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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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自転車キャンプにおける「幕」選び

こんにちは、田村です。
だんだんと春めいて日照時間も
長くなってきました。

フツーのサイクリストなら、喜ぶところですが、
個人的には冬をもう少し楽しみたいです。
より正確には、冬のキャンプを、です。

仲間内を除くと、誰に冬キャンの魅力を説いても
「キャンプ? 暖かくなったらね」とか
ぬるいことを言いやがるのですが、
まことにもったいないかぎり。

自分も少し前までは冬キャンを躊躇する面もありましたが、
すっかり認識を改めました。

冬でも自転車キャンプできる

冬でも意外と楽しい

冬のほうがメリットが多い

冬こそ自転車キャンプ

って感じです。
もちろん、適切な天候とキャンプ場と装備の選択が
欠かせません。
でもそれって、夏も、どんな季節も同じです。
特に、夏の暑さは装備ではどうにもならないので、
北へ行く、標高が高いキャンプ場を選ぶといった
プランニング面で対応するしかありません。
それに比べ、寒さは装備でも対応できる範囲が広いので
より自由なツーリングが楽しめると言っても
過言ではないでしょう。

で、陽気が感じられる昨今ですが、
もっと冬キャンを楽しみたい私は、
あえて東北をめざすことにしました。

先日の長野・陣馬形山キャンプ場でマイナス10度を体験し、
それでも快適な一夜を過ごすことができ
(上りはたいへんキツかったですが。汗)
若干増長している感は否めませんが、
今年はどこも雪が少ないようで、トラベルチャンスが広いです。
かといって、勢い余って北海道や北東北へ行くと
さすがに走りが楽しみづらかろうということで、
福島県は猪苗代湖へ向うことにしました。

と、その前に……。
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部屋に転がっていた合板をノコギリで切って、
ミニテーブルをこさえてみました。
テーブルって、あればキャンプが便利になるのは確実なんですが、
割愛することが多いアイテムです。
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SOTOのフィールドホッパーという、
いかしたミニテーブルも持ってるのですが(写真左)、
たたんでも微妙に大きく(写真の半分になります)
400gという重量も気になります。
これでも同種製品のなかでは小さくて軽くなるほうなのですが、
「やっぱり置いてくか」となりがちなアイテムです。
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そこで、組み立て式としました。
足をはめるだけなのですが(笑)、
5mm厚の合板なので、きつめに勘合するように切り出せば
十分な安定感があります。そして……
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天板をサドルバッグ底面の形にあわせたので、
その形崩れを防ぎつつスペースはとりません。
我ながらナイスなDIY。重量は200gほど。
いざとなれば薪にもなる逸品です(笑)。
みなさんもご自身のサドルバッグの形に合わせて
自作してみてはいかがでしょうか。

さて、出かけます。
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郡山まで新幹線でワープ。
林道で絶景とウワサされる峠を越えて猪苗代湖へ。
それだけだと距離40kmほどなので、
かなり早くキャンプ場に着くことは確実。
そこで、湖南のキャンプ場に荷下ろし、設営を終えてから
軽装で猪苗代湖を一周したらどうだろう? と考えました。
個人的に周回コースは避けることが多いのですが、
(遠くへ行くという醍醐味が薄れるので)
適当なサイズの湖だったら望むところです。
ということで、先の日曜〜月曜に実行。
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自宅を出て2時間後には
郡山駅に到着。新幹線の恩恵です。
街中には一片の雪もなく、気温も高いです。
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しばらく県道を進んでから、
御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)へ向かう市道へ入ると
山並みが迫ってきます。
青看板も出ており、迷いようがありません。
あの山塊を越えるのか……と期待が高まります。
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ほどなくして林道へ。
除雪しないと明記してますが、
通行止めではないようなので進みます。
クルマも降りてきたので、大丈夫でしょう。
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麓は杉林が多く、とたんに鼻水がわき出して呼吸が
少し辛くなります……。ワタクシ、どうやら
昨年あたりから花粉症デビューしたようで、
それもあって、春より冬のほうが好きになりました。
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鼻をかみかみ上って行くと、
ほどなくして松や広葉樹の枯れ林になり、
鼻が楽になりました。
標高が上がるに従って残雪が増えてきましたが、
乗車して行くことに問題はありません……?
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デリヘル嬢を募集してます。
林道の下のほうで一台のクルマと行き違いましたが、
周辺に人家はありません。謎です。
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峠が近づくと、道全幅に
雪が残る箇所が出てきてしまいました。
ここをクルマが越えたのか!?と思えますが、
轍があるので交通はあるようです。
当然ながら自転車は押しになります。
凍ってはおらず、比較的歩きやすくはありますが、
短い距離でも押し歩くと、格段に疲れてしまいます。
道筋自体は、勾配が緩く、眺めがよい箇所も多く、
とても癒し系です。
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峠の直下からは、
郡山方面の広い眺望が楽しめました。
あと、ミニテーブルのおかげで、
いつも以上にサドルバッグがピシッとしてるのが
個人的にはとてもうれしいです(笑)。
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ピークを越えると、眼下に
猪苗代湖が現れました。
御霊櫃峠、標高こそ900m弱ですが、
道筋の雰囲気や眺望は実に素晴らしいです。
また違う季節にも訪れたくなりました。
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猪苗代湖側の積雪は少なく、ほっとしながら湖岸へ。
ひたひたと寄せる波の向こうに見えるのは磐梯山。
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猪苗代湖のほぼ南端にある
秋山浜キャンプ場に着いたのはお昼過ぎ。
無料、予約不要、通年営業(?)という、
我々には神のようなキャンプ場です。
しかし、炊事棟は4月まで閉鎖中。
実質的には営業してないのかもしれませんが、
先客も一組いましたので、とっとと設営します。
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相変わらず寝袋やダウンジャケットが
かさばるのは致し方ありませんが、
限られた容量の前後バッグに全装備が収まってます。
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今回が初登板の新たなる幕、
ヘリテイジのトレイルシェルターです。
いわゆるストックシェルターというヤツで、
ハイカーやトレランの人などが用いるストックを
ポールとして設営するシェルターですが、
専用ポールが存在することを知って
導入してみました。
専用ポールは、信州トレイルというお店の
オリジナル品です。
幕の本体とペグ4本(付属は2本だけ)、ポールを合わせた
総重量は実測475gと十分に軽いです。
なにより、小振りになる本体と、長さ30cmほどになる
ポールが尊いです。
自転車の場合、テントを採用するとポールの長さが
収納のネックになるのですが(どんな製品も40cmくらいある)
これなら多くの大型サドルバッグに
無理なく収まります。
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張るのも簡単。ペグを打てば立ちます。
テントとツエルトの中間的な構造ですね。
中に完全に入ってあぐらをかくと
天井高さ(90cm)がややキツいですが
(身長171cmの割には座高があるので……)
入り口に座れば頭が出るので、炊事なんかは楽です。
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独特な側面形。
横たわると、頭上と足下に閉塞感がありますが、
寝れば気にならないのは言うまでもない……と、
この時は思ってたんですけどね……。

さて、積雪のために随分と押し歩いた割りには
いい時間にキャンプ場へ着いたわけですが、
歩くとテキメンに疲れる自分なので、
もう湖畔を一周する気なんてなくなりました(汗)。
そこで、近くにある入浴施設(200円と激安)と飲食物のお店へ。
いずれも自転車で10分圏内にありました。
スーパーやコンビニは近くにありませんが、
いくつかある個人商店をまわれば
ビールもお肉もカップ麺も調達できました。
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暮れなずむ猪苗代湖。
だんだんと磐梯山が見えなくなると、
次第に湖北の街灯りが光り出します。
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ミニテーブル、大活躍。
精肉店で買ったチャーシューをあぶりつつ、
味噌漬けの豚肉を焼いたりして、ビールをあおります。
気温はさほど下がらず、終始5度くらいあったかと思います。
だから、シェルターから半身を出していも
寒さはまったく感じず、寝袋に入ればヌクヌク。
食べて飲んで、しばしアニメなんかも見て、
21時前には深い眠りへ……。
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なんかうるさいなと目が覚めたのが4時くらい。
本格的な雨がシェルターを叩く音でした。
内側もシットリ……。結露と浸水の両方でしょうか。
幸い、寝袋にはSOLのビビイを被せていたので
深刻な問題は発生しませんでしたが、
ダブルウォールのテントのような
「雨でもなかはドライ」なんて快適さは望めません。
心なしか、中面の濡れはツエルトよりも激しく感じられ、
密閉性が高い分、結露も多いのかもしれません。
そして、足を延ばすと必然的に頭上の幕が前髪に触れるほど近くなり、
幕を叩く雨音が大きく感じられ、目が覚めちゃったわけです。
このあたりは、シンプルな山形に張れるツエルトのほうが
いいんじゃないかとも思えました。
ま、7時くらいまで二度寝できたので御の字でしょう。
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夜が明けても雨は止みません。
天気予報だと雨時々曇りだったのですが、
ずっと雨です。
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なにはともあれ飯を食わねば
動く気になりませんので、いただきます。
入り口を開いて身を乗り出すと、当然ながら
ダブルウォールテントのように屋根となる前室がないので
雨が降り掛かりますが、レインウエアを着て凌ぎます。
客観的にはミジメな光景とも思えましょうが、
やってる本人はこんな状況も楽しんでたりします。
これで気温が低かったらそんな余裕もなかったでしょうが、
朝でも気温5度はあった感じです。
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待っていても雨が止みそうにないので、
撤収開始。敷いたシート(厚手のエマージェンシーシート)を
のけてみると、盛大に水が溜まっていました。
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シェルターをどけてみると、
地面は乾いています。
つまり、下からの浸水ではなく、
上からの浸水や結露によって
水浸しになったことが分かります。
一般的には、シェルター類の下(地面の上)にシートを敷くようですが、
自分は常に中に敷いてます。
今回のような事態を鑑みると、自分のように
中にシートを敷いて、これを浸水に対する
最後の防衛線としたほうが適切に思えるのですが、
どうなんでしょうね。
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屋根がある炊事棟へ一切合切を移動して、
パッキングします。
濡れた装備の収納は面倒なものですが、
致し方ありません。こんな時は、
バンバン荷物を放り込める従来型のフタ付きサイドバッグや
横型サドルバッグのほうが便利ですね。
バイクパッキング的なバッグは、荷物をキッチリ入れないと
形崩れしますし、上方が開くので
注意しないと中が水浸しになりがちです。
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無論、走る気など失せているので(汗)、
最寄りの駅を目指します。
とはいえ、最低でも20kmは走らないと
磐越西線にたどりつきません。
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やった〜駅だ〜と思ったら、
休止中の臨時駅でした(笑)。
結局、快速が止まる猪苗代駅まで走りました。
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お昼前には乗車。
せっかくここまできて、あんまり走らないのは
もったいない限りですが、致し方ありません。
そして、新幹線に乗り換えて東京目指して南下していくと
どんどん晴れてくるのが何ともはや……まるで
降られるためにJRにお布施したようなものです(汗)。
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とっとと帰着したので、
億劫になる前に装備一切合切を陰干し。
平日の陽が高い時間にこんなことをやってると、
さすがに近所の目が気になります(笑)。
こうして並べてみると、これだけのモンが
合計容量20ℓほどのバッグによく入ってたな〜と
感心せざるを得ません。道具の進化おそるべし。
ちなみに、お手製ミニテーブルは、濡れるとふやけて
勘合しなくなることが判明。乾いたらまた
組み立てられましたが、やっぱりもうちょっと
よい木材か、道具と技術があればカーボン板で
作るといいんでしょうね。昔は、ラジコンカーのシャーシを
カーボン板で自作したりもしたもんですが……。
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すっかり汚れた自転車とバッグも洗いました。
オルトリーブのバッグは合成ゴム系の素材なので、
自転車と同じようにゴシゴシ洗えば汚れが落ちます。

