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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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バイクパッキング改 その2

こんにちは、田村です。
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遅まきながら、オルトリーブの
バイクパッキング用バッグを導入しました!

昨秋に登場してから、バイクパッキング用の
本命か? と期待していた製品です。
前回ブログで紹介した装備軽量化・省スペース化も、
オルトリーブのバッグをより効果的に
使うためなのでした。

まずは、装備(荷物)の見直しを続けます。
前回、固形燃料を使うことで、調理器具(クッカーなど)の
軽量化・省スペース化を図ったわけですが、
結果はいまいち。しかし、ふと気がつきました。
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もうガスカートリッジが不要なので、
それを収めることができるのが長所だった
胴鍋型の縦長クッカー(写真左)を使う必要は
ないのでは? と思い至りました。
そこで、以前から使っていた
ユニフレームのアルミ角形クッカーを
ひっぱり出してきました。これは、大小の角鍋が
セットだったのですが、小さいほうだけを使います。
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エバニューのチタン製カップを
入れてみました。
角鍋に丸い鍋を入れるのはヘンかもしれませんが、
きれいに収まりました。
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カップで湯を沸かす際に必要となる
(固形燃料の限られた熱量を活かすために)
フタをアルミ板で自作。
市販のちゃんとしたフタだと、カサが出て
角鍋に収まりきらないのです。
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真鍮線で取っ手も付けました。
ほとんど模型工作の世界(笑)。
これで、400g強あったクッカー一式の重量が、
384gになりました。微々たる違いですが、
角形にしたことでバッグに収めやすい形状・大きさに
なった……ような気がします。
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続いて、100円ショップの
燃料をテスト。これが使えれば、
旅先での燃料調達に困らずに済みそうです。
エスビットだと6個で600円しますが、
100円で3個入りと安いですし。
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お米を一合炊いてみます。
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きれいに炊けました。
燃料は半分くらい燃やせばいい感じ。
エスビットより安くて燃焼時間も長いという、
すばらしい結果です。
お米の炊き方にはいろいろノウハウがあるかと思いますが、
30分くらい浸水させておくことと(水は一合あたり200ccちょっと)、
火を消した後、10分くらい蒸らすのがポイントだと思います。
別途、チタンカップで湯を沸かせば
お味噌汁やスープも同時にいただけるので、
それなりに文化的な食生活が実現できそうです。
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続いて、輪行用具一式をシェイプアップ。
輪行袋の本体はSL-100です。
SL-100付属のストラップは薄くて使いづらいので、
いつもはL-100付属のものに換えていたのですが、
SL-100付属に戻します。少し不便でも、ここは軽さを取ります。
タダのヒモでも要は足すのですが、あんまり
切り詰めると、みすぼらしくもなりそうなので……。
あと、サドルカバーを割愛。これで30g減少。
縦型の場合、サドル後端が地に着くので、
汚れやキズを防ぐためにサドルカバーを常備していたのですが、
輪行の時だけコンビニ袋など被せておけば問題なさそうです。
そして、エンド保護金具にはめるシャフトを、
塩ビパイプに交換。135mmで切ったので、スペーサーも不要です。
これで10gくらい軽くなりました。
なお、エンド保護金具本体はオーストリッチのアルミ製です。
マルトなどの樹脂製に換えると5gくらい軽くなります。
これも持ってるのですが、使用時にずれることが
多い印象なので、アルミ製を継続使用します。
これらによって、420gあった重量を
351gまで減らすことができました。
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こうして、キャンプに必要な装備を
自分なりに最適化しました。
テントの代わりにツェルトを採用した時点で
大幅に軽量かつコンパクトになったのですが、
新しいバッグを使う前提として、
まずは装備をもう一回、見直した次第です。
ちなみに、
LEDランタンを自転車ライトで代用することも考えましたが、
安全装備の貴重な電源を別の用途で消費するのも
不安だったので、LEDランタンは引き続き持つことにします。
ナイフ(ビクトリーノックス)は、魚肉ソーセージを切るくらいしか
使うことがありませんが、なければないで
不便なこともありそうなので、持つことにします。
そして、これらを収めるべく導入したのが……
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オルトリーブのシートパックとアクセサリーパックです。
シートパックは公称最大容量16.5リットル。
重量は456gで、価格は21,500円。

これまで使っていたアピデュラのバッグは
公称最大容量17.5リットル、重量は400g、
価格は17,399円。

つまり、オルトリーブのシートパックは、
少し小さくて少し重くて少し高価という、
スペック上は微妙な位置づけです(汗)。

アクセサリーパックは、本来はハンドルバーバッグ用の
アタッチメントなのですが、単体でもハンドルに装着可能。
公称容量は3.5リットル、重量は200g、
価格は9,000円です。

今回、このふたつは、ベロクラフトさんで
現物を確かめてから購入しました。
(以前、サイスポ誌の取材でも触れましたが)
バイクパッキング用のバッグは、オルトリーブに限らず、
その多くがMTBでの使用をメインに考えて
デザインされているように思います。
だから、比較してシートポストの出代が小さい
ロードバイクやツーリング車では、装備しづらいことが
非常に多いと思います。
そこで、自分の自転車に装着可能かどうか、
店頭での確認が欠かせません。

そして、オルトリーブのシートパックは、
自分のキャノンデールCAAD12ディスクに付けるのは、
かなり難しいことが分かりました。
付くことは付くのですが……。
同社のハンドルバーバックも自分のハンドル幅には過大で、
左右ロールアップなので付くことは付くのですが、
せっかくの容量が活かせないなら、
アクセサリーバッグだけでいいかな、と判断した次第。

