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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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【プラモ作り】継続高校BT-42 その5

こんにちは、田村です。

休日は模型作りがはかどります。
いつも休日みたいなものですが(汗)。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_223878.jpg
BT-42の製作が
ひとまず終了しました。
やっぱり、フィギュアより先に完成。
ここ三日で一気呵成に急速進行です。
勢いでいろいろイジってデッチあげたのですが、
その過程を振り返ります。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_2261495.jpg
すっかり忘れていた、
キットと劇中の相違点をそれなりに再現。
砲塔右前に貼視孔を追加します。
劇中仕様は、妙に左右対称になっています。
この位置に覗き穴があっても、
照準器があるので接眼できませんが、
自己満足のためにとりあえず再現。
マスキングテープで位置を決め、
ピンバイスで開口してからデザインナイフで
四角い穴に整形しました。
この下にある、円錐形のボルトとピストルポートも
プラ棒を削って適当に再現しました。

あとは、劇中仕様ではジャッキが外してあって
取り付け金具だけ残ってるので、それも作りました。
ほかに大きな変更点としては、左側の工具箱の
寸法違いなどもあるのですが、それは追って。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_2323426.jpg
天下のクリスティー式サスペンションを
猛烈に適当にデッチ上げました。
第二転輪だけです。そのわけは……
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_2333597.jpg
車体が傾いてる状態を
再現するためです。
せっかくフィギュアを乗せるので、
戦車のほうにも躍動感を与えたいなと思った次第。
このアングルだといまいち分かりませんが、
加速してリアが沈みつつフロントが上がり、
なおかつ右にハンドルを切ってるので
車体が左に傾いてる……という状態にしました。
クリスティー式の大ストロークぶりを
見せつけるようなシーンにしたいな、と。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_237277.jpg
このキットには、自分の苦手な
エッチングパーツが付属してますが、
曲げる治具があるので簡単に曲げ加工できます。
このあたりはさすがタミヤだけに親切だなと思ったり、
別にプラのモールドでいいじゃないかと思ったり……。
あんまり精密に再現されては、
自分が作った内装のショボさが目立つばかりです(汗)。

このように着々とキットの組み立てを進めていったのですが、
ふと思うことがありました。
クリスティー式をでっちあげて姿勢制御したあたりから
考えていたのですが、キットと劇中仕様の違いを
再現するなら、ディティールよりも重要な要素が
あるのではないかと……。

それは「時間」です。
劇中、BT-42が最初に登場した時はピカピカでしたが、
対カール戦に投入されてからのBT-42は、
その奮闘ぶりと比例して、どんどんボロくなっていきます。
特に、「クリスティー式なめんな」状態になってからは、
履帯がないのはもちろん、その直前に発生した
パーシングとの接触によって、右側面がかなり
ひしゃげており、誘導輪も紛失。汚れも加わってます。
そして、最終番の「トゥータ」の時に至ると、被弾によって
いっそうボロボロになって片輪走行してますね。

個人的には模型をあんまりボロくしたくのですが、
クリスティー式なめんな状態を再現したいなら、
右側面のダメージだけは欠かせません。
これを再現しないということは、ガンダムが五体満足で
ラストシューティングしてるようなものかもしれません。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_2394497.jpg
右側面のダメージを再現するため、
フェンダーと工具箱を0.1mmの銅板で作成。
プラスチックのままでは、ひしゃげたり歪んだりした
状態をリアルっぽく再現するのは難しいと判断しました。
(自分の経験と技術では)