さて、ここまで読んでいただいた方の多くは、
結局のところ、自転車キャンプにおいては
どんな「幕」がいいの? と疑問をもたれることと思います。

ここ数年でワタクシが使った
四つの幕をあらめて比較紹介したいと思います。
テント・シェルター・ツエルトを「幕」と総称すれば、
「ツエルトはテントじゃありません」みたいな
注意書きも不要ですし(笑)。
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右から、
[ワンポールテント]テンマクデザイン・パンダ
「自立型ドームテント」アライテント・トレックライズ0
[シェルター]ヘリテイジ・トレイルシェルター+ポール・ペグ
[ツエルト]ファイントラック・ツエルト1+ガイライン・ペグ
です。
こうして収納状態を比べると、
ツエルトが圧倒的にボリュームが小さく、
ワンポールテントは巨大です。
いずれもサドルバッグに入りますが、
他の装備とのディール(笑)になるわけです。

[ワンポールテント]テンマクデザイン・パンダ
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実測重量1916g。
この重さと収納時の大ボリューム故に、
普通は自転車キャンプの選択肢にはならないけど、
張り姿の端正さに引かれて購入。
さすがに居住性もよく、前室が広く天井が高いので
雨天時の調理も余裕。
キャンプ場で過ごす時間を重視するならアリだけど、
イスやテーブルなどを携行する余裕はなくなるので、
悩ましいところ。価格は意外と安いです。
ただし、ペグを刺さないと自立しません。

「自立型ドームテント」アライテント・トレックライズ0
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実測重量1299g。
永遠の定番。近年でこそ、コレを越える軽さを
実現した同タイプの製品も現れましたが、価格が適当なので
今も競争力がある名品。というか、コレを持ってるから、
ヘリテイジやテラノヴァやファイントラックの
最新テントを買う踏ん切りがつかないジレンマが(笑)。
10年以上前に買って、加水分解なども起こらず現役。
雨が降りそうな時、状況が不明な初見のキャンプ場、
そして先の陣馬形山のように寒そうなときなども
コレを選びたくなりますね。
あと、コンクリの駐車場で天体観測するといった(?)、
ペグを刺せないような状況でも使用可能。
ポールだけで自立するので。その
ポールがもう少しでも短くなれば……。

[シェルター]ヘリテイジ・トレイルシェルター
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実測重量475g。
この軽さと小ささで、ペグさえ打てれば
簡単に設営できるので、初見のキャンプ場でも安心。
「テントっぽい」居住性も発揮できます。
しかも価格が高くない(テントに比べれば)。
しかし、前述のように雨天だったりすると、
さすがに快適さは限定的。
個人的にはバランスのよい幕だと思いますし、
今後の自転車キャンプで主力になりそうな気もしますが、
中途半端な存在かもしれません。
濃い緑と赤いジッパーという他にない配色は、
個性的でいいと思います。

[ツエルト]ファイントラック・ツエルト1
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実測重量343g。
とにかく軽くて小さくなる。
寝るまで外にいればいい、と割り切れれば
これ以上はない幕。イスやテーブルを持つ余裕も生まれます。
非常時・ビバーク用という想定のツエルトですが、
寝るだけならテントと同じ。だって、寝てるんですから(笑)。
床をヒモで閉じるという開口部の多い仕様なので
(張らずに被ることを考慮してるので)
虫を心配する向きも多いですが、
適切なキャンプ場を選び、適切な服装で過ごし、
適切な虫除けを使えば夏場でも問題なし。
寒さに対しては、中が狭いだけにかえって
保温性があるとも感じます。
ただ、別途ポールを持たない限りは、
適切な間隔の立木や自転車をポール代わりにして
ガイライン(ヒモ)で吊るので、設営場所をかなり選びます。
これも不安要素ですが、経験上、95%以上の
キャンプ場で問題なく張れました。
価格も安いですし、自分が仲間をキャンプに
誘うときも薦めやすいスタイルで、
導入した人もおおむね満足してるようです。
もちろん、雨天時になかで停滞したり、
調理するのは不可能に近いです。
そんな状況が予想されるならテントを選ぶか、
宿泊施設に移行するという判断が必要です。
自転車なら、そういう移動も簡単なので、
徒歩より装備の選択範囲が広く、そのメリットが
ツエルトの活用範囲を広げていると思います。

こう書いていると、やっぱりツエルトが
自転車的にはメリットが多いのですが、
ストックシェルターの万能性にも期待できますし、
より軽量な自立型テントもほしい……。

理想の幕を探す旅はまだまだ続きそうです。


# by cyclotourist | 2019-03-13 22:16 | Comments(5)

冬キャン二景

こんにちは、田村です。
ひときわ寒さ厳しい今日この頃ですが、
相も変わらず自転車キャンプざんまいでございます。

さる10〜11日は、いつもの仲間と
西伊豆をめざしました。
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走ったコースはこんな感じ。
小田原まで輪行し、男前に箱根を越えて
西伊豆の港町、土肥まで100km。

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選んだ自転車は、フロントシングル化した
キャノンデール・CAAD12ディスク。そしてテールフィン。
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容量20Lほどのサイドバッグひとつと
コーナーバッグに冬キャンの全装備が入りました。

寒いんだから、比較的温暖な伊豆でキャンプしよう、
という話になったのは穏当なのですが、
リッチなのに経済観念がしっかりしてるばっきー氏
(だからリッチなんでしょうが。笑)
「交通費を節約したいから小田原スタートにしたい」
と言い出したことから、必然的に箱根を越えることに。
箱根じゃなくて、別の峠(熱海峠、冷川峠)を
越えても伊豆には抜けられるのですが、
時間制限があるブルベならともかく、
男なら堂々と箱根を越えるべきでしょう。
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朝8時、小田原に集合した4人のオッサン。
ばっきー氏、隊長殿、トシさん、自分です。
今回、キャンプするのはばっきー氏と自分だけですが、
十分明るいうちに土肥のキャンプ場に着きたいので、
朝8時と我々にしては早めに集合したのです。
小田原くらいだと、東京から普通列車に乗っても
苦にならない移動時間ですね。
以前の自分なら、新幹線が利用できる駅は
必ず新幹線を利用してましたが、最近は
少し経済観念に目覚めました(笑)。
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国道1号を三枚橋で左折して、
男らしく旧東海道で箱根をめざします。
ちょっと前にもナイトランで越えた箱根ですが、
この旧道は上りの序盤がとにかく急なので、
キャンプ装備で越えられるか一抹の不安もありましたが、
ゆっくりマイペースで走れば問題なし。
異様にデカい46Tのスプロケットのおかげです。
また、片方(右側)にだけサイドバッグを懸吊しているので
ダンシングすると違和感が大きいですが、
着座してれば十分に安定感があります。
冬キャンとは言え、装備一式で重量4.5kgくらいに
収まってるので、それなりに軽快です。
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七曲がりを力走。
この前日、関東全域で降雪があったので
路面状況がはなはだ不安でしたが、
幸い走行路面に積雪や凍結は皆無でした。
(もし雪が残っていたら、沼津まで輪行に変更予定でした)
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甘酒茶屋。ここまで上ると路肩に雪も目立ちました。
なにより空気が冷たいので、あんまり大汗を
かかないようにペースを抑えました。
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フロント46Tを選んだので、
いわゆる一対一のギヤ比を得るために
特大46TのMTB用スプロケットを装着してます。
荷物があると、やっぱり一対一がほしいです。
こんな特大スプロケットはロード用のディレイラーでは
変速できないので、XTRのそれを装着。
機械式変速だと、ロード用レバーとMTB用ディレイラーの
組み合わせはグレーゾーンになりますが、Di2なら問題なし。
(もちろんコレも自己責任でしょうが)
アルテグラDi2のシフトレバーで、XTR Di2の
ディレイラーがサクサク動きます。
スラム・フォース1など、フロントシングル用の機械式メカだと、
歯数差とテンションのせいか変速の動作が大味で、
ガッチャンガッチャンという感じですが、
Di2なら当然ながらスムーズで小気味よく変速します。
問題は、XTR Di2ディレイラーが高価なことだけです(汗)。

話がツーリングから逸れまくってますが、
フロントシングルは、自分としては好感触です。
高いXTR Di2ディレイラーを無理して買ったので
強制的にそう思い込んでるフシもありますが(汗)、
「何も考えずに変速できる」というのがメリットです。
フロントマルチだと、前後のギヤ位置を常に意識したり、
フロントを変速した後にリアも変速して軽さ・重さを調整する、
といった「煩わしさ」があります。
それまで煩わしいとは感じてませんでしたが、
フロントシングルを体感すると、
けっこう煩わしかったなあと思えてしまいます。
なお、そもそもフロントシングルにしたのは
軽量化が目的だったのですが、実はその効果はなし。
下りでもあるていどは足を回せるように
フロントをやや大きめな46Tにしたため、必然的に
軽いギヤを得るためリアのギヤが特大になったので、
スプロケットの重量増が、不要になったフロントディレイラーの
重量を上回ってしまいました……。
フロント・リア共に、もう少し小さいのを選べば
軽量化にもなるでしょうが、悩ましいところです。