じゃあ、満足に付かないシートパックをなんで
買ったんだという話ですが(汗)、
ひとつは、調整次第で付くかも知れないこと。
次に、どうしてもロードに付かなければ
MTBで使えばいいと考えたこと。
そして最後にして最大の理由は、デザインと信頼感が魅力で、
単純に欲しかったから、です(笑)。
ぶっちゃけ、今まで使っていたアピデュラのセットから
フレームバッグを除けばいいのですが、
オルトリーブも使ってみたかったのです。
アピデュラもカッコいいと思ってますが、
やっぱりオルトリーブならではの、見るからに
上質で堅牢な作りは魅力です。
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オルトリーブ(下)とアピデュラ。
オルトリーブは細身で前後に長く、
アピデュラは全体的にボリューミー。
シートポストをベルクロで巻きつつ、サドルのヤグラ下に
ストラップを通すという装着方法は
どちらも共通です。
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愛用しているアピデュラ。
サドルバッグ先端の形状が
自分のCAAD12ディスクのシート集合部形状と
抜群にフィットします。まったく偶然ですが、
シートポストの出が短いせいもあって(汗)
シートステーで下からバッグを支えるような案配になって、
安定感が向上しているように思えます。
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オルトリーブのシートパック。
かろうじて吊るせますが、
シートポストに密着せず、ベルクロが上手く巻けません。
根本的にシートポストの出が足りず、シートステーに
つかえてしまう状態です。
店頭で試したので分かっていましたが、
バッグの前側に樹脂製のプレートが入っているため、
それがつっかえてしまうのです。

買った以上、これで諦めるわけはありません。
あくまで自己責任で、と念押しするのも無粋ですが、
さっそく改造に着手します。
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内部プレートやベルトを外します。
オルトリーブのバッグは、縫い目をなくして
本体を完全防水にするためか、
各部にビス留めが多用されてますが、この
シートパックも例外ではありません。だから、
このようにバラバラにすることができます。
プレートは1mm厚くらいの塩ビ版のような素材。
シートポスト側のベルトとバックルは、
アルミ製の台座に固定されていました。
この堅牢な作りは流石といったところですが、
軽さや柔軟性という面ではマイナスでもあります。
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プレートの前側を大胆に
切り落とします。
自分のシートポスト長やフレーム形状に
合わせて変形、成形すればベストですが、
とりあえず、干渉しないことを優先。こうすれば、
どんな形にもフィットします(無理矢理ですが)。
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シートポストの下側の
ベルトも切り落としました。
巻けるほどシートポストの長さがないですし、
荷重を受ける場所でもないです。二本あっても、
振れ留めの効果も限定的だと思います。
だったら、一本でいいかと。
我ながら思い切りました。
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おかげで、48gも
軽くなりました。それで良いのか、という
突っ込みもあろうかと思いますが(汗)、
さっそく装備を収めてみます。
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まずはシートパック。
シュラフ以外の大部分を収めます。
今回、ワンセットの着替えも入れてみます。
着替えは、ひとつのスタッフバッグには入れず、
あえていくつかに分けることで、バッグに生じる
デッドスペースを埋めるように突っ込んでいきます。
クッカーが矩形になることで、やはり収納しやすく
なったように思います。
他の装備はたいてい筒型ですが、大小の違いを考慮して、
細い先端部から広い後部まで満遍なく
詰めていきます。この手のバッグは、内部に
大きな隙間があると、吊るした際に形を
保てず(この点、サイドバッグは適当でもいいのが長所?)、
見た目も悪いし、揺れやすくなります。
後部をロールアップした際に、
パンパンになるように詰めていきます。
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フロントバッグには、シュラフと
荷物が増えた時に使う
ポケッタブルリュックを入れただけです。
実際は、もう少し細々とした物を入れそうですが、
フロントはなるべく軽くしたいところです。
キャンプ仕様の場合、前後左右のバッグに
荷物を分散するのがセオリーでもありましたが、
こと走行性能に関していえば、前が重くて
いいことはないと思います。
荷物重量が10kg以上とかになる場合は、
前側にも分散せざるを得ないと思いますが。
なお、このアクセサリーバッグは上部のロールアップなので
走行中は無理でも、自転車にまたがったままで
荷物の出し入れができるのが魅力です。
ようやく、フロントバッグを付けることで得られる
「使い勝手」というメリットも生まれそうです。
当然といえば当然ですが、バイクパッキングでは
左右ロールアップで、単なる筒のような
割り切ったバッグが多用されているので、
やっぱり普通に上から出し入れできる
バッグはいいなあと思いました。
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フレームバッグは使わないと決めたので
(今回のオルトリーブ仕様では)
大きめなゼファールのツールボトルを用意。
チューブ交換用具一式や最低限の工具類、お守りに加え、
LEDランタンとナイフも入りました。

いよいよ、新たなバイクパッキング仕様、
「改」の完成です。
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まったくフツーに見えませんか?
キャンプ仕様には見えないと思いますし、
もはや「バイクパッキング」と、ことさら強調する必要も
薄れるほど、さりげないスタイルに見えると思うのですが、
どうでしょうか?
バッグもフレームもホイールも黒いので、
よくも悪くも地味? でも、それがいい!
キャンプツーリングといっても、僕が楽しむのは
基本的に短期ですし、たとえそうでなくても
わざわざ日本一周してるテイをアピールしたり、
なんかアドベンチャーしてるような感を出したり、はために
そう思われるようなスタイルは、もはやちょっと
恥ずかしいなと思うわけです。
装備の軽量化・コンパクト化と、それに見合ったバッグを
使うことで、さりげないキャンプ旅が
できるなあと期待しております。
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総重量は13.38kgになりました。
着替え(700g以上!)を搭載してこの重量ですから、
上出来ではないでしょうか。
実際は、充電器具や虫除けをさらに積むので、
プラス1kgぐらいにはなるでしょうけど。
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シートパックは最大容量にせず、
かなりロールアップすることができました。
改造のお陰で、シートポストにも密着。
懸案の固定具合ですが、自転車を揺らせば
バッグもそれなりに揺れるものの、許容範囲と思われます。
アピデュラより少し揺れ幅が大きそうですが、
このあたりや、改造による影響は
実走してからリポートしたいと思います。

そうです、天気のいい日は、こんな自転車&バッグいじりよりも、
本当は走りにいきたいものですね。
近々、この装備・仕様で
キャンプツーリングを実践したいと思います。
貧脚を補ってくれるか、夜は快適に過ごせるのか……
楽しみだな〜。
# by cyclotourist | 2017-03-25 23:49 | おしらせ | Comments(7)

