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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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新高岡から高山へ

こんにちは、田村です。

シルバーウイークと呼ばれた大型連休、
みなさまはいかがお過ごしされましたか。

私はと言いますと、今年も
「トーエイオーナーズミーティング」(TOM)に
参加させていただきました。東叡社ファンの集いです。

今回の開催地は飛騨・高山でした。
去年は松本、一昨年は都内、その前が
今年と同じ高山でしたから、3年ぶりの
高山訪問となります。

TOMでは、サイクリングは各自の自由です。
一泊する宿まで、自走するもよし、輪行もよし、
自転車なしでクルマで参加するもよし。
気ままな集合ランで夜は宴会、という
一年に一度の楽しいイベントです。
今回で18回目の開催とのことで、
東叡社に対するファンの気持ちが
熱くて深くて長い証だと思います。

3年前の高山訪問では、
Iさんと一緒に木曽福島を走り出し、
道中一泊を経て、野麦峠、白樺峠から
乗鞍を越えて高山へ至りました。
関東から高山は遠いんだなと実感したものです。

今年のルートは……と考えたところ、
以前とは大きな違いがあるのです。
それは、北陸新幹線の開通です。

大宮から北陸新幹線に乗れば、なんと2時間足らずで
富山県の新高岡駅に到着するのです。
池袋から始発なら、9時前に新高岡駅に到着。
これなら、TOMの宿がある高山郊外まで
100kmほどの距離を走っても、十分に
宴会に間に合いそうです。
高岡から高山へ、つまり北から南へアプローチするという、
いままでは考えづらかったルートが
実現できそうなのです。
それにしても、「高岡」と「高山」って、
字面も語感も似てるので、ややこしいですね(汗)。

こんなプランを漠然と考えていたところ、
四国のジェーム吉田さんからお電話をいただき、
「じゃあ一緒に行きましょうや」という
話になったのでした。

吉田さんがお住まいの香川県からですと、
輪行で高岡に当日入りは、さすがに遅くなりすぎるので、
吉田さんは高岡で前泊することに。
そして翌朝のTOM当日に、新高岡駅で待ち合わせすることに
なったのでした。

さて、せっかく高山へ行くのですから、
TOM翌日以降もサイクリングを楽しみたいものです。
四国からいらっしゃる吉田さんと一緒なら、なおさらです。
そこで、二人で検討を重ねた結果、
初日は高岡〜高山、
二日目は高山〜松本を走って、松本でもう一泊。
三日目は松本から美ヶ原方面を走るという、
連休を活かした壮大な(?)
信州満喫プランに発展したのでした。
いつもながら、プランニングの時は楽観的なので、
どんな峠も楽々越えられるつもりでおります(笑)。
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20日の日曜日、やや二日酔い気味ながら寝坊することなく、
無事に大宮発6:42の北陸新幹線「かがやき501号」に
乗ることができました。
これは全車指定の列車なので、事前に指定席を
用意しておきました。連休中なので、当然のように
満席でしたが、デッキや通路まで人やリュックや輪行袋で
いっぱい……。全車指定で自由席はない列車なのに、
立ってる人が多いのはナゼ?

この列車は金沢行きですが、乗客の半分ほどは
長野駅で降りていきました。
自分としては、長野から先は初乗車なので、
それなりに車窓を期待しておりましたが……
うわさどおり、トンネルばかりで地下鉄のよう。
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糸魚川を過ぎ、ようやく
車窓が明るくなりました。右手に日本海が広がります。
新幹線から日本海を眺めることができるなんて、
ちょっと前まで想像もできませんでした。
また、左手には立山連峰が見えるはずですが、
この日は雲に隠れていました。
車内では、その立山や黒部渓谷、温泉についての
案内アナウンスがあり、やはり観光需要が多い
新幹線なんだなと実感しました。
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定刻どおり、8:39に新高岡駅に到着。
真新しい高架駅です。
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駅の南口で、すっかり旅装を整えた
吉田さんと合流。
ひさしぶりの再会がうれしいです。
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吉田さんと自分の、二台の
スポルティーフが顔合わせ。
どちらも前後のバッグは、名古屋のRSAサンバックス製です。
自分のは変わったカタチですが、
吉田さんのはトラディショナルなデザインで、色もカタチも
端正なスポルティーフにばっちり似合ってますね。
トリプルのデュラにDDペダル、サンツアーBLという
メカの組み合わせは、高尚すぎて
自分にはよくわかりません(汗)。
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9時すぎに走り出します。
近年の新幹線駅の常で、
駅のまわりはガラんとしてますが、
秋らしい爽やかな空気が心地よい日でした。
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さて、こんなルートで高山をめざします。
越中八尾(やつお)を経て、国道471・472号で
南下して岐阜県に入ります。
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標高1220mの楢峠がピークです。
高岡〜高山なら、もうちょっと西を通って
白川郷を経由するのが定番でしょうか?
実際、私たちも当初はそのような計画も考えていたのですが、
白川郷〜高山間の天生峠がある国道360号が
通行止めと聞いていたので、八尾経由を選んだのでした。
いつか、天生峠も越えてみたいものです。

