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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

cyclo.exblog.jp

0.007%の旅 大阪〜東京ラン その2の2

こんにちは、田村です。

大阪〜東京ラン、第二回目の二回目です。
サイクリングを振り返る際に、いまや欠かせないのが
GPSログです。
今回も、僕はeTrex30Jを使い、道中のルート表示と
ログの記録を担ってもらいました。

で、前半のログが下記です。

http://yahoo.jp/RfNgkV
投稿者が、ばっきー氏になってますが、
なぜか今回、自分のMacからアップロードできなかったので、
氏にお願いしたのです(汗)。ありがとうございました。

さて、9日の12時10分に、
大阪の梅田新道をスタートしたワタクシ。
自転車は半年前と同じく、ロードのマキノ号です。

フロントバッグによる補給力に期待して、
スポルティーフで走ろうかとも思ったのですが、
やはり巡航速度を高めるにはロードが有利です。
そこで、今回は軽量なサコッシュを携帯しました。

コンビニ休憩を減らすためには、補給食の携帯が
欠かせません。しかし、ウェアのバックポケットだけでは
十分な量を入れることができませんし、
ポケットのなかを見て取り出すことは不可能なので、
どうも改善したいなと思っていたのです。
本当はフロントバッグが使いやすいのですが、
ロードにそれを付けることを
自分のなかのなにかが認めてくれませんので、
簡易的なショルダーバッグであるサコッシュを
使った次第。軽いですし、中身がないときは、
丸めてポケットにしまうこともできます。
まずは、ゼリー一個とおにぎり二個を入れて
走りはじめました。

スタート後、しばらくは国道1号を進みますが、
ほどなくして国道163号にスイッチして、
門真を経て奈良方面へ向かいます。
このあたりまでは順調に追い風で、
道も平坦なのでスイスイです。ただ、信号が多いので
平均速度はなかなか20kmに達しません。
四条畷をすぎると、清滝峠への登りがだらだらとはじまります。
標高は200m弱までアップ。
距離ほぼ20km地点にある峠はトンネルで過ぎますが、
周辺の工事が進んだようで、前回とはルートが
ことなりました。
以前は、反対車線に渡ってトンネル内の歩道を通ったのですが、
今回は左車線を進み、車道を走ります。
もっとも、このトンネル前後区間は軽車両進入禁止の
看板が多く、自分がトンネルへのアプローチに使った測道も、
軽車両が通っていいのか微妙でした。
トンネルを抜けると、あたらしい道が完成しており、
国道163を少しだけショートカットできました。
ただ、10%近い下り勾配があり、少し怖いです。
自分のGOKISOホイールは、リム高38mmなのですが、
特にフロントは横風の影響を受けやすく怖いので、
もっとローハイトにすべきでした……前回も
そう思ったような(汗)。

なにはともあれ、最初の峠である清滝峠を越えたのは
13時8分でした。前回は13時4分、予定では12時50分です。
ただし、前回および予定よりスタートが10分遅いので、
それを考慮すれば、ほぼオンタイムでしょう。
走行中も、こうした予定とのタイム差は常に把握してました。
一喜一憂しながらのサイクリングです。

峠を下っていくと、ほどなくして奈良県に入ります。
すると、あろうことが向かい風に変り、しかもポツポツと
小雨が降ってきました。
まだ序盤も序盤の段階で、予期せぬ悪条件。
すっかり気持ちは後ろ向きになり、
引き返そうかとか、コンビニに電話して、
送り返す荷物(輪行袋が入ってる)の発送を止めてもらおうかとか
マジで考えてしまいましたよ。

実は、事前の天気予報で、序盤の奈良県内と
後半の湘南〜都内を走る時間帯の風向きは、
追い風になりそうもないことが分ってました。
そのため、走っていれば風向きがよくなると信じて
折れそうな心を支えました。

距離34km地点の木津川通過は13時38分。
予定は13時30分(プラス10分)なので、
わずかながらも貯金ができはじめました。うれしいものです。
さいわい、雨も止みました。
フツーのサイクリングなら、そろそろ一服したくなるものですが、
もちろん走り続けます。

木津川の街から伊賀へ抜ける間には、
月ヶ瀬のあたりでアップダウンがあるのですが、
足に負担をかけないよう、淡々と進んで行きます。
小山の上に天守閣が見えてくると、伊賀の街です。
距離は67km、通過時間は14時57分。
予定は15時ちょうど(プラス10分)なので、
やはりほぼオンタイム。

