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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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美ヶ原

こんにちは、田村です。

TOM参加を軸とした、三日間の小旅行から
早いもので一週間以上が経ってしまいました。
時の流れは早いものです。しみじみ……。

その最終日のレポートは、
すでに書いたつもりだったのですが、
「送信」ボタンを押す前に、なにを勘違いしたのか
パソコンを終了してしまいました……。

これまでも、ブログを書いてる途中に、
うっかりブラウザを閉じそうなこともあったのですが、
そんなときは親切に「移動してもいいですか」と
パソコンがおうかがいを立ててくるので、
未然に過ちを防ぐことができたのですが、
「システム終了...」を選ぶと、そんな警告も
出さずに電源が落ちてしまうようでした。

パソコンに罪はなく、自分がとうとう
ボケた疑いが深刻なのですが、
直接の原因は、「結城友奈は勇者である」という
アニメをdアニメで観たことです。
四国は観音寺が舞台らしく、
ぽこぽこした小山やアーチ橋などが出てきて、
まあ物語も日常系メインで癒し系?
少女たちの変身シーンが可愛いじゃないかと思って
なんとなく観ていたら、娘に
「そんなプリキュアみたいの観てんの?」とか
鼻で笑われ、お前こそ2年くらい前までは
喜んでプリキュア観てたじゃないかと返しつつ、
小学三年生にしてすでに「うたプリ」とか「Free!」とか、
イケメン系アニメばかり観るようになった
娘の成長というか腐食に驚きつつ呆れつつ、
こっちはこっちで「結城友奈は勇者である」
(略して「ゆゆゆ」と呼ぶらしい)
をせっせと観ていたら、中盤から妙に
シリアスな展開になりはじめたのでした。

このまま話が盛り上がったら、
僕はまた四国へ舞台訪問サイクリングしなければ
ならないじゃないか〜、とか、これは四国のアニキにも
観てもらう必要があるんじゃないかとか、
妄想が芽生えはじめましたが、
そこまではたかぶらないうちに、最終回。
残念なような安堵したような気持ちに包まれながら、
とりあえず全話視聴。ハッピーエンドっぽいのはよかったです。
ひとつのアニメを見終わると、
それなりに妙な達成感がありますので、
うっかりパソコンを終了してしまったのでした。
もうひとつの画面でブログを書いていたことを忘れて……。

妙に悔しい失敗の顛末を書いたところで、
ようやく心が落ち着き、
再び三日目のレポートを書く気になりました(汗)。
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松本で快適な一夜を提供してくれた
旅館松風さん。名残惜しい名宿ですが、
我々は6時過ぎには出発。
速く走るのは無理でも、早く起きるのは
不可能ではありません。こうして時間を捻出し、
この日も欲張ったプランを実行に移します。
松本から美ヶ原に上がり、霧ヶ峰を経て、
大河原峠にまで登ってしまおうという
野心的なルートです。

信州らしい高原ルートを四国のアニキに
ご馳走するには、やはり美ヶ原が定番でしょう。
美ヶ原まで登れば、霧ヶ峰にも寄りたいですし、
そこまでに貯めた標高を活かせば、
いかに2000m級の大河原峠と言えど、
勝負はついたようなもの……と考えたわけです。

大河原峠を北へ下って佐久平に出れば、
新幹線が利用できますので、東京へ戻るにも
好都合です。この大連休ですから、
どの路線も混んでるはず。
とはいえ、到着時刻は読めませんでしたので、
指定券は取ってません。
そんな飛び込みでも、佐久平からの新幹線なら、
1時間くらいの乗車時間で済みますから、
立ってたって耐えられるでしょう。
万一、時間が押せば、白樺湖から
茅野へエスケープし、中央本線で帰ることも
可能です。
そこで、15時までに白樺湖に着けば、
大河原峠へ向かおう、それより
時間が押せば茅野へ、と、勝手に決めました。

吉田さんは、うらやましくも寝台特急「サンライズ瀬戸」で
お住まいの香川県に帰られる予定です。
東京発22時の列車ですから、
どうあってもソレには間に合うでしょう
なんといっても、6時には走り出しているのですから。
「早起きは三文の得ですね」
「三文どころじゃないでしょ」
と、意気揚々と宿を後にしたのでした。
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松本の市街を抜ける前に、
コンビニで朝食と補給食を調達。
「座り込んで食べるのはホントはどうかと……」
紳士な吉田さんは、コンビニ食に若干の
抵抗があったようですが、時間的にやむを得ません。
30年前はコンビニが少なかったから、
軽装ではツーリングしづらかったよね、と。
たしかに、コンビニは空中給油みたいなもので、
サイクリングの航続距離を
大幅に増やしてくれると思います。
むろん、味気ないのは否めませんが、
カップ麺とはいえ信州味噌ラーメンを
いただきましたので、我々はご当地グルメも
満喫したと言える……と思い込みます。

