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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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<   2016年 05月 ( 11 )   > この月の画像一覧

九州〜四国バイクパッキング旅・完結編

こんにちは、田村です。

旅の6日目をリポートするのは、
旅から帰って6日目の今日。
長いこと走ってると、ブログを
書くのにも時間がかかるものです。
もちろん、ずっとブログを書いてるわけじゃ
ないですよね、念のため(笑)。

さて、行程の実質的な最終段階を迎え、
ついに与作と分かれて落合峠に向かいます。
谷間の祖谷から距離12kmで900mほど
急上昇した先にある落合峠は、標高1520m。
四国最高標高の峠と言われます。
誰に見られるともなくステルスキャンプを撤収し、
早くも6時前には峠路に入りました。
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こんなルートで
海沿いの街、三本松をめざします。
最後の難関と言えるのが落合峠です。

あえぎあえぎ登ること2時間。
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落合峠に到着。
四国最高標高ということで、かなり期待してましたが、
期待を軽く上回ってくれる
すばらしい眺望が広がります。
もし自分が峠のベスト10を選ぶなら、
ランクイン間違いなしです。
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落合峠を下り出し、
しばらすると小さな登り返しがあって
桟敷峠が登場。標高1020m。
ここを越えると、北に吉野川沿いの
平地に広がる街が見えてきました。
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東みよし町に到着。
ほぼ24時間ぶりのコンビニ。
本当にほっとして、自分がいかに
コンビニ依存症か分かりました(笑)。
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立派な「うだつの街並」が
今も保存されている脇町。
この先で再び北に進路を変え、
香川県をめざします。
図らずも、四国四県すべてに
足を踏み入れることになります。
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小さな峠を越えて香川県へ。
ほどなくして白鳥温泉に到着。
渋い一軒宿かと思いきや、
昭和レトロな健康ランドのような施設。
まだ時刻は14時でしたが突貫します。
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大人400円とリーズナブル。
おじいさんのサロンといった感じで、
思いのほか多くの方が利用してました。
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自分ひとりでは特に
気になりもしませんでしたが、
さすがに三日ぶりのお風呂は快適でした(汗)。
温存していたきれいなジャージに着替え、食堂へ。
ざるうどんをいただきます。
さすがうどん県、温泉のうどんも美味いです。
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食堂のテレビでは、
JR西日本が運行しているエヴァ新幹線の
CMを放映してました。
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早くも16時すぎには
サイクリング終了。
この日の走行距離は99km、獲得標高も1500mほどでしたが、
さすがにもう疲れました(汗)。
三本松(東かがわ市)の、とらまる公園キャンプ場に
ツェルトを張ります。
やっぱり、明るい時間に正規のキャンプ場で
堂々と張るのは気が楽なものです(笑)。

ロードバイクでキャンプツーリングができるとは
少し前まで半信半疑、というか、やるもんじゃないと
思ってましたが、すぐれたバッグシステムと
コンパクトなアウトドアギアによって、
十分に快適な旅を体験することができました。
やはり、新しいロードバイクの走行性能や剛性感と
軽量なバイクパッキングスタイルは相性がよいです。

キャンプ、ロングライド、峠越えといった、
性格が異なるツーリングを、
いっぺんに楽しめたのはバイクパッキングのおかげです。
非体育会系のオタク中年に
あらたな可能性をもたらしてくれました。
キャンプのおかげで、一週間も旅を続けていても、
驚くほどお金が減らないのも実感しました(笑)。

それと同時に、装備の選び方や運用方法には
まだまだ改善の余地があるな、とも感じました。
逆に言えば、もっとラクができたり、
欲張ったプランを実行できる可能性が
あるということです。
今の装備と自分の経験を叩き台にして、
ツーリストのためのバイクパッキング入門みたいのを
まとめていきたいと思っております。
それはブログではなく、本にすべきこと
なのかもしれませんが(汗)。

さて、帰路につく高松空港を素通りして、
なぜ三本松という香川県の東部までやってきたのかと
いうと……
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敬愛する四国のサイクリスト、
ジェームス吉田さんと乾杯するためです。
おっさん(失礼!)と会うために
熊本から500kmも走ってきたというのも、
なかなか馬鹿馬鹿しくてロマンチックです(笑)
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うまいもん全部並べてくれ状態で
暴食鯨飲することしばし。
あっという間に記憶をなくし、
気づいたらツェルトのなかで
朝を迎えていました(汗)。

翌日は、わざわざお仕事を休んでいただいた
ジェームス氏と旧街道サイクリング。
「海と山、どっちがいい?」というお誘いに、迷わず
平らなほうでお願いしますと答えました(笑)。
計5杯の讃岐うどんを食べながら
高松空港までポタリングを楽しんだのでした。
そして、一時間も遅れてくれたジェットスターに
乗り込み、帰路につきました。

こうして、足かけ一週間のバイクパッキング旅が
終了したのでした。
なんとか家に入れてもらうこともでき、
家事や子守りに取り組むフリをしたり、
パソコンに向かって仕事しているフリを
している今日この頃です(汗)。

次はアレをコレに替えて、あっちをこうして
兼用すればあと数百グラムは軽くなるはず。
そうしたら、〜の道や〜街道を
三泊四日で走ってみよう。あとはいかに
妻子の逆鱗をかいくぐるか……。

旅の終わりは、新しい旅のはじまりなのです。
by cyclotourist | 2016-05-30 13:23 | おしらせ | Comments(6)

九州〜四国バイクパッキング旅・四国横断編その2

こんにちは、田村です。

ガルパン劇場版、やっぱり最高ですね。
娘と一緒に見て、笑いあり、泣きそうなシーンあり、
楽しいひと時を過ごしました。
そんな娘がぽつりと
「ガルパンはこんなに面白いのに、ハイフリは……」。
それは僕に言われても困ります(汗)。
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さて、旅の五日目をリポートいたします。
こんなに長い間、しかもキャンプメインで
過ごしたのは二十年ぶりです。
高剛性のディスクロードとバイクパッキング装備の
相性は抜群。昔よりもよくばった行程を
思いどおりに走ることができ、余は満足。
しかし、思いがけないことが起こるのが、
旅なのです。
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もう日曜日です。
懸案だった睡眠不足になることもなく、
目覚めは良好、天気も上々です。
ちなみに、写真のようにハンドルのブラケットに
ガイドラインの片方を結びつけ、ツェルトを
張りました。トレッキングポールがなくても、
工夫すればたいていの場所で張れるなあと実感。
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なかは狭く、
身を起こすのがやっとという空間しか
ありませんが、寝るには必要にして十分です。
結露や虫の侵入もなく、さすがファイントラックの
ツェルトだなあと、今のところ満足しています。
また、今回、マットとシュラフは妥協せず、
快適性重視で選んできました。
モンベルのU.L.コンフォートシステム エアパッド150と、
U.Lスパイラルダウンハガー#7という製品です。
どちらもけっこうかさばりますが、
上質な睡眠が疲労回復の特効薬ですから、
連日のツーリングには欠かせません。
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コンビニで買っておいた
レトルトピラフやカップ麺で朝食。
ジェットボイル標準のコッフェルは
ほとんど湯沸かし専門なので、凝った調理を
するには別にフライパンなどが必要です。
もちろん(?)今回はそんな調理器具や調味料は
持ってきてませんので、粗食に甘んじます。
ソロならこんなもんでしょう。

さて、7時前には食事を終え、
撤収して出かけようかというタイミングで、
見るからにお散歩中といった
オッサンの訪問を受けたのです。

どっから来たの、とか、朝は寒くなかったか、など
お約束の質問に適当に答えつつ、
ちゃっちゃとバッグに荷物を詰めていきました。
向こうも別に深い意味はない質問でしょうし、
こちらもお付き合いで答えてるだけです。
まあ、フツーにいい人というか、朝から
散歩してるくらいだからヒマなんでしょう。

「キレイな川ですね〜」
「6月から鮎漁が解禁になるんよ」
「へ〜」
といった、薬にも毒にもならない会話をしつつ、
僕は撤収作業の手を止めず、
「ぼちぼち走り出すから、しつこく構わないでね」的な
オーラを失礼のない範囲で出しているつもりでした。

しかし、おっさんの質問が、だんだんとおかしな
方向へ変わってきます。
*以下、未成年と女性は読まないほうがいいかも……。

「兄さん、40くらい?」
「はい、そうです(もう44歳だよ)」
「奥さんと励んでる?」
「……え。いえべつに」
「もうご無沙汰なのかな」
「……いえまあ」
「コンドーム使ってる?」
「……はあ」
「コンマゼロ2の薄いの、知ってる?」
「……しりません」
「あげようか、コンマゼロ2」
「いえ、いりません」
「Lサイズだから。兄さんには大きいかな」
「……(股間を見るな、股間を)」
「見栄はって、Lサイズ。なりゆきでね」
「……(しらないって)」
「コンマゼロ2、あげようか」
「いえ、けっこうです」
「使わないの?」
「……」
「相手いないの? 自分で使うのもいいよ」
「……(自分で使うって何?)」

なぜか、熱心にコンドームを
譲ろうとするおっさん。さすがに意味がわかりません。
サイクリングウエア着て、横に自転車があって、
見るからにツーリング中とわかるであろう僕に、
なにゆえコンドームをすすめるのか……。

僕があんまりしゃべらなくなったもんだから、
さすがのおっさんも取りつく島がないと思ったか、
そのうちに「じゃ」と言って、去っていきました。

とっとと撤収してキャンプ場を去るのがベストでしょう。
食事中、干しておいたシュラフやツェルトをたたみ、
あとはジェットボイルを収納するだけになって、
再び人の気配を感じて振り返ると、
またおっさんが立っていました。

「ほら、コンマゼロ2。持ってって」

わざわざ持ってきてるし〜〜〜!

「いや、ほんと要りませんから」
「まあまあ」
「遠慮とかじゃなくて、使わないし」
「まあまあ」
「ご自分で使えばいいじゃないですか」
「もうたたないし」
「じゃあなんで買うんですか」
「なりゆきでね。さあ、ほら」
「バッグに入んないですから」
「新品だから」
「そういう問題じゃなくて」
「まあまあ、ほら」
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バッグへ勝手に
突っ込んでいくし〜〜〜。
そして、
「Lだから、○○に置き忘れちゃダメだよ。ぐふふ。じゃ」
と言って、再び去っていくおっさん……。
なんなの、いったいなんなの!?
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なにはともあれ、撤収を完了し、
キャンプ場を後にします。サドルバッグの上には、
食事などで出た空き缶やゴミを入れたコンビニ袋を
懸吊しています。
もちろん、コンマゼロ2も入ってます(汗)。

