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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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<   2014年 09月 ( 7 )   > この月の画像一覧

大弛峠&三国峠へ行ってきました!

こんにちは、田村です。

御嶽山がたいへんなことになりましたね……。
先月のサイクリングで、その山容を
間近に見たばかりですので(山頂は雲に隠れてましたが)、
なんだか信じられません。
山に近づくことが多い僕たちサイクリストにも、
人ごとではない災害だと思いました。

そんな災害の被害を知らないまま、
昨日はソロツーリングに出かけてきました。
昨年、ひさしぶりにMTBを手に入れたものの、
非常に出番が少ないことが気になって気になって、
密かにうずうずしていたのですが、
気候もよくなりましたし、快晴に恵まれた昨日、
満を持して登板させたのです。

向かった先は、シクロツーリストには
不動の人気を誇る
大弛峠と三国峠です!

甲州と信州を画する大弛峠(おおだるみとうげ)は、
車道で最高標高を誇る峠です。
実に2365mです。
そして、信州側の荒々しい未舗装路が
物好きな(?)サイクリストを魅了して止みません。
「最高標高」といえば、渋峠(2172m)が有名ですが、
それは「国道で」なのです。
クルマが通れる峠では、
大弛峠こそ最高標高なのです。
ちなみに、車道で真の最高標高は
乗鞍(2700m)と言われていますが、
古来からの道筋ではないためか、
「峠」ではないんですよね……。

一方の三国峠(1740m)は、信州と秩父の境です。
同名の峠が全国にたくさんありますが、
その頂きの豪快な切り通しが醸し出す雰囲気と、
秩父側の長い未舗装路の存在によって、
三国峠といえばこの三国峠をさすほど、
ベテランのサイクリストには
人気が高い峠なのです。

それぞれ訪れたことがある峠ですが、
今回は欲張っていっぺんに、しかも日帰りで
越えてみようと考えたのです。

大弛峠と三国峠は意外と近い距離にあり、
60kmほどです。
必然的に、JR中央本線の塩山駅を起点とし、
秩父鉄道の三峰口駅を結ぶコースとなります。
d0211129_1052838.png
http://yahoo.jp/mBGVgl
こんな感じです。
ルートラボ上の走行距離は106kmほど、
獲得標高は2300m弱となりました。
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標高プロフィールです。
見事に平地がありません(笑)。

大弛峠の信州側に8kmほど、そして
三国峠の秩父側には18kmもの
未舗装路があります。そこをぜひともMTBで
下ってみたかったので、塩山→三峰口としたわけです。
以前の訪問はツーリング車でしたが、
荒々しいダートに「死ぬかと思った」道です。
今回はいかなることになるか?
非常に人気の峠であり、特に三国峠の中津川林道は
昨年から先月まで通行止めになっていたため、
気になっていた方も多いのではないでしょうか。
訪れる季節も今がベスト、ですしね。

異常に前ふりが長くなってしまいましたが、
そんなわけで今回の大弛峠&三国峠ツーリングは、
経過時間も含めまして、しっかりリポートいたします。
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塩山駅で輪行袋をひもといたのは、
ちょうど午前9時。遅いじゃん! と
怒られそうですね(汗)。新宿から始発に乗れば
8時前に着くのですが、ちょっと二度寝しちゃって……。
で、新宿7時発のスーパーあずさで向かったのですが、
大月で降りて普通列車に乗り換えるところ、
寝過ごして石和まで行ってしまい……
お恥ずかしい限りです。
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塩山駅北口の信玄像。
甲府駅にあるのは甲冑姿ですが、
こちらは平服(?)です。
輪行だけは速いので、9時8分には走り出しました。
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北へ走ることしばし、
信玄の菩提寺として有名な恵林寺の
横にあるファミマで補給食を調達します。
ここで9時22分でした。この先、大弛峠を越えて
信州の川上村に入るまでコンビニがなくなるので
(峠区間は商店皆無)
多めに(水1リットル、おにぎり三個、シリアル、羊羹)
買っておきました。
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住宅がまばらになって、
果樹園が左右に広がるようになると、
本格的な登りのはじまりです。はっきり言って、
この序盤がいちばん大変です。勾配10%くらいの
直線的な道が5kmくらい続きます。
木陰がないので暑くもあり、夏には
走りたくない道です。
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山の麓に取り付くと、
一転して木陰の多いつづら折りとなります。
この日はロード乗りの方が多く、
まるで平地を進むがごとくのスピードで
あっという間に追い越されました。
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ぐんぐん標高があがり、
1000mくらいになると富士山が
望める区間があります。
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所々で、胸が空くような展望が待ってます。
そこで、写真を撮ったりすることを口実に、
さりげなく足を休めるのです(笑)。

