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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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娘と伊豆サイクリング

こんにちは、田村です。

季節の移り変わりを感じる今日この頃です。
気温や景色に加え、アニメが好きな人だと、
その終わりと始まりにも季節を感じるものです。

最近のアニメはワンクールがだいたい12話なので、
三ヶ月ごとに新作が始まります。
秋アニメ、冬アニメ、春アニメといったように、
季節とリンクして語られることが多いです。
ふつーのドラマとかもそうかも知れませんが、
最近はとにかくアニメの本数が多いので、
季節の変わり目はなにかと気がそぞろになります。

今は秋アニメが中盤に差しかかる頃合いですが、
やっぱり「ラブライブ! サンシャイン!!」が
いちばんの人気作でしょうか。
自分も好きですが、小学5年生になった娘も
熱心にみているアニメです。
ちょっと田舎の女子高生たちが、母校を存続させるために
アイドル活動を始めるという話。
そのおもな舞台が、伊豆の内浦(沼津市)だったりします。

そこで、「内浦へ行ってサイクリングすっか?」と
娘をさそったところ、珍しく「行く」とのこと。

最近は親父の言うことなんかちっとも聞かず、
アニメを見ることとラノベを読むこと、そして
ゲームにしか興味がない引きこもりになってしまった
娘ですが、サンシャイン!!のおかげで外に出る気分に
なったようです。こんなところが親父に
似てしまうのも不憫です(汗)。
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先の日曜日、新幹線で三島駅にワープし、伊豆箱根鉄道に乗り換え。
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サンシャイン!!のラッピング電車に乗り込みます。
部分的にシールを貼っただけじゃなく、全面フルラッピングという
気合いの入った車両です。
もちろん、事前に運行予定表をWebで確認し、
これを利用できるタイムスケジュールを組んだのです。
小学5年生になった娘ですが、学年中でひときわ背が低く、
まだ輪行袋が歩いているようです。
自分で持つだけ偉くなったもんですが。
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線形がいいわりに揺れる電車。
沿線は基本的に住宅地なのですが、ときおり田畑が広がり、
そんなところでは富士山がど〜んと顔をだします。
冠雪した富士山はやっぱり美しいものです。
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伊豆長岡駅で下車。ごらんのように、駅舎が
サンシャイン!!祭り状態ですごいことになってます。
今回は伊豆長岡駅から走り出し、修善寺から戸田峠をめざし、
そこから急降下で内浦をめざします。
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こんな感じで、西伊豆の付け根を小さく
ひと周りするルートを予定しました。内浦をめざすなら、
沼津から海岸沿いを南下するか、伊豆長岡からすぐの
三津坂を越えればすぐなのですが、せっかく伊豆まで来て
峠のひとつも越えないのはもったいないですから。
娘にも「峠を越えるから」と言ってあります。
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二台の自転車を組み立て、出発準備。
フレームサイズ350mmのジュニア用ロードですが、
だいぶシートピラーとステムが長くなりました。
少し前にステムを70mmから100mmに交換し、
なんだかレーシーな雰囲気?
ピラーが出たことと車輪が小さいことが相まって、
大型サドルバッグ(オペハネグラの10リットル)も
余裕で装着できるようになりました。
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伊豆長岡駅には立派な売店があります。
地元とラブライバーに人気の「のっぽ」という
パンを買っておきます。食べ物と時間さえあれば、
越えられない峠はない、と思っております。
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狩野川の土手に出て、ゆるゆると南下。
修善寺の手前まで、こうしたクルマに気を使わない道を
選べるのがうれしいところ。
「やっぱり自転車って気持ちいいな〜。だろ?」
「……」
「修善寺って、有名な温泉があるんだぜ」
「……知らない」
「足湯とかしていくか」
「……しない」
伊豆長岡駅の華やかさに当てられ、すでに
テンション爆上がりの自分に対して、
娘はいまいちノリが悪いです。
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10kmほど走り、修善寺のコンビニで小休止。
「サンクスって、ファミマになるんだよね」
妙なことには詳しい娘。
ここも12月にはファミマになるそうです。
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修善寺から戸田峠への上りに入ります。