そして与作を走り出すと、すぐ近くに
おっさんが立っていてギョッとしましたが、
「気をつけてね〜」と声をかけてくれました。
しばらく進み、池川の観光案内所みたいなところで
キャンプ場の利用料金を払い、
コンマゼロ2ごとゴミ袋を捨てさせていただきました。
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わけのわからない始まりでしたが、
この日は文字通り四国の中心部を横断し、
京柱峠を越えて徳島県に入ります。
走行距離は120kmほど、獲得標高は2000m。
昨日までに比べると控えめなボリュームですが、
四国を代表する名峠である京柱峠(標高1120m)が
ありますから、油断はできません。
体力の温存を第一に考えつつ、与作の風情を
楽しんでいきたいと思います。
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改良が急速に進む国道439ですが、
道を付け替えたり長大なトンネルが
できた箇所には、たいてい旧道が残っています。
写真は旧道の大峠トンネル。新道のほうは3km近くもある
新大峠トンネルで山を貫いていますが、
旧道はつづら折りを登り詰めた後に
短いトンネルがあります。時間はかかっても、
旧道のほうが目にもカラダにも優しいです。
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コースはすべてハンディGPSに
入れてトレースしているのですが、
まとまった登りの位置や休憩可能箇所などは
あらかじめメモしたものを参照してます。自分の位置と時間を
考え合わせることで、行程の進捗を
なんとなく管理しております。
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京柱峠のふもとまでは、
大きなアップダウンが少ないので、
旧道を伝う時間的な余裕があります。
また、前日まで常に弱い向かい風基調でしたが、
この日はほとんど無風で、快晴にも恵まれて
モチベーションが上がります。
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仁淀川町から土佐町の中心までの
距離50kmほどはコンビニがありませんが、
道の駅がふたつあって補給には困りません。
それぞれの道の駅にライダーがたくさん。
サイクリストも2、3人だけ見かけました。
こういう駅や街から離れた国道は、やっぱり
オートバイのほうが訪れやすいんでしょうね。
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国道の旧道沿いには
集落も点在しています。
だから旧道も残されているのでしょう。
古い民家や残された看板などを見ると、
昔はいまより人が多くて、集落ごとに商店や宿が
あったことが分かります。
「百足たび」って、落語にありましたよね。
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旧道の郷ノ峰峠。
標高は600mほど。よい雰囲気です。
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国道に戻ると、一転して
二車線の高規格道路。
もう与作は「酷道」とはいえませんね。
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ちょうど12時頃に
道の駅土佐さめうらに着きました。
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珍しく、食堂で
昼食をいただきました。
「与作手作りコロッケ定食」です。
味はまあフツー。こうしたお店に入る
大きな理由のひとつが……
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電力の補充です。
もちろん、お店の方に「コンセント使っていいですか」と
お断りした上で使わせてもらってます。
口がふたつあって、アンペア数が高い
USB充電器を使うことで、短時間でも
そこそこ充電量を回復することができます。
面倒ではあるのですが、もうスマホなしでは
旅ができない人間になってしまいました(汗)。
なお、土佐の市街地にはコンビニもあります。
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与作はしばし吉野川と並走。
牛が水浴びをしていて和みます。
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国道32号に合流。
もう高知が近いのです。
これだけ山の中を走ってくると、
高知に出て海を見たいな〜とも思いますが、
今回の四国横断は峠越えがメインテーマなので、
左折してなお山間部を進んでいきます。
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土讃線のレールと並走する県道113号へ。
本当に蒸気機関車が走ってきそうな
渋い路線です。土佐穴内駅〜豊永駅のレール沿いでは
カメラを構えた方を見かけたので、
撮り鉄さんには有名な区間なのかも。
また、外国人のサイクリストが5、6名
走っていて、通だなと驚きました。
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14時過ぎ、やっと京柱峠への
登り口にやってきました。
ここから峠までは18kmの道のりです。
ちょうど商店があるので、
補給が必要な人は助かるでしょう。
この分岐に入って国道439が復活するのですが、
とっつきがとにかく急勾配で絶望感に包まれそう。
しかし、京柱峠は二回目です。
この激坂区間はすぐに終わることを知っているので、
なんとか進んでいけます。
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この峠路の高知県側の特徴は、
かなり上まで集落が続くこと。
商店や学校もあり、日本人て山間部が好きな
山岳民族なのかも、と思います。
四国にはいろんなところに
平家の落人伝説があって、昔から
山間部が開拓されていたことが分かります。
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あと2kmの標識。
ここまででたっぷり2時間かかっていて、
我ながら遅いと言えば遅いのですが、
キャンプ装備で登ることができるのは
今時のロードとバイクパッキングさまさまです。
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峠直下は、直線的なつづら折り、
という面白い(?)道筋に。
空が大きくなってくると、ピークが
近づいていることを実感させてくれますね。
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16時半、ついに到着。
京柱峠という名は、四国の例にもれず
弘法大師ゆかりの命名で、
「土佐へ行くのは京都に行くほど大変だ」と
感想をもらしたのが由来だとか。
みやびなネーミングではあります。

さて、峠を登っている間に考えていることがありました。
この日は、徳島側に降りてしばらく走ったところにある
かずら橋キャンプ場を利用しようかと思っていましたが、
いい加減疲れてきましたし、かずら橋は
翌日の予定コースから外れるので、走行距離が
もったいなく感じられてきました。
もうどうせなら、京柱峠でキャンプしたらいいんじゃなイカ、
そうしたら満天の星空が見えたりして
ロマンチックなんじゃなイカ……。要は、
疲れてきたから早くキャンプしたかったんです。

そして、京柱峠には茶屋があるのを知っていましたから、
そこで早めの夕食をいただき、ビールを飲み、
あわよくば持ち帰り用のビールも買い込み、
峠のベンチで酔いを深めつつ
ツェルトを張って寝る……なんてことを
考えていました。だが、しかし……
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日曜日なのに、
茶屋は閉まってました。
残念すぎます。補給食はまだあるし、
水場もある峠なのですが、ビールなしで
夜を越える自信はありませんので、
京柱峠でのステルスキャンプは諦め、
名残惜しくも徳島側へ下り降りることにしました。
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高知側とは一転して、
民家がない林業最前線の道となります。
道に砂利や小枝の散乱が多くなり、
陽も陰ってきたので慎重に進むのですが……
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プシューと音がして、
前輪がパンク(泣)。
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タイヤサイドを異物が
貫いておりました。
この旅に備えて新調した
コンチネンタルGP4000SIIが早くも
傷物になってしまいました……。
とはいえ、原因がはっきりしてるパンクは
再発を防ぐことができるので、まだ気は楽です。
15分ほどの時間をかけ、丁寧にチューブを交換し、
なるべく高めに空気を入れて再スタート。
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下りきって祖谷谷に着いたら
もう18時です。陽が長いとはいえ、
谷間なので薄暗いです。
ちょうど商店があったので、
食料とビールを買い込みます。
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かずら橋へ向かうのはやめ、
明日越える予定である落合峠の
ふもとの集落へ向かいます。
ひさしぶりに、特定の場所を探す
センサーが自分のなかで働き出します。
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本格的に暗くなり出した
19時半過ぎ、とある公園のような
廃工場のような空き地のような場所で
夕食をとります。四国でよく見かける
うどんのカップ麺と、きゅうりのきゅうちゃん、
そのほか先の商店で買った適当な食材です。
冷えたビールがなぜか6本パックでしかも
スーパードライしか売ってなかったので、
致し方なく飲み干すことにします。仕方ない……(汗)。
ツェルトやシュラフを広げる時間じゃありません。
まだ早い。
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真っ暗になってしまったので、
仕方なくツェルトを張り、仕方ないので
この場で夜を過ごすことにします。
近くに宿も見当たりませんでしたし、
夜の峠越えは危険でもあるので、仕方ありません。
というか、飲んじゃったので自転車に乗れません。
仕方なく飲んだビールのおかげで、
仕方なく寝につきました。
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翌朝、6時前には落合峠へ向かって
走り出しました。
このスタート地点と時間のアドバンテージこそ
キャンプ旅のメリットです。
仕方ない状況の結果ですが(汗)。

行く手に待つのは、初めて越える落合峠。
四国最高標高の峠が見せる絶景はいかに。
下界にたどりつけば、今度こそ
素敵な出会いが待っている……ハズ。

バイクパッキング旅はいよいよ最終章へ。
もう少しお付き合いくださいませ。
by cyclotourist | 2016-05-28 19:47 | おしらせ | Comments(9)

九州〜四国バイクパッキング旅・四国横断編その1

こんにちは、田村です。

待ちに待った今日、
ガルパン劇場版のBD発売日ですね。
拙宅にもさきほど届きました。
これで、思う存分にビールを飲みながら
鑑賞することができます。
酔ってたら、きっと泣いちゃうだろうな……。
しかし、決してアルコール依存症ではない僕は
18時以降でなければ飲まないと
決めているので(例外は認めます)、
まだ封を開いておりません。そんなわけで、
いまのうちに、バイクパッキング旅の
続きを書いてしまうことにいたします。
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旅の四日目、実質的には二日目となる
四国の夜で、ついにツェルトが登場です。

まずは、キャンプ場まで
どのように走ったか、振り返りたいと思います。
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八幡浜からヘンなコースで
地芳峠(じよしとうげ)を目指し、
名高い四国カルストを走破して高知県入り。
そして、仁淀川町まで走ってキャンプしました。
走行距離は170kmほど、獲得標高は2400m弱。

仁淀川町というとよく分からないですね。
いわゆる平成の大合併で誕生した町で、
自分がキャンプしたあたりは池川町でした。
いまも、地元の人は池川、池川と言ってて、
池川町という看板もよく見かけました。
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別府から八幡浜へ、フェリーで
労せず上陸したのですが、
いまいち睡眠時間が稼げなかったのは
前回のブログ記事のとおり。それでも、
船内休憩は5時半で終了なので、
なかば強制的に出発することになりました。
さすがにこの時間帯は冷気が感じられ、
寝不足と相まってモチベーションが上がりません。
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こんな時は食べるに限ります。
八幡浜の街を出る前に、
とっととコンビニに寄ってカップ麺を
いただきました。冷えたカラダに
活力がよみがえります。
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八幡浜の東、伊予大洲との間には
夜昼峠という素敵な名前の
峠があります。昨年の冬キャンプでも走り、
なかなか味わい深い峠でしたので、
今回も国道を逸れて旧道に入っていきます。
こうした旧道は、とっつきこそ激坂でも
だんだん勾配が穏やかになる場合が多く、
意外と苦になりません。もっとも、時間はかかります。
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7時を回っても谷間に
日は差してこず、濃い朝霧が
待ち受けていました。
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夜昼峠の少し手前にある
れんが造りのトンネル。明治38年に完成したそうで、
ループ状の道筋にある現役トンネルとしては、
「日本最古ではないかと思われ」と解説した
案内板がありました。
「思われ」、というのが控えめでいいですね。
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峠そのものは切り遠しです。
標高300mほどの可愛い峠ですが、
港から走ってくると思いのほか高度感があります。
d0211129_1521325.jpg
下り出しても朝霧が消えず、
アイウエアがしっとり濡れるほど。
ここで気づくべきだったんですが、
当然、身につけてるウエアも
濡れているんですよね。
旧道を下り終えて国道に合流する頃には、
すっかりカラダが冷えてしまい、
なんだかまた調子が出なくなってきました。
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城下町の大洲に到着。
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平坦な県道44号を
しばらく進んでいきます。
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国道197号に戻って、
再びコンビニに立ち寄ります。
この先は宿泊予定地の仁淀川町まで
コンビニがなさそうなので、しっかり食べ物を
買っておきます。
結果的に、点々と道の駅があるので
補給に困ることはなかったのですが、買えるところで
買っておくのが無難です。
冷えて消耗したせいかもうお腹が減ったので、
ここでも麺類をガッツリいただきました。
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さて、めざす地芳峠は
峠としては比較的めずらしく、
国道と県道の交差点にあり、
東西南北いずれからもアプローチできます。
八幡浜からなら、すなおに西側から登ればいいのですが、
事前に地図で周囲を確認したところ、
南側からアプローチすると、大門峠、九十九曲峠、大茅峠など
それぞれ心ひかれる名前の峠を
通ることができそうです。そこで、まずは大門峠がある
県道284号へ進み、四国カルストの稜線に上がる林道を
進むコースを作っておきました。
写真がその大門峠。標高300m弱ですが、
三桁県道だけあって細い道が続き、情緒豊か。
ここは坂本龍馬が脱藩する時に通った峠でも
あるようです。このあたりの峠や街は、龍馬が
通ったことを顕彰している場所が多いですね。
剣客だけに健脚です(笑)。
自分も維新の志士になったつもりで
せっせと進んでいくと……
d0211129_153636.jpg
ほどなくして通行止め。
バイクパッキングの志士はあっさり挫折。
とぼとぼ引き返します。

こうなった時に、GPS頼みの
現代っ子はもろいです。今回、紙の地図は
携帯していません。もちろん、スマホがあるので
どこまでも詳細な地図がすぐに確認できるのですが、
そこから必要な情報を選べるかどうかが問題。

「ツーリングマップル」を見れば、地域を
面として俯瞰できるので、すぐに適当な
代替路を決めることができるのですが、
電子機器だとどうしても視野が狭くなるというか、
小さな縮尺の表示でわかる道、つまり国道を
選んでしまいがち。
d0211129_15402433.png
結果として、国道197号まで戻って、
檮原から国道440号に入り、
地芳トンネルの手前から旧道に入ったという、
もっとも無難ながら無駄に距離が長い
道を進んでしまいました。

青い線が実走したルートですが、
どうせなら、大洲方面へ少し戻って
ピンクで書いた県道2号に入るか、
オレンジで書いた林道を進んで
当初のルート(緑色)に合流すればよかったなあ……と。
この林道の入り口が、現地では分かんなかったんです。
寝不足でぼけていたのかもしれません(汗)。
やっぱり、ややこしい区間だけでも
紙の地図を用意しておけばよかったと反省。
d0211129_15464447.jpg
そんなわけで、予定外に
通ることになった檮原の街。
ここも龍馬が通ったことで有名ですね。
けっこうな観光地のようで、
街のメインストリートはずいぶんときれいに
整備されていました。
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橋が参道になっている
三嶋神社。なんと919年の遥か昔に、
伊豆の三島から勧請した古刹だそうです。
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沈下橋もあったりして、
思いのほか雰囲気のよい道が続きます。
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地芳トンネルが近づくと
高速道路みたいな高規格道路に変身。
クルマは走りやすいのでしょうが、どうも
新しい道ほど自転車には厳しい気がします。
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トンネル手前から旧道に入ると、
やっぱりほっとします。
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つづら折りで
ぐんぐん高度を上げていきます。
登るほどに視界が開け、深い山並みが
どこまでも広がるようになります。
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15時になって、ようやく地芳峠につきました。
標高は1080m。この峠自体は
稜線の鞍部にあり、国道440号のピークでは
あるのですが、あんまり峠らしさはありません。
着いてはじめて実感したのですが、
地芳峠は四国カルストのハイライトである
姫鶴平や五段高原、天狗高原の入り口なんですね。
つまり、あと300mほど登るんです(汗)。
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白い石灰岩がポコポコ露出した
カルスト地形。2億年以上前に堆積した
地層とのことで、その当時は海だったそうです。
こんな高原が海の底だったなんて驚きます。
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通りがかりの方が撮ってくれました。
観光客もちらほら。そういえば土曜日だなと
思い出します。旅も四日目になると、
曜日感覚が急速に薄れていきます(汗)。
この日も前日も陽射しが強かったものですから、
急速に黒々としてきました。
これでも日焼け止めは塗ってるんですけどね。
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天狗高原から下りに。
国道まで10km弱で標高差800mもある下りです。
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油圧ディスクブレーキさまさまです。
引きが軽く、よく効きます。
やはりブレーキシステムとして
最良だと思います。この制動力を知ると、
カンチとかセンタープルとか、あまりにも
頼りなく感じてしまいます。
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下りに下って出た道は、
ツーリストには有名な国道439号。
酷道としてしられる、通称「与作」。
これから明日一杯まで、
延々とつきあうことになる与作です。
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国道なのに哀愁あふれる与作。
その渋さが魅力ですが……
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改良も各所で進んでいます。
いい加減に日も暮れてきたので、
この日はどんどんトンネルを通過しましたが、
明日はなるべく旧道伝いに進みたいところです。
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19時、やっと仁淀町の
中心地に到着。ここでちょっとだけ
与作を離れたところにコンビニがあることは
調べておいたので、忘れずに寄ります。
キャンプ場までは4km。なかなかよい立地です。