道は広く舗装もしっかりしていて走りやすいのですが、
駅から峠まで30kmも登りが続くのですから、
うっかりすると心が折れてしまいます。

そうならないため、最近の自分は、
峠を女の子キャラに例えて脳内会話してます。
この大弛峠はツンデレなキャラですね。
序盤から厳しく取りつく島がない感じですが、
しばらくすると緩めの対応をしてくれて、
それに油断すると再びビシッとやられ、
でも次第にやっぱりデレてくる……。
もう一人(?)の三国峠ちゃんは、
終始やさしい優等生キャラでしょうか。
もっとも、彼女に出会えるところまで
がんばれるかが問題ですが……。
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こんなくっだらないことを考えているうちに、
乙女湖に到着です。11時12分でした。
走行距離はやっと20kmほどで、標高1500m。
ぐっとひんやりした風が吹きます。
ちなみに、塩山駅の標高は400mくらい。
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乙女湖を過ぎると
クリスタルラインとの分岐がありますが、
大弛峠へは直進です。するとすぐに民宿があり、
自動販売機があります。峠までは唯一の自販機だと
思うので、ここで一休み。おにぎりをひとつ食べました。
ロードの若いお兄ちゃんもジュースを買ってましたが、
君は止まっちゃいかんだろうと思ったり。
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一息ついてから走り出すと、
今度は南アルプスが遠望できます。
雲ひとつない快晴がうれしいものです。
また、しばらくすると、勾配がほとんどなく、
デレる区間が3、4km続くので、
足も心も休まります。
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だいたい12時10分くらいに、
標高が2000mに達したようです。
すると、周りの木々が色めいてきます。
すでに秋の装いが始まっているのです。
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進行方向の空が大きくなってきたら、
頂上まではあと少し。
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13時6分、ついに到着。
けっこうセッセと走ったつもりですが、
実に4時間もかかってしまいました(汗)。
それだけに達成感もひとしおです。
ロードのみなさんの集合写真を撮ってあげたら、
自分も撮ってくれました。
自転車や走り方は違っても、
仲間ですからね。うれしいものです。
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峠には通年営業の山小屋があり、
食事を取ることができます。
手持ちの食料で済まそうかとも思いましたが、
せっかくですので、カレーをいただきました。
食べ終え、再スタートしたのは13時30分。
ロードの方は、来た道を戻りますが、
ここからがMTBの本領発揮です。
やはり、峠は越えたいもの。
異境への扉であり、それを開ける
魔法のキー(笑)なのです、たぶん。
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峠の信州側は、ふもと近くまで
距離8kmほどダートが続きます。
こぶしより大きく、ほとんど岩レベルの
石がゴロゴロしている道です。しかも急勾配。
3年前、タイヤ幅が28mmのスポルティーフで下りましたが、
それはもうおっかなびっくりで、なんど
自転車を降りたことか……。
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MTBなら楽しめます!
自分のMTB、アンカーXNC7は、「山サイ」を
想定してベロクラフトさんで組んでいただいたもの。
スチールフレームながら装備面で軽さを優先し、
フォークはリジッドのカーボンで、ブレーキはVです。
そんなわけで、限られた予算ながら9kg台の
重量に収まりました。
一方で、昨今のMTBは、どんなグレードであれ、
サスペンション&ディスクブレーキが
前提条件のようになってます。
29erや650といった大径(?)タイヤが
増えましたね。自分のは、
もはやトラディショナルな26インチです。
そのため、悪路の走破性は限られたものですが、
2インチ幅でブロックパターンのタイヤは
ツーリング車とは次元が違う安心感を
もたらしてくれたのでした。
晴天でもあり、Vブレーキで制動力は十分。
そりゃあサスペンションがあれば、
下りがもっと楽だろうなあとは思いますが、
失うものもあるでしょうし、難しいところですね。
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大弛峠は、下りもツンデレ系で、
進むほどに敷石が細かくなる印象で、
走行ラインを選びやすくなってきます。
それでいて舗装化は進められてないようで、
3年前と同じように、8kmくらいのダートが
続きました。
日曜だったせいか、オートバイが何台も何台も
下ってきました。うるさいですが、車道なので
いたしかたないですね。
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林道区間を抜けたのは、
14時34分でした。
途中、二回くらい一服しつつ
のんびり下ったので、意外と時間がかかりました。
三国峠を目指すには少々遅くなりましたが、
まだ陽は高いので、先をめざします。
幸い、JR小海線がほど近いところを通ってるので
(三国峠とは逆方向に)
いざとなれば引き返して輪行することも可能ですから。
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畑を横目にぐんぐん下っていきます。
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県道に出たら右折し、
しばらく進むと梓山の集落です。標高は1300mほど。
ここには年中無休のヤマザキストアあり、
たいへん心強いです。
到着は14時54分。サンドイッチを買って食べました。
もちろん、飲料も補給です。
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梓山を後にすると、ほどなくして
三国峠へ続く林道が始まります。
ちなみに、梓山の前後だけ、平坦に近い区間で、
いわゆるフツーの道なのですが、そんな時は
さすがにMTBだと速度の乗りが悪いなと思います。
一方で、どのみち自分では速度が出ない登りだと、
ロードやツーリング車と比べても、MTBが顕著に
不利だとは感じませんでした。