閑話休題。
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無事、芦ノ湖に到着。
ここも当然のように外国人ばかりです。
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湖畔からもうひと上りして、
行程のピークである箱根峠へ。
気温は1度くらいで、幸い積雪・凍結なし。
脱いでいたジャケットやグローブを付け直し、
イヤーカバーなども装着して下ります。
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三島まで一気呵成に20kmの下り。
当然ながら寒いし、意外と交通量多いし、箱根は
上りよりも下りがしんどかったりします。
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麓のコンビニで人心地を取り戻す我々。
いい年こいたオッサンたちが
缶コーヒーをカイロ代わりして暖をとるのも
冬のサイクリングらしくて
微笑ましい光景ではないでしょうか(笑)。
全員ディスクロードなので、口々に
ディスクブレーキの恩恵を讃えたのでした。
この後、沼津でラブライブ! の物販に向うトシさんと分かれ、
三名で内浦へ。
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沼津でイベントがあるそうで、
内浦はいつも以上にラブライバーで溢れかえってました。
内浦初訪問の隊長殿を主要な舞台にご案内した後、
日帰りの隊長殿と分かれ、
ばっきー氏とふたりで土肥を目指しました。
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終日曇天で、あいにくの空模様。
富士山も見えませんが、内浦以西にはじめて足を延ばす
ばっきー氏には西伊豆の海岸線は新鮮に写る様子。
細い砂州が伸びる大瀬崎を過ぎると、
アップダウンが連続するのですが、妙に快調なばっきー氏。
折悪しく小雨が降り出したのですが、
意に介しません。あらためて書くのもアレですが、
氏は体重100kgを越える巨漢でありまして、
いつもなら上りで瀕死のありさまになるのですが、
今回は箱根を苦もなく上り、西伊豆も余裕綽々。
「ラブライバーとして、箱根越えたのは誇らしいね」とか
訳の分からない浮かれモード。
なんでも最近は、ご飯など糖質を取らず、お肉ばっかり食べて
(毎晩のように「いきなりステーキ」行ってる)
たんぱく質を重視する食生活に変えたのが
好調に結びついているとか。
サイクリング中も、フランクとかを食べるだけで
おにぎりとか腹にたまるものを食べてません。
そして時おり、怪しいオイルをなめてます……。
「これで全然、腹へらないんですわ」とご満悦。
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大瀬崎から土肥まで、わずかな距離の間に
ドンドンドンと三回もアップダウンがあるのですが、
それだけに展望も広がります。
あいにくの天気ですが、達成感が得られる好エリアです。
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土肥では早くも桜が咲いてました。
金山があったことでも知られる、
港と温泉の街です。首尾よく16時過ぎには着いたので、
まずはひと安心。100km走ったゼ、という
自己満足を感じながらキャンプ場へ。
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渋いキャンプ場に到着。
初めて利用する「さざ波キャンプ場」です。一泊900円なり。
伊豆はクルマ向けのオートキャンプ場が多いのですが、
我々のようなサイクリストには、こんな感じの
低設備・低料金、でも街が近くて買い出しが便利、
というキャンプ場が最適なのです。
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自分はツエルト、ばっきー氏は
軽量なワンポールテントを設営。
こじんまりしたキャンプ場だけに
炊事棟やトイレ(意外なほどきれい)が近く、
ここは当たりだな! と二人で喜びます。
目の前にはコンビニがあり、スーパーや入浴施設も近く、
我々的には100点満点のキャンプ場です。
ただ、アウトドアしてるぜ感を求める自然派(?)や
電源や駐車スペースを求める富裕層(??)には
向いてないかもしれませんね。
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薪を買って、焚き火台をお仮りして
暖をとりつつ快適な宴会タイム。
気温も2〜3度を下回ることはなく、
冬キャンとしては恵まれた環境。
もちろん、寝袋に入ればヌクヌク。
夜間、悪夢にうなされた
ばっきー氏が「うおー」とか叫んだり、
(自転車が盗まれる夢をみたとか……)
割と近くで落石の音が響いたりして目が覚めたりもしましたが、
総じておおむね快適な夜を過ごすことができました(笑)。
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翌日も生憎の曇天。
当初、西伊豆スカイラインを越える予定でしたが、
景観が期待できない天気で上るのも空しいですし、
降雨・降雪が心配になる予報が出てきたので、
土肥から出てる駿河湾フェリーを利用して
清水に出ることにしました。
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サイドバッグは撤収がラク。
収納した装備類をぼんぼん放り込めば完了。
シートバッグだとパッキングに気をつかうので、
撤収に少し時間がかかります。
重量面や走行時のバランスはシートバッグのほうが
有利に思えますが、テールフィンのように
簡単・確実に着脱できるサイドバッグなら、
選ぶ価値はあるでしょう。
今回はひとつしかサイドバッグ付けてませんが、
ふたつ付ければ容量的にも余裕ができますし。
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キャンプ場とフェリー乗り場は指呼の間。
船歴が浅そうでキレイなフェリーです。
なんでも、今年3月で今の民間事業者は
運行撤退するそうですが、その後一年は、
静岡県・地元自治体が引き継いで運行することが
決まっているそうです。
そういえば、「ライブライブ!」シリーズは、
ヒロインたちの母校を廃校から救うために
アイドル活動をする、というのがテーマでしたが、
こうしたフェリーの存続のために頑張る、
なんて続編も見たいなと思ってしまいました(笑)。
登場人物のひとり(曜ちゃん)のお父さんは、
この駿河湾フェリーの船長さんという設定らしいですし。
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自転車は舷側に固定してもらいます。
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清水港まで70分の船旅。
料金は2500円ほどと少し高めですが、
晴れていれば富士山の絶景も楽しめるそうで、
また乗ってみたくなりました。

こうして安楽に清水に上陸。当然ながら
船内でぬくんだ後に走る気力もなく(汗)、
ばっきー氏ともども
東海道線でとっとと輪行して帰宅したのでした。
今回利用したキャンプ場へは、いろんなコースが組めますから、
今後なんども訪れそうな予感です。


さて、この翌週、16〜17日にも
懲りずに飽きずに自転車キャンプしてまいりました。

「冬キャンはいい!」と事あるごとに訴えている自分ですが、
それは関東以南の平地におけるキャンプ場を選ぶのが
前提条件のようになってました。
北関東の大洗でキャンプしても、せいぜいマイナス二度くらいに
収まる気象条件でした。
これ以上に冷える地域・天候だと、
積雪や凍結が心配で、サイクリングそのものが
楽しみづらいからです。また、
手持ちの装備が基本的には3シーズン向け
ばかりなので、耐寒性能に不安もありました。

伊豆から帰った後、どこか行ってみたくなる
キャンプ場ないかな〜と地図をつらつら眺めていたら、
自然と信州のページに手が伸びます。
そして目に入ったのは……陣馬形山キャンプ場
絶景&無料のキャンプ場として知られています。
でも、自分は行ったことがないのです。
南信の伊那というアクセスが不便な立地に加え、
1400mという標高の高さに
ビビっていたというのが本音のところ。
今年のゴールデンウィークには行きたいなあと思いながら
自治体のホームページなどを見ていたら、
「通年営業」とあるではないですか。

所在の中川村観光協会に電話してみたら、
「雪? 今はないですね」
「クルマは通行止めです。自転車? 自己責任でどうぞ」

さっそく天気予報を見ると、次の週末、
伊那エリアは快晴で、最低気温はマイナス6度ほどの予報。
これはトラベルチャンスではなかろうか!?

さすがに毎週連続のキャンプはどうかとも思いましたが、
「今しかないんだ〜、今しか〜」と
妻に文字通り土下座して外出許可を得ました。
そして、スーパーあずさ1号で上諏訪へ。
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「スーパー」という名称は来月のダイヤ改正でなくなり、
ぜんぶ「あずさ」になって、自由席がなくなるとのこと。
自分は始発の新宿駅から乗るので、少し早めに行けば
自由席でも座れることが多かったので、
少し残念かな。
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上諏訪で飯田線直通の普通列車に乗り換え、
伊那田島駅で下車。
陣馬形山キャンプ場の最寄り駅です。
距離的には、キャンプ場まで15kmくらいしかありません。
もう少し手前で降りて走ってもよかったのですが、
今回はキャンプ場にたどり着くことが最優先事項。
自転車キャンプって、基本的に二兎を追うような遊びですが、
ここは自重して時間に余裕を見込みました。
駅に着いた時点で11時40分ですし。
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風が強いので駐輪場に移動して
自転車を組み立てます。今回、手持ちで最大限の
防寒装備を携行し、食材なども運ぶために
13ℓのリュックも併用します。
いつもは極力リュックを使わないのですが、
さすがに自転車側のバッグに収まりません。
先のディスクロードで採用したテールフィンのサイドバッグを
二つ使えば入れることもできるのですが、
今回はタイヤを太くしたくてグラベルバイクを選んだので、
テールフィンが付かないのです。
テールフィンは専用の車軸に固定するのですが、
自分はクイック用の車軸を購入しました。
だから、スルーアクスルのグラベルバイクには
使えないのです。別途、車軸を買えばいいのですが……。
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飯田線は標高600mくらいを走っているのですが、
陣馬形山は谷を挟んだ反対側にあります。だから、
いったん標高400mくらいまで降りてから
1400mまで上がるということに……。
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国道沿いのスーパー「チャオ」で買い出し。
陣馬形山キャンプ場は無人で、
当然ながら周囲に人家はなく、この季節は
水も出ないそうなので、必要な物資はすべて
麓で用意してから上る必要があります。
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防寒の切り札として薪を購入。
とっととテントに入って寝袋にくるまれば
焚き火なんてしなくてもいいのですが、
せっかく好ロケーションのキャンプ場なのですから、
テントの外で夜景など見ながら宴会したいもの。
だから、無理を承知で薪を買ったのです。
そのほか、食材、ビール、日本酒(ビールを減らすため)、水1.5ℓなどを調達。
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中央アルプスを眺めながら上昇開始。
美里から最短経路を進みます。しかし……
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重い(汗)。
普段、バッグ外に荷物を括り付けるのは
やらしい(恥ずかしい)と思ってる自分ですが、
今はそんなこと言ってる場合じゃない。
まあ、こんな積み方ができるのも、
オルトリーブのシートバッグが頑丈で、
イスやテントポールで剛性が高まっているからです。

薪がおそらく5kgくらい、飲食物も5kgくらい、
基本のキャンプ装備が5kgくらいなので、
つまりはいつものカジュアルキャンプに対して
三倍もの荷物重量をかかえてヨタヨタ進みます。
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早々に押し歩き。
キャンプ場までは平均勾配10%。ですので、
それよりキツいところもあれば、緩いところもあるわけで、
勾配が緩めば乗り、キツくなれば押し、の繰り返し……。
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積雪や凍結で物理的に乗れないことも考慮し、
今回はトレッキングシューズ&フラットペダル。
だから押し歩きもさほど苦じゃありませんが、
ペダルがショボいこともあり、ペダリング時は
シューズが滑りそうで違和感があります。
自宅ですぐ目についた安価なフラットペダルを付けたのですが、
シルバンあたりを発掘すればよかった……。
今さらながら、ビンディングの恩恵が
いかに大きいものかも痛感しました。
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登山道も並行。
軽装ならそちらへ行ってみたくもなりますが、
今回はとてもじゃありません。
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標高が1000mを越えると、
ごく一部には残雪も。凍っているので、
慎重に押し歩きます。
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万一でも靴下が濡れると
死んでしまいそうな気温なので、
防水のトレッキングシューズを選んだのは
正解ではありました。
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上り10kmに2時間半もかけて、
キャンプ場には15時半に到着。
歩いたほうが速い? そうかもですね。
そう思うアナタは同じ荷物を背負って歩いてみてください(笑)。
なにはともあれ、さすがの大眺望に胸が躍ります。
通行止めというのにクルマで来てるキャンパーが
三組、ハイカーさんが一組いました。
気温は早くも零度前後ですが、陽射しが強くて
あまり寒さを感じません。
そんな上りの熱気が残ってるうちに、
ちゃっちゃと設営します。
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満開。
ご覧のようにベンチがあるので、イスはなくても
よかったですね。ただ、ヘリノックスのイスは
座り心地がいいので、もう手放せません。
サイトに立木がないので、自立しない
ツエルトは向いてないです。
もちろん、今回はテントを持ってきてます。
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真冬用の寝袋は持ってないので、
モンベルの#3(気温0度対応)を軸に、
SOLの簡易ビビィをカバーとしつつ、
中にイスカの130X(気温8度対応。体験的に3度まではイケる)を
入れ込みました。
あと、いつもは厚手のエマージェンシーシートのみを
テント内に敷いてますが、今回は発泡素材入りで少し厚みのある
銀マットも併用してます。
スリーピングマットは、いつものニーモ(180cm)です。
就寝時は、骨折以来、冷えがちな足先に
使い捨てカイロを貼ることにします。