ちなみに、仁淀川町にあるキャンプ場の利用可否は、
16時くらいに電話で確認しておきました。
前もって予約しておいても、自転車だと
たどりつけないかもしれませんし、
当日のあんまり早い時間に電話しても
その可能性はあります。かといって
ダマテンで乗り込んで「予約必須」と言われたり、
夜間は入れなかったりするとアレですから、
頃合いが難しいところです。
だから、ステルスキャンプ、いわゆる野宿がいいのですが。
それはいずれ、というか翌日に……。
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夜と朝の食材を購入。
もちろんビールは欠かせません。
はっきり言って、飲まないキャンプなんて
僕には考えられません。
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19時半、ようやくキャンプ場に到着。
NHKスペシャルで「仁淀ブルー」と紹介された
清流沿いにある、ふれあい公園キャンプ場です。
ちなみに管理人などはいらっしゃらなく、
利用料金500円は、翌日、近くの施設で払います。
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適当な間隔の立木がなく、
ガイドラインの一方は、ベンチに立てかけた
自転車に結びつけました。
暗くてよく分からないですね(汗)。なんにせよ、
ツェルトも工夫次第でどうにでも張れるなと
確かめることができました。
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ツェルトのなかは狭いので、
ベンチに座って晩酌開始。
お風呂? もうど〜でもいいや(笑)。
ビールの最初のひと口が、気絶するほど
おいしかったです。
ビールとツマミがあればそれで夕食として
自分には十分なので、
この日も火器は使ってません。
せっかくジェットボイルを持っているのに
なんだかなあと思いますが、
暗くなってから何かつくるのも面倒ですし……。
朝食用にカップ麺とレトルトピラフを
買っておいたので、翌朝は使うことになるでしょう。

ちなみに、密閉できないツェルトだと、蚊が心配になる人が
多いことと思います。僕も心配でした。
そこで、電気式蚊取り線香、塗るタイプの虫除け、
そして被害を被った時のウナコーワプチと、
三重の防衛策を講じておきました。
また、キャンプ場でもアームカバーとレッグカバーは
着けたままです。
これらによって、あまり蚊の襲撃を受けずにすみました。
キャンプ場に着いた宵の口の時間帯は
身の回りを蚊が飛んでいるのが分かりましたが、
夜が更けるに従って活動が低調になるのか、
次第に気にならなくなりました。
もしかしたら、酔って分からないだけかも
しれませんが(汗)。
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スマホでアニメ見たり。
やってることが自宅と変わりませんが、
それでもなんだかウキウキします。

と、ひとり静かな(?)夜を過ごしていたら、
炊事棟のほうから女性の罵声が聞こえます。
キャンプ場に着いた時から、クルマと一組のカップルが
いるなあとは分かっていたのですが、
炊事棟でBBQでもやって帰るのか、
テントなどは張ってませんでした。

その夫婦とも彼氏彼女ともしれないカップルの会話が、
どうにも聞き取れないのです。
もちろん、別に聞きたくはないのですし、
アニメに集中したいのですが、だんだんと声が
大きくなって、特に女性が妙にケンカ腰の
甲高い声を上げるから耳に入ってしまいます。

最初は方言で分かりづらいのかとも思いましたが、
どうやら中国人みたい。まあ、仁淀町に中国人が
住んでいても不思議はありませんが、
意味が分からなくても女性のヒステリックな
大声は不快なものです。しかも延々と終わらず、
男性を激しく罵倒しているようなのです。
リア充どもがどうケンカしようと関係ありませんが、
22時過ぎても終わる気配がなく、
うるさくって眠れやしません。

こういう時、たいていは時間が解決するのを
待つのが自分の保身術ではあるのですが、
前日もうるさくて寝不足でしたし、
今晩も眠れないとツーリングそのものの継続が
怪しくなってしまいます。
そんなわけで、22時半頃に業を煮やして
カップルに近づき、
「もう少し静かに話してくれ」と伝えました。

すると、男性は照れくさそうに笑うだけで、
女性のほうが
「は〜い、ごめんなさ〜い」と、まるで悪びれず
ヘンなイントネーションの日本語で答えたので、
一瞬どす黒い気持ちが沸き上がりましたが、
それ以降は静かになったので
しずしずとツェルトに潜り込みました。
しばらくすると、クルマが走り去る音が。
二人とも帰ったようです。

もしかしたら、男のほうは日本人で、
中国人の嫁サンをもらったのかもしれません。
しかしこれが男のご両親に評判が悪く、
家では冷たく扱われているのかもしれません。
嫁も家ではふんまんをぶちまけることもできず、
そんなストレスをキャンプ場で発散して
いるのかもしれない……そんなどうでもいいことを
考えながら、いつの間にか眠ったのでした。
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翌朝、おかげさまで6時まで
ぐっすり眠ることができました。
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ようやくジェットボイルの出番。
お湯を沸かしてコーヒーとカップ麺、そして
レトルトのピラフを温めるだけですが、
やっぱり火器があると心がなごみます。
こうしたギアを使うこと自体が
楽しいんですよね。
もうすこし調理メニューのレパートリーも
増やしたいとは思いますが……。

こんな感じで手早く朝食を済ませ、
ツェルトや寝袋などを撤収。さあ、今日も走るかと
思ったとき、ひとりの男性が僕に近づいてきました。
見るからに近所のおっさんという風体でしたので、
ヒマつぶしにやってきたんだろうなと
甘く見ていたら……

決して忘られない、
信じがたいできことが僕をおそったのです。

次回「コンマゼロ2の価値は」

みんなで読んでね〜!
by cyclotourist | 2016-05-27 17:18 | おしらせ | Comments(2)

九州〜四国バイクパッキング旅・九州横断編

こんにちは、田村です。

さきのブログ記事更新では、せっかくの
バイクパッキングを何ら紹介することなく、
ヘンなおばちゃんの話ばかり書いて恐縮でした(汗)。
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九州は全土がサイクリング天国ですが、
個人的な白眉は阿蘇外輪山から
北に続く高原エリアです。
目にしみるような草原を縫い、
青空との接点まで続く道……こんな道があるから、
何度も九州を走りたくなるのです。
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実質的なサイクリング初日となった20日、
こんなコースを走りました。
熊本から豊後街道で大津に出て、そのまま
ミルクロードと呼ばれる道に入り阿蘇の外輪山へ。
やまなみハイウェイをしばし進んだ後、
くじゅう周遊道路と呼ばれる県道40号へ。
このあたりのゴールデンコースは、
やまなみハイウェイで牧ノ戸峠を越えるものですが、
そちらは何度か体験しているので、
今回は県道40号で豊後中村に出ました。
そこから東進して水分峠を越え、
湯布院をかすめて別府に下り降りるという、
約150km、獲得標高2300mほどのコースです。

そんなに激坂があるわけではないのですが、
終始アップダウンが続くので、
大昔にキャンプ装備で走った時は、
途中で一泊した記憶があります。
しかし今回は軽量なバイクパッキング仕様で、
下りが苦にならないディスクロードです。
加齢を装備で補い、昔の自分よりも
長距離を快適に走ってやろうという魂胆です。
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二日間お世話になった
ボランティアヴィレッジを後にします。
やっぱり少しは疲れていたのか7時近くまで
熟睡してしまい、出発は7時半になりました。
次に熊本を訪れるのはいつになるのか……。
月並みですが、もとどおり以上の復興を祈って
走り出します。
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最寄りのコンビニで、
テントやトレッキングシューズを詰めた
リュックを自宅へ送り返します。
今日はサイクリングウエアを着ているので
一目で自転車の人と分かるようで、コンビニの店長さんが、
「がんばって」と声をかけてくれました。
おっさんの遊び旅に対して、温かい声援がうれしいです。

さて、大津までの20km少々の道のりは
本コースでほとんど唯一の平坦区間なのですが、
終始向かい風でまったくペースが上がりません。
国道57号の一本北にある、県道の大津街道を選んだものの、
朝の通勤時間と一致したのか
思いのほかクルマも多かったです。
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序盤で思いのほか疲弊して、
なんとか大津までやってくると、
阿蘇へはミルクロードへ迂回せよとの
案内が。国道57号の阿蘇大橋が崩落してしまったので、
ミルクロードを二重峠まで登り、そこから降りるのが
阿蘇へのメインルートになっているようです。
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9時過ぎ、ミルクロードの入り口にある
コンビニに寄ります。
この先、別府まで沿道にコンビニはないので、
その場で食べる遅い朝食だけでなく、
道中の補給食としてパンや羊羹も買っておきます。
コンビニはなくても、レストハウスや一般の商店は
点々とあるのは分かってますが、コンビニ依存症なので(汗)。
ここで塩焼きソバを食べたら、元気が出てきました。
朝食が遅かったのが、疲弊の原因でしたね。
「自転車で100kmをラクに走る」なんて本を書いていても、
まあ実際はこんなもんなんです(汗)。
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ミルクロードに入ってもクルマ多し。
阿蘇への迂回路になっているので当然ですね。
標高650mの二重峠までゆるゆると登っていきます。
峠路に入ると、風向きの影響が減るので、
向かい風が苦手な自分はかえって楽に感じます。
それくらい勾配も緩い峠です。
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峠が近づくと、道の左右から
木立が消え、草原が広がります。
この開放感が阿蘇の魅力。
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二重峠に到着。
旧街道の石畳が残されており、
それを伝って阿蘇に降りることもできます。
今回はミルクロードをそのまま進み、
まずは大観峰をめざします。
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二重峠の入り口には、
バイクラックが設けられていました。
わざわざ「ロードバイク」と銘打つ必要はないと
思うのですが……。
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峠を過ぎてあと少しだけ登ると、
外輪山の稜線に出ます。
ここからは緩いアップダウンとなり、
胸が空くような光景とあいまって、
自然とペースが上がります。しかし、
見落としてはならないスポットがあります。
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ちょうどバイクが止まっていましたが、
普段は見落としそうな小さな分岐です。
通行止めなのは、やはり地震の影響でしょうが、
前回訪れた時も通行止めでした。
通行はできませんが、少しだけ歩いて進んでいくと……
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外輪山から突き出した
陸の岬のような地形と道が現れます。
これが、サイクリストには有名になった
通称「ラピュタの道」です。恐ろしいほどの急勾配で
阿蘇盆地に下り降りる道です。
通行はできませんが、絶景は健在。
いつか、阿蘇盆地側から登ってみたいものです。
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ミルクロードに戻って、
文字通り快走していきます。
ここまで進むとクルマも少なくなり、
絶景を独り占めしているような感覚です。
天気にも恵まれ、こうしてココを走っているだけで
喜びがこみ上げてきます。
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55kmくらい走って、
大観峰着は12時過ぎ。阿蘇を代表する展望スポットです。
阿蘇五岳が眼前に迫ります。
平日のせいか、それとも地震の影響か
わかりませんが、訪れている人は少なめ。