さて、大弛峠とは逆に、三国峠の信州側は全線舗装です。
勾配5%ていどの癒し系の道を
マイペースで登っていきます。
さすがにこのあたりは紅葉が始まってません。
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淡々と登ること小一時間。
三国峠の東屋には15時59分に着きました。
さすがに16時くらいまでに着かないと
陽がもたないなと案じていましたが、
これならなんとかなりそうです。
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三国峠の切り通し。
そのダイナミックな勇姿は健在です。
幣誌『シクロツーリスト』はもちろん、
いくたの自転車誌の表紙を飾ってきた
風景です。
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峠には、大きな注意看板が
設けられていました。
ここから距離18km、下りのダートが続く中津川林道です。
おにぎりをひとつ食べ、
走り出したのは16時11分でした。
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まだ明るいものの、
中津川林道は北側斜面で薄暗いところが多く、
下のほうにはトンネルもあるため、
外しておいたライトを装着します。キャットアイの
VOLT300。コンパクトながら十分に
メインライトになりうる明るさです。
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下り始めると、崖側の木々は
色づいてました。
信州側より涼しいのでしょうか。
夕暮れが近く、下り始めると
大弛峠の下りよりも寒かったので、
持参した長袖ジャケットを着用。
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頭上を覆うような岩壁。
このダイナミックな造りが中津川林道の魅力。
それでいて、道は非常に
走りやすいです。凹凸の少ない砂利道なので、
ランドナーでも安心して走ることができましたが、
MTBだといっそう快適です。
サスペンションがほしいとは思わないくらい。
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勾配もゆるく、快走を
続けることができます。
しかし、水害が雪害か分かりませんが、
崩れた箇所を補修したと思われる箇所も多いです。
調子に乗って転んでは元も子もないので、
分相応のペースで下っていきます。
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キャンプ場を過ぎると、
間もなくして未舗装区間は終了。
17時5分でした。
距離18kmを1時間弱で下れたのですから、
さすがにMTBは楽なんだと実感。
以前、ランドナーで走った時は、
もういい加減に手が疲れたよ〜と
後半は思ったものですが、MTBでは
まったく苦にならない道でした。
太めのタイヤをはいたランドナーか、
リジッドのMTBくらいがちょうどいい
林道なのかも知れません。
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泥がはねて、
ドット柄になってしまったザック。
顔にも少し泥がはねましたし、なにより
自転車がはげしく汚れました。
これがMTBの欠点ですかね。
なにか付けたほうがよかったかもしれません。
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すっかり舗装路になった
中津川渓谷を下っていきます。
関東屈指の紅葉の名所ですが、
シーズンはしばらく先のようです。
林道を抜けてから、三峰口駅までは
25kmほどの道のり。下り勾配で速度が出るのですが、
18時が近づくと、さすがに日が暮れ、
しだいに真っ暗に……。やはり、寝坊はイカンです(汗)。
国道140号に出るとクルマもそれなりに多くなり、
びびりつつもセッセと三峰口を目指したのですが……
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痛恨のパンク(涙)。
フロントライトとは別に、
ヘルメットに付けるライトも持ってきてて
本当によかった……。
軽量タイヤと軽量チューブの組み合わせなのですが、
やはりリスクはありますね。
パンク修理に15分ほど費やし、再スタート。
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滝沢ダム直下のループ橋。
以前から高度感が苦手で、
頭を打ってからは三半規管も狂ったような
気がする自分としては、ループ橋は怖いです。
日が暮れてから走るもんじゃありません。
通過したのは18時15分でした。
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下ったループ橋を見上げた様子。
側壁にライトが埋め込まれているようで、
ほのかにライトアップされてました。
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なんとか三峰口駅に着いたのは、
18時47分でした。
とりあえず自転車を置いて駅舎に入り、
時刻表を見ると、10分後に発車するではないですか。
40分待てば次の電車もあるみたいでしたが、
こんな時こそ、「走るのは遅いが、輪行は速い」自分の
見せ場です(笑)。
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「あの花」の秩父巡礼バージョンの
ポスターを見ながら輪行開始。
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首尾よく6分で収納完了。
おかげで一服もできました。
……というか、こういうギリギリの輪行は、
あせって手間取ったり、忘れ物したり自転車を傷める
原因になるので、決して真似しないでください。
……というかむしろ、ちょっと行程を欲張りすぎました(汗)。

大弛峠&三国峠の連続越えは、多くの
サイクリストがあこがれるし、実行している方も
多いことと思います。
自分の先輩にも、逆から走ったり(登りがダート!)、
さらに八丁峠を付け加えたり(健脚すぎ……)して
楽しんでる方がいらっしゃいます。

今回、個人的には非常に達成感があり、
心が解き放たれるツーリングになりましたが、
実行はもう少し計画的にしなきゃな……と、
反省もしております。
一方で、晴天でしたが、雨に備えたウェア類は
フル装備してましたし、ライト類も充実させていたのは
賢明だったなと思います。

クルマが通る林道とはいえ、県道や国道クラスの
道とは環境が大きく変わります。
入念な計画と装備を忘れずに……ですね!
by cyclotourist | 2014-09-29 13:19 | おしらせ | Comments(9)

1000kmブルベ終了しました!

こんにちは、田村です。

ブルベは、ブルベを走りたい人が
主催しております。
自分もしばらく前からブルベの主催クラブのひとつである
ランドヌ東京」に所属しており、
なかば幽霊部員ながら、時々は
お手伝いさせております。

そんなランドヌ東京による
今年いちばんの目玉的なブルベが、
先に開催された「BRM920東京1000km」でした。
ペットネームは「ええじゃないか伊勢夫婦岩」。
山梨の石和をスタートし、いくつもの峠と谷を越えて
三重県の伊勢をめざし、東海道で横浜まで
戻ってくるという、壮大なコースです。
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ルートラボで概略図を引いてみましたが、
あらためて見るとすごいコースですね。

今回、ワタクシは巡回移動スタッフとして、
全行程にクルマで帯同させていただくことに
なりました。そこで、スタートの
石和健康ランドに前泊することに。
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見事なバナーが!
健康ランドの支配人さんが、ご好意で
作成、掲示してくれたものです。
これには参加者もスタッフも大喜びでした。
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20日、100名以上の参加者が集合。
ベテランぞろいのランドヌールですが、
今年からブルベを始めたフレッシュな方もちらほら。
7時、8時、9時と、三組に分かれて
スタートしていきます。
制限時間75時間、三日間におよぶ
大ブルベのはじまりです。
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運転ができない(汗)ワタクシは、
助手席でナビと撮影を担当。
クルマで最後尾から追いかけてゆく訳ですが、
下道ではなかなか自転車に追いつきません。
あらためて、自転車の行動力に驚きます。
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沿道で待っていた応援の方。
これは元気が出ますね!
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杖突峠を登ります。
さすがにクルマは楽です(笑)。
走っているみなさまには申し訳なく思いつつ、
やはり自転車で走りたいなとも思いました。
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杖突峠を次々とクリアしていく
参加者たち。幸い、好天に恵まれました。
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こちらは大平街道。
ツーリングなら癒し系の峠路ですが、
1000kmブルベの道中にあると、
なんとも厳しい関門です。
ブルベの制限時間をクリアするために必要な
グロスの平均速度は、時速15kmです。
普通なら、先へ行くほど自然と
時間に余裕が生まれるものですが、
今回のコースは前半に登りが多く、
多くの人にとって、常に時計とにらみ合うような
切迫した展開が続いたようです。
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飯田峠です。
峠で足を止める方は少数で、
みなストイックに先を目指し続けます。
そして、そんなストイックな走りをしなければ、
完走が望めないコースなのです……。
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コース沿いの馬籠宿。
もちろん、立ち寄っている参加者は
皆無でした。
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多くの参加者を苦しめた蛭川峠。
自分もまったく存在すら知らなかった峠ですが、
中津川と恵那の境あたりにある
凶暴な峠です。
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一夜明け、一宮に束の間だけ集合したスタッフ。
一部はシークレットPCで夜を徹して対応し、
自分を含む巡回隊はホテルで仮眠。
走っている参加者に比べればラクなものですが、
クルマ移動でも長丁場は体力勝負です。
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伊勢へ続く道。ルートは、
無情にもアップダウン続き。
このあたりから、桑名で試走を中断した
自分にとっては、まるで未知の道です。
自分が走ることができなかった道を、
あきらめずに力強く走る参加者の姿を
見ていると、強い畏敬の念が湧いてきます。
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折り返しPCの伊勢浜島。
石和でいただいたバナーに「R」を書き足して
再利用。こちらにはオダックス近畿のスタッフさんにも
来ていただき、力走した参加者を迎えました。
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中盤のハイライトが、剣峠。
かねて関西のサイクリストから
聞いていましたが、道の雰囲気も眺望も
すばらしい峠でした。
願わくば自分も自転車で越えたいものでしたが……。
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頂上は豪快な切り通しです。
道は次第に五十鈴川沿いになり、
下りきると伊勢神宮です。
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そして夫婦岩。
カップルばかりの名所を、
おやじ二人で訪れるのも乙なもの……。
二日目、私ども巡回隊は松坂に投宿。
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近場の焼き肉屋に繰り出し、
英気を養いました。
己の痛風を忘れ、しばしの快楽に身を任せたのです。
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三日目、岡崎まで高速道路でワープしてから、
コースに戻って最後方をトレースします。