新高岡駅からしばらくは県道を進みますが、
まだ市街地が途切れないうちに、
コンビニに寄っておくことにします。
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どっさりと補給食を仕入れました。
このあたりはまったく走ったことがなく、
お店の有無を含めた土地勘がまるでないので、
初日の行動食はもちろん、翌日、高山の宿から乗鞍の
ピークに至るまでに必要な分を考えて
多めに買っておきました。

結果として、八尾まではコンビニが点々とあり、
また、高山近郊にもコンビニがたくさんあるので、
二日目の分まで新高岡周辺で買う必要はなかったのですが、
先々に不安を感じながら走るよりは
備えがあったほうが気が楽なものです。
フロントバッグがあるので、搭載量に余裕もありますしね。
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20kmほど淡々と走ると、
高山本線の越中八尾駅に着きました。
駅舎もホームも立派なもので、
このあたりの中核駅なんだろうなと感じます。
ただ、駅は街の中心部からは外れてます。
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情緒ある街並が国道沿いに現れます。
八尾は、お祭りや歌舞伎の舞台として有名だとか。
自分はここに来てはじめて
「やお」じゃなくて「やつお」だと知ったくらいですが、
吉田さんはいろんな土地の風俗(へんなほうじゃないですよ)に
くわしく、一緒に走っていると勉強になります。
そして、街を抜けると、いよいよ登りのはじまりです。
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緩急のある勾配が延々と続きます。
路肩に立つ紅白の棒は、
積雪時に路肩を示すものなのでしょうね。
豪雪地帯であることを思わせます。
ひとつトンネルを抜けた後は、大長谷川の渓谷沿いに
道が延びていき、発電所以外の
人家がめっきり少なくなってきます。
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国道471・472号がずっと重複してます。
だんだんと一車線区間が多くなり、
いわゆる「酷道」ムードが濃くなります。
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大きなスーパーが出現、と思ったら、
だいぶ前に閉店してるようでした。
それでも、自販機があるだけで助かります。
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峠の手前10kmくらいから、
いよいよ道は細くなり、
勾配も増してきます。交通量はほぼゼロ。
せせらぎと自分たちの呼吸しか聞こえないような、
静かな峠路です。
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路面も荒れてきますが、
その振動すら、心地よく感じられます。
国道とは思えない侘びっぷりですが、
古くから越中と飛騨を結んだ街道だったそうです。
沿道の案内板に解説があり、江戸時代から明治の初めまで
関所もあったそうです。
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岐阜県に入ります。
普通、峠のピークが県境ですが、
ここはまだ5kmも峠の手前なのです。
江戸時代、楢峠が越中と飛騨のどちらに
所属するか国境争いがあったそうで、
幕府の裁定で飛騨に属することになったとか。
だから今も、峠より手前が県境に
なってるんでしょうね。
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じわじわと上り詰めていきます。
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楢峠に到着。
山肌の小さな肩を乗り越すピークには、
小さな石仏が二体、コンクリの祠に
奉られていました。
時刻はもう15時すぎ。思いのほか時間がかかりましたが、
仲間と話しながらの道中は楽しいものです。
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峠からは、遥か下に
高山方面の街並を望むことができました。
初めて訪れる峠で、こんな眺望に恵まれると、
無性にうれしくなります。
標高は1200mほどとはいえ、止まるとさすがに
肌寒さを感じます。下りに備えて
アーム&レッグカバーを装着し、
さらにレインジャケットを羽織りました。
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麓までは勾配10%の連続。
あっという間に標高500mほどまで下ります。
しかも富山側より路面が荒れていて、
自転車から振り落とされそうな振動に耐えつつ下り、
ようやく人里が見えてきた時は心底ほっとしました。
転んだり、パンクしても不思議ではない(自分の技術では)
なかなか過酷な下りでした。