このキャノンデールCAAD12 DISCの
ギヤ比は、インナーローで36×28Tです。
キャンプ装備としては軽いとはいえ、荷物を
6kg以上積んでるので、いつも登りでは
もう少し軽いギヤがほしいなあと思うのですが、
登りを過ぎると辛さを忘れてしまい、
ずっと同じギヤ比のままなんですよね……。
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大観峰を過ぎてしばらく進むと、
やまなみハイウェイに合流。
二十年以上前にはじめて走ってから、
ずっと気に入っている道です。
本当は一日で走りきるのはもったいないくらいです。
もしまだ走ったことがないなら、ぜひ
体験して欲しいと思います。
関東からは訪れにくいエリアなのは間違いないですが、
熊本空港〜鉄道輪行+大分or福岡空港を利用すれば、
日帰りだって不可能ではありません。
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国道442号と交差する
瀬の本高原までやってきました。
ここには大きなレストハウスがあるので、
ちょっと休憩。ドリンクなどを補充していると……
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陸上自衛隊の車両が続々と
やってきました。
軽装甲車もいてカッコいい。
多くの車両が粛々と停止し、
きれいに二列縦隊で駐車していく様子は
なかなか迫力がありました。
九州は自衛隊の基地が多いので、
こうした車両の移動をよく見かけます。
今回の地震では、きっと獅子奮迅の
働きを見せたのだと思います。
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瀬の本高原でやまなみハイウェイに別れを告げ、
一本西を北上する県道40号に入ります。
決して、牧ノ戸峠を避けたわけではありません(汗)。
こっちを走ったことがなかったので、
どんな道か知りたかったのです。
印象としては、やまなみハイウェイより集落が多く、
人の営みが感じられる癒し系の道でした。
風景のダイナミックさは、長者原を抜ける
やまなみハイウェイに軍配があがりますが、
こちらもなかなかイイですね。
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「九重“夢”大吊橋」なるものが登場。
日本一の長さを誇る吊り橋として整備されて、
このあたりで最大の観光スポットのようす。
この日も、外国人が多かったです。
しかし、通行に500円かかるうえ、自転車は通行不可とのことで、
近くから眺めるだけに留めました。
押し歩きで構わないので、
自転車の通行を許可して欲しいものです。
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吊り橋を過ぎると、
道は一転してつづら折りとなり、
玖珠川沿いへ急降下。九酔渓という
断崖絶壁の渓谷が現れます。
ずっと稜線近くを走るやまなみハイウェイに比べ、
こちらは景色の変化が豊かなのが魅力だと
しることができました。
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久大本線の豊後中村駅に出ました。
近年になって茅葺きに立て替えられたそうで、
ちょっとやり過ぎ感もありつつ、その渋さに
思わず輪行したくなります。
豊後中村で走行距離はちょうど100kmくらい。
時刻も16時近くになりましたが、
やっぱり別府まで走ることにします。

というのも、別府発の八幡浜行きフェリーは
23:50発の深夜便を利用しようと思っているので、
あんまり早く別府に着いても、
時間を持て余してしまうのです。もっとも、
こんな景色の良いエリアで夜間走行は避けたいですし、
日暮れまでには別府に着きたいと考えていました。
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湯布院の入り口となる
水分峠へ。数年前に訪れた時は
閉店したコンビニの廃屋が印象的でしたが、
すっかり更地になってました。
そのまま国道を進むと
トンネルが待っていますが、
その手前で県道11号に入るのがおすすめ。
渋い旧道で湯布院に降りることができます。
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眺めのよい草原も
素晴らしいですが、木立の間を
のんびり下っていく峠路も好きです。
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由布岳が近づいてきました。
あの麓を越えて、別府へ抜けます。
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狭霧台まで標高差300mほど
登り返し。のんびりのんびり、
翌日へ疲れを残さないように……。
到着した狭霧台は、ブルーシートが張られて
立ち入り禁止でした。湯布院の街を見下ろす
展望ポイントとして人気だったのですが……。
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ようやく下り。別府へ急降下。
短い距離で、強引に標高を
ゼロまで使い果たす急な下りです。
重いので登りでは恩恵のないディスクブレーキですが、
下りで大いに安心できるので、結果としてラク。
こうしたツーリングでは助かります。
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19時ちょっと前に
別府に到着。150km、無事に
走ることができて大満足です。
今日のように登りと下りばかりのコースでも、
いやだからこそ、バイクバッキング仕様の
ロードが頼りになることを確かめることが
できました。
そんな満足感を覚えつつ、銭湯へ。
写真の竹瓦温泉は、100円で利用できる
リーズナブルさ。産業遺産でもあるそうです。
シャワーはありませんが、湯船の横に座って、
桶で湯をすくいながらカラダを洗うのも
一興です。すぐ目の前に、背中全面に
彫り物があるお方がいたので、
お湯などを飛ばさないよう、気を使いましたが(汗)。
あと、この銭湯はガールズバー的なものが並ぶ
魅力的な飲み屋街のなかにあるので、
そうした誘惑に負けないよう気をつけねばなりません。
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すぐ近くにコインランドリーを見つけたので、
着ていたサイクルウエアを洗います。
洗濯200円、乾燥100円で完了。
ちなみに、今回は荷物が増えるのを覚悟して、
サイクルウエアもう一式と、
フツーのパンツとインナーシャツ、七分丈パンツを
持ってきているので、それなりに
文化的な装いで旅が送れそうです。
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入浴と洗濯を済ませたら、
とっととフェリーターミナルへ。
まだ21時で、ありあまるほど時間があります。
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自転車を置いて、近くの
王将へ。がっつり夕食をいただきつつ、
ジョッキ二杯で軽めのほろ酔いになったら、
フェリーターミナルへ戻りました。
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UFOキャッチャーやスロット的な
ゲーム機が並んだレトロな待合室。
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待つことしばし、フェリーが
接岸してきました。
20台くらいもトラックを降ろし、
入れ替わりに、僕ら八幡浜行きの車両が
乗船します。自転車はいちばん最後。
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毛布を使って、丁寧に
固定してくれました。
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ポケッタブルなリュックを広げ、
寝袋や充電器などを入れ込んで船室へ。
この23:50発フェリーの最大の魅力が、
八幡浜に到着後も5:30まで休憩できること。
つまり、一泊分の手間と費用が浮くわけです。

というわけで、旅の三日目はキャンプなし。
なにがバイクパッキングだか今日も分からない状態です(汗)。
雑魚寝とはいえ、広々とした船室で
ぐっすり寝るぞと思いきや……疲れてるのに寝付けません。
明日のことを考え、早く寝なきゃと思えば思うほど、
なんだか目が冴えてしまいます。
そうこうしているうちに、王将でのほろ酔いも覚めて
きてしまいます。
出航後すぐにフェリーの売店はしまってしまい、
ビールの補充もできません。

スマホいじったり、タバコをすったり、
一時間ほどうろうろしているうちに、なんとなく
眠くなってきたので、あらためて
寝袋に潜り込んだのですが、
ちょうどそのタイミングを見計らったように、
ロビーで飲んでいたであろう5、6人のおっさんが
船室に。しばしガヤガヤ騒がしくして
いら立たせたと思ったら、パタッと寝について
今度はイビキの嵐。
しまった、やられた。フェリー雑魚寝は
先に寝たもん勝ち。やっぱり耳栓は必須でした。

結局、自分が寝付けたのは
2時過ぎだったと思います。5時過ぎには
みんな起き出したので、眠ることができたのは
実質3時間弱……。
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5時30分、あきらかに
寝不足で軽くぼーっとした状態で
四国に上陸。さいわい筋肉的な疲労はあまり感じませんが、
どうなることやら……。

次回こそ、ツェルトでキャンプも
リポートします。生温くご期待ください。
by cyclotourist | 2016-05-26 22:33 | おしらせ | Comments(2)

九州〜四国バイクパッキング旅・熊本編

こんにちは、田村です。

仕事もフィギュア作りもひと段落した
ゴールデンウィークあけから、計画は始動しました。
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九州と四国を走ろう!

我が新しい翼であるキャノンデールCAAD12 DISCは
「バイクパッキング」専用車となりつつあります。
もっぱら大洗でキャンプ旅を実践してきました。
そして自転車と装備に確かな手応えを感じたのであります。
体力と気力を除けば、
もう不安や不満はありません(今のところ)。
ヒマな今なら、一週間単位の旅ができます。
時間はあります。問題は……お金です。

妻の了解を得るのも懸案ですが、つまるところそれも
「あんたロクに稼いでないのに、遊びに行くお金はあるの?」
というお叱りなので、お金がからんでくるわけです(汗)。

四国にしろ九州にしろ、空路にしても鉄路にしても、
片道で2〜4万円の交通費が必要です。
仕事ならともかく、遊びでお金を湯水のように使うことが
できる某都知事のような状況ではありません。
僕のような貧乏人ほど、節約を考えず無駄にお金を
使うものですが(汗)、今回はちょっと考えました。

LCC、いわゆる格安航空会社の利用です。
サイクリング仲間のばっきーさんがジェットスターを
活用していて、香川へうどんを食べに行ったりしているのを
うかがっていましたので、自分も真似しようと思ったのです。

いくつかあるLCCのなかでも、ジェットスターの価格は
驚くほど安く、九州も四国も6000円以下でチケットを
取ることができます。ただし、日によって金額は上下します。
ジェットスターは九州と四国への便が充実していて、
福岡はもちろん、熊本、大分、鹿児島、高松、松山へ
飛ぶことができます。

ネックは、コチラ側が成田空港ということと、
預け荷物にいちいち料金加算があること。
最低限の加算が、預け荷物15kgで+1050円です。
まあ、この重量に収まるのが、バイクパッキングの魅力。
成田への交通費や加算を割り引いても激安なので、
今回はジェットスターの利用を前提として
行程を考えてみました。
家人にも「6000円で行けるんで」と言い訳できますし(笑)。

バイクパッキング、つまりはキャンプツーリングなので、
宿泊地の選択肢は広いですし、お金もさほどかかりません。
必要な装備を整えるのに要した金額を考えると、
まともな宿に何泊もできる費用がかかってるのですが(汗)、
それは言わない約束です。
旅を安く上げるのが主目的ではなく、
キャンプそのものを楽しいと思えるから、キャンプするのです。
もちろん、結果として安上がりの旅が可能にもなりますし、
長い目で見れば、装備への投資も回収できる気もしますが、
自転車の旅は、けっこう贅沢な旅ではあると思います。

さて、まずは旅の入り口と出口を決めなければなりません。
思い切って鹿児島まで高飛びして、東京まで
走って帰る……なんてプランも頭をよぎりましたが、
一週間では難しいですし、よしんば可能であっても、
魅力的な峠をパスした効率重視のルートしか組めないでしょう。

四国は未体験の峠が多く
(全国的に知らない峠ばかりですが。汗)
四国カルストの入り口である地芳峠や、
四国最高標高といわれる落合峠は体験したいところ。
そのためには、あんまり九州内の行程が長くなると
一週間では収まりません。
ちょっと都合もあって、さすがに一週間以上は
自宅兼仕事場を空けることは難しいですし……。

となると、スタート地点は熊本が適当かなと思いました。
別府へ抜けるルートを選べば、絶景の宝庫でもある阿蘇外輪山を
走ることができますし、フェリーで四国の八幡浜に
上陸できるのも好都合です。

熊本〜阿蘇〜別府 約150km
八幡浜〜地芳峠〜仁淀町 約170km
仁淀町〜京柱峠〜祖谷 約120km
祖谷〜落合峠〜高松 約100km

これなら、前後に一日ずつ余裕を見ても
一週間に収まりますし、なんとなくそれなりに
九州と四国を横断した気分になれる行程です。

こうして熊本入りを考え出すと、
やはり地震が頭をよぎります。
大きな災害に遭った地域を、単なる遊びの
サイクリングで、のほほんと通過してよいものかどうか……。

冷静に考えれば、そんな今だからこそ
熊本を訪れて、観光でも遊びでも何でもして
お金を落としていくべきなのかもしれません。
でも、サイクルツーリングだとそんなにお金を使いませんし、
バイクパッキングのキャンプ旅ならなおさらです。
でも九州を走りたい……。

そんな自分への言い訳づくりとして、
熊本で1日だけ、ボランティアをすることに決めました。
事前に熊本県の社会福祉協議会に電話したところ、
いまは自治体によっては県外からのボランティアを
積極的に受け入れているとのことで、
熊本市も募集していました。
そこで、地元(池袋)の社会福祉協議会で
ボランティア保険に加入しつつ、
(天災対応で一年間600円ほど)
熊本市災害ボランティアセンターのWebを読んで、
靴や持ち物を用意。
そして、天気予報とにらめっこしつつ、
ジェットスターのチケットを予約しました。
さすがに最低価格では購入できず、
追加料金込みで11,250円に。

18日の16時半に成田発、18時半に熊本着のフライト。
着いた日は寝るしかありませんが、
さすがにサイクリング後にボランティアするのも
しんどそうなので、初日は移動日と割り切りました。
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成田空港第二ターミナル駅まで
京成線で輪行移動。
ジェットスターは第三ターミナルを利用します。
ばっきー氏に「第三ターミナルは遠い」とうかがっていたので、
覚悟して歩き出します。所要15分だとか。
カートに輪行袋を載せているので、さほど疲れませんが……
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通路が本当に長い……。
途中に二ヵ所も休憩所があるほど(笑)。
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ジェットスターのカウンターに着くまで、
ゆっくり歩いたので20分はかかりました。
夕方発の便ということもあり、時間に余裕をもって
行動したのでよかったです。
早朝便を利用するなら、池袋に住む自分には
ウエイティングスペースでの前泊が必要になりそう。

