ブログトップ

シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

cyclo.exblog.jp

フレッシュ2015[前編]

こんにちは、田村です。

この季節に開催される特別なブルベが
「フレッシュ」です。
先の週末は、ランドヌ東京が主催するフレッシュに
参加してきました。

このフレッシュ、はじめて聞いた時は、
なにか新人さん向けの
ブルベのカテゴリーなのかな~と思いましたが、
「Fleche」は、仏語で「矢」の意味なんですね。

かの国では、イースター(復活祭)に合わせて、
サイクリストが各地から走って集まるという、
伝統というか、自転車の楽しみ方があるそうです。
いろんなところから、目的地へ
矢のように走るわけです。
僕らもよくやる、宿に集合する
集合ランみたいな遊びだと思います。

日本でもACPが認定する
「フレッシュ」が開催されていて、昨年までは
年に一回だったのが、今年からは
各地で開催されることになって、
自分がお世話になっている主催クラブ、
ランドヌ東京でもフレッシュを開催することになりました。
そんなわけで、せっかくなら自分たちも
走ろうということになったのです。

ちなみに、自分にとって今年のフレッシュは
4回目になります。
一回目は完走、
二回目はリタイア、
三回目は参加取りやめ(DNS)という、
割とさんざんな結果ではあります(汗)。

さて、フレッシュとブルベ(BRM)の違いはいろいろ
あるみたいですが、

・5台から3台のチームで走る
・コースは各チームの自由選択
・24時間で360km以上走る

というのが大きな特徴でしょうか。

主催者によってコースが決まってるブルベ(BRM)と違って、
フレッシュでは、参加するチームがコースを決めます。
ゴール地点と受付時間は主催者が設定しますが、
そこへ至る道のりは、参加チームが自分で
考えるのです。
そこで、ランドヌ東京のスタッフ仲間4名で
結成された我らがチームも、
しばらく前からコースの検討を続けました。

ゴール受付(ナイス・プレイス)は川崎です。
そこへ至る360km以上の
コースを考えるとなると、無数の選択肢があります。
しかし、「矢のように走って集まる」という本場の精神(?)に
則るとすれば、意外と候補は絞られてきます。

ちなみに、必ずしもナイス・プレイスで走行を
終える必要はなく、別の場所をゴールとして、
輪行などで移動してゴール受付をしても
いいらしいです。まあでもせっかくなら、
自分たちのゴールとナイス・プレイスは
なるべく同じにしたいものです。

まず考えたのは、名古屋あたりをスタートして、
東へ東へと走るコース。
いちばんシンプルですし、箱根を除けば
標高がある地域を通りませんので、
春先も安心して走ることができます。
我らがチームも、この東上コースを
まっさきに検討したのですが、
当然ながら、他の多くのチームも
似たコースを考えます。

主催クラブのスタッフは、
各チームから提出されたコース案を
事前に精査します。すると、やはり東上コースの
申請が非常に多いことが分かるので、
スタート時刻の調整などが必要になってきます。
(他のチームと一緒に走ってはダメ、らしい)
そこにあえて被さるようなコース設定を
自分たちがするのは避けよう
ということになりました。

周回コースや「己」の字、「コ」「く」の字などは
なるべく避けることにしたので、
残る選択肢は、仙台や福島方面から走り出すか、
新潟から南下するということになります。
また、スタート地点への移動を考えると、
新幹線が利用できる場所が楽です。

いったんは「仙台で牛タンでも食べようぜ」みたいな
ノリで仙台スタートに決まりかけたものの、
仙台から川崎までだとちょっと距離が長過ぎ、
スタート地点を福島寄りにするか、
ゴールを変える必要がありそうです。
もちろん、400kmとかそれ以上の距離を
走ってもいいのですが、そんな脚力と根性は
我らがチームにはありません(汗)。
ちなみに、海外では24時間で700kmも
走ったチームがあるとか。おそろしい……。

さて、仙台スタートが微妙になってくると、
新潟スタート案も候補になってきます。
しかも、チームメンバーの一人は
新潟県出身です。
もうお分かりかも知れませんが、
『ランドヌール』にもご寄稿いただいてきた
ばっきー氏(Wさん)です。
昨年の11月には、氏の案内で
新潟サイクリングを満喫しました。
楽しかったなあ……特に夜(笑)。

しかし、新潟から関東へ抜けるためには、
いずれかの峠を越えねばなりません。
最短経路を選ぶなら、国道17号の
三国峠になりそうです。
この春浅い季節に、雪深い地域の
峠を越えるのはリスキーです。
過去のフレッシュでは、多くのチームが
寒さに苦しめられてきました。
たぶん、本場のフレッシュは暖かい南仏が
舞台なんでしょうね。

