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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

cyclo.exblog.jp

カテゴリ:おしらせ( 466 )

【模型作り】タンケッテ最強! CV33その3

こんにちは、田村です。

先日、サイクリング仲間のご自宅にお邪魔し、
55インチのテレビと超絶スピーカーで
ガルパン劇場版BDを鑑賞するという
機会に恵まれました。
拙宅のテレビはいまだにブラウン管なのですが(汗)、
それとはあまりに違う美しく詳細な映像と
迫力ある音声に驚きました。
次に小金が入ったら、ホイールを買うか
北海道へ遊びに行こうかと思ってましたが、
急にテレビがほしくなってしまいました(笑)。

さて、乗りと勢いを補充したので、
我が1/8スケールCV33の製作を進めます。
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後回しにしていた、
起動輪と誘導輪をでっちあげます。
コンパスカッター使いすぎて、
人差し指にタコができました。
ペンダコだって作ったことないのに(汗)。
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切り抜いたプラ版の残滓。
無駄な労力の証です。
ただのゴミなのですが、なんだか愛着がわいて
捨てられません(笑)。
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意外と面倒な
カタチをしている誘導輪。
自分の技術と工具では一発で切り抜けませんので、
円、スポーク(?)、中心部などをわけて切り出し、
接着して再現することに。
そもそも、正確なカタチや構造がよくわかりませんが、
ペーパークラフトと例の本を見て、
分かる範囲でそれらしく……。
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かなり不揃いになってしまいましたが、
車体に付ければ、左右同時に
目に入ることはないでしょうから、ヨシとします。
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車体との接続部の構造が
よくわからないので、
適当です。スケールモデルは、実物との
考証がキモだと思うのですが、逆に
そこを諦めてしまえば(汗)、意外と
サクサク作業は進みますね。
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リム&スポーク的な誘導輪とは一変して、
起動輪は一枚板で助かります。
ボルトがいっぱい付くのですが、
手元に適当な流用部品がないので後回し。
車体と合わせると、無数のボルトやナットが
必要になります。1/8スケールなので、
本物のボルトやナットが使えそうな気もします。
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いよいよ履帯に取りかかります。
結局、うまい工作方法が思いつかず、
適当にカタチを簡略にしつつ、
プラ棒とプラパイプ、真鍮線で地道に作ることにします。
複製するほど作り込んでないですし、複製も相当に面倒だし、
複製してもピンの穴あけなど
後加工が必要になるので、
もう諦めてチマチマ作っていきます。
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ピンが通る穴は、
左右一対の軸を合わせて
文字通り現物合わせで作っていきます。
工作精度がないに等しいので、
寸法どおりに穴を開けるとか、
切断なら切断、穴開けなら穴開け、といったように
同じ作業をまとめることができないので、
著しく効率を下げますね。
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1時間ほど手を動かすと、
5cmだけ履帯ができました。
かなりザツで、どうせ黒く塗るから……と、
言い訳を必死に探すしかないシロモノです(泣)。
いかに、プラモデルが優れているか実感します。

1時間で5cm……
おそらく160cm分くらい必要なので、
不眠不休で作業すれば32時間で
作りきれるはず……。
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とりあえず、もう寝ます(汗)。
by cyclotourist | 2016-06-14 01:54 | おしらせ | Comments(3)

【模型作り】タンケッテ最強! CV33その2

こんにちは、田村です。
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ペーパークラフトの
三倍拡大とプラ版おきかえで
1/8スケールのCV33を作りはじめました。
写真のドンガラまでは二日間で
でっちあげたのですが……
そこから今日まで、果てしなく
地味なコツコツ作戦が続いたのでございます。

みなさんからご指摘いただくように
覆帯が鬼門な訳ですが、そこにたどりつく前に
転輪という難関もあるわけで……。
なにか流用できないかな〜とも思いましたが、
思っただけでは見つかるはずもなく。
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考えるのも面倒なので、
プラ版で地道に作ることにします。
コンパスカッターで1mmプラ版を
切り出したのですが、切れるほど上等な道具ではないので、
筋を入れて割るといった感じです。
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6枚を重ねて接着。
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リング。
コンパスカッターでは内側が
うまく切り離せなかったので、
リーマーで切り落とすことに。ラジコン用の
よく切れるリーマーなのですが、
労働集約型のコツコツ作業です。
ボール盤でもあれば一発なんでしょうが、
電動工具なんて持ってません(泣)。
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かなり簡略にした
なんちゃって転輪ですが、これ一個
作るのに小一時間かかりました……。
CV33には16個の転輪が(泣)。
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せっせと量産します。
複製するほど複雑なカタチではないですし、
複製にも時間と手間がかかるので。
一個作るのに1時間なら、
メインの14個分は10時間くらいあれば
できるだろうなと……。
このあたりの所要時間計算は、
サイクリングみたいだなあと思ったり。
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想定どおり、10時間後に
できました。
量産に入ればもっと早くできるかとも思いましたが、
指が痛くなったり、飽きたりで、
結局は10時間かかりました。
かなり疲れましたが、単純作業はハイになる時間と
それなりに達成感があり、
なんかもう何も怖くない気がしてきます(笑)。
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現物合わせで
転輪を支えるサスペンション構造を
でっちあげていきます。
古い鉄道車両みたいな足回りですね。
現物合わせなので、前後左右それぞれが
微妙に大きさが異なってしまい、
軸穴などはそれぞれを組み合わせて
開けていかないと合いません(汗)。
戦車的にはこれ以上ないくらい小さくて
シンプルなCV33ですが、これを2000台も
生産したイタリアって、けっこう凄いなと思いました。
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カタチになることを
確かめた後、凸モールドを追加。
1mm角棒を貼付けるだけの
やっつけ工作ですが、立体としての情報量が
だんだん増えてくるとうれしいものです。
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これで本当に
緩衝効果があるのか怪しげな、
なんだか台車みたいな足回りですね。
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足回りがひと段落したら、
銃塔もでっちあげ。
いまいち構造がよく分からないのですが、
ガルパン本や実車、そしてプラモデルの
写真を見たりして、それっぽく見えるように
作っていきます。
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カーブした小物部品は、
適当な当て物に固定してから
熱湯へ入れて、形状を記憶させまました。
プラ板なので、手で曲げて接着すれば
なんとかなるといえばなるのですが、
残留応力を消しといたほうが
加工や接着が楽になります。
いかんせん、こうしたプラ版工作の
経験がほとんどないので、手探りです。
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合間をみて、転輪を支える
ガーターとか、
カールの75分の1サイズの機銃も
作りました。
機銃のマズルが円錐形なのですが、
手で削ったので、かなりいびつ……。
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連装なので、それなりに強そう?
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製作開始からちょうど一週間で、
この状態になりました。
今週は、プラ版を切ったり、くっ付けたりした
記憶しかありません(汗)。
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乗りと勢いだけで
なんとかここまで来ましたが、
そろそろ覆帯の作り方を
考えねばならない段階に差しかかってきました。

う〜ん、どうしよう……。
by cyclotourist | 2016-06-11 02:35 | おしらせ | Comments(5)

【模型作り】タンケッテ最強! CV33その1

こんにちは、田村です。
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『アハトゥンク・ガールズ&パンツァー2』(大日本絵画)を
買ってしまったのが、妄想のはじまりでした。
「本当のアンツィオ戦」と、劇場版に
登場した戦車が丸ごと解説されてるという、
ガルパンおじさん必携の良書です。

フィギュアばかり作ってる自分ですが、
ガルパンに関しては、本当は戦車合わせの
フィギュアを作るのが夢です。
劇中の名シーンを机上に再現したいと思うのは
人として自然な情熱だと思います。

しかし、戦車プラモデルの主流は
1/35スケールです。このサイズでフィギュアを
作ると4cmくらいです。
以前、「リボンの武者」のテケあわせで
1/35スケールのフィギュアも作ってみましたが、
難しくて難しくて……自己満足レベルにも
到達できませんでした。
世の中には、1/35で素晴らしいガルパンフィギュアを
作られている方もいらっしゃるのですが、
自分にはうらやましくも遠い夢です。

やっぱりフィギュアは1/8スケールくらいで作りたい、
しかし、そんなでかいスケールで戦車の
プラモはない……。
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『アハトゥンク・ガールズ&パンツァー2』を
めくっていると、CV33も
ばっちり紹介されています。
軽自動車くらいの大きさしかない
タンケッテ(豆戦車)ながら、劇場版で
殊勲賞ものの活躍をみせたCV33。
大洗女子学園が勝利できたのは、
このCV33と3人の乗員の
おかげといっても過言ではないでしょう。

いま、継続高校ミカのフィギュアを作ってるわけですが、
次は、CV33を乗り回した
アンチョビもいいな〜とか思ったりして……。
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ガルパンの公式ホームページでは、
CV33の1/24スケール
ペーパークラフトが配布されています。
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3倍の大きさでプリントすれば、
1/8スケールになります。
気がつけば、1mm厚のB4プラ版を
近所の模型屋さんで6枚買ってきてました。
そんなに買って、何作るの? と聞かれたのですが、
え、箱とか……? としか言えませんでした。
戦車作るとか、この時点では自分にも
実感がなかったもので……。
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ポンチ的な道具を使って、
ペーパークラフトの形状を
プラ版に写していきます。たぶんですが、
本物の戦車や艦船も、昔はこうやって
作ってたんじゃないか……
と思えるほど、ある意味で大味な作業です。
精度とか考えてたら、進みません。
乗りと勢いだけです(笑)。
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プラ版をザクザク切り出して、
仮にマスキングテープで組み立ててみます。
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1/8スケールのクラーラと。
全長40cmのプラ版細工はでかいですが、
戦車と思えば小さいです。
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とてもよくできた
ペーパークラフトですが、面構成が
一部省略されているので、そうした箇所は
現物合わせで再現していきます。
1/35スケールならCV33のプラモデルがあるので、
参考のために買おうかと思いましたが、
そのディティールを再現できるとも思えないですし、
再現しようと思うと永遠に完成しないでしょうから、
あえて買うのはやめておきます。
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プラ版とプラ棒を組み合わせ、
ハッチを作ってみます。
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冷却口など、
ペーパークラフトでは平面な箇所を、
それなりに立体化します。
あくまで、それなりのなんちゃってモデリングです。
硬化時間が必要なパテと違って、
プラ版工作はサクサク進んで気持ちいいですね。
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超テキトーですが、
ハッチは開閉できるように。
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ちまちまと……。
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とりあえず、プラ版工作で
ザクザク進められるところまで
作ってみました。
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少しだけ、パテも使いました。
ここから各部の整形には、
パテによるつじつま合わせが
相当に求められそうです。
というかむしろ、足回り、特に覆帯を
どうやって作るかという問題があるのですが、
なにも考えてません(汗)。
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ハッチを開けると、
中がかなり見えますね……。
前掲の本に内部設定も詳細に載ってるので、
できれば作りたいとは思いますが、
たぶん作れないでしょうね(汗)。
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制作中のミカを
乗っけてみました。
フィギュアの添え物としては特大ですが、
戦車としては本当に小さいですね。
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CV33と関係のない三人(笑)。
アンチョビ隊長、カルパッチョ、ペパロニの
三人を合わせることができる
日は来るのでしょうか(笑)。
by cyclotourist | 2016-06-07 02:22 | おしらせ | Comments(6)