さて、松本から美ヶ原高原に至るルートは
いくつかありますが、「美ヶ原林道」以外を選ぶと、
なんだか逃げに回った気がします。
吉田さんの下のお名前が、某新世紀アニメの
主人公と同じであらせられるので、
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」という
劇中の名台詞が脳内でこだまするのです。
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浅間温泉から美鈴湖まで直登する、
無駄に激坂が待ち受けるルートです。
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温泉街を抜けると、
情け容赦ない坂が現れます。
「押しちゃダメだ、押しちゃダメだ」と、
先輩に対して放言してしまいましたが、
ココは押してもなんら恥じることはないと思います。
20%に及ぶかと感じられる場所もあり、
市街地に近い舗装路としては
全国屈指のツンデレ系です。
10年くらい前に、ここを通るヒルクライムレースに
出たことがありますが、自分くらいの順位(真ん中より少し上)の
参加者は、半分くらい押してました。
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1kmほどいじめられて、
ようやく林道の入り口となります。
取りつく島がないような激坂が、
あと1km続きます。つまり、計2km「だけ」が勝負所。
美ヶ原の実質的な入り口となる武石峠までは
15kmほど登りが続きますが、まじでしんどいのは
序盤の2kmだけなのです。あとは、勾配がゆるみます。
それを自分は知ってるから、
なんとか耐えることができる、そんな激坂です。
吉田さんにもお伝えしたかと思いますが、
自分の言うことなので信じてもらえなかった
かもしれません(汗)。
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登りはじめて3kmほどで、
美鈴湖に到着。江戸時代に作られた
人造湖だそうです。吉田さんがお住まいの讃岐は
溜め池で知られるお土地柄ですので、
人造湖の役割についていろいろ教えていただきつつ、
ゆっくりペダルを回していきました。
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カラマツ林を進む美ヶ原林道。
気温は20度くらいで、
登ってれば汗が噴き出しますが、
止まると涼しさを感じます。
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木々が伐採されてる区間では、
松本や安曇野の盆地越しに
壁のような北アルプスが望めました。
以前はこの展望に気づきませんでした。
最近になって伐採されたのか、自分にとっては
何度目かの道なので、景色をみる余裕が
できたのか、どっちなんでしょうね。
なんにせよ、登り途中の展望スポットは、
「景色を眺めるために止まってんだぜ」と
言い訳が立ちますので、助かります(笑)。
だから、ロードの方に抜かれても
悔しくないのです。
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武石峠に到着。ちょうど10時くらい。
思ったより時間がかかったので、
やはり早起きしてよかったわいと胸をなで下ろします。
上田方面および高原美術館経由で
ビーナスラインに出る県道との分岐点です。
写真のように、ここに立派な「武石峠」の碑があるのですが
(木々に埋もれつつありますが)
どの地図も、県道を少し下ったところに武石峠を
記載しています。モノの本では、標高1750mです。
この、峠の碑がある分岐地点は、
ハンディGPSだと標高1800m以上あるのですが……。
なんにせよ、まんが「アオバ自転車店」のスポルティーフ回で
吉田さんの心を鷲掴みにした峠は、
この武石峠なのです。吉田さんは、実に入念に
愛機と碑を撮影されてました。
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武石峠を過ぎると、
いよいよ道が稜線に近づき、空が大きくなります。
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いよいよ美ヶ原です。
もう木々が少なくなり、
惜しげもなく北アルプスが勇姿をみせます。
やや雲が出ていますが、上々の好天です。
眺望の良否は天候次第、まさに時の運ですが、
(特に今回は日程が決まってるTOMが軸なので)
吉田さんにこの景色を見てもらうことができ、
なんだかホッとしました。
そうでないと、「こんなに登らせやがって」と
怒られそうなルートですから(汗)。
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美ヶ原のピーク、王ヶ頭が
行く手に見えてきました。
それにしても、なんと胸がすくような
光景でしょうか。
今回の小旅行では、
初日の楢峠は渋く、
二日目の平湯峠と乗鞍は豪快で、
三日目の美ヶ原は爽快です。
やっぱり峠越えは、サイクリングの
メインコンテンツだなあと思います。
もちろん、異論は認めます(笑)。
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さて、美ヶ原林道経由で走ってきた県道も、
ビジターセンターで終了です。
11時過ぎになりましたので、小腹も空いてきました。
ありがたいことに、ここには食堂があります。
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「無性にカレーが食べたい」という
アニキに釣られ、自分も
カレーうどんをいただきました。
僕は辛いものがあまり得意ではないのですが、
この日のカレーうどんは美味でした。
しかし、あとから補給食がノドを通りにくくなったので、
やはり避けるべきだったかも……。