前回、IV号のシュルツェンを同じように銅板で
置き換えたとき、そのダメージ加工のしやすさを
実感したので、今回にも応用することにしたのです。
一見面倒な工作のように見えますが、
薄い銅板なのでカッターで切れますし、
浅くカッターで筋を入れるとキレイに折れ曲がります。
工具箱もシンプルな形状なので、簡単な
展開図を切り出せばOK。
ただし、素材が薄い分、歪みやすいので正確な
仕上がりは自分には無理ですが、ここでは
歪ませるのが目的なので、なんの問題もないのです、たぶん。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_2585584.jpg
このように、劇中で
大きなダメージを被った部分だけを
銅板に置き換えました。本来なら、
反対側も同じように作り直したほうがいいのでしょうが、
なぜか左側は劇中でほとんどダメージを受けておらず、
キチッとしたカタチを保ってます。それを自作するのは
無理っぽいので、片側だけでお茶をにごしますのです。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_313595.jpg
適当な棒でたたくと、
リアルに凹んでくれました。金属万歳!
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_333749.jpg
ようやく塗装に入ります。
継続さんのBT-42は迷彩塗装なので、
グラデーション塗装は必要ないかと思いましたが、
いちおう試みます。
今回は、黒一色に塗ってから立ち上げてみます。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_35957.jpg
平面的な、光のあたりそうなところを
白で塗ります。
前回のIV号では、ものの本をパクって
白→黒のシャドー吹きを下地としましたが、
あとからシャドーを吹くとどうしても不自然になったので、
先に黒を吹いた次第です。
ただ、当然ながら全体に黒っぽくなるので、
どっちの方法がよいかはケースバイケースだと思われ。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_372061.jpg
基本色となるグレーを吹きました。
『アーマーモデリング』誌に載っていたBT-42の
作例どおり、Mr.カラーの333番、エクストラシーグレーという
色です。こんな濃い色でいいのかと思いましたが……
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_391842.jpg
迷彩色として白(に近いグレー)を
吹き重ねていくと、いい案配に全体が
明るくなってきました。やっぱり、
紙媒体の情報は信頼できますね!?
この、もあもあに白が入り乱れてる迷彩も
難しそうだなと思ってましたが、かなり薄めて
吹いていけば、少々失敗しても目立たないので、
何度か吹き重ねていくうちに、なんとなく
それっぽい迷彩になってきました。
まあ、自分が「それっぽい」と思えるだけの
レベルではありますが(汗)。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_3125227.jpg
合間をみて、転輪も
塗り分けました。面倒なようでも、
マスキングしてエアブラシで塗装。
うまい人は筆塗りでサクッと塗り分けるのでしょうが、
こちらは急がば回れ、です。
マスキングテープをはがしたとき、すっきり
色分けできてると、けっこう快感です。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_3145389.jpg
汚し塗装は苦手ですが、
今回は挑戦します。
砂塵舞うシーンでしたので、そんな風合いを
加えたいところ。汚したいけど汚いのはイヤなので(汗)、
アクリル絵の具でサーモンピンクに近い色を作り、
ペタペタと塗ってから適当に拭き取ります。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_3172093.jpg
拭き取り後。
もとがキレイ目な色なので、
ホコリっぽさはあるけどさほど汚らしくない感じに
なったと思うのですが、どうなんでしょう……。
最近はいろんなウエザリング用の塗料があるようで、
試したいなと思いつつ、今回もアクリル絵の具で
誤摩化しました。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_322531.jpg
こうして、ひとまず
BT-42の完成でございます。
車体側面はサーモンピンクで汚しましたが、
それ以外はオレンジ色に近い明るい茶色で
ウオッシング的に着色し、無彩色で寂しい
車体に変化をつけてみたつもりです。

結局、いわゆるカットモデルはあきらめ、
(カッコいい切断ラインを決められない。汗)
装甲板を外しているような状態にしました。
砲塔天板やハッチは部品を付けてないだけですが、
加えて砲塔側面と車体上面・前面の一部は
カットしています。
これならフィギュアもよく見えそうです。
それら装甲板の境目は、前述の茶色で
サビ色っぽく汚しつつ、なんとなくカットラインに
見えるようなアクセントにもしたつもりです。
【プラモ作り】継続高校BT-42 その5_d0211129_3273142.jpg
主役の三人娘も、
だいたいカタチになってきたような……。
エポパテを盛ってカラダのラインをジャージっぽくして、
襟や靴ひも(←無理芸)などをデッチあげました。

文字通りこっちのフィギュアが主役で、BT-42は
ジオラマ台みたいなものなので、
なんとか可愛く仕上げたいものです。
by cyclotourist | 2016-09-20 03:38 | 模型作り | Comments(2)
Commented by トシ at 2016-09-20 21:37 x
冒頭の急速進行がイオナの声で再生されました(汗
それにしても、銅板を使うというのは凄い良い方法ですね。
内部だけでなく、外装もトンデモなくリアルで驚きです。
BT-42自体がジオラマ台とのことですが、さらに土台のジオラマも期待しちゃいます。
僕は明日よりやっと遅い夏休みをとって、ノンビリ203高地(のモデル)を目指してきます。
Commented by cyclotourist at 2016-09-20 23:13
トシ様
コメントありがとうございます。
いよいよ二百三高地ですか! ご武運を〜。
朝夕はけっこう寒そうですが、
トシさんの経験と装備があれば
楽しめそうですね。土産話を
楽しみにしてます!
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