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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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バイクパッキング改 その1

こんにちは、田村です。

だんだん春めいた日が多くなりましたね。
そうなると、うずうずと旅に出たくなります。
今の仕事がひと段落したら、一週間ほど旅に出たい、
できれば半月、せっかくなら一ヶ月……と
妄想を膨らましている今日この頃です。
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何度か装備を見直し、
それなりの完成度に達したと自負していた
我がバイクパッキング仕様ロード。
見た目的には、見慣れないと異次元の乗物ですが、
バッグ4点(大型サドルバッグ、フレームバッグ、
フロントバーバッグ、トップチューブバック)を
アピデュラで揃えているので、良く悪くも
すっきりまとまっているのでは、と思います。
あくまで、従来式のキャンプツーリングに
比べれば、の話ですが。

写真は、先日、大洗でキャンプした際の状態ですが、
自転車を含む総重量は14kgです。
そのうち、装備重量(バッグ含む)は5.1kgほど。
フレームを使うテントの代わりに、ツェルトを採用したことで
かなり軽く収まっています。
これで一応、調理も可能な装備と、一食分の
食材も積んでます。
詳しい内訳が気になったら、
先日発売された『ロードバイクベストバイ2017』という
八重洲出版さんのムックをご覧になってください(汗)。
タイトルの空気感を察することなく(大汗)、
バイクパッキングの実践記事を掲載してもらってます。
なお、このキャンプ後にホイールを換えているので、
さらに300gは軽くなってます。

さて、「オレのバイクパッキング仕様は完璧に近い」
(ロードバイクベースにおいて)と
調子に乗っていたワタクシですが、
ガツんとくる現実がありました。
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とある週末、関西からお越しの
サイクリング仲間と
都内ポタを楽しみました。
「舞台サイクリング研究会」の活動なのですが(笑)、
うちからほど近い勾配22%の激坂、
通称「冴えカノ坂」を、僕だけ越えることが
できなかったのです!
たしかに激坂ですが、距離が長くないので、
以前はダンシングで一気に通過できたのですが、
今は足に力を込めることができず、あ、痛い、って感じで
あっさり自転車を降りざるを得なかったのです……。

はっきり言って、悲しい現実です。
時と共に足の痛みはなくなると思いますが、
脚力の低下と、疲れやすさが改善されるかは
どうも自信がありません。
もともと非アスリートなので、練習とかは
あんまり興味が湧かないですし(汗)。

しかし、機材を改善する余地は大いにあるでしょう。
特に、バイクパッキング仕様、つまりキャンプツーリングなら、
自転車だけでなく、装備品を吟味することで、
まだまだ大幅な軽量化が可能ではないでしょうか。

ちなみに、先の大洗キャンプで使ったアイテムの
重量ワースト3はこちらです。

スリーピングマット 508g
輪行用具一式420g
調理器具一式414g

でした。本当は冬用シュラフがもっと重かったのですが、
これからのシーズンは必然的にもっと軽くて小さいのが
使えるので除外しました。
輪行袋はほとんど最軽量のSL-100ですし、
使い勝手も文句なしなので、換える候補から外します。

となると、スリーピングマットと
調理器具(ガスバーナー、ガス、コッヘル)が
軽量化の狙い目となるのは自明でしょう。

そう考えるといても立ってもいられず、
とある平日に「ムーンライトギア」という、
UL(ウルトラライト)ギア専門店へ行ってみました。
千代田区にある、軽量マニア御用達ショップです。
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お店のスタッフさんに、
スリーピングマットとバーナーを軽くしたいと相談して、
お勧めいただいたブツを大人買いしてきました。
自分の数少ない美点が、その道の先達のおっしゃることを
よく聞く、ということではないでしょうか(ほんとか?)。
単に、日頃のストレスを買い物で晴らしたという
側面も否めませんが(汗)。

