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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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九州〜四国バイクパッキング旅・九州横断編

こんにちは、田村です。

さきのブログ記事更新では、せっかくの
バイクパッキングを何ら紹介することなく、
ヘンなおばちゃんの話ばかり書いて恐縮でした(汗)。
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九州は全土がサイクリング天国ですが、
個人的な白眉は阿蘇外輪山から
北に続く高原エリアです。
目にしみるような草原を縫い、
青空との接点まで続く道……こんな道があるから、
何度も九州を走りたくなるのです。
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実質的なサイクリング初日となった20日、
こんなコースを走りました。
熊本から豊後街道で大津に出て、そのまま
ミルクロードと呼ばれる道に入り阿蘇の外輪山へ。
やまなみハイウェイをしばし進んだ後、
くじゅう周遊道路と呼ばれる県道40号へ。
このあたりのゴールデンコースは、
やまなみハイウェイで牧ノ戸峠を越えるものですが、
そちらは何度か体験しているので、
今回は県道40号で豊後中村に出ました。
そこから東進して水分峠を越え、
湯布院をかすめて別府に下り降りるという、
約150km、獲得標高2300mほどのコースです。

そんなに激坂があるわけではないのですが、
終始アップダウンが続くので、
大昔にキャンプ装備で走った時は、
途中で一泊した記憶があります。
しかし今回は軽量なバイクパッキング仕様で、
下りが苦にならないディスクロードです。
加齢を装備で補い、昔の自分よりも
長距離を快適に走ってやろうという魂胆です。
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二日間お世話になった
ボランティアヴィレッジを後にします。
やっぱり少しは疲れていたのか7時近くまで
熟睡してしまい、出発は7時半になりました。
次に熊本を訪れるのはいつになるのか……。
月並みですが、もとどおり以上の復興を祈って
走り出します。
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最寄りのコンビニで、
テントやトレッキングシューズを詰めた
リュックを自宅へ送り返します。
今日はサイクリングウエアを着ているので
一目で自転車の人と分かるようで、コンビニの店長さんが、
「がんばって」と声をかけてくれました。
おっさんの遊び旅に対して、温かい声援がうれしいです。

さて、大津までの20km少々の道のりは
本コースでほとんど唯一の平坦区間なのですが、
終始向かい風でまったくペースが上がりません。
国道57号の一本北にある、県道の大津街道を選んだものの、
朝の通勤時間と一致したのか
思いのほかクルマも多かったです。
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序盤で思いのほか疲弊して、
なんとか大津までやってくると、
阿蘇へはミルクロードへ迂回せよとの
案内が。国道57号の阿蘇大橋が崩落してしまったので、
ミルクロードを二重峠まで登り、そこから降りるのが
阿蘇へのメインルートになっているようです。
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9時過ぎ、ミルクロードの入り口にある
コンビニに寄ります。
この先、別府まで沿道にコンビニはないので、
その場で食べる遅い朝食だけでなく、
道中の補給食としてパンや羊羹も買っておきます。
コンビニはなくても、レストハウスや一般の商店は
点々とあるのは分かってますが、コンビニ依存症なので(汗)。
ここで塩焼きソバを食べたら、元気が出てきました。
朝食が遅かったのが、疲弊の原因でしたね。
「自転車で100kmをラクに走る」なんて本を書いていても、
まあ実際はこんなもんなんです(汗)。
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ミルクロードに入ってもクルマ多し。
阿蘇への迂回路になっているので当然ですね。
標高650mの二重峠までゆるゆると登っていきます。
峠路に入ると、風向きの影響が減るので、
向かい風が苦手な自分はかえって楽に感じます。
それくらい勾配も緩い峠です。
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峠が近づくと、道の左右から
木立が消え、草原が広がります。
この開放感が阿蘇の魅力。
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二重峠に到着。
旧街道の石畳が残されており、
それを伝って阿蘇に降りることもできます。
今回はミルクロードをそのまま進み、
まずは大観峰をめざします。
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二重峠の入り口には、
バイクラックが設けられていました。
わざわざ「ロードバイク」と銘打つ必要はないと
思うのですが……。
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峠を過ぎてあと少しだけ登ると、
外輪山の稜線に出ます。
ここからは緩いアップダウンとなり、
胸が空くような光景とあいまって、
自然とペースが上がります。しかし、
見落としてはならないスポットがあります。
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ちょうどバイクが止まっていましたが、
普段は見落としそうな小さな分岐です。
通行止めなのは、やはり地震の影響でしょうが、
前回訪れた時も通行止めでした。
通行はできませんが、少しだけ歩いて進んでいくと……
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外輪山から突き出した
陸の岬のような地形と道が現れます。
これが、サイクリストには有名になった
通称「ラピュタの道」です。恐ろしいほどの急勾配で
阿蘇盆地に下り降りる道です。
通行はできませんが、絶景は健在。
いつか、阿蘇盆地側から登ってみたいものです。
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ミルクロードに戻って、
文字通り快走していきます。
ここまで進むとクルマも少なくなり、
絶景を独り占めしているような感覚です。
天気にも恵まれ、こうしてココを走っているだけで
喜びがこみ上げてきます。
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55kmくらい走って、
大観峰着は12時過ぎ。阿蘇を代表する展望スポットです。
阿蘇五岳が眼前に迫ります。
平日のせいか、それとも地震の影響か
わかりませんが、訪れている人は少なめ。

このキャノンデールCAAD12 DISCの
ギヤ比は、インナーローで36×28Tです。
キャンプ装備としては軽いとはいえ、荷物を
6kg以上積んでるので、いつも登りでは
もう少し軽いギヤがほしいなあと思うのですが、
登りを過ぎると辛さを忘れてしまい、
ずっと同じギヤ比のままなんですよね……。
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大観峰を過ぎてしばらく進むと、
やまなみハイウェイに合流。
二十年以上前にはじめて走ってから、
ずっと気に入っている道です。
本当は一日で走りきるのはもったいないくらいです。
もしまだ走ったことがないなら、ぜひ
体験して欲しいと思います。
関東からは訪れにくいエリアなのは間違いないですが、
熊本空港〜鉄道輪行+大分or福岡空港を利用すれば、
日帰りだって不可能ではありません。
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国道442号と交差する
瀬の本高原までやってきました。
ここには大きなレストハウスがあるので、
ちょっと休憩。ドリンクなどを補充していると……
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陸上自衛隊の車両が続々と
やってきました。
軽装甲車もいてカッコいい。
多くの車両が粛々と停止し、
きれいに二列縦隊で駐車していく様子は
なかなか迫力がありました。
九州は自衛隊の基地が多いので、
こうした車両の移動をよく見かけます。
今回の地震では、きっと獅子奮迅の
働きを見せたのだと思います。
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瀬の本高原でやまなみハイウェイに別れを告げ、
一本西を北上する県道40号に入ります。
決して、牧ノ戸峠を避けたわけではありません(汗)。
こっちを走ったことがなかったので、
どんな道か知りたかったのです。
印象としては、やまなみハイウェイより集落が多く、
人の営みが感じられる癒し系の道でした。
風景のダイナミックさは、長者原を抜ける
やまなみハイウェイに軍配があがりますが、
こちらもなかなかイイですね。
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「九重“夢”大吊橋」なるものが登場。
日本一の長さを誇る吊り橋として整備されて、
このあたりで最大の観光スポットのようす。
この日も、外国人が多かったです。
しかし、通行に500円かかるうえ、自転車は通行不可とのことで、
近くから眺めるだけに留めました。
押し歩きで構わないので、
自転車の通行を許可して欲しいものです。
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吊り橋を過ぎると、
道は一転してつづら折りとなり、
玖珠川沿いへ急降下。九酔渓という
断崖絶壁の渓谷が現れます。
ずっと稜線近くを走るやまなみハイウェイに比べ、
こちらは景色の変化が豊かなのが魅力だと
しることができました。
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久大本線の豊後中村駅に出ました。
近年になって茅葺きに立て替えられたそうで、
ちょっとやり過ぎ感もありつつ、その渋さに
思わず輪行したくなります。
豊後中村で走行距離はちょうど100kmくらい。
時刻も16時近くになりましたが、
やっぱり別府まで走ることにします。

というのも、別府発の八幡浜行きフェリーは
23:50発の深夜便を利用しようと思っているので、
あんまり早く別府に着いても、
時間を持て余してしまうのです。もっとも、
こんな景色の良いエリアで夜間走行は避けたいですし、
日暮れまでには別府に着きたいと考えていました。
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湯布院の入り口となる
水分峠へ。数年前に訪れた時は
閉店したコンビニの廃屋が印象的でしたが、
すっかり更地になってました。
そのまま国道を進むと
トンネルが待っていますが、
その手前で県道11号に入るのがおすすめ。
渋い旧道で湯布院に降りることができます。
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眺めのよい草原も
素晴らしいですが、木立の間を
のんびり下っていく峠路も好きです。
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由布岳が近づいてきました。
あの麓を越えて、別府へ抜けます。
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狭霧台まで標高差300mほど
登り返し。のんびりのんびり、
翌日へ疲れを残さないように……。
到着した狭霧台は、ブルーシートが張られて
立ち入り禁止でした。湯布院の街を見下ろす
展望ポイントとして人気だったのですが……。
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ようやく下り。別府へ急降下。
短い距離で、強引に標高を
ゼロまで使い果たす急な下りです。
重いので登りでは恩恵のないディスクブレーキですが、
下りで大いに安心できるので、結果としてラク。
こうしたツーリングでは助かります。
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19時ちょっと前に
別府に到着。150km、無事に
走ることができて大満足です。
今日のように登りと下りばかりのコースでも、
いやだからこそ、バイクバッキング仕様の
ロードが頼りになることを確かめることが
できました。
そんな満足感を覚えつつ、銭湯へ。
写真の竹瓦温泉は、100円で利用できる
リーズナブルさ。産業遺産でもあるそうです。
シャワーはありませんが、湯船の横に座って、
桶で湯をすくいながらカラダを洗うのも
一興です。すぐ目の前に、背中全面に
彫り物があるお方がいたので、
お湯などを飛ばさないよう、気を使いましたが(汗)。
あと、この銭湯はガールズバー的なものが並ぶ
魅力的な飲み屋街のなかにあるので、
そうした誘惑に負けないよう気をつけねばなりません。
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すぐ近くにコインランドリーを見つけたので、
着ていたサイクルウエアを洗います。
洗濯200円、乾燥100円で完了。
ちなみに、今回は荷物が増えるのを覚悟して、
サイクルウエアもう一式と、
フツーのパンツとインナーシャツ、七分丈パンツを
持ってきているので、それなりに
文化的な装いで旅が送れそうです。
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入浴と洗濯を済ませたら、
とっととフェリーターミナルへ。
まだ21時で、ありあまるほど時間があります。
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自転車を置いて、近くの
王将へ。がっつり夕食をいただきつつ、
ジョッキ二杯で軽めのほろ酔いになったら、
フェリーターミナルへ戻りました。
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UFOキャッチャーやスロット的な
ゲーム機が並んだレトロな待合室。
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待つことしばし、フェリーが
接岸してきました。
20台くらいもトラックを降ろし、
入れ替わりに、僕ら八幡浜行きの車両が
乗船します。自転車はいちばん最後。
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毛布を使って、丁寧に
固定してくれました。
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ポケッタブルなリュックを広げ、
寝袋や充電器などを入れ込んで船室へ。
この23:50発フェリーの最大の魅力が、
八幡浜に到着後も5:30まで休憩できること。
つまり、一泊分の手間と費用が浮くわけです。

というわけで、旅の三日目はキャンプなし。
なにがバイクパッキングだか今日も分からない状態です(汗)。
雑魚寝とはいえ、広々とした船室で
ぐっすり寝るぞと思いきや……疲れてるのに寝付けません。
明日のことを考え、早く寝なきゃと思えば思うほど、
なんだか目が冴えてしまいます。
そうこうしているうちに、王将でのほろ酔いも覚めて
きてしまいます。
出航後すぐにフェリーの売店はしまってしまい、
ビールの補充もできません。

スマホいじったり、タバコをすったり、
一時間ほどうろうろしているうちに、なんとなく
眠くなってきたので、あらためて
寝袋に潜り込んだのですが、
ちょうどそのタイミングを見計らったように、
ロビーで飲んでいたであろう5、6人のおっさんが
船室に。しばしガヤガヤ騒がしくして
いら立たせたと思ったら、パタッと寝について
今度はイビキの嵐。
しまった、やられた。フェリー雑魚寝は
先に寝たもん勝ち。やっぱり耳栓は必須でした。

結局、自分が寝付けたのは
2時過ぎだったと思います。5時過ぎには
みんな起き出したので、眠ることができたのは
実質3時間弱……。
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5時30分、あきらかに
寝不足で軽くぼーっとした状態で
四国に上陸。さいわい筋肉的な疲労はあまり感じませんが、
どうなることやら……。

次回こそ、ツェルトでキャンプも
リポートします。生温くご期待ください。
by cyclotourist | 2016-05-26 22:33 | おしらせ | Comments(2)
Commented by ミウラSV at 2016-05-26 22:55 x
長旅、お疲れ様でした。
色んな事にトライされた、1週間の集大成を楽しみにしております。
Commented by cyclotourist at 2016-05-27 17:21
ミウラSV様
コメントありがとうございます。
ただの珍道中記になりつつありますが(汗)、
バイクパッキングの可能性について
紹介できればなあと思っております。
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