【フィギュア作り】継続ちゃん(ミカ)その1

こんにちは、田村です。

自転車がらみのブログ記事が続くと、
訪問者数が確実に増えますね。
このブログには「レポート」という機能があって、
アクセス数や検索キーワードがわかります。
やっぱり「シクロツーリスト」とか
「ランドヌール」「自転車」という
検索キーワードが上位に並ぶのですが、
「フィギュア」も1割くらいを
占めるようになってきました(笑)。

そんなわけで、模型塾のフィギュア教室で
作りはじめたクールビューティー、ミカの
製作も報告しておきたいと思います。
「戦車道には人生の……」という、日本史に残る
名言を生み出した継続高校の隊長さんです。
というか、
先週はフィギュア教室をサボってしまいましたし、
ぼちぼち自宅で作業をガシガシ進めないと、
永遠に完成しない段階に入ってきました。
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半月ほど前には
素体のような形になりました。
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いつまでも髪がないのは
見ていて痛々しいので、作りはじめます。
まずは、後頭部や側頭部をカットして、
髪のスペースを確保します。
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ポリパテで作る初のフィギュアということもあり、
模型塾先生の著書とにらめっこしながら。
ちょうど先々週が、髪を作る講座だったはずですが、
そのころ四国を走っていたので
実技を拝見する機会を失してしまいました……。
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顔にメンソレータムを
塗った上に、思い切ってポリパテを盛ります。
硬化までに粘土のように造形できる
エポキシパテと違って、ポリパテは
ドロッと盛りつけることになるので、
こんなんで形になるのかと、いつも不安になります。
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完全に硬化する前に、
ナイフで前後に切り分けて、
頭から外せるようにします。
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カチカチに硬化する前に、
ナイフでサクサク形を整えます。
うっかり外出でもして完全に硬化してしまうと、
ポリパテはとても硬くなるので大変です。
「切る」という作業ができるうちに、
どれだけ形を出しておくかが作業効率上は
重要だと思います。完全に固まると、
ナイフで切るのはもうむりで、削る感じになります。
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房を追加していきます。
このあたりの作業は、エポキシパテのほうが
断然ラクだろうと思っていたのですが、
ポリパテは20〜30分で固まるので、
切る・削る・盛るという、一連の作業を
どんどん進めることができます。
エポキシパテは、一回盛ったら3〜4時間は
切る・削る作業に入ることができませんから、
手を動かす時間が確保しやすいと言う面では
ポリパテのほうが優れているのかもしれません。
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後ろ髪。
ミカは髪型がシンプルなので
ポリパテで割と作りやすいですが、
細い房が風になびいているような髪型だと、
さすがにエポキシパテのほうが向いてるかも知れません。
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ちょっと盛っては切る・削る、
また盛っては切る・削る……。
ガルパンBD鑑賞を挟みつつ、盛る・切る・削るを
10回くらい繰り返していくと……
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なんとなく形になってきました。
モチーフにしているミカの設定画だと、
顔の横に流れる房はこのくらい細いのですが、
劇中の描写だと、もっとボリュームがありますね……。
なにはともあれ、髪がだいたい形になったら……
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勇気を出して、髪の上に
パテを大量に盛りつけます。
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劇中で常にかぶっていた
帽子を再現します。
髪を作り出して一日半くらいで
なんとなくここまでカタチになってきたので、
やっぱりポリパテのほうが作業の進捗は
早いかもしれません。
帽子というより、まだ鉄兜みたいですが(汗)。


追伸
先日、うちのトイレが壊れました。
というか、妻が壊したのですが、
フタを開閉する軸を折ってしまって、
うまく閉じなくなってしまいました。
フタなので実用上は問題ないのですが、
修理すべく業者さんに来てもらったところ、
もう廃盤になっている製品なので、
便座以外の上半分(タンクと電装関係)を
交換する必要があるとのこと。
適合する製品を案内してもらったところ、
14万円もします。
トイレって高価なんですね……。
むろん、僕の一存では買えないので、
とりあえず考えます、ということで
業者さんには帰っていただきました。

で、とりあえず考えたところ、
軸くらい自分で再生できるんじゃないかと。
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トイレの上半分を外してみます。
水の弁の締め方とか外し方とかは、
ネットで調べたら分かりました。
軸をまるごと外して交換できるかと思いましたが、
それが入ってるスローピングダンパー(というらしい)は
かなり奥深いところにあるようで、
手が入りません。とりあえず、上半分が外れたことで
作業できる空間ができました。
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以前作った刀剣男子の
足(レジンで複製した部品)を削って、
フタの軸穴に収まる形状に加工します。
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新たに作った軸を
適当な長さに切って、本体側にビス留め。
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もとどおり、フタが開閉できる
ようになりました。

フィギュア作りの経験が、
初めて実生活の役にたったのでした(笑)。
by cyclotourist | 2016-06-04 10:01 | おしらせ | Comments(3)

バーナーについて

こんにちは、田村です。
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走りもキャンプも、
近年まれにみるほど充実したぜ〜と
自画自賛している先日のバイクパッキング旅ですが、
いまの装備やプランニングに
100%満足しているかというと、
実はそうでもありません。自転車+装備の
総重量が15kgを切るまでになってはいるのですが、
ヒトの欲望には限りがないもので、
もっと軽ければ、もっと楽に遠くへ走れるのではないか?
と、日々夢想しております。

ひまつぶしも兼ねて、バイクパッキングの装備・携行品を
すべてリストアップし、個々の重量を量ってみました。
実に60品目近くのアイテムを持って走っていたことが
あらためて分かったのですが、
重量だけでみるなら、以下がワースト10です。

スリーピングマット508g
シュラフ421g
輪行用具一式418g
サドルバッグ375g
ジェットボイル(ガスなし)340g
レインジャケット313g
フロントバッグ255g
レインパンツ245g
ツェルト229g
レーサーパンツ221g

もちろん、体重が圧倒的に一番重く、
次が自転車なのですが、そのふたつには
当面は目をつぶるとします(汗)。
ホイールをマヴィックキシリウムプロディスクあたりに
交換すれば、たぶん900gくらい軽量化できるのですが、
巨額の投資はいまは避けねばなりません。
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マットやシュラフをケチると
途端に快適性が落ちて疲労に直結するので、
それ意外に軽量化の的をしぼるとなると、
やはりジェットボイルの重量と寸法が
気になってきます。
こうした調理器具を持たない、という選択も
ありだと思いますが、個人的には
キャンプの楽しみが減ってしまうので、
やはり携行したいところです。
ハイカーさんたちはアルコールバーナーなど
より軽量で小さなタイプを使う方も多いようで、
自分も試したことはあるのですが、
あまりにも火力が低く、湯を沸かすのに時間がかかり、
燃料のアルコールもたくさん消費するので、
敬遠しています。もちろん、不便でも
小ささを優先するという方もいます。
そのあたりの好みや判断が、
見識というものでしょう。

さて、以前から持っている
コンパクトなガスバーナーとソロ用コッフェルのセットと、
ジェットボイルを比較してみることにしました。
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左がソロ用コッフェルセットで、
なかにプリムスの114ナノストーブというのを
収納してます。もちろん、ガスカートリッジも入ります。
ジェットボイルよりひと周りコンパクトですね。
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281gとそれなりに軽量。
小さなカップ兼フライパンもセットなので、
なにかと便利です。アルミ製なので、
安くて使い勝手も良好です。
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ジェットボイルは340g。
軽量チタンモデルですが、
前者のコッフェル+114バーナーより重いですね。
なお、いずれの重量もガスカートリッジは
含んでません。
ジェットボイルの場合、付属のクッカーだけでは
あまりにも不便なので、シェラカップも
持っていくことにしてます。
これが49gあるので、
重量とスペースの両面でやっぱり不利。
わかってはいたんですが、
ジェットボイルの火力と耐風性は
魅力なんですよね……魅力なのですが、
次のバイクパッキング旅では
コッフェル+114バーナーを使ってみたいと思います。

そう思うのですが、114バーナーは風に弱い印象があり、
風防(ウインドシールド)が必携に近いです。
しかし、別途、大きな風防を持つくらいなら、ジェットボイルを
使えばいいだろうというジレンマ……。

そこで、使うコッフェルと114バーナーに
フィットした小型風防を自作することにしました。
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東急ハンズでコンマ3mmの
アルミ板を買ってきました。
長さは30cmです。失敗に備えて
二枚も買ったという小心者です(笑)。
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コッフェルと一緒に
スタッキングできる高さに切断。
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三カ所に穴を空け、
ゴトクの先に差すだけという簡易風防です。
当然ながら、ゴトクからはみ出すサイズの
コッフェルは使えませんが、使わないと決めれば問題なし。
というか、そんな時は風防を外せばいいですね。
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さすがに見た目がアレなので、
通風をうながすという名目で
下部に切り欠きを設けます。
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なんとなく製品ぽくなりました(笑)。
重量は10gで、前述のとおり
コッフェルの隙間に収まるので、
これならバイクパッキングの装備品に加えても
いいんじゃないでしょうか。
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風防なしの状態。
横から扇風機で弱風を送ると、
炎が激しく揺れます。当然ですが。
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簡易風防をセット。
炎の揺れが減った……ような印象はあります。
そこで、実際に湯を沸かして、
その所要時間を比べてみることにしました。
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500mlの水を湧かします。
新品のカートリッジ(ジェットボイル用で恐縮です)で
沸騰まで4分9秒ほどかかりました。
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簡易風防をつけると、
沸騰まで3分40秒ほどでした。
なんとなく耐風性がアップしたとは思いますが、
誤差の範囲ですかね(汗)。
ちなみに、簡易風防のヘリが少し溶けました。
フォークランド紛争で、アルミを用いていた
イギリスの駆逐艦がミサイル一発で撃沈された
出来事を思い出しました(汗)。
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ちなみに、同じ条件で
ジェットボイルは1分55秒で沸騰。
さすがの湯沸かし性能ではあります。

なにはともあれ、こんな小さな積み重ねでも
軽さや省スペースと、使い勝手のバランスを
高めていきたいなあと思っております。

本音は、ホイールを早く替えたいのですが(汗)。
by cyclotourist | 2016-06-01 20:52 | おしらせ | Comments(8)

九州〜四国バイクパッキング旅・完結編

こんにちは、田村です。

旅の6日目をリポートするのは、
旅から帰って6日目の今日。
長いこと走ってると、ブログを
書くのにも時間がかかるものです。
もちろん、ずっとブログを書いてるわけじゃ
ないですよね、念のため(笑)。

