こんにちは、田村です。
朝夕は本当に寒くなりましたね。
もう標高が高いコースは走れない季節ですが、
我らが郷土の武蔵野には、冬でも
楽しめるコースがたくさんあります。
先の日曜日は、ベテランサイクリストの
441Mさん(Sさん)にお声がけいただき、
埼玉県は越生に出かけてまいりました。
当ブログにも時々コメントをいただく、
鉄分濃いめの先輩です。
「越生」って、知らないと絶対に読めない
地名ですよね。「おごせ」、です。
越生町の人口は1万2000人ほど。
ときがわ町と飯能の間にあって、
秩父山地が平野になっていくあたりにある
「サイクルタウン」です。白石峠あたりと絡めて、
ロード乗りが練習にいそしむエリアとしても
知られています。越生が発着のブルベもありますね。
そんな越生に集まった441Mさんと自分を
案内してくれたのは、
越生在住で、お勤めも越生のKさんです。

さっそくパン工房シロクマさんへ。
このあたりでは有名な、
サイクリスト御用達のパン屋さんです。
うわさには聞いてましたが、訪問は初めて。
おいしいパンで小腹を満たしてから、
本格的に走り出します。

さすが地元のKさん、
まるで知らない細道へ我々を誘ってくれました。

走ったコースはこんな感じ。
東武鉄道の武州唐沢駅から走り出し、
越生町内からときがわへ抜けて小川町へ。
そして、小川町でみなさんと分かれ、
自分ひとりは秩父へ向かいました。

樹齢1000年という大クスノキ。
関東でいちばんの大木と、
Kさんに教えていただきました。
一見の価値ありです。

古い倉の前でくつろぐ441M氏。
妙に里山風景になじんでます。

今回、ひさしぶりに
トーエイのスポルティーフで走りました。
ブルベばかり走らせてますが、
やっぱりこうした癒し系のサイクリングが
似合う自転車ですね。

見晴らしのよい丘陵を進む我々。
Kさんの自転車は……

シルク(絹自転車製作所)のスポルティーフ。
来るべきブルベに備えて作ったという一台、
非常にエレガントで端正です。
絹さんというと、折りたたみやデモンタといった
ギミックを盛り込んだハンドメイド自転車で知られますが、
こうした伝統的な自転車作りも見事なんだなと
教えてくれる一台。

Kさんのご希望によって、
ラグメッキや胴巻きカラーリングが
施されています。キャリアも絹自転車製作所が製作。
厚かましくも乗らせていただきましたが、
28Cと太めのタイヤと楽なポジションが好印象で、
これならツーリングからブルベまで
楽しく走れそうだなと思いました。
このシルク号とは別の意味で驚かされたのが……

無銘の小径車。
同行された高校生が乗ってきた自転車で、
自転車マニアからすると一顧だにされない
シロモノです。しかし、高校生君は、この自転車で
島根県まで往復したり、福島まで一晩で走ったり
していると言うのです。
クロスバイクも持ってるそうですが、この小径車のほうに
愛着があり、あえて乗ってるんだそうです。
「シジミ」とか「かつお」とか、訪れた先の
名物とおぼしきシールがあちこちに貼ってあったりして、
なかなかの自転車野郎オーラを発してます。
シルクのKさんとは、とある峠で出会ったそうです。
17歳の彼が夏休みに実行したという島根への旅は、
紀伊半島もぐるっと回り、往復とも自走で
5週間かけたとか。泊まりは駅やマンキツ。
なんともすごいというか、うらやましいというか……。
そういえば、自分もそんな旅を
していた時期があったなあ……。
思わず441Mさんと顔を見合わせ、
お互いに自転車ばかり増えているのに、
走りはスケールダウンしてるなあと、
しみじみ嘆いたのでした。
今日のサイクリングでも、登りはもちろん下りでも
高校生に置いてかれそうになった二人なのです(汗)。

松郷峠。

茂みに分け入る441M氏。
道の開削記念とおぼしき碑があり、
ちゃんと峠の名前が彫られていました。

小川町の外れにあるピザ屋さん、「のこのこ」で昼食。
ここもサイクリストのメッカですね。
当日も10名以上のロード乗りが集まってました。
さて、小川町から平野部へ向かうみなさんと分かれ、
自分は 奥武蔵エリアへ向かいます。
顔振峠や定峰峠が連なるグリーンラインが人気ですが、
今回は、それと直交するように南北に並ぶ峠、
釜伏峠や二本木峠、粥仁田峠を走ってみようと思いました。

東秩父、落合橋の交差点。
奥武蔵グリーンラインの出入り口のような交差点で、
ここを左折すれば定峰峠ですが、
今回は、もう少し先で左折します。

県道を外れると、
もうクルマはほとんど通りません。
ひとりで登る峠路はさびしくもありますが、
淡々と過ぎる時間と景色も悪くないです。

釜伏峠に着いたのは15時半。
もう夕闇が近いです。
ここからは、よく整備された県道が
高原牧場の先まで続いています。

高原牧場の前後は木立がまばらになり、
視界が開けます。
釜伏峠を越えてしまえば、
もうまとまった登りはありません。

二本木峠。北から来ると、
下った先にあるお得な(?)峠です。
しかし、昼飯が多かったからか、冷え込んできたからか、
このあたりで少々お腹が痛んできました。
トイレに行きたくて仕方ありません。
小はともかく、こんなところでキジ打ちしたくありません。
最近、「妖怪ウオッチ」の影響かなにかで、
娘が「う○こ漏れちゃうよ〜」とかアホみたいに叫ぶことが多く、
そのたび自分に怒られているのですが、
まさにそんな台詞を心のなかで叫びながら
走ることしばし……。

無事、高原牧場に到着。
「モーモーハウス」でトイレを借りて
ことなきを得ました。

林間の奥武蔵グリーンラインに比べ、
高原牧場が通る道は、展望が広いです。
このまま粥仁田峠まで行ってから秩父の街へ
降りるつもりでしたが、間違えて粥仁田峠の
手前の道に入ってしまいました。

思いがけず広がる牧場風景。
真新しい舗装の道が草原を
貫いてました。偶然に通った道ですが、
まるで九州のような光景。

標高500mから200mくらいまで、
一気に降下します。

秩父の街に入ったのは、
もう17時になるころでした。
とりあえず秩父橋を眺め、
めんまと脳内会話してから、西武駅へ向かいます。

駅前のいつもの場所で、さくっと輪行準備。
最近、タイヤを外すたびに、
「レリーズ!」とか叫びそうになります。

クラシックカラーのレッドアローに乗車。
乗ってしまえば、1時間半で自宅なのです。
ここのところ、信州や京都へ行ったりと、
遠征サイクリングが多かったですが、
奥武蔵のように半ば地元といえるエリアの
サイクリングも楽しいなあと再発見。
知ってるようで知らない道ばかりです。