距離10kmで標高差600mのアップです。
時は10時半。何時に着けるやら……自分なら所要1時間なので、
その倍として、お昼過ぎには付くだろうと
いちおうは時間の経過を見込んでおきます。
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途中、「虹の郷」というテーマパークに立ち寄り。
ここもサンシャイン!!に登場して舞台となりました。
園内には入りませんでしたが、入り口に自販機があり、
ちょうどよい休憩ができました。
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「なんか前より遅くなってないか?」
「……」
「ゲームばっかしてるからだな」
「……父ちゃんもしてるじゃん」
「前はさ、バーッと勢いよく走って」
「……」
「すぐ疲れてたじゃん」
「……」
「今はずっと遅いな」
「……」
「年とったな。なんかおばさんぽい」
「……父ちゃん、うざい」
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峠までは、虹の郷以外に休憩ポイントもないので、
ちょっと路肩が広いところで休憩を数回。
「のっぽ、食べろよ」
「……」
「のっぽ、けっこううまいだろ」
「……ピーナッツバター嫌い」
「じゃあ、こっちの塩味を食べろよ」
「……フランスパンみたい」
止まると座りこんじゃうところがアレですが、
押して歩くのはいやみたいで、遅くても
乗って進もうとするのが偉い?
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力走2時間、ようやく達磨山レストハウスに到着。
あいにく富士山は雲に隠れてしまいましたが、
ここならではの海と山の絶景が広がります。
「な、すごいだろ」
「……」
「万歳くらいしてみろよ」
「……あー、ばんざい」
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レストハウスで鹿肉焼きオニギリというのを
いただきました。
「どう、うまいか?」
「人によるかな」
「……そうだな」
「こんにゃく食べたい」
「カロリーないぞ」
「太らなくていいじゃん」
親子で価値観が大きく違ってきてるなと実感。
なんにせよ、おおむね想定どおりの時間で
戸田峠に至ることができました。
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戸田峠から、真城峠を経て西浦・内浦へ急降下。
速度が出る下りでも、ハンドルのフラット部についてる
補助ブレーキレバーを握る娘。
まだブラケットとレバーが大きいみたいで、強く引けない様子。
油圧ディスクブレーキって、子供にこそ
必要なのかもしれません。
なんどか止まり、指の疲れをほぐしつつ下ることしばし。
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14時過ぎ、ふもとに降りたところで食堂へ。
海鮮丼をガツガツいただき、おまけのミカンも
ぺろりと平らげる娘。
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いよいよメイン舞台の内浦へ。
こうした何気ない場所がアニメ劇中で描かれてたりしていて、
好きな人にはたまりません。
「あそこにさ、人形持った兄ちゃんいたよね。見た?」
「……しーっ」
「あっち、また人形持ってるよ」
「……指差さない」
日曜ということもあり、そこかしこに
若干怪しげな来訪者がいます。自分としては
なんとなくシンパシーを感じて興味津々なのですが、
子供はやっぱり知らない人にはビビるようです。
というか、もはや娘のほうが常識人。
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観光案内所のレンタル自転車が
かなり痛いことになってました。
来訪者のクルマ、オートバイ、そして自転車も
なかなか個性派揃いで、そのあたりも
こうしたアニメ舞台の見所かもしれません。
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15時を過ぎると早くも西日となり、気温も下がります。
そこで、沼津市街へ向かう行程はカットし、
三津坂を越えて伊豆長岡駅に出ることにしました。
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「この坂もアニメに出てたよね〜」
「……ああ、あの時ね」
「ヨハネたちはへばってたけど、たいしたことないよね」
「……いつ終わるの」
「すぐだよ、すぐ」
「サイクリストの言うことは信じない!」
ひとつの真理に気付いたようで(汗)。
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ちょうど16時に伊豆長岡駅に到着。
50kmに満たない距離のサイクリングでしたが、
峠と舞台のおかげで中身は濃かったと思います。
娘はさすがに疲れたみたいで、
往路では余裕で担いでいた輪行袋がシンドそう。
「持ってやろうか」
「……うう、いい」
「持ってやるよ」
「……野球選手が肩を壊す気分が分かったよ」
「そんなの輪行で分かるわけないだろ」
「……うう」
「もっと軽い自転車が欲しいって母ちゃんにねだりな」
「父ちゃんが仕事して買ってよ」
「ぐう……」

