こんにちは、田村です。
降ったり止んだり曇ったり、
梅雨らしいお天気が続きますね。
先の週末も降水確率が高かったわけですが……。
30年前の山手線……
ではありません。京都駅です。
土曜日、輪行で向かった京都。
今にも降り出しそうな天候でしたが、遠征を決行です。
なにかが僕を突き動かし、
誰かが招いてくれるのです。
京都からは奈良線に乗ります。
この奈良線に、写真のような古い103系電車が
走ってるんですね。
輪行袋をほどいたのは
宇治駅です。平等院やお茶で有名な、京都府南部の街です。
そして、こちらが地元のTさんにお出迎えいただきました。
『シクロツーリストVol.10』では、京都の北山の峠たちを
紹介していただいたベテランサイクリストのTさん。
さらに最近では、自分が見るアニメの大部分が
Tさんお勧めの作品という(笑)、そっち系でも
大先輩。博識で紳士な方でございます。
今回はアルプスのクイックエースで
登場されました。
で、なぜに宇治に集合だったかというと……。
宇治からほど近い場所に
京都アニメーション直営のショップがあるからです(汗)。
木幡駅の近くにある雑居ビルの二階です。
思ったより小さな店舗でしたが、ほかでは手に入らない
京アニ作品のグッズがいっぱい。
まだ午前中でしたが、店内は熱心なファンでいっぱい。
もちろん、自分も設定資料集やグッズを大人買い。
サコッシュに詰め込んで再スタートです。
土曜日に走ったコースはこんな感じ。
宇治川をちらりと拝んで……
その上流にある天ヶ瀬ダム沿いの道を進みます。
天ヶ瀬ダム。標高は100m弱でしたが、
宇治の街は標高がほとんどないので、
思いのほか走りゴタエのある登りでした。
というか、古式ゆかしいクイックエースなのに(失礼!)
Tさんが速いこと速いこと……。
そのランドナーで時速30km巡航を発揮されて、
自分はスポルティーフなのに付いていくのがやっと……。
毎週のように走っているホームコースとのことで、
ほどなくして滋賀県に入ります。
宇治川は、いつのまにか瀬田川と名前を変えます。
琵琶湖から流れ出す唯一の河川が瀬田川だそうで、
写真のような壮大な堰がありました。
瀟洒な和菓子屋さんでお昼休み。
石山寺に近い「
茶丈藤村」さんです。
サイクリングといえばコンビニ巡りみたいになってる
自分にとって、和菓子屋さんで休むなんて新鮮(笑)。
地元サイクリストが愛用する、Tさんお勧めのお店です。
そんな素敵なお店で、
京アニショップでの戦利品をチェックする自分。
Tさんには「送れば」と言われたのですが、
早く見たくて……(照)。
買ったのは、ぜんぶ
『
中二病でも恋がしたい!』関連です。
その恥ずかしいタイトルから敬遠していたのですが、
つい半月ほど前にTさんのお勧めで見てみたところ……
超おもしろい! しかも、出てくる女の子が
みんなかわいい!
そんなわけで、中二病に恋をしてしまい(汗)、
Tさんをわずらわせて今回のサイクリング決行と
なったわけです。
京アニ作品だけあって、その舞台背景は
宇治〜大津あたりに集中しているのです。
ということで、今回のテーマは、いま流行の(?)
聖地巡礼サイクリング。
その前に、和菓子屋さんで補給なのです。
おこわと白みそのおつゆを
いただきました。
こちらの女将さんはサイクリストです。
しかも……ご自身でフレームを作ってしまうのです!
写真の自転車がそうです。
ご本人も自転車も素敵すぎます。
さて、和菓子屋さんを後にすると、
ほどなくして京阪電車の石山寺駅です……いたあ!!
奥に鎮座するのが
「中二病でも恋がしたい!」ラッピング電車、
手前が「鉄道むすめ」ラッピング電車です。共に二両編成。
京阪電車、すごい。
ちょうど鉄道むすめのスタンプラリーを開催中で、
それを押すから、と駅構内に入れていただきます。
混沌のカオスきた〜!
魔法魔王少女だよ!
ヒロインの自己設定、
邪王真眼だ!
天才美少女、凸守。その先には、
僕いちおしの丹生谷さんがついに……。
ああ、電車が出発してしまった〜!
