こんにちは、田村です。
先の週末は、ひさしぶりに大洗でキャンプを
楽しみました。大洗の訪問は、
いったい何度目のことか思い出せないほどですが、
今年はまだ二回目、四ヶ月ぶりの訪問です。
今回は総勢で7名という大所帯でのキャンプとなりました。
自分のキャンプ好きぶりを見て興味を持ってくれた
はじ〜さん、そのお友達のちばさん、
そして常連の(?)
ばっきーさん、YUKI隊長、トシさん。
さらに、まんが『南鎌倉高校女子自転車部』の作者である
松本先生も飛び入り参加されました。
キャンプするとはいえ、サイクリストの我々ですからサイクリングそのものがメインテーマです。しかし、この日は午前中いっぱい娘の運動会を見学。小学生最後ともあって(もう6年生なのです)、主要な演目がある午前中だけは見に行くことに。自分同様に団体行動が嫌いな娘だけあって、100m走は一着になったものの、騎馬戦ではあっさり負けておりました。そして、「家事にも娘にも興味ないのに、キャンプだけはせっせと準備するのね」と、妻の辛口で人権を蹂躙されながら、上野駅に向かったのでした。
さて、水戸行きの特急に乗ったのはすでに12時過ぎ。本来は土浦駅から走る予定でしたが、この時間での輪行アクセスでは大洗に着くのが遅くなりすぎるので、水戸まで列車に乗り続け、大洗までほんの少しだけサイクリングすることに。
常磐線の特急は、いつも上野から利用するのですが、日中だと8番線ホームでの発着が多いんですね。上野駅と言えば、13番線に代表される頭端式の地平ホームから発着する特急が風物詩でしたが、品川へも行く特急が増えたことで上野駅はますます単なる途中駅になってしまいました……。14時過ぎに輪行解除。ちょうど同じようなタイミングで到着したばっきー氏と共に大洗をめざすことになりました。氏も土浦から走る予定でしたが、
自宅にスルーアクスルのシャフトを置き忘れたとかで、
取りに帰ったりしたため水戸からの遅いスタートに。
スルーアクスルは各種の規格が混在しており、
半ば個々の自転車フレーム専用品となっているため、
現地調達がほぼ不可能です。
このあたりは従来からあるクイックレリーズに
比べると不安材料ではありますが、
根本的には、自宅内で輪行の準備をした、という
ばっきー氏の不徳の致すところですね(ばっさり)。
自宅から駅までがわずかな距離であっても、
そこを自走することが、自転車の最終点検となります。
不調や忘れ物があれば、すぐに自宅に戻れますし。
もっとも、駅で収納する際に忘れ物をしたり、
列車の網棚にバッグなどを置き忘れることも
あるわけですが(もちろん経験済み。汗)。
国道を避けた細道を伝いながらも、ほぼ最短経路で大洗キャンプ場へ直行。すでにほかのみなさんは到着して設営済み。今回はツェルト3人に対して、テントが4名です。はじめて一緒にキャンプする面々は、
装備が自分とかなり違うので、いろいろと
参考になります。
特に松本先生はクルマで現地入りしたため、
薪ストーブなどの装備なども用意されており、
新鮮ではありました。
自転車の荷を下ろし、設営を終えて一服したら、定番の行動に移ります。
入浴→海鮮市場で買い出し→ウスヤさんで串カツ購入→
スーパーでもろもろ買い出し、です。
久しぶりの大洗でも、変わることなく大勢の同好の士が
散策しており、なんとはなく落ち着きます。
そのウスヤさんですが……
お隣の駐車場スペースにバイクラックが新設されておりました。サドルを引っ掛けて駐輪するアレです。鉄パイプを地面に立てた豪快な造りですが、
それだけにしっかりしており、我々の自転車を
ドンドンかけても余裕ある強度とスペースがあります。
ついにウスヤさんにもバイクラックが登場か……と
感慨深いものがあります。
で、ご店主に「いつ設置したんですか?」と
聞いてみたところ……
「自転車の雑誌に載ったんだけど、それまでバイクラックなんて知らなくて。せっかくだから作ってみた」とのこと。その雑誌が、店頭にもあったサイクルスポーツ誌3月号です。
ウスヤさん紹介記事を書いたのは……自分でした(笑)。
この時は、編集部から、北関東でどこかサイクリスト向けの店を
紹介してと依頼され、迷うことなくウスヤさんを
選んだのでした。ほかにあんまりお店を知りませんし(汗)、