バイクパッキング改 その1

こんにちは、田村です。

だんだん春めいた日が多くなりましたね。
そうなると、うずうずと旅に出たくなります。
今の仕事がひと段落したら、一週間ほど旅に出たい、
できれば半月、せっかくなら一ヶ月……と
妄想を膨らましている今日この頃です。
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何度か装備を見直し、
それなりの完成度に達したと自負していた
我がバイクパッキング仕様ロード。
見た目的には、見慣れないと異次元の乗物ですが、
バッグ4点(大型サドルバッグ、フレームバッグ、
フロントバーバッグ、トップチューブバック)を
アピデュラで揃えているので、良く悪くも
すっきりまとまっているのでは、と思います。
あくまで、従来式のキャンプツーリングに
比べれば、の話ですが。

写真は、先日、大洗でキャンプした際の状態ですが、
自転車を含む総重量は14kgです。
そのうち、装備重量(バッグ含む)は5.1kgほど。
フレームを使うテントの代わりに、ツェルトを採用したことで
かなり軽く収まっています。
これで一応、調理も可能な装備と、一食分の
食材も積んでます。
詳しい内訳が気になったら、
先日発売された『ロードバイクベストバイ2017』という
八重洲出版さんのムックをご覧になってください(汗)。
タイトルの空気感を察することなく(大汗)、
バイクパッキングの実践記事を掲載してもらってます。
なお、このキャンプ後にホイールを換えているので、
さらに300gは軽くなってます。

さて、「オレのバイクパッキング仕様は完璧に近い」
(ロードバイクベースにおいて)と
調子に乗っていたワタクシですが、
ガツんとくる現実がありました。
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とある週末、関西からお越しの
サイクリング仲間と
都内ポタを楽しみました。
「舞台サイクリング研究会」の活動なのですが(笑)、
うちからほど近い勾配22%の激坂、
通称「冴えカノ坂」を、僕だけ越えることが
できなかったのです!
たしかに激坂ですが、距離が長くないので、
以前はダンシングで一気に通過できたのですが、
今は足に力を込めることができず、あ、痛い、って感じで
あっさり自転車を降りざるを得なかったのです……。

はっきり言って、悲しい現実です。
時と共に足の痛みはなくなると思いますが、
脚力の低下と、疲れやすさが改善されるかは
どうも自信がありません。
もともと非アスリートなので、練習とかは
あんまり興味が湧かないですし(汗)。

しかし、機材を改善する余地は大いにあるでしょう。
特に、バイクパッキング仕様、つまりキャンプツーリングなら、
自転車だけでなく、装備品を吟味することで、
まだまだ大幅な軽量化が可能ではないでしょうか。

ちなみに、先の大洗キャンプで使ったアイテムの
重量ワースト3はこちらです。

スリーピングマット 508g
輪行用具一式420g
調理器具一式414g

でした。本当は冬用シュラフがもっと重かったのですが、
これからのシーズンは必然的にもっと軽くて小さいのが
使えるので除外しました。
輪行袋はほとんど最軽量のSL-100ですし、
使い勝手も文句なしなので、換える候補から外します。

となると、スリーピングマットと
調理器具(ガスバーナー、ガス、コッヘル)が
軽量化の狙い目となるのは自明でしょう。

そう考えるといても立ってもいられず、
とある平日に「ムーンライトギア」という、
UL(ウルトラライト)ギア専門店へ行ってみました。
千代田区にある、軽量マニア御用達ショップです。
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お店のスタッフさんに、
スリーピングマットとバーナーを軽くしたいと相談して、
お勧めいただいたブツを大人買いしてきました。
自分の数少ない美点が、その道の先達のおっしゃることを
よく聞く、ということではないでしょうか(ほんとか?)。
単に、日頃のストレスを買い物で晴らしたという
側面も否めませんが(汗)。

購入したのは、
スリーピングマット、ヘビーデューティーエマージェンシーシート、
ゴトク、燃料皿、風防、ペグ、ゲル状燃料などです。
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固形燃料やアルコールバーナー用のゴトク。
エバニューの新製品、というとカッコいいですが、
チタン板を打ち抜いて組むだけの素朴な製品です。
さすがに軽く、わずか13g。もっと軽いゴトクもありましたが、
たたむと省スペースなコレを選びました。
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今まで使ってたガスバーナーは50g。
これも十分軽く、火力も申し分ないのですが、
ここはあえて違うアプローチを試してみます。
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ゴトクとセットで使う燃料皿。
こちらもエバニューの製品で、重量14g。
チタン製のマルチトレイです。これでいいなら、
現地で何か拾っても代用ができそうですが(汗)。
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ガスバーナーとの別れを
考えた大きな理由が、このカートリッジ。
これはほとんど空ですが、100g以上ありますし、
なにより使ってもカサが減りません。
残量が分からないのも不安です。
コッヘルに入るので、スペース的には
問題にならないのですが……。
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ゲル状のアルコール燃料、
ユーティリティーフレームというのを
薦められたので買ってみました。
1パックで14〜15分燃焼するとか。
意外と重いです……。
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さっそくひとつ使ってみます。
トレーの上に燃料をひねり出し、ゴトクを置くだけ。
ライターで簡単に着火します。
従来からある固形燃料、エスビットの
高性能版といったところでしょうか。
特別な燃焼装置が要らないのが魅力。

で、水500Cを湧かすのに要した時間は
7分19秒でした。室内でこの時間……微妙。
ちなみに、16分燃え続けました。
途中で火を簡単に消せないのが不便ですね。
なお、エスビット(大きめのミリタリー)だと
11分近くかかりました。
ガスだと3分ほどで湧きますから、
ゲルもエスビットも、かなり非力ではあります。
まあどうせ、湯沸かしで足りる調理しかしないのが
現実なので、致命的とは言えませんが、
キャンプ場でアンコウ鍋を作る、とか、
そういう遊びはできなくなりますね……。

さて、賢明な方ならお気づきだと思いますが、
固形燃料やアルコール系は風にとても弱いので、
防風版がかかせません。
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これも買ってきました。
ぺらっぺらなチタン板で、重量わずか20g。
使う際は、ピンで留めるなど工夫が必要ですが、
この割り切った感は見事です。
ちなみに、以前に作った手製のアルミ製風防は
直火が当たると溶けてくるのでダメでした(汗)。
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昔から使ってる風防は
重量250gもあり、しかもデカい。
こいつとはおさらばですね。
とはいえ、火力が強いガスバーナーの場合、
これなしでも使えるシーンが多いのも事実でした。
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で、ゴトク、トレー、風防と
コッヘルの重量は計269gに。
しかし……
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3日分くらいの
燃料を合計すると、456gに……。
これじゃあ、ガスを使ってた時の
総重量414gより重い(泣)。
燃料を使えば使うほど、軽くなるのは
間違いないですが、実践するかどうか、悩ましいところです。
なお、燃料も風防もコッヘル内に収まったので、
スペースは同等です。