さて、行程の実質的な最終段階を迎え、
ついに与作と分かれて落合峠に向かいます。
谷間の祖谷から距離12kmで900mほど
急上昇した先にある落合峠は、標高1520m。
四国最高標高の峠と言われます。
誰に見られるともなくステルスキャンプを撤収し、
早くも6時前には峠路に入りました。
d0211129_1220921.png
こんなルートで
海沿いの街、三本松をめざします。
最後の難関と言えるのが落合峠です。

あえぎあえぎ登ること2時間。
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落合峠に到着。
四国最高標高ということで、かなり期待してましたが、
期待を軽く上回ってくれる
すばらしい眺望が広がります。
もし自分が峠のベスト10を選ぶなら、
ランクイン間違いなしです。
d0211129_12183520.jpg
落合峠を下り出し、
しばらすると小さな登り返しがあって
桟敷峠が登場。標高1020m。
ここを越えると、北に吉野川沿いの
平地に広がる街が見えてきました。
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東みよし町に到着。
ほぼ24時間ぶりのコンビニ。
本当にほっとして、自分がいかに
コンビニ依存症か分かりました(笑)。
d0211129_1224486.jpg
立派な「うだつの街並」が
今も保存されている脇町。
この先で再び北に進路を変え、
香川県をめざします。
図らずも、四国四県すべてに
足を踏み入れることになります。
d0211129_1227275.jpg
小さな峠を越えて香川県へ。
ほどなくして白鳥温泉に到着。
渋い一軒宿かと思いきや、
昭和レトロな健康ランドのような施設。
まだ時刻は14時でしたが突貫します。
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大人400円とリーズナブル。
おじいさんのサロンといった感じで、
思いのほか多くの方が利用してました。
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自分ひとりでは特に
気になりもしませんでしたが、
さすがに三日ぶりのお風呂は快適でした(汗)。
温存していたきれいなジャージに着替え、食堂へ。
ざるうどんをいただきます。
さすがうどん県、温泉のうどんも美味いです。
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食堂のテレビでは、
JR西日本が運行しているエヴァ新幹線の
CMを放映してました。
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早くも16時すぎには
サイクリング終了。
この日の走行距離は99km、獲得標高も1500mほどでしたが、
さすがにもう疲れました(汗)。
三本松(東かがわ市)の、とらまる公園キャンプ場に
ツェルトを張ります。
やっぱり、明るい時間に正規のキャンプ場で
堂々と張るのは気が楽なものです(笑)。

ロードバイクでキャンプツーリングができるとは
少し前まで半信半疑、というか、やるもんじゃないと
思ってましたが、すぐれたバッグシステムと
コンパクトなアウトドアギアによって、
十分に快適な旅を体験することができました。
やはり、新しいロードバイクの走行性能や剛性感と
軽量なバイクパッキングスタイルは相性がよいです。

キャンプ、ロングライド、峠越えといった、
性格が異なるツーリングを、
いっぺんに楽しめたのはバイクパッキングのおかげです。
非体育会系のオタク中年に
あらたな可能性をもたらしてくれました。
キャンプのおかげで、一週間も旅を続けていても、
驚くほどお金が減らないのも実感しました(笑)。

それと同時に、装備の選び方や運用方法には
まだまだ改善の余地があるな、とも感じました。
逆に言えば、もっとラクができたり、
欲張ったプランを実行できる可能性が
あるということです。
今の装備と自分の経験を叩き台にして、
ツーリストのためのバイクパッキング入門みたいのを
まとめていきたいと思っております。
それはブログではなく、本にすべきこと
なのかもしれませんが(汗)。

さて、帰路につく高松空港を素通りして、
なぜ三本松という香川県の東部までやってきたのかと
いうと……
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敬愛する四国のサイクリスト、
ジェームス吉田さんと乾杯するためです。
おっさん(失礼!)と会うために
熊本から500kmも走ってきたというのも、
なかなか馬鹿馬鹿しくてロマンチックです(笑)
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うまいもん全部並べてくれ状態で
暴食鯨飲することしばし。
あっという間に記憶をなくし、
気づいたらツェルトのなかで
朝を迎えていました(汗)。

翌日は、わざわざお仕事を休んでいただいた
ジェームス氏と旧街道サイクリング。
「海と山、どっちがいい?」というお誘いに、迷わず
平らなほうでお願いしますと答えました(笑)。
計5杯の讃岐うどんを食べながら
高松空港までポタリングを楽しんだのでした。
そして、一時間も遅れてくれたジェットスターに
乗り込み、帰路につきました。

こうして、足かけ一週間のバイクパッキング旅が
終了したのでした。
なんとか家に入れてもらうこともでき、
家事や子守りに取り組むフリをしたり、
パソコンに向かって仕事しているフリを
している今日この頃です(汗)。

次はアレをコレに替えて、あっちをこうして
兼用すればあと数百グラムは軽くなるはず。
そうしたら、〜の道や〜街道を
三泊四日で走ってみよう。あとはいかに
妻子の逆鱗をかいくぐるか……。

旅の終わりは、新しい旅のはじまりなのです。
by cyclotourist | 2016-05-30 13:23 | おしらせ | Comments(6)

九州〜四国バイクパッキング旅・四国横断編その2

こんにちは、田村です。

ガルパン劇場版、やっぱり最高ですね。
娘と一緒に見て、笑いあり、泣きそうなシーンあり、
楽しいひと時を過ごしました。
そんな娘がぽつりと
「ガルパンはこんなに面白いのに、ハイフリは……」。
それは僕に言われても困ります(汗)。
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さて、旅の五日目をリポートいたします。
こんなに長い間、しかもキャンプメインで
過ごしたのは二十年ぶりです。
高剛性のディスクロードとバイクパッキング装備の
相性は抜群。昔よりもよくばった行程を
思いどおりに走ることができ、余は満足。
しかし、思いがけないことが起こるのが、
旅なのです。
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もう日曜日です。
懸案だった睡眠不足になることもなく、
目覚めは良好、天気も上々です。
ちなみに、写真のようにハンドルのブラケットに
ガイドラインの片方を結びつけ、ツェルトを
張りました。トレッキングポールがなくても、
工夫すればたいていの場所で張れるなあと実感。
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なかは狭く、
身を起こすのがやっとという空間しか
ありませんが、寝るには必要にして十分です。
結露や虫の侵入もなく、さすがファイントラックの
ツェルトだなあと、今のところ満足しています。
また、今回、マットとシュラフは妥協せず、
快適性重視で選んできました。
モンベルのU.L.コンフォートシステム エアパッド150と、
U.Lスパイラルダウンハガー#7という製品です。
どちらもけっこうかさばりますが、
上質な睡眠が疲労回復の特効薬ですから、
連日のツーリングには欠かせません。
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コンビニで買っておいた
レトルトピラフやカップ麺で朝食。
ジェットボイル標準のコッフェルは
ほとんど湯沸かし専門なので、凝った調理を
するには別にフライパンなどが必要です。
もちろん(?)今回はそんな調理器具や調味料は
持ってきてませんので、粗食に甘んじます。
ソロならこんなもんでしょう。

さて、7時前には食事を終え、
撤収して出かけようかというタイミングで、
見るからにお散歩中といった
オッサンの訪問を受けたのです。

どっから来たの、とか、朝は寒くなかったか、など
お約束の質問に適当に答えつつ、
ちゃっちゃとバッグに荷物を詰めていきました。
向こうも別に深い意味はない質問でしょうし、
こちらもお付き合いで答えてるだけです。
まあ、フツーにいい人というか、朝から
散歩してるくらいだからヒマなんでしょう。

「キレイな川ですね〜」
「6月から鮎漁が解禁になるんよ」
「へ〜」
といった、薬にも毒にもならない会話をしつつ、
僕は撤収作業の手を止めず、
「ぼちぼち走り出すから、しつこく構わないでね」的な
オーラを失礼のない範囲で出しているつもりでした。

しかし、おっさんの質問が、だんだんとおかしな
方向へ変わってきます。
*以下、未成年と女性は読まないほうがいいかも……。

「兄さん、40くらい?」
「はい、そうです(もう44歳だよ)」
「奥さんと励んでる?」
「……え。いえべつに」
「もうご無沙汰なのかな」
「……いえまあ」
「コンドーム使ってる?」
「……はあ」
「コンマゼロ2の薄いの、知ってる?」
「……しりません」
「あげようか、コンマゼロ2」
「いえ、いりません」
「Lサイズだから。兄さんには大きいかな」
「……(股間を見るな、股間を)」
「見栄はって、Lサイズ。なりゆきでね」
「……(しらないって)」
「コンマゼロ2、あげようか」
「いえ、けっこうです」
「使わないの?」
「……」
「相手いないの? 自分で使うのもいいよ」
「……(自分で使うって何?)」

なぜか、熱心にコンドームを
譲ろうとするおっさん。さすがに意味がわかりません。
サイクリングウエア着て、横に自転車があって、
見るからにツーリング中とわかるであろう僕に、
なにゆえコンドームをすすめるのか……。

僕があんまりしゃべらなくなったもんだから、
さすがのおっさんも取りつく島がないと思ったか、
そのうちに「じゃ」と言って、去っていきました。

とっとと撤収してキャンプ場を去るのがベストでしょう。
食事中、干しておいたシュラフやツェルトをたたみ、
あとはジェットボイルを収納するだけになって、
再び人の気配を感じて振り返ると、
またおっさんが立っていました。

「ほら、コンマゼロ2。持ってって」

わざわざ持ってきてるし〜〜〜!

「いや、ほんと要りませんから」
「まあまあ」
「遠慮とかじゃなくて、使わないし」
「まあまあ」
「ご自分で使えばいいじゃないですか」
「もうたたないし」
「じゃあなんで買うんですか」
「なりゆきでね。さあ、ほら」
「バッグに入んないですから」
「新品だから」
「そういう問題じゃなくて」
「まあまあ、ほら」
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バッグへ勝手に
突っ込んでいくし〜〜〜。
そして、
「Lだから、○○に置き忘れちゃダメだよ。ぐふふ。じゃ」
と言って、再び去っていくおっさん……。
なんなの、いったいなんなの!?
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なにはともあれ、撤収を完了し、
キャンプ場を後にします。サドルバッグの上には、
食事などで出た空き缶やゴミを入れたコンビニ袋を
懸吊しています。
もちろん、コンマゼロ2も入ってます(汗)。