購入したのは、
スリーピングマット、ヘビーデューティーエマージェンシーシート、
ゴトク、燃料皿、風防、ペグ、ゲル状燃料などです。
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固形燃料やアルコールバーナー用のゴトク。
エバニューの新製品、というとカッコいいですが、
チタン板を打ち抜いて組むだけの素朴な製品です。
さすがに軽く、わずか13g。もっと軽いゴトクもありましたが、
たたむと省スペースなコレを選びました。
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今まで使ってたガスバーナーは50g。
これも十分軽く、火力も申し分ないのですが、
ここはあえて違うアプローチを試してみます。
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ゴトクとセットで使う燃料皿。
こちらもエバニューの製品で、重量14g。
チタン製のマルチトレイです。これでいいなら、
現地で何か拾っても代用ができそうですが(汗)。
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ガスバーナーとの別れを
考えた大きな理由が、このカートリッジ。
これはほとんど空ですが、100g以上ありますし、
なにより使ってもカサが減りません。
残量が分からないのも不安です。
コッヘルに入るので、スペース的には
問題にならないのですが……。
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ゲル状のアルコール燃料、
ユーティリティーフレームというのを
薦められたので買ってみました。
1パックで14〜15分燃焼するとか。
意外と重いです……。
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さっそくひとつ使ってみます。
トレーの上に燃料をひねり出し、ゴトクを置くだけ。
ライターで簡単に着火します。
従来からある固形燃料、エスビットの
高性能版といったところでしょうか。
特別な燃焼装置が要らないのが魅力。

で、水500Cを湧かすのに要した時間は
7分19秒でした。室内でこの時間……微妙。
ちなみに、16分燃え続けました。
途中で火を簡単に消せないのが不便ですね。
なお、エスビット(大きめのミリタリー)だと
11分近くかかりました。
ガスだと3分ほどで湧きますから、
ゲルもエスビットも、かなり非力ではあります。
まあどうせ、湯沸かしで足りる調理しかしないのが
現実なので、致命的とは言えませんが、
キャンプ場でアンコウ鍋を作る、とか、
そういう遊びはできなくなりますね……。

さて、賢明な方ならお気づきだと思いますが、
固形燃料やアルコール系は風にとても弱いので、
防風版がかかせません。
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これも買ってきました。
ぺらっぺらなチタン板で、重量わずか20g。
使う際は、ピンで留めるなど工夫が必要ですが、
この割り切った感は見事です。
ちなみに、以前に作った手製のアルミ製風防は
直火が当たると溶けてくるのでダメでした(汗)。
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昔から使ってる風防は
重量250gもあり、しかもデカい。
こいつとはおさらばですね。
とはいえ、火力が強いガスバーナーの場合、
これなしでも使えるシーンが多いのも事実でした。
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で、ゴトク、トレー、風防と
コッヘルの重量は計269gに。
しかし……
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3日分くらいの
燃料を合計すると、456gに……。
これじゃあ、ガスを使ってた時の
総重量414gより重い(泣)。
燃料を使えば使うほど、軽くなるのは
間違いないですが、実践するかどうか、悩ましいところです。
なお、燃料も風防もコッヘル内に収まったので、
スペースは同等です。

コッヘルもチタン製に買い替えれば
あと100gくらい軽くできそうですが、
チタンだと麺を茹でただけでも焦げ付くので
(ジェットボイルはチタン版を使ってます)
そうしたことが少ないアルミ製がいいんですよね。