コッヘルもチタン製に買い替えれば
あと100gくらい軽くできそうですが、
チタンだと麺を茹でただけでも焦げ付くので
(ジェットボイルはチタン版を使ってます)
そうしたことが少ないアルミ製がいいんですよね。

調理器具での軽量化の見込みは
なんだか微妙なことになりそうですが……
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スリーピングマットは劇的に軽い! すっごーい。
重量わずか261g。ニーモ・テンサーという製品。
1万3000円なので、安くはないですが、
非常に高いというほどでもありません。
そして、軽さよりもうれしいのが……
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この小ささ!
赤いのは、従来使っていたモンベルのマット。
これもULと銘打った製品ですが、実測で508gもあり、
フロントバーバッグを占有する大きさも気になってました。
ニーモ・テンサーは空気式で長さ122cm、
モンベルのはクッション材入りで長さ150cmもあるので、
単純に比べる製品ではないと思いますが、
格段に軽く、小さくなります。
驚くべきことに、もっと軽い製品もありましたが、
ある程度の安眠を求めるなら
コレがいいと教えていただきました。
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さっそく広げてみました。
こうした空気式のマットは、寝心地がゴロゴロするので
敬遠していたのですが、このニーモ・テンサーは
独特の溝が効果的なのか、寝た時の安定感が
けっこう高いです。保温力も上々の印象。
肩からふくらはぎの長さなので、足下が少し
寒そうですが、着込むなり輪行袋を敷くなりすれば
補うことができると思います。
ただ、かなり生地が薄いので、地面の小石などで
貫通パンクするのが心配。それを店員さんに伺ったところ、
フツーのエマージェンシーシートより厚手の
ヘビーデューティーエマージェンシーブランケットというのを
薦めていただいたので、これも買いました。
確かに厚手で(といってもコンマ数mm)
少しくらい尖った石からなら、マットを守ってくれそう。
片面がオリーブドラブ色で、アーミー仕様らしいです。
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あとは、アライテントの
アルミ製軽量ペグを6本購入。
1本300円でした。6本で重量55g。
これまで使ってたのもアライ製でしたが、重量は75gでした。
たかが20g、されど20g……。
ちなみに、もっと軽くて細いチタンやカーボン製の
ペグも店頭に並んでましたが、石で叩いたりできない
ようなので、無難なアルミ製にしました。
さらに……
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少し短くなるようカットしました。
自分の使い方では、さほど強い固定力を
望まないので、十分かと。
これでさらに10g軽くなりました。そして
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ペグを短くしたおかげで、
ツェルトのガイラインを入れている
小さなスタッフバッグに収まりました。
以前のペグ(写真下)は飛び出してたんですよね……。
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バージョンアップした
キャンプ装備一式を並べてみました。
左上の黒×茶色のスタッフバッグには
8℃対応のモンベル製シュラフを入れてます。
モンベルの純正スタッフバッグは、キツキツで
使いづらいので、適当なモノに入れ替えてます。
他は、レインパンツ、輪行袋、調理器具、ツェルト、
ガイライン&ペグ、水筒、マット、シートなどなど……です。
マットが小さくなった分、輪行袋やシュラフの大きさが
目立つようになりましたね。
そして……
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なんと、サドルバッグに
すべて収まりました!
マット省スペース化の恩恵は絶大です。
実際には、せめてもう1セットの着替えと
虫除けセットなどを持つことになりますが、
少なくとも、あとはフロントバッグとトップチューブバッグが
あれば余裕で収まりそう。フレームバッグ要らない!?

フレームバッグは、ポールなど長物の収納に
便利でしたが、すでにそのようなモノがない
我が装備であるならば、もはや割愛できそうです。
フレームバッグはバイクパッキングの象徴的なアイテムですが、
ボトルが使いづらくなるので、なくて済むなら
それに越したことはないかも、と思います。

また、アピデュラほどの容量が確保できない
他社のバッグシステムの採用も視野に
入ってきました。荷物が小さく、軽くなるほど、
加速度的に可能性が広がりますね。
ホイールやコンポなど、自転車側への
投資も魅力的ですが、こうしたギアへの投資のほうが
こと軽量化に関しては、
費用対効果が高いことも実感しました。
調理器具、いわゆる火器は、まだ模索が
続きそうですが……。

ちなみに……
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先の東京ポタでは、
遊就館に展示されてる零戦も見学しました。
零戦は、列強各国に比べて非力なエンジンしか使えないため、
機体の軽量化を徹底したことで知られています。
貧脚のバイクパッキングツーリストは
零戦を見習いたいものです。
で、いつか大空を制すんだ!
そーらーはー、とーべなくても〜……

次回は、新たなバッグを組み合わせた
愛機の姿を披露したいと思います。
生温くご期待ください。
# by cyclotourist | 2017-03-18 19:08 | ひまつぶし | Comments(9)

伊豆サイクリング

こんにちは、田村です。
先の週末は、再び伊豆を走ってきました。
今度は仲間と一緒に、一泊二日の小旅行。
毎年、FサイクルのT地さんが主催してくれる
南伊豆の集合ランに参加するのです。

