こんにちは、田村です。
早いもので、左足を骨折してから
2ヶ月以上が経ちました。先日の検診で、
40kgまで荷重をかけてよいという許可をいただき、
松葉杖一本で歩くことができるようになりました。
右手で杖を抱えて、折れてない右側の足に体重を
かけるようにして歩くんですね。
やってみるまで分かりませんでしたが、
腕が疲れず、しかも左手は手ぶらになったので、
歩いたり物を持ったりがだいぶ楽になりました。
とてもうれしいです。
この調子だと、杖なしで歩けるようになったり、
自転車に乗れるようになった時は、
もう本当に快感だろうな〜と楽しみです。
骨折なんてするもんじゃありませんが、
歩けることや、物を持てることだけで
嬉しい気持ちになれるのは、それはそれで
幸せなような気がしないでもありません。
そして本日、入院中に夢見ていた模型が
ようやく完成いたしました。
BT-42に搭乗する
継続高校の三人です。
半月前はコレでしたからね。
我ながら作り上げることができるのか
成算はなく半信半疑でしたが、
あきらめずに手を動かし続ければ、できるってもんだ。
その時間を作れた一因が骨折ですし、
そもそも作ろうと思ったのも入院してたベッドの上でしたから、
まさに怪我の功名と言うべきでしょうか(汗)。
また、いまも毎晩、超音波を出す
骨折治療器を使ってるのですが、
これに一時間くらいかかるので、ブログを更新したり
アニメを見るのにぴったりなのです。
フィギュア作りの最終工程となったのは、
「手首」でした。今回の三人は、
それぞれが両手で物を持っています。
ミカはカンテレ(これもガルパンで初めて知りました)、
アキは装薬、ミッコはハンドルです。
作りはじめた当初から、こうした物を持つような
ポーズを考えていたものの、最終的には
手首で帳尻がつくだろうと甘く見てました。
しかしやっぱり難しく、腕全体を調整することに。
また、手首はエポキシパテで作ったのですが、
両手を同時に作ろうとすると
いつまでも位置が決まらずキーッとなったので、
片方ずつ作ることに。硬化時間の分、時間も
かなりかかりました。そもそも、1/35スケールで
リアルな手を作ること自体が難しく、
なんとかそれっぽくなったと自分が思えるレベルに
するだけでも這う這うのテイです。
スプレーのサーフェイサーを吹いて、
様子をみます。使ってる造形村のサーフェイサーは
ほぼ完全なつや消しなので、キズが目立ちにくいのが
利点というか、難点というか。
光沢に耐えうる表面仕上げは自分には無理なので、
基本的につや消し仕上げで済むフィギアや戦車は
助かります。
次に白を吹きます。
隠蔽力の強い、Mr.カラーのクールホワイトを使っても、
なかなか真っ白にはなりませんが、
肌色の部分はなるべく白くなるよう、
しつこく吹き付けておきます。
肌色を吹きました。
こうした小さいフィギュアを塗るセオリーみたいのが
分からないので(大きいフィギュアも試行錯誤ですが)、
とりあえずここまではエアブラシを使い、
ここから先は筆塗りします。
まずは髪とジャケットを塗ってみました。
勝負どころの瞳を塗る前に、表情の印象に影響を
与えそうな箇所を塗ってみたのです。
瞳をクールホワイトで塗ったら、
まつ毛と瞳の縁取りを0.3mmのコピックで書きます。
筆よりも狙った位置に線を書きやすいと思えるので、
とりあえずアタリとして、です。
この段階ではなんだか絶望的な
お顔になってしまって泣きたくなりますが、
くじけずにがんばります。ちなみに、肌と白目を
ラッカーで塗ってるので落とすことも可能ですが、
きれいに拭き取るのは難しいので
(クリアーを塗っておけばいいのかな?)
基本的には後でアクリルを塗り重ねることで
フォローします。
アクリル絵の具をプラ版の切れ端に出して
ちまちま調色して瞳まわりを塗っていきます。
塗料皿くらい買えばいいのに、つい面倒で(汗)。
塗りました。
あいかわらずヘタクソで悲しくなります。が、
似てるんじゃないか? と思い込んで納得します。
1/8でもうまく塗れないのに、1/35がうまく
塗れるはずもなく……。
ちなみに、娘が見たところ
「顔面崩壊してる」と、これまでになく
きっついコメントをいただきました(泣)。
カンテレを塗ります。
ここは我ながら工夫したところで、
まず、180番という粗い紙ヤスリでひとこすりして、
半ば運任せに筋目を入れてから塗りました。
いわゆる木甲板色のタンで塗った後、
アクリルの茶色を重ね、軽く綿棒でぬぐいました。
すると、筋目に茶色がほのかに残って、
なんとなく木目に見える……見えませんか?
個人的には、簡単に木材感が出せたと思ってます。
こうした塗装後に、伸ばしランナーで
弦を再現。黒いランナーを使ったので、
塗らなくてもそれっぽく見えるかと……。
本来は10本くらいあるみたいですが、
自分の技術では無理すぎます。
これでカンテレ完成〜と喜んだのですが、
ミカに持たせる時に腕に弦がこすれてよれてしまい、
仕上がりはだいぶ情けなくなりました……。
だいたいの塗り分けを終えた後、
アクリル絵の具やタミヤのウェザリングマスターで
陰影や色味を調整。ウェザリングマスターは、
少ないリスクで効果的に肌の色味を複雑にでき、
とても便利なアイテムですね。
つや消しクリアーを吹いて仕上げ。
ブーツとか瞳はつやがあったほうが
いいかと思いますが、そんな表面状況にないので、
全体をつや消しにしてしまいます。
あと、左胸に「継」と書いてあるのは知ってますが、
塗りようがないので割愛します。
プラッツのフィギュアだとデカールなんでしょうね。
本当は、参考用に入手したかったところですが、
それを見たら自作する勇気が潰えそうなので(汗)、
控えてしまいました。根がビビリなんで……。
百円玉と大きさ比較。
こんなに小さいんだから
ショボくても勘弁……という言い訳みたいな写真。
実際やっぱり小さくて、2.5倍のルーペをかけて
作業しても、自分の眼と指ではこれが今の
限界でございます。でも、
以前作った「リボン」の二人よりも、
自分比ではかなり上手にできたと思います。
特に、ミカとアキの足回りはかなり頑張ったと
自画自賛したくなるのです。
ちなみに、パンツは特に再現してません(汗)。
乗車させると足なんて
まるで見えません(笑)。
それでも、こうして乗せることができて
我が半月に悔いなし、でございます。
ミカの頭が1mmくらい砲塔から飛び出てたり、
ミッコの頭がターレットに当たってるとかは、
言わなければ分かりますまい(汗)。
砲塔のなかはキツキツ。
戦車の乗員は、お互いに仲がよくないと
務まらないだろうなと思ってしまいました。
少なくとも、おっさんが揉み合ってるような
状況よりはコレが素敵。アニオタとしては(汗)。
戦車としてはそんなに大きくない
BT-42なので、フィギュアが
それなりに目立ってくれるような、
言わなければ分からないような……。
なにはともあれ、作りたい、いいな〜と思っていた
シーンを再現できてよかった、です。
もう少しどうにか……と思うところも多いのですが。
「人は失敗する生き物だからね。大切なのはそこから何を学ぶかってことさ」
(ミカ)
ですよね〜。
追記
アキが持ってる装填棒(?)と
ニョロニョロみたいな髪留めを
忘れていたので、追加しました。