調理器具での軽量化の見込みは
なんだか微妙なことになりそうですが……
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スリーピングマットは劇的に軽い! すっごーい。
重量わずか261g。ニーモ・テンサーという製品。
1万3000円なので、安くはないですが、
非常に高いというほどでもありません。
そして、軽さよりもうれしいのが……
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この小ささ!
赤いのは、従来使っていたモンベルのマット。
これもULと銘打った製品ですが、実測で508gもあり、
フロントバーバッグを占有する大きさも気になってました。
ニーモ・テンサーは空気式で長さ122cm、
モンベルのはクッション材入りで長さ150cmもあるので、
単純に比べる製品ではないと思いますが、
格段に軽く、小さくなります。
驚くべきことに、もっと軽い製品もありましたが、
ある程度の安眠を求めるなら
コレがいいと教えていただきました。
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さっそく広げてみました。
こうした空気式のマットは、寝心地がゴロゴロするので
敬遠していたのですが、このニーモ・テンサーは
独特の溝が効果的なのか、寝た時の安定感が
けっこう高いです。保温力も上々の印象。
肩からふくらはぎの長さなので、足下が少し
寒そうですが、着込むなり輪行袋を敷くなりすれば
補うことができると思います。
ただ、かなり生地が薄いので、地面の小石などで
貫通パンクするのが心配。それを店員さんに伺ったところ、
フツーのエマージェンシーシートより厚手の
ヘビーデューティーエマージェンシーブランケットというのを
薦めていただいたので、これも買いました。
確かに厚手で(といってもコンマ数mm)
少しくらい尖った石からなら、マットを守ってくれそう。
片面がオリーブドラブ色で、アーミー仕様らしいです。
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あとは、アライテントの
アルミ製軽量ペグを6本購入。
1本300円でした。6本で重量55g。
これまで使ってたのもアライ製でしたが、重量は75gでした。
たかが20g、されど20g……。
ちなみに、もっと軽くて細いチタンやカーボン製の
ペグも店頭に並んでましたが、石で叩いたりできない
ようなので、無難なアルミ製にしました。
さらに……
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少し短くなるようカットしました。
自分の使い方では、さほど強い固定力を
望まないので、十分かと。
これでさらに10g軽くなりました。そして
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ペグを短くしたおかげで、
ツェルトのガイラインを入れている
小さなスタッフバッグに収まりました。
以前のペグ(写真下)は飛び出してたんですよね……。
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バージョンアップした
キャンプ装備一式を並べてみました。
左上の黒×茶色のスタッフバッグには
8℃対応のモンベル製シュラフを入れてます。
モンベルの純正スタッフバッグは、キツキツで
使いづらいので、適当なモノに入れ替えてます。
他は、レインパンツ、輪行袋、調理器具、ツェルト、
ガイライン&ペグ、水筒、マット、シートなどなど……です。
マットが小さくなった分、輪行袋やシュラフの大きさが
目立つようになりましたね。
そして……
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なんと、サドルバッグに
すべて収まりました!
マット省スペース化の恩恵は絶大です。
実際には、せめてもう1セットの着替えと
虫除けセットなどを持つことになりますが、
少なくとも、あとはフロントバッグとトップチューブバッグが
あれば余裕で収まりそう。フレームバッグ要らない!?

フレームバッグは、ポールなど長物の収納に
便利でしたが、すでにそのようなモノがない
我が装備であるならば、もはや割愛できそうです。
フレームバッグはバイクパッキングの象徴的なアイテムですが、
ボトルが使いづらくなるので、なくて済むなら
それに越したことはないかも、と思います。

また、アピデュラほどの容量が確保できない
他社のバッグシステムの採用も視野に
入ってきました。荷物が小さく、軽くなるほど、
加速度的に可能性が広がりますね。
ホイールやコンポなど、自転車側への
投資も魅力的ですが、こうしたギアへの投資のほうが
こと軽量化に関しては、
費用対効果が高いことも実感しました。
調理器具、いわゆる火器は、まだ模索が
続きそうですが……。

ちなみに……
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先の東京ポタでは、
遊就館に展示されてる零戦も見学しました。
零戦は、列強各国に比べて非力なエンジンしか使えないため、
機体の軽量化を徹底したことで知られています。
貧脚のバイクパッキングツーリストは
零戦を見習いたいものです。
で、いつか大空を制すんだ!
そーらーはー、とーべなくても〜……