昨年7月に骨折してからというもの、
いつになったら仲間と一緒に走れるのだろうかと、
一日千秋の思いで時を過ごしていました。
願いにも似たその思いを、
ようやく果たせる時がきたのです。
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東京7時過ぎ発の
こだま号に乗り込んで、三島へワープ。
普通列車でも十分に行ける距離ではありますが、
新幹線はゆっくりお弁当が食べられるのが魅力です。
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一時間ほどで三島駅に到着。
その北口に出ます。前回で学んだのですが、
新幹線ホームだと北口がとても近いのです。
仲間との待ち合わせは沼津駅なのですが、
乗り換えが面倒なので(歩くのがまだ少し不自由)、
三島駅で自転車を組み立て、走り出します。
天気は上々ですが、富士には雲がかかっており、
姿が見えません……。
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20分ほどで沼津駅に到着。
ちょうどラッピングバスが停まっていました。
周辺のお店にはサンシャイン!!のポスターが
目立ちますね。沼津もすっかり「聖地」化してます。
先に到着していたトシさんとも合流。続いて……
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京都から北山さんが到着。
初日はアニメ大好きな三人でサイクリングです。
内浦を経由して、西伊豆スカイラインを目指します。
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沼津から20kmほど南下すると
内浦です。まずは淡島を遠望。
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内浦はもうサンシャイン!!の
舞台が山盛りなのですが、今日はチラ見に留めます。
沼津を走り出したのが9時半で、
宿がある妻良に18時までに着くのが目標。
その距離は約100km。標高900mの仁科峠が
待ち受けていますから、あまり余裕はないのです。
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と言いつつ、最低限の舞台は
巡ってみます。なんのヘンテツもない
バス停に同好の士がわらわらと(汗)。
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真城峠への上りに入ります。
海抜ゼロ地帯から一気に標高500mまでアップ。
序盤にしていちばんシンドイ区間です。
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50分弱で到着。
トシさんも北山さんも健脚なので当然ですが、
自分もだいぶ回復してきたことを実感します。
こうして仲間と一緒に峠に上れる日が
再びやってきました。こんなにうれしいことはない!
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真城峠からさらに上っていきます。
途中、戸田港を見下ろせるスポットがあり、
休みながらしばし鑑賞。
夏みたいに汗だらだらにならないので、
冬の峠越えは大好きです。それができるのも、
積雪の心配が少ない伊豆の魅力です。
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標高700mほどの戸田峠に到着。
13時少し前に到着できたので、
ここから西伊豆スカイラインに入ります。
もし、13時を大幅に回るようだと、妻良着が
暗い時間になってしまうので、ショートカット+輪行も
視野に入れていたのですが、どうやら18時には
着けそうな目処が立ってきました。
自分のペースもまずまずで、さほど足をひっぱらずに
済みそうです。
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西伊豆スカイラインの
絶景ポイントに到着。うれしいことに、
富士山が頭を見せてくれました。
ここで富士山が見えないと、
わざわざ京都からお越しの北山さんに申し訳ないと
心配していたのですが、本当によかったです。
もう少し雲が流れてくれれば、富士の全貌や
南アルプスの壁も見えるのですが、まずは
上出来の景色ではないでしょうか。
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富士をなんども振り返りながら、
淡々と先をめざします。
西伊豆スカイラインは、その最高地点の仁科峠まで
アップダウンが続きます。
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力走するお二人。
頼もしいサイクリストです。
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14時半ころに仁科峠に到着。
標高は900mほどもあるのですが、
好天と上りのおかげで寒さに苦しめられることは
ありませんでした。
ここからは延々20kmの下りで松崎に出ます。
先日、この周辺でサイクリストの事故もあったことなので
慎重にも慎重を重ねて下っていきます。
ディスクブレーキが心強いです。
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松崎に降りると、反対車線に
見覚えのある方を発見。
あわてて追いかけてみると、
以前にフレッシュなどブルベで
何度もご一緒させていただいた、けーこさんでした。
この日は、所属するブルベ主催クラブの試走だとか。
ケルビムのオーダーロードが素敵です。
うれしい偶然でした。気をつけて〜と
互いにエールを交わして別れます。
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松崎は「なまこ壁」で知られる港町です。
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蛇石峠に到着。
ここを越えれば、妻良はすぐそこ。
もう早くビールが飲みたくて仕方ありません(汗)。
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妻良に到着したのは17時50分ころでした。
まさに想定どおり! ようやく、
自分の予想と実際のペースが一致する感覚を
取り戻したような気がします。
昨年は、同じ時間に三島をスタートして、
16時には到着していたわけですが(汗)。
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宿にはすでに皆さん到着済み。
総勢8人が集合です。
ひさしぶりにお会いする方も多く、
うれしい限りです。
ぱっぱとお風呂に入って浴衣に着替えたら……
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お刺身を心ゆくまで楽しみます。
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伊勢エビも登場。昨年は
不漁とのことでお目にかかれませんでしたが、
やっぱりコイツがいると華やかですね。
ビールも進みます。8人で
大瓶を24本以上平らげたみたいです。
しかし、自分はだいぶセーブしましたよ。
最近、飲んでやらかしてしまうことが多いもので(汗)。
おかげで、翌朝は比較的すっきりと目覚めました。
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昨夜の伊勢エビが
お味噌汁に変身して登場。
ご飯もおかわりして、二日目のランに向かいます。
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また来年もお願いします、と
宿の女将さんにご挨拶して出発。
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小さな峠をひとつ越えて、
石廊崎をめざします。が、止まる度に
自転車談義が始まってなかなか前に進みません(汗)。
それが仲間と走らせていただく
大きな楽しみでもありますし。
以下、勝手にみなさんの自転車を紹介。
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トシさんのスペシャライズド・ルーベエリート。
昨年末に導入された最新モデルです。
ご存知の方も多いと思いますが、2017年の
新型ルーベは、フォークコラム上部に
「フューチャーショック」という20mmトラベルの
サスペンションを組み込んでいて、従来のロードとは
次元が違う振動吸収性を発揮します。
シートポストをしならせる構造も秀逸で、
本当に乗り味のやさしい自転車です。
ルーベエリートは標準仕様では機械式ディスクブレーキですが、
トシさんは油圧式に換装しています。
タイヤは32Cが入りますし、ツーリング車として
非常に優れている一台だと思います。
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北山さんの「山と旅の自転車」。
京都が誇るビゴーレさんのセミオーダー車で、
26インチのMTBをベースにしたツーリング車です。
走るシーンを選ばないモダンな一台。
メカはMTB用をアッセンブルされているので、
そのクルクル回せる軽いギヤ比が、
昨日はとても羨ましく思えました。
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あるびさんのトーエイ・ランドナー。
いつもキレイで旅行車のお手本といった感じ。
昨日はダート林道を越えていらっしゃったとか。
ディレイラーなどは初代XTRを装備していて、
高い実用性がうかがえます。
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やすごんさんのサーリー・クロスチェック。
カンパのエルゴパワーでシマノのメカを操作する仕様。
リクセンカウルのアタッチメントを利用した
前後バッグの装備スタイルなどが合理的です。
汎用性が高いサーリーのスチールフレームは、
乗り手によってさまざまに姿を変えるのが面白いです。
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すどうさんのトーエイ・ランドナー。
26インチの車輪を採用しています。
以前は26インチがもっともリムやタイヤの選択肢が
広かったものですが、あっという間に650Bなどが
主流に返り咲いてしまい、本人も嘆いております。
氏はブルベの猛者でもいらっしゃるので、
バッグなどは様式美にとらわれず、
合理的に選んでいるのがうかがえます。
その一方、チェーンリングはシイテイズ謹製の
エルス風というのが激渋。お高いらしいです。
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会津若松からお越しの大先輩、
ku-riさんのアプレ・ランドナー。
浅草のオオマエジムショさんのブランドですね。
フレーム制作はライジンとのこと。
とてもキレイなラグレス仕上げで、MTBだけじゃなくて
こうした旅行車も得意なんだなと知ることができました。
ハンドル位置を高めるために、あえて
スローピングを採用したとのこと。そうした希望どおりに
フレームを作ってもらえるのが、オーダー車の醍醐味ですね。
タイヤは650×42Bで、いかにも乗り心地がよさそう。
フロントバッグは、大学生の頃から使っている物だそうです。
また、リアディレイラーのワイヤーの取り回しを工夫されており、
輪行時に地面と接触しない構造になっております。
名古屋由来のすぐれた加工です。
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T地さんのケルビム・ランドナー。
なにかと突っ込みどころ……もとい、見所が多い
ロー仕上げ(未塗装)フレーム。これが、もはや氏の
アイデンティティです。メカはサンツアー中心で、
コマンドシフターをご愛用。その効能を語らせてしまうと
いつも長くなりすぎて困ってしまうほど(汗)。
巨大なフロントバッグの中身も気になるところですが、
ご本人の愛がたっぷり注ぎ込まれた一台なのは
間違いありません。いつも素敵なオフを企画していただき
ありがとうございます。
あと、先日は酔っぱらって大迷惑をかけまして、
あらためてお詫びいたします(大汗)。
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自分はキャノンデール・CAAD12ディスク。
ここ最近、こればっかり乗ってますね。
ホイールのゾンダDBも気に入ってます。
サドルバッグは、これまでミニベロで使ってた
縦長タイプを付けてみました。足が短いので
シートポストの出しろは少ないのですが、
ブレーキ本体がシートステーにないので、
吊るすスペースに余裕があるのです。
ここに輪行袋と宿用のパンツなどを収めてます。
このサイズ・形のバッグだと、輪行時に外さずに済みます。
トップチューブバッグには
補給食や歯ブラシなどを突っ込み、
ウインドブレーカー兼用のレインジャケットなどの防寒着は
ジャージのバックポケットに突っ込んでます。
カメラもポケット内で、リュックなどは背負ってません。
自分でいうのもナンですが、宿泊まりのパッキングとしては
かなりコンパクトだと思います。その分、
ジャージの着替えなどは持ってきてないですけど、
冬なら許されるのではないでしょうか……。
むしろ、ここまで軽装にしないと、昨日の西伊豆スカイラインを
走りきれる気がしないのが今の自分なのです。
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自転車のことを書き出すと
いつまでもブログが更新できないので(汗)
先を急ぎます。道中は春らんまんムードで、
さすがは南伊豆といった風景が広がります。
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海岸線に出て、石廊崎をめざします。
開放感溢れる青い海と空。それだけで
胸がわくわくします。
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石廊崎です。この日は
伊豆諸島もよく見えました。
しかし、突端まで行くには階段の上り下りがあるので、
自分は上の方から眺めるだけに留めました。
自転車はだいぶイイのですが、歩くのが
不安なんですよね……。
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下賀茂の桜は、
すでにだいぶ散っており、葉桜でした。
これはこれで悪くないですね。
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菜の花畑の香にむせたり……
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田牛(とうじ)の竜宮窟で
水上戦闘機を脳内ARしたり……
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ペリーって、ヒトの国を
無理矢理に開国させたくせに、
なんでこんなに有り難がられてんだろうと
疑問に思ったり……
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無事に伊豆急下田駅に到着。
各自、輪行袋に自転車を収納して、
家路に着いたのでした。