そして与作を走り出すと、すぐ近くに
おっさんが立っていてギョッとしましたが、
「気をつけてね〜」と声をかけてくれました。
しばらく進み、池川の観光案内所みたいなところで
キャンプ場の利用料金を払い、
コンマゼロ2ごとゴミ袋を捨てさせていただきました。
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わけのわからない始まりでしたが、
この日は文字通り四国の中心部を横断し、
京柱峠を越えて徳島県に入ります。
走行距離は120kmほど、獲得標高は2000m。
昨日までに比べると控えめなボリュームですが、
四国を代表する名峠である京柱峠(標高1120m)が
ありますから、油断はできません。
体力の温存を第一に考えつつ、与作の風情を
楽しんでいきたいと思います。
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改良が急速に進む国道439ですが、
道を付け替えたり長大なトンネルが
できた箇所には、たいてい旧道が残っています。
写真は旧道の大峠トンネル。新道のほうは3km近くもある
新大峠トンネルで山を貫いていますが、
旧道はつづら折りを登り詰めた後に
短いトンネルがあります。時間はかかっても、
旧道のほうが目にもカラダにも優しいです。
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コースはすべてハンディGPSに
入れてトレースしているのですが、
まとまった登りの位置や休憩可能箇所などは
あらかじめメモしたものを参照してます。自分の位置と時間を
考え合わせることで、行程の進捗を
なんとなく管理しております。
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京柱峠のふもとまでは、
大きなアップダウンが少ないので、
旧道を伝う時間的な余裕があります。
また、前日まで常に弱い向かい風基調でしたが、
この日はほとんど無風で、快晴にも恵まれて
モチベーションが上がります。
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仁淀川町から土佐町の中心までの
距離50kmほどはコンビニがありませんが、
道の駅がふたつあって補給には困りません。
それぞれの道の駅にライダーがたくさん。
サイクリストも2、3人だけ見かけました。
こういう駅や街から離れた国道は、やっぱり
オートバイのほうが訪れやすいんでしょうね。
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国道の旧道沿いには
集落も点在しています。
だから旧道も残されているのでしょう。
古い民家や残された看板などを見ると、
昔はいまより人が多くて、集落ごとに商店や宿が
あったことが分かります。
「百足たび」って、落語にありましたよね。
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旧道の郷ノ峰峠。
標高は600mほど。よい雰囲気です。
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国道に戻ると、一転して
二車線の高規格道路。
もう与作は「酷道」とはいえませんね。
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ちょうど12時頃に
道の駅土佐さめうらに着きました。
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珍しく、食堂で
昼食をいただきました。
「与作手作りコロッケ定食」です。
味はまあフツー。こうしたお店に入る
大きな理由のひとつが……
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電力の補充です。
もちろん、お店の方に「コンセント使っていいですか」と
お断りした上で使わせてもらってます。
口がふたつあって、アンペア数が高い
USB充電器を使うことで、短時間でも
そこそこ充電量を回復することができます。
面倒ではあるのですが、もうスマホなしでは
旅ができない人間になってしまいました(汗)。
なお、土佐の市街地にはコンビニもあります。
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与作はしばし吉野川と並走。
牛が水浴びをしていて和みます。
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国道32号に合流。
もう高知が近いのです。
これだけ山の中を走ってくると、
高知に出て海を見たいな〜とも思いますが、
今回の四国横断は峠越えがメインテーマなので、
左折してなお山間部を進んでいきます。
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土讃線のレールと並走する県道113号へ。
本当に蒸気機関車が走ってきそうな
渋い路線です。土佐穴内駅〜豊永駅のレール沿いでは
カメラを構えた方を見かけたので、
撮り鉄さんには有名な区間なのかも。
また、外国人のサイクリストが5、6名
走っていて、通だなと驚きました。
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14時過ぎ、やっと京柱峠への
登り口にやってきました。
ここから峠までは18kmの道のりです。
ちょうど商店があるので、
補給が必要な人は助かるでしょう。
この分岐に入って国道439が復活するのですが、
とっつきがとにかく急勾配で絶望感に包まれそう。
しかし、京柱峠は二回目です。
この激坂区間はすぐに終わることを知っているので、
なんとか進んでいけます。
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この峠路の高知県側の特徴は、
かなり上まで集落が続くこと。
商店や学校もあり、日本人て山間部が好きな
山岳民族なのかも、と思います。
四国にはいろんなところに
平家の落人伝説があって、昔から
山間部が開拓されていたことが分かります。
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あと2kmの標識。
ここまででたっぷり2時間かかっていて、
我ながら遅いと言えば遅いのですが、
キャンプ装備で登ることができるのは
今時のロードとバイクパッキングさまさまです。
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峠直下は、直線的なつづら折り、
という面白い(?)道筋に。
空が大きくなってくると、ピークが
近づいていることを実感させてくれますね。
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16時半、ついに到着。
京柱峠という名は、四国の例にもれず
弘法大師ゆかりの命名で、
「土佐へ行くのは京都に行くほど大変だ」と
感想をもらしたのが由来だとか。
みやびなネーミングではあります。

さて、峠を登っている間に考えていることがありました。
この日は、徳島側に降りてしばらく走ったところにある
かずら橋キャンプ場を利用しようかと思っていましたが、
いい加減疲れてきましたし、かずら橋は
翌日の予定コースから外れるので、走行距離が
もったいなく感じられてきました。
もうどうせなら、京柱峠でキャンプしたらいいんじゃなイカ、
そうしたら満天の星空が見えたりして
ロマンチックなんじゃなイカ……。要は、
疲れてきたから早くキャンプしたかったんです。

そして、京柱峠には茶屋があるのを知っていましたから、
そこで早めの夕食をいただき、ビールを飲み、
あわよくば持ち帰り用のビールも買い込み、
峠のベンチで酔いを深めつつ
ツェルトを張って寝る……なんてことを
考えていました。だが、しかし……
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日曜日なのに、
茶屋は閉まってました。
残念すぎます。補給食はまだあるし、
水場もある峠なのですが、ビールなしで
夜を越える自信はありませんので、
京柱峠でのステルスキャンプは諦め、
名残惜しくも徳島側へ下り降りることにしました。
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高知側とは一転して、
民家がない林業最前線の道となります。
道に砂利や小枝の散乱が多くなり、
陽も陰ってきたので慎重に進むのですが……
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プシューと音がして、
前輪がパンク(泣)。
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タイヤサイドを異物が
貫いておりました。
この旅に備えて新調した
コンチネンタルGP4000SIIが早くも
傷物になってしまいました……。
とはいえ、原因がはっきりしてるパンクは
再発を防ぐことができるので、まだ気は楽です。
15分ほどの時間をかけ、丁寧にチューブを交換し、
なるべく高めに空気を入れて再スタート。
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下りきって祖谷谷に着いたら
もう18時です。陽が長いとはいえ、
谷間なので薄暗いです。
ちょうど商店があったので、
食料とビールを買い込みます。
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かずら橋へ向かうのはやめ、
明日越える予定である落合峠の
ふもとの集落へ向かいます。
ひさしぶりに、特定の場所を探す
センサーが自分のなかで働き出します。
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本格的に暗くなり出した
19時半過ぎ、とある公園のような
廃工場のような空き地のような場所で
夕食をとります。四国でよく見かける
うどんのカップ麺と、きゅうりのきゅうちゃん、
そのほか先の商店で買った適当な食材です。
冷えたビールがなぜか6本パックでしかも
スーパードライしか売ってなかったので、
致し方なく飲み干すことにします。仕方ない……(汗)。
ツェルトやシュラフを広げる時間じゃありません。
まだ早い。
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真っ暗になってしまったので、
仕方なくツェルトを張り、仕方ないので
この場で夜を過ごすことにします。
近くに宿も見当たりませんでしたし、
夜の峠越えは危険でもあるので、仕方ありません。
というか、飲んじゃったので自転車に乗れません。
仕方なく飲んだビールのおかげで、
仕方なく寝につきました。
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翌朝、6時前には落合峠へ向かって
走り出しました。
このスタート地点と時間のアドバンテージこそ
キャンプ旅のメリットです。
仕方ない状況の結果ですが(汗)。

行く手に待つのは、初めて越える落合峠。
四国最高標高の峠が見せる絶景はいかに。
下界にたどりつけば、今度こそ
素敵な出会いが待っている……ハズ。

バイクパッキング旅はいよいよ最終章へ。
もう少しお付き合いくださいませ。
by cyclotourist | 2016-05-28 19:47 | おしらせ | Comments(9)

九州〜四国バイクパッキング旅・四国横断編その1

こんにちは、田村です。

待ちに待った今日、
ガルパン劇場版のBD発売日ですね。
拙宅にもさきほど届きました。
これで、思う存分にビールを飲みながら
鑑賞することができます。
酔ってたら、きっと泣いちゃうだろうな……。
しかし、決してアルコール依存症ではない僕は
18時以降でなければ飲まないと
決めているので(例外は認めます)、
まだ封を開いておりません。そんなわけで、
いまのうちに、バイクパッキング旅の
続きを書いてしまうことにいたします。
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旅の四日目、実質的には二日目となる
四国の夜で、ついにツェルトが登場です。

まずは、キャンプ場まで
どのように走ったか、振り返りたいと思います。
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八幡浜からヘンなコースで
地芳峠(じよしとうげ)を目指し、
名高い四国カルストを走破して高知県入り。
そして、仁淀川町まで走ってキャンプしました。
走行距離は170kmほど、獲得標高は2400m弱。

仁淀川町というとよく分からないですね。
いわゆる平成の大合併で誕生した町で、
自分がキャンプしたあたりは池川町でした。
いまも、地元の人は池川、池川と言ってて、
池川町という看板もよく見かけました。
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別府から八幡浜へ、フェリーで
労せず上陸したのですが、
いまいち睡眠時間が稼げなかったのは
前回のブログ記事のとおり。それでも、
船内休憩は5時半で終了なので、
なかば強制的に出発することになりました。
さすがにこの時間帯は冷気が感じられ、
寝不足と相まってモチベーションが上がりません。
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こんな時は食べるに限ります。
八幡浜の街を出る前に、
とっととコンビニに寄ってカップ麺を
いただきました。冷えたカラダに
活力がよみがえります。
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八幡浜の東、伊予大洲との間には
夜昼峠という素敵な名前の
峠があります。昨年の冬キャンプでも走り、
なかなか味わい深い峠でしたので、
今回も国道を逸れて旧道に入っていきます。
こうした旧道は、とっつきこそ激坂でも
だんだん勾配が穏やかになる場合が多く、
意外と苦になりません。もっとも、時間はかかります。
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7時を回っても谷間に
日は差してこず、濃い朝霧が
待ち受けていました。
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夜昼峠の少し手前にある
れんが造りのトンネル。明治38年に完成したそうで、
ループ状の道筋にある現役トンネルとしては、
「日本最古ではないかと思われ」と解説した
案内板がありました。
「思われ」、というのが控えめでいいですね。
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峠そのものは切り遠しです。
標高300mほどの可愛い峠ですが、
港から走ってくると思いのほか高度感があります。
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下り出しても朝霧が消えず、
アイウエアがしっとり濡れるほど。
ここで気づくべきだったんですが、
当然、身につけてるウエアも
濡れているんですよね。
旧道を下り終えて国道に合流する頃には、
すっかりカラダが冷えてしまい、
なんだかまた調子が出なくなってきました。
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城下町の大洲に到着。
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平坦な県道44号を
しばらく進んでいきます。
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国道197号に戻って、
再びコンビニに立ち寄ります。
この先は宿泊予定地の仁淀川町まで
コンビニがなさそうなので、しっかり食べ物を
買っておきます。
結果的に、点々と道の駅があるので
補給に困ることはなかったのですが、買えるところで
買っておくのが無難です。
冷えて消耗したせいかもうお腹が減ったので、
ここでも麺類をガッツリいただきました。
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さて、めざす地芳峠は
峠としては比較的めずらしく、
国道と県道の交差点にあり、
東西南北いずれからもアプローチできます。
八幡浜からなら、すなおに西側から登ればいいのですが、
事前に地図で周囲を確認したところ、
南側からアプローチすると、大門峠、九十九曲峠、大茅峠など
それぞれ心ひかれる名前の峠を
通ることができそうです。そこで、まずは大門峠がある
県道284号へ進み、四国カルストの稜線に上がる林道を
進むコースを作っておきました。
写真がその大門峠。標高300m弱ですが、
三桁県道だけあって細い道が続き、情緒豊か。
ここは坂本龍馬が脱藩する時に通った峠でも
あるようです。このあたりの峠や街は、龍馬が
通ったことを顕彰している場所が多いですね。
剣客だけに健脚です(笑)。
自分も維新の志士になったつもりで
せっせと進んでいくと……
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ほどなくして通行止め。
バイクパッキングの志士はあっさり挫折。
とぼとぼ引き返します。