中盤以降、高い峠はないのですが、
意外とアップダウンや右左折が多く、
参加者にとっては、どこまでも楽ができないコースです。
好天であることと、風向きがよいことが
救いでしょうか。
驚くべきことに(!?)、DNFの連絡は思いのほか少なく、
7割の参加者がゴール目指して力走を続けています。

ちなみに、スタッフによる事前の試走は
自分を含め6名が実行しました。
本番の二週間前に自分が、
一週間前に5人が走り、結果は……
完走できたのは1人のみという結果(汗)。
それに引き換え、本番の参加者の力走ぶりには
感嘆するしかありませんでした。
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三度目の夜。
写真は熱海峠へ向かう参加者です。
箱根に比べれば標高こそ低いものの、
すでに900kmも走ってきた参加者にとって、
恨み節が集中する峠となりました。

ちなみに、もっとも速い方は、
三日目の夕方前にはゴール済み。
所要50時間少々です。
制限時間は75時間ですから、ゴール待機組みの
スタッフもたいへんです。
仮眠と交代を繰り返し、散発的に到着される
参加者の受付を行っていたのです。
巡回組は、興津の健康ランドで仮眠後、
ふたたび最後方を追ったのでした。
さいわい、大きな事故は皆無で、
巡回組にたいした出番はないまま、
1000kmブルベのフィナーレが近づきました。
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暁の熱海峠。
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ゴールは、横浜みなとみらいの
万葉の湯。
続々と到着する参加者は、
疲労困憊ながらも輝いて見えました。
そして、23日の12時に最終スタート組の
制限時間を迎え、1000kmブルベは
終了したのでした。
みなさん、三日間本当におつかれさまでした。
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個人的に興味津々だった一台。
Sさんのケルビムです。
あえてボトルケージを設けず、
オーダーのフレームバッグを装着するなど、
乗り手の経験がつぎ込まれた仕様です。
そして、なんと……
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内装14段変速。
厚歯チェーンで信頼性確保です。
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こちらも気になった一台。
リンスキーのディスク車。
AJ副会長様の実践的なマシンです。

根がオタクな自分にとって、
こうした個性的な自転車をじっくり見ることができたのは、
大きな収穫でもありました。

しかし、スタッフとして帯同した三日間は
なかなかの葛藤が心にうごめき、
教訓というか、反省と後悔を与えてくれました。
やっぱり、自分が完走できなかったブルベの
スタッフ業務は、心中が穏やかならざるものが
あるのでした。
力走している参加者の姿と、早々にあきらめた
自分の不甲斐なさを比べてしまうと、
なんともすっきりしない気持ちになるのを
抑えることができず、
やっぱり自分も諦めなければよかったとか、
あーすれば、こーすれば
きっと走りきれたはずだとか、あげくの果てには、
みんなもDNFしちまえ、といった
悪魔的な気持ちにもなるのでした(泣)。

DNFしたブルベほど記憶に残るものですが、
やっぱり完走しないとダメですね。
もしくは、自分が納得できるほど、
力を出し切らないと悔いが残るんだなと、
あらためて実感しました。
来年はPBPがある年ですが、
まずは1000kmをリベンジしたいなと
心に誓ったのでした。
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試走中の大平街道にて。
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ちょうど夕暮れ時に通過した
木曽見茶屋。豚に真珠のルックで
走ったものの……
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暗闇の蛭川峠で心が折れ……
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桑名で仮眠用に取ったホテルに到着後、
再スタートできませんでした。
ああ情けない……。
楽観的すぎた予定では、ホテルで3時間ほど
寝るつもりでしたが、実際は1時間しか寝れない
タイミングでの到着。
けっきょく、睡眠と飲酒(汗)を優先して、
走り続けるのを止めてしまったのでした。
走行距離は330km。全行程の三分の一しか
走れなかったわけです。
それだけに、本番で完走するみなさんの姿が
神々しくも悔しくも見えたのです。

もっとも、試走でDNFした時は、
このうえない開放感に浸ってしまい、
輪行の旅を満喫……。
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桑名から出ている
三岐鉄道北勢線を体験。
ナローゲージといって、レールの幅が狭い
めずらしい路線なんですよね。
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車両もコンパクト。
いつもの輪行袋が小さく
見えました。
で、二日目用に取っておいた岡崎の宿へ移動。
キャンセルして早々に帰宅してもすることはないので、
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岡崎城で開催中だった
刀剣とマンガの世界展を見たりして、
ぽっかりと空いた時間を無駄に
過ごしたのでした。