ご一緒していただいたみなさんに、
あらためてお礼申し上げます。
どちらかというと、ボッチも好きな自分ですが、
やっぱり仲間とのサイクリングは楽しいですね。

次は秩父かな〜。大洗も冬のうちに再訪したいし、
九州や四国へも……。
ようやくサイクリングが楽しめるカラダに戻り、
いまは行き先を考えるのが楽しくて仕方ありません!
# by cyclotourist | 2017-03-07 19:01 | おしらせ | Comments(6)

八丈島サイクリング その2

こんにちは、田村です。

とりあえず、八丈島リポートの続きなど。
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島の南半分を走って(35kmくらい)、
島の中心部に戻ってきたのは15時くらい。
歴史資料館に寄ったりしたので、やはりだいぶ時間が経ちました。
もう半分の北側も初日に走ってしまうつもりでしたが、
ちょっと微妙な時間。距離は20kmくらいだし、北側には
峠らしい峠はないので、走りたいなあとは思いましたが、
万一暗くなるとキャンプが面倒ですし、子連れで無理は禁物なので、
島一周の続きは翌日に回すことに。
そこで、再び八丈ストアを訪れて、
夕食と翌朝の食材などを調達します。
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島寿司、くさや、モツ煮込みなど。
ほとんど親父の酒のつまみメニューですが、
娘も珍味系が大好きなので、異存はありませんでした。
あと、大した調理はしませんが、カセットガスを調達。
飛行機輪行だと、ガスカートリッジが携行できないので、
スーパーなどで調達できる一般的なカセットガスを
使えるバーナーを、今回は持ってきています。
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自分用のツェルトを設営。
娘とはいえ、狭いテントで一緒にギュウギュウ詰めで
寝るのは避けたいので、個別装備です。
これで娘をツェルトに回したら軽く虐待っぽいですが(汗)、
さすがにそんなことはせず、娘がテント、自分がツェルトです。