飛行機輪行について不安を感じる人も多いですよね。
自分は楽観的なので、いつもの鉄道輪行と同じ収納方法で
預けています。輪行袋も愛用のSL-100です。
さて、カウンターに輪行袋を預けにいくと、
大型荷物の受け入り口は別にあるとのことで、
少し離れた場所へ。
そこで輪行袋を渡すと、「空気抜いてますか」と
聞かれました。
「はい、空気圧低くしてますよ」と、自信を持って返答。
実際、6気圧しか入れてませんし。
すると、係員が「確認させてください」と。
袋を空けさせられ、タイヤを指でつまみます。
こんな確認、JALやANAでは体験したことがありません。

「もっと抜いてください」
「なぜですか」
「規則ですから」
「どこまで抜けばいいんですか」
「私の指でタイヤが凹むくらいに」
「これで十分に空気圧は低いですよ。僕の指なら凹みますし、そもそも、貨物室も与圧されているから、本当は空気を抜く必要はないはずです」
「航空会社に言われてる規則ですから」
「ジェットスターの規則なんですか?」
「そうです」

言い合っても仕方ないので、先方が納得するまで
空気を抜きました。だいたい2、3気圧になった感じ。
「私の指でタイヤが凹むくらい」なんて基準が
規則とは思えないんですが、仕方ありません。
要は、走り出す時に空気を入れるのが
面倒くさいんですよね……。
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こんな感じのやりとりがあり、
タイヤと同じくらい気持ちも凹みましたが、
出発ゲートへ進みました。
ジェットスター・ジャパンの機材は
ぜんぶが新造のエアバスA320。
LCCの定番と言える小型ジェット旅客機ですね。
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定刻どおり飛び立って、まずはひと安心。
シートピッチは狭いものの、窓際席になったので、
地上の様子がよく分かります。
離陸後しばらくの上昇中は、筑波山や霞ヶ浦が
見えました。きっと大洗も視界に入っていると思うのですが、
はっきりは分かりませんでした。
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熊本空港着もほぼ定刻。
着陸前後はフラップやスポイラーが大きく作動するので、
見ていて飽きませんね。
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輪行袋を受け取り、
空港ビルの外で組み立てます。
当然と言えば当然ですが、自転車や装備に
異常はありませんでした。
何度も書いてますが、油圧式のディスクロードでも
輪行はなんの問題もありません。

今回もアピデュラのバッグ類を装備していますが、
さらにリュック(容量13リットル)を背負います。
ここには、ボランティア作業時に必要と思われる
トレッキングシューズ(安全靴がわり)や着替えなどを
納めました。
ボランティア終了後は、リュックごと送り返します。
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ささっと組み立てて、
熊本空港から走り出します。
空港は標高200mくらいの丘の上にあるので
市街までは下り基調の道が続きます。
そして、熊本市街を抜けて、上熊本の先にある
崇城大学をめざします。距離は20kmほど。
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熊本市外に入る頃には、
とっぷりと暗くなりました。
大通りをひんぱんに路面電車が行き交う街です。
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崇城大学の敷地に開設されている
ボランティアヴィレッジに到着。
あらかじめ予約していたので、スムーズに受付完了。
一泊500円で、この収入は寄付するそうです。
大学生のボランティアさんが運営にあたっているようですが、
Webでの予約システムや現地での対応が
とても洗練されていました。
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指定されたエリアにテントを設営。
野球場ふたつ分くらいの広い敷地に
テントがびっしり張られています。
到着した時点で暗かったので周辺がよく分かりませんが、
普段は駐車場みたいです。

前回の大洗キャンプで好感触を得たツェルトですが、
こうした設営環境では使いづらいことが
容易に予想できたので、自立式テントである
トレックライズゼロを持参しました。
どこでも簡単に張れますし、居住性も高いです。
そして、ツェルトも、実は持ってきています。
ボランティアのためにここで二泊させてもらった後は、
テントを送り返して軽量化、
ツェルトで旅を続けようと思います。
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近くのコンビニで物資を調達し、
テントのなかで晩酌開始。
周りにキャンパーがたくさんいるわけですが、
さすがに静か。眠くなるまで酔いを深めます。
ツェルトだと、なかでの晩酌は難しいので、
やはりテントだと夜のひとり時間が過ごしやすいです。
写真で赤く光っているのは、電気式の蚊取り線香。
先日の大洗キャンプでトシさんに貸していただき、
それのおかげか蚊に刺されませんでしたので、
さっそく自分も買ったのでした。

22時を過ぎて、ぼちぼち眠くなってくると、
テントサイトのすぐ隣から女性の話し声が聞こえます。
自分のテントは隅っこにあり、フェンスを隔てた
向こう側は、学校の寮みたい。その
洗濯場所かなにかなのでしょうか。
人の出入りが感じられ、そのたびに女性の声が
聞くともなしに耳に入ります。

「でっかいね」
「なにか挟める?」
「挟めるよ」

いったいなにがデカくて、なにが挟めるのでしょう(汗)。
歌なんかも聞こえてきて、それがなぜか「タッチ」。
若者に今でも支持されてるんですね〜。
そのうち、洗濯が終わったのか人の気配が消え、
いい感じで酔いも回ってきたので、
気持ちよく眠ることができました。
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翌19日、6時前に自然と
目が覚めました。
連泊するのでテントなどは張りままとして、
リュックを背負ってキャンプ村を後にします。
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市街の中心部にある公園が
ボランティアの受付場所になっています。
9時から受付なのですが、7時には着いてしまいました。
公園の地下に有料(100円)の駐輪場があり、
利用させてもらいます。ここでSPDシューズを
トレッキングシューズに履き替えました。
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時間があるので、近場を散歩。
写真は、熊本城の入り口に建つ
加藤清正像。東京品川にも清正公があったりするので、
なんとなく親近感を覚える武将です。
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その清正が建てた熊本城は、
報道されているとおり大きな被害を
受けていました。城内は立ち入り禁止ですが、
お堀沿いに見て回るだけで、激しく崩れた
石垣や塀が散見されます。ただ、清正が造った
箇所は壊れなかったとも言われています。
時間はかかるでしょうが、もとのような
勇姿を取り戻してほしいものです。

さて、9時前に再びボランティアの受付場所へうかがうと
もう長い列ができていました。
9時までに100人くらいは集まったようす。
ゴールデンウィーク後、ボランティアが減ったと
新聞で報道されていましたが、平日なのに
これだけの人数が集まるのはすごいとも思います。

集まった人々は、25人ずつくらいに分けられ、
作業内容や配慮すべき点について
市のスタッフから説明を受けます。
こうした「オリエンテーション」、
そして作業を割り振る「マッチング」、
数人ずつの小グループに分ける「グルーピング」などが
システマチックに行われていきます。
ボランティアへの作業依頼が市民から多くあり、
「○○○の片付け、男性3人、女性1人を派遣」といった
手配書が作成されており、集まったボランティア志望者に
次々と作業が割り振られていきます。

待つことしばし、市街から少し離れた南区へ
50人が派遣されることになり、自分もこの
グループに入りました。
バスで南区のとある災害ボランティアセンターに移動。

バスからぼんやり街を
眺めていると、ブルーシートを屋根に被せた
家がちらほらと見えます。熊本市街の中心部では
お城以外に大きな被害が目立ちませんでしたが、
郊外に出ると、危険であることを示す赤い紙が
張られた家が点々と現れます。

見ず知らず同士の車中ですから、シャイな自分は
となりの人と話すこともなく過ごしていたのですが、
他の席からは話し声も聞こえます。
若い女性も二人くらいいて、そのうち一人の声が
とても気になります。

口というより喉からそのまま抜け出たような
透明感のある声が心地よく、口調も上品です。
ちらりと見ると、二十代半ばくらいの小柄な女性。
隣あわせたオジさんと出身地などを
話し合っているようですが、その素敵な声を
聞いていると、なんだか胸がトキメキます。
最近だと「艦これ」の大鳳とか、ガルパンのミカの
声を担当されてる能登麻美子さんみたいな声。
こんなところでアニメを思い浮かべてるのも
何ですが、こんな素敵な声の人と
一緒に作業できたら幸せだな〜と。

一方、別の意味で異彩を放つご婦人も……。
初老といった年配に見受けられますが、
サンダル履きでテレテレのワンピースを着用。
いま、家を出てきましたといった感じで、
両手に買い物袋を提げているあたり、
とてもボランティア作業をするようには見えません。
その太ましい体格とあいまって、
「おそ松さん」のデカパンを連想させ、
一種異様なオーラを漂わせています。
いかにも面倒を引き起こしそうで、
正直、近寄りたくない印象。

で、南区の災害ボランティアセンターに到着。
こんどは3人ずつの小グループに分けられ、
実際の作業内容の説明を受けます。
グループ分けはなんとなく並んだ順によって
無作為に決定されます。そこはかとなく能登さん声の
女性に近づきたいなと思いつつも……
やっぱりデカパンおばさんと同じグループに
なってしまいました(泣)。だいたいこういう時って、
こういう巡り合わせになるのです。

さて、30歳くらいのイケメン風男子を加えた
我が3名構成のグループ。まずはリーダーを決めます。
男子と顔を見合わせ、おばさんはナイと暗黙の了解。
二人でジャンケンし、負けた自分がリーダーということに(汗)。

スタッフから作業内容をうかがい、
必要な道具などを受け取ったら、今度はマイクロバスに乗って
作業現場に向かいます。
道具は、一輪車、スコップ、ハンマー、そして土嚢袋や軍手など。
割り当てられた作業は、民家の庭に集められた
壊れたブロック塀の片付けでした。
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ブロックを適当な小ささに砕き、
土嚢袋に詰めていきます。
こうしないと、回収してもらえないのだとか。
モビルスーツがあれば一瞬で終わる
作業だなとか思いつつ、ハンマーでブロックを割り砕き、
せっせと土嚢袋に詰めます。
土嚢袋一枚は40〜50リットルの容量があると思いますが、
見る見る使い果たし、ボランティアセンターから
追加で土嚢袋を運んでもらうなどして、計100袋くらいに
詰めました。

で、例のデカパンおばさんは、
サンダルのまま作業しようとするので、
まずは借りてきた長靴を履いてもらいます。
なにより怪我を防ぐのがリーダーの仕事、と
言われてましたので、気が気じゃありません。
もうひとつ、こまめな補給を心がけるべしと
ロングライドの本に書いてあるようなことを
言われていたのですが(笑)、こちらは自分が心配する
必要はありませんでした。

おばさんはもう積極的に休みまくりで、
「そんなマジメにやっちゃだめよ〜」と
僕らにも頻繁に休憩をうながします(汗)。
そして、手持ちのお弁当をさっさと平らげ、
「食べた後に動くと胃下垂になるわよ〜」と
また休憩に入ります。

かと思うとせっかちなところもあり、
もう何時なんだから撤収の準備をしようとか、
他のグループはどうなってんのかとか、
あんな小柄な子(能登さん声)は
ちゃんと仕事できるのかしら〜と、
人の心配ばかりしています。
そして、人やクルマが近くを通るたび、
「災害ボランティアで〜す。よろしくお願いしま〜す」と
気勢を上げます。みんなギョッとして目を向けます。
なにがよろしくなんだ……。

イケメン男子と苦笑しつつ、
やや危険と思われるブロック割りは自分と二人で分担し、
おばちゃんには袋詰めを担当してもらいます。
聞いてもないのに話すところでは、
おばちゃんは飛騨高山の農家さんだそうで、御歳67歳だとか。
なんかの豆を作ってるとかで、自分が
まったく知らない農業の話は、それはそれで
興味深いものではありましたが、
口を動かすより手を動かしてよと思うことしばし。

しばらくすると、ブロックの袋詰めに飽きたのか、
おばちゃんは庭の草むしりを始めます。
勝手にそんなことやっていいのかと一抹の不安は
ありましたが、草むしりには非常に熱心で、
庭が見る見るキレイになっていきます。
「無我の境地になるのよね〜」とのこと。
さすが農家、こうした作業は慣れてるんでしょうね。

さて、実質11時ごろから始まった作業は、14時半に終了。
15時に迎えのバスが来るので、それまでに
切り上げるのです。
ちょうどほとんどのブロック塀を
袋に詰め終わったので、それなりにやり遂げた感はあります。
こちらにお住まいのご婦人が、冷えた飲み物を
何度も差し出してくれたのが本当にうれしかったです。
ご自身がいちばん大変だと思うのに、
「すごい人と組んじゃって大変ね〜」と、
気遣ってまでいただきました(汗)。

南区のボランティアセンターに戻ったら、
作業内容をスタッフに報告。しばらくすると、
熊本市街に戻るバスがやってきます。
点呼してグループごとにバスに乗り込むのですが、
おばちゃん一人で勝手にバスに乗り込んで
新聞を読んでるかと思えば、いつの間にか消えて、
僕らがあたりを探していると、
「血圧測ってもらってきた」と、理解のおよばない
行動を取ったりするので、作業そのものより
おばちゃんの管理で疲れたのでした。
能登さん声の人と話したかったよ……。

