こんにちは、田村です。
四日間のサイクリングから帰宅しました。
思い返せばあっという間でしたが、
やはり暑さにヤラレまくった道中となりました。
しかし、得られた感動は特別なものでした。
それでは、「響け! ユーフォニアム」の舞台、
宇治を目指したサイクリングのスタートです。
6日の6時前に池袋の自宅を出て、
まずは新青梅街道を淡々と西へ。
40km少々走ると、青梅駅に到着です。
着いたのは8時だというのに、
日差しが痛いほど強かったです。
青梅駅で、リドレーを駆るMさんと合流。
これからの長い道中、仲間と一緒に
走ることができるのは、心強い限りです。
青梅街道を西へ走り続けると、
奥多摩湖が現れます。風が湖面で冷やされるのか、
このあたりだけは暑さが和らいで感じられました。
猛暑続きですが、湖水は意外と減ってませんね。
奥多摩湖を過ぎると、徐々に
登り勾配が始まりますが、
クルマが少なくなり、気持ちよい道のりです。
貴重な補給スポット、道の駅たばやま。
バイクラックもあり、訪れるサイクリストの多さを
感じさせますが、この日は平日なので、
一名しかサイクリストは見かけませんでした。
11時ごろに到着し、飲料と少々の食べ物(おまんじゅう)を補給。
いよいよ柳沢峠への登りが本格的に始まります。
丹波山で標高600mほど。道の駅から峠までは距離17kmほどで
標高差は800mほどあります。
調子がよければ、なんということはない峠路ですが……
やはり暑すぎてシンドかったです。
標高は上がっていくのに、期待ほど涼しくなりません。
工事事務所の自販機で休んだりして、
自分もMさんもヘロヘロです。
標高が1000mを越えると、
さすがに気温が下がってきました。
同時に、少し雲が出てきて太陽が隠れるようになったので、
だいぶ助かりました。この柳沢峠への道は
全線二車線で走りやすいといえば走りやすいのですが、
木陰が少ないのが悩ましいです。
大昔に走った時は、もう少しひなびた印象があったのですが、
だいぶ改良工事が進んだんでしょうね。
大小のトンネルが思いのほか多かったです。
13時過ぎ、やっと峠が見えてきました。
標高1472mです。
峠の茶屋は、オートバイ乗りで
賑わってました。
ちなみに、自宅から柳沢峠までは、
ちょうど100kmくらいでした。
薄い雲が視界をさえぎり、
期待していた富士山の姿は
望むことができませんでした。
茶屋に入ろうかなとも思いましたが、
二人とも手持ちの補給食で事足りそうでしたので、
トイレなどを済ませたら、
塩山をめざして下りはじめます。
山梨側の道はいっそう整備されていて、
ループ橋に近いような大きな橋で
ぐんぐん谷間をまたいで下っていきます。
幅員が広く、カーブもきつくない道なので、
自分のようなビビリでも、時速40〜50kmで
下っていくのですが、驚いたことに、
この速度でも風がまったく涼しくないのです。
むしろ暑いくらい。そして、下れば下るほど
暑くなるのは避けられません。
標高400mほどの塩山の街に降りると、時刻は13時。
気温は37℃に達していました。
当初の予定では、塩山から甲府盆地を横断して
茅野に至る予定でしたが、その距離70kmを
この炎天下に走る気持ちにはなりませんでした。
無理して走る理由もありませんので、
茅野まで輪行することに。
塩山から茅野まで、
1時間半ほど鉄道の旅です。
ちなみに、輪行袋はSL-100を愛用してるのですが、
今回は同じものを新調しました。
きれいな輪行袋は気持ちがよいですね。
ちなみに、初日の宿は駒ヶ根を予定しており、
もう塩山から駒ヶ根まで輪行してもいいのでは? と
自分は思ってしまいましたが、Mさんは
「それでは寂しい」と強気。というわけで、
茅野から走行を再開します。
茅野に着いたのは
もう16時でしたが、
これから杖突峠を越えるのです。
自走では、峠の途中で日が暮れていたでしょうから、
やっぱり鉄道は速いですね(笑)。
上り口にある安国寺の
セブンイレブンでお腹を満たします。
コンビニで冷やし中華を食べるようになると、
真夏だなと実感します。
自分もMさんも、あんまりグルメにこだわりはないのです(汗)。
茅野から登る杖突峠の道。
つづら折りなので、右に左に方向が変わり、
景色が変わるので飽きません。
峠に着いたのは17時半すぎ。
休憩所は16時で締まっちゃうんですね。
展望テラスに出ると、
左手の諏訪湖から右手の八ヶ岳へと、
ほとんど180度の大展望が広がります。
むくむくと空に立ち上がる雲が夏らしいですが、
山あいに近い空は黒い雲で覆われ、
ときおり稲光が見えました。幸い、僕らの頭上に
雨雲がやってくることはありませんでしたが、
この季節は突発的な豪雨も怖いです。
杖突峠からは、高遠まで
直線的な下りで
あっという間です。
高遠で進路を変え、
伊那を経て駒ヶ根へ。
日暮れが近づくとさすがに気温も下がり、
19時過ぎには駒ヶ根のホテルに到着しました。
輪行のおかげで、この日の
走行距離は170kmに留まり、
さほどボロボロにはならずに駒ヶ根に
到着できたのは幸いでした。
で、ホテルの部屋でシャワーと洗濯を済ませた後は、
待望のビールを求めて居酒屋へ。
最初の一杯は格別。気絶しそうなうまさでした。
暑くて汗をかいたぶん、
ビールは美味しくなりますね(笑)。
そんなわけで、「宇治まで自走する」という
中二病的な目標は、あっさりと
初日で挫折してしまったのですが……
次の旅がはじまるのです!