ウスヤさんが特にサイクリスト向けのお店じゃないのは
当然ながら分かってましたが、串カツが美味しくて
安いのは間違いないですから、ちょっとした補給食にも最適です。
記事執筆当時、バイクラックはもちろんなかったのですが、
「自転車の人が寄ってくれるなら」と、
ラックを新設するという心意気がうれしいものです。
このホスピタリティが、大洗にファンが集まる
たしかにたくさんのビールを飲んだと思いますが、
全体としては飲み過ぎと言うには当たらないと思います。
いつもは5時過ぎには自然と目が覚めますが、この日は8時過ぎまで爆睡。もうほとんどの人が撤収まで終えていて驚きました。あたふたと自分も片付けを済ませ、
走り出せる用意を整えます。
自分の自転車は、グラベルロードのメルクス・ストラスブール71。先日、テールフィンというサイドバッグも導入しましたが、あるていど軽量指向で荷をまとめるなら、やはり大型サドルバッグ+フロントバッグが気に入ってます。これでも折りたたみのイスやテーブルも入っているので、昨今のキャンプ道具が実現した小ささと軽さは偉大です。ブルベの達人、ちばさんはマキノのオーダーメイドロード。魚肉カラーが素敵。サドルバッグの左右には、振れ留めを兼ねるケージラックを増設してます。同じくブルベの達人で、AJ宇都宮の副代表でもあるはじ〜さんの自転車は、フォーカス・パラレーン。ツーリング指向のディスクロードとしては、現時点で決定版ともいえる高性能モデルです。大型サドルバッグのクリアランス確保には苦慮しているようですが、リュックを併用することで大きめのテントや寝袋をきっちり収納してました。ちばさんもはじ〜さんの自転車も、複数のライトやGPS類が充実したハンドル周り、
ダウンチューブ下のツールボトルなどが特徴的。
ブルベを楽しんでる方の自転車らしい装いです。
クルマで来られた松本先生と、九十九里方面へ向かうちばさんとは
キャンプ場でお分かれし、4名で筑波方面へ向かいます。
快晴で追い風という好条件。水田も青々と眼に眩しく、
格好のサイクリング日和なのですが、
キャンプ二日目に5割ほどの確率で発症する
謎の倦怠感に襲われた自分はペースが上がりません。
天気がよすぎて、軽い熱中症だったのかもしれません(汗)。
みなさんも積極的に筑波山系を越えようとは
思わなかったようで、何とはなしに土浦駅へ
直行することに。平坦で60kmほどの軽い
サイクリングとなりました。
距離が短いと当然ながら時間に余裕が生まれるので、
アドリブで細道に走り込んだりもできます。
で、想定どおりには道が続いてなく、
あえなく引き返すというありがちな経験もしますが、
それはそれで楽しいものです。
お昼過ぎには土浦駅に到着。
いつもは利用しない西口に到着しましたが、
全面的にリニューアルされてました。
今年3月から「サイクリングリゾート」と銘打ち、
自転車に配慮された動線が確保され、サイクルショップや
駐輪場が登場しています。
来年には「サイクリングホテル」も開業するそうです。
自転車を転がしていくレーンがペイントされ、
このように店内、駅ビル内へ入っていくことができます。
なかなかシュールな体験です。サイクリストに配慮している、という設備を実感するのは
気持ちがよいものですが、ちょっと
やりすぎで実用性が伴っていない感がなくはない。
お洒落系自転車チェーン店もオープン。
レンタル自転車もあります。僕らみたいな、ある意味で
擦れちゃってるサイクリストにはビビッと来ませんが、
これからサイクリング楽しみたい! という人の背中を押す
きっかけにはなるのではないでしょうか。
自分たちにとっての土浦エリアは、
そこが目的と言うよりも、大洗や筑波方面へ足を延ばす際の
入り口か出口でしかないのですが、
こうした立派な施設ができると、なんとなく
うれしいものです。
先のブログで紹介したB.B.BASEみたいなサイクルトレインが
品川・上野〜土浦・水戸などを走れば一層面白いのですが、
あんまり高望みしちゃいけませんね。
それぞれ輪行袋に自転車を収め、家路に。
あんまり走らなかった(走れなかった)二日間でしたが、
充実した週末を過ごすことができました。
梅雨入り前に、またキャンプしたいものです。