こうなった時に、GPS頼みの
現代っ子はもろいです。今回、紙の地図は
携帯していません。もちろん、スマホがあるので
どこまでも詳細な地図がすぐに確認できるのですが、
そこから必要な情報を選べるかどうかが問題。

「ツーリングマップル」を見れば、地域を
面として俯瞰できるので、すぐに適当な
代替路を決めることができるのですが、
電子機器だとどうしても視野が狭くなるというか、
小さな縮尺の表示でわかる道、つまり国道を
選んでしまいがち。
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結果として、国道197号まで戻って、
檮原から国道440号に入り、
地芳トンネルの手前から旧道に入ったという、
もっとも無難ながら無駄に距離が長い
道を進んでしまいました。

青い線が実走したルートですが、
どうせなら、大洲方面へ少し戻って
ピンクで書いた県道2号に入るか、
オレンジで書いた林道を進んで
当初のルート(緑色)に合流すればよかったなあ……と。
この林道の入り口が、現地では分かんなかったんです。
寝不足でぼけていたのかもしれません(汗)。
やっぱり、ややこしい区間だけでも
紙の地図を用意しておけばよかったと反省。
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そんなわけで、予定外に
通ることになった檮原の街。
ここも龍馬が通ったことで有名ですね。
けっこうな観光地のようで、
街のメインストリートはずいぶんときれいに
整備されていました。
d0211129_15485543.jpg
橋が参道になっている
三嶋神社。なんと919年の遥か昔に、
伊豆の三島から勧請した古刹だそうです。
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沈下橋もあったりして、
思いのほか雰囲気のよい道が続きます。
d0211129_15514511.jpg
地芳トンネルが近づくと
高速道路みたいな高規格道路に変身。
クルマは走りやすいのでしょうが、どうも
新しい道ほど自転車には厳しい気がします。
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トンネル手前から旧道に入ると、
やっぱりほっとします。
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つづら折りで
ぐんぐん高度を上げていきます。
登るほどに視界が開け、深い山並みが
どこまでも広がるようになります。
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15時になって、ようやく地芳峠につきました。
標高は1080m。この峠自体は
稜線の鞍部にあり、国道440号のピークでは
あるのですが、あんまり峠らしさはありません。
着いてはじめて実感したのですが、
地芳峠は四国カルストのハイライトである
姫鶴平や五段高原、天狗高原の入り口なんですね。
つまり、あと300mほど登るんです(汗)。
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白い石灰岩がポコポコ露出した
カルスト地形。2億年以上前に堆積した
地層とのことで、その当時は海だったそうです。
こんな高原が海の底だったなんて驚きます。
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通りがかりの方が撮ってくれました。
観光客もちらほら。そういえば土曜日だなと
思い出します。旅も四日目になると、
曜日感覚が急速に薄れていきます(汗)。
この日も前日も陽射しが強かったものですから、
急速に黒々としてきました。
これでも日焼け止めは塗ってるんですけどね。
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天狗高原から下りに。
国道まで10km弱で標高差800mもある下りです。
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油圧ディスクブレーキさまさまです。
引きが軽く、よく効きます。
やはりブレーキシステムとして
最良だと思います。この制動力を知ると、
カンチとかセンタープルとか、あまりにも
頼りなく感じてしまいます。
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下りに下って出た道は、
ツーリストには有名な国道439号。
酷道としてしられる、通称「与作」。
これから明日一杯まで、
延々とつきあうことになる与作です。
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国道なのに哀愁あふれる与作。
その渋さが魅力ですが……
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改良も各所で進んでいます。
いい加減に日も暮れてきたので、
この日はどんどんトンネルを通過しましたが、
明日はなるべく旧道伝いに進みたいところです。
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19時、やっと仁淀町の
中心地に到着。ここでちょっとだけ
与作を離れたところにコンビニがあることは
調べておいたので、忘れずに寄ります。
キャンプ場までは4km。なかなかよい立地です。

ちなみに、仁淀川町にあるキャンプ場の利用可否は、
16時くらいに電話で確認しておきました。
前もって予約しておいても、自転車だと
たどりつけないかもしれませんし、
当日のあんまり早い時間に電話しても
その可能性はあります。かといって
ダマテンで乗り込んで「予約必須」と言われたり、
夜間は入れなかったりするとアレですから、
頃合いが難しいところです。
だから、ステルスキャンプ、いわゆる野宿がいいのですが。
それはいずれ、というか翌日に……。
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夜と朝の食材を購入。
もちろんビールは欠かせません。
はっきり言って、飲まないキャンプなんて
僕には考えられません。
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19時半、ようやくキャンプ場に到着。
NHKスペシャルで「仁淀ブルー」と紹介された
清流沿いにある、ふれあい公園キャンプ場です。
ちなみに管理人などはいらっしゃらなく、
利用料金500円は、翌日、近くの施設で払います。
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適当な間隔の立木がなく、
ガイドラインの一方は、ベンチに立てかけた
自転車に結びつけました。
暗くてよく分からないですね(汗)。なんにせよ、
ツェルトも工夫次第でどうにでも張れるなと
確かめることができました。
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ツェルトのなかは狭いので、
ベンチに座って晩酌開始。
お風呂? もうど〜でもいいや(笑)。
ビールの最初のひと口が、気絶するほど
おいしかったです。
ビールとツマミがあればそれで夕食として
自分には十分なので、
この日も火器は使ってません。
せっかくジェットボイルを持っているのに
なんだかなあと思いますが、
暗くなってから何かつくるのも面倒ですし……。
朝食用にカップ麺とレトルトピラフを
買っておいたので、翌朝は使うことになるでしょう。

ちなみに、密閉できないツェルトだと、蚊が心配になる人が
多いことと思います。僕も心配でした。
そこで、電気式蚊取り線香、塗るタイプの虫除け、
そして被害を被った時のウナコーワプチと、
三重の防衛策を講じておきました。
また、キャンプ場でもアームカバーとレッグカバーは
着けたままです。
これらによって、あまり蚊の襲撃を受けずにすみました。
キャンプ場に着いた宵の口の時間帯は
身の回りを蚊が飛んでいるのが分かりましたが、
夜が更けるに従って活動が低調になるのか、
次第に気にならなくなりました。
もしかしたら、酔って分からないだけかも
しれませんが(汗)。
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スマホでアニメ見たり。
やってることが自宅と変わりませんが、
それでもなんだかウキウキします。

と、ひとり静かな(?)夜を過ごしていたら、
炊事棟のほうから女性の罵声が聞こえます。
キャンプ場に着いた時から、クルマと一組のカップルが
いるなあとは分かっていたのですが、
炊事棟でBBQでもやって帰るのか、
テントなどは張ってませんでした。

その夫婦とも彼氏彼女ともしれないカップルの会話が、
どうにも聞き取れないのです。
もちろん、別に聞きたくはないのですし、
アニメに集中したいのですが、だんだんと声が
大きくなって、特に女性が妙にケンカ腰の
甲高い声を上げるから耳に入ってしまいます。

最初は方言で分かりづらいのかとも思いましたが、
どうやら中国人みたい。まあ、仁淀町に中国人が
住んでいても不思議はありませんが、
意味が分からなくても女性のヒステリックな
大声は不快なものです。しかも延々と終わらず、
男性を激しく罵倒しているようなのです。
リア充どもがどうケンカしようと関係ありませんが、
22時過ぎても終わる気配がなく、
うるさくって眠れやしません。

こういう時、たいていは時間が解決するのを
待つのが自分の保身術ではあるのですが、
前日もうるさくて寝不足でしたし、
今晩も眠れないとツーリングそのものの継続が
怪しくなってしまいます。
そんなわけで、22時半頃に業を煮やして
カップルに近づき、
「もう少し静かに話してくれ」と伝えました。

すると、男性は照れくさそうに笑うだけで、
女性のほうが
「は〜い、ごめんなさ〜い」と、まるで悪びれず
ヘンなイントネーションの日本語で答えたので、
一瞬どす黒い気持ちが沸き上がりましたが、
それ以降は静かになったので
しずしずとツェルトに潜り込みました。
しばらくすると、クルマが走り去る音が。
二人とも帰ったようです。

もしかしたら、男のほうは日本人で、
中国人の嫁サンをもらったのかもしれません。
しかしこれが男のご両親に評判が悪く、
家では冷たく扱われているのかもしれません。
嫁も家ではふんまんをぶちまけることもできず、
そんなストレスをキャンプ場で発散して
いるのかもしれない……そんなどうでもいいことを
考えながら、いつの間にか眠ったのでした。
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翌朝、おかげさまで6時まで
ぐっすり眠ることができました。
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ようやくジェットボイルの出番。
お湯を沸かしてコーヒーとカップ麺、そして
レトルトのピラフを温めるだけですが、
やっぱり火器があると心がなごみます。
こうしたギアを使うこと自体が
楽しいんですよね。
もうすこし調理メニューのレパートリーも
増やしたいとは思いますが……。

こんな感じで手早く朝食を済ませ、
ツェルトや寝袋などを撤収。さあ、今日も走るかと
思ったとき、ひとりの男性が僕に近づいてきました。
見るからに近所のおっさんという風体でしたので、
ヒマつぶしにやってきたんだろうなと
甘く見ていたら……

決して忘られない、
信じがたいできことが僕をおそったのです。

次回「コンマゼロ2の価値は」

みんなで読んでね〜!
by cyclotourist | 2016-05-27 17:18 | おしらせ | Comments(2)

九州〜四国バイクパッキング旅・九州横断編

こんにちは、田村です。

さきのブログ記事更新では、せっかくの
バイクパッキングを何ら紹介することなく、
ヘンなおばちゃんの話ばかり書いて恐縮でした(汗)。
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九州は全土がサイクリング天国ですが、
個人的な白眉は阿蘇外輪山から
北に続く高原エリアです。
目にしみるような草原を縫い、
青空との接点まで続く道……こんな道があるから、
何度も九州を走りたくなるのです。
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実質的なサイクリング初日となった20日、
こんなコースを走りました。
熊本から豊後街道で大津に出て、そのまま
ミルクロードと呼ばれる道に入り阿蘇の外輪山へ。
やまなみハイウェイをしばし進んだ後、
くじゅう周遊道路と呼ばれる県道40号へ。
このあたりのゴールデンコースは、
やまなみハイウェイで牧ノ戸峠を越えるものですが、
そちらは何度か体験しているので、
今回は県道40号で豊後中村に出ました。
そこから東進して水分峠を越え、
湯布院をかすめて別府に下り降りるという、
約150km、獲得標高2300mほどのコースです。