峠を下ってしまえば、高山の宿までは残り40km弱です。
当初、時間に余裕があるだろうから、高山の街も
見て回りたいよね〜とか話してましたが、
そんな余裕はまるでなくなり、
宴会開始の18時30分に間に合うかどうかが
問題になる状況になってしまいました(汗)。

やはり、登りも下りも時間がかかりますし、
二人で走ればどうしても休憩時間も
増えてきますから、時間がどんどん過ぎていくのです。
だからといって、峠がないルートを走るのも
物足りないですしね。悩ましいところです。
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18時10分頃、ようやく宿に到着。
すっかり暗くなってしまいました。
結局110kmほど走りましたが、
もう、日照時間が短くなる季節。
距離も標高も、控えめにしたほうが無難ですね。
なにはともあれ、ひと風呂浴びて宴会場へ。
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100名ほどの参加者で大盛況。
主催実行のみなさまにあらためて感謝しつつ、
吉田さんと互いの力走をねぎらいつつ、
くじらのようにビールを飲みはじめました。
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圧巻の自転車部屋。
例年のことながら、これだけのトーエイが
一堂に会すると壮観です。
それぞれにこだわりあるオーダー車ですから、
見始めると時が経つのを忘れてしまいます。
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圧倒的なオーラを発していた
Kさんの新タンデム。オーダーから
十数年の時を経て完成したとのこと。
東叡社の技術とオーナーさんの愛の
まさしく結晶ですね。

宴会場での催しが終了しても、ロビーやそれぞれの部屋など
あちこちで、自発的な二次会、三次会が続きます。
翌日も走る気満々なので、ビールは控えたつもりなのですが、
結局は本数を覚えてないほど飲んでしまい、
いつの間にか寝ておりました。
布団のなかには入っていたので、
そんなに酔ってはなかったはず、です。たぶん(汗)。

以下、次回ということで。
ひさびさの乗鞍越えをリポートします。
by cyclotourist | 2015-09-24 13:04 | おしらせ | Comments(7)
Commented by トシ at 2015-09-24 18:33 x
飛騨高山、私、気になります!
Commented by cyclotourist at 2015-09-24 18:57
トシ様
コメントありがとうございます。
すっかりトシさんも2.5次元の人ですね(笑)。
舞台サイクリング研究部に
入部してくださいませ。
Commented by 北山 at 2015-09-24 22:10 x
3日間とも凄い山岳コースですね。
田村さんとジェームズさんの脚力には脱帽であります。
日中は目いっぱい走っていらっしゃったと思いますので、
松本で居酒屋に繰り出せたのか気になる所です(笑)。
Commented by はじ~ at 2015-09-24 23:17 x
国道471・472号は見事な酷道っぷりですね。
そして峠道は道連れがいると楽しいです。
最近はブルベでそういう走行をしていることが多いので楽しく走れてます。
Commented by cyclotourist at 2015-09-25 11:50
北山様
コメントありがとうございます。
自分がいうのも恐縮ですが、
二人とも脚力は大したことありません(汗)。
松本では……楽しかったですよ(笑)。

はじ~様
コメントありがとうございます。
峠の登りは、ゆっくりになるので
お話しできるのがいいですよね。
最近ちょっとブルベはご無沙汰ですが、
自由なサイクリングもいいものですよ。
Commented by 不眠小僧 at 2015-09-26 00:19 x
なかなか通過できない楢峠をチョイスして突破するとはすごいですよ。
 ここまで舗装が荒れているとはさすがは酷道
Commented by cyclotourist at 2015-09-26 17:30
不眠小僧様
コメントありがとうございます。
楢峠、ブログの写真にはありませんが、
岐阜側はもっと荒れてました。
それだけに、風情も達成感もある
峠ですね。ここをご存知の
不眠小僧さんもさすがですね。
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