今年、もうエントリーしているブルベはありません。
ブルベ以外のサイクリングを楽しみつつ、
来年のブルベシーズン開始まで、今回の反省と悔いを
忘れずにいたいものです。
by cyclotourist | 2014-09-26 10:59 | おしらせ | Comments(8)

【フィギュア作り】衣笠さん進捗

こんにちは、田村です。

ツーリングと雑用と少々の仕事の合間をぬって、
フィギュア作りもせっせと進めております。
来月の中旬が、ワンフェスの本申請なので、
それまでに原型を完成させないとならないのです。
やっぱり締め切りがないと、手が動きませんね(汗)。
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だいぶ構成部品が揃ってきました。
足回りのディティールづくりは
楽しいので後にとってあります(汗)。
この先の表面仕上げなどを思うと
間に合うか心配になってきますが……。
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ロングでもショートでもツインテールでもない
不思議な髪型です。
これが意外とたいへんでして……
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作業効率と複製を考えると、
どんどん部品点数が増えてしまいました。
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指も作り出しました。
砲架を握ってるので、
プラ棒を通したまま元の形を作りました。
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箱のような形から、
デザインナイフで指を彫り込みます。
親指は、あとでパテを盛り足します。
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あらかた指を彫り込んだら、
ペーパーで丸めていきます。
なんど作っても、指は難しいです……。

さて、これまでは「艦これ」の空母ばかり作ってきたワタクシですが、
この衣笠さんは重巡です。ですので、
空母にはない砲塔があるのです。
こうしたメカものをきちんと作るのはとても大変。
プラ板の箱組でつくるのが定番だと思うのですが、
水平垂直を出したり、凹部を再現するのが
自分には無理っぽい……。だから空母ばかり
作ってきたのですが……。
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そこで、写真のような型枠を使って
砲塔を作ってみることにしました。
こうすれば、凹部を凸にできます。
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この型枠にエポキシパテを詰め込み、
基本形状を作りました。
しかし、型枠からの離れが悪く、ぼろぼろ。
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流動性があるポリパテでも試しましたが、
もっとボロボロ……。
けっきょく、最初のエポパテを
整形することにしました。
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実際の20cm砲塔は
とても複雑な形をしてるみたいですが、
衣笠さんのイラストはシンプルな形になってるので、
だいぶ助かります。
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とりあえず、形になってきました。
砲身は真鍮パイプです。リアルではテーパーが
あるみたいですが、自分には再現できません(汗)。
衣笠さんには、この砲塔がみっつ必要です。
当初、型枠を使えばみっつくらい作れると思いましたが、
整形が意外と面倒なので、
シリコンゴムで型を作って複製しようと思います。

あと、艦橋とかカタパルトとか、大物の艤装を
作らねばなりません。楽しみと不安が
相半ばするといった心境です。

もうひとつ、「ヤマノススメ」の、あおいちゃんも
ワンフェスに申請しているのですが、こちらは
まったく作業が進んでません……。

ちなみに、「ヤマノススメ」はもちろん、
「ハナヤマタ」も見ている今日この頃。
作りたいなあと思える可愛い女の子キャラが
いっぱいです(汗)。

さて、今日から月曜日いっぱいまで、
家(仕事場)を留守にします。
ランドヌ東京の1000kmブルベで
スタッフを勤めてまいります。
自分が完走できなかったコースを
クルマで回るのは気が引けますが(汗)、
よろしくお願いいたします。
by cyclotourist | 2014-09-19 11:44 | ひまつぶし | Comments(3)

トーエイオーナーズミーティング

こんにちは、田村です。

先の14日と15日は、
トーエイオーナーズミーティングに参加してきました。
今年で17回目だそうです。
自分も5回目となる恒例のイベントです。

前回は日中のパーティースタイルでしたが、
今年は泊まりがけ。やっぱり泊まりがけだと
楽しみが倍増します。飲めますからね(笑)。

場所は信州の浅間温泉。
となると、どんなルートを走って参加するかが
楽しみです。
松本郊外の浅間温泉まで、さすがに自走しようとは
思いませんが、走ってみたいルートが
いくつも組めそうです。

そんなわけで、上田あたりまで輪行し、
いつくか峠を越えて宿へ向かいたいなと
思っていたのですが……。

当日の早朝まで眠ることができず、
外が明るくなるころにやっと寝付いたものの、
起きたらお昼前……。
そんなわけで、松本駅まで輪行することにしました(汗)。
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車窓から見事な八ヶ岳が見えました。
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松本城です。見事なものですね。
で、この日の走行距離は、たった5km(笑)。
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宿にずらりと集結した
トーエイの自転車たち。
今回も大盛況で、80名以上の方が参加です。
これだけ多くのファンに、永きに渡って愛されてきた
東叡社。やっぱりすごいですね。
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お待ちかねの宴会。
山田社長のご挨拶です。
新しく東叡社に入られた方の
ご紹介もありました。今後が楽しみです。
そして、常連のみなさんと杯を酌み交わすのは、
やっぱり楽しいものですね。
今回、ミーティングに初参加の方は
3名だけだったとか。もう少し新しいファンが
参加されてもよい気がしますが、
顔なじみのみなさんとの宴は
心地よいものです。おかげで、今回も
すっかり酔っぱらってしまいました(汗)。
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翌朝、みんなで記念写真に収まった後、
それぞれ走り出します。
主催のKさんをはじめ、温かくもてなしてくれた
みなさまに、あらためてお礼申し上げます。

