こんにちは、田村です。
秋雨のおかげで外出もままなりませんが
(松葉杖だと傘がさせません)
涼しい風が窓から入ってくると、
それだけで気持ちいいものです。秋に生まれたせいか、
秋はいちばん好きな季節です。
さて、BT-42は砲塔の内装再現に入って、
三日目になりました。
左側の構成要素が
ほぼ揃いました。
オタクゆえの集中力を発揮し、チマチマした作業を
飽きずに続けた結果でございます。
ちょっと仕事しつつも、一日のかなりの時間を
模型作りに費やしております(汗)。
誰得か分かりませんが、
ここ三日間の作業を振り返ってみたいと思います。
まず、部品内側を整形。
本来は見えない内側も、
さすがタミヤというか本当にキレイなのですが、
ピンホールみたいな凹部や部品の差し込み穴、
勘合用の段差がいつくかあるので、
パテ盛りとヤスリがけで平滑に。
シートは切り落とし、後で作り直します。
ターレットにある、車体と勘合させる切り欠きを
抜くための穴も埋めておきます。
砲塔も、隅のほうにある部品から
作っていきます。まずは砲弾ラック。
プラ棒にプラ版を巻いて段差を再現したり、
穴を空けたプラ版を重ねたりして、
設定画にあるディティールを再現。
筋彫りできればベストなのですが。
自分の技術と知識と道具では無理。
このあたりで気づいたのですが、
砲塔の構成要素は入り組んでいて、
筆も入らないような箇所ばかりです。
部品を作るまではいいものの、組んだ後は
塗装できないんじゃなイカ? と思います。
インテリアがある戦車やクルマのプラモを
作った経験がほとんどないので、
手順や塗装のタイミングが分かりません。
しかも、ガルパン劇中を見ると、けっこう
細かく色分けされています。
心理的にかなり面倒ですが、
ある程度の塗装と組み立てを
並行して進めることにしました。
塗ると、工作精度の低さが露呈されて
凹みますが、どうせよく見えないからと
割り切ります。だったら内装を作る意味はあるのかな?
とかは言わないでください(汗)。
砲塔の内面も塗って、
作っては塗り、塗ったら組んで、組んだら接着という
入り組んだ作業となります。
図面を引いてない現物合わせのため、
ある箇所を組まないと、それに隣接する
構成要素の寸法とかが出せないので、
先に進めないのです。
切削や塗装、組み立てという、それぞれ道具や
心構え(?)が異なる作業が交互に発生するので、
当然ながら進捗は遅くなるのですが、
現物合わせでは致し方ありません。
諸先輩は、内装の組み立てと塗装を
どのように進めているのか知りたいところです。
こういう段取り的な解説って、本やWebにも
あまり紹介がなくって、手探りで進めてます。
左側後部の無線機を作ります。
苦手な箱組の出番です。
BT-42の無線機は、無線機本体の箱を
枠に乗せてるような構造なのですが、
この枠がくせ者。「口」のような形は、
いっけんプラ版を切り抜くだけに見えますが、
小さいので特に内側がガタガタになります。
このあたりは0.3mmプラ版を使ってるので、
切るのは楽なのですが、真っすぐとか直角に切れるかと言うと
また絶望的に難しく……。
そこで、辺ごとの細いプラ版を接着し、
四角形の治具(というかタダのプラ版)に
沿わせて接着して作ることにしました。
どのみち大した精度は出ませんが、少なくとも
内側の四角形をきっちり出しやすいので、
ぱっと見、ちゃんと作れているように見える気が
しないでもありません。
自分の限られた知見での「たぶん」ですが、
望む形をキレイに作るためには、その形を
分解して、自分が作りやすいように、
手持ちの道具や技術でキレイにできるように、
カタチを再構築するような手順を考えることが
大切なのだと思います。
思い起こせば、自転車のハンドメイド工房などを
取材で拝見した時も、火を噴いてロウ付けする時間よりも、
治具に部材を据え付けたり、その治具を工夫したり
してるのが印象に残りました。
プラモデルも、基本は同じなのかも知れません。
同じと思ったら怒られそうですが(汗)。
無線機の筐体と積載用の
枠をでっちあげました。
偉そうなことを書いたわりには、
ガタガタのフニャフニャ(悲)。
筐体、枠、そして操作板を
それぞれ別々に塗装しておきます。
操作板につけるダイヤル的なものも、
大きめな物はプラ棒やプラ板切り出しで
作っておき、マスキングテープに付けから
(手では持ちようがないので)
エアブラシで塗装しておきました。
操作板とダイヤル類の色が違うので、
双方をくっ付けた後では、キレイに塗れないことが
容易に予測できたからです。
繊細なモールドもデカールも作れませんから、
自作のメリットを活かし、せめて塗り分けだけでも
すっきりと仕上げたいと思った次第。
小さなボタンは、塗装後の板に
黒いランナーを伸ばして切った
小片を接着して、ダイヤル風に。
つまり、ちゃんと塗らなくてもそれなりに
見せるという苦肉の策です。
設定画にあるダイヤル数や配置は
再現できず、半分くらいにはしょってます。
また、この無線機ラックの下にも何か箱があるのですが、
もうスペースがなくなったので無視します(汗)。
無線機が完成、したことにします。
合間に覗視孔(覗き穴)あたりの
部品を作ったりして、
なんとか砲塔左側の内装が揃ってきました。
だいぶ各部が破綻してきて、砲弾ラックが大きすぎて、
覗視孔に接眼できないだろうとか、
あるはずのピストルポートを塞いでるとか、いろいろ
やばい箇所はあるのですが……とりあえず、
砲塔を旋回させるハンドルが可愛いので気に入りました。
車格以上の大きな砲を積んでる重そうな砲塔なのに、
思いっきり手動なんですね。
ギヤボックスと思われるボルトだらけの
箱にハンドルが付いてるので、それなりの
腕力でも回るギヤ比になってるのでしょうが、その分、
旋回スピードは相当に遅かったのでは。
劇中では、アキがカラダを上下させながら
セッセと回してましたね。
旋回ハンドルは右にもあるので、本来なら
ミカも手伝わなければいけないのに……。
ほとんど放置状態の三人娘ですが、
砲塔右側の内装を作る前に、
もう少し整えたいと思います。
内装を作り終えたらフィギュアが入らなかった……
というのでは、あまりに悲しいですからね〜。
その前にむしろ、カットモデルらしく
砲塔や車体のカットラインを決めたいのですが
(そうしないと、どこまで右面内装を作るべきかも分からない)
びびって手が動かない今日この頃です。