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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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MTBで御荷鉾スーパー林道へ

こんにちは、田村です。

うっかりブログを放置してましたが、
ぼちぼち元気にやっております。
しばらく前にMTBの改装が完了し、
出陣の機会をうかがっておりました。
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ベロクラフト大槻さんの手によって、
サスペンションをインストールしてもらいました。
10年近く放置していたロックショックスの
中級フォークをオーバーホールしてもらい、
適正な作動と圧を取り戻しました。
大槻さんはツーリング車のスペシャリストとして
知られておりますが、その昔は
MTBプロ選手のメカニックを勤めたりもされており、
こっち方面もたいへんに頼りになる方なのです。

サスフォークの装着と、タイヤをIRCの
ミブロマラソン2.25に交換したことで、
かなりクールなルックスになりました(当車比)。
しかし、9kg台だった車重は
あっというまに11kg台に突入。
得たものと失ったものを確かめるために、
林道を走ってみることにしました。

ちょっと前から、中津川林道の開通を
心待ちにしていて、開通したらすぐ走りにいこうと
思っていたのですが、どうやら開通は
5月1日になるとのこと。

悶々としつつフィギュアを作っていると、
いつもお世話になっている
T地さんから「御荷鉾スーパー林道」へのお誘いを
いただきました。
かつて関東最長のダートを誇った
西上州を東西に貫く長大林道です。
近年、ずっと通行止めだった
御荷鉾(みかぼ)スーパー林道ですが、
昨年あたりから走れるようになったとのこと。
今年も4月20日から開通したそうです。
大昔、一部区間を走ったような気がしますが、
全線を走ってみるのは初めてです。
ドキドキしつつ、先の日曜日に出かけました。
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新幹線で高崎へ移動し、
そこで上信電鉄に乗り換え。
0番線ホームからの発着です。
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ホームのはじっこには、
車両そのままの待合室が。
サイクリング中はなんどもお見かけした
上信電鉄ですが、乗るのは初めてなので、
けっこう楽しみです。
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次々と現れる駅舎は、
どれも風情があります。
終点の下仁田のふたつ手前には、
「南蛇井」(なんじゃい)という、珍名駅がありますね。
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下仁田までは1時間少々。
車窓に変化があって、
特等席にかぶりついてると飽きません。
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8時過ぎに下仁田駅へ到着。
東京方面からだと、これでも最速です。
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味わいある駅舎の前で、
すっかりフツーの見た目になった
MTB MKIIを組み立て。
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今回は総勢5名でのラン。
みなさんツーリング車での参加。
舗装路のアプローチが長く、林道の未舗装区間も
減ってるらしいので、MTBのメリットは
本当はあんまりなさそう(泣)。
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駅前で、T地氏から行程の
ご説明。林道の延長は60kmを越えるので、
何枚もの地形図にまたがります。
道中、補給などはいっさいできない(はず)ので、
駅前で水などをたっぷり仕込みます。
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走ったコースはこんなかんじ。
下仁田から西へ向かうことしばし。
林道にとりついてからは、延々と山中を
東へ向かいます。
ちなみに、Macからだと「ルートラボ」への
GPSログがアップロードできない現象が
続いていたのですが、さっきやったらできました。
なにか改善されたのかもしれません。
それにしても長い林道です。
アップダウンも多く、前後のアプローチも含めると
距離100kmほどで獲得標高は2200mです。
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林道の入り口までは
16kmほど。ゆるゆると県道を走ります。
すっかり重くなったMTBと
またも二日酔い気味の体調で
先が思いやられる序盤なのです。
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林道に入ると、ぐんぐん標高が上がります。
切り通しを越えるたび、
わずかな下りがあり、しばらくすると
また登り。道は舗装されているものの
荒れ気味で土砂が多く流れ込み、
さすがにロードでは厳しい路面ですが、
MTBが真価を発揮するほどでもなく、
サスペンションもただのお荷物。
ダンシングすると、サスが沈み込んで
リズムが取りづらいので、
淡々と走り続けます。
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ご一緒したNさんの
トーエイランドナー。
ぽんと立てかけた時にも絵になるのが、
こうしたツーリング車の魅力ですね。
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お使いのメカは、初代XTR。
90年代初期の逸品です。
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道はぐんぐん山中に分け入り、
目に入る光景もダイナミックになってきます。
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陽当たりのよい場所に出ると、
木々の緑が実に鮮やか。
とこどころ山桜が咲いていたりして、
今年何度目かの花見を楽しみながら
マイペースで進んでいきます。
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林道に入って14kmくらいの地点に大仁田ダムがあり、
駐車場にはびっくするほど多くの
クルマが停まってました。
近くの烏帽子岳が「群馬100名山」とのことで、
登山者に人気らしいです。
そして、この先からいよいよダートが
始まりました。
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ダートといっても
目の細かい砂利が敷き固められて
走りやすい路面です。
こんなダートが、ピークまで
7、8km続きます。
路面は荒れてないものの、勾配はけっこう急で、
特にピーク手前2kmほどは
10%ほどの斜度がずっと続き、
汗がぽたぽた落ちてきます。
登りだと、サスペンションや
太くしたタイヤの効果はあまり感じませんが、
後輪のトラクションが稼げるので、
スリップしないのが利点でしょうか。
まあ、このていどの道なら、
スポルティーフのほうが楽に
登れたかも知れません(汗)。
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適度に木々が茂っていて、
日陰が多いのが救い。
それでも、夏場はきっついでしょうね。
