こんにちは、田村です。
MTBが戻ってきたのが嬉しくて嬉しくて、
先週末も楽しんでまいりました。
今度は「山サイ」です。
担ぎがあるから「山サイ」、なのかどうかは
わかりませんが、めざしたのは箱根です。
ベテランサイクリストのIさんにお誘いいただき、
健脚のNさん、Hさんとご一緒させていただきました。
新幹線と箱根登山鉄道を乗り継いで
箱根湯本駅で下車しました。
写真は、箱根湯本から強羅へ向かう車両。
これに乗ればラクなんだけど……とか思ったり(照)。
綾波に見守られながら(?)
アンカーを組み立てます。
みなさんも続々と到着し、
手際よく愛車を組み立てます。
輪行って、面倒だと感じる人も多いようですが、
なれてしまえば、こんなに便利なアプローチ方法は
ありません。それだけに、鉄道利用の
ルールは守り、マナーよくありたいものですね。
箱根湯本駅を出て国道1号をちょっと走ったら、
本日のメインテーマ、湯坂道の入り口です。
いきなり胸を突くような石段の連続で、
運動不足かつ喫煙者の僕は息も絶え絶え……。
湯坂道は、箱根越えの道として
鎌倉時代に開かれ、源頼朝も越えたそうです。
序盤は担ぎの連続です。
みなさん、フレームに頭を入れ、
前三角を上手に肩に載せて歩いていきます。
こんな時はヘルメットが邪魔になるので脱ぐのですが、
僕のリュックにはヘルメット用の
ホルダーがなく……。買い替えを決意。
巨大な杉が多いハイキング道を
一歩一歩登っていきます。
記事を書くとき、「上る」と「登る」に
迷うことが多いのですが、ここは間違いなく
「登る」ですね。
ちなみに、本誌では峠であるかぎり、
「登る」を使うことが多い……みたいです(汗)。
NさんのMTBは、29インチです。
僕やIさんの26インチが小径車に
見えてしまうほど大きな車輪です。
担ぎでは不利ですが、やはり下りが楽しめるので
コレを選んでいるとのこと。
27.5が欲しいとおっしゃってましたが、
楽々(と見える)担いでいたのは
さすがです。
あえぎあえぎ1時間ほど登ると、
木々の向こうに視界が開け、海も見えてきます。
天気もよく、気温は低いけれど汗がぽたぽた。
「緑もいいけど、枯れて開放感がある冬も好き」と
Iさん。山サイ、という楽しみ方があることで、
自転車で遊べるシーズンや場所は
大きく広がるんですね。
標高が上がって来ると、
だんだんと乗れるシーンが多くなってきます。
こうでなきゃ、自転車の意味がないですよね。
道は防火帯となっているそうで、
切り開かれて開放的です。
乗っていると、自転車の重量はさほど
感じませんが、担ぎや押しでは軽いほどラクです。
頭の中は、さらなる軽量化の方策で一杯(汗)。
どこに行っても、そんなことばかり考えてる
無粋で非力な自分が情けない限りですが……。
進むに従って、
残雪や霜柱が多くなってきました。
実は今回、SPDペダルに交換しました。
前回の京都北山トレイルにおける経験で、
やはりSPDのほうが安定して漕げると思ったのですが、
今回のような担ぎの多い山サイでは、
やはりフラットペダル&トレッキングシューズが
よいですね。悩ましいところです。
所要2時間少々で、
ひとつのピークである浅間山(せんげんやま)に到着。
標高804mと案内板にありました。
箱根湯本駅は標高100mですから、
けっこう登りました。かなりフラフラですが、
明るく広がる視界に胸が空く思いです。
もうひと担ぎして……。
鷹巣山に到着。
Hさんはアルプス・クライマーです。
お待ちかねの火器タイム。
この季節のランチは温かいものが最高のご馳走です。
僕は湯沸かし時間が驚異的に短いジェットボイルを
持参。火器も新し物好きなんですが、
食べるのは今回もカップヌードルです(笑)。
鷹巣山からは走りやすい道が
続きます。
時おり行き違うハイカーさんと
挨拶を交わしながら下ることしばし。
いったん車道に出ます。
「旧」じゃない国道1号を登るのはひさしぶり。
元箱根の手前で
旧東海道に入り、石畳の元祖東海道道へ。
東海道は、いわずとしれた徳川幕府が開いた道。
山を越えて開放感がある湯坂道に対して、
東海道は暗い谷間に吸い付くように伸びています。
なんとなくネクラなイメージがある
徳川幕府らしい道作り、なのでしょうか?
石畳を乗ったり押したりして下っていくと、
ほどなくして甘酒茶屋です。
近年に改装された茶屋ですが、やはり
雰囲気は抜群ですね。
「“ニューサイ”っぽいね〜」と、
みんなして写真を撮るものの、Hさんの
アルプス号以外はMTBなのであんまり絵にならない?
つづら折れの車道をまたぎながら、
断続的に続く旧道を選んでいきます。
半分くらい(たぶん)は乗れるのですが、
石畳の道は腕にガンガンきますね。
「転んだら痛そうだ」と、ビビリな僕は
乗車率が一向に上がりません……。
こんな橋で徒渉するシーンもあり、
変化に富んでおります。
箱根湯本に下りきったら、
日帰り温泉へ。
どろんこになった体を洗ってさっぱり。
激坂を越えた先にある施設なのですが、
非常に利用客が多かったですね。
こうしてMTBによるプチ山サイは終了。
ご一緒していただいた皆さんのおかげで、
また新たな楽しみを教えていただきました。
感謝です。
箱根湯本駅でそそくさと
輪行をいち早く終え、
駅下のエヴァショップへ。
箱根はエヴァンゲリオンの舞台です。
最近はこうした舞台めぐりができるアニメが
多くなりましたね。そのなかでも、
常設のショップまであるのはエヴァくらいでは
ないでしょうか。さすがです。
けっきょく、サイクリングでこんなシメがうれしい
僕なのでした(照)。
しかし、帰りの電車のなかで
「エヴァ? あ〜中学のころ観てる人いた」と、
Hさんに言われたのはややショックでした(笑)。
自分はもう社会人でしたからね。
どこに行っても自分がいちばん若い、
なんていう状況が多かったものですが、
そんな時代はとおに終わってしまったのだなあと、
シミジミと思いながら家路についたのでした。