万一、これで寝れないような寒さだったら、
自転車なんだし意を決して麓に下ればいい、とも
考えていたんですが、冷え込む時間までには
酔ってるだろうから自転車には乗れないな、とか
くだらないことを考えながら設営完了。
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今回のために用意した簡易焚き火台。
ノマドというブランドのステンレス網と、
長さ23cmくらいのペグです。
巻けばレインパンツと同じくらいの
小ささになって、網とペグ5本(1本予備)で重量は250gほど。
ちゃんと足が付いた市販の焚き火台は、
自分が物色した範囲ではどれも500g以上あり、
長さも40cm以上あるので、
自転車で持つにはキツいなと思いました。
一方で、すごい小型の折りたたみ焚き火台もありますが、
小枝か割り箸くらいしか燃やせないんじゃないかという
市販品しか見つからなかったので、
適当な組み合わせで簡易焚き火台をデッチあげました。
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計画どおり、ペグで網を
張ることができました。
網の四隅にリングがあるので、それを引っ掛けられるような
段付きで長いペグを選んでます。
地上高が稼げないので、延焼しやすい
芝のキャンプ場だと使えないと思われますが、
ここのように土の上なら実用的でしょう。
さすがに焚き火台を家で試すわけにもいかないので、
我ながら少々不安だった代物ですが、
なんとかなりそうです。
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日が陰ってくると、急速に冷えます。
設営作業が終わったら、サイクルウエアは全部脱いで、
厚手のインナーウエアと靴下に着替えた上で、
上下ともダウンウエアを着込みました。
(だから筒物が増える)
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ベーコンを焼いたりして、
ビールと日本酒を飲み出します。
いつもは500mℓ缶のビールを〓本必要とする自分ですが、
それだけで〓kgになってしまうので、
今回は350mℓ缶3本に抑え、そのかわりに
900mℓのパック日本酒を調達しておきました。
これだけあれば、幸せな気分になれるでしょう。
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17時半を回ると陽が落ち、
代わりに伊那谷の街灯りが瞬きます。
なんとも幻想的な風景が眼前に広がり、
酔いとともに気分がほわっとします。
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焚き火もよい感じです。
しっかり乾いている良質な木材のようで、
固形燃料で簡単に火が回りました。
焚き火に当たっていれば外飲みも快適。
寝るまでの時間を見計らいつつ、
薪をくべていきます。
寝るためにテントに入るまでには
全部燃え尽きるように。もう持って走りたくないですから(笑)。
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刻々と空の色が変わり、見ていて飽きることがありません。
もっとも、小さな鍋で具を焼いたり煮たり、
そして飲んだりと割とせわしないのが
ソロキャンだったりもします。
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みんな大好き「鍋キューブ」で水炊き。
基本は持参した固形燃料で
調理してますが……
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網の端っこをうまく使えば、
焚き火で煮炊きできました。
思いつきでデッチあげた焚き火台ですが、
なかなか優秀。
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真っ暗になると、星の瞬きが街灯りと競演。
しかし、焚き火を燃やし尽くすと
さすがに表に出てられない寒さ。手持ちの
寒暖計だとマイナス10度を指すようになり、
テントに入って寝袋に潜り込みました。
三重に重ねているので、いかにスリムな自分でも(笑)
出入りは少々不便。
ビールを控えたおかげで、トイレに行く回数が
減ったのが幸いでした。
テントのなかもマイナス5度くらいになりましたが、
寝袋にくるまっていれば十分に暖かく快適で、
酔いと相まって気持ちよく寝付くことができました。

やっぱり、こんなことを試みると「万一」が
頭をよぎりますので、今回は輪友を誘うこともなく、
家族に行き先をちゃんと伝えて出かけましたが、
大変なことにならなくて本当によかったです。
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6時前に起きたら、
ペットボトルの水が凍ってました。
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水は貴重です。
ペットボトルを切り裂いて氷を取り出し、
溶かして使います。
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残り少ない水でしたが、
袋麺もどうにか食べられました。
前夜残しておいたベーコンやネギ、ぶなしめじを投入し、
みてくれはともかく、なかなか美味。
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お腹が満ちたら、撤収開始。
幸い陽射しが暖かく、寝袋などを
干しながら作業を進めていったのですが……
土が凍り付いてペグが抜けないのには参りました。

昨日は「ペグが刺さりやすいな〜」なんて喜んでたのですが、
まさか抜けないほど凍土になるとは。
揺すっても叩いても、ビクともしません。
自分は登山の経験がわずかなので、
このへんのノウハウ不足は否めませんね。
また、少しでも軍手を濡らすと耐えきれないほど
指が痛んだり、あ〜そうなのかと、まさに痛感する
ことがいろいろとありました。
ペグはお湯を注げば抜けると思いましたが、
そんな余裕の水も燃料もなく、
お天道様の力だけが頼り。
次第に土が緩んできたのか、
9時前になってやっと抜けました。
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陣場形山キャンプ場、さよならまたね。
次はゴールデンウィークか、夏か、秋か……。
夏は夏で上りがもっと大変そうだけど、
薪がなければもう少し楽かな?
混むことも予想されるので、早く到着しないと
ならないでしょうね。
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往路と同じ道をとっとと下ればいいものを、
駒ヶ根に通じる陣場形林道を進んだら、
かなり積雪が多くて往生しました。
35Cのセミノブタイヤを履いてきたので、
新雪なら乗れないこともないですが、カチカチに
凍っていては押し歩くしかありません。
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押してても滑って転ぶし(汗)。
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標高1000mくらいの等高線に沿って道が続き、
なかなか街に降りないので不安になる林道でしたが、
所々に中央アルプスのビューポイントがあり、
目を楽しませてくれました。
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わずかですがダート区間もあり、
グラベルバイクにはご褒美です。
昨日に比べれば、羽が生えたように荷物も
軽いですしね。
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林道を抜けても
絶景が目を楽しませてくれ、
伊那谷がいっぺんに好きになりました。
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とはいえ、今日は早く帰る約束で
外出許可をもらったので、
駒ヶ根駅から輪行します。
娘から「生存確認だ」なんてメールもくるし(笑)。
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列車の待ち時間を利用して、
駅前でソースカツ丼をいただきました。

以上、寒中一泊二日キャンプツーリングでした。
今回、自分としては初めて経験する寒さの中での
キャンプでしたが、結果オーライではありました。
ただ、くれぐれも軽率に真似しないでくださいね。
装備、天候、現地情報など、
好条件・幸運が重なった結果として楽しむことができましたが、
必ずしもそうでないのは言うまでもありません。
お前が言うなと叱られそうですが、
念のため。

何はともあれ、冬には冬のよさがあり、
常に「今しかできない旅」があるなあと
実感しました。マル!



# by cyclotourist | 2019-02-18 17:00 | おしらせ | Comments(11)

観音寺キャンプツーリング

こんにちは、田村です。

    ・
近年は一度訪れてよいと感じたエリアを
再訪することが増えてきた。
手つかずの道や峠は無数にあるのだけれど、
それらへの好奇心よりも、満足できた体験を
再び味わいたいという欲求が上回ることが多い。
こんなのは老化かもしれないし、
マンネリといえばマンネリだけれど、
それだけにガッカリすることが少ないし、
同じ場所でも訪れるたびに発見はある。
さらに、キャンプやアニメ舞台訪問といった
楽しみがサイクリングに加わることで、
同じ場所を何度訪れようと飽きることがない。
ソロの時もあれば、仲間と一緒ということもある。
ロードバイクとランドナーでは、
同じ道を走っても得られる印象は変わってくる。

先週末は、かねて輪友たちと計画していた
キャンプツーリングを実践してきた。
目的地は四国の香川県、観音寺を訪れる
小旅行。一年ぶりの再訪である。
温暖なイメージがある瀬戸内だが、冬であれば
相応に寒いのは知っている。だから、
旅の10日ほど前から天気予報をしばしば眺め、
訪れそうな寒波の予報にやきもきする日々を過ごした。
さすがに、雨や雪に見舞われながらの
キャンプは避けたい。快適で快楽的な一夜を過ごしたいから
キャンプをするのであって、決して我慢比べではない。
費用の節約が目的でもない。
気候など条件にあわせて宿泊手段を選ぶのは当然だ。
ただし、今回に限っては「延期」の二文字はない。
なにがあろうと、この週末は観音寺へ行くと決めていた。
そういう約束である。

キャンプを実行するか、宿を取るべきか?
出発当日まで様子見を続けたが、
幸い、さほど気温は下がらないことが見込めるようになり、
ランドナーの前後バッグにキャンプ道具を収めた。
角形フロントバッグとサドルバッグに
キャンプ道具のすべてが収まる時代である。
自転車の変化に比べると、アウトドア道具のほうが
格段に速いペースで小型化や軽量化が進んでいるのは否めない。
特にランドナーといった車種は
とおに進化を止めてしまった観がなくもないが、
アウトドア道具が長足の進化を遂げたお陰で、
以前の宿泊まり一泊二日とそう変わらない荷物総量で
キャンプが楽しめるようになったのだ。
ランドナーは何も変わってないが、
道具のおかげで用途が広がっているといえるだろう。

キャンプは、冬も問題ない。
心配されることが多いが、快適で楽しいから
やるだけのことである。
虫がいない、汗をかかない、食べ物がうまい、ビールが
温まないなど、メリットばかり挙げられる。
もう何度も書いたり言ってるが、寒さは
装備で補える。むしろ夏こそ条件が悪く、
基本的には涼しい場所へ行く、というブランニングでの
対応しか手段がない。
もちろん、積雪があったり、氷点下何十度といった厳しい環境は
そもそも自転車で走ることが楽しみにくい。だから、
登山のように過酷な条件下でキャンプすることはない。
また、自らの準備不足や天候の急変などで
キャンプの継続が難しくなれば、走って移動すれば
いいだけの話である。
サイクリングほどリスクの少ない外遊びはないだろう。
交通事故にさえ気をつければよいのだと思う。

少し前に大洗でランドナーキャンプを
実践したばかりなので、装備にはいささかの不安もない。
まさか北関東より観音寺が寒いということはなかろう。

夕食を取り始めた家族から、声だけで
「いってらー」と送り出され、
最寄り駅へ向った。旅のはじまりは夜なのである。
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今回、四国入りには
寝台特急「サンライズ瀬戸」を利用した。
昨年に四国を訪れた際は、
直前にきっぷを取ろうとして取れなかった。
だから、今回はきっぷが売り出される一ヵ月前に
しっかりと「みどりの窓口」におもむき、
手に入れておいた。シングルという個室寝台料金が7000円ほど。
この寝台料金が必要な分、新幹線より少し値が張るが、
翌朝7時半には高松に着いてくれる。
東京発は午後10時である。航空機より便利で実用的だ。