市街のボランティアセンターに戻って、
おばちゃんと分かれた時は本当にホッとしました。
一緒に作業したイケメン男子いわく、
「ああいう人と一緒だからこそ、ギスギスしなくてよかった」
とのこと。人間ができてるな〜と恐れ入りました。
たしかに、ヘンに真面目な空気感のなかで
黙々と作業するよりは、
気が楽といえば楽だったのかもしれません、
お兄さんは、クルマ車中泊で日本一周中だとか。
お互いの旅の無事を祈って、解散したのでした。
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アウトドアショップへ立ち寄り、
ジェットボイルのガスカートリッジを購入。
さすが大都市熊本、東京となんら変わらぬ充実した
品揃えのお店でした。
飛行機輪行ではガスなどが持ち込めないので、
こうして現地で調達する必要があるのです。
これで明日からのバイクパッキング旅を
温かい食べ物や飲み物で潤わせることができます。
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ボランティアヴィレッジに戻り、
夜を過ごします。無料で使えるシャワーもあり、
汗を流すことができて幸せ。
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ここでは火器使用禁止なので、
またもコンビニ調達のビールとツマミで晩酌。
なにはともあれ、ボランティアをさせていただくという、
最初の目的は達成することができました。
あのおばちゃん、今ごろはどうしてるんだろう……
知ったことではありません(汗)。

翌日からは、いよいよバイクパッキング旅です。
胸を高鳴らせつつ、眠りについたのでした。
by cyclotourist | 2016-05-26 11:14 | おしらせ | Comments(4)

『自転車で100kmをラクに走る』

こんにちは、田村です。

足かけ一週間の旅から戻りました。
家のカギが変えられたりしてたらどうしよう……
という不安も杞憂に終わり、無事に帰宅できました(汗)。
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献本が届いておりました。
私の新しい著書、
自転車で100kmをラクに走る
でございます。
技術評論社という老舗出版社が
ラインナップしている、趣味の新書シリーズです。

ご担当いただいた編集さんが、最初に打合わせをした際、
「距離100kmって、やっぱり最初の目標じゃないですか」と
おっしゃっていたことから生まれた一冊です。
副題に「~ロードバイクでもっと距離を伸ばしたい人に」と
あるとおり、自分にとっては珍しく、というかむしろ初めて、
ロードバイクを中心に扱った内容です。

とはいっても、賢明な本ブログの読者さんなら
お察しのとおり、サイクリングに求められる基本的な
スキルやノウハウは、どんな車種でも共通です。
本書の内容も、これまで自分が出させていただいた
ロングライド系の装備ノウハウやプランニングのヒントを、
ロードバイクという切り口であらためて
解説したものです。

100kmって、長いと思いますか? 短いと思いますか?
あらためて考えると、僕は長いなあと思います。

ブルベとかに慣れてしまうと、
100kmなんて余裕余裕と思い上がってしまいますが、
コースや装備をちゃんと自分で計画して、
予定どおりに、しかもツラい思いをしないで
走りきるためには、さまざまなノウハウが必要です。
そして100kmを走りきった経験があれば、
いずれ200kmだろうと1000kmだろうと走れるようになり、
必要な装備やノウハウもほとんど共通です。

本書を書いてあらためて思ったのは、
サイクリングは旅であり、時間をどう使うかを考える
一種のゲームみたい、ということでした。
走った距離は、過ごした時間の結果です。
時間を水平面の距離に置き換えるか、
標高の上下に費やすか、それとも
グルメや立ち寄りに充てるか……。
風向きや地形を読み、
いかにして時間に余裕を持たせるかという、
自分を主人公にした実験的なゲームなのです。
そんなゲームを有利に進めるためのヒントを、
この一冊に集めてみました。

競技として自転車に取り組むなら、
真剣で継続的な練習が欠かせないと思います。
けれども、サイクリングで走る距離を伸ばすためには、
練習と気負って取り組む必要はありません。
自転車の装備のちょっとした工夫や、
コンビニを活用する補給プランのほうが
役立ちます。
今回の本もやっぱり非体育会系なので(笑)、
自転車の選び方や装備のうんちくが多くを占めます。
担当編集さんには「チート技ばかり」と
指摘されましたが(汗)、
それが「100kmをラクに走る」秘訣です。
練習して速くなる、というのは競技の世界だから
求められることであって、趣味で楽しむサイクリングは
経験とノウハウが圧倒的に大切なのです。

とはいえ、はじめて100kmを走る、といった
リアルな経験を、僕が味わうことはできません。
二十年以上前に体験してしまいましたから、
それを思い出せと言われても無理があります(汗)。

本書には、「はじめての100km」といった初々しい
リポートを載せたいなあと当初から思っていたのですが、
周りを見回しても、僕と似たような
距離不感症気味のオッサンばかり(汗)。

そこで、M,マキノサイクルファクトリーの坂西さんに
「まだ100km走ってない人、どなたか紹介して」と
相談したのです。マキノさんのお客さんなら、
たとえ初心者でも志の高い方がいらっしゃるのではないかと……。
年齢性別不問ですので、本に協力してくれる方を
ご紹介してくださいと坂西さんにお願いしたところ……
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なんと、声優さんを連れてきてくれました!
東城咲耶子(とうじょうさやこ)さんという、
アニメやゲームで活躍中のうら若き女子!
この秋から放映されるアニメ「ろんぐらいだぁす!」にも
出演が予定されているお方なのです。

一年ほど前にマキノのオーダーロードを
手に入れた東城さん。これまでの最長走行距離は
70km程度とのこと。
そんな彼女と、我孫子から大洗まで100km少々、
ガチでサイクリングを体験してきました。
どんな結果になったのか、ぜひ紙面で
ご確認ください。やっぱり100kmって
大変な距離だし、いろんなノウハウが必要なんだなと
僕自身、たいへん勉強になった体験でした。
ある意味、東城さんの体験リポートが
本書最大の売りかもしれません(笑)。
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『自転車で100kmをラクに走る』は、
本日頃から全国書店様に並ぶ予定です。
価格は1280円+税。オールカラーです。

どうぞよろしくお願いします!
by cyclotourist | 2016-05-25 11:11 | おしらせ | Comments(0)

【フィギュア作り】ワンフェス本申請とか

こんにちは、田村です。

ここのところ我ながら積極的に
ツーリングに出かけておりますが、
フィギュア作りのほうもサボってはいません。
誰もサボるなとは言ってないですし、
むしろ他のことをしたほうが身のためかも
しれませんが、今夏のワンフェスに申し込んだ以上、
「当日版権本申請」という関門をクリアしなければ
なりません。

次回のワンフェスは、7月24日に開催されるのですが、
いわゆる版権モノのフィギュアは、その展示販売許可を得るため
5月9日までにほぼ完成した原型の写真を
提出(Webにアップロード)しないとならないのです。
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申請したガルパン三人娘。
すでに完成させていたクラーラはともかく、
愛里寿たんと、まほ殿はまだまだ完成度が低いのですが、
申請しないことには話にならないので、
なんとかとりあえず形にした、という状態です。
8日と9日はキャンプツーリングを予定していたので、
7日に申請を完了したのでした。
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以前作った、吉備桃恵さんも
少し改修した上で、申請しました。
自衛隊岡山地方協力本部のキャラなのですが、
こちらは申請が通るかどうか、微妙な気がします。
防衛省が判断するんですかね!?
d0211129_1372032.jpg
とりあえずでも申請を済ませて
ホッとしていると、娘の厳しいチェックが入ります。
「……ヘン」
指摘だけはしても、改善策が皆無なので困ります。
まあ、自分でもいろいろヘンだとは思っているので、
改修に入っております。
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直し出すとキリもなく、
手足のバランスや胸の形などを大改修。
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ほとんど全パーツを
手直しすることに……。
自分で言うのもナンですが、日々眼が肥えつつあるので、
作ったものが作ったそばからショボく見えてくるという、
いいのか悪いのかよく分からない状況です。
この理由は、毎週末に通っている「模型塾」で、
毎回のように新たな発見があるからです。
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前々回は、体全体の
ポーズについて。
「ポーズのキモは微調整が決めて」とのこと。
センスとか経験だよ、と言われなくてよかったです(汗)。
先生である東海村さんの説明は非常に論理的で、
階段を一段ずつ上るように工程を明確に分けて
説明してくれるので、理解しやすいです。
理解はしたつもりでも、自分がフィギュアに反映できるかは
別問題なのですが(汗)。
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カラダの各ブロックを
アルミの針金でつないでポーズをつけた状態。
右が先生のワルキューレ風オリジナルキャラ、
左は自分が作ってる継続高校の隊長さんです。
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ご説明のほとんどは、著書でも
説かれていることなのですが、実技を
目の当たりにできるのが新鮮。
串を駆使して(汗)、くるくると上手に
ポリパテを盛っていく技に驚きました。
ポリパテって、削るだけの素材だと思ってましたが、
盛りでもあるていどは造形できるんですね。
d0211129_13211771.jpg
まさに見よう見まねで
進めていきますが、なかなかどうして……。
しかし、エポパテよりは硬化時間が圧倒的に
短いので、結果としてポリパテのほうが完成が
早まるのではないかと思いました。丈夫ですし。
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次回はもう顔の説明に入るとのことで、
自宅で少し作業を進めました。
経験上、スカートを作らないと、全体の
ポーズのよしあしが分かりづらくもあり、
せっせとパテを盛り削り。
d0211129_13242290.jpg
先週までに、このくらい
形にしておきました。
誰なんだかまったく分からない状態ですが(汗)、
この段階くらいまではドンドン形になっていくので、
楽しい工程ではあります。
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そして先週の模型塾は、
ついに顔の造形に進みました。
アニメ顔とリアルの違い、今風の絵柄でポイントになる
鼻や口の解釈や造形方法など、
たいへんに目からウロコが落ちました。

しかし、あまりにも内容が濃く、自分の手の動きと
実際の仕上がりにつなげるには時間がかかりそうです……。
曲がりになりも10体くらいフィギュアを作ってる
自分でも難しく感じますから、この講座で本当に
はじめてフィギュアを作る人は、よっぽど
自宅で試行錯誤しないと、完成まで
もっていけないんじゃないかと思いました。
もっとも、自分も最初の頃はヒドいデキだったので
(今もそうなんでしょうが…汗)
理解できた範囲内で形にすればいいんでしょうね。
d0211129_13352254.jpg
また自宅で作業を進め、
次回の模型塾に備えます。
d0211129_13361115.jpg
次回は「髪」の解説とのこと。
とっても気になります。
いつまでもハゲのままじゃ可哀想ですからね(汗)。

しかし、フィギュアは一体つくるのに
相当の時間がかかります。完成した! という喜びを
味わえるまでのスパンが長いのです。
そこで……
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気分転換にプラモデルを買ってきました。
手のひらサイズの「ジークフリード」。
マクロスΔの主役機でございます。
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30分もすれば完成。
多色成型とすばらしいシールのおかげで、
いわゆるパチ組みでそれらしくなります。
しかしまあせっかくなので……
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エンジンだけ塗って、
スミ入れをしてみました。
凹モールドが繊細なので、スミ入れの効果絶大。
完成させる喜びを味わうことができました。

実は今週からすっかりヒマになってしまい、
模型作りと「艦これ」しかしてません(汗)。

せっかくなので、明日から一週間くらい
旅に出ようと思います。
模型塾を休むことになるのは断腸の思いですが、
こんな機会もまあ滅多にないので、
ちょっと出かけてきま〜す!

追記
ここのところサイクリングの度に
複数回のパンクをやらかしていた自分ですが(汗)、
デフォルトの銘柄不明リムテープがよじれやすく、
ニップル穴が露出しそうだったのが原因、と思われ。
d0211129_18493032.jpg
先週のキャンプから帰還後、
よれにくくて丈夫なシマノ製リムテープに交換。
やっぱり頼れるシマノ、です。
これでもう大丈夫、きっと一週間パンクなしで
旅ができる……はず。できるといいなあ。
by cyclotourist | 2016-05-17 13:52 | おしらせ | Comments(9)

ツェルトでキャンプ!

