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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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グラベルロードとワンポールテントと……

こんにちは、田村です。

信州でキャンプしてまいりました。
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中央本線の上諏訪駅から出発。
時間がわりと自由になる身なので、
わざわざお盆休みに出かけることもないのですが、
この日(13、14日)くらいしか
天気予報が芳しくなかったので
いそいそと出発。

今回は、明確な目的を持っておりました。

1.ダート林道を走る
2.新調した「ワンポールテント」を使う
3.クッカー類を充実させ、「軽くない」バイクパッキングをする
4.キャンプ時の食材を持っていく
5.すてきな夜景を見る

目的が多すぎ(笑)。

1,は、グラベルロードだから当然といえば当然。
その能力を発揮できる道を走るのは楽しいものです。
なんだかんだいって、最近はグラベルロードである
ストラスブール71ばかり乗ってます。

2.は、とんがり屋根の可愛らしいテントです。
以前、大洗キャンプ場で見かけて気になっていた
「テンマクデザイン・パンダ」という
テントを衝動買いしたので(2万円ちょっとで割と安価)
使ってみる次第。重量が2kg以上ありますし、たたんでもデカいし
耐候性など実用面でも、愛用してきたトレックライズ0
(ドーム型自立式テント)
を上回っているとは思えませんが、
モノは試しで。自転車ツーリングでワンポールテントを
使う人も少ないと思いますし。

3.は、バイクパッキングにおいて、ずっと軽量化、
いわゆるUL(ウルトラライト)装備を
追求してきた反動です。

4.とも関連するのですが、あまり削り込んだり、
現地調達に頼るキャンプツーリングも
味気ない側面があるのは否めないので、
ひさしぶりに重装備を詰め込んでみました。
もちろん、4サイド時代に逆戻りする気はないので、
スタイルはあくまでバイクパッキング。

今回は、大きめのクッカー(コッフェル)や
ガソリンバーナーをひさしぶりに携行。
マットなどは無駄に大きく重い物を持っても意味ないので、
ここ最近と同じです。

それでも、全備重量は18kgを超えました。
一ヶ月前に関西のトレイル&キャンプに出かけた際は
14kg少々でしたから、4kgも増大。
重くするのは簡単です(笑)。

また、重くてデカい諸装備を収めるため、
今回はトピークのバックローダー10Lとフロントローダー、
トップローダーを組み合わせました。

自分の中で、大型サドルバッグのベストは
オルトリーブのシートパックなのですが、
同社のハンドルバーパックはでかすぎて
ドロップハンドルで使うのが事実上ムリ。
そのためアクセサリーパックを使っているのですが、
前後合わせての容量が少なめになってしまいます。
そこで今回はトピークを起用。
フロントローダーが適当な大きさで、
ワンポールテントの本体(ポール以外)が
ちょうど収まりました。
価格的にも求めやすく、オルトリーブの半額以下で
揃えることができます。
もっとも、バックローダー10Lは最大容量で使うと
けっこう揺れるので、ダンシングがしづらいのが
難点ではあります。