この列車を利用するのは3年ぶりになる。
実用性のある寝台特急は、もうこれだけになってしまった。
はじめて寝台に乗った十数年前は、まだ「富士」や「北陸」があったし、
「銀河」なんていう大阪行きの寝台列車もあった。
また、豪華列車の嚆矢とされる「北斗星」も
上野と札幌を結んでいた。
これらすべて、いわゆる国鉄型の古い車両を
使った客車列車だったから、
電車である「サンライズ瀬戸・出雲」の外観と個室が
ひときわモダンに感じられたものだった。
ブルートレインという比較対象がなくなった今も、
このサンライズは憧れを感じる列車の筆頭である。
こうして久しぶりに間近に接すると、
ボディの塗装に少々日焼けが目立ってきたが、
それでもなお、サンライズが到着するホームには
スマホを構えた人が群がるし、
他の特急列車とは異なる風格が漂う。
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普段は高松駅が終着だが、
ここ数ヶ月は琴平まで行くようだ。
「こんぴら参り」の利用者が多いのだろう。
高松の手前、坂出で別の特急に乗り換えたほうが
早く琴平に着きそうだが、同じ列車に
乗ったままラクに過ごしたい、という需要が
あるのはよくわかる。
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取った個室は二階である。
通路が狭いので、輪講袋とバッグを
同時に担いだままでは通りにくいが、
なんとかなる。
ベッドの脇に、ちょうど輪行袋が立つスペースが
あるのが有り難い。
倒れないように、ちょうど輪行袋の上にある
ハンガーラックにヒモを通しておく。

明日、高松駅には、四国在住の先輩サイクリストである
ジェームス吉田氏が迎えに来てくれることになっている。
走り出した道中の善通寺では
京都からお越しの先輩、北山氏とも合流する予定である。
久しぶりの再会だから、オッサン同士とは言え
楽しみである。お二人とも、ここのところ激務に
忙殺されているようで、自分以上に
今回の旅を楽しみにされていることだろう。
共に冬キャンを満喫し、観音寺で
特別な時間を過ごしたいと思う。
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浴衣に袖を通し、缶ビールをあける。
この時の幸福感は、ちょっと他に例えようがないほどだ。
機関車が引っ張る従来型の(そしてすべて引退した)
寝台特急だと、ガタンと独特の振動と共に
走り出したものだが、動力分散の電車型である
サンライズは、ひたすらスムーズに走り出す。
見る見る東京駅の喧噪が後ろに遠ざかっていき、
しばし日常と分かれることの実感が湧く。
軽く胸が踊るような解放感と共に、
一本、また一本と缶ビールを空けていく。

熱海を過ぎる頃には、早くも酔ってきた。
明日に備えて早く寝るのが無難だけれど、
せっかくの寝台をもう少し味わいたい思いもある。
沼津で停車したのは覚えているが、
それ以降の記憶はないから、日付が変わる前には
寝付いたようだ。
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個室はとても暖かく、
明朝6時過ぎのアナウンスまで
一度もめざめなかった。
もう岡山か、と気分的には瞬間移動である。
やはり西日本は夜明けが遅いようで、
瀬戸大橋を渡る7時過ぎでも暗い。
着替えてから個室を出て、ちょっとしたフリースペースに
出向いて大橋通過を堪能する。
だいぶ前にはフリースペースでお弁当の販売などが行われたが、
いまは飲料の自販機があるのみで少し寂しい。
それでもフリースペースは大橋通過時の特等席で、
もう竣工から30年にもなるのに、渡るたび
車窓に釘付けになってしまう。列車にいながらにして
空を飛んでいるような光景が広がる。
大橋は新幹線も走行できる仕様で作られたそうだが、
四国へ新幹線が伸びる日は来るのであろうか。
新幹線が走る路線からは寝台列車は
消えてしまう定めにあるので、無責任な
いちツーリストとしては、現状のまま
サンライズに走り続けてほしいと思う。
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途中、数分の遅れを生じていたが、
高松駅には定刻どおり滑り込んだ。
琴平行きなので終着ではないが、
ここで20分も停車するそうなので、
あわてずに降車する。
ホームに立つと、やはり空気が関東よりも
暖かく、潤いすら感じる。

ホームを改札に向けて歩き出すと、
ほどなくしてジェームス氏の姿を認めた。
その刹那、不安がよぎる。
いつも満面の笑みを浮かべ、遠来の自分を
迎えてくれるのだが、氏の表情が暗い。
なにかあったに違いない。
そして、やはり悪い予感は当たってしまう。

「もうしわけない。行けなくなった」

聞けば、お世話になった親戚が、昨晩
他界されたという。
この日がお通夜、翌日が告別式とのこと。
他界されたご親戚の方は地元で声望の高い方で、
葬儀にも多くの方が来られるだろうという。
ジェームス氏ご自身も、地元では有名な
企業の要職を務めており、立場的にも信義的にも
サイクリングなど、行けるはずもない。
斎場の手配などもあるだろう。
それなのに、「行けない」と伝えるために、
高松駅までお越しいただいたことに
感謝の念を禁じ得なかった。
このSNS時代、メッセージひとつで済む連絡事項を、
面と向かって伝えてくれる男気が
ことのほか尊い。
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ホームに建つ「連絡船うどん」に入り、
ジェームス氏と一緒に一杯いただく。
始まりの一杯ではあるが、もう
別れざるを得ないと思うと、締めの一杯に感じる。
いつも変わらぬうまさではあるが、
何か胸がいっぱいになっており、いつも頼む
大盛りにはしなかった。
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自分のランドナーとジェームス氏。
氏のランドナーと並べるのが楽しみだったけれど、
致し方ない。天は時に無情である。
ツーリングはいつでもできるし、また讃岐を
訪れる機会も作れる。
だがしかし、今回、観音寺で
とてつもないイベントの開催が予定されており、
それに合わせ、ジェーム氏と北山氏と申し合わせて
入念に行程を計画してきたのだった。

そのイベントは同じ形では、おそらく二度と
開催されないだろう。我々が参加を申し込み、
当選したのが奇跡であると思えたイベントである。
それを諦めざるを得ないジェームス氏の心中を
察すると、こんな自分でも胸が痛む。
それでも笑顔で迎えてくれ、送り出してくれる
氏の心意気に突き動かされるように、
高松駅を後にしたのだった。
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幹線道路を進めば、
高松駅から坂出、そして善通寺は
指呼の間と呼べる距離にあるが、
それではつまらないので、五色台の海岸沿いを
進んでいく。あいにくの曇天で、今にも降り出しそうである。
風はさほど冷たくないが、向かい風含みでペースが落ちる。
もっとも、ランドナーで速度を上げようなどとは思わないので、
風まかせ、地形まかせのマイペースで進んでいく。
さっき列車で通過したばかりの瀬戸大橋が
遠くに見える。列車では高度感に驚くが、
地上から眺めると、その長さに驚くばかりである。
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この日は、高松から善通寺経由で観音寺まで走る。
香川県の東部から西へ西へ、
およそ80kmの行程である。
こうした異郷を走って一人でも迷わないのは
ハンディGPSにルートを表示させている恩恵だが、
ちょうど一年前もジェームス氏に導かれて
走ったルートでもあり、記憶がまだ鮮明である。
氏の声が聞こえてきそうで切ない。
坂出にあるアレを見よう、もう一度あそこに寄ってもいいねと、
氏とやり取りしていたメールの内容も思い出される。
泣き出しそうなのは天気だけではなかった。
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距離50kmほど走り、
お昼前には善通寺へ。
ちょうど、高速バスから北山氏が降りてきたという
図ったようなタイミングでの到着だった。
なんでも、大阪からの高速バスに安価な便があり、
輪行も認めているそうだ。
実に賢い選択だ。また、当日に大阪発のバスが
昼前に善通寺に着くことを目の当たりにすると、
関西圏と四国は近いんだなと実感する。
そして、ジェームス氏不在の理由を伝え、共に嘆く。
なにか奇跡でも起きない限りどうしようもないので、
気を取り直して二人で旅を続ける。
とりあえず、北山氏と合流したことで、
抱えていた寂しさが紛れてくれた。
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北山氏はツーリング向けの
前後リジッド(サスペンションなし)の
シンプルなMTBで参上である。
近年の主流ともいえるバイクパッキング式の
積載スタイルは、やはりMTBが似合う。
フラットハンドルなので、筒状のフロントバッグの
容積を最大限に利用できるのも長所だ。
ランドナーとMTBは、
まるで出自や背景が異なり、バッグの形状にも
共通点がないが、ほとんど同じ装備を積み込み、
これから同じように二日間を過ごすわけである。
そして、見た目はまるで異なる二台だが、
タイヤ幅は似通っている。
北山氏のMTBが履いたタイヤ幅は1.5インチほどなので、
650×32Bの我がランドナーに近い。
結局のところ、タイヤが自転車の性格そのものだから、
細かな車種にこだわる意味は薄いのかもしれない。
キャンプとはいえ、これだけのバッグに道具が
収まるようになった昨今である。
手持ちの自転車、好きで選んだ自転車の
活躍シーンを広げるのは、乗り手次第だろう。
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善通寺には、街中に陸自の駐屯地がある。
まるで地元の練馬駐屯地のようだなと見ていたら、
最新鋭の16式機動戦闘車がなにげなく駐車していて
驚かされた。戦車そのものの砲塔を積みながら、
8輪で走る装甲車両である。
履帯で走る戦車は、長距離の移動には専用の
トレーラーが必要だが、16式機動戦闘車は
一般道を高速で自走できるのが特徴だ。
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16式機動戦闘車を
もっと間近に見たかったけれど、
さすがに立ち入り不許可エリアだったため、
代わりに退役した保存車両を見せていただいた。
74式、61式戦車や各種の榴弾砲、そして
セイバーなどの航空機もあった。
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駐屯地内には、明治に建てられた
師団司令部が保存されている。
初代師団長が「軍神」乃木将軍だったとのことで、
乃木館と呼ばれている建物だ。
ちょうど休憩時間のようで内部は見学できなかった。
乃木将軍は、司馬遼太郎の小説などを読むと
功罪相半ばしており、評価が難しい人物に思えるが、
歴史上の人物として素直に畏敬できる。
やはり、日露戦争のように勝った戦争だから、
今も顕彰されるのだろうか……。
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琴平駅。こちらも古く、大正時代に
建てられた駅舎を、近年になって
改修したのだという。
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駅から門前町が続き、
土産物屋が軒を連ねている。
駐車場ごとに呼び込みが立っていて、クルマに声をかけていた。
やはり「こんぴら様」、ずいぶんと活気がある。

東京に住んでいる者からすると、
地方へ行くたびに濃厚な自然や素朴な田舎町風情を
期待してしまうが、関西や四国はちょっと違う。
風景の多くが長い歴史で磨かれており、
関東より文化度が高いとすら感じる。特に海岸や
平地は街が途切れることない。
それでいて、山あいへ入ると
北海道並みに人家まれなエリアも珍しくない。
四国というと、サイクリストは右も左も「しまなみ海道」という
観もあって若干辟易するが、
決してはそれだけではないのである。
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もちろん食も多様なのだが、
やはり、うどんを食べてしまう。
これだけは外せない。
どこも少しずつ麺の食感と汁の味が異なり、
飽きることがない。
しかし、北山氏と二人で食していても、
どこか後ろめたく感じてしまう。
ここにジェームス氏がいたら、
どんな店を選ぶだろう、どんな旧跡を
案内してくれたろう、どんなジョークで
我々を笑わせてくれただろう……

