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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

cyclo.exblog.jp

SR600:破

引き続き、SR600リポートです。
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上信国境の碓氷峠。
標高は1000m弱。気温は10℃近くまで
下がりましたが、登ってきた体には気持ちよく
感じられました。碓氷峠は片峠なので、
西の軽井沢へはほとんど下ることなく到着します。
SR600:破_d0211129_5345081.jpg
中軽井沢のコンビニで
再び休憩。やはり碓氷峠で消耗したのか、
お腹が減ったのでグラタンを購入。コンビニ前で
座り込んで食べることにも慣れたつもりでしたが、
ひとりだとやっぱりちょっと恥ずかしいもの。

ソフトシェルを着込みつつ、店の横で速やかに食べ尽くし、
インナーグローブを仕込んだら冷たい風に向かって
再び北上。
SR600:破_d0211129_537523.jpg
浅間山の裾を越えて
北軽井沢を目指します。
「日本ロマンチック街道」の一部ですが、
ゴールデンウィーク空けの平日ゆえ交通量が少なく、
ロマンチックというよりロンリー。
萌える緑もない山道を淡々と進みます。

標高1300mほどのピークを越え、
直線的な道をガンガン下っていくと、
大きな電光掲示板が……。
SR600:破_d0211129_5453717.jpg
「気温5℃かあ、冷えるわけだ……?」

“292 志賀草津道路 路面凍結閉鎖中”

まさかそんな、でも北軽井沢でこれだけ寒ければ
標高2000オーバーの渋峠は……。
しかし、朝の道路交通情報ではなにも言ってなかったし、
快晴だし、もう少しで登り口の長野原だし、
ええとスマホ、スマホ……。なんで
勝手にシャットダウンしたりするんだ〜。
とりあえず充電して、つうかこんなことを
して止まってると寒い!
とりあえず長野原まで行ってみよう。
真実を見極めるために……。
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下っていくと、渋峠方面の
展望が開けるポイントあり。
なんか雲行きがマガマガしい……。
あの中を、日が暮れてから走る
自分が想像できなくなってきた……。
SR600:破_d0211129_556711.jpg
16時すぎに長野原着。
国道292号の入り口にあった
ガソリンスタンドで「通行止めなんすか?」と
おそるおそるおうかがい。

「そっすよ。草津までは行けますが」

電光掲示板の情報は
リアルタイムじゃないかも知れない。
通行止めが解除されて、その情報がまだ
下界に届いてないのかも知れない。

スマホ、スマホ……。
なんかウェブがよく見れないし〜。
ソニーエリクソンの第一世代機、
肝心なところで役立たず、この役立たず!
とりあえず電話はできるので、
知人に連絡。

「あの、いまパソコン使ってる?」
「使ってますよ〜」
「ちょっとさあ、国道292号がどうか調べて」
「は〜い。分ったら電話しますね」
「役場とかにも電話してウラ取ってね」

自分でしろって感じですが、
待つことしばし……。そして着信、応答!

「11時から通行止め、解除される時間は不明、だそうです」

11時……上州富岡を過ぎたあたり。

向かい風に心を折られそうになりながらも、
横川の釜飯を楽しみにしつつ、
夕暮れ時には渋峠を越えられると思い込み、
遅くとも深夜未明には上田に着けるはず、
そしたら朝5時まで寝てやるぜと
夢の行程計画を描いていた時間。
その頃すでに、
僕のDNFは決まっていたのでした……。


次回予告
「家に帰るまでがブルベです」
よく耳にするフレーズ。
しかし、田村は走って帰ると信じて
輪行袋を持っていなかった……。

迫り来る夕暮れ。進退きわまったかに
思えた田村に残された唯一の希望。
それはマナー違反のゴミ袋輪行、ではない。

これからがツーリングの始まりだ!
by cyclotourist | 2013-05-09 06:31 | おしらせ | Comments(2)
Commented by 須藤 at 2013-05-09 09:51 x
やっぱり輪行袋は必需品ですね。
Commented by cyclotourist at 2013-05-09 11:01
須藤様
まさにそれが今回得られた最大の教訓でした。
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