15時2分、街外れのコンビニで最初の補給。
トイレをお借りし、ドリンクとおにぎりふたつと
カレーパンを購入。
このコンビニは、前回も立ち寄ったのですが、
その際は15分ほども停止してました。
カフェオレを飲んで、一服したり……。
今回は、買ったものをサコッシュに詰め、
そのまま走り出します。停止時間は……5分!
上々ではないでしょうか。
ちょうどレジで相前後したトラックの運転手さんに
「どこから来たの」と聞かれました。
「大阪です」と、手短に答える自分。
「疲れないの? どこ行くの?」
う、はじまった……。ふだんのツーリングなら、
見知らぬ人との会話も楽しいものですが、
今日は余裕がありません。
「名古屋まで」と、めんど〜なので、
適当に答えて、走り出しました(汗)。

伊賀からは国道25号、JRの関西本線に沿って進みます。
一見すると平坦なのですが、柘植に向かって
緩い勾配が続き、じわじわと標高300mまで上がります。
風向きも悪くて速度が上がらず、今回の序盤で
いちばんもどかしい区間でした。
この「伊賀越え」のおかげで、国道1号を走り続ける
「鈴鹿越え」より走行距離が短くなるのですが、
どっちが効率的かは判断が分かれるところですね。

街道情緒が残る柘植は15時47分に通過。
予定は15時40分(プラス10分)でしたから、
わずかな貯金はすっかりなくなりました。しかし、
ここから国道1号に合流する関までは下りです。
二桁国道とは思えない細道が続きますので
あまり飛ばせませんが、久しぶりの下りで
足を休ませることができる貴重な区間です。
0.007%の旅 大阪〜東京ラン その2の2_d0211129_10154573.jpg
関で国道1号に出ると、
道路標識に「名古屋」が出てきます。
まだ先は長いものの、なんとなくうれしいものです。
関で走行距離96km。予定より20分早く通過です。
登りや向かい風区間で予定より遅れ、
下り区間で予定より早い……要は、行程計画が雑なんですね(笑)。

関から先の三重県内は、進路が徐々に北向きになります。
そのまま西へ進んだら伊勢湾ですから、仕方ありません。
当然、風向きはよくありません。逆に、この区間が追い風に
なるようだと、長い長い愛知県や静岡県内区間の風向きが悪いので
がまんするしかありません。
前回は、距離124km地点の四日市で
2度目のコンビニ休憩を取りましたが、今回はパス。
日も長いので、まだまだ明るいうちに三重県を通過です。
0.007%の旅 大阪〜東京ラン その2の2_d0211129_10224655.jpg
木曽川を越えて、いよいよ愛知県。
待望の追い風区間の始まりです。
しかし、愛知県に入ったとたん、交通量がぐんと増えます。
時刻も18時をまわり、帰宅時間とも重なります。
前回も痛感したのですが、このあたりをこの時間帯に
通過するのは考えものですね。
だったらスタート時間を変えればいいのですが、
伊賀越えの山間部を日中に越え、
箱根を翌朝に越えるためには、三重/愛知あたりが
夕方になってしまいます。う〜ん……。

名古屋の熱田で走行距離は160kmに。時刻は18時50分ほど。
予定より20分早いです。
雑な計画ですが、160km走っての誤差が
0.05%ほどですから、上々ではないでしょうか。

熱田から先、進路は南東へ。
国道1号をひたすら進むのですが、
手持ちの食料が尽きつつあったので、
見かけたコンビニで2度目の停止。
ここでも菓子パンとおにぎりふたつを購入して、
すみやかに発進。停止時間は4分でした。

前回は伊賀で15分、四日市で17分とまってます。
今回は伊賀で5分、名古屋で4分。
すでに計23分も節約できてます。

コンビニでとまると、その場で飲み食いしたり、
ついつい腰を下ろしたりしたくなるものです。
また、そうして休まないと体がもたない……という先入観が
ありました。しかし実際は、コンビニでだらだら
したところで大して体力は回復しませんし、
飲み物や食べ物がある限り、ゆっくりでも走る続けることが
「速く走る」ことにつながるのですね。
幸い、名古屋周辺は信号がやたら多いので、
その停止時間に食べ物を口にすることができます。
サコッシュだと、中身を見て取り出せるので、
やっぱり便利ですね。もちろん、フロントバッグなら
なおさら便利なのですが……。

さて、やはり追い風の効果は絶大で、
快調に距離を伸ばすことができました。

204km地点 本宿  20時44分(予定より26分短縮)
223km地点 豊橋  21時27分(予定より33分短縮)
248km地点 弁天島 22時26分(予定より36分短縮)