ちょうど食べ終わる頃、スマホが鳴った。
走行中でなくてよかったと思いながら出ると、
声の主はジェームス氏である。

「合流できる」

なんと〜! 
なんでも、大勢の会葬者を迎えられる
斎場の手配が今日の今日では間に合わず、
葬儀を一日延ばすことになったとのこと。

奇跡は起きたのである。
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我々のキャンプ地である、
観音寺の一の宮公園で
ジェームス氏と再会。
さすがに自転車は無理で、クルマで
参上されたのだが、感無量。
もう少しで泣いてしまいそうだったよ〜。

こうして、三人の「勇者」が
観音寺の地に揃ったのである。


やっと普通に書けるよ〜(笑)。
ちょっと時間ができたので、少し真面目に
ブログ書こうかと思った次第ですが、
もう飽きました(汗)。

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一の宮公園。
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一の宮公園のポスター。
もう分かってる人が多いと思うけど、
アニメの舞台めぐりなんですよ、今回のテーマも。
「結城友奈は勇者である」(ゆゆゆ)という
アニメの主要な舞台が観音寺でして、
なんと、主要ヒロイン6人の声優さんが
勢揃いするというイベントが27日にあったのでした。

つまり、今回のツーリングやキャンプは、
ぜんぶ声優さんイベントに合わせて
計画したものだったのです(笑)。
超絶的な人気を誇る声優さんばかりで、
ジェームスさんなどは「○○○○と結婚したい!」なぞと
シラフでも言う始末。

観音寺に着いてみると、そこかしこに
明らかに「ゆゆゆ」目当てのお兄ちゃんが
歩いていたり座っていたりレンタサイクルに乗っていたりして、
街中がある種の異様な高揚に包まれておりました。
翌日のイベントは、1000人の箱で第一部と第二部の
二回開催されるので、2000人の愛すべきオタク野郎
(女性もごくわずかに)
が全国から集まっているわけです。
2000人が集まれば、街って変わるんだな〜と
ある種の感慨を覚えました。
スタンプラリーを実施しているので、
それもあってオタクが街中を徘徊してます。
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「道の駅とよはま」。
アニメのグッズショップにしか見えません(笑)。
地元も全面的に歓迎ムードで、
声優さんのイベント前という特異日であるにしろ、
大洗や沼津以上の活気を見せていました。
アニメの力、恐るべし。
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なにはともあれ、キャンプ。
ジェームスさんの合流を心の底から
祝いつつ、飲んで食べての宴会ですよ、宴会。
ジェームス氏がクルマなのをいいことに、
近くのスーパーで網焼き機なんかも買って、
やりたい放題に肉、野菜、肉肉、野菜、肉、野菜……。
空いた缶ビールでツエルトの周りに
足の踏み場がなくなるほど飲みましたよ。
まこと、勇者(ゆゆゆファンのこと)に
ふさわしい夜になったのです。

仕事はもちろん、住んでる場所もかなり異なる
三人が、こうして集えることの幸せは
文字では現せません。
自転車好きなのはもちろん、キャンプも好き、
アニメも好き、声優さんも好き、もちろん
飲むのは大好きな我らだからこそ
手にすることができた時間です。
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翌朝も曇り空でしたが、
あれだけ飲んだにしては
気分は爽快そのもの。
気温も2〜3度はあったようで、快眠できました。
やっぱり冬キャンは最高だ。

観音寺駅の周辺は、アニメ劇中に
なんども登場する舞台の宝庫なので、
ブラブラするだけでトキメキます。
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琴弾公園の道の駅。
昨年訪れた時は、キャラパネルの一人だけ
声優さんのサインが入ってなかったのですが、
それもばっちり入ってました。
日付を見るとまさにこの日で、
うわ〜会ってたらどうしようと
三人で馬鹿な会話が止まりません。
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イベント会場。でかい……。
そしてイベントは……

控えめに言って最高、という内容でした。

最初に市長が登壇し、
「勇者のみなさん」などと呼ぶのも
微笑ましかったですし、
集まったオタク野郎、もとい勇者たちのノリも素晴らしい。
もちろん、声優さんは神がかってました。
中盤までの、地元物産PRの寸劇なども
面白かったのですが、
劇中のキャラによる朗読劇に移行してからは、
まるで絵が降りてきたように
まざまざとキャラの姿が浮かぶような
熱演に胸が高鳴りました。
自分自身として話している時も素敵ですが、
キャラを演じている時の声優さんて
すごいですね……。
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夢のような時間は
あっという間に終わり、
現実に戻りました。
観音寺駅はオタクどもであふれておりましたので、
善通寺駅まで20kmほどひとっ走りして輪行。
観音寺は予讃線ですが、善通寺は土讃線になるので、
違う特急に乗って岡山に出れるのです。
かなり頭が湧いている自分ですが、
思いがけずよい判断ができ、無事に座って
家路につくことができました。

そんなこんなで、高松駅に着いた時は
ブルーになって沈み込みましたが、
結果として過去最高レベルのツーリングを
楽しむことができました。
まあ、ツーリングと言えるのか微妙な行為でしたが(汗)、
いろんな趣味を包含できるのが
サイクリングの醍醐味ですからね!


# by cyclotourist | 2019-01-31 18:56 | おしらせ | Comments(5)

ランドナーでもキャンプしたい!

こんにちは、田村です。

もう一月も後半です。
サイクリングに出かけると、少しずつ日が長くなってるなと
実感する今日この頃。
さて、今回は久々に「ランドナー」が登場です。
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このブログをはじめた2010年頃は
ランドナーばっかり乗っていて、ランドナーばっかり
出てくる本を作っていましたが、
次第にスポルティーフの出番が多くなり、
ブルベを走るようになってからはロードが増え、
近年はディスクブレーキが付いた自転車しか
乗らなくなってしまいました(汗)。

いろいろ理由はあるのですが、自分の中で
快速指向というか、長距離を走ることへの欲求が強まり、
そんなシーンでなるべく「楽」をしたいな……というのが
自転車を選ぶ基準になってきました。
また、シートバッグに代表されるバイクパッキング式の
収納スペースが普及して、どんな自転車でも
かなりの荷物を簡単に積めるようになったことも
大きな理由です。新しいモノ、割と好きですし。

自転車がどのように変わっても、
やってることは、峠越えだったりキャンプだったりで、
基本的にずっと変わってないのですが、
いつしか自分の中で、ランドナーは重くてかったるいかな……
という印象の自転車になってました。そのスタイルの端正さや
長い歴史に敬意を持ち続けてはいるのですが……。

そんな自分が再びランドナーに乗ることになった
出来事がありました。以下、異常に長い(汗)前振りです。
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年明け4〜5日に仲間と
走り初めを楽しんできました。誰が言うともなく、久しぶりに
大洗で寒中キャンプすっか、ということになり、
土浦まで輪行してスタート。
ばっきー氏、YUUKI隊長、トシさん、そして自分の
4人というメンバーで、すっかり「いつもの面々」。
妻子に出かけることの許しを乞い、
同行者を伝える際なんかも、
「家のテレビがデカい人」「ライブライブ!好きな人」で
通じるようになりました。最近では
「あんた、ほんとにオジさんと遊ぶの好きね」
とか妻に言われる始末です……。
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自分含め4人とも最新のディスクロード。
いわゆるバイクパッキング式の搭載スタイルで
キャンプ道具一式が簡単に収まってしまいます。
本当にこれだけでキャンプできるの? とよく聞かれるのですが、
やってみると余裕なんです。
しかも、防寒着や寝袋がかさばる冬場もオッケー。
もちろん、時と場所を選びます。せいぜいマイナス2〜3度で、
無雪地帯に限られます。登山でのキャンプに比べれば、
自転車ツーリングはリスクが低い遊びです。

バイクパッキング式のバッグはどんな車種でも
キャリアなしで利用できますから、
必然的にロード系の自転車が最良の選択肢に
なりえます。
走りが軽いし、持って軽いし、値段もこなれて
選択肢も豊富。現に乗ってる人も多い。

その反対がランドナーに代表されるツーリング車……
と言ったら誤解を招きますが、
(むしろマスプロメーカー製のツーリング車は安い。安すぎ)
大小さまざまなキャリアや取り付け位置、数を工夫して、
ランドナー、スポルティーフ、キャンピングなんて
いま思えば少々の用途別に数々の旅行車を
用意してきた自分の過去や、
先人たちが培った自転車文化に思いを巡らすと
いささか「なんだかな〜」と
思わずにはいられないのが正直なところです。

もっとも、そんな旅行車の系譜を知らない人のほうが
今は多いでしょうし、自分だって近々ここ10年だけの知識です。
また、自分の自転車趣味自体が1990年頃スタートなので、
もうSTIのMTBやロードが登場して普及してましたから、
懐古的・骨董趣味的にランドナーに憧れる気持ちも薄いです。
いずれにしても、カッコだけじゃ思うように走れないですし、
見慣れてしまえばバイクパッキング式も
カッコよく思えないこともないです。
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さくっと70kmほど走って
早めに大洗に到着。
澄んだ冬の青空が迎えてくれました。
このマリンタワーやアウトレットがある一画も
再整備が進みつつあり、ここ数年で景色が
どんどん変わっていきます。
ガルパンおじさんが溢れているのは
変わりませんが(笑)。
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キャンプ場に着いて荷下ろし。
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これが装備のほぼすべて。
イスとダウンジャケット、ダウンパンツも持ってきたので
筒物がやたら増えてますが、前後バッグに収まってます。
バイクパッキング式スタイルが可能になったのは、
ひとえにこうしたアウトドアギアのコンパクト化と
軽量化の恩恵です。あとは、
テントの代わりにツエルトを選ぶといった、
利用者の取捨選択が大切ですね。
もちろん、テントにこだわって他の荷物を
削るなんて時もありますし(先日の佐賀とか)、臨機応変に
工夫するのが楽しみでもあります。
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各自ちゃっちゃと設営。
その後、入浴と買出しへ。
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今回、キャンプ場による
新春サービスということで
薪を無料でいただけたので、
鉄板の焚き火台も借りてファイヤー!
個人的に、炎を見て萌えるという性癖はないので
いつもは焚き火なんてしないのですが、
宴会中の暖房として役立ちました。

しかし、ここもキャンパーが増えました。
いくら休日でも、一昨年まで冬はガラガラだったのですが
今年は妙に多いです。ゆるキャン△の影響ですかね。
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そして 夜が明けた……。
この日は、ばっきー氏が特に不調で、
自分も風邪気味だったのでトッとと帰るか、
ということになりました。そんなこんなで
キャンプ場内を見回すともなく見回していたら……

今回の「その時」がやってきました。
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ランドナーでキャンプしてる人がいる!
正確には、ランドナーでやってきて
ツエルトでキャンプしてるというべきでしょうが、
視線はそのランドナー「丸石・エンペラー」に釘付け。
角形フロントバッグ(写真では外してる)、キャラダイスの
大型サドルバッグ、そしてフォーク横のラックを利用してます。

頭では「ランドナーでキャンプもできる」と分かっていました。
諸先輩で実践されている方もいます。が、こうして
見知らぬ第三者が「ランドナーでキャンプ」をサクッと
実践している現実を目の当たりに見て、
かなり、しびれました。憧れてしまいました。
また、ライト類は最新のキャットアイ製で実用的。
キャンプ道具も、ツエルトを採用しているところなど、
我々と装備の共通点が多いことも
目を引きました(人の自転車を見るの大好き)。