こうして、娘とのひさびさのサイクリングは
無事に終了。
もう「娘につきあってやる」ではなくて、
「娘がつきあってやってる」感じで
完全に主従が逆転しましたね(汗)。



by cyclotourist | 2017-11-17 14:39 | おしらせ | Comments(8)

房総で林道サイクリング

こんにちは、田村です。

新アルテグラ34Tの力を実感するべく、
さっそく出かけてきました。
まさに新しいオモチャを得た子供状態で、
うきうきと房総半島へ向かいました。
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ほとんど通学客で占められた朝のJR内房線で
上総湊駅へ。この内房線も、以前はかなり奥まで特急列車で
行くことができたのですが、現在は特急がほとんど走ってない?
自宅がある池袋からだと、ぜんぶ普通列車のほうが早着する
ありさま。そのぶん、3時間近くも乗車することになり、
8時半頃に上総湊駅に着いた時点で少し疲れ気味。
東京湾フェリーを利用したほうがよかったかも……。
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とはいえ、内房線の駅舎は、古い平屋タイプが多くて
旅情がわきます。
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さっそく輪行袋をほどき、我がグラベルロードである
メルクスのストラスブール71を組み立てます。
油圧ディスク+スルーアクスル、さらにシャドーディレイラーという
最新仕様の輪行にもだいぶ慣れてきました。
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今回走ったルートの概略。
広い千葉県の真ん中あたりといったところでしょうか。
上総湊の近くに伸びる林道と、
保田から入る長狭街道(県道34号)に並走して伸びる
林道群をつないで走ってみることにしました。
なんどかぶらついたこともあるエリアですが、
林道の状況はひんぱんに変わるので、
それが不安と楽しみをもたらします。
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上総湊駅にほど近いコンビニに寄って、
トイレと補給食の買い出しを済ませます。
林道は基本的に無人となるので、十分な
飲料と食べ物を携行するのが必須です。
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国道から分かれ、竹岡の林道へ。
狭い手掘りのトンネルが迎えてくれます。
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序盤から道は荒れ放題。
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ここ三日間は晴れていたはずなのに、
堆積した泥がふかふかでリムまで埋まることも。
ディープリムって、泥道に埋まっても
脱出しやすいというメリットもありますね。
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2kmほど進んだところで、
道が沼に溶け込んでしまいました……。
行く手にガードレールが見えたので
進みたくもありましたが、この水かさのなかを
SPDシューズで歩く気にもなれず、
あっさり引き返しました。
昨今の台風の影響もあるのでしょうが、この竹岡林道は
もうだいぶ前から道としての機能を
失ってる感じですね。対岸に新道を開削してるような
工事現場も見受けられました。
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気を取り直して国道に戻り、保田まで走ってから
長狭街道へ。ゆるゆると150mくらいまで
標高を上げていきます。
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横根峠を越えた先で分岐路に入り、
林道山中線にアプローチ。入り口からダートです。
通行不能箇所があると案内板に出てましたが、
通行止めとは書かれてないので、慎重に進んでいきます。
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なかなかの勾配でぐいぐい上っていきます。
路面はえぐれたり陥没箇所が多いものの、
路盤自体はしっかりしてます。
35Cのタイヤでも十分に進んでいけ、
しかもリア34Tの効果はやはり絶大で、
体力を温存させてくれます。
もっとも、少しでも転びそうと感じたところは、
無理せずに押し歩くことにしました。
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サドルバッグに入れておいた水とパン。
ダウンチューブのボトルにも水を入れてますが、
ダートを走るとどうしても飲み口が汚れるので、
サドルバッグに入れておいた水を
飲むことが多いです。出し入れの手間はかかりますが、
ちょうどよい休憩になります。
MTBならハイドレーションを背負うところですが。
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ダート4、5kmほどで一本目の林道は終了。
県道をまたいで次の林道へ進みます。
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林道大山線です。一般道から分岐する入り口こそ
やや勾配が急でしたが、しばらくすると稜線に近い
