こんにちは、田村です。
秋らしい涼しい日と、真夏に戻ったような陽気が
入り交じる今日この頃。地域によっては
台風も心配ですね。
昨日は貴重な晴れ間に恵まれそうだったので、
ふらっと輪行して伊豆で
駅舎正面は西側にあり、午前中は逆光になることを
知っていたので、まずはチラ見に留め、
復路でも寄ることにして先へ進みます。
長岡の中心街を抜けて、駿河湾に面した内浦をめざします。「ラブライブ!サンシャイン!!」のヒロインたちは
内浦に住んでいるという設定なのですが、
劇中第6話で、内浦から長岡に自転車で行く、という
シーンがあり、道中の坂でヘロヘロになる描写があります。
グラベルロードを選んだのですが、結果として正解。
予期せぬ寄り道ありのサイクリングには、
太めのタイヤが心強いです。
ほどなくしてトンネルに到着。
旧天城トンネルより古いらしいです。
さすがに中には入りませんでしたが、
なかなかの風情がありました。
県道に戻って下り出すと、すぐに内浦が見えてきました。
淡島。
この日は真夏日になり、湿気があるので遠景はいまいちながら、
近くの景色はくっきりと鮮やか。
いつものコンビニで小休止。
サンシャイン!!のスタンプラリーがはじまったようで、
ここにもスタンプ台が設けられてました。
ラッピングバスと行き会って小さくガッツポーズ。
作中の高校のモデルといわれる中学校の前。
平日なのにラブライバーが多いです。
まさか学校に入ったりしないよね、と少し心配(汗)。
自分も似たような行動をしてるだけに、
マナーとルールは守らなければと思います。
海の青さが目に沁みます。
いつもは内浦の先から南下して峠に向かうのですが、
今回は大瀬崎を経て戸田まで海沿いに
走りたいと思います。
大瀬崎の付け根あたりは、日本屈指のダイビングスポット。
ウェットスーツを着てボンベを担いだ人がたくさん。
実は、20年くらい前にダイビングにはまりかけたことあって、
下から二番目くらいのライセンスを持ってました。
当時、このあたりで夜間ダイブの練習をしたことを
思い出しました。ちょっとの移動でも迷いそうになり、
潜水艦てすごいなあと思ったものです。
先端まで遊歩道が続いており、自転車で回れます。
富士山が見えないのが残念。
空気が澄んだ季節に再訪したいですね。
大瀬崎は指のように細い砂嘴のような地形ですが、
そこに淡水の「神池」があります。
とても霊験があるそうで、ここに棲む魚(コイがたくさん)に
危害を加えると、
「死或は精神喪失その他不慮の危難に遭遇したる」と
案内板に物々しく書いてありました。
自転車を立てかける際に、
コイがばしゃっと跳ねたのでビビりました。
大瀬崎を後にすると、道はアップダウンの連続に。
おかげで見晴しはすばらしいのですが、
暑さと相まって思いのほか疲れます。
戸田の港が見えてきました。
このあたりは展望台がいくつかあり、複雑な海岸線を
俯瞰できます。なんだかカルデラみたいだなと思ったら、
やっぱり太古の火山活動の影響で
こんな地形になったそうです。
戸田に着いたのはお昼過ぎ。イートインスペースもある
貴重なコンビニに寄って、ゼリーで軽めの昼食と
飲料の補給を済ませます。
街を後にし、戸田峠をめざします。
距離10kmで標高700mほどまで上るので、
なかなかに手強いです。
標高ゼロからのスタートなのがきつい。
勾配10%越えがざら。
信州と違って涼しくないのがキツさを倍増させます。
やはり、伊豆は冬がいいのかも……。
それでも時と共に峠に近づきます。
力走すること1時間20分ほどで、なんとか戸田峠に到着。自分の場合、100m上るのに10分かかるので、
だいたいその目安どおりの所要時間でした。
自分なりの所要時間さえ読めれば、
速くなくてもツーリングは楽しめると思います。
「上れるか分からない」「着くか分からない」というのが
いちばんストレスですからね。
時間さえかければ越えられない峠はなく(基本的には)、
その時間を用意するために
コースや装備を工夫するのが
ツーリングの醍醐味だと思います。
戸田峠から修善寺に向けて下り始めると、
達磨山レストハウスがあります。
伊豆の代表的な展望スポットです。
わずかに富士山の頭が見えました。
今日は日帰りですが、達磨山にはキャンプ場もあるので、
いつか利用したいと思いつつ、ビールや食材の
調達の便を考えると二の足を踏んでしまうのです。
修善寺駅に到着。戸田峠から上り返しがいっさいないので、
30分とかかりません。
駅舎は最近になって立て直され、
なんとなく洒落てますが、味わいは薄いですね……しかし!
入場券を買って改札をくぐると
アクアの三人、一年生トリオが迎えてくれます。
このパネルだけで、峠越えの疲れが癒されます。
あとはゆるゆると、線路から付かず離れず走って行きます。
並行する国道は交通量が多いので、なるべくレールに近い
裏道を組んだのですが、それでもクルマは多いです。
田園と住宅が混淆してます。
ローカル色は薄いですが、それぞれ個性ある
駅舎が現れます。ただ、サンシャイン!!関連があるのは
修善寺駅、伊豆長岡駅、三島駅だけのようです。
やはり圧巻の伊豆長岡駅。
やりすぎ感もなきにしもあらずですが、
超人気アニメの舞台になって浮かれちゃってる感が
個人的には微笑ましく思います。
駅舎内には二年生三人のパネル。
駅舎には食堂や売店もあり。
時刻は15時過ぎ。
補給食で誤摩化していたお腹も限界に達しそうなので、
冷やし椎茸うどんをいただきました。けっこううまい。
再び外に出ると、ラッピングバスが到着。
すごい華やか。
後ろ髪引かれる思いで伊豆長岡を後にし、三島方面へ。
富士山がくっきり見えてきました。
そして、このコースを組んだ理由であるスポットへ……
「撮り鉄」くん御用達のお立ち台スポットへ。
富士山バッグに編成写真を狙えるのです。
大場駅と三島二日町駅の中間あたり。
ちなみに、写真に写ってるのは元西武線の車両で、
カラーリングもそのまま。練馬出身者としては
感慨深いものがありますが、狙うのはコレじゃない。
コレしかない。
「HAPPY PARTY TRAIN」です。
車体全体をキャンバスにしたフルラッピングと呼ばれる車両。
ちなみに、この写真は先月撮ったもの。
この時は自転車ナシの鉄道旅行でした。
コレを富士山バッグで撮ろうじゃなイカ、というのが
今回のサイクリングの最終テーマだったりします。
上の写真を撮ったり、実際に乗った時もそうなのですが、
いまやスマホで運行状態も確認できる時代です。
サイクリングだと、明確に何時何分に
望みの場所に着けるか事前には分かりづらいものですが、
着いてからスマホで調べれば問題なし。
そんなわけで、現地で運行表をチェック。
来るまで一時間だろうと待つ気でしたが……
……運休日でした。
なんというウカツ。毎日走ってるもんだと
ばかり思ってました。
そんな自分を慰めるかのように、
初代のラッピング車両がやってきたので、とりあえずパチり。
16時を過ぎると、さすがに薄暗いですね……。
再訪を心に誓って、
三島駅から輪行で家路に。
なんとも竜頭蛇尾な感じで終わりましたが、
舞台、峠、鉄道趣味と、自分の興味あることを
大盛りにしたサイクリングを楽しんだのでした。