ちょうど主がツエルトから出てこられたので、
「ランドナー、渋いっすね!」と声をかけたら、
「田村さんですよね。ブログ見てます」と
答えられてまたびっくり。
装備なんかは、自分の記事をだいぶ参考に
してくれたようでした。
「○○から100km走ってきて、今日は
筑波のほうへ行こうかと。この装備で上れるか
試してみたいんですよね〜」

なんて気持ちのよい男だろう……。
ご自身もランドナーも、まぶしい……。

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すっかり影響されてしまい、
自分のランドナーを久々にガレージから
外に出しました。
このトーエイのランドナーも、作ってから10年になります。
光陰矢の如し……。
自分で言うのもなんですが、自分のフレームサイズだと
650Bの車輪がよく似合って、端正なスタイルだと思います。
建造当初はアウター上出しブレーキに
ダブルレバーでしたが、しばらく後にSTIに換装しました。
だから、その筋の人が見たら「これでランドナーかい?」と
思われかねない仕様ですが、
ベロクラフト大槻さんの的確なパーツアッセンブルと相まって、
「現代的で手頃な価格の部品を使ったランドナー」としては
今見ても完成度は悪くないと思います。
惜しむらくは、車重約12kgとかなり重いことです……。

なにはともあれ、
ガードとリムを磨き、タイヤを新品に交換しました。
そして、オーストリッチの帆布製フロントバッグと
サドルバッグを装着。
ちゃんとキャンプ道具一式が収まりました。
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ガードは、いったん取り外して、
ピカールで磨きました。
本所のアルミマッドガードなどを
採用したオーダー系のツーリング車では、
ピカールで磨くという行為は半ば
ルーチンワークともいえる最優先事項なのですが、
ロードが主流の昨今では「?」な
変態的な作業かもしれませんね。
塗装やアルマイト加工がされてないアルミ部品は、
ピカールのような研磨剤で磨くと
鏡のように輝くのですよ。
しかし、しばらくすると酸化して曇るので
また磨くわけです。

「うわ、面倒」と思うのが今の一般常識だと思いますし、
自分もそう思わないでもないのですが、
やってみると見栄えが格段によくなるので
達成感が得られる作業ではあります。
もっとも、シロート同然の自分がやると半日仕事ですし、
ガードとタイヤのクリアランスが狂いがちでもあります。
「父ちゃん家の前で何やってんの?」と
娘に軽くひかれましたし(汗)。
(屋内で磨くと石油臭くなる)
ピカールで磨いたって、走りが軽くなるわけもないのですが、
それなりに気分は軽くなります(笑)。
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そして先週、
妻を拝み倒して外出許可を得て、
輪行で出かけます。
ランドナーと言えば、フォークごと前輪を抜いて
ハンドルも外すコンパクトな輪行スタイルが可能なことでも知られていますが、
自分のランドナーはSTIなので
ハンドルをフレームから外すことができないため、
一般的な縦型輪行を採用してます。
後ろガードは外せる分割式になってますが、
前ガードはそのままでも一般的な縦型輪行袋に
収まります(ハンドルはステムを緩めて90度回す)。

自慢じゃないけど自慢すると(汗)、
自分は輪行の準備作業だけは早く、
いつものディスクロードなら5、6分で完了します。
しかし、やっぱりランドナーだと手間が増え、
久しぶりで手際が悪いことも相まって、
12分くらいもかかってしまいました。
ガードの取り扱いに加え、革ベルト式の
前後バッグを外すのが少し手間なんですよね……。
まあ、その分だけ時間に余裕を
見ればいいだけなのですが。

あと、やっぱり車重12kgなので担ぐと重いです。
一方で、キャンプ道具は4kgほどしかないので、
フロントバッグを肩に担ぎ、片手でサドルバッグを
下げれば特に歩きにくいということもないです。
総じて、ひさしぶりにランドナー輪行してみて
「思ったより面倒じゃなかったな」と
再発見しました。
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半月前の走り初めの時と同じように
土浦駅まで輪行し、めざすは大洗。
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霞ヶ浦を離れたら
県道メインで進みます。
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茨城の北東部は地形がゆるやかで、
収穫がとおに終わって寂しげな
農村風景が広がります。
とらえどころのない風景ですが、
こんなところを一人淡々と走るのは
けっこう気分がいいものです。
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北浦に足を延ばしました。
小さい霞ヶ浦、といった風情ですが、
こちらにも湖岸にクルマ通りが少ない道が延び、
とても走りやすいコースを組むことができます。
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不意に道が未舗装に変わったりしますが、
32Bと太めのタイヤで4.5気圧くらいなので、
安心して進んでいくことができます。
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距離80kmほど走って大洗着。
まあまあの距離をまあまあのペースで
走ったわけですが、まるで疲れを覚えません。
ここで「やっぱりランドナー、疲れにくいぜ」と
断言したいところではありますが、
地形が平坦で弱いながら追い風に恵まれたことが
理由でしょう(笑)。
ロード系の自転車に比べ、明らかに走行速度は
落ちます。それをよしとすれば、
実に乗りやすく疲れにくいのは間違いないです。

もっと軽量で高剛性で、細めのタイヤで路面抵抗が少ない
ロードよりもランドナーのほうが楽に走れるのか?
と聞かれたら、イエスでもノーでもあります。
物理的には、どんな速度域で走ろうとも
ロードのほうが出力を要しないはずですから
体も楽に決まっています。
でも、つい頑張っちゃうんですよね。ロードに乗ると。
それが魅力でもあるのですが、
ゆっくり走らせてくれないとも感じます。
だから、結果的に疲れることが多いです。
逆説的で、決してロードの欠点ではないのですが……。

ランドナーの場合、そもそも速く走ろうと思わないので、
運動強度が上がることがありません(平地で順風なら)。
だから、太いタイヤによるベタつき感が気にならず、
ふんわりした乗り心地のよさが際立ちます。
一方、なにかの拍子に加速したり、少し速度を
上げようと思うと、途端にランドナーは
「重くてかったるい」自転車になってしまいます。
ロードより3kgもかさんでる車重が
てきめんに現れてしまいますし、
タイヤの変形とフレームのしなりが相まって、
推進力がどこかに消えるようです。
感覚的には、時速25km以下ならランドナーが快適、
それ以上で巡航したいなら絶対にロードを
選びたいですね。
要は、遅いことをよしとすれば、
ランドナーは今もいい自転車なんだなと
再発見しました。
バッグも使いやすいですし、ばたばたダンシングしなければ
揺れも気になりません。

もっとも、自転車の善し悪しなんて乗り手次第なのは
言うまでもありません。
ランドナーで超長距離のブルベをハイペースで
完走する人も珍しくないですし、
ロードでポタリングするなんていうのも当たり前のご時世。
好きな自転車に好きなように乗ればいいんだよ、と
あらためて気付かされました。
当然すぎる感想で、商業誌には書きづらいですね(汗)。
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キャンプ場で荷下ろし。
ヘリノックスの折りたたみイスだけ、どうしても
バッグに入らなかったので、サドルバッグの
上に固定しました。普段、基本的には
外部懸吊を避ける自分としては「やらしい」感じでしたが、
冬は防寒アイテムがかさ張るので仕方ない、仕方ない……。

グラベルロード+バイクパッキング式だった
走り初めキャンプと荷物の品目はまったく同じです。
その時はイスも含めて全部バッグに入ったので、
ランドナーらしい前後バッグよりも、
バイクパッキング式の前後バッグのほうが
容量が稼げることも分かりました。
とはいえ、サイドバッグなんか持ち出すことなく、
「一泊二日の宿泊まりです」といった
ランドナーの主用途と同じバッグ構成で
キャンプが可能になっている時代であることを、
身をもって確かめることができました。
こんな機会を与えてくれたエンペラー様には
あらためてお礼を申し上げたいです。
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設営完了。
この日はマイナス二度くらいまで
気温が下がりました。低地の大洗とは言え北関東、
東京より風がワンランク冷たいです。
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日暮れまでに入浴や買い出しを終え、
一人寂しくも楽しい宴会タイム。
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角形フロントバッグは
テーブルとしても便利(笑)。
荷物スペースに余裕が出る夏季は、
折りたたみテーブルなんかも持参するんですけどね。
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固形燃料で水炊き。
小さなクッカーを使ってるので、
少しずつ煮込んでは食べ、煮込んでは食べ、
といった感じになりますが、
その合間にビール飲んだりアニソン聞いたりしてると
妙に幸せな気分になります。
ちょっと人には言いづらい量のビールを飲んで、
ツエルト内の寝袋に潜り込みました。
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そして 夜が明けた。
朝は、即席麺で手早く済ませつつ、
使った用品を乾かしながら収納していきます。
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やっぱり従来型の
サドルバッグやフロントバッグは使いやすい。
荷物をぽんぽん放り込むだけでOK。
バイクパッキング式のバッグはそれ自体が軽いし、
キャリアもいらないのでますます軽く済むのですが、
バッグ自体が不定形なので、しっかり荷物を
詰めないと安定しない、というのが
めんどくさくはあります。

ランドナーは走り以外の便利さを
重視しすぎている感もありますが、
総合的にはバイクパッキングに
実用面で劣るスタイルではないな、と
このあたりも再確認することができました。
走りをよくばるなら、バイクパッキング式のロード、
そうでないならランドナーという
使い分けをしていきたいなと
自分のなかで結論を出ししつつ、二日目も出発。
ぐっと南西の筑波山系を経て
土浦をめざすことにしました。
このあたりも、エンペラー様の丸ぱくり(汗)。
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無情にも向かい風……。
筑波の麓に着くまでの距離40kmほどの間、
漕がないとバックしそうな向かい風に
痛めつけられ、疲労困憊……。
ランドナーは疲れないぜ、とか思っていた
昨日の自分を殴りたくなります。
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津々浦々のセイコーマートで
休みながらノタノタ前進。
セコマって、裏道的な県道にある店舗が
多いのが偉い。北海道では間違いなくサイクリストの
命綱ですが、茨城においても
セコマの存在は途方もなく偉大です。
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なかなか近づかない山並みに
少々うんざり。
手近の駅から帰ろうかと思いましたが、
なんかその言い訳をランドナーにかぶせそうな
自分がありありと目に見えたので(汗)、
遅くても漕ぎ続けることに。
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やっとこさ峠路に入って、
もう風に悩まされることはないと
安堵したのも束の間、
思いのほかキツい勾配に足を着くこと数度。
なんどか越えた風返し峠への道なのですが、
石岡側(東側)から上ったのは始めて。
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道が簡易舗装になると、
明らかに勾配20%に及ぶような激坂が出現。
ちょうどきやがったクルマを避けるために
端に寄って足を着いたら、もう乗車できないほど。
二ヵ所ほど、押しちゃいましたよ。
たぶんロードでも上れなかったと思いますが、
降りて押し歩くと、ランドナーの重さが
いっそう身に染みる(汗)。
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なんとか峠に至りました。
標高400mちょっとしかないのですが、
周りが低地のなかにドカンとそびえているので、
筑波あたりの峠は意外としんどいのですよ。
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これまた激坂の古道、
つくば道で急降下。
今度はカンチブレーキの効かなさに
肝を冷やします。制動力だけは、文句なしに
油圧ディスクブレーキが優れています。
やはり、一度便利で楽なモノに慣れちゃうと、
そうでないモノの粗ばっかり気になります。
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西側の麓に降りると、
一転して追い風に恵まれました。
りんりんロードをeバイク感覚で土浦駅まで南下します。
山の向こう側は、南下する区間でも向かい風だったのに、
ひと山越えると風向きも変わるもんですね。
筑波降ろし、なめてましたよ。
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駅前で納輪。
自転車向きのスペースも登場した
土浦駅ですが、わざわざそこへ行くのも面倒なので
適当なスペースで輪行準備。
スタートした霞ヶ浦口にあるサイクリストスペースは
便利なんですが、ゴールとした東口の
自転車向けスペースは派手なのに
使い勝手はイマイチ……という印象もあります。

こんな感じで、ランドナーの
酸いも甘いも久しぶりに実感した二日間でした。

先にも書いたように、自転車のよしあしなんて
自分次第でいいのだと思いますが、
気をつけないといけないのは、比較対象が
自分の中であるか? ってことだと思います。

ランドナー“だけ”乗ってる人がランドナー最高!って訴えても
「ああそうですか」としか言えませんし、
ロード“だけ”乗ってる人がランドナー興味なし、って伝えても
「ああそうですか」としか言えません。
たまには違う自転車に乗ってみるのは、
いろんな意味で有益だなあと実感した次第。
せっかく持ってる自転車なんだから、
もっと乗ってやらなきゃなあと思いました。マル!