こんにちは、田村です。

ゴールデンウィーク最後となる日曜日、
再び大洗を目指しました。
d0211129_1023337.jpg
バイクパッキングでキャンプ、
その第二弾です。
手持ちのアピデュラのバッグをフル装備した
我がキャノンデールCAAD12 DISC。
もはやこのスタイルがデフォルトな自転車です。
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出発前に自宅で重量を計測。
14.6kgです。自転車が8,5kgほどなので、
バッグと搭載アイテムの重量は6kg少々です。
今回、ジャージ上下とパンツなど着替えも搭載したのですが、
すばらしく軽量です。それに大きく貢献したのが、
ファイントラック製ツェルトの採用です。

以前も本ブログで紹介しましたが、
自分が使ってるテントは、アライテントのトレックライズ0。
とても使いやすく居住性も高いのですが、
重量は1440gあり、それなりにかさばりもします。
一方、新しく導入したツェルトは、
本体とペグ、ガイドラインなど一式で366gに過ぎません。
寸法も小さく、フレームバッグに余裕で収まります。

この軽量化、省スペース化のおかげで、
着替えを積みながらも、トータル重量を
抑えることができました。
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今回は石岡から走り出します。
近郊の峠を三つばかり登ってから
大洗を目指すという、フェイントが入った
難易度の高いコースです。
コースプランナーは、トシさん(千葉のYさん)。
ちょっと自分には思いつかない素敵なコース設定で、
大洗にはサイクリングの大切なものが
すべて詰まっていることを、あらためて教えていただきました。
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輪行が苦にならないのも、
バイクパッキング式スタイルの魅力。
外すのはサドルバッグだけで、フロント・フレームバッグなどは
取り付けたままで輪行袋に入ります。

サイドバッグとキャリアを用いる、従来型キャンプツーリングの
最大の弱点が、輪行だと思います。
4サイドにもなると、鉄道での輪行は大変めんどうで、
労力も時間もかかり、それが自分が
キャンプから遠ざかる理由でもありました。
バイクパッキング式なら、普段のサイクリングと
ほとんど同じ気軽さで出かけることができます。
ちなみに……
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前回のキャンプでは、
シートステーにゴム板を巻いて
サドルバッグの揺れを抑えましたが、
今回はサドルバッグ側にあらかじめ
ゴム板を接着しておきました。
このバッグ先端部の形状が、キャノンデールCAAD12の
シートステー接合部にぴったり合うのが魅力です。
もちろん、たまたまですが(笑)。
ちなみに、CAAD12のトップチューブは角断面で、
トップチューブバッグやフレームバッグの
収まりが良好なのもうれしいところです。
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石岡駅で自転車を組み立てていると、
同じように輪行でやってきたロード乗りさんに
注目されます。バッグの価格や装備の内容が気になったようで、
いろいろ質問を受けました。
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トシさんの自転車です。
「リストラップ」というサドルバッグが
荷物のメインスペース。僕も現物は初めて見たのですが、
汎用的なドライバッグを収納、ホールドする構造です。
容量を柔軟に調節でき、防水性も抜群でしょうから、
よく考えられたバッグだと思います。
フロントバッグやフレームバッグは、お手持ちのものを
工夫してアッセンブルしてます。
「フロントバッグがややふらつく」とトシさん本人は
おっしゃってましたが、総重量は自分の自転車とほぼ同じで、
十分に軽快なツーリングが楽しめる仕様になってました。

ブルベを始めた頃は、こうしたバッグ類や装備を
参加者各自が工夫しているのを見るのが楽しみでしたが、
最近のブルベでは、なんとなくスタンダードみたいなのが
確立され、変化に富んだ自転車を
あんまり見なくなった印象があります。

一方、キャンプを前提にしたバイクパッキングは、
まだまだ見る機会が少ないですし、各社のバッグの
評判も分からないことが多いですから、
工夫の余地がたくさんあって面白いと思います。
キャンプ道具自体も人それぞれで興味深いです。
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石岡の街をあとにすると、
すぐに山並みが迫ってきます。
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標高250mほどの峠を越えます。
ピークには、乗越峠と看板あり。
地形図には名前が載ってない峠ですが、
ロード乗りと何人かすれ違ったので、
地元では有名な峠なのかもしれません。
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いったん下って登り返し、
もうひとつ峠越え。
こちらの団子石峠は、地形図にも名前が出てますね。
いずれも10%を超える勾配が現れましたが、
木陰が多く気持ちのよい峠路でした。
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茨城県のオアシス、
セイコーマートで休憩。
ここで、駅前で出会ったサイクリストと再会。
軽装のロードの方と、だいたい同じペースで
走れていることに満足感を覚えます。
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3人で道祖神峠へ。
下った先で分かれ、我々は
大洗を目指します。大洗が近づくと、
どこをどう走っても見覚えのある道ばかりで
(実際はそんなことないのですが)
帰ってきた〜という気持ちが高まります。
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16時前に大洗着。
走行距離は85kmほどでしたが、
これからが本日のメインイベントです。
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大洗キャンプ場へ。
以前利用した大洗シーサードキャンプ場も悪くは
ありませんでしたが、こちらのほうが静かな立地です。
ゴールデンウィーク最終日ということもあり、
僕ら以外の利用者は一人だけとのこと。
1300円の利用料をお支払いし、さっそく設営します。
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ツェルトです。
輪行袋よりコンパクト。
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立木を利用すれば
極めて簡単に設営できました。
自立式テントに比べると、設営場所や方法を
選ぶのは確かですが、工夫次第で、
どんな場所でも張ることができそうです。
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一枚布を下面で結ぶだけの構造なので、
床に穴が空いてます。
自分の使い方ですと、ツェルトを被ったりは
しないので、せめて床に隙間がない
筒状のほうが望ましいのですが……。
なにかで繋いでしまおうか検討中です。
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別途持参した、
銀マット代わりのエマージェンシーシートを敷いた上に
モンベルのスリーピングマットを置きました。
もちろん、シュラフも持参してます。
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テントに比べると居住性は
限定的ですが、条件がよければ
快適に眠ることができそうです。
なかに入ったまま調理するとか、
昼間も一日過ごすとか、そうした使い方は
無理でしょうけど。

自転車ツーリングの場合、登山ほど
厳しい自然環境のなかでキャンプすることはないので、
これで十分ではないでしょうか。
ツェルトの軽さ・小ささによって得られる
走行中の快適さや、搭載量の余裕がうれしいです。
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トシさんは、テントとツェルトの中間的な
シェルターを持参。こちらも狭いですが、
寝るには必要にして十分なスペースです。
ちなみに、5000円で買えるシロモノだとか。
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設営後、潮騒の湯へ。
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すばらしい色紙。
露天風呂に入り、心身ともにさっぱりしたら……
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居酒屋「しゅんさい」さんへ。
島田愛里寿たんのいるお店ですね。
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お店の中には、控えめながら
ガルパンコーナーがありました。
冷たいビールと美味しいツマミで小腹を満たしたら……
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ウスヤさんで揚げ物を買い出し。
ちょうど閉店間際でしたが、ほかの常連さんが
買い物をしていたので、それに便乗させていただきました。
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夜の静かな大洗も素敵です。
ちなみに、自転車は押し歩き。
当然です。飲んだら乗るな、ですからね。
キャンプ場は磯前神社のすぐ裏手なので、
歩くのも苦になりません。
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ツェルトといえ、もはや自分の家。
自分の家が大洗にあるという、夢の実現。
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買い出した揚げ物やビールで
酔いを深めます。なんという幸福感。
トシさんとの話も尽きません……ふと、
もう一張りのテントを見るともなく見ると、
同年輩くらいのご婦人が一人で食事をしている様子。
そこで、「一緒に食べませんか?」と
声をかけることに……。

言うまでもなく、深い考えもなにもなく声をかけたのですが、
同席していただいた彼女のお話があまりにディープでした。
北海道からやってきて、キャンプ場に宿泊しながら
大洗でとある仕事をやっているとか……。
安く泊まるには、キャンプしかないとのことで、
遊びでキャンプしている自分たちとは
次元が違うのです。
そして、滞在が長いだけに、大洗の事情に
詳しいこと詳しいこと。
さらに、「ボトムズ最高」とか言っていたような……。
自分も酔っていたので正確には覚えてないですし、
束の間ご一緒したご婦人の個人情報を
書くのもアレなので書きませんが、
トシさんと二人してプロトカルチャー的な衝撃を受けつつ、
ほどほどで宴会を切り上げて床についたのでした。
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翌朝、6時過ぎに目覚めました。
トシさんが電気式の蚊取り線香を貸してくれたおかげで、
蚊など虫には襲われませんでしたが、
早朝からカラスの活動が盛んで、その鳴き声に起こされました。
トシさんのシェルターは内部の結露が多かったようですが、
自分のツェルトはほとんど濡れず、透湿性は良好でした。
ただの一枚布なのに1万7000円もするだけはあります。
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昨晩は出番がなかった火器を使って、
パスタで朝食。昨日の残りのハムカツを
トッピングして、朝からハイカロリーです。

こうして、無事にツェルトで一夜を
過ごし、朝を迎えることができました。
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そして、新しい旅が
はじまるのです!
by cyclotourist | 2016-05-12 12:07 | おしらせ | Comments(9)

みんなで大洗に帰ろう!

こんにちは、田村です。

4人で三国峠を堪能した翌日は、
あらたなメンバーを二人加えて大洗へ。
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土浦から大洗をめざしました。
土浦まで輪行すると、大洗までの距離が
70kmくらいに短縮されますし、
霞ヶ浦沿いの自転車道(クルマも通りますが)に
即アクセスでき、ほとんど登りがないコースを
柔軟に組めます。
今回は、「ファントム無頼」世代の諸先輩の
ご趣向を反映し、百里基地(茨城空港)を経由する
コースを採用いたしました。

目的地がなぜ大洗かは、もはや説明は不要でしょう。
舞台サイクリング研究会東京支部長(自称)の
私としては、京都からお越しの会長殿に
ぜひとも大洗を体験して欲しかったのです。
ファラート(自転車)フォー!
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霞ヶ浦湖畔を追い風に乗って快走!
先頭のサイクリストが妙にちっちゃいですが、
我が娘です(笑)。小学4年生になりました。
この日は全域で風向きがよさそうで、しかも
平坦なのが分かりきってますから、
「大洗、行く?」と聞いたら、「行く!」とのこと。
ガルパン劇場版を3回見せた甲斐があるというもの(笑)。
もうお一人の新メンバーは、
当ブログにもコメントをくださるTさん(ZENONさん)。
堂々6機の大編隊で大洗をめざします。
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どうしても遅れがちな娘ですが、
今回のように風向きがよくて平坦なら、
時速20kmで巡航できるようになりました。
ご同行のみなさんに「すごいね〜」とほめていただき、
当人も満更でないようす。
オタクな現代っ子は、ほめて伸ばすしかないですね(汗)。
学年で一、二を争うほど背が低い(約130cm)ので、
24インチのジュニアロード(アンカー)が今もピッタリです。
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湖畔を離れるために
北へハンドルを向けると、
なにやら怪しげなレールが……。以前から
気にはなっていたのですが、
千葉のYさん(トシさん)情報によると
10年ほど前に廃線となった鹿島鉄道の跡とのこと。
これはあらためて探索せねばなりますまい、というか
その予定もすでにあったりするのですが、
この日はチラ見に留めます。
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広々とした農村風景。
茨城県らしい、穏やかな地形が広がります。
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ほどなくして、百里基地に近づきます。
フェンス沿いに小道が続き、これを
基地の北側まで走っていきます。
クルマも人通りもなく、なんとなく
緊張感が高まるエリアです。
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百里基地のゲートをくぐり、
「見学させてください」と申し出て受付すると
(身分証明書が必要)
歴代の空自戦闘機が展示されたエリアへ
立ち入ることができます。
写真のF-104が個人的にはいちばんカッコいいと
思います。ほかにF-86、T-80、F-1、T-2、
そしてF-4が展示されています。
特にF-4は記念塗装機と偵察機型の2機があり、
みなさんの視線を集めていました。

娘も、戦闘機の大きさに驚いてはいましたが、
さほど興味はないようす。
「これ、戦う時は手とか足が出るんだよ〜」と、
マクロス風味の冗談を振ってやりましたが、
「お父さん、アニメ見過ぎ」と、軽くいなされました(汗)。
いつもは、上空をF-15やF-4が飛んでいるのですが、
ゴールデンウィークは訓練も少ないそうです。
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さて、百里基地の展示機を拝んだ後は、
近くのコンビニでお昼休憩。
お歴々の先輩方はもちろん、娘も
すっかり馴染んじゃってます。
けっこう元気に走り続ける娘ですが、
子供だけに疲れやすいのは分かっているので、
1時間に一回は停まって休むようにしました。
そんなのんびりペースにも合わせてくれた
諸先輩に感謝です。
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涸沼が見えてくると、
大洗に近づいた実感が湧きます。
いつもは閑散としている涸沼ですが、
この日はジェットスキーやBBQを楽しむ人々で
賑やかな印象でした。
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14時半頃、大洗に到着。
マリンタワー前の定位置に自転車を並べ、
お約束の記念撮影に興じます。この日も自転車は多彩。
写真左から、
サーリー・ペーサー
ケルビム・クロスオーバル
ビゴーレ・山と旅の自転車
マキノ号
アンカー・ジュニアロード
ラレー・カールトン
です。
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約70kmを走破した娘。
意外と元気なので、今日のように条件が良ければ
もう100kmくらいは走れそうです。
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あとは気の向くまま、
ガルパン名シーンの舞台をなぞっていきます。
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大洗磯前神社へ駆け上がります。
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鳥居越しの大海原が
目にしみるほど鮮やかでした。
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あいかわらず見事な絵馬の数々。
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社畜さんチーム……
自衛官候補生……
切実な願いの数々に胸が締め付けられます。
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圧巻の力作。
こういうのって、絵馬を持ち帰って、
自宅で書いてから持参するのでしょうか?
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キリコの生存も確認できました。
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神社の裏手から赤い歩道橋に出て、
商店街に戻ります。
この歩道橋からの眺めも、
劇場版で印象深いシーンでした。
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ウスヤさんへ。本日も大盛況。
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ハムカツや串カツをいただきます。
娘は、父に負けず劣らず揚げ物が大好きです。
だから身長の割にけっこう重いのですが、
本人も気にしてるので決して指摘しないでください(汗)。
さすがに小学生が自転車で訪れるのは珍しいようで、
立ち寄るお店では、「お嬢ちゃんすごいね〜」と
声をかけられており、照れながらも喜んでました。
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大洗駅の横手で輪行準備。
みなさん、おつかれさまでした。
次にお会いできるのは信州でしょうか、京都でしょうか?
お別れは寂しくもありますが、
次の旅への期待も高まります。
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我々は20時過ぎに池袋に到着。
基本、娘の輪行支度も自分がするのですが、
袋から出したりベルトを外したり、少しでも
手伝おうとする娘の姿勢は悪くないです。
嫌われないていどに、また
連れ出してやろうと思いました。