ツェルトを張るには二本のガイドラインが必要で、
それを結ぶ立ち木などが適当な間隔で必要なのですが、
ちょうどいい場所になかったので、
ガイドラインの一方は立てかけた自転車に結んでます。
狭くて床から地面が見えるツェルトを見て、娘は
「とうちゃん、ほんとにこれで寝るの?」と軽く驚いてましたが、
慣れてしまえばどうということはありません。
しかも、冬なら虫の心配もないですし(←甘かった)。
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カセットガスでモツ煮を湯煎したり、
妙にワサビが効いた島寿司を食べたりしてるうちに、
だんだんと暗くなってきます。
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暗くなったら寝るだけです。
写真には映りませんでしたが、空には
無数の星が輝き出しました。
「うわ〜星ってこんなにいっぱいあるんだ〜」と、
都会育ちの娘には新鮮だったようです。

そうこうしているうちに、向かいのテントに入った娘が
「ホームシックになった!」とか騒ぎ出して、
いきなり自宅に電話して母親と話し出したのには
ビビりましたが、ほどなくして寝についたようでした。
母親は、娘と二人でキャンプなんて大丈夫なの〜!?と
出発まで心配してましたが、なにも問題なんかないんですよ。
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翌朝は6時前に起床。
風が強く、ツェルトがはためく音に起こされました。
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娘と一緒に朝食作り。
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といっても、パスタだけです。
こんなものでも、温かい食べ物はうれしいです。
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 7時過ぎにはサイクリングスタート。
途中、宇喜多秀家のお墓や居宅跡をちらみしつつ、
島の中央を横断して西海岸に出てから、
時計回りに走って行きます。
薄曇りですが、日が高くなると、風が弱まってひと安心。
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宇喜多秀家と豪姫の像。
関ヶ原で敗軍の将となった秀家は、
豪姫を置いて八丈島に流刑になり、
実に50年もこの島で過ごして没したそうです。
岡山に帰りたかったことと思いますが、
案外、島の生活も気に入っていたのかもしれませんね。
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溶岩が広がる千畳敷。
沖に浮かぶのは八丈小島。
昔は人が住んでいたそうですが、今は無人島です。
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島の北側の道は、
ゆるやかなアップダウンが連続。
のんびり走る分には、さほど疲れない快走路です。
道は一部を除いて十分に幅員のある二車線で、
路面もキレイで走りやすいです。
もちろん、信号もクルマも少ないのが魅力。
そんなわけで、お昼前にはあっさり一周完了。
一泊二日なら、本来は八丈富士に登るのがお薦めだと思いますが、
いまの自分に登山は無理なので、それは
勘弁してもらいました。
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植物園の遊具を楽しむ娘。
この元気さは子供ならでは。おっさんは見守るのみ。
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キョンという、中国原産の
小さな鹿のフレンズ……じゃなくて(汗)
小さな鹿そのものが飼育されてました。
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底土野営場に戻って、
明日葉つけ麺なるものを茹でてランチ。
さわやかで美味。
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流人の碑。
復路の飛行機は17時過ぎだったので、
もてあまし気味の時間を散策に充てました。
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16時すぎに羽田からの便が到着。
A320です。燃料補給もせず、
てきぱきとお客さんとコンテナを入れ替えて1時間ほどで離陸。
我々を乗せて羽田へ飛んだのでした。

こうして、八丈島キャンプツーリングは
滞りなく終了。滞りはなかったのですが、自分も娘も
キャンプ場でなぞの虫に顔を刺されてしまいました。
自分はともかく、娘の顔がけっこう腫れてしまったことで、
帰宅後は妻に「あんた娘をなんて目に遭わせんの!」と、
いたく叱られたのでございました(汗)。
冬でも虫除けはあったほうがいいな、と教訓になりました。

なにはともあれ……

伊豆諸島というと大島がサイクリングのメッカですが、
八丈島もかなりイイと知ることができました。
次の機会があれは、
八丈島からヘリコプターか船で渡ることができる、
青ヶ島も訪ねてみたいな〜と思っております。
# by cyclotourist | 2017-03-01 15:40 | おしらせ | Comments(8)