追伸
時を同じくするように発売された
今月の「サイクルスポーツ」誌では、
自分がランドナーに触れてる記事があったりします。
今回の経験も踏まえ、
もうちょっと軽くてディスクブレーキの
ランドナー風ツーリング車なんてのがあったらいいな〜と
夢見る今日この頃なのです。

# by cyclotourist | 2019-01-23 16:27 | おしらせ | Comments(10)

SAGAキャンプツーリング 2/2

こんにちは、田村です。
半月前に決行した、
SAGAキャンプツーリングの続きでございます。二日目の午後、
アニメの舞台が集中する唐津市外を後にして
波戸岬のキャンプ場を目指して走り出すと……
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猛烈な雨に遭遇。
レインウエアは上から下まで一式用意していたものの、
それらを着てまで走り続ける必要もない行程なので、
しばし雨宿り。スマホで雨雲レーダーを見ると、
30分もせずに通り過ぎそうなので、
適当な軒下で待機。
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小雨になったら移動開始。
17時前には波戸岬キャンプ場に滑り込み、
見晴らしのよいサイトに設営。
この天気なので視界は広がりませんが、
海を見下ろす絶好のロケーションでした。
少し手前に、呼子というイカ刺しで有名な港町が
あったのですが、スーパーで買い出ししただけで
スルーしちゃいました。
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この日も肉を買ったのですが、
焼くだけの調理も飽きるので、
すき焼きのタレを買い、それを沸かして
なんちゃってしゃぶしゃぶ風にして
いただきました。味が濃いので、
ビールのツマミには合います。

この晩には、アニメ「ゾンビランドサガ」の
最終話がネットTVで放送されたので、
テントの中でしっかり視聴しました。
唐津が舞台のアニメ、しかも最終話を
唐津(波戸岬も唐津市)で見るという、
この旅における最大の目的を達成しました。なかなか酔狂な行為だとは思いますが、
スマホのおかげで可能になった
モダンなキャンプだとは思います(笑)。
その最終話は期待以上に感動させてくれ、
満ち足りた気分で寝入ることができました。
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三日目の朝も小雨がぱらつく
生憎の天候が続きました。テントを乾かすこともできずに収納し、この日は70kmほど南の有田を目指します。
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名護屋城跡を見学。
壮大な石垣が残っています。
秀吉の朝鮮出兵における基地になった城です。
石垣を見る限り、大坂城や江戸城をも超える
規模の大きさに驚きました。
周辺の複雑で狭隘な地形のなかには、
全国から参集した武将たちの陣屋跡が
点在し、さながら「信長の野望」の最終盤を
思わせました。盛岡とか津軽からも参陣していて、
天下人の力って凄いんだなと実感。
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玄海町に入って、原発もある海外沿いを
淡々と南下。西伊豆のようにアップダウンが多くて
ペースは上がりませんでしたが、途中には
見事な棚田があったりして、飽きないエリアです。
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伊万里まで進んだところで、
本日のメインステージに到着。
「ドライブイン鳥」です。
例のアニメでひと際印象的だったお店なので、
ぜひとも寄りたかったのです。
このへんに土地勘がある人には有名な店のようで、
「“ドラ鳥”か〜。ほんと、ただのドライブインだよ(笑)」って
位置付けの気取らない店らしいですが、僕にとっては
夢にまでみたい舞台なのであります。
ちょうどお昼時で、駐車場にクルマも多かったので
待たされるかと思いきや、
すぐに席へ通してもらうことができました。
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一人でもこんな席。渋い。
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人気の「一番定食」をいただきます。
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佐賀で焼肉と言えば鳥、らしいです。
定食とは言え、自分で網焼きするのがワイルド。
タレで食べても塩をふっても美味。
鳥飯とスープも絶妙な味わい。
まったく観光客向けではなく、
ガテン系と思われるお兄さんたちや
お子さん連れのご婦人が続々と来店してました。
仲間と一緒に訪れて、宴会でもしたら楽しそう。
この時ばかりは、ビールが飲めないサイクリング中であることが
少し恨めしく思えましたよ。
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たぶん、今ごろは最終回を見て盛り上がった
オタクたちでますます繁盛しているのではないでしょうか。
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すっかり満たされて伊万里の市街へ。
地方都市の宿命なのか、国道沿いは店が多くても、
駅近の中心部は寂れた印象が拭えません。
そんな中、コインランドリーを見つけたので洗濯開始。
いつも着替えはワンセットしか持たないので
(バッグに入らない)
3日目になると洗濯必須です。
所要小一時間と500〜600円必要ですが、
それで一番かさ張る荷物である着替えを減らせるので、
効率がよいとも思います。
洗濯待ち中、少し街を歩いてみましたが、
特に気をそそられる対象もなかったので、
早めに戻って洗濯完了を待ってました。
すると、居合わせた見るからにヒマそうで
おしゃべりなご婦人から質問攻め……。
例の脱獄囚がらみの懸念を一番恐れてましたが、
さすがにそれはなく、でも、なんで一人で
ブラブラしてるのか? が気になるようです。
「ゾンビランドサガにハマって……」などと
説明するのも野暮なので、
「ちょっと仕事がヒマになったので気分転換に……」
なんて適当に答えていたら、それはそれで
疑念を招いたようで「彼女おらんの?」なんて
聞かれる始末(汗)。
「彼女どころか、妻子がいますよ」と答えたら
「それで一人で遊んでるんかい? どぎゃんこと?」と
ますます突っ込まれてしまいました。
世の中の常識的には、妻子持ちのオッサンが
一人で自転車旅してるなんて理解不能なんだな〜と
痛感してしまいましたよ。
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三日目のキャンプ場は、有田町の龍門キャンプ場。磁器の街からダム湖へ上り、ひときわ深閑とした山中にあります。
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ちょうど16時に到着。
今回、どのキャンプ場も利用者は自分一人で貸し切り状態。
自分が到着するまで管理人さんが待っていたので、
なんだか申し訳ない気持ちにもなりながら、
ありがたく利用させていただきました。
ちなみに、このようにサイトが区切られているキャンプ場だと
自立式のテントじゃないと張りにくいので、
今回はツエルトにしなくてよかったゼと胸を撫で下ろしました。
毎晩、雨が降りましたし……。
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さすがに牛肉も飽きてきたので、
ネギとしめじ、お豆腐が多めの鳥鍋にしました。
小さなクッカーと100円ショップの固形燃料でも、
自分ひとりなら必要にして十分。
特に固形燃料は現地で調達しやすく、
かさばらず(使えば消滅する)、安いので
理想的な燃料です。
ただし、仲間とわいわいやりながら
次から次にツマミを焼くような宴会になると、
火力・持続時間の双方でガスバーナーが
いいなあとは思います。
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明けていよいよ最終日。
磁器のお店が並ぶ有田ですが、
そちらに詳しくないので通り過ぎるのみ。
朝方なので営業前でもありますし。
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一歩裏道に入ると、一層すてきな街並。
この日は嬉野を経て距離70kmを走り
14時までに空港に着かないとならないので、
少し気は焦ります。
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佐賀県は平坦、というイメージもありましたが、
内陸部はそれなりにアップダウン。
高い峠は今回のコースにないものの、
変化に富んでいて新鮮。
気に入ったエリアを何度も走るのも悪くないですが、
始めて走るエリアはやはりワクワクするものです。
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嬉野温泉です。
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満喫。
ディズニーランドなど足下にも及ばないようなリアルさ。
現実の風景だから当然なのですが(笑)、
なにかこう、自分だけが楽しめるスペシャルな
アトラクションのようにも感じます。
二次元の世界を三次元の現実で追体験できる……
これが舞台めぐりの醍醐味でしょう。
しかも、最終日にして、ようやく晴れてきましたよ。
この日は土曜日だったこともあって、
佐賀で始めて同好の士、つまり舞台めぐりを
してると思しきお兄ちゃんを数人見かけました。
足湯と観光案内所には「ゾンビ」のポスターもありましたが、
それだけ。あまりにもダークホース的なアニメだったので
(そりゃまあ、ゾンビだし、佐賀だし……)
自治体もその魅力を活かす準備ができてないように思えます。
しかし、うわさでは秋アニメの覇権とったようですし(!?)
フランシュシュの声優さんたちは
佐賀県PR大使に任命されたそうですし、
これから全国から続々と好き者たちが
集まってくるのではないでしょうか。
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嬉野の温泉街を離れると、
真っ新な高架を見かけました。長崎新幹線でしょうか。
これが開通すれば、関東から陸路で
佐賀を訪れるのも現実的になるかも。
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山間部を抜けたら、平野を
淡々と空港めざして走ります。
沿道ではレンコンの収穫が行われていたりして
どこか茨城あたりを思わせます。
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時間に余裕をもって佐賀空港に到着。
空港公園に展示されているYS-11を眺めた後、
自転車を袋にしまってサイクリング終了です。
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空港にもひっそりと(?)
「ゾンビランドサガ」のポスターが掲示されてました。

今回、三泊四日も家を留守にしたとはいえ、
見所が多い上に佐賀県内の広域に点在していたので、
駆け足気味になってしまったのが
少々心残りではあります。
それでも、大好きなキャンプ泊を楽しみながら
主要な舞台をめぐることができ、
大きな充実感を得ることができました。
今度は仲間も誘って(来てくれるかは別にして)
賑やかに再訪したいところです。

最後に、冬のキャンプは悪くない! と声を大にして
言っておきたいと思います。
寝袋などの防寒装備さえ気温に合っていれば、
夏よりも快適で清潔感のあるキャンプが楽しめます。
また、自転車それ自体もそうですが、せっかく用意した
道具の数々を、シーズン限定でしか使わないなんて
もったいないですよ〜。

# by cyclotourist | 2019-01-07 15:27 | Comments(0)