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ビジターセンターから先も、
立派な道が続いているのですが、
一般車両は通行止めです。そこで、
歩いて進みます。乗って走りたいのは
やまやまですが、しばしハイキングです。
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美ヶ原のピーク、王ヶ頭には、
立派なホテルがあります。
いつか泊まりたい気がしますが、
個人的には「松風」で十分、というか、
ああいうシンプルな宿が好きです。
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王ヶ頭では、さすがに
信州屈指の観光地に恥じない
大展望が広がりました。
周辺は牧場なのですが、牛が落っこちないか
心配になるような断崖が迫ります。
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吉田さんのスポルティーフは、
素敵なバッグとも相まって、
こうした記念撮影では絵になりますね。
こんな時は、ダブルレバーや古めのメカも
素敵だなあと思います。
押し歩く分には性能差も関係ないですし(笑)。
ビジターセンターから、ビーナスライン側の車道まで、
1時間ほど押し歩きです。
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たくさんのハイカーに混じって、
僕らのように押し歩いてるサイクリストも
4人くらい見かけました。
歩くと疲れるので(汗)、本当は歩きたくないのですが、
美ヶ原を越えるためには
(ピストンや迂回せずに)
いたしかたありません。1時間の徒歩は
長いようですが、吉田さんとあれこれ話しながらだと
あっという間でした。
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ビーナスライン側のレストハウス。
ここから先は、再びサイクリングの時間です。
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下りが超こわいんですけど〜。
以前も走ったことがある道ですが、
この美ヶ原〜扉峠は勾配が急で、しかも
谷を渡る橋やヘアピンカーブが連続し、
自分のように下りが苦手なビビリには
恐ろしい道です。連休だけにクルマも多く、
さりとて路肩にあまり寄ると落っこちそうで、
とにかく怖いです。下りが好きな人は、
たまらなく爽快なんでしょうが……。
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少し登り返して、扉峠。
缶コーヒーでほっとひと息。
気持ち的には五平餅など食べたかったのですが、
カレーのせいか食欲がいまいちわかず。
吉田さんも同じようでした。
ただ、吉田さんは、きのこ汁が気になってたようです。
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霧ヶ峰まで、道はゆるいアップダウンが続きます。
足を止める理由に困らない、
絶景の連続です。
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霧ヶ峰には、15時過ぎに到着。
松本から距離は50kmだけなのですが、
やはり信州の道はボリュームがありました。
必然的に、大河原峠は割愛です(汗)。
時間が押して残念なことではありますが、
峠は逃げたりしませんし、ね。そして、
もうまとまった登りはなくなり、茅野から
輪行だぜ〜ひゃっほ〜、という助かった感が
強かったのは言うまでもありません(笑)。
やはり、旅も三日目ともなれば、
ルートは控えめであるべきですね。
ちょっと前の青春18きっぷ旅で
それを痛感したはずなのですが、懲りてない……。
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霧ヶ峰のドライブインでは、
諏訪姫ちゃんと仲間たちの
フィギュアが充実してました。
かなり欲しかったですが、茅野までまだ
35kmは走らねばなりませんので、
ぐっとこらえました。
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「天津風」がいました。
霧ヶ峰まできて、どうして
こ〜いうモノばかりに心がひかれるのでしょう(汗)。
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霧ヶ峰を後にして、
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白樺湖を見下ろし、
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大門峠から国道に入り、
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茅野駅まで急降下です。
標高2000m近い高原から、30kmほどの距離を
ほとんど登り返すことなく走ることができます。
下りも登りも、お腹いっぱいの三日間。
ここで輪行して、がんばってくれたスポルティーフも
お休みです。
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結局、茅野駅の売店で
フィギュアを買いました(笑)。
乗り込んだ特急は、臨時だったせいか
自由席が意外なほど空いていて、
望外にも座ることができました。
そして……
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東京駅発の「サンライズ瀬戸」に
乗り込んだ吉田さん。
シングル個室が実にうらやましいです。
もう高松までご一緒したい〜と思いつつも、
東京駅でお見送りいたしました。
無茶なプランに三日間もご一緒していただき、
本当にありがとうございました。