次回は、新たなバッグを組み合わせた
愛機の姿を披露したいと思います。
生温くご期待ください。
by cyclotourist | 2017-03-18 19:08 | ひまつぶし | Comments(8)
Commented by james_y1964 at 2017-03-18 21:56
うををを、激論を交わしたいテーマですなあ!
難しいのは軽量化を進めれば進める程、快適性を損なってまう点。どこで線を引くかが悩ましくも楽しい葛藤ではありますね。30年ほど前、初詣サイクリング時に固形燃料でカップラーメンを調理しようとした際、いつまでたっても沸騰せず、生煮えの面をすすった悲しい経験がトラウマに・・・。
ちなみに冷え性の私は、マットは足先までないと凍死してしまいます(笑)。
Commented by cyclotourist at 2017-03-19 23:42
ジェームス様
コメントありがとうございます。
貴兄と激論を交わせるよう、
実践しないといけませんね〜。
また四国訪問したいと思っておりますので、
その際はよろしくお願いします!
Commented by 輪太郎 at 2017-03-20 01:13 x
軽量化への執念というか、道というか、すごいですね。昔、ツェルトを買おうとしましたが、ショップの人のアドバイスを受け断念しました。でも、田村さんのように慣れている人なら大丈夫でしょうね。
Commented by ミウラSV at 2017-03-20 18:05 x
パッキングについては色々と参考になります。ロードでのキャンプも出来るようになると、行動範囲も広がりそうです。小さく収納できるテントやシュラフもそうですが、バッグへの詰め方もご教示いただけると嬉しいです。
体力の方は数か月動けなかったのですから、相応に落ち込んでいると思います。1週間の間に遠征2回とかした後のポタですから、疲れもたまっていると思います。ご自愛ください。
Commented by トシ at 2017-03-21 00:32 x
火器だけでなく、マットも新調していたのですね。
ペグで1800円と聞くと高い気もしますが、たしかに自転車本体で軽量化を考えるより費用対効果は大きそうですね。
重さもですが、嵩が減るのが良いですね。
さりげなく、ペグの後ろにサーバルちゃんが写っているのは狙いでしょうか?(笑)
こちらの完成も楽しみにしています。
Commented by キナバルの★ at 2017-03-21 16:39 x
脚力の低下に愕然としたとのこと、心中お察しします。でもまあ数か月間動かなかったんだから、鈍っていて当然でしょう。でもトレーニングとかには興味が無いというのはどうも・・
まあ乗ってればそのうち戻りますよ。と思いませう。
Commented by ban-g at 2017-03-21 17:38
はじめまして!
昨年、リアキャリアにキャンプ道具を満載して、バランスの悪さを痛感し、今年はU.Lバイクパッキングを、と計画中です。
まずは、燃料系とシュラフのダウンサイジングを考えていましたが、燃料系は長期間になると問題も発生するのですね。
私はシュラフはSOLのEscapr Biviとモンベルの#7の組み合わせを考えています。
大変、参考になりました。
ありがとうございます。
Commented by cyclotourist at 2017-03-21 18:49
輪太郎様
コメントありがとうございます。
テントのほうが格段に快適ですが、
荷物の軽量化・省スペース化を考えると
ツェルトは魅力的です。

ミウラSV様
コメントありがとうございます。
貴兄のフレームサイズはうらやましいほど
大きいですから、バイクパッキング向けかも
知れないですね。
自分の場合のバッグへの収納方法なども
機会を見てリポートしたいと思います。

トシ様
コメントありがとうございます。
自分のマットは大きすぎたので、
冬季以外は、新調したコンパクトタイプで
十分かなあと思った次第です。
サーバルちゃんも製作中ですが(笑)、
指を動かすとねんざがぶり返すので、
ぼちぼち進めていこうと思ってます。

キナバルの★様
コメントありがとうございます。
脚力の低下も、今では半分くらい
楽しんでます。以前より、いろいろ
工夫するようになったかも知れません。

ban-g様
コメントありがとうございます。
キャリア+バッグも、収納スペースの広さや
自転車を選ばないという面では
メリットもあると思うので、うまく
使い分けたいなあと思っております。
昨年くらいからバイクパッキングでの
キャンプツーリングを重ねているので、
なにか参考になる記事があれば幸いです。
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