また、4人のメンバーのうち
ばっきー氏ともうお一方(Sさん)は、
平地が得意なランドヌールです。
ぶっちゃけ、体格がよいわけで、
なるべく峠は避けたい意向。
逆に言えば、平地ならガンガン引いてくれる
力強い機関車になってくれます。

で、チームのメンバーでミーティングという
名の飲み会を重ねるうちに、
妙案と思える計画が浮上してきました。

「峠は輪行でパスしよう」

フレッシュにはさまざまな規定があり、
オダックス・ジャパンのHPに書いてあります。
そこにある、認定条件は以下のとおり。

1. 最低でも3台の車両がゴールすること。
2. 全車両が同じ距離を走行すること。
3. 22時間目から24時間目の間に、25km以上を走行すること。
4. 360km以上であること。

で、禁止事項としては

休憩は2時間を越えてはいけない。

などとあります。けっこうややこしいです。
自分の頭ではちゃんと理解できないトコロも
多々あるのですが、少なくとも
「輪行禁止」
とは、どこにも書いてありません。
まあ、フランスに輪行という概念が
あんまりないから、そんなことをする
東洋人がいるなんて想定してないでしょうからね(汗)。

聞いたところでは、過去にフェリーを
コースに組み込んだチームもあったとか。

輪行中の時間も24時間に含まれる反面、
輪行で移動した距離は走行距離に入らないので
(あたりまえでしょう)
フツーに考えると、フレッシュ中に輪行するなど
不利な要素が増えるだけなので、
実行する人はいなかったんでしょうね。

でも、新潟スタートでコースを考えると、
上越新幹線が利用できます。
たとえば、浦佐駅から上毛高原まで乗れば、
わずか30分の乗車時間で、三国峠あたりを
パスできるのです。
積雪も怖いトンネルも気にせず、
平地ばかりのコースを作ることができます。
ちょっとズルい気もしますが、要は
一時間くらい休憩するようなモンだから
フレッシュの規則的にはいいんじゃなイカ?
と、我らは考えたのです。

そんなわけで、コースは二分割。
新潟エリアはこんな感じに。
d0211129_17454090.png
新潟駅をスタート後、
ばっきー氏のご実家がある阿賀野へ
足を伸ばしてから左へ大回頭して日本海へ。
寺泊で海の幸を平らげてから
南下し、上越新幹線の浦佐駅へ。
「ぜんぜん矢のようなルートじゃない!」という
突っ込みはあるのですが、新潟駅スタートで
浦佐駅までに約200kmの距離を稼ぐために
ばっきー氏が考えてくれたコースです。
もっと北の村上あたりをスタートすれば
矢のようなコースになるのですが、
せっかく前泊するなら、新潟の街は
外せません。あえて言えば、本フレッシュの
最優先事項です。
その理由はのちほど……。

で、第二部の関東コースはこんな感じ。
d0211129_17501173.png
上毛高原駅から
ひたすら南下するだけです(笑)。
この関東コースは自分が引いたのですが、
距離はだいたい180km。
合計で380kmほど走るコースに
なるわけです。
本当は、飯能にある「ヤマノススメ」コンビニを
PCに組み込みたかったのですが、
通過が予定される早朝は営業してないので
泣く泣く割愛。

前半も後半も地形的には
ドがつきそうなほど平坦なので、
風向きさえ悪くなければ速度は上げやすく、
輪行の時間も余裕で稼げるし、
眠くなる後半は、点在するコンビニや
ファミレスなどで休み休み
進めばいい。そんな思惑です。

コースを考え、通過証明のPCを決め、
規定の書式にまとめたら、他のチームの
申請コースとともにクラブ内で
内容を精査してもらいます。
PC間が短絡できないか、などです。
当然(?)自分たちの申請コースも
第三者に見ていただき、
「輪行? 2時間以内ならいいんじゃない」という
判断になったわけでした。

さて、新潟のスタート時間は
土曜日の朝6時半で申請しましたので、
当然、新潟での前泊となります。
金曜日の夕方から移動を開始し、
上越新幹線で一路、新潟へ。

湯沢駅や浦佐駅のあたりで
車窓を眺めると、あたりはまだ一面の雪。
これはやっぱり輪行を組み込んだ
コースにしておいて正解だったわい、と
胸を撫で下ろしつつ、ほどなくして
新幹線は新潟駅に到着。
ほぼ半年ぶりの新潟です。
d0211129_1833545.jpg
輪行袋を担いで、
駅から徒歩数分のホテルへ。
室内で自転車を組み立てます。
計画どおり、時刻は19時すぎ。
他のチームメンバーも続々到着です。
そして満を持して街へ繰り出します。
たぎってきた。
d0211129_1872814.jpg
開店20時の5分前には、
入り口に到着。
もはや、我がチームのフレッシュは
成功したと言ってよいでしょう。
半年ぶりの訪問、まさに
「お帰りなさい、ご主人様」なのです。

