こんにちは、田村です。
本格的に春です。
暖かくなってくると、無性に秩父へ行きたくなります。
先の日曜日、今年もT地先輩たちと一緒に
春爛漫の秩父を堪能してきました。
走ったのはこんなコース。
西武線の横瀬駅から走り出し、
丸山林道で奥武蔵の峠群に突入。
コンパクトに登ったり下ったりを繰り返す
このエリアらしいコースです。
距離は60kmもないのに、獲得標高は1600mを超える
お得な(?)内容です。
今年に入ってからというもの大洗ばかりめざしてましたが、
ひさしぶりに秩父を走ってきました。
ちょっと山小屋風の横瀬駅に集合。
この日のメンバーは、T地さん、Yさん、トシさん、僕、そして……
古式ゆかしいフォーク抜き輪行で登場したのは
東叡社の森くんです。
Yさんのパナソニックロード。
90年代から愛用されているようで、
欧州でパナが活躍していた当時そのままの
レーシングカラーがカッコいいです。
ザ、ロードレーサーという雰囲気。
総勢5名となり、9時頃に横瀬駅をスタートです。
秩父の象徴、武甲山さんを見ながら
高度を上げていきます。
それにしても、森くんの出で立ちが渋い。
まるで70年代からタイムスリップしてきたような……
圧倒的にいちばん若いのに(笑)。
丸山林道に入ると、
そこかしこで山桜が迎えてくれます。
都内では葉桜になりましたが、秩父ではまさに満開。
T地さんいうところの「サイクリングのかきいれ時」です。
みなさん登りが速い。
大野峠、高篠峠を平らげて、白石峠へ。
11時前に白石峠着。
丸山林道方面から進んでくると
ただの鞍部なのですが、ときがわ町から登ると
ここがピークになります。この日も、ときがわ町側から
たくさんのサイクリストが登っては下っていきました。
僕らも、ときがわ方面へ下りはじめ、
途中で分岐に入って七重へ向かいます。
秩父の里山は、花の彩りが豊かです。
七重から林道をぐんぐん登り、
堂平山の北へ向かいます。
このあたりは林業の最前線といったエリアで、
まっすぐ伸びた杉林が続きます。
林道のピークでは、
バーベキューを盛んに行っている方々が。
香ばしい匂いに食欲が刺激されますが、
我々は手持ちの補給食で我慢。
レンタサイクルで登ってきた方が
いたのには驚きました。
アシストなしのガチなシティサイクルです。
乗り手の方は、ハイキングへ向かいました。
なんという健脚なんでしょう……。
気持ちよく下って、
白石の集落で県道に落ち合います。
三たび林道に入り、
秩父高原牧場がある稜線まで登り返します。
最近では「大洗に帰ろう」というサイクリングばかりでしたが、
秩父も自分にとっては「帰ってきた」感が強いエリア。
輪行すれば、首都圏全域から訪れやすいのが魅力です。
関東近郊で、これだけ峠が楽しめるエリアは珍しいでしょう。
同じ大洗信者のトシさんと一緒だと、
ガルパンの話を心置きなく続けることができ、
登りのしんどさもまったく感じませんでした。
ちなみに……
地理院地図の3D機能で俯瞰すると
こんな感じのエリアです。本当に平地が少なく、
起伏に富んだ複雑な地形でありながら、
林道が縦横無尽に走っているのです。
妙に仲良くなってしまった
T地さんと森くん。きっと、フィルムカメラとか
サンツアーのメカについて
語り合いながら登ってきたのでしょう。
牧場の売店も大にぎわい。
晩秋からお休みだった
ソフトクリーム屋さんも復活し、大人気。
我々はおそばを頂き、
小腹を満たします。
時刻は13時半を回り、ぼちぼち
気もそぞろになってきます。
なぜなら……16時過ぎにホルモン屋さんへ
突入するのが、秩父ランの最優先事項だからです。
当初、牧場からさらに北上し、二本木峠あたりも
登り下りする予定でしたが、最優先事項を最優先するため
皆野へ直で降りることに衆議一決。
お気に入りのパノラマラインを
急降下します。12%を超える斜度で
一気に下り降りる道ですが、こんな時は
ディスクロードの有り難みを実感します。
皆野へ降りてきました。
ここで、我々は二個小隊に分かれ、
一方は温泉へ、もう一方はアニメ舞台巡りへ。
もちろん自分は後者です。
トシさんと「あの花」の舞台へ。
この日の秩父橋も、同好の方がちらほら。
名作の人気は根強いですね。
ほどちかい下水道センターへ。
自分はここを訪れるのは始めてでしたが、
トシさんの案内で広場へ入っていくと……
あの秘密基地のモデルになったと
いわれる小屋に到着。
最近になってきれいに塗り直されたようで、
中には思い出ノートもありました。
劇中の炭焼き小屋とはだいぶイメージが違いますが、
間違いなく聖地として認知されているようです。
あの公園や定林寺をひと巡り。
見事な絵馬。
日付が元旦というのが、ガチ度を示してますね。
私も、つるこ、イチオシです。
黒い自転車は、光が
バキッと当たらないと、本当に目立ちませんね……。
羊山公園へ。こちらも桜が見頃で、
多くの方が訪れていました。
有名な芝桜の時期は、大混雑するので
サイクリングどころではありませんので、
ちょうどよいタイミングでした。
こちらは「ここさけ」の舞台ですね。
峠あり、風情あり、グルメあり、そして舞台あり。
秩父にはサイクリストに大切なものが
ぜんぶ詰まってるんです。
高砂ホルモンで小隊は合流し、
山のような肉を平らげました。
この日は「アゴの肉」というのが入ったとかで、
ジューシーな焼き肉と野趣あふれるホルモンの食感の
両方を思う存分に味わいました。
こんな感じで、今年も秩父のシーズンが始まりました。
みなさまもぜひ!