なだからな道筋となります。
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さきほどの山中線より路面自体は整っているものの、
枝が大量に落ちています。
スポークやシートステーに枝を
なんども巻き込んだので、
金属製のガードがある自転車だと
ちょっと(かなり)気を使うと思います。
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携帯電話が通話可能であることを示す
看板が随所にありました。一般の人も
それなりに通る林道のようです。
一台だけオートバイとすれ違いました。
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ゆるゆると標高300mくらいまで上ります。
紅葉は始まったばかりで、房総は暖かいエリアなんだなと
実感します。
どこまでも静かで、自分の息づかいとタイヤが路面を
噛む音だけが響きます。
ひとりでいることの寂しさが逆に
気持ちよかったりします。
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大山線、横尾線、高山線と林道の名称が
変わっていきますが、基本的に道なりで
進んでいくことができます。
もちろん、ハンディGPSにはルートを表示させてますし、
ややこしい区間を参照できるよう、いちおう紙の
地図も携行しています。
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履かせているタイヤは35CのグラベルキングSK。
幅2インチを超えるMTB用のタイヤに比べると
悪路でのグリップ力は限定的ですが、
スピードさえ出さなければ相当に荒れた道でも
進んでいくことができます。
空気圧は3〜4くらいにしてます。
もっと下げればダートでの安定感が増しそうですが、
舗装路の走りが重くなるのもかったるいので、
そのあたりの案配が悩ましいところではあります。
今回のようなダート林道と舗装路の組み合わせとなる
コースの場合は、やはりグラベルロードが
総合的に判断して快適ですね。従来のランドナーが
はるかに軽快になったような自転車です。
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道が尾根の直下に出ると舗装が復活。
ここまでで計15kmほどのダートを走りました。
うまくつなげれば、近場でもそれなりの距離がある
ダートが楽しめることを再確認できました。
もっとも、近場とはいえ、房総はアクセスがよくないので、
新幹線を使える長野方面のほうが
自宅から速達できたりするのですが(汗)
これからの寒い季節は房総や伊豆といったエリアの
出番です。
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亀山湖に通じる一般道に復帰したのは
14時すぎ。ダートを走ると時間が経つのが早い早い……
というか、自分が遅いのですが(汗)。
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亀山湖の直前で痛恨のパンク。
ダート終わった〜という安心感が招き寄せた
トラブルかも知れません。
パンクには強かろうと思っていたグラベルキングですが、
サイドを何かが貫通してました。
この自転車での初パンク……。
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予備チューブのバルブがリム高さに対して短く、
「しまった」と、一瞬いやな汗が出ましたが、
延長バルブを持っていたので事なきを得ました。
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亀山湖に着いたのは15時。走行距離は60kmほど。
本当に日が短くなったものです。
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亀山湖畔の稲ヶ崎キャンプ場を下見。
今回は日帰りですが、いつか利用したいと思っています。
設備もロケーションも良好で、ここなら快適な
夜が過ごせそうです。
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至近の上総亀山駅から輪行するつもりでしたが、
一時間半も列車がないことが判明。
JR久留里線の終着駅なのに、いつのまにか無人駅に……。
居合わせた紳士としばらく世間話などしていたのですが、
さびれゆく地元の昨今を嘆いてました。
そのうち、10kmほど先の久留里駅からなら
列車が増えることに気付いたので、再スタート。
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久留里駅も渋い駅舎。
ここが始発の列車をつかまえ、木更津経由で帰宅したのでした。

もともとダート林道は好物のひとつですが、
オンオフどちらも軽快なグラベルロードを手に入れたことで、
今までより積極的に出かけるようになりました。

グラベルロードとはつまり、
要は太いタイヤが入るだけのロードバイクなので、
中途半端な車種だともいえますが、
遊びの幅を広げてくれるのは間違いないです。
また、特定の競技を志向してない数少ない
スポーツ自転車だともいえます。
ツーリング指向の方がこれから自転車を選ぶなら、
グラベルロードは間違いない選択肢として
定着していくのではないかな? と思っております。



by cyclotourist | 2017-11-05 13:23 | おしらせ | Comments(4)