こんにちは、田村です。
サイクルツーリングと、
ブルベに代表されるロングライドは
なにがどう、違うのでしょうか?
すべてが違う? まるで同じ?
似て非なるようでいて、
やっぱり似ているんじゃないかな、と
思う今日この頃。
ツーリングもブルベも、走ろうと思えば
誰だって走れるしね(細かい突っ込みを怖れずにいえば)。
しかし! ようやく
ツーリングとブルベの違いが分かりました。

ツーリングでは調理器具を使うけれど、
ブルベでは使いません(笑)。
ツーリングでも調理器具を持っていくとは限らないし、
回数としては、持っていくほうが少ないです。
でも、「峠でコーヒー」や「外ごはん」は
旅のシンボルであり、時には目的ですらあります。
もちろん、キャンプツーリングなら調理器具は必須。
暖かい食べ物がないキャンプなんて、ただの空しい野宿です。
ちなみに、うわさでは、ブルベで湯を沸かす方も
いるらしい!……ですが、僕は目撃しておりません。

物欲と食欲を同時に満たすアイテム、それが調理器具。
会社と自宅に散らばっていた調理器具を集めたら、
こんなにいっぱいありました。
実家をガサ入れすれば、倍くらいになるでしょう。
足かけ20年、ちびちび買い足したり、無くしたと思って買ったら
大掃除で出てきたとか、そんな産物です。
これらのブツのなかから、調理の内容や頻度、
ツーリングの期間や行程に応じて、最適と思われる
調理器具を選んで家を出ます。
調理器具のボスは
やはり火器。バーナーとかストーブと呼ばれます。

キャンプツーリングでの私的主力機は
OPTIMUS No.123Rスベアでございます。
ホワイトガソリン用ですが、クルマのガソリンでもOK。
でかい、重い、面倒と逆三拍子そろった名機ですが、
スチームパンクな存在感が魅力です。
欠点の多い123Rですが、
ともすれば致命的ともなるウイークポイントは、
本体と燃料タンク部が一体なので、
ヒコーキに持ち込めないこと、だと思います。
「一度でも使った形跡があるとダメ」と、
空港カウンターで宣告されたことがあります。
じゃあ、海外へ行く人とかどうしてんの?
そのたびに新品を買うのかい? と、購入当時の
代理店に聞いたものの、返事がなかった
悲しい思い出があります。
危険物扱いの123Rは、ヒコーキに乗れない宿命。
解決策は、国内なら鉄道を利用するか、
出先に123Rを送っておくのです。
一泊目の宿とか、キャンプサイトとか、
局留とか…。
手のかかる子ほど可愛いといいますが、
123Rはそんなバーナーです。

ガソリンバーナーの
欠点をすべて長所に置き換えたのが、
ガスカートリッジを使うタイプです。
写真はPRIMUS 114ナノストーブ。

小さい、軽い、簡単。
火力も十分です。
専用カートリッジの入手性が
問題視されることもありますが、国内なら
たいてい解決できると思います。

カセットガスが使えるタイプ。
コンビニやスーパーで買えるカセットガスが
使えるのが最大のメリット……なのですが、
マニュアル的には「専用のカセットガス」を
使わないとダメ……。
こうした矛盾と、物欲をそそらないチープな造りに
目をつむることができれば、
ツーリングのベストパートナーになり得ます。

シンプルなアルコールバーナー。
「ウルトラライト」を追求する
ツーリストやハイカーに愛用されています。
装備を軽量化して、軽快で自由に旅をする。
そんな方におすすめ。
また一方で、メインのバーナーで米を炊きつつ
アルコールバーナーでお茶用の湯を沸かす……といった
使いかたもできます(僕はこっち)。
小さなアルコールバーナーは、
機動力重視派にも、火力重視派にも
利用価値があるのです。


最新のジェットボイルです。
迅速な湯沸かしに特化しており、
熱効率を高めた専用クッカー(底部にヒレがある)を使うことで、
500mlを2分少々で沸騰させるガスバーナーです。
実は、買ったばかりで、まだ使ってません(照)。
付属のゴトクを使えば汎用コッフェルでの煮炊きも
できるそうです。
本国のメーカーサイトによると
「それはすべて単純であるが強力な考えで2001年に始まりました」
と、あります(翻訳:エキサイト)
伝統的な製品が好まれる傾向が強い(と思う)
調理器具のなかで、こうしたギミック重視の
新しいバーナーは珍しいですね。
どんなもんなのか、早く使ってみたいです。

写真の左は、ありふれた縦長コッフェルですが、
プリムスのバーナーとガスがすっぽり入ってます。
ジェットボイル、でかいっす。
ジェットボイルの急速湯沸かし力が本物なら、
ファストランやブルベ中にも使える(!?)かも
知れませんが……。

固形燃料のエスビット。
タブレット状の固形燃料を、まるで
エンド金具のようなゴトクで燃やします。
このうえなくシンプル、軽量。
エスビットはずいぶん前に買ったのですが、
これも実は一度も使ったことがありません。
ツーリングにおいては非常用、お守りですね。
以下、スペックです。
OPTIMUS No.123R スベア
16,275円幅95×奥行き95×高さ127mm(円筒形)543g
trangia アルコールバーナー
2,310円幅75×奥行き75×高さ46mm(円筒形)113g
PRIMUS 114ナノストーブ
7,140円幅60×奥行き27×高さ76mm64g
Iwatani カセットガスジュニアバーナー
3,600円前後幅82×奥行き65×高さ96mm(収納プラケース付属)261g
JETBOIL SOL
15,000円幅106×奥行き106×高さ160mm(円筒形)372g
Esbit ポケットストーブスタンダード
1,155円幅98×奥行き75×高さ21mm88g/172g(固形燃料4gx20個含む)
おもだったバリエーションが揃いましたが、
世の中にはまだたくさんの名機がありそう。
みなさんはどんな火器をお使いですか?
これから購入を検討されるなら、
万能で小型のガスカートリッジタイプが
無難だと思いますが、自転車と同じように
知らず知らずに増えちゃうんですよね(笑)。
もちろん、気になるのは野外における実際の
煮炊き能力です。
次号の『シクロツーリスト』では、
こうした火器の比較や使いこなしを
大々的にリポートできると思っております!
どうぞ、ご期待ください。