こんにちは、田村です。
ここのところ、天候が不順ですね。
初夏を思わせる暖かい日と
真冬に戻ったような寒い日が
入り乱れてます。季節の変わり目は、
なかなかサイクリングが予定どおり
できませんね。
そんな日々ですが、先の日曜日は
幸いにも好天に恵まれそうでしたので、
ひさしぶりに奥武蔵エリアへ出かけてまいりました。
池袋駅から西武線の特急に乗り、
9時少し前に降り立ったのは横瀬駅です。
秩父の手前ですね。
山小屋風の横瀬駅。
集まったのは……
奥武蔵マスターのT地氏(中央)と、
アニマルSさん(左)、健脚のYさん(右)です。
それぞれこだわりのツーリング車に
またがって、奥武蔵の峠群をめざします。
T地さん立案のコースだけに、
アップダウンばかりで
すばらしく入り組んだ行程です(笑)。
奥武蔵エリアは、グリーンラインを軸に
東から登る人が多いようですが、
今回は南側から登り、まるで右往左往するように
峠をなめていきます。
距離およそ70kmで獲得標高は2000mも。
だいじょうぶか、自分……。
走り出すとすぐに、
満開の桜が迎えてくれました。
都内では先週に散ってしまった桜ですが、
秩父近郊ではまさに見頃でした。
棚田ごしに武甲山を望みつつ、
徐々に標高を上げて行きます。
時折、見事なしだれ桜が現れます。
最初のピーク、大野峠でひと休み。
横瀬駅の売店で買った
おまんじゅうをほおばります。地元の銘菓
らしいですが、味はいたってフツー。
白石峠に至ると、
大勢のロード乗りが。
このあたりでは、坂道練習の定番といえる
峠です。この日はロード乗りをたくさん見かけましたが、
彼ら・彼女たちが走るルートは決まっていて、
それを逸れるとまったく会いません。
このあたりが、練習系のサイクリストと、
新鮮な風景を探すツーリストとの
違いなんだろうなと思いました。
ほどなくして定峰峠へ。
いったん稜線に登ってしまえば、
いくつもの峠を楽につなぐことができるのが
グリーンラインの魅力ですね。
サイクリストのほかオートバイの人も多く、
茶屋は大にぎわい。
バイクラックも満杯。
茶屋でコーヒーをいただいてから
再スタートです。
定峰峠を北へ向かうと、
東秩父村へ下り降りますが、
我らは分岐する林道に入り、
粥仁田峠方面へ登り返します。
このあたりの集落は
どこも花をつける木々が多く、
思わずほっとする光景が待っています。
下ったり登ったりを繰り返し……
視界が広がる稜線に出ると、
もうすぐ秩父高原牧場です。
食事どころや売店がある
秩父高原牧場。ここはクルマで
おとずれるフツーの(?)観光客が多いですね。
おソバをいただきます。
さっぱりとのど越しが爽やかで、
たいへん美味でした。
大きなソフトクリームを買って
ご満悦のT地氏。ツーリングを楽しむことに
おいては、他に類をみない天才というか、
永遠の少年のような兄貴です。
まさに牧歌的な
広がりある風景をたっぷり満喫。
少し戻ってから、
皆野へ豪快に下ります。
この道は本当に勾配が急で、
標高差300mがあっという間。この斜面には、
5月になると一面にポピーが咲くそうです。
いったん下りきってから、
10%を越える急斜度の道で
粥仁田峠へ登り返します。風景は抜群ですが、
かなりシンドイ道のり。
自分のスポルティーフは、
インナー34Tでリアが最大29T。これで
たいていの峠は十分だったのですが、今回は
少々足りない感じ。コースの険しさに加え、
足掛け2年におよぶフィギュア作りの
影響を顕著に感じます(汗)。
わずかですが砂利道もあります。
ようやく粥仁田峠へ。
いやもうこれだけ登れば自分としては
お腹いっぱいです。
しかし、ここから再び麓へ下り、
別の峠をめざすのがT地氏プランニングの
真骨頂?
いったん県道付近まで降りてから、
細い林道で二本木峠へ登り返し。
ここでは珍しく(?)トーエイの
ツーリング車に乗ったサイクリストに会いました。
我らはさらに北にある釜伏峠を攻略してから、
ふたたび皆野へ下り降ります。
秩父鉄道です。
SLの汽笛が聞こえましたが、ほんのわずかで
見逃し、写真が撮れたのは電車でした(笑)。
で、あとは線路と平行する国道か県道を進めば
秩父の街へ帰り着くのですが、
そんなフツーの道をT地氏は走らせてくれません。
激坂が待つ旧道に入り、
曽根坂峠を越えます。
桜並木をかきわけるように
前に進み、今度こそようやく
麓に降りて秩父の街へ。
日暮れまでは時間がありますが、
気が急いてなりません。なぜなら……
早くホルモンを食べたかったから(笑)。
秩父の名店、高砂ホルモンへ。
自転車に乗ると、なぜかみんな肉食系に
なる気がします。
実は、朝走りはじめた時から、みんなの頭は
ホルモンのことばかり。
まるで人参を目の前に吊るされた馬のように、
ホルモン食べたさに峠を走り回った感じ(笑)。
これまでは、お花畑駅の近くにある
高砂ホルモン(支店?)へ行っていたのですが、
今回は、秩父駅に近いほうの本店へ。
こちらはお座敷があって、のんびりできます。
薄暗いカウンターで食べる支店も悪くないですが、
本店のほうが落ち着きますね。
たっぷり峠を登って、花見も眺望も楽しんで、
最後は豪快なホルモンでお腹いっぱい。
ひさしぶりに、ツーリングの醍醐味を
思う存分に楽しむことができた一日でした。
今年はあと何回、
秩父を走ることになるかな〜。