そんなに激坂があるわけではないのですが、
終始アップダウンが続くので、
大昔にキャンプ装備で走った時は、
途中で一泊した記憶があります。
しかし今回は軽量なバイクパッキング仕様で、
下りが苦にならないディスクロードです。
加齢を装備で補い、昔の自分よりも
長距離を快適に走ってやろうという魂胆です。
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二日間お世話になった
ボランティアヴィレッジを後にします。
やっぱり少しは疲れていたのか7時近くまで
熟睡してしまい、出発は7時半になりました。
次に熊本を訪れるのはいつになるのか……。
月並みですが、もとどおり以上の復興を祈って
走り出します。
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最寄りのコンビニで、
テントやトレッキングシューズを詰めた
リュックを自宅へ送り返します。
今日はサイクリングウエアを着ているので
一目で自転車の人と分かるようで、コンビニの店長さんが、
「がんばって」と声をかけてくれました。
おっさんの遊び旅に対して、温かい声援がうれしいです。

さて、大津までの20km少々の道のりは
本コースでほとんど唯一の平坦区間なのですが、
終始向かい風でまったくペースが上がりません。
国道57号の一本北にある、県道の大津街道を選んだものの、
朝の通勤時間と一致したのか
思いのほかクルマも多かったです。
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序盤で思いのほか疲弊して、
なんとか大津までやってくると、
阿蘇へはミルクロードへ迂回せよとの
案内が。国道57号の阿蘇大橋が崩落してしまったので、
ミルクロードを二重峠まで登り、そこから降りるのが
阿蘇へのメインルートになっているようです。
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9時過ぎ、ミルクロードの入り口にある
コンビニに寄ります。
この先、別府まで沿道にコンビニはないので、
その場で食べる遅い朝食だけでなく、
道中の補給食としてパンや羊羹も買っておきます。
コンビニはなくても、レストハウスや一般の商店は
点々とあるのは分かってますが、コンビニ依存症なので(汗)。
ここで塩焼きソバを食べたら、元気が出てきました。
朝食が遅かったのが、疲弊の原因でしたね。
「自転車で100kmをラクに走る」なんて本を書いていても、
まあ実際はこんなもんなんです(汗)。
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ミルクロードに入ってもクルマ多し。
阿蘇への迂回路になっているので当然ですね。
標高650mの二重峠までゆるゆると登っていきます。
峠路に入ると、風向きの影響が減るので、
向かい風が苦手な自分はかえって楽に感じます。
それくらい勾配も緩い峠です。
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峠が近づくと、道の左右から
木立が消え、草原が広がります。
この開放感が阿蘇の魅力。
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二重峠に到着。
旧街道の石畳が残されており、
それを伝って阿蘇に降りることもできます。
今回はミルクロードをそのまま進み、
まずは大観峰をめざします。
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二重峠の入り口には、
バイクラックが設けられていました。
わざわざ「ロードバイク」と銘打つ必要はないと
思うのですが……。
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峠を過ぎてあと少しだけ登ると、
外輪山の稜線に出ます。
ここからは緩いアップダウンとなり、
胸が空くような光景とあいまって、
自然とペースが上がります。しかし、
見落としてはならないスポットがあります。
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ちょうどバイクが止まっていましたが、
普段は見落としそうな小さな分岐です。
通行止めなのは、やはり地震の影響でしょうが、
前回訪れた時も通行止めでした。
通行はできませんが、少しだけ歩いて進んでいくと……
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外輪山から突き出した
陸の岬のような地形と道が現れます。
これが、サイクリストには有名になった
通称「ラピュタの道」です。恐ろしいほどの急勾配で
阿蘇盆地に下り降りる道です。
通行はできませんが、絶景は健在。
いつか、阿蘇盆地側から登ってみたいものです。
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ミルクロードに戻って、
文字通り快走していきます。
ここまで進むとクルマも少なくなり、
絶景を独り占めしているような感覚です。
天気にも恵まれ、こうしてココを走っているだけで
喜びがこみ上げてきます。
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55kmくらい走って、
大観峰着は12時過ぎ。阿蘇を代表する展望スポットです。
阿蘇五岳が眼前に迫ります。
平日のせいか、それとも地震の影響か
わかりませんが、訪れている人は少なめ。

このキャノンデールCAAD12 DISCの
ギヤ比は、インナーローで36×28Tです。
キャンプ装備としては軽いとはいえ、荷物を
6kg以上積んでるので、いつも登りでは
もう少し軽いギヤがほしいなあと思うのですが、
登りを過ぎると辛さを忘れてしまい、
ずっと同じギヤ比のままなんですよね……。
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大観峰を過ぎてしばらく進むと、
やまなみハイウェイに合流。
二十年以上前にはじめて走ってから、
ずっと気に入っている道です。
本当は一日で走りきるのはもったいないくらいです。
もしまだ走ったことがないなら、ぜひ
体験して欲しいと思います。
関東からは訪れにくいエリアなのは間違いないですが、
熊本空港〜鉄道輪行+大分or福岡空港を利用すれば、
日帰りだって不可能ではありません。
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国道442号と交差する
瀬の本高原までやってきました。
ここには大きなレストハウスがあるので、
ちょっと休憩。ドリンクなどを補充していると……
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陸上自衛隊の車両が続々と
やってきました。
軽装甲車もいてカッコいい。
多くの車両が粛々と停止し、
きれいに二列縦隊で駐車していく様子は
なかなか迫力がありました。
九州は自衛隊の基地が多いので、
こうした車両の移動をよく見かけます。
今回の地震では、きっと獅子奮迅の
働きを見せたのだと思います。
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瀬の本高原でやまなみハイウェイに別れを告げ、
一本西を北上する県道40号に入ります。
決して、牧ノ戸峠を避けたわけではありません(汗)。
こっちを走ったことがなかったので、
どんな道か知りたかったのです。
印象としては、やまなみハイウェイより集落が多く、
人の営みが感じられる癒し系の道でした。
風景のダイナミックさは、長者原を抜ける
やまなみハイウェイに軍配があがりますが、
こちらもなかなかイイですね。
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「九重“夢”大吊橋」なるものが登場。
日本一の長さを誇る吊り橋として整備されて、
このあたりで最大の観光スポットのようす。
この日も、外国人が多かったです。
しかし、通行に500円かかるうえ、自転車は通行不可とのことで、
近くから眺めるだけに留めました。
押し歩きで構わないので、
自転車の通行を許可して欲しいものです。
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吊り橋を過ぎると、
道は一転してつづら折りとなり、
玖珠川沿いへ急降下。九酔渓という
断崖絶壁の渓谷が現れます。
ずっと稜線近くを走るやまなみハイウェイに比べ、
こちらは景色の変化が豊かなのが魅力だと
しることができました。
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久大本線の豊後中村駅に出ました。
近年になって茅葺きに立て替えられたそうで、
ちょっとやり過ぎ感もありつつ、その渋さに
思わず輪行したくなります。
豊後中村で走行距離はちょうど100kmくらい。
時刻も16時近くになりましたが、
やっぱり別府まで走ることにします。

というのも、別府発の八幡浜行きフェリーは
23:50発の深夜便を利用しようと思っているので、
あんまり早く別府に着いても、
時間を持て余してしまうのです。もっとも、
こんな景色の良いエリアで夜間走行は避けたいですし、
日暮れまでには別府に着きたいと考えていました。
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湯布院の入り口となる
水分峠へ。数年前に訪れた時は
閉店したコンビニの廃屋が印象的でしたが、
すっかり更地になってました。
そのまま国道を進むと
トンネルが待っていますが、
その手前で県道11号に入るのがおすすめ。
渋い旧道で湯布院に降りることができます。
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眺めのよい草原も
素晴らしいですが、木立の間を
のんびり下っていく峠路も好きです。
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由布岳が近づいてきました。
あの麓を越えて、別府へ抜けます。
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狭霧台まで標高差300mほど
登り返し。のんびりのんびり、
翌日へ疲れを残さないように……。
到着した狭霧台は、ブルーシートが張られて
立ち入り禁止でした。湯布院の街を見下ろす
展望ポイントとして人気だったのですが……。
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ようやく下り。別府へ急降下。
短い距離で、強引に標高を
ゼロまで使い果たす急な下りです。
重いので登りでは恩恵のないディスクブレーキですが、
下りで大いに安心できるので、結果としてラク。
こうしたツーリングでは助かります。
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19時ちょっと前に
別府に到着。150km、無事に
走ることができて大満足です。
今日のように登りと下りばかりのコースでも、
いやだからこそ、バイクバッキング仕様の
ロードが頼りになることを確かめることが
できました。
そんな満足感を覚えつつ、銭湯へ。
写真の竹瓦温泉は、100円で利用できる
リーズナブルさ。産業遺産でもあるそうです。
シャワーはありませんが、湯船の横に座って、
桶で湯をすくいながらカラダを洗うのも
一興です。すぐ目の前に、背中全面に
彫り物があるお方がいたので、
お湯などを飛ばさないよう、気を使いましたが(汗)。
あと、この銭湯はガールズバー的なものが並ぶ
魅力的な飲み屋街のなかにあるので、
そうした誘惑に負けないよう気をつけねばなりません。
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すぐ近くにコインランドリーを見つけたので、
着ていたサイクルウエアを洗います。
洗濯200円、乾燥100円で完了。
ちなみに、今回は荷物が増えるのを覚悟して、
サイクルウエアもう一式と、
フツーのパンツとインナーシャツ、七分丈パンツを
持ってきているので、それなりに
文化的な装いで旅が送れそうです。
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入浴と洗濯を済ませたら、
とっととフェリーターミナルへ。
まだ21時で、ありあまるほど時間があります。
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自転車を置いて、近くの
王将へ。がっつり夕食をいただきつつ、
ジョッキ二杯で軽めのほろ酔いになったら、
フェリーターミナルへ戻りました。
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UFOキャッチャーやスロット的な
ゲーム機が並んだレトロな待合室。
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待つことしばし、フェリーが
接岸してきました。
20台くらいもトラックを降ろし、
入れ替わりに、僕ら八幡浜行きの車両が
乗船します。自転車はいちばん最後。
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毛布を使って、丁寧に
固定してくれました。
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ポケッタブルなリュックを広げ、
寝袋や充電器などを入れ込んで船室へ。
この23:50発フェリーの最大の魅力が、
八幡浜に到着後も5:30まで休憩できること。
つまり、一泊分の手間と費用が浮くわけです。

