースを外側に塗りたし、それに従って
まつ毛の黒線も塗り足してます。
こうすると、瞳のパーツ分割線が不自然に見えてしまうのですが、
それを解消するには、瞳の全面的な改修が
必要になるので、思いとどまってます。
あと、写真だと影になって見えませんが、
口のなかにあるべき歯を、白で塗り足してます。
「むっちゃごりごりやね〜」
20、30分ですんだ小加工ですが、
自分で手を入れると、やっぱり愛着がわきますね〜。
まあ、加工の効果はともかく(汗)。
あとでちゃんとシールを貼ろうと思います。
なにはともあれ、プラモデルの最進化形として、
手に取る価値は大いにあるキットでした。