こんにちは、田村です。
先の土曜日、ブルベ出陣に失敗した私ですが、
それを奇貨として日曜日に
すてきなサイクリングをしてきました。
それは、「サンツアーミーティング」です!
知る人ぞ知るこのイベントは、
知る人ぞ知る(でもCT誌や本ブログでお馴染みの)
T地氏が主催している個性的なサイクリングです。
うわさには数年前から聞いておりましたが、
いかんせん自分はサンツアー部品を使っている
自転車を持っておりませんでした。
しかし! 一昨年に小諸の浅麓堂さんで購入した
90年代謹製のジャイアントCADEXロードは、
サンツアーの頂点とも言えるシュパーブプロ装備。
まさに、サンツアーミーティングのために
衝動買いしたのですが、買って半年後に盗難に遭い、
その半年後に戻ってきたという、
波瀾万丈な自転車です。
日曜日は、そんなサンツアーミーティングに
お邪魔してまいりました。
集合は、東武東上線の武蔵嵐山駅でした。
池袋駅から快速で1時間少々です。
いわゆる奥武蔵の入り口となる駅のひとつです。
のぼりにご注目。木曾義仲の生地なんですね。
知りませんでした。
このサンツアーミーティングで走るコースは、
『シクロツーリストVol.9』(プランニング特集号)で、
Iさんが紹介してくれた里山めぐりです。
桜、菜の花、山桃が咲き誇る
好コースの模様をご執筆いただき、
自分もいつかは走ってみたいなと思っておりました。
時はまさに春、そして相棒はサンツアー満載のロードです。
武蔵嵐山駅からほどちかい、
都幾川(ときがわ)のほとりにて。
すっばらしい桜並木と菜の花です。
都内ではすでに葉桜が目立ちますが、
ここではまさに満開を迎えておりました。
実に見事。
我がロードは、90年代のカーボフレーム。
ラグでホリゾンタルという、実に端正なスタイルなのですが……。
こうした風景には、
やっぱりガード付きのツーリング車のほうが
似合う気がします。いつもガードやリムがぴかぴかな、
I氏のスポルティーフです。
流鏑馬が行われてました。
写真では小さくてわかりづらいですが……。
ところどころに、思わず止まりたくなる
見事な桜が現れます。
このサンツアーミーティングは14回も開催を重ね、
その成果が詰まったコースとのことで、
サイクリングの魅力が凝縮されてました。
小川町の廃校、下里分校に立ち寄ります。
駅舎もそうですが、こうした木造の建築物は
旅情をはげしくかきたてますね。咲き誇る桜とレトロな校舎。
絵になりすぎるほどです。
建物のなかには入れませんが、
窓からちょっとのぞいてみると、まるでこれから生徒が
やってきそうなほど、きれいな教室でした。
今回のランを主催されたT地氏は、
こうした廃校シチュエーションにただならぬ感慨を
覚えるそうです。
あの、ここから少々お下品になりますので、
お嫌いな方は読み飛ばしてくださいね。
「T地さん、なにニヤニヤしてるんですか?」
「学校ですよ、学校」
「学校ですね。それもかなり古いみたいですね」
「だからAVですよ、AV」
「……そっちですか。自分も嫌いじゃないですよ」
「ですよね〜、田村サン。初恋の生徒と……」
「え、やっぱり教師と、でしょ」
「なにを言ってるんですか!」
「いや、だから妙齢の眼鏡な女性教師と……」
「学生同士に決まってるじゃないですか!!」
「このロ○コンめ」
「なんですと〜〜」
いみじくも、お互いの好みがまったく違うことが
わかってしまった廃校訪問でした……。
閑話休題……。
下栗分校の近くには、
カタクリの花が咲いておりました。
小さく可憐な花は、薄汚いサイクリスト約二名の心も
洗ってくれるかのようでした(汗)。
無論、峠も登ります!