5.は、高いところに上るしかありません。
そこで、日本一とも言われる夜景が見えるらしい
高ボッチ高原をめざすことにしました。
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コースはこんな感じ。
諏訪湖をなめてから辰野まで南下、
そこから王城枝垂栗林道で塩尻峠に出て、
高ボッチ高原に上ります。距離は60kmほど。
こうした右往左往するようなコース取りは
あんまり好きではないのですが、
欲張りな今回の目的を満たすためです。
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辰野から林道へ向けて上昇開始。
麓ですでに標高が700mくらいありますが、
そのくらいじゃ暑い暑い。
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木陰が待つ林道へ。
標高1250mくらいまで上がります。
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上り区間はほとんど舗装済み。
路面が荒れてはいますが、35Cタイヤなら余裕。
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入山禁止の看板多数。
よほど良いキノコが穫れるのかな。
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待望のダート。
締まった土の路面で、きもちよく走れます。
フロントローダーに2kgのテントが入ってるので
ハンドリングが不安定になるかと思ってましたが、
意外と問題なし。一方、バックローダーは揺れやすく
ダンシングを控えて進んでいきます。
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「日本中心の展望台」なるものが登場。
緯度経度的に、日本の真ん中らしいです。
骨折してから今ひとつ足が覚束なく、
こういう展望台は避けることにしているのですが
せっかくなので上ってみます。
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360℃の展望が広がります。
雲が多いので、アルプスまでは望めませんでしたが、
向かう高ボッチ高原まで見渡すことができました。
空気も爽やかで、気分がすっきりします。
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下り区間はほぼダート。
辰野から進んでよかったです。
もっとも、ダートの距離は6、7kmくらいでしょうか。
楽しいこともあり、気分的にはあっという間です。
ストラスブール71とのシンクロ率も高まっており、
自分としては危なげなく下りが楽しめました。
他のグラベルロードを所有したことがないので
他社の同種のモデルと比べて性能的にどうなのかは
正直よく分かりませんが、自分の中では
最良のツーリング車という存在になっています。
バイクパッキング用バッグとの相性も抜群です。
道中は、オートバイが一台抜いていっただけで、
静かな林道でした。
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国道20号に出て、
少し走って塩尻峠。
こんな暑くて晴れた日は、国道こそ酷道ですね。
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塩尻峠を過ぎてほどなくして右折。
旧中山道との交点から
高ボッチ高原への上りが始まります。
標高約1000mから1600mまで上がります。
その距離は8km。
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1kmごとに残り距離の看板が。
のろのろ進んでいきます。
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かなりしんどく、
重いバッグがうらめしくなってきます。
こんな装備で上る道じゃあありません。
平地の大洗へ超UL装備で走り、
高ボッチへ重装備で走る……まるで馬鹿なことを
してるな、オレ……と遅まきながら気付く次第。
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あえぐこと1時間以上。
残り1kmくらいになると、霧が出てきました。
カロリーと水分の補給も足りなかったようで、
まじでフラフラ。
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ようやく着いた高原は
どんより曇り空。20台くらいのクルマがいて
半分くらいはテントを張ってます。
みなさん、絶景の撮影待ちでしょうか。
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ほとんど何も見えない〜。
ここから見渡す諏訪湖のようすが、
あの「君の名は。」のビジュアルイメージという
うわさがあり、期待していたのですが……。
しかしさすがに標高1600m超。涼しいのはうれしいです。
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着いたのは16時半頃でしたので、
とっとと設営を始めます。
まずはワンポールテントの本体を
フロントローダーから取り出します。
さすがに生地の面積が広く、特にフライは
トレックライズ0の倍くらいの広さと重さ。
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フライシートを6ヵ所ペグダウンして
中央にポールを差し込めば立ち上がります。
シンプルな四角錐。思いのほか背が高いです。
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メッシュのインナーテントを
フライに吊るします。
インナーテントの床面積はフライシートの半分で、
トレックライズ0と同程度。
だから前室が広い広い。
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調理器具などを思う存分に
広げることができます。
これは、ツェルトはもちろん、トレックライズ0でも
真似ができない優雅なスペースです。
幸か不幸か雨が降り出したのですが
(天気予報があてにならんな)
まるで気になりません。背が高いので、
中であぐらをかいても頭がつかえません。
上ってる途中は、この豪華装備を選んだことを
心底悔やみましたが、こうして使ってみると
悪くないジャンと笑みがこぼれます。
いつもながらの、のど元過ぎれば……ってやつですね。
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卵を二個持ってきたのですが、
ひとつは割れちゃってました。
ダートも走ったのですから、仕方ないですね。
ジップロックに入れておいてよかった。
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調理開始。
ガソリンバーナーのスベア123Rと、
固形燃料のツーバーナー体制。
前室がとても広いので、自分はインナーテントに入ったまま
こうして調理できます。もちろん、テント内での
調理は自己責任ですが、雨天だと
とても便利なのは間違いありません。
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まずは蒸かしたジャガイモ。
ほんとはバターを乗せたいところですが、塩で。
今回、バッグに日中入れておいても傷まない、
ということを前提に食材を選んできました。
蒸かすために、コの字形にしたアルミ板に
穴を開けた台を自作し、その上にジャガイモを乗せてます。
20分ほどでふっくら仕上がりました。
これ、最近見た「異世界食堂」というアニメに出てきた
メニュー。劇中の描写どおり、かなり美味しかったです。
アニメも役立ちますな(笑)。
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お米を炊いて、ドライカレーに。
軽くご飯を炒めて、カレーパウダーとソースを混ぜるだけ。
これも自分としては納得の味。
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やはり肉もいただきたので
コーンビーフを持参。
そのままでは味気ないので、
溶き卵でくるんで焼きました。
いいつまみです。
その肝心のお酒ですが、さすがにビールを
5本も6本も持って走るのは辛いので、
いつもは飲まない日本酒を500ml持参しました。
これで酔えるか不安でしたが、
やはり疲れていたのか、十分に寝付くことができました。
駐車場なのでクルマの出入りが少々気になりましたが、
かなり上質な睡眠を得ることができました。
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風情がよろしいワンポールテント。
今回のような上りが厳しい時は
もう持ちたくないですが(汗)
そうでないコースなら十分にアリ。
これなら娘もキャンプにつきあってくれそう(希望的観測)。
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朝焼けを期待して4時に起きるも、
無情な濃霧。
7時頃まで二度寝しましたよ。
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8時には撤収完了。
このバッグを今日も付けると思うと、
天候と相まって気が滅入りますが、
食べて飲んで、だいぶ軽くなったのが救い。
こうしてみると、右のフロントローダー用スタッフバッグの
高い収納力がよくわかります。
ま、ツェルトならフロントバッグ自体が
要らなくなるのですが……。
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霧は晴れません。
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走り出してもこのありさま。
当初、鉢伏山へ向かうかと思ってましたが、
そんな気になれず下界へ。
もう塩尻から輪行で帰ろうかと漠然と思いつつ。
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標高が1000m以下になって
街が見えてくると霧が晴れました。
すると、さすがにこのまま帰るのももったいなく……。