この日のように、天候に恵まれた春か晩秋が
走るには最適だと感じました。
そんなトラベルチャンスを逃さず
お誘いいただいたT地氏に感謝です。
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ピークに到着して
力尽きる……というのはヤラセです(笑)。
しかし、本当にひっくり返りたいほど
疲れました。ここに到着したのは
12時半くらい。標高プロフィール上は
ひとつのピークなのは間違いなく、
標高はもう1100mもあります。さらに
南牧村と上野村の境界でもあるのですが、
地図上の塩之沢峠は、もう少し先の、
下ったところにあります。
林道は古来からの道筋とは
無縁なことが多いので、せっかく名のある
峠を通っても、ピークと一致しないのが
少し残念なところです。
この御荷鉾スーパー林道を地図で見ると、
6、7カ所も峠を抜けるのですが、
その場所とアップダウンがまったく一致しないので、
どこか峠が分からぬままに
走り続けていく印象です。
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みなさんベテランらしく、
自分のペースで確実に登ってきます。
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寝転んで息を吹き返したところで、
買っておいたおにぎりを
ほおばります。
60km以上、商店はおろか人家もない
道が続くので、事前に十分な
飲み物と食べ物の準備が必要です。
さて、休憩時のお楽しみのひとつが、
ヒト様の自転車を勝手に物色することです(笑)。
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としさんの、サーリー・ペーサー。
サーリーのラインナップ中では
ロードという位置づけですが、太いタイヤが
付けられるのが特徴。
こうしたフレームをベースに
必要な機能と装備をアッセンブルすれば、
自分らしいツーリング車が手に入りますね。
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「AZU」という、ショップブランドの
ランドナー。今回はじめてご一緒した
Pさんの愛機です。駅でフォーク抜き輪行の
早さに驚きましたが、一緒に走ると、
その速さにまた驚きました。
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T地氏のケルビム・ランドナー。
いつも、どこへ行くにも、この一台。
それが氏の「愛」だそうです。
理解はしますが、共感はできない、
といったところでしょうか(笑)。
自分のように、自転車を使い分けることが
走る目的と化しつつあるのも
どうかと思いますが(汗)。
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下りに入ると、南側の稜線に
道が延びていき、抜けるような青空と
すばらしい眺望が広がります。
しかし、見事な舗装路となり、
MTBに乗ってる身としては
物足りなくもあります。
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ぽつんと一本だけ
咲き誇った桜が現れました。
一同、思わず自転車を止めて
見ほれるほどの見事さでした。
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あっとう間に時間は過ぎて、
14時半過ぎ。
林道が大崩落した箇所に出ました。
地図では八倉峠とあります。
道が200mくらいすっぱり断ち落とされ、
足下に深い谷が刻まれているので、
まるで船首から海を覗き込んでいるような
怖さを感じました。
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その崩落区間を迂回するため、
未舗装の林道がつけられています。
この道ができるまで、御荷鉾スーパー林道は
ながらく通行止めだったんですね。
ありがたく道を進んでいき、
じわじわと最高標高の1500mまで
登っていきます。
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勾配はゆるくても、
ダートの登りは足にきますね。
もうぐっとペースを落とし、
のろのろと進みます。なんだかんだいって、
どこまでも軽くなるMTBのギヤは
心強いものです。
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最高地点に到着。
ナニもないので、登りきった感が
いまいち希薄ですが、下りに入ると
てきめんに肌寒く、1500mの高みまで
登ったんだなと感じました。
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下り出してしばらくすると、
ダート終了。
このあと、もう一度ダートが現れましたが、
長くは続きません。
トータルでも、ダートは15kmほどでしょうか。
結果としてMTBでサイクリングする意味は
あんまりなかった道でしたが、
サス付きMTBの走りや、ダートの登りの
しんどさを味わうことができたのは
確かです。下りは極楽なんですけど、
トータルではまじで疲れました(汗)。
しかし、このくらいの距離のダートで
音を上げそうになってるようでは、
王滝100km完走なんて夢っぽい(泣)。
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IRCのマラソンは、
その名のとおりダートのロングライド用なのでしょうが、
非力な自分では体力の消耗が激しいですね。
しかし、これまでのように超軽量タイヤだと
パンクのリスクや、下りでの安定感が
損なわれるでしょうから、悩ましいところです。
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長い長い下りが続きます。
群馬と埼玉県を隔てる山並みを
望みながら、ぐんぐん進んでいきます。
そして、地図上で塩沢峠とある、
県道と林道が重なる区間に出ると……
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「公園休息所」が出現。
昨年、冬期通行止めの直前に
設けられたばかりの施設とか。そして……
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ウォーターサーバーで
お水が飲み放題!
予期せぬ恵みに一同おおよろこびで、
お水を飲ませていただきました。
ただの水とはいえ、林道の間に
安心して給水できるポイントがあるのは
非常に貴重です。
もう林道の中を40km以上も走ったところでしたから、
まだ水を持ってはいましたが、補給できるのは
心強く安心なものです。
休息所にいらっしゃったスタッフも、
サイクリストの利用者がいるとは思わなかったらしく、
利用事例として撮影させてほしいと
言われました。もちろん快諾。
がぶがぶ飲ませていただき、さらにボトルに水を
注がせていただき、先へ進みました。
本当に感謝です。
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長い長い林道も、
下りに入るとあっという間に
距離が稼げます。ふと視界が開けると、
なんともカタチのよい山が見えます。
たぶん西御荷鉾山でしょうか。
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ふたつ並んだ丸みを
思わずなでてみたり(汗)。
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鬼石の街につながる
県道に出たのは、もう17時半過ぎでした。
ひっさしぶりに見かけた自販機で休憩。
長い長い林道でしたが、明るい時間に
抜けることができてホッとするひとときです。
これも日が長くなったおかげ。