先日訪れた奥武蔵グリーンラインの北側ですが、
さすがにもう雪はありません。
集落のほとり、
小さな広場で昼食です。
たとえコンビニ弁当でも、峠道で食べればご馳走です。
鍋焼きうどん的なモノと
カップ麺の二食喰いを披露するT地氏。
他の6名からの「寒いんだから早く走ろう」的な視線を
まったく無視しての豪快な完食でした。
なにはともあれ、火器があるといいですね。
自分は持ってこず、ちょっと後悔しました。
武蔵嵐山駅から、8の字を書くように道をたどり、
定峰峠から下ってくる県道11号へ降りていきます。
その途中、咲き誇る桜と山桃です。
塗装やモニタでは現せないような自然の彩色美に
魅せられました。
シュパーブプロのツーショット。
なんだそれ? という方も多いと思いますが、
かつてシマノと覇を争ったコンポメーカー、サンツアーが
誇った最高級リアメカなのであります。
80年代末に、自分が初めて買ったMTBにも
サンツアーのメカが付いておりました。
しかし、当時も今もサンツアーに愛着やあこがれを
いだくことはなく、その当時でさえ、早くシマノに
替えたいと思っておりました。
浅麓堂で衝動買いしたこのロードによって、
ようやくサンツアーの真髄に触れ……たいなと
思っていたのですが、変速性能はダメダメです。
しかも、インナーローが38×21Tとボーイッシュなので、
自分には辛い辛い……。峠道はインナーロー固定で
ダンシング、平地でも引きの重いバーエンドコントローラーに
四苦八苦。
だめだこりゃと思ったのですが、ご同行のサンツアー名人たちに
自分のロードを操作していただくと、本来の
シュパーブの変速性能はこんなものじゃなく、こんなに重いのは
なにか問題があるのではないかと……。
たしかにそうかもしれませんが、ツーリングに
この自転車を起用することは、もうないと思います(汗)。
もっとも、ツーリング以外で使うこともないと思われるので、
コイツはどうしたものやら……。
チューブラータイヤは、かなり高級なものに
替えたのですが
(チャレンジのストラーダ。25C)
フレーム自体に起因すると思われるゴツゴツした
乗り味も気に入りません。う〜む……。
やはり、古物(という、括りに入れるには微妙でしょうが)と
つきあうには、愛や思い出が必要ですね。
それがない自分に、うっかり買われてしまった
ジャイアントとシュパーブが可哀想な気もします。
奥武蔵エリアのランドマークのひとつである、
落合の店、です。ちょうど、この日は
AJたまがわのブルベが開催されていて、
定峰峠から下ってくるランドヌールの方々がちらほら。
「ブルベですね、がんばってください!」と
エールを送りました。
こっちがのんびりツーリングをしていると、
ブルベのペースで走っている方は、
すっごい速く思えますね。
そんなこんなで、16時前には
小川町の駅に着。今日はここがゴール。
走行距離は50kmほどでしたが、見応えも
登りゴタエもありました。
当然(?)輪行で家路に着きますので、
有志三名で小川町の地ビール屋さんへ。
なかなかコクのあるビールを味わいつつも、
自分はチェーン的な居酒屋で唐揚げを食べるのが大好きなので、
少々ものたりません。
もう一件行きましょうよ〜と誘うものの、
お二方ともノってくれませんでしたので、
素直に東上線で帰宅した次第でございます。
以下は余談、というかブログなのですべてが
余談のようなものですが……。
ここのところ、仲良くしていただいている
サイクリストのみなさんとお話しすると、
自転車以外の話題で
よく出てくるモノがふたつあります。
ひとつは、他ならぬ僕のフィギュアづくり(汗)。
「がんばってるね〜」
「どうしちゃったの」
「で、次のシクロツーリストはいつですの?」
などなど、心配とお叱り(?)を
同時にいただいております。
で、もうひとつの話題。
お若いのに珍しく(?)ガード付きの自転車を
楽しんでいるサイクリストの方が、最近になって
始められた趣味のことです。
彼のブログでしか知らないのですが、
“ガルパン”のヒロインが大好きなようで、
1/1(つまり実物大)のフィギュアというか、
着ぐるみというか、コスプレ? に目覚めたようなのです。
自分のフィギュアはだいたい1/8スケールなので、
まさにスケールが違います。
そのなかに人が入っているのか、マネキン人形的なものか、
もしくは本物(!?)なのかすらも、自分には判断が難しいです。
で、僕に聞かれるわけです。
「彼、どうしちゃったの?」と。
僕なら分るだろうと期待(?)してるのでしょうか。
いや〜、すごいじゃないですか。西住ちゃんですよね〜、
と、テキトーに受け流したりしてるのですが、
なかには、「彼を救ってあげなきゃ!」とか
のたまう人もいるのです。
いや〜、それは趣味なんだから、
別になんでもいいじゃないですか……
と、僕は思うのです。
仮に、自分の好みと違ったり、まるで理解できなくても、
非難したり、なんか間違ってるとか指摘するものでは
ないんじゃないかと……。趣味なんですから。
もちろん、そう否定的に思うのは勝手なわけですが、
それをことさら他人に言う必要もないよね……とか
愚考するわけです。
帰路の東上線で一緒になった三人で、
そんなことを語り合ったわけです。
ひとりは、「救ってあげなきゃ」派。
ひとりは、「いいじゃん、別に」的な立場。
ひとりは、「うわー、いろいろ聞きたい」といった野次馬。
最後者が自分なのですが(汗)。
なんで知りたいの? と聞かれた僕は、
ある漫画の名台詞をもって答えました。
(質問した人はその漫画のファンなので)
おれたちにできないことを平然とやってのけるッ
そこにシビれる! あこがれるゥ!
その着ぐるみ的なコスプレに、
僕はあこがれてはいませんが、
好きなことを追求するという姿勢には
ある種のシビれるものを感じます。
で、長々と書いてきて、結局なにが言いたいかといいますと、
僕のフィギュアづくりも温かく見守ってね♥
ということなのでございます(汗)。
艦これの瑞鶴、ようやく
原型が完成、したことにします。
原型というからには、複製するのです。
それをベースに、姉妹艦の翔鶴もつくるのです。
戦隊の編成が、艦船模型(?)の
醍醐味ですからね!