こうして、京都からの会長来訪を口実にした(?)
二日間のサイクリングは無事に終了しました。
自分の仕事にはあんまり関係ないゴールデンウィークですが、
お仲間と一緒に走ることができるチャンスとして、
やっぱり貴重な休日ですね。

翌日の6日は平日なのでフツーに仕事っぽいことをして、
7日はフィギュア教室に通ったり、ワンフェス申請をしたり。
そして8日は、また大洗へ行ったので(笑)、
あらためてリポートしたいと思います。
by cyclotourist | 2016-05-10 08:54 | おしらせ | Comments(6)

ディスクロードで三国峠へ

こんにちは、田村です。

今回のゴールデンウィークは、
いつになくサイクリング三昧でした。
ゴールデンウィークの序盤は宇治スタートでフレッシュを走りましたが、
先日は逆に宇治から先輩サイクリストをお迎えして、
三国峠をご一緒してきました。
シクロツーリストに大人気の、信州と秩父を画す峠です。
最大の魅力は、ダイナミックな切り通しの峠であることと、
秩父側に18kmも続く未舗装路です。
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久しぶりの三国峠は、
我がディスクロードの内なる可能性を
試すにはもってこいのサイクリングとなりました。
この日のために、タイヤをグラベルキング32Cに交換し、
装備はアピデュラの大型サドルバッグとフレームバッグに
搭載。日帰りなので、フツーはこんな大容量の搭載スペースは
要らないのですが、峠でカップ麺など食べたいと思って
火器を搭載。また、降水確率が直前まで
かなり高かったので、レインウエアも完備。

生粋のロード乗りの方にはもちろん、ベテランのツーリストにも
眉をひそめられかねないスタイルですが、
個人的にはディスクロードとバイクパッキング式のバッグ類に
大きな可能性を感じております。

先のキャンプでは、大型サドルバッグ、フロントバッグ、
フレームバッグ、トップチューブバックといった
アピデュラ4点セットを装着し、十分に軽快な
キャンプツーリングを体験することができました。

今回はバッグをサドルバッグとフレームバッグのみとして、
林道ダートでの安定感を味わってみたいと思いました。
本来、ダートでは自転車の運動性を損なわないように
リュックを背負うのが定番なのですが
ホールド感のよいサドルバッグと、自転車の重心に近い
フレームバッグなら、けっこういけるのではないかと。

というかむしろ、ロードバイクでダートを走るなんてコトは
一般的にはあまりおすすめできませんが、
僕にとってこのロードはツーリング車そのものなので、
その汎用性の高さをいろんなシーンで試したいと
思った次第です。
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輪行で信濃川上駅へ。
朝、家を出た時は台風のような豪雨でしたが、
信濃川上駅に到着した10時頃にはすっかり晴れました。
宇治からお越しの会長さん、千葉からお越しのKさん、Yさんと
合流し、それぞれの自転車を駅前で組み立てます。
舞台サイクリング研究会の例会ですが、
この日は舞台巡りはありません(汗)。
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4人それぞれ
個性が異なる自転車で参上。
左下が会長の26×1.5インチの「山旅車」のタイヤ、
左上がKさんの650×35Bのランドナータイヤ、
右上がYさんの700×40Cのツーリングタイヤ、
右下が自分の700×32Cのグラベルロードタイヤ。

いずれもダート走行を考慮した太めのタイヤながら、
規格やコンセプトが違うのが面白いところですね。
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頂きが白い北アルプスを背にして、
ゆるゆると三国峠へ向かいます。
三国峠は標高1740mもあるのですが、信濃川上駅が
すでに標高1100mもあり、アプローチは容易です。
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峠までは全舗装で20km少々、
峠から麓までの18kmはダートですが、そのあとは
三峰口駅まで再び舗装路を25kmほど走ることになります。
つまり、ダート走破だけを考えたMTBなどでは、
ちょっとかったるいコースなのです。
かといって、細いタイヤのロードでは、
ダートがまるで楽しめません。
自転車選びと装備が試されるコースといえるでしょう。
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さて、峠に向かっていると、
この日はたくさんのシティサイクルと出会いました。
乗っているのは、ほとんどがアジア系の外国人さん。
このあたりはレタスの産地として有名で、
そこで働いている方でしょうか。
しかし、出勤(?)時間には遅いですし、
なんだろうな〜と思いながら進んでいくと……
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秋山の集落の外れで、
時ならぬ人だかり。お祭りのようです。
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7年に一度という、
秋山の諏訪御柱祭りです。
いつもは行き交うクルマもまばらな県道が、
この日はお祭りのメインルートになっているのでした。
なぜかメイドさんやゴスロリ調に仮装した
ゴツいおっちゃんたちに驚きつつ、自転車を押して
進んでいくと……
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「持ってけ」と、お菓子と
スポーツドリンクをいただきました。
気前のいい振る舞いに感謝しつつ先へ進もうとすると
「せっかくだから曳いてけ」と言われ……
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レーパン姿で御柱に結ばれた縄を
つかむことに(汗)。
わずかな時間でしたが、晴れの場を
共有させていただきました。
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お祭りエリアを通過し、梓山のヤマザキストアに寄ります。
峠の登りが本格的に始まる直前にあるので、
いつも助かります。年中無休です。
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その場で食べるパンと、
峠でいただくカップ麺、そして
カップ麺に欠かせない水を調達。
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2リットルの水を
登山用のウオーターボトルに詰め替え、
フレームバッグへ。いい感じで収まりました。
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お店を後にすると、ほどなくして
林道になり、本格的な登りの始まり。
勾配は5〜6%とマイルドなので、
会話しながら楽しく進んでいける峠路です。
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雰囲気のよい峠路を
一気に走りきってしまうのは勿体ないので、
しばしば停まって自転車談義。
写真は会長のビゴーレ「山と旅の自転車」。
MTBベースのツーリング車です。
宇治から3日間の遠征となるので、
前後バッグ+リュックという装備です。
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Kさんのケルビムランドナー。
とにかくフレームサイズが大きいので、
650Bの車輪が小さく見えます。
長いヘッドチューブにWレバーを設けています。
このサイズに合わせたフロントバッグをオーダー中とのことで、
できあがりが楽しみですね。
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ぽつぽつと
山桜が咲いていました。
あっという間に散ってしまう桜ですが、
場所を変えれば長く楽しめますね。
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アピデュラのサドルバッグは、
その巨大な外観に反して、
さほど揺れません。ダンシングしても
違和感は少なく、フレーム剛性が高い自転車なら
快適に走ることができます。
大型バッグはキャリアで支えるもの、という
固定観念を覆してくれました。
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12時半過ぎ、峠に到着。
過去最高の青空が迎えてくれました。
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心に残る切り通し。
やっぱりいいな〜、ここ。
初めて訪れた会長とKさんも大満足。
ほかの峠のほとんどは、登り量が多くて長く険しいほど
達成感が高まるものですが、この三国峠は、
ちょっとのがんばりで最大限の喜びを、
気前よく感じさせてくれます。
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サドルバッグから火器を取り出して、
湯を沸かします。
こうした休憩や下りに備えて
長袖ジャケットも持参したのですが、
まるでいらないほどの好天に恵まれました。
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湯を沸かしてカップ麺を
いただくだけですが、
ツーリングに潤いが生まれます。
みなさんの湯も沸かしたので、ほとんどの水を
使い切ることができ、下りの前に軽量化も成功です(笑)。
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ありがとう三国峠……。
それではいざ……
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見せてもらおうか、
グラベルキングSKの性能とやらを!
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結果、十分に快適です。
さほど太くはないので無理は禁物ですが、
径が大きいので小石やギャップに弾かれることが少なく、
安定感があります。
当然ながらディスクブレーキも申し分なく効き、
セミブロックパターンのタイヤをがっちり制動します。
フロントバッグがないことも好影響だと思います。
以前、650×32Bのランドナーでも下りましたが、
正直なところ、今回のほうが快適です。
もちろん、下りだけならMTBのほうがラクですが。
(自分の26インチでも段違いに)

ロードでも、というかむしろ、最新のロードのほうが、
タイヤさえ変えれば、ランドナーより
ダートも楽に下ることができるという事実……。

ランドナーのスタイルも大好きな自分としては
若干複雑な気持ちですが、個人的には
いつわらざる感想です。

実際、スポルティーフはともかく、
ランドナーはここ数年で出番がめっきり少ないです。
フロントバッグの便利さも、GPSとウエアのポケットで
かなり代替できますし……。
とか考えていると、ランドナーが不要な気もしてきますが、
結局のところ、ロードがランドナー化してるというか、
基本性能と汎用性の高さに秀でたロードが、
ランドナーの機能と役割を包含しちゃってるんでしょうね。
あらためて言うまでもないのかもしれませんが……。

僕はスタイル「だけ」では自転車を選べないので、
ランドナーのあの様式美あふれるスタイルで走るなら、
本当に剛性と軽さやメカにこだわったランドナーを
あらためてオーダーする必要がありそうです……。

さて……

せっかくの中津川林道を、せっかく遠方からの先輩と走ってるのに、
こんなふうに自転車の実験をしているようなオタクには、
やはり罰が下るようです。
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前輪がパンクしたでゲソ!
サクッと直しつつも、どうも原因が分からないのです。
タイヤの表裏を確認しても異物が見当たらず、
チューブの穴はごく小さいので、石が原因の
貫通かリム打ちパンクだろうと判断し、
チューブを交換して再発進。

ほどなくして、再びパンク。
また直すも……パンク。
さすがに予備チューブがなくなり、パッチで直すも、
複数箇所が傷んだようで空気が抜けます……。
そこで、Yさんが手持ちのチューブを提供してくれました。
さいわい、お借りしたチューブが厚手だったせいか、
ようやくパンクの神様が去ってくれたようで、
それからは走り続けることができました。
自分の無用なトラブルでお待たせしてしまったみなさま、
本当に申し訳ありません。

ちなみに、昨日、タイヤをもとの25Cに戻したのですが、
その際、いくら確認しても、パンクの原因が分かるモノや状況は
タイヤやチューブ、リムテープに見当たりませんでした……。
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こんなありさまでしたから、
ダートが終わって麓に出た時は、
心底ほっとしました。
15時には三峰口に着くかなと思ってましたが、
自分のパンクのせいで、林道を出た時点で
15時を回ってしまいました(汗)。
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滝沢ダムです。
いつも、自分は国道をそのまま走っていたのですが、
Yさんの案内でダム南岸の旧道へ。
この日は通行止めではなく、登り返しやトンネルが
ほとんどない、気持ちがよい道を楽しむことができました。
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途中、停まった時に
自転車の激しい汚れにあらためて驚きました。
これは、マッドガードがあるランドナーなら
避けることができるので、もっと長距離や悪天候なら、
ちゃんとタイヤに沿ったマッドガードを備えた
ランドナーが強みを発揮するでしょう。
ちなみに、クリアランスがカツカツのフロントフォークには、
やっぱり擦りキズが付きました。
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三峰口駅まであと数kmというところで、
今度は会長がパンク。
これはきっと、田村の自責の念を和らげるための、
優しい計らいなのです(笑)。
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17時を回った頃、
ようやく三峰口駅に到着しました。
陽が長くなったので助かります。
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お花畑駅で降り、西武線へ乗り換え。
鉄道むすめの「みなのちゃん」も、すっかり
おなじみです。
自分のせいで時間が押してしまったため、
打ち上げが短くなってしまったのは痛恨の極みでしたが、
西武秩父駅前のB級グルメの店で英気を養い、
翌日のサイクリングに備えたのでした。

というわけで、翌日の舞台訪問サイクリングに続きます。


パンク連発は返す返すも情けない出来事でしたが、
ディスクロードとバイクパッキングは、
ダート林道でも十分に通用することは実感できました。
晴天に恵まれ、路面がほぼドライだったことも
好印象につながったと思います。

ロードに太めのタイヤを入れることの是非や、
クリアランスの有無、その大小による安全性などは、
くれぐれもご自身で判断してくださいね。
by cyclotourist | 2016-05-07 20:07 | おしらせ | Comments(8)