というわけで、旅の三日目はキャンプなし。
なにがバイクパッキングだか今日も分からない状態です(汗)。
雑魚寝とはいえ、広々とした船室で
ぐっすり寝るぞと思いきや……疲れてるのに寝付けません。
明日のことを考え、早く寝なきゃと思えば思うほど、
なんだか目が冴えてしまいます。
そうこうしているうちに、王将でのほろ酔いも覚めて
きてしまいます。
出航後すぐにフェリーの売店はしまってしまい、
ビールの補充もできません。

スマホいじったり、タバコをすったり、
一時間ほどうろうろしているうちに、なんとなく
眠くなってきたので、あらためて
寝袋に潜り込んだのですが、
ちょうどそのタイミングを見計らったように、
ロビーで飲んでいたであろう5、6人のおっさんが
船室に。しばしガヤガヤ騒がしくして
いら立たせたと思ったら、パタッと寝について
今度はイビキの嵐。
しまった、やられた。フェリー雑魚寝は
先に寝たもん勝ち。やっぱり耳栓は必須でした。

結局、自分が寝付けたのは
2時過ぎだったと思います。5時過ぎには
みんな起き出したので、眠ることができたのは
実質3時間弱……。
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5時30分、あきらかに
寝不足で軽くぼーっとした状態で
四国に上陸。さいわい筋肉的な疲労はあまり感じませんが、
どうなることやら……。

次回こそ、ツェルトでキャンプも
リポートします。生温くご期待ください。
by cyclotourist | 2016-05-26 22:33 | おしらせ | Comments(2)

九州〜四国バイクパッキング旅・熊本編

こんにちは、田村です。

仕事もフィギュア作りもひと段落した
ゴールデンウィークあけから、計画は始動しました。
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九州と四国を走ろう!

我が新しい翼であるキャノンデールCAAD12 DISCは
「バイクパッキング」専用車となりつつあります。
もっぱら大洗でキャンプ旅を実践してきました。
そして自転車と装備に確かな手応えを感じたのであります。
体力と気力を除けば、
もう不安や不満はありません(今のところ)。
ヒマな今なら、一週間単位の旅ができます。
時間はあります。問題は……お金です。

妻の了解を得るのも懸案ですが、つまるところそれも
「あんたロクに稼いでないのに、遊びに行くお金はあるの?」
というお叱りなので、お金がからんでくるわけです(汗)。

四国にしろ九州にしろ、空路にしても鉄路にしても、
片道で2〜4万円の交通費が必要です。
仕事ならともかく、遊びでお金を湯水のように使うことが
できる某都知事のような状況ではありません。
僕のような貧乏人ほど、節約を考えず無駄にお金を
使うものですが(汗)、今回はちょっと考えました。

LCC、いわゆる格安航空会社の利用です。
サイクリング仲間のばっきーさんがジェットスターを
活用していて、香川へうどんを食べに行ったりしているのを
うかがっていましたので、自分も真似しようと思ったのです。

いくつかあるLCCのなかでも、ジェットスターの価格は
驚くほど安く、九州も四国も6000円以下でチケットを
取ることができます。ただし、日によって金額は上下します。
ジェットスターは九州と四国への便が充実していて、
福岡はもちろん、熊本、大分、鹿児島、高松、松山へ
飛ぶことができます。

ネックは、コチラ側が成田空港ということと、
預け荷物にいちいち料金加算があること。
最低限の加算が、預け荷物15kgで+1050円です。
まあ、この重量に収まるのが、バイクパッキングの魅力。
成田への交通費や加算を割り引いても激安なので、
今回はジェットスターの利用を前提として
行程を考えてみました。
家人にも「6000円で行けるんで」と言い訳できますし(笑)。

バイクパッキング、つまりはキャンプツーリングなので、
宿泊地の選択肢は広いですし、お金もさほどかかりません。
必要な装備を整えるのに要した金額を考えると、
まともな宿に何泊もできる費用がかかってるのですが(汗)、
それは言わない約束です。
旅を安く上げるのが主目的ではなく、
キャンプそのものを楽しいと思えるから、キャンプするのです。
もちろん、結果として安上がりの旅が可能にもなりますし、
長い目で見れば、装備への投資も回収できる気もしますが、
自転車の旅は、けっこう贅沢な旅ではあると思います。

さて、まずは旅の入り口と出口を決めなければなりません。
思い切って鹿児島まで高飛びして、東京まで
走って帰る……なんてプランも頭をよぎりましたが、
一週間では難しいですし、よしんば可能であっても、
魅力的な峠をパスした効率重視のルートしか組めないでしょう。

四国は未体験の峠が多く
(全国的に知らない峠ばかりですが。汗)
四国カルストの入り口である地芳峠や、
四国最高標高といわれる落合峠は体験したいところ。
そのためには、あんまり九州内の行程が長くなると
一週間では収まりません。
ちょっと都合もあって、さすがに一週間以上は
自宅兼仕事場を空けることは難しいですし……。

となると、スタート地点は熊本が適当かなと思いました。
別府へ抜けるルートを選べば、絶景の宝庫でもある阿蘇外輪山を
走ることができますし、フェリーで四国の八幡浜に
上陸できるのも好都合です。

熊本〜阿蘇〜別府 約150km
八幡浜〜地芳峠〜仁淀町 約170km
仁淀町〜京柱峠〜祖谷 約120km
祖谷〜落合峠〜高松 約100km

これなら、前後に一日ずつ余裕を見ても
一週間に収まりますし、なんとなくそれなりに
九州と四国を横断した気分になれる行程です。

こうして熊本入りを考え出すと、
やはり地震が頭をよぎります。
大きな災害に遭った地域を、単なる遊びの
サイクリングで、のほほんと通過してよいものかどうか……。

冷静に考えれば、そんな今だからこそ
熊本を訪れて、観光でも遊びでも何でもして
お金を落としていくべきなのかもしれません。
でも、サイクルツーリングだとそんなにお金を使いませんし、
バイクパッキングのキャンプ旅ならなおさらです。
でも九州を走りたい……。

そんな自分への言い訳づくりとして、
熊本で1日だけ、ボランティアをすることに決めました。
事前に熊本県の社会福祉協議会に電話したところ、
いまは自治体によっては県外からのボランティアを
積極的に受け入れているとのことで、
熊本市も募集していました。
そこで、地元(池袋)の社会福祉協議会で
ボランティア保険に加入しつつ、
(天災対応で一年間600円ほど)
熊本市災害ボランティアセンターのWebを読んで、
靴や持ち物を用意。
そして、天気予報とにらめっこしつつ、
ジェットスターのチケットを予約しました。
さすがに最低価格では購入できず、
追加料金込みで11,250円に。

18日の16時半に成田発、18時半に熊本着のフライト。
着いた日は寝るしかありませんが、
さすがにサイクリング後にボランティアするのも
しんどそうなので、初日は移動日と割り切りました。
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成田空港第二ターミナル駅まで
京成線で輪行移動。
ジェットスターは第三ターミナルを利用します。
ばっきー氏に「第三ターミナルは遠い」とうかがっていたので、
覚悟して歩き出します。所要15分だとか。
カートに輪行袋を載せているので、さほど疲れませんが……
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通路が本当に長い……。
途中に二ヵ所も休憩所があるほど(笑)。
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ジェットスターのカウンターに着くまで、
ゆっくり歩いたので20分はかかりました。
夕方発の便ということもあり、時間に余裕をもって
行動したのでよかったです。
早朝便を利用するなら、池袋に住む自分には
ウエイティングスペースでの前泊が必要になりそう。

飛行機輪行について不安を感じる人も多いですよね。
自分は楽観的なので、いつもの鉄道輪行と同じ収納方法で
預けています。輪行袋も愛用のSL-100です。
さて、カウンターに輪行袋を預けにいくと、
大型荷物の受け入り口は別にあるとのことで、
少し離れた場所へ。
そこで輪行袋を渡すと、「空気抜いてますか」と
聞かれました。
「はい、空気圧低くしてますよ」と、自信を持って返答。
実際、6気圧しか入れてませんし。
すると、係員が「確認させてください」と。
袋を空けさせられ、タイヤを指でつまみます。
こんな確認、JALやANAでは体験したことがありません。

「もっと抜いてください」
「なぜですか」
「規則ですから」
「どこまで抜けばいいんですか」
「私の指でタイヤが凹むくらいに」
「これで十分に空気圧は低いですよ。僕の指なら凹みますし、そもそも、貨物室も与圧されているから、本当は空気を抜く必要はないはずです」
「航空会社に言われてる規則ですから」
「ジェットスターの規則なんですか?」
「そうです」

言い合っても仕方ないので、先方が納得するまで
空気を抜きました。だいたい2、3気圧になった感じ。
「私の指でタイヤが凹むくらい」なんて基準が
規則とは思えないんですが、仕方ありません。
要は、走り出す時に空気を入れるのが
面倒くさいんですよね……。
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こんな感じのやりとりがあり、
タイヤと同じくらい気持ちも凹みましたが、
出発ゲートへ進みました。
ジェットスター・ジャパンの機材は
ぜんぶが新造のエアバスA320。
LCCの定番と言える小型ジェット旅客機ですね。
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定刻どおり飛び立って、まずはひと安心。
シートピッチは狭いものの、窓際席になったので、
地上の様子がよく分かります。
離陸後しばらくの上昇中は、筑波山や霞ヶ浦が
見えました。きっと大洗も視界に入っていると思うのですが、
はっきりは分かりませんでした。
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熊本空港着もほぼ定刻。
着陸前後はフラップやスポイラーが大きく作動するので、
見ていて飽きませんね。
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輪行袋を受け取り、
空港ビルの外で組み立てます。
当然と言えば当然ですが、自転車や装備に
異常はありませんでした。
何度も書いてますが、油圧式のディスクロードでも
輪行はなんの問題もありません。

今回もアピデュラのバッグ類を装備していますが、
さらにリュック(容量13リットル)を背負います。
ここには、ボランティア作業時に必要と思われる
トレッキングシューズ(安全靴がわり)や着替えなどを
納めました。
ボランティア終了後は、リュックごと送り返します。
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ささっと組み立てて、
熊本空港から走り出します。
空港は標高200mくらいの丘の上にあるので
市街までは下り基調の道が続きます。
そして、熊本市街を抜けて、上熊本の先にある
崇城大学をめざします。距離は20kmほど。
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熊本市外に入る頃には、
とっぷりと暗くなりました。
大通りをひんぱんに路面電車が行き交う街です。
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崇城大学の敷地に開設されている
ボランティアヴィレッジに到着。
あらかじめ予約していたので、スムーズに受付完了。
一泊500円で、この収入は寄付するそうです。
大学生のボランティアさんが運営にあたっているようですが、
Webでの予約システムや現地での対応が
とても洗練されていました。
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指定されたエリアにテントを設営。
野球場ふたつ分くらいの広い敷地に
テントがびっしり張られています。
到着した時点で暗かったので周辺がよく分かりませんが、
普段は駐車場みたいです。