ふと、SNSを見ると、サイクリング仲間が
山向こうの上田を目指していることを知りました。
松本から保福寺峠を越えれば合流できそう……。
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松本から山里を上り返して、
上田を目指すことに。
仲間が待っている(かもしれない)。
それだけで走る意欲が湧いてきます。
これで相手が妙齢の美女だったりすると
果てしなくロマンチックで「君の名は。」っぽいですが、
残念ながら相手はオッサンです(笑)。
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ひさしぶりの保福寺峠。
なんとなく標高1000mくらいと
記憶してましたが、実際は1300m以上あって、
思いのほか体力を削られました。
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峠直下に出る蝶ヶ原林道は通行止め。
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保福寺峠に至ると、
周囲は再び霧に包まれました。
アルプスの絶景なんて望むべくもありませんが、
僕には待っている(はずの)仲間がいる。
これに過ぎる喜びはありません。
これで相手が……以下略。
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青木村側の道は
舗装がかなり傷んでます。
苔生した箇所も多いので、慎重に。
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麓に降りると再び青空が。
標高の変化がある地域は、
天候も変化するなあと、あらためて実感。
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ちょっと遠回りして、無駄に
上り返したりもしましたが、
上田に着々と近づきます。
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優雅な別所温泉駅。
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ここまで迎えにきてくれた
京都のアニキ、北山さんと合流。
一ヶ月振りの再会です。昨日は麦草峠を越えてきたという
タフで行動力のある先輩です。
で、頭の中はもう飲むことで一杯。
なんせ、昨日はビール飲んでないですし。
オッサン同士が会ってこんなにうれしいなんて、
我ながら不思議なほど。けっして○○じゃないですよ。
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ああ、妙齢の美女もいた(汗)。
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彼女(鉄道むすめ)の名前の由来である
八木沢駅からとっとと輪行。
ビアンキで来たら絵になりそう(?)な駅舎です。
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クーラーの効いた電車で上田へ。
そうして、駅前でたらふくビールをいただき、
奇遇ともいえる再会を祝したのでした。

今回の教訓としては、
サイクリングにあまり「目的」なんかを
持ち込んじゃいかんな、ということ。
まして、二兎ならまだしも、五兎も
追うような目的を設定したのはかなり間違いで、
その代償は我が身を持って償うことになったのでした。
つまり、思ったより疲れた、ということなのですが。

今の自分の力量では、いくらキャンプツーリングとは言え、
総重量15kg台以下じゃないと楽しみづらいっすね。
特に上り。むしろ上りが少なければ、今回くらい重くてもOK。
それが身をもって理解できただけでも
ヨシとしましょう。
by cyclotourist | 2017-08-15 11:34 | おしらせ | Comments(4)
Commented by ミウラSV at 2017-08-15 14:44 x
重装備キャンプお疲れ様でした~。しかし、素敵な夜景を拝めなかったのは残念でしたですね。
ワンポールテントも割とコンパクトには畳めるんですね。色々な装備も試しまくり!
そして、オッサンはともかく、妙齢の美女に会えて良かった!?
Commented by cyclotourist at 2017-08-15 17:18
ミウラSV様
コメントありがとうございます。
貴兄も輪行サイクリングを楽しまれたようで、
なによりです。
キャンプ装備で総重量18kgって、ひと昔前の
感覚では十分に軽いのですが、
もっと軽いのに慣れちゃうと、
もうシンドイですね。単に
加齢と骨折で衰えた感も否めませんが(汗)。
オッサンもとい京都のアニキは、
信州で何らかの精神的物質を補填したのか、
たいへんに元気そうでした(笑)。
Commented by 輪太郎 at 2017-08-19 10:50 x
力の入った投稿で、読み応えアリですね。シートパック、ライトキャンプには良さそうですね。僕は普通のサイクリング用としてジャイアントのを昨年購入しましたが、普通の短いサイクリングで、荷物の出し入れをひんぱんにする場合は、少しめんどうな感じかな。ジッパーで開閉する方が僕のようなサイクリングには良いかな? もちろん、到着時と出発時、つまり夕方と朝方しか開閉しないのなら、問題ないですね。いやいや、もっと使えば頻繁な出し入れでも慣れるのかな? ビアンキ駅、楽しいですね。
Commented by cyclotourist at 2017-08-20 08:45
輪太郎様
コメントありがとうございます。
バイクパッキング用のバッグは、
たしかに使いづらいと思います。
軽さを保ったまま、もっと便利な
バッグが登場するといいなあと思ってます。
ジャイアントのはお買い得ですね。
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