我ながら取り乱しがちになるも、Tさんに
「あとでじっくり見れますから」と慰められました。
こっちもかわいいですよ。
さて、京阪電車に後ろ髪ひかれつつ、
ついに琵琶湖へ。
瀬田の唐橋です。
日本三名橋とのことですが、
パチリと写真を撮るだけで、先へ。
来たあ〜! 瀬田の漁港。
客観的に見れば、ただの漁船置き場ですが、
この地こそ、「中二病」のオープニング冒頭に
登場するシーンなのです。
12話×3回は観てるので、脳裏に焼き付いてます。
そして、シーンそのままの風景を現実に
目の当たりにし、年甲斐もなく胸が熱くなりました。
既視感と充実感が入り交じってたかぶります。
2.5次元の世界が始まるのです。
漁港のすぐ北には、
ありきたりの児童公園が。
しかし、ここはヒロインとその姉が死闘(?)を
繰り広げた古戦場なのです。
国道一号の橋桁の下。
ここで契約にもとづく感動の名シーンが……。
一時間はただずむことができますね。
しかし、まだまだ舞台が待っているのです。
東海道線の橋梁です。
複々線ならではの豪快な建造物。
そして、ここが「中二病」のキービジュアルなのです。
「ガルパン」における大洗マリンタワー、
「あの花」における秩父橋、
「なつまち」における県道139号線、
そして「ラブライブ!」における神田明神に
勝るとも劣らない作中の聖地です。
ここでスマホを起動し、
バンダイチャネルで「中二病」を再生。
なんとも贅沢な視聴環境です。感動。
しかし、感動しているのは中年2人組だけで、
あたりには釣り人や練習中のボート部員が
ちらほらいるだけ。
前掲のアニメの聖地なんかですと、ご同好の方が
少なからず見受けられるものですし、
アニメのビジュアルを使った看板やのぼりが
はためいていることも多いのですが、ここは静かです。
うれしいような、さびしいような。
あれだけ素晴らしいラッピング電車が走っているのに、
地元での注目度はさほど高くないアニメなのかも知れません……。
オープニングで凸守が……
丹生谷と凸守が……
もういいですかね(笑)。
瀬田の唐橋〜近江大橋の東岸に、
「中二病」の舞台が凝縮されているのです。
自転車の機動力があれば、あっという間に堪能できますよ。
感動の余韻に浸りながら、
近江大橋を渡って大津方面へ。
京阪電車の浜大津駅で
特製乗車券を入手。
でかい!
2000円がちっとも惜しくない豪華な造りです。
しかし、惜しくて使えません(笑)。
中面には、1日フリー乗車券が4枚セットされてます。
4月から限定3000枚で発売されておりますよ。
大津を過ぎ、今度は琵琶湖の西岸を北上していくと……。
今度は「ちはやふる」の聖地です。
近江神宮が、競技かるたの会場なんですね。
アニメ好きには見所が多すぎるエリアです。
近江神宮。眼がうるみます。
「ちはやふる」特製おみくじ。
だいたい、自分はいつも大吉なんですが……
末吉……これはこれで面白い?
勧学館。近江神宮の
宿舎的な施設ですが、
ここがアレなんですよね。オープニング曲が
脳内でリフレイン……。
実は、京阪電車では
「ちはやふる」のラッピング電車も運行中なのですが、
本日は車庫でお休みでした。
さて、京阪電車の大津線に沿って
北上を続けます。
穴太駅。
住宅街にある、なんの変哲もない無人駅ですが、
ここも「中二病」に何度も登場するのです。
あの自販機。劇中とは異なり、
アタリ付きではありません。
京阪電車大津線の終点、坂本駅です。
比叡山の裏口として、多くの観光客も
利用する駅です。「穴太衆」による石積みの街としても
注目を集めているようです。
この坂本駅でサイクリングは終了。
自転車を輪行袋に収めます。本日の走行距離は50km。
『自転車で一日500km走る〜』という本を書いた者の
サイクリングとも思えませんが(汗)、
本当はこういうのも大好きなんです。
走るのは遅いですが、輪行の準備は速いですよ(笑)。
そして、輪行ならではのお楽しみは、こ・れ・か・ら!
滋賀県警ラッピング電車……。
お楽しみは、これじゃない。
来ました!
終着駅なので、
発車まで時間があります。
ついに丹生谷さんゲット(照)。
Tさんイチオシの、くみん先輩。
本気のフルラッピングです。
しかし、乗ったらもっとスゴいのです。
なかもフルラッピング!
坂本寄りの車両端には
“「極東魔術昼寝結社の夏」へようこそ”と
書かれております。登場人物たちがたむろする同好会です。
眼のやり場がありすぎて困る(笑)。
二両目に向かうと、
“バニッシュメント・ディス・ワールド”
これをくぐって二両目に入ると……
“混沌なるカオスへようこそ…”
こっちの車両は中二病的世界なのです。
まずい、この電車、超楽しい(笑)。
二両目の坂本寄りには
“現実世界(リアル)へ戻るというのか…!”
向こうの車両に荷物あるんで、戻ります。
京アニショップで買った
イラスト集と比較。
しかし、こんな怪しいことをしているのは
自分だけで(Tさんはもう慣れたもの)、
他の乗客の方はフツー。当たり前といえば当たり前ですが、
その筋の方が乗ってません。土曜日なのに。
これが関東近郊だったら、その筋の方の笑顔と熱気に
車内が包まれていると思うのですが……。
やっぱり、オタクは首都圏に多いのでしょうか。
大津線は路面電車区間もあり、
純粋な乗り鉄的にも楽しいですね。
京阪石山駅で、JRに乗り換えます。
ここも作中で描かれてましたね。
さて、この日の泊まりは京都です。
せっかく来たのですから、明日も関西を楽しむ所存。
そういえば、雨は降りませんでした。
晴れ男をひさしぶりに発揮しましたが、翌日は
降水確率70%……。
なんとかなるでしょ、と、四十過ぎの
中二病は楽観的なのです(笑)。
もちろん夜は酒盛りです。
当初は大阪に泊まる予定でいて、
「串カツたべたい、串カツたべたい」と、
Tさんに言っていた私。急に宿を京都に変えたのですが、
それでも串カツが食べたかろうと、
Tさんが串カツの店へ案内してくれたのでした。
感謝です!
幸せすぎて怖いくらい(照)。
サイクリングの達成感は、走行距離に比例すると思ってましたが、
そんなことないですね(汗)。
ほんとう、自分がオタク気質でよかったです。
趣味は多ければ多いほど、相乗効果を
発揮するのかも知れませんね。
二日目のサイクリングも、ある意味で濃いですよ。
次回更新に、生暖かくご期待ください。