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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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九州〜四国バイクパッキング旅・四国横断編その1

こんにちは、田村です。

待ちに待った今日、
ガルパン劇場版のBD発売日ですね。
拙宅にもさきほど届きました。
これで、思う存分にビールを飲みながら
鑑賞することができます。
酔ってたら、きっと泣いちゃうだろうな……。
しかし、決してアルコール依存症ではない僕は
18時以降でなければ飲まないと
決めているので(例外は認めます)、
まだ封を開いておりません。そんなわけで、
いまのうちに、バイクパッキング旅の
続きを書いてしまうことにいたします。
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旅の四日目、実質的には二日目となる
四国の夜で、ついにツェルトが登場です。

まずは、キャンプ場まで
どのように走ったか、振り返りたいと思います。
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八幡浜からヘンなコースで
地芳峠(じよしとうげ)を目指し、
名高い四国カルストを走破して高知県入り。
そして、仁淀川町まで走ってキャンプしました。
走行距離は170kmほど、獲得標高は2400m弱。

仁淀川町というとよく分からないですね。
いわゆる平成の大合併で誕生した町で、
自分がキャンプしたあたりは池川町でした。
いまも、地元の人は池川、池川と言ってて、
池川町という看板もよく見かけました。
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別府から八幡浜へ、フェリーで
労せず上陸したのですが、
いまいち睡眠時間が稼げなかったのは
前回のブログ記事のとおり。それでも、
船内休憩は5時半で終了なので、
なかば強制的に出発することになりました。
さすがにこの時間帯は冷気が感じられ、
寝不足と相まってモチベーションが上がりません。
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こんな時は食べるに限ります。
八幡浜の街を出る前に、
とっととコンビニに寄ってカップ麺を
いただきました。冷えたカラダに
活力がよみがえります。
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八幡浜の東、伊予大洲との間には
夜昼峠という素敵な名前の
峠があります。昨年の冬キャンプでも走り、
なかなか味わい深い峠でしたので、
今回も国道を逸れて旧道に入っていきます。
こうした旧道は、とっつきこそ激坂でも
だんだん勾配が穏やかになる場合が多く、
意外と苦になりません。もっとも、時間はかかります。
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7時を回っても谷間に
日は差してこず、濃い朝霧が
待ち受けていました。
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夜昼峠の少し手前にある
れんが造りのトンネル。明治38年に完成したそうで、
ループ状の道筋にある現役トンネルとしては、
「日本最古ではないかと思われ」と解説した
案内板がありました。
「思われ」、というのが控えめでいいですね。
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峠そのものは切り遠しです。
標高300mほどの可愛い峠ですが、
港から走ってくると思いのほか高度感があります。
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下り出しても朝霧が消えず、
アイウエアがしっとり濡れるほど。
ここで気づくべきだったんですが、
当然、身につけてるウエアも
濡れているんですよね。
旧道を下り終えて国道に合流する頃には、
すっかりカラダが冷えてしまい、
なんだかまた調子が出なくなってきました。
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城下町の大洲に到着。
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平坦な県道44号を
しばらく進んでいきます。
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国道197号に戻って、
再びコンビニに立ち寄ります。
この先は宿泊予定地の仁淀川町まで
コンビニがなさそうなので、しっかり食べ物を
買っておきます。
結果的に、点々と道の駅があるので
補給に困ることはなかったのですが、買えるところで
買っておくのが無難です。
冷えて消耗したせいかもうお腹が減ったので、
ここでも麺類をガッツリいただきました。
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さて、めざす地芳峠は
峠としては比較的めずらしく、
国道と県道の交差点にあり、
東西南北いずれからもアプローチできます。
八幡浜からなら、すなおに西側から登ればいいのですが、
事前に地図で周囲を確認したところ、
南側からアプローチすると、大門峠、九十九曲峠、大茅峠など
それぞれ心ひかれる名前の峠を
通ることができそうです。そこで、まずは大門峠がある
県道284号へ進み、四国カルストの稜線に上がる林道を
進むコースを作っておきました。
写真がその大門峠。標高300m弱ですが、
三桁県道だけあって細い道が続き、情緒豊か。
ここは坂本龍馬が脱藩する時に通った峠でも
あるようです。このあたりの峠や街は、龍馬が
通ったことを顕彰している場所が多いですね。
剣客だけに健脚です(笑)。
自分も維新の志士になったつもりで
せっせと進んでいくと……
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ほどなくして通行止め。
バイクパッキングの志士はあっさり挫折。
とぼとぼ引き返します。

こうなった時に、GPS頼みの
現代っ子はもろいです。今回、紙の地図は
携帯していません。もちろん、スマホがあるので
どこまでも詳細な地図がすぐに確認できるのですが、
そこから必要な情報を選べるかどうかが問題。