少しずつ、こつこつと貯金が貯まっていきます。
実生活で貯金などしたことがないワタクシですが(汗)、
自分のがんばりが数値でわかるのは
うれしいものです。もっとも、そうでも考えてないと、
夜間走行は飽きてしまいます。
本来なら、追い風に恵まれたこの区間で、
もっと貯金を増やしておくべきだったのですが……。

日中は20℃を超えていた気温も
日が暮れると下がり続け、
静岡県に入る頃には14℃くらいになりました。
今回、夏用ジャージ上下とアームカバー、レッグカバー着用で
走り出したのですが、サドルバッグには
冬用インナーとレインジャケット、長指グローグを入れてました。
日が暮れると、まず冬用インナーを着込みました。
要らないかな、と思っていたのですが、
持っていて本当によかったです。

全行程のほぼ半ばである浜松を通過したのは23時ごろでした。
このあたりは新幹線と並行する区間も多いのですが、
22時を過ぎても疾走してる新幹線を見ると、
ああ、あれに乗れば2時間で東京なのにな……と意味もないことを
考えてしまいます。輪行袋を持っていたら、
誘惑に勝てなかったかもしれませんね(笑)。
浜松で三度目のコンビニ立寄り。停止時間は6分でした。

前回は、豊橋あたりを過ぎると止めどなく予定から遅れはじめ、
気がつくと24時間完走など夢のまた夢だったのですが、
今回は浜松を過ぎても好調、貯金まであります。
追い風も続いてますし、眠気もまだ感じません。

「これは……24時間、いける!」
そう意を強くして、後半戦に突入したのでした。

次回予告
やっぱり眠気はやってきた(笑)。
そして無情にも止んでしまう追い風。
待ち受ける箱根はやっぱり手強かった……。
タムラは24時間で東京に帰り着けたのか!?
次回、「大阪〜東京その2」完結編です(たぶん)。


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  03(5949)5940〈直通電話〉
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by cyclotourist | 2014-05-13 11:08 | おしらせ | Comments(6)
Commented by 輪太郎 at 2014-05-13 13:24 x
たいへん、参考になります。オイラも250キロサイクリングでは、コンビニ休憩の時間短縮を心がけようと思います。ブルベからも逃げるオイラとランドヌールの編集長のレベルは格段に違いますが、師匠こと、田村編集長の経験を生かしていきたいです。それにしても、レベルが違うにしても、長距離を走りたいという欲求は、自然にサイクリストには芽生えるものなんでしょうね。水木の天気がよくないので、オイラの250ライドは、金曜日に行おうと思います。頑張ります。
Commented by yoshida at 2014-05-13 15:23 x
長距離サイクリング、すごいなぁー、と更新を楽しみにしています。自分はそんなに距離を走れないので、感心するばかりです。
ところで、最近のMacのSafariではルートラボにGPSのファイルをアップすることができません。どうもSafari側の問題のようです。困ったものです。
Commented by はじ~ at 2014-05-13 21:30 x
サコッシュ持っていますが、使ったことがなかったので、614の山岳300kmで走りながら補給できるように試したいと思います。時間を節約しないとタイムオーバーしそうなので~(;´Д`)
Commented by スノーレオパード at 2014-05-13 21:31 x
臨場感が最高ですね。
長距離もいいですね。

この前のどなたかの真似して、武蔵野→銚子往復を走ってみようかな。夜は走らないことにしてるので、銚子で温泉と、お刺身とお酒でしょうか。
Commented by 竜胆急行 at 2014-05-14 08:19 x
荷物の運び方は、いつまでたっても課題ですね
私はORTLIEBに入りきらない分はウェストバッグに入れてます。
結構な容量が入る割に体への負担が小さいのでオススメです

もっとも、今シーズンは使ってません。新規投入マシンがリアキャリアと
巨大なカバンを持ってますからw
Commented by cyclotourist at 2014-05-14 18:20
輪太郎様
コメントありがとうございます。
自分のレベルなんてたかが知れてますが、
お役に立つことがあれば幸いです。
250km、ご安全に!

yoshida様
コメントありがとうございます。
そうですが、サファリがダメなんですね。
ご教示ありがとうございます。

はじ~様
コメントありがとうございます。
山岳300は手強そうです。
厳しいコースほど、時間の節約は欠かせませんね。

スノーレオパード様
コメントありがとうございます。
銚子でしっぽり、いいですね。
自分もそんなサイクリングが大好きです。

竜胆急行様
コメントありがとうございます。
荷物が自転車側に持たせるのが
いちばんですよね、本当は。
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