こんにちは、田村です。
あっという間に満開を迎えた東京の桜。
みなさんはお花見などされましたか?
基本、そうした風流な催しと無縁な僕ですが、
日曜日は「桜ポタ」を楽しんできました。
『シクロツーリスト』でもお世話になっているサイクリスト、
Iさんのお誘いにいそいそとお邪魔させていただきました。
毎年、春と秋に有志を募って実施されている、
都心のお花見ポタです。
前日、「一緒に走るか?」と娘を誘ったところ、
めずらしく「うん、行く」と前向きな返事。
そこで、自分の自転車は自分でいじれないオトーさんですが、
娘の自転車、プチランブラーの調整に挑戦。
引きが重いセンタープルブレーキ、
GC610を6歳児でも引けるようにイジリます。
先日、ベロクラフトさんを訪問した際、
とてもフレームサイズが小さいスポルティーフを
目撃したのです。小柄な女性オーナーだそうです。
GC610が使われていたので、店長の大槻さんに
「これって引きが重いっすよね」と言ったら、
「レバー握ってみて」と。
で、引いてみると……軽いのです。
「うちではほとんど調整してますから。方法? スプリングをバイスで挟んでグワーっとやるんです」
さすがです。フレームはもちろんオーダーでしたが、
部品にひと手間加えることで、トータルで
乗り手に合わせたオーダー車にふさわしい
一台に仕上げているのでした。
で、聞きかじり情報をもとに実践。
バイス(万力)は、かつて模型作りに熱中してたころに
持っていたのですが、見当たらず……。
しかし、作業台にしていた机の角に
ピアノ線を曲げるための治具が残っていたので、
これを使って無理矢理スプリングを縮めます。
基本、力を使う作業が
苦手なので、グローブをしたりして。
どうにかこうにか、
テンションを弱める方向にスプリングを曲げます。
左が加工後、右が加工前です。
さて、桜ポタの集合場所は、日比谷公園。
集合時間は朝7時です。
むろん、クルマに載せるという選択肢は
我が家にはありません。
池袋から東京まで輪行するのもなんだかなあと思いますし
自走するしかありません。
田村家のある豊島区から日比谷公園までは
距離10km弱なので、ひとりなら
30分ほどで日比谷公園に着きます。
でも、娘と一緒だと、まあ倍をみて一時間かと予想。
すると6時には家を出ないとなりません。
そのためには起床5時半。寝起きが悪い娘には
無理かなあと思っていたのですが……。
娘、プチランブラーで快走!
早朝の東京は人車とも少なく快適です。
しかし、僕の倍、という所要時間の見積もりは
かなり甘く、20分以上も遅刻……。
歩道を走るって、時間がかかりますね。
一時間半近くかけて、日比谷公園に到着。
すでに参加者のみなさんはお集り。
申し訳ありません、花冷えの寒い中お待たせしてしまって。
簡単な自己紹介タイムで、何人かに声をかけていただく娘でしたが、
「……………………ぉはよ」
と、父ゆずりの非社交性を発揮しまくり(汗)。
北の丸を抜け、千鳥ヶ淵へ。
皇居周辺は見事な桜が咲きほこり、
娘も「うわ〜きれい」を連発。
殿をつとめていただいた
T地氏に親しく話しかけていただくも、
ツンデレぶりを発揮。あとで僕に
「ねえ、なんであの人の自転車、色塗ってないの?」と。
「自分で聞いてみろよ」
「やだあ」
徹頭徹尾、内弁慶の外幽霊。
迎賓館前にて。
ランブラーとプチランブラー、こんな
2ショットを撮りたいが為に、家庭に波風おこしながら
オーダーしたようなもの。すべて僕のわがままです。
しかし、娘もプチランブラーは大いに気に入ってるようで、
千鳥ヶ淵など、乗車禁止のところでは
「いつ乗れるの、どこから乗れるの」と激しくアピール。
自転車がもたらしてくれる
自由な移動力の虜になったようです(たぶん)。
頼もしいみなさんと一緒に
神宮外苑へヒルクライム。
下りより登りが好きみたい。
でも、シフトレバーはうまく使えない。
Kさんのランドナー。
美しい……。
フランス流のツーリング車が、
日本の景色に調和するのはなぜでしょうか。
実用でも競争でもなく、
サイクリングという自転車の楽しみ方の
原点にあるのが、やはりランドナーなのでしょうか。
日比谷公園に戻って、
松本楼で分不相応のランチ。
「おいしいね〜」と、
父には言うのですが、みなさんに話しかけていただくと
「……………………」
もう、本当に愛想のないチビで申し訳ありませんでした。
T地さんに撮っていただいた一枚。
紀尾井坂の上、四谷の築堤ですね。
家では僕より態度がでかく立場も強い娘ですが、
まだまだ小さいなあ。
Iさんに撮っていただきました。
保育園にお迎えに行くと、初見の保育士さんにも
「あ、みどりちゃんのお父さん来ましたよ〜」と
言われるほど似ているとウワサの可哀想な親子ですが、
どうなんでしょ?
少なくとも自転車はそっくりでうれしい。
「もう来年はお父さんにつきあってくれないと思いますよ。小学校に入ると、友達と遊ぶようになるから」。
と、Iさん。Iさんも女の子のお父さん。
そうかもしれないですね。
もっとも、うちはすでにつきあいは悪いですけれど(泣)。
日比谷公園で解散後、
パレスサイクリングしたりして家路へ。
走行距離は38kmでした。
ぐずったり、くじけたりすることも考えて
輪行袋も持っていったのだけど、
往復とも走ることができました。
「疲れたけど、楽しかった」
来月は小学生になる娘。
「オヤジ、きもい」とか言うようになる前に、
できれば峠のひとつでもつきあってほしいなあ。
桜ポタに参加された皆様、お待たせしたり
お待たせしたり、お待たせしたり……で
ご迷惑かけっぱなしで申し訳ありませんでした。
これに懲りず、ぜひまたご一緒させてください。