「ツーリングマップル」を見れば、地域を
面として俯瞰できるので、すぐに適当な
代替路を決めることができるのですが、
電子機器だとどうしても視野が狭くなるというか、
小さな縮尺の表示でわかる道、つまり国道を
選んでしまいがち。
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結果として、国道197号まで戻って、
檮原から国道440号に入り、
地芳トンネルの手前から旧道に入ったという、
もっとも無難ながら無駄に距離が長い
道を進んでしまいました。

青い線が実走したルートですが、
どうせなら、大洲方面へ少し戻って
ピンクで書いた県道2号に入るか、
オレンジで書いた林道を進んで
当初のルート(緑色)に合流すればよかったなあ……と。
この林道の入り口が、現地では分かんなかったんです。
寝不足でぼけていたのかもしれません(汗)。
やっぱり、ややこしい区間だけでも
紙の地図を用意しておけばよかったと反省。
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そんなわけで、予定外に
通ることになった檮原の街。
ここも龍馬が通ったことで有名ですね。
けっこうな観光地のようで、
街のメインストリートはずいぶんときれいに
整備されていました。
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橋が参道になっている
三嶋神社。なんと919年の遥か昔に、
伊豆の三島から勧請した古刹だそうです。
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沈下橋もあったりして、
思いのほか雰囲気のよい道が続きます。
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地芳トンネルが近づくと
高速道路みたいな高規格道路に変身。
クルマは走りやすいのでしょうが、どうも
新しい道ほど自転車には厳しい気がします。
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トンネル手前から旧道に入ると、
やっぱりほっとします。
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つづら折りで
ぐんぐん高度を上げていきます。
登るほどに視界が開け、深い山並みが
どこまでも広がるようになります。
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15時になって、ようやく地芳峠につきました。
標高は1080m。この峠自体は
稜線の鞍部にあり、国道440号のピークでは
あるのですが、あんまり峠らしさはありません。
着いてはじめて実感したのですが、
地芳峠は四国カルストのハイライトである
姫鶴平や五段高原、天狗高原の入り口なんですね。
つまり、あと300mほど登るんです(汗)。
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白い石灰岩がポコポコ露出した
カルスト地形。2億年以上前に堆積した
地層とのことで、その当時は海だったそうです。
こんな高原が海の底だったなんて驚きます。
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通りがかりの方が撮ってくれました。
観光客もちらほら。そういえば土曜日だなと
思い出します。旅も四日目になると、
曜日感覚が急速に薄れていきます(汗)。
この日も前日も陽射しが強かったものですから、
急速に黒々としてきました。
これでも日焼け止めは塗ってるんですけどね。
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天狗高原から下りに。
国道まで10km弱で標高差800mもある下りです。
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油圧ディスクブレーキさまさまです。
引きが軽く、よく効きます。
やはりブレーキシステムとして
最良だと思います。この制動力を知ると、
カンチとかセンタープルとか、あまりにも
頼りなく感じてしまいます。
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下りに下って出た道は、
ツーリストには有名な国道439号。
酷道としてしられる、通称「与作」。
これから明日一杯まで、
延々とつきあうことになる与作です。
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国道なのに哀愁あふれる与作。
その渋さが魅力ですが……
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改良も各所で進んでいます。
いい加減に日も暮れてきたので、
この日はどんどんトンネルを通過しましたが、
明日はなるべく旧道伝いに進みたいところです。
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19時、やっと仁淀町の
中心地に到着。ここでちょっとだけ
与作を離れたところにコンビニがあることは
調べておいたので、忘れずに寄ります。
キャンプ場までは4km。なかなかよい立地です。

ちなみに、仁淀川町にあるキャンプ場の利用可否は、
16時くらいに電話で確認しておきました。
前もって予約しておいても、自転車だと
たどりつけないかもしれませんし、
当日のあんまり早い時間に電話しても
その可能性はあります。かといって
ダマテンで乗り込んで「予約必須」と言われたり、
夜間は入れなかったりするとアレですから、
頃合いが難しいところです。
だから、ステルスキャンプ、いわゆる野宿がいいのですが。
それはいずれ、というか翌日に……。
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夜と朝の食材を購入。
もちろんビールは欠かせません。
はっきり言って、飲まないキャンプなんて
僕には考えられません。
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19時半、ようやくキャンプ場に到着。
NHKスペシャルで「仁淀ブルー」と紹介された
清流沿いにある、ふれあい公園キャンプ場です。
ちなみに管理人などはいらっしゃらなく、
利用料金500円は、翌日、近くの施設で払います。
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適当な間隔の立木がなく、
ガイドラインの一方は、ベンチに立てかけた
自転車に結びつけました。
暗くてよく分からないですね(汗)。なんにせよ、
ツェルトも工夫次第でどうにでも張れるなと
確かめることができました。
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ツェルトのなかは狭いので、
ベンチに座って晩酌開始。
お風呂? もうど〜でもいいや(笑)。
ビールの最初のひと口が、気絶するほど
おいしかったです。
ビールとツマミがあればそれで夕食として
自分には十分なので、
この日も火器は使ってません。
せっかくジェットボイルを持っているのに
なんだかなあと思いますが、
暗くなってから何かつくるのも面倒ですし……。
朝食用にカップ麺とレトルトピラフを
買っておいたので、翌朝は使うことになるでしょう。

ちなみに、密閉できないツェルトだと、蚊が心配になる人が
多いことと思います。僕も心配でした。
そこで、電気式蚊取り線香、塗るタイプの虫除け、
そして被害を被った時のウナコーワプチと、
三重の防衛策を講じておきました。
また、キャンプ場でもアームカバーとレッグカバーは
着けたままです。
これらによって、あまり蚊の襲撃を受けずにすみました。
キャンプ場に着いた宵の口の時間帯は
身の回りを蚊が飛んでいるのが分かりましたが、
夜が更けるに従って活動が低調になるのか、
次第に気にならなくなりました。
もしかしたら、酔って分からないだけかも
しれませんが(汗)。
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スマホでアニメ見たり。
やってることが自宅と変わりませんが、
それでもなんだかウキウキします。

と、ひとり静かな(?)夜を過ごしていたら、
炊事棟のほうから女性の罵声が聞こえます。
キャンプ場に着いた時から、クルマと一組のカップルが
いるなあとは分かっていたのですが、
炊事棟でBBQでもやって帰るのか、
テントなどは張ってませんでした。

その夫婦とも彼氏彼女ともしれないカップルの会話が、
どうにも聞き取れないのです。
もちろん、別に聞きたくはないのですし、
アニメに集中したいのですが、だんだんと声が
大きくなって、特に女性が妙にケンカ腰の
甲高い声を上げるから耳に入ってしまいます。

最初は方言で分かりづらいのかとも思いましたが、
どうやら中国人みたい。まあ、仁淀町に中国人が
住んでいても不思議はありませんが、
意味が分からなくても女性のヒステリックな
大声は不快なものです。しかも延々と終わらず、
男性を激しく罵倒しているようなのです。
リア充どもがどうケンカしようと関係ありませんが、
22時過ぎても終わる気配がなく、
うるさくって眠れやしません。

こういう時、たいていは時間が解決するのを
待つのが自分の保身術ではあるのですが、
前日もうるさくて寝不足でしたし、
今晩も眠れないとツーリングそのものの継続が
怪しくなってしまいます。
そんなわけで、22時半頃に業を煮やして
カップルに近づき、
「もう少し静かに話してくれ」と伝えました。

すると、男性は照れくさそうに笑うだけで、
女性のほうが
「は〜い、ごめんなさ〜い」と、まるで悪びれず
ヘンなイントネーションの日本語で答えたので、
一瞬どす黒い気持ちが沸き上がりましたが、
それ以降は静かになったので
しずしずとツェルトに潜り込みました。
しばらくすると、クルマが走り去る音が。
二人とも帰ったようです。

もしかしたら、男のほうは日本人で、
中国人の嫁サンをもらったのかもしれません。
しかしこれが男のご両親に評判が悪く、
家では冷たく扱われているのかもしれません。
嫁も家ではふんまんをぶちまけることもできず、
そんなストレスをキャンプ場で発散して
いるのかもしれない……そんなどうでもいいことを
考えながら、いつの間にか眠ったのでした。
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翌朝、おかげさまで6時まで
ぐっすり眠ることができました。
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ようやくジェットボイルの出番。
お湯を沸かしてコーヒーとカップ麺、そして
レトルトのピラフを温めるだけですが、
やっぱり火器があると心がなごみます。
こうしたギアを使うこと自体が
楽しいんですよね。
もうすこし調理メニューのレパートリーも
増やしたいとは思いますが……。

こんな感じで手早く朝食を済ませ、
ツェルトや寝袋などを撤収。さあ、今日も走るかと
思ったとき、ひとりの男性が僕に近づいてきました。
見るからに近所のおっさんという風体でしたので、
ヒマつぶしにやってきたんだろうなと
甘く見ていたら……

決して忘られない、
信じがたいできことが僕をおそったのです。

次回「コンマゼロ2の価値は」

みんなで読んでね〜!
by cyclotourist | 2016-05-27 17:18 | おしらせ | Comments(2)
Commented by やすー at 2016-05-27 21:40 x
今回の旅、出だしから波乱万丈ですね!
小説読んでるみたいです。
次回の「コンマゼロ2の価値は」
どんな内容なのかは全く想像できませんが
ハードボイルド小説のタイトルみたいですね。
コンマゼロ2。。。0.2mm。0.2秒。。なんだろ。。
ワクワクしながら楽しみにしています。

Commented by cyclotourist at 2016-05-28 19:51
やすー様
コメントありがとうございます。
まったくハードボイルドな展開に
ならず恐縮ですが、
ご笑覧いただければ幸いです。
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