前回の大洗キャンプで好感触を得たツェルトですが、
こうした設営環境では使いづらいことが
容易に予想できたので、自立式テントである
トレックライズゼロを持参しました。
どこでも簡単に張れますし、居住性も高いです。
そして、ツェルトも、実は持ってきています。
ボランティアのためにここで二泊させてもらった後は、
テントを送り返して軽量化、
ツェルトで旅を続けようと思います。
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近くのコンビニで物資を調達し、
テントのなかで晩酌開始。
周りにキャンパーがたくさんいるわけですが、
さすがに静か。眠くなるまで酔いを深めます。
ツェルトだと、なかでの晩酌は難しいので、
やはりテントだと夜のひとり時間が過ごしやすいです。
写真で赤く光っているのは、電気式の蚊取り線香。
先日の大洗キャンプでトシさんに貸していただき、
それのおかげか蚊に刺されませんでしたので、
さっそく自分も買ったのでした。

22時を過ぎて、ぼちぼち眠くなってくると、
テントサイトのすぐ隣から女性の話し声が聞こえます。
自分のテントは隅っこにあり、フェンスを隔てた
向こう側は、学校の寮みたい。その
洗濯場所かなにかなのでしょうか。
人の出入りが感じられ、そのたびに女性の声が
聞くともなしに耳に入ります。

「でっかいね」
「なにか挟める?」
「挟めるよ」

いったいなにがデカくて、なにが挟めるのでしょう(汗)。
歌なんかも聞こえてきて、それがなぜか「タッチ」。
若者に今でも支持されてるんですね〜。
そのうち、洗濯が終わったのか人の気配が消え、
いい感じで酔いも回ってきたので、
気持ちよく眠ることができました。
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翌19日、6時前に自然と
目が覚めました。
連泊するのでテントなどは張りままとして、
リュックを背負ってキャンプ村を後にします。
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市街の中心部にある公園が
ボランティアの受付場所になっています。
9時から受付なのですが、7時には着いてしまいました。
公園の地下に有料(100円)の駐輪場があり、
利用させてもらいます。ここでSPDシューズを
トレッキングシューズに履き替えました。
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時間があるので、近場を散歩。
写真は、熊本城の入り口に建つ
加藤清正像。東京品川にも清正公があったりするので、
なんとなく親近感を覚える武将です。
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その清正が建てた熊本城は、
報道されているとおり大きな被害を
受けていました。城内は立ち入り禁止ですが、
お堀沿いに見て回るだけで、激しく崩れた
石垣や塀が散見されます。ただ、清正が造った
箇所は壊れなかったとも言われています。
時間はかかるでしょうが、もとのような
勇姿を取り戻してほしいものです。

さて、9時前に再びボランティアの受付場所へうかがうと
もう長い列ができていました。
9時までに100人くらいは集まったようす。
ゴールデンウィーク後、ボランティアが減ったと
新聞で報道されていましたが、平日なのに
これだけの人数が集まるのはすごいとも思います。

集まった人々は、25人ずつくらいに分けられ、
作業内容や配慮すべき点について
市のスタッフから説明を受けます。
こうした「オリエンテーション」、
そして作業を割り振る「マッチング」、
数人ずつの小グループに分ける「グルーピング」などが
システマチックに行われていきます。
ボランティアへの作業依頼が市民から多くあり、
「○○○の片付け、男性3人、女性1人を派遣」といった
手配書が作成されており、集まったボランティア志望者に
次々と作業が割り振られていきます。

待つことしばし、市街から少し離れた南区へ
50人が派遣されることになり、自分もこの
グループに入りました。
バスで南区のとある災害ボランティアセンターに移動。

バスからぼんやり街を
眺めていると、ブルーシートを屋根に被せた
家がちらほらと見えます。熊本市街の中心部では
お城以外に大きな被害が目立ちませんでしたが、
郊外に出ると、危険であることを示す赤い紙が
張られた家が点々と現れます。

見ず知らず同士の車中ですから、シャイな自分は
となりの人と話すこともなく過ごしていたのですが、
他の席からは話し声も聞こえます。
若い女性も二人くらいいて、そのうち一人の声が
とても気になります。

口というより喉からそのまま抜け出たような
透明感のある声が心地よく、口調も上品です。
ちらりと見ると、二十代半ばくらいの小柄な女性。
隣あわせたオジさんと出身地などを
話し合っているようですが、その素敵な声を
聞いていると、なんだか胸がトキメキます。
最近だと「艦これ」の大鳳とか、ガルパンのミカの
声を担当されてる能登麻美子さんみたいな声。
こんなところでアニメを思い浮かべてるのも
何ですが、こんな素敵な声の人と
一緒に作業できたら幸せだな〜と。

一方、別の意味で異彩を放つご婦人も……。
初老といった年配に見受けられますが、
サンダル履きでテレテレのワンピースを着用。
いま、家を出てきましたといった感じで、
両手に買い物袋を提げているあたり、
とてもボランティア作業をするようには見えません。
その太ましい体格とあいまって、
「おそ松さん」のデカパンを連想させ、
一種異様なオーラを漂わせています。
いかにも面倒を引き起こしそうで、
正直、近寄りたくない印象。

で、南区の災害ボランティアセンターに到着。
こんどは3人ずつの小グループに分けられ、
実際の作業内容の説明を受けます。
グループ分けはなんとなく並んだ順によって
無作為に決定されます。そこはかとなく能登さん声の
女性に近づきたいなと思いつつも……
やっぱりデカパンおばさんと同じグループに
なってしまいました(泣)。だいたいこういう時って、
こういう巡り合わせになるのです。

さて、30歳くらいのイケメン風男子を加えた
我が3名構成のグループ。まずはリーダーを決めます。
男子と顔を見合わせ、おばさんはナイと暗黙の了解。
二人でジャンケンし、負けた自分がリーダーということに(汗)。

スタッフから作業内容をうかがい、
必要な道具などを受け取ったら、今度はマイクロバスに乗って
作業現場に向かいます。
道具は、一輪車、スコップ、ハンマー、そして土嚢袋や軍手など。
割り当てられた作業は、民家の庭に集められた
壊れたブロック塀の片付けでした。
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ブロックを適当な小ささに砕き、
土嚢袋に詰めていきます。
こうしないと、回収してもらえないのだとか。
モビルスーツがあれば一瞬で終わる
作業だなとか思いつつ、ハンマーでブロックを割り砕き、
せっせと土嚢袋に詰めます。
土嚢袋一枚は40〜50リットルの容量があると思いますが、
見る見る使い果たし、ボランティアセンターから
追加で土嚢袋を運んでもらうなどして、計100袋くらいに
詰めました。

で、例のデカパンおばさんは、
サンダルのまま作業しようとするので、
まずは借りてきた長靴を履いてもらいます。
なにより怪我を防ぐのがリーダーの仕事、と
言われてましたので、気が気じゃありません。
もうひとつ、こまめな補給を心がけるべしと
ロングライドの本に書いてあるようなことを
言われていたのですが(笑)、こちらは自分が心配する
必要はありませんでした。

おばさんはもう積極的に休みまくりで、
「そんなマジメにやっちゃだめよ〜」と
僕らにも頻繁に休憩をうながします(汗)。
そして、手持ちのお弁当をさっさと平らげ、
「食べた後に動くと胃下垂になるわよ〜」と
また休憩に入ります。

かと思うとせっかちなところもあり、
もう何時なんだから撤収の準備をしようとか、
他のグループはどうなってんのかとか、
あんな小柄な子(能登さん声)は
ちゃんと仕事できるのかしら〜と、
人の心配ばかりしています。
そして、人やクルマが近くを通るたび、
「災害ボランティアで〜す。よろしくお願いしま〜す」と
気勢を上げます。みんなギョッとして目を向けます。
なにがよろしくなんだ……。

イケメン男子と苦笑しつつ、
やや危険と思われるブロック割りは自分と二人で分担し、
おばちゃんには袋詰めを担当してもらいます。
聞いてもないのに話すところでは、
おばちゃんは飛騨高山の農家さんだそうで、御歳67歳だとか。
なんかの豆を作ってるとかで、自分が
まったく知らない農業の話は、それはそれで
興味深いものではありましたが、
口を動かすより手を動かしてよと思うことしばし。

しばらくすると、ブロックの袋詰めに飽きたのか、
おばちゃんは庭の草むしりを始めます。
勝手にそんなことやっていいのかと一抹の不安は
ありましたが、草むしりには非常に熱心で、
庭が見る見るキレイになっていきます。
「無我の境地になるのよね〜」とのこと。
さすが農家、こうした作業は慣れてるんでしょうね。

さて、実質11時ごろから始まった作業は、14時半に終了。
15時に迎えのバスが来るので、それまでに
切り上げるのです。
ちょうどほとんどのブロック塀を
袋に詰め終わったので、それなりにやり遂げた感はあります。
こちらにお住まいのご婦人が、冷えた飲み物を
何度も差し出してくれたのが本当にうれしかったです。
ご自身がいちばん大変だと思うのに、
「すごい人と組んじゃって大変ね〜」と、
気遣ってまでいただきました(汗)。

南区のボランティアセンターに戻ったら、
作業内容をスタッフに報告。しばらくすると、
熊本市街に戻るバスがやってきます。
点呼してグループごとにバスに乗り込むのですが、
おばちゃん一人で勝手にバスに乗り込んで
新聞を読んでるかと思えば、いつの間にか消えて、
僕らがあたりを探していると、
「血圧測ってもらってきた」と、理解のおよばない
行動を取ったりするので、作業そのものより
おばちゃんの管理で疲れたのでした。
能登さん声の人と話したかったよ……。

市街のボランティアセンターに戻って、
おばちゃんと分かれた時は本当にホッとしました。
一緒に作業したイケメン男子いわく、
「ああいう人と一緒だからこそ、ギスギスしなくてよかった」
とのこと。人間ができてるな〜と恐れ入りました。
たしかに、ヘンに真面目な空気感のなかで
黙々と作業するよりは、
気が楽といえば楽だったのかもしれません、
お兄さんは、クルマ車中泊で日本一周中だとか。
お互いの旅の無事を祈って、解散したのでした。
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アウトドアショップへ立ち寄り、
ジェットボイルのガスカートリッジを購入。
さすが大都市熊本、東京となんら変わらぬ充実した
品揃えのお店でした。
飛行機輪行ではガスなどが持ち込めないので、
こうして現地で調達する必要があるのです。
これで明日からのバイクパッキング旅を
温かい食べ物や飲み物で潤わせることができます。
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ボランティアヴィレッジに戻り、
夜を過ごします。無料で使えるシャワーもあり、
汗を流すことができて幸せ。
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ここでは火器使用禁止なので、
またもコンビニ調達のビールとツマミで晩酌。
なにはともあれ、ボランティアをさせていただくという、
最初の目的は達成することができました。
あのおばちゃん、今ごろはどうしてるんだろう……
知ったことではありません(汗)。

翌日からは、いよいよバイクパッキング旅です。
胸を高鳴らせつつ、眠りについたのでした。
by cyclotourist | 2016-05-26 11:14 | おしらせ | Comments(4)