さて、前日の雪辱を果たすため(?)
自分もひとりで走り出しました。
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松本市街をぬけ、まずは北上。
写真は「あづみ野やまびこ自転車道」です。
用水路に沿って、北アルプスに迫ります。
その後、県道25号で大町近くまで北へ。
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大町の手前で右折し、
細い河岸段丘を横切って県道51、55号へ。
あいにくの曇り空ですが、秋らしくて清々しいものです。
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こんなルートで、右に左にうろうろしつつ、
長野をめざしました。
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県道55号から少し逸れて、
標高1164mの鷹狩山をめざします。
北アルプスの展望台です。
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山頂まで舗装路が通じていますので、
こんな絶景を気軽に楽しむことができます。
信州にくわしいKさんのブログで知った鷹狩山ですが、
想像以上に雄大な展望でした。
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山頂の食事どころで昼食。
ソバでもソースカツ丼でもなく、ただのうどんです(笑)。
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県道394号線で東へ向かいます。
なかなかにきつい登りだなと思っていると、
11.8%と、妙に細かい勾配標識が現れました。
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北アルプスがだんだん遠くなってきます。
かなり山深いエリアですが、
点々と集落があります。
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道祖神や庚申塚もよく見かけました。
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県道501号で聖高原を
横切ります。
ピークは標高1200mほどです。
地図上では聖峠、三和峠があり、
ゆるいアップダウンが連続します。
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気温が14℃くらいまで下がり、
下りになるとさすがに体が冷えます。
そこで、レインジャケットを着込んで降下。
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聖湖。ちょっとしたリゾート地のようで、
白樺湖に少し雰囲気が似ています。
ここからは国道403号に出ます。
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千曲川を見下ろしながら、
一気に高度を下げて行きます。
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日本三大車窓の姨捨駅。
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ホームから千曲川の展望が広がることで
有名な駅ですね。
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姨捨駅から千曲川につながる斜面には
「田毎の月」と呼ばれる棚田が広がります。
こうした風景に懐かしさや情緒を感じてしまうのは、
なぜでしょうね。
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千曲川沿いの自転車道で長野市街をめざします。
当初、上田のほうが近いかと思ってましたが、
姨捨まで出たら、わずかに長野のほうが近いのでした。
浅間温泉からの走行距離は120kmほどになりました。
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改装中の長野駅。
来春には、ついに金沢まで新幹線が通じますね。
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ホームでは、北陸新幹線用の
新型車両、E7系がなかよく並んでました。
乗ってしまえば、2時間もせずに池袋に到着。
実に、自転車の10倍以上も速いです。
信州はもちろん、来年は北陸にも
遠征しやすくなりますね。
by cyclotourist | 2014-09-18 15:56 | おしらせ | Comments(5)

ルック+デュラの真価

こんにちは、田村です。

すっかり秋めいてきた今日この頃、
やっぱり走りたくなってきますね。

そんなわけで、宝の持ち腐れ状態に
陥りつつあるルック595デュラ9000仕様の
最終兵器を登板させることにしました。
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むろん、レースに出れる根性も体力もありませんので、
出番はブルベとなるのでございます。
今回は小さなリュックを併用する予定なので、
自転車側の搭載量は最低限です。
サドルバッグに輪行袋とシューズカバー、
ツールボトルにチューブなど、です。
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ライト二基、メーター、GPS、ベルと
キューシートなどを押し込んだハンドル周り。
スマートさに欠けるなあと思いますが、
アタッチメントバーなどを使わずに、なんとか収まりました。
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テールライトは、
長寿命の電池タイプと、軽量なバッテリータイプを併用。
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キューシート準備中のようす。
今回は1000km(!)ブルベの試走なので、
キューシートの行数もぼうだいです。
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リングをとおし、この状態で
ハンドル手前に吊るすのです。
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携行する小さなリュックと、
二ヵ所の宿泊予定ホテルに送るもの。
リュックには上下のレインウェアを入れ、
送付するのは、着替えや充電器、電池です。
「艦これ」でいうところの支援艦隊ですね。
なかなか登場しなかったり、肝心の
本隊が撤退したりで役立たないことが多いのですが(汗)。
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そんなわけで、出かけてまいりました。
写真は夕暮れ時の木曽見茶屋。
あの大平街道にある、信州屈指の夕陽ポイントです。

で、その試走は終わっているのですが、
リポートはまた後日、ということで(汗)。
再来週が本番ですが、自分はスタッフを
させていただく予定です。
参加される皆様、よろしくお願いいたします。

【おまけ】
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重巡「衣笠」のプラモデルを購入。
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船やヒコーキの形を理解するためには、
プラモデルが最良の資料ですね。
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で、また一隻つくりだしてたり(汗)。
「艦これ」でいちばんかわいいと思ってる
衣笠です。
冬のワンフェスに出せるといいな!
by cyclotourist | 2014-09-11 16:07 | おしらせ | Comments(9)