さて、ここでメンバーは二組にわかれ、
Nさん、としさん、Pさんは
鬼石から近い高崎線の児玉駅へ。
T地氏と自分は帰宅に便利な秩父方面へ
向かいます。
お互いに御荷鉾スーパー林道を走りきった
充実感に浸りながら、輪行の入り口となる
駅へ向かったのでした。
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秩父鉄道の長瀞駅から輪行です。
「桜沢みなの」ちゃんがお出迎え。
走行距離は100kmになりました。
MTBでこうした長距離はシンドイですね、
正直なところ(汗)。今回の行程なら、
ベストな車種はランドナーでした。しかしながら、
それが分かっただけでも、そして
自分の非力さを実感できただけでも
MTBを持ち出した甲斐があるというものでしょう!
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お花畑駅にも。
「鉄道むすめ」には珍しく(?)
元気で動きがあるキャラですね。
駅が華やぐようで、個人的にはうれしいです。
しかし、今年に入ってすでに何度目の
秩父でしょうか。
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駅近くの渋いラーメン屋さんで
空きっ腹を満たしてから、
レッドアローで家路についたのでした。

ご一緒していただいたみなさん、
ありがとうございました!
by cyclotourist | 2015-04-27 19:48 | おしらせ | Comments(3)
Commented by gomtvasi at 2015-04-28 09:41
これはぜひとも行っていたい。行ってみたいところばかりで、腰が重くて朝寝坊なのでどこも行ってません・・・。@さとう
Commented by あるび at 2015-04-30 23:42 x
お疲れさまでしたー。
天気も良く、ダート三昧でホント素敵なツーリングでしたねー。
サス付けてMTBらしくなりましたね。ちょっと乗っただけですがサスセッティングはしなやかで良かったです。(^^)/
Commented by cyclotourist at 2015-05-06 17:15
gomtvasi様
コメントありがとうございます。
朝寝坊できないのが、サイクリングの
辛いところですね。
二日酔いで走るのはもう慣れました(汗)。

あるび様
ご一緒いただきありがとうございました。
見応えも走り応えもある
よいコースでしたね。
しかし、フロントバッグ付きの
ランドナーで、障害物を
ホップで軽快に超えていく
あるびさんの技量には
まじで驚きました。
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