新潟の繁華街、古町にあるこのメイドバーは、
非常にレベルが高いのです。
ふつーに、接客業としてすばらしいです。
前回訪れた時に感動し、その楽しい時間を
もう一度味わうために、あえて言えば
それだけのために、フレッシュのスタート地点を
新潟に決めたようなものですから(汗)。
僕の無理強いじゃないです、総意です(たぶん)。

そして今回……
「みなさん、自転車のご主人様ですよね」
半年前に一度訪れただけの僕らを、
ちゃんと覚えていてくれたのです!
アキバのメイド系は何年も前から
食傷気味の自分ですが、
古町のこのお店は世界レベルです。
ミシュランに載っていいレベルだと思います。
実際、地元でも大人気のようで、
開店直後から続々と来店者が引きも切らず、
ほどなくして満席になってました。

基本的に、店内のソファーで
自分たちがわいわいブルベの話を
してるだけなのですが、時折、話しかけてくれる
メイドさんの雰囲気やお話に
とっても癒されるのです。
ちなみに飲み放題があってリーズナブル。
食べ物も、自分的にはまったくOKな
美味しさ。天国です。
仲間がいて、かわいいメイドさんがいて、
周りにはフィギュアや漫画がいっぱい。
気がつくと、初めて会った同好の士と
フィギュアの話をしてる自分。
なんでしょう、この幸せな気持ちは。
ずっとこんな時間が続けばいいのに……。

もちろん、飲み過ぎはいけません。
なんといっても、明日は早いですし、
24時間で360km以上は走るのですから、
お酒はいつも以上に控えめにしたつもりです。

しかし、事態は急展開を迎えます。
チームリーダーのYさんに知らせが入りました。

「フレッシュで輪行、ダメらしいよ」
Yさんの言葉に、思わず顔を見合わせました。

出発前日に更新した前回のブログで
自分が「フレッシュで輪行するのです」と
書いてしまったのですが、
それを読まれたある筋の方から、
フレッシュで輪行OKなんてどこにも
書いてない、と注意があったのです。

書いてないからOKと思った私たち、
書いてないからダメと判断する方。
どちらが考え方としてふさわしいのか
自分にはよくわかりませんが、
指摘されたことは謙虚に受け入れるのが
真摯な姿勢だと思います。
チームメンバー全員、そう考えました。

私事ですが、5、6年前まで、
ツーリングの時はヘルメットを被らない
ことが多かったです。
でもある時、先輩サイクリストの方に、
「被ったほうがいいよ」と言われてからは、
常にヘルメットを被るようになりました。
言われてソレを実行しないのは、
なんか自分に堅いポリシーがあるように
思われますし(もちろん特にないです)、
せっかくアドバイスいただいた方にも
失礼なので、素直に従いました。
もっとも、家の近所だからといって
ヘルメットを被らないで走った時に限って、
転んで頭を打ったりしてるのが
間抜けなのですが……。

そんなわけで、急遽、
輪行なしの三国峠越えを決意した私たち。
トンネルが怖いとか、雪があるとかないとか、
すべては現地へ行って、そこで
判断しよう。進めるところまで進もう。
「もし雪が残っていたら、みんなで除雪しよう」
そんなことを酔っぱらって話してると、
「あ、そんなシーンが“ラブライブ!”にありましたよね」
と、メイドさんが話しかけてくれました。

やっぱり最高だよ~、このお店。

[次回予告]
無駄に長い前振りを経て、ついに
新潟駅を走り出した4人のランドヌール。
天気よし、風向きよし!
地形的な峠は三国峠のみ。
しかし、チームで走ることの難しさを
知ることになる。
ある者は二日酔いに苦しみ
(もちろんワタクシ……)
ある者は膝痛に耐え、
ある者はグルメに心奪われる……。

フレッシュ完走なったのか?
次回更新を生温くお楽しみに~。
by cyclotourist | 2015-04-07 00:50 | おしらせ | Comments(2)
Commented by NOM at 2015-04-07 08:09 x
先日はお世話になりました。続編楽しみにしています!
Commented by cyclotourist at 2015-04-07 13:14
NOM様
コメントありがとうございます。
もうすっかりグダグダです(汗)。
<< フレッシュ2015[後編] 近況ご報告もろもろ >>