八丈島サイクリング その1

こんにちは、田村です。
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ひょんなことから、八丈島を
一泊二日でサイクリングしてきました。
東京から300km離れた洋上にある……と
紹介されてますが、もちろん八丈島も
東京なんですよね。
ふたつの火山が合体した、ひょうたん型の島です。
ぐるりと一周できる道があり、50km弱と手頃な距離です。
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八丈島サイクリングのきっかけは娘。
なんでも社会科の授業で、八丈島が
テーマに出てきて興味が湧いたらしく、「父ちゃん連れてけ〜」と
しばらく前からうるさかったのです。
で、サイクリングならいいよと言ったら
娘も異存ないようでしたので、輪行決定。
朝7時35分に羽田発の便に乗るため、
5時には池袋駅に到着。二台分を輪行して、
浜松町経由で羽田空港へ。池袋って、空路を
利用するには不便な立地です。しかし、
八丈島に鉄路は延びてないので、致し方ありません。
ちなみに航空券は、
大人13,790円、子供11,190円でした(片道)。
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広すぎて不便な羽田空港の、
そのまた外れの出発口でした。
タラップ搭乗は飛行機がよく見えるので嫌いじゃないですが、
なんのヘンテツもないボーイング737-800型。
季節外れだろうと思ってましたが、意外にも満席でした。
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ほぼ1時間の飛行で到着。
八丈富士がお出迎え。すっごーい。
山あいの空港のせいか、着陸直前にけっこう揺れて
娘はちょっとビビってました。
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カートじゃなくて台車がおいてありました。
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輪行袋を受け取って、
出口横で組み立て開始。
ちなみに、飛行機輪行で自転車が大丈夫なのかと
心配する声をよく聞きますが、国内線で目立った
トラブルに遭遇したことはありません。輪行袋も、
鉄道と同じようにいつものSL-100とL-100です。しかし……
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エンド金具がひしゃげてました。
大丈夫か〜と心配になりましたが、
自転車本体には異常なし。
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とっとと組み立て完了。
今回もバイクパッキング装備。実は
八丈島でもキャンプ泊をする計画なのです。
さすがに娘の装備まではバッグに入りきらないので、
自分も娘をリュックを併用しました。
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まずはキャンプ場をめざします。
空港は標高100mくらいの丘の上にあるので、
海沿いにあるキャンプ場までは楽々。
距離も3kmほどと至近で、南国ムードが溢れる道で
ほぼ一本です。
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底土野営場に到着〜。
テントをひとつ張って、そこにキャンプ装備やバッグを
置いていきます。これで身軽に島を走れます。
ちなみに底土野営場は事前の利用申請(電話)が必要ですが、
無料です。それでいて炊事棟やトイレは抜群にきれい。
キャンプ場でごそごそしていたら、ヒマそうなおっさんが
いろいろ話しかけてきました。
いわく、前日まで風が強くて船が二日間来なかったとか、
島は坂ばかりだとか、ほかの伊豆諸島とは違って
スーパーなどはたくさんあるとか……参考になりましたが、
人見知りの娘はやっぱりビビってましたね。
さっそく、島の中心部に戻って、補給食を手に入れます。
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道すがら見かけた書店。
さすが8000人弱が住んでる島です。
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おっさんお薦めの八丈ストア。
食品から日用品まで充実の品揃え。
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買い出しを済ませたら、
八丈一周道路へ。「都道」215号です。
東京都なのはもちろん知ってますが、
飛行機に乗って訪れた離島が東京と言うのは
なんだか新鮮ですね。だから、小学校の社会科でも
習うのでしょうか。ちなみに、道行くクルマは
品川ナンバーですよ。
まずは島の南半分を時計回りに進むことにしたのですが、
市街地を離れると、いきなり坂が始まります。
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所々に現在地が分かる案内板があり、
これならGPSなしでも迷う心配はなしです。
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案内板に描かれているジェット機は、
古今未曽有の5発機です(笑)。
絵はヘタじゃないですが、ヒコーキの知識ゼロですね。
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つづら折りの上り坂が
4kmほど続きます。ぐんぐん標高が上がっていき、
さっきまでいた市街地やキャンプ場が
みるみる小さくなっていきます。
しかし、もはや娘のほうが上りでは
速いくらいなのが悲しい……。
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登龍峠に到着。「のぼりょう」と読むそうです。
ここに至る道筋がつづら折れなので、それが龍に見えるのが
名前の由来とのこと。標高は320mほどと小さな峠ですが、
素晴らしい眺望が広がります。これは期待以上の絶景。
八丈富士と、その向こうに見えるのは八丈小島、
そして青い海と空が抜群に爽快です。
登龍峠から先もしばらく上りが続きましたが、
それを越えてしまえば、もうまとまった上りはありません。
とはいえ平地も少なくて、小さなアップダウンが連続します。
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島のほぼ南端にある「足湯きらめき」。
まさに眼前に海が迫るロケーション。
関節のこわばりに効くそうで、今の自分にぴったり(汗)。
娘も喜んでましたし、自分もゆっくり浸かりました。
八丈一周道路から100m以上も下にあるので、
往きはよいよい、帰りは……でしたが。
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島の郵便ポストは、昔ながらの
筒型をよく見かけました。これが標準のようです。
また、島の中心部だけでなく、南のほうにも
点々と集落があり、スーパーも見かけました。
離島ですが、秘境感はさほどありません。
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大坂トンネルを抜け、島の南側を回りきって
進路が北に向かうと、高架道路で
ぐんぐん標高を下げていきます。
ちょっと足がすくむような高度感がありました。
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市街地に入っていくと、
「玉石垣」が表れました。
丸い石を組み合わせた石垣で、
流人が伝えた技術らしいです。
そう、八丈島といえば「流人」というイメージがありますよね。
宇喜多秀家とか、宇喜多秀家とか(汗)。
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歴史民俗資料館に寄ってみます。
当初、初日は島の一周に専念して、
こうした立ち寄りは二日目にまとめる予定でしたが、
道すがら表れたので、娘の希望もあって
サイクリングを中断して寄ってみます。
昔の庁舎だった建物だそうです。
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外観も内部も渋いです。
展示は、地理、生物、歴史、民芸、そして流人関連など、
コンパクトながら多岐に及んでます。
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縄文時代の発掘された人骨のレプリカ。
そんな昔から人が住んでいたんだなと驚きました。
八丈島には、太古の昔の大津波で
島民が全滅……という壮絶な伝説があるそうで、
ただひとり生き残った女性が出産し、
子孫を残したそうです。
また、島の南半分を占める三原山は20万年前にでき、
八丈富士がある北半分は、1万年前にできたそうです。
知ってからあらためて島の景観を比べると、
南半分は本州でもよく見かけるように
稜線と谷筋が目立つ山容ですが、
北半分は八丈富士の円錐形が象徴するように
浸食が少ないシンプルな地形です。
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縄文時代の渡来のようす。
小さな丸木舟に、繁殖用の瓜坊を積んでます。
八丈島は黒潮の流れに浮かんでるので、
沖縄やフィリピンなど南方の影響が見て取れるそうです。
しかし、こんな丸木舟で何百、何千キロもの
海を渡るとは、今では信じられませんね。
そこまでして、未知の土地を求めるモチベーションとは
いったいなんなのでしょう。
自転車でツーリングするような軽い旅情とは
違う概念や必要性があったんでしょうね。
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近年の歴史展示もいろいろと。
ジェット機が初就航したのは1982年。
ボーイング737です。自分たちが乗ってきたのと同じです。
まあ、当時の200型と今の800型は別物らしいですが、
35年前も今も、基本は同じジェット機が飛んでると言うのも、
不思議と言えば不思議です。
昔は、いずれコンコルドとか超音速旅客機が
当たり前になると予想されてもいましたが……
燃費がよくなったけで、カタチは変わらなかったですね。
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ほとんど一室を割いて展示していたのが、
昭和天皇ご行幸の記録でした。
歴史民俗資料館、いろいろ勉強になりました。

さて、こんな立ち寄りをしていると
あっとう言う間に時間が経ってしまいます。
そこで、初日に島を一周する計画はあっさり放棄し、
続きは明日走ることにして、キャンプ場に帰ることに。

普段はゲームとアニメ観賞しかしてない娘
(親父も似たようなもんですが。汗)
とのキャンプ、どうなることやら……と
皆さんも不安かもしれませんが(?)
続きは次回のブログ更新で。
# by cyclotourist | 2017-02-27 23:18 | おしらせ | Comments(6)