開田高原から飛騨高山へ

こんにちは、田村です。

サイクリングには起点と終点が必要です。
開田高原で「昭ちゃんメモリアルラン」に参加した翌日、
どこを走って帰宅するかは、まったくノープランでした。

すると、昭一さんのご友人であるI先生が、
「高山に抜けるのが定番やな」
と、アドバイスしてくれました。
「美女峠を越えていくのがええ」
「いい峠なんですか?」
「名前がええ」
木曽〜飛騨あたりの土地勘が
まったくない自分としては、
すらすらとルートを教えてくださったI先生の
豊かな経験にあらためて驚きました。
さらにKさんが
「朝日ダムの旧道がええがや」
と、教えてくれました。
何十年もサイクリングを楽しんできた
大先輩の方々。やっぱり脱帽です。
自分もムダに二十年ばかり自転車を
趣味にしてますが、たとえ地元であっても、
こんなに当意即妙的にルートを
提案することはできないと思います。
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そんなわけで、走ったルートがこちら。
ガーミンコネクトの地図なので分かりにくいですが、
開田高原から北西に向かい、長峰峠を越えて岐阜県に入り、
国道361号(木曽街道)で高山へ向かいます。
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メモリアルランに集まったみなさんに別れを告げ、
9時前にひとりで走り出します。
クルマを木曽福島にデポして参加された方が多く、
高山をめざすのは自分だけのようでした。
60kmほどのサイクリングです。
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県境の長峰峠。
休業している茶屋が物悲しいですが、
一昨年に、『シクロツーリストVol.10』の
リポートのためにIさんと走った道でもあり、
なんだか懐かしいです。気温は18℃ほどで、
高原らしくとても清涼で、一足はやい秋を感じます。
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峠を下り切ると、野麦峠への分岐です。
以前の訪問では、右折して野麦峠を越えましたが、
今回は直進して、朝日ダム経由で高山をめざします。
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このあたりはダムが多く、
次々に現れます。
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道の駅で小休止。
道の駅は、コンビニがないような
人里はなれた場所にもあったりするので重宝しますね。
痛風なもんで(汗)、水分補給は大事です。
3、4人のサイクリストと行き違いました。
地元では、このあたりはメジャーなルートなのかも。
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赤い橋の向こうには、長いトンネルが待ってます。
ここで右の細道に入り、国道を外れます。
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とたんに、サイクリング的には
すばらしい道となります。
分岐地点に「この先行き止まり」と標識があり、
クルマはまったく通りません。
ダムの貯水池に沿った静かな道です。
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薄く冠水したトンネルがいくつか。
傷んだ舗装路や散乱した小枝に気を使いますが、
こうした道こそ、タイヤが太めでマッドガードがある
ツーリング車のもっとも得意な状況ではないでしょうか。
なんだかワクワクしてきます。
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人造湖とはいえ、とても神秘的に
感じる光景が広がります。しかも独り占め。
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ほどなくして車止めが。
国道が平行してますから、
通過する利用者はいないのでしょうね。
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わずかに下り基調の道。
一気に走りすぎるのが惜しくなります。
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朝日ダムが見えてきました。
まるでサイクリストのために神様が作った道だと
思いながら進んできましたが、電力のために
作られた道なんですね。
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国道を逸れて、再び国道に戻るまでの
9km弱の道ですが、自分史上、十指に入る
すてきな道でした。
関東のサイクリストにとって、奥美濃や飛騨は
なかなか走る機会が少ないエリアです。
でも、こんなすてきな道に出会えるのです。
教えていただいたI先生、Kさん、ありがとうございます。
周辺の地図を見ると、走ってみたくなる道が
あちこちに通ってます。また訪ねたいですね。
来春、北陸新幹線が全通したら、富山〜飛騨も
東京からもぐっと近くなるはずです。
まだ見ぬ好ルートに思いを馳せながら、
国道に戻ります。
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国道361号を進んで、
美女峠をめざします。
うっかり高山方面の標識に従うと、
美女峠を通らないので注意です。
ほどなくして国道を再び逸れると、
ゆるやかな登り坂のはじまり。ここも木曽街道で、
越中の氷見でとれたブリを、江戸時代はこの街道で運び、
飛騨高山を経由して信州に運んだそうです。
だから、信州の人は、ブリは飛騨で採れるものと
思ったとか……。素朴ですね。
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つづら折れの道を進むと美女高原です。
いつの間にか青空が広がり、
マッドガードが日差しを強く反射させます。
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近くにあった「走り乃神社」。
なにか古式ゆかしい由緒ありかと思ったら、
2001年にクルマ好きの方々が建てたとか……。
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峠に向かうと、旧街道を示す柱あり。
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しかし通行止め。
ちょっとスポルティーフでは乗れなそうな
砂利道でもあり、あっさり元の道に戻ります。
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期待の(?)美女峠へ。
道のピークにも峠名を掲げた標識などは
見当たりませんでしたが、林間の静かな道でした。
さきほどの美女高原の休憩所に解説があったのですが、
昔、この峠には800歳を越えても
なお若々しい比丘尼が住んでいたそうな。
池の主の大蛇とも言われ、眼もさめんばかりの
美女だった……そうな。
モリサマちゃん的な中二病設定ですが、
美しければ年齢も正体も関係ないと言えば
関係ないですね(笑)。
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下りきって国道361号に復帰。
もう田の稲穂が実りつつあります。
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13時前に、高山の街に到着。
僕が苦手な(?)メジャーな観光地です。
日曜日ということもあり、人出が多いです。
海外からの方もたくさん。
そんな高山も……
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アニメの舞台だった(笑)。
観光案内所で、舞台巡りパンフをいただきました。
しかし、お恥ずかしながら、
この「氷菓」は未視聴。しまった……。
絵を一見して分かるとおり、京アニ作品です。
きっと秀作なのでしょうね。帰ったら見なくては!
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「氷菓」オープニングに登場する橋……
だそうです。さすがに見てないアニメの
舞台では心が高ぶりません(泣)。
同じ景色を見ても、感動したり面白がれるかどうかは、
けっきょく、見る人の心持ち次第なんですね。
なんか旅の真理に近づいた!?
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とりあえず、アニメ由来の
お土産は買ってみました(笑)。
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高山駅です。
名古屋〜富山を結ぶ高山本線は
今年で80周年とのこと。日本海側と太平洋側を結ぶ
偉大なローカル(?)線です。
富山から名古屋まで、あちこち寄りながら
サイクリングしたら楽しいだろうな、と思ったり。
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名古屋行き特急の待ち時間で、
飛騨ラーメンの昼食。
一昨年のトーエイオーナーズミーティング後にも
同じ店で同じものを食べたような……。
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ホームをのぞくと、国鉄型気動車の代名詞、
キハ40が往年の姿でたたずんでました。
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古い車両と女子高生って、妙に
似合うなと思ったり(汗)。
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ホームには手洗い場があります。
ススで汚れた蒸気機関車時代の名残でしょうね。
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そんなわけで、特急に乗って名古屋に出て、
新幹線で帰京いたしました。
ほんとうにひさしぶりにツーリングらしいツーリングを
堪能することができた二日間でした。
新幹線を使いまくったので、
ほぼ無職休業状態(おいおい……)の自分には
重めの交通費がかかりましたが、
やっぱり輪行は楽しいですね!

ようやく涼しくなってきたことですし、
今年の秋もいろんなところを走りたいものです。

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まったく別件ですが、
自分が主催させていただいた
ブルベ(BRM719東京200km小諸)の
認定カードとメダルは、
一昨日に発送いたしました。
参加されたみなさま、あらためて
おつかれさまでした。
by cyclotourist | 2014-09-04 01:32 | おしらせ | Comments(9)

「昭ちゃんメモリアルラン」

こんにちは、田村です。

先の週末は、木曽へ出かけ、
「昭ちゃんメモリアルラン」に参加させていただきました。

名古屋のサイクリングクラブである
「サイクリストクラブはづき」の代表を長く務め、
去る5月に76歳で亡くなられた鈴木昭一さんの
追悼ランです。

鈴木昭一さんのご面識を得たのは、
4年ほど前でした。
当時、トーエイの写真集を作っており、
鈴木昭一さんのお力を借りて、
たくさんの素晴らしいトーエイ車を撮影させていただきました。
また、その際にお願いして、
「はづき」に入れていただきました。

クラブ活動にはほとんど参加できてないのですが、
トーエイオーナーズミーティングや御前崎オフで
鈴木昭一さんにお会いするたび、
いろいろとお話を聞かせていただきました。
まだ国道1号が未舗装だった頃に、
名古屋から東京まで走ったエピソードなど、
楽しそうに話してくれたのが思い出深いです。
今年の2月にも、御前崎で一緒に走らせていただいたので、
5月に訃報を受け取ったときは、本当に驚きました。

そんな鈴木昭一さんと「はづき」が
何十回も訪れてきた木曽の開田高原で、
追悼ラン「昭ちゃんメモリアルラン」が開かれることになり、
自分も参加させていただいたのです。
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名古屋から中央本線に乗って、
集合場所の木曽福島駅をめざします。
新宿〜塩尻の「東線」は平凡な車窓が続く中央線ですが、
名古屋〜塩尻の「西線」は、木曽川に沿って山間を進むので、
車窓に変化があって楽しいですね。
もっとも、東京から木曽福島駅へ行くためには、
長野回りのほうが安いのですが、
時間的な都合で名古屋経由を選びました。
おかげで、寝覚の床などの奇勝を
車窓から眺めることができました。
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9時半に木曽福島駅へ着くと、
ほとんどの方がすでに到着済み。
自転車を組み立て、さっそく走り出します。
開田高原まではほんの30kmほどですが、
有名な峠が待ち受ける好ルートです。
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開田高原を共にめざしたのは
20人ほどでしょうか。
曇り予報でしたが、青空を望む好天となりました。
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ほどなくして旧道に入ると、
峠までの登りがはじまります。
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ちょっと走ると唐沢の滝。
この道は飛騨街道と呼ばれ、
日本海と信州を結んできた歴史ある道なのです。
初めてこの道を走ったのは、
3年前に参加した「はづき」の合宿でした。
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地蔵峠に到着。標高1335m。
全国にたくさんある「地蔵峠」のなかでも、
ここ木曽の地蔵峠がいちばん趣があるのでは
ないでしょうか。
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昭一さんのツーリズムも登場。
この自転車は、1970年に昭一さんが
初めて作ったトーエイ車です。
ご自身の分身のような存在だとおっしゃってました。
その偏芯タイプの変速レバーや千鳥は、
ご友人のI先生が手作りされたもので、
その後、東叡社でも参考にされたものだとか。
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Aさんの現代的なスポルティーフ。
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奥様の手縫いだという
ボトルカバーが素敵です。
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地蔵峠を降りれば開田高原。
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下りの途中で、御岳山を望む
ポイントがあるのですが、あいにくと
山頂は雲の中。今回で4度目くらいの訪問ですが、
山頂が見えたことは一度しかありません(泣)。
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開田の入り口に立つ灯籠と道祖神。
こうした情景にはスチールフレームの
ツーリング車がこのうえなく似合います。
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末川で昼食。
素朴な味わいのおそばをいただきます。
サイクリストやライダーは、二枚盛りの値段で
三枚でてきます。ペロッと完食し、次の峠をめざします。
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国道361号の九蔵峠。
ここも御岳山の展望所なのですが、
やはり雲のなかです。
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はるか昔、ここは海だったそうです。
折れ曲がった地層が露出してます。

さて、このあたりで少々のにわか雨に遭ったのですが、
ツーリングではポンチョを使う方が多いです。
自分はセパレートしか使ったことがないので……。
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Kさんのポンチョを借りて
試用してみました。RSA製のポンチョで、生地が
非常にしっかりしてます。やや重いですが、そうでないと
風にすぐあおられ、使いにくいそうです。
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登りでは、蒸れが少なく快適です。
一方下りでは、速度が30kmを超えると、
風をはらんで膨らみ、少々気になります。
風雨や寒さから体を守る能力は、
圧倒的にセパレートタイプのレインウェアが
優れていると思いましたが、ポンチョの長所は、
脱ぎ着が楽なことですね。かぶるだけですから、
自転車にまたがったままでも可能です。
ちょっと欲しくなりました。
しかし、こんなによい道を走ってるのに、
装備のよしあしが気になって、ヒト様のを
お借りしてまで試したくなってしまうのは、
根がオタクだからなんでしょうね。
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九蔵峠を下れば、本日の宿が待つ西野です。
開田のだいぶ奥まった場所です。
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瀟洒な旅館、やまかの湯。
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記念のベルをいただきました。
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宴会場には、昭一さんと「はづき」の歩みを写した
パネルが展示されていました。
「はづき」が発会したのは1965年。
来年で50周年です。
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30名以上があつまり、黙祷と献杯。
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昭一さんが使っていた
5万図のコピーが貼られました。
走った道を塗った赤線で、
愛知県内が真っ赤になりそうなほどです。

すばらしい仲間に出会わせてくれた昭一さんに
あらためて感謝しつつ、しのびつつ、
宴は夜遅くまで続きました。
by cyclotourist | 2014-09-02 13:56 | おしらせ | Comments(6)