やっぱり、仲間と一緒のサイクリングは楽しいです。
日常生活ではまるで接点がなく、
しばらく会ってないおっさん同士が、
自転車で共に走れば、まるで幼馴染のように
感じられます。
もっとも、自分にリアルな幼馴染はいませんし、
吉田さんはもう懲り懲りな
三日間だったかもしれませんが(汗)。

こんな至福の時を過ごすことができたのも、
トーエイオーナーズミーティング(TOM)という
集まりのおかげです。東叡社という
存在をとおして、知り合うことができた
先輩の方々にあらためて感謝いたします。

また一緒に走ってくださいね〜。

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「ゆゆゆ」のせいか、最初に書いたリポートとは
まったく異なる内容になった気がしますが(汗)、
ここまでお読みいただいた方に
深くお礼申し上げます。

計画して、走って、書いて、
ようやく旅が終わった気がします。

そして、次の旅がはじまるんですよね〜。
by cyclotourist | 2015-09-30 05:11 | おしらせ | Comments(8)
Commented by ミウラSV at 2015-09-30 21:02 x
連作?楽しく拝見しました。
やはり信州の山並みはイイですね~。
それにしても天気に恵まれ、最高のツーリングになりましたですね。
自分もいつかは走ってみます。
Commented by 北山 at 2015-09-30 22:32 x
3日間の飛騨・信州の旅、お疲れ様でした。
松本から美ヶ原の登りも辛いですが、
反対からの扉峠からの美ヶ原の登りも辛いですよ。
しかしこの時期の霧が峰や車山は良いですね。
「ゆゆゆ」に嵌りましたか、次は「がっこうぐらし」ですねw
Commented by cyclotourist at 2015-10-01 18:27
ミウラSV様
コメントありがとうございます。
天候にさえ恵まれれば、
いまはベストシーズンですよね。
近未来的に一緒に走れる日が
くることを祈ってます。

北山様
コメントありがとうございます。
登りは好きなのですが、下りが
苦手すぎるのが悲しいところです。
たいていはセットですからね(笑)。
「ゆゆゆ」は、なんかいろいろと
惜しい感じですね。
「がっこうぐらし」はノーチェックだったので、
見てみます。楽しみ〜。
Commented by トシ at 2015-10-05 00:01 x
王ヶ頭までは押していけば自転車でも行けるのですか。いいことを教わりました。
両側とも走った時が共にイマイチな天気だったので晴れた日を狙って一度に走ってみたいと思います。
近場で舞台訪問サイクリングの企画がある時はお誘いください。予習して参加します!
Commented by cyclotourist at 2015-10-06 08:29
トシ様
コメントありがとうございます。
信州は今くらいが最良の
シーズンかもしれないですね〜。
舞台訪問、いまのところ具体的な
計画はありませんが、トシさんの
ために考えましょう!
Commented by james_y1964 at 2015-10-09 18:39
今頃スイマセン(大汗)。
読み応えのあるレポート、堪能させて頂きました!ワタクシの超貧脚のおかげで、ずいぶんとペースダウンさせてしまった事を海より深く反省・・・。
これに懲りずにぜひまたご一緒させて下さいませ!あー、楽しかった!極楽極楽~!
Commented by はじ~ at 2015-10-10 00:29 x
霧ヶ峰や車山高原、昼間に通りたいですね。
8月は真っ暗闇を通ったので(;´Д`)
こんな良い景色だったのだとレポートで思い知らされました(ノД`)・゜・。
と言いつつも来年はSR600FUJIにチャレンジする予定なので、草津白根山の通過時間によってはどうなることやら(@_@)
Commented by cyclotourist at 2015-10-10 02:06
ジェームス様
コメントありがとうございます。
三日間、坂ばかりでしたが、私も
もはや楽しいコトしか覚えてません(笑)。
ご一緒していただき、
本当にありがとうございました。
貴兄のリポートも楽しみにしてます〜。

はじ~様
コメントありがとうございます。
ブルベだと夜間走行も致し方ないですが、
景色がよい場所や初めての土地は、
やっぱり日中に走りたいですよね。
SR600FUJIですか……
自分は渋峠の下りが
夜になってしまい、寒かった記憶があります。